2020年12月27日

史上最悪の大逆転 ラス転落

早いもので、激動の2020年も終わりを迎えようとしている。


今年はコロナウイルスの影響で、私自身リアル麻雀は年初の1回のみだった。

私のようなただの麻雀フリークは、このような事態において「打たない」ことを選択できるわけだが、
麻雀業界関係者、麻雀プロの方々は歩みを止めるわけにもいかず、非常に苦労されたのではないだろうか。

春〜夏のシーズンにかけて休止していた活動が再開され、今大変忙しい時期だとお聞きする。

投げ出したくなることもあっただろうに、継続して活動されている方に心から敬意を表したい。


不思議なもので私自身はリアルを打ちたいという衝動に駆られることがなかった。

コロナ感染の脅威がそうさせるのかは不明だが、元々フリーに積極的に出向くタチではなかったからかもしれない。

しょっちゅう雀荘に行っているという知り合いによれば、普通に稼働しているそうである。

雀荘がクラスタになっているという話も聞かないのは、健康リテラシーの高い日本人らしいといえばらしい。


実戦日記がなくなり、ネタに困るかなと思いながら、気づけば今年が終わっていた。

実戦日記はブログのアクセントにもなっていたので、見栄えがやや淡白になってしまったかもしれない。

過去の実戦日記についてはサイトポリシーの関係で一旦全部非公開としたが、形を変えて公開することも検討しています。


さて、私にとって2020年を語る上で欠かせない天鳳の一局がある。

一年の趨勢を決定づけたと言っても過言ではない一局だ。

早速、それをご覧いただきたい。



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南3局、55300点持ちダントツトップ目の南家。

上家の親さえ流すことができれば、トップは確約されている状況だ。

十分にアガリが見えるくらい配牌も整っている。


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5巡目に東をツモってきて、ここで自然に3s切りとした。

3sは親の現物ではあるが、相手リーチに放銃するためにわざわざ取っておくこともあるまい、と思ったからだ。

対面への7700放銃は次局ハネツモでトップ捲りが現実的となる。

こちらのターツ候補は揃っており、ソーズを伸ばす必要性もない。


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ピンズが好形になり、5sをツモってきたところ。

2着目の対面が2つ仕掛けを入れている。

さて、ここから何を切る?





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親の現物の5sを温存して東を切り出すと、親からロンの声が。

しまった、東を切り遅れた。

確かに親はノータイムのドラ切りだった。

シャンポンか、単騎か、いずれにせよダマなら親満クラスは覚悟しなければならないだろう。


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絶句した。こくし…だと?

頭が真っ白になった。

東をわざわざテンパイまで引っ張ったのであれば最悪だ。


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実際は、なんとこの時点で東が捕まっていた。

あろうことかわずか3巡目の親国士テンパイであった。


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配牌は11種11牌。

余る牌がばらけているのもプラス。


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48000の一撃で100点差のラスに転落した私は、その後挽回できずにラスで終わった。

既にテンパイを警戒して受けに回っているかのような3着目下家に対し、何とか流局まで持ち込めればという私の焦燥の中に激闘の様子がうかがえる。

勢いそのままに上家がアガり切っている。


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ちなみに、私が東を抑えた場合、下家に2pポンが入って対面が7sツモアガリになるか、動きがなければ親が7sを掴んで対面に放銃している可能性が高い。

いずれにせよ、ツモ山にもう1枚の東がさしかかる前に脇で決着がついたわけである。


これほどの大逆転を喰らった経験は私にとって初めてのことであった。

みなさんはこの一局を見てどのような感想を持っただろうか?



・基本的に親だけをケアすればいいのだから親に放銃するのはヌルい

・5巡目に放銃したのなら事故だが今放銃するのは事故ではない

・2フーロに対して切った親のドラ切りを軽視している


ごもっともである。

論理的に考えれば回避する要素がいくつもあったが、仮に打ったとしてもせいぜい親満ぐらいだと思っていた。

実戦では変化する状況に対して瞬間瞬間の判断が求められるため、もう少し感覚的なアプローチをしていることになる。


私が真に危惧したのは、感覚が研ぎ澄まされていない、という点だった。

言い換えれば危機回避に長けたところがない。

指運でも当たり牌の東を手元に置いたのであれば、通常はその流れで回避するのが強者の流儀である。

そうかと思えば似たような状況でテンパってもいない相手に牌を絞ったりする。


このゲームをきっかけに私の麻雀は噛み合わなくなり、この放銃が今年を占うものとなった。

気づけば私の身体はガッタガタになっており、天鳳を一時休止する運びとなったというわけだ。


人間万事塞翁が馬という言葉がある。

何が幸せで何が不幸せなのかは後になってみないとわからない、という意味である。

一つのことしかできない不器用な私に、神様は負けという形で私を気遣って下さったのではなかろうか、次第にそう思うようになった。

おかげで様々なことに気づけるようになり視野が広がった。

運動不足を解消して健康に気を使うようになったのは、単に歳を取っただけかもしれないが。


必ずや戦線に復帰し、また情熱を持って天鳳に取り組みたい。

そろそろ日本にも好景気がおとずれ、フラリと雀荘に傀が現れる頃かもしれない。

来年もブログは更新しますので、引き続きよろしくお願いします。

それではみなさま、良いお年を。



ラベル:天鳳 不調 逆転
posted by はぐりん@ at 23:00 | Comment(4) | 不調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月20日

裏ドラ1枚のドラマ

みなさんは裏ドラにどのような印象を持っているだろうか?


よくよく考えてみると、裏ドラは麻雀に華やかなゲーム性、ともすると射幸心を与えている大きな要素だろう。

裏ドラはその不確実性ゆえに、運不運のバロメーターとして用いられがちだ。

私などもよく、

「●連続リーチに裏ドラが乗ってないな、不調だなあ」とか、

「あまりにも乗らないから、裏ドラは乗らないものとして最初から考えよう」などと思うことがある。


そもそも裏ドラはリーチが有利になるように加えられたオプションであり、裏ドラの権利を得られること自体がお得であるはずなのに、
そのことを皆が忘れて、裏ドラが乗らないことがまるで不幸の象徴のように扱われているのは、何やら滑稽だなあと思ってしまう。

抽選で当たることの喜びよりも、抽選を外した時に負のバイアスがかかりやすいのは人間の本来持つ特性なのだろう。


私が小さかった頃、親が買ってきた宝くじの当選番号を確認する作業が好きだった。

当たっているかもしれないという期待を胸に一つ一つ番号を確認していく時のドキドキ感がたまらなかったのだろう。

宝くじは夢を買うとよく言われるが、この当選確認の高揚感にお金を払っていると考えるとそんなに悪くないのかもしれない。

そのように考えていくと、我々は小さな運否天賦や運試し、1回勝負が好きな性質(たち)であり、それは元来生物が持つ闘争本能に由来するものなのかもしれない。


例外なく人は、占いやおみくじのような「不確実性のある抽選」が好きであり、それは労なくして気分の高揚感を得られるからである。それが行きすぎるとギャンブルとなってしまうけれども。

言ってみれば裏ドラもこの類だろう。


仮に裏ドラがなかったらと仮定してみたらどうだろう?

裏ドラなしでリアルをしましょうと言われたら、私は打ちません、と言ってしまうかもしれない。

それぐらい現代のチップ麻雀では裏ドラの存在は大きく、たった1局でも挽回のチャンスを与えてくれる、そんな期待感を与えてくれる存在ではないだろうか。

リーチをツモアガって裏ドラが乗った瞬間の高揚感というのは、麻雀を打っている中でもアドレナリンがドバッと出る瞬間であり、良くも悪くも将棋を指していたら得られない麻雀の醍醐味であることは間違いない。


そんなわけで、私は裏ドラLOVEである。

今回は、天鳳において裏ドラ1枚が大きく影響を与える局面を集めてみた。

私の感情が揺れ動くさまをご覧いただきたい。



case1
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南3局、18900点持ち3着目の親番。

上家が1700点持ち飛び寸。2着目下家とは17700点差、トップ目対面とは23900点差となっている。

上家が飛びやすいので、安易にツモアガリできない。むむっ。

配牌は赤&ドラインでまずまず。


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あの配牌を何とかまとめてテンパイ。

ピンフにはならなかったが、58pが苦しかったので悪くない入り目か。

ハネツモは条件がやや厳しいが、一発と裏に期待してリーチいっきま〜す。


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高目いただきました。

流れ的にこれは乗るね、こんなの乗らなかったことないわ、うん。


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9おjfdkじゃspjふじこfじぇい@fぢ!!!


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今日のところはこのへんで勘弁してやろう(白目)



case2
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南3局4本場、11900点持ち2着目の北家。

下家が80000点弱というトンデモなダントツ。

熾烈なラス争いだが、辛うじて私は2着に踏み止まっている。

たった今、2800点持ちラス目の対面からリーチが入った。

中のトイツ落としが目立つ。これは打てないな…


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行くしかない3着目の上家が放銃となった。

さてどうなった?


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うん、上家飛んだ。

4本場でややこしいが…


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しゃくてんさ・・・

裏ドラのおかげで7700が8000になりその300点で捲られた。

ぴこりんに負けるはぐりんorz



case3
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オーラス、19600点持ちラス目の北家。

上は団子だがやや離れている。3着目が対面の25600点。

幸いなのは30000点を超えている者がいないこと。

さて、ここから何を切る?





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4p切りとした。

25pが悪くないのでこの固定は勇気がいるが、36mがかなり薄いのでダイレクトテンパイに旨みが少ない。

それならばと手広くくっつきに構えた。

6m周りのくっつきは悪くなく、何より一刻も早いリーチが求められる局面だ。


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とりあえず先制できればこの局面は十分。

相手の手を止めれば勝負を引き延ばせる。

場況的に7mは悪くなく、出アガリはともかくツモアガリならそれなりに期待できる。

まずは第一関門突破。


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と、ここで事件が。

唐突に勝負してきた3着目の7mに意気揚々とロンの声をかけたところ、まさかの上家がダブロン。

上家は見た目3900をクリアしており、30000点以上が確約された。

上家が7700なら問答無用でラス回避。上家ドラ持ってそうじゃね?


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私に裏ドラは乗らず、上家は3900のまま。

これは…


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まさかの500点差で捲れず。

上家取りされたリーチ棒返して(ノω・、) ウゥ・・

上家さんはリーチ棒なくてもトップだからいらないべ?

ぼくアガったのに300点しか点棒増えてないよ?

リーチ棒1本、裏ドラ1枚に泣かされたパターン。

歓喜と悲鳴の残像が、卓上にこだまするのであった…



case4
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オーラス、26400点持ち3着目の北家。

対面がダンラスで、2着目の親と8000点差、トップ目の上家と9200点差となっている。

つまり、満貫ツモできれいにトップを捲れる。

配牌はいけそうな感じ。


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ツモが噛み合ってのテンパイで即リーチ。

高目ツモなら文句なし、安目ツモなら裏1条件。

対面から出たら…天鳳ならアガるかもなあ。



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グワシとツモったのは安い方。

このパターンは…オチが読める?


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僕だってねえ、やる時はやるんですよ!


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順位2UPのかかった裏ドラはほんとに痺れる。


裏ドラが乗ることに思いを馳せながら、ツモに力を込めている瞬間こそ、麻雀が一番楽しい時なのかもしれない。



ラベル:天鳳 ドラ
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2020年12月13日

形テンを取らない危険牌のライン

今回は、形式テンパイについて。

終盤に形テンを取って危険牌を勝負したら、それが放銃となってしまった。

誰でも一度はある苦い経験だろう。


自身の点棒を増やす手段は、基本的にはアガリか流局テンパイの2種類しかない。

科学的麻雀観が台頭した当初は、局収支最大化の方法として、「アガリに関わる部分」がピックアップされた。

リーチに放銃すると平均打点が高く、平均順位に大きな影響を与えるので、リーチへの放銃率をまずは徹底的に下げましょう、ということであった。


しかし、個人技術レベルの高まりとともに、リーチへの対応という部分での差は徐々につきにくくなっていった

皆が上手にベタオリをするようになったからだ。

そこで次にピックアップされるようになったのが「テンパイ料」である。

ASAPIN氏が形式テンパイに特化した戦術書を出したことはまだ記憶に新しいだろう。

天鳳への熱の高まりとともに、局収支を高める第二の手段として、形テンの重要性が謳われるようになった

リーチへの対応という普遍的な分野から、形テンの取り方という各論的分野へと麻雀の戦術は専門性を高めたわけである。


「形式テンパイ」と言うと、通常終盤の仕掛けを想起させるものだが、過去にASAPINが映像対局で中盤から形テン狙いの仕掛けを入れていたのを見て、私は度肝を抜かれたことがある。

「局収支を高める」ために形テンを入れるわけだから、中盤どころか本来は1巡目から形テンについて考えなければならない。

しかし、それによって自身のアガリがなくなる(かつ他家のツモが増える)ことのマイナス面も考慮しなければならないため、それも含めていつ仕掛けを入れ始めるか、などの多彩な視野で局面を見る必要が出てきた。

単純な押し引きという部分に加えて、自身のアガリがなくなることの損を補えるだけの期待値がその仕掛けにあるのか、緻密に見定めなければならないわけである。

これが形式テンパイの難易度が高い理由であり、匠の技が必要とされる所以である。


ちなみに私は鳳凰卓に入りたての頃、形テン気味の仕掛けの対応に苦慮したことを覚えている。

終盤になると一斉に他家が仕掛け始めるのだが、その真贋の見極めが慣れていないと難しいのである。

形テン仕掛けにオリることほどバカバカしいことはないが、舐めていたら本物だったということにもなりかねないからだ。

鳳凰卓ではリアルよりも意図の不明な鳴きが多く、この勝手の違いに最初は大きく戸惑うだろう。

対応させられる側に回ると後手を引きやすく、ブラフでも積極的に参加することは一定の効果を生むということを学んだ。

形テンについてのトピックはいくつかあるので、小出しにしていきたいと思う。


さて、形テンに取りたいけれど余る牌が危険で悩む、こういうケースはしょっちゅうあるだろう。

終盤においてはリーチや仕掛けだけでなく、じっとダマっている他家もいるので、全方位の警戒が必要となる。

今回は、そのギリギリのラインについてどのように判断するのかを実戦例から見ていきたいと思う。

自分なりに考えて判断力を養っていただけたらと思う。



case1
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東4局1本場供託2本、22600点持ち3着目の西家。

私以外の三者に仕掛けが入っている。

終盤に上家から8pが出たところ。

これをチーすればテンパイに取れるが、さてどうしよう?





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スルーした。

ドラが見えているので、相手の打点的に勝負できるかというところ。

親のダブ東ポンが脅威で、赤が1枚も見えていないことからここでは自重した。

河的にも持ち方的にも47pの危険度は高い。


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直後に下家がツモって、300・500。

チーテンに取っていると親に11600の放銃となっていた。

このように、ギリギリのところで我慢することで、横移動やツモアガリが発生することも少なくない。



case2
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南2局、31700点持ち2着目の北家。

誰からもリーチが入っていない終盤、チーテンに取れる6sが出た。

ラス目は離れているため、トップ目になんとかついていきたいが…。

さて、どうしよう?





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スルーした。

このタイミングの無スジは、上家テンパイだろう。

安全度的には5pの方がマシだが、さすがに選べない。

変な牌を切って親にテンパイを入れさせるのも嫌だ。


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結果上家の一人テンパイで流局、6pが当たりだった。

終盤にドラ周辺が飛び出てしまうのはわかりやすく危険サイン。

この場合は親にテンパイ気配がないため、親にテンパイを入れさせないように打つことも大事だろう。



case3
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南2局1本場、31000点持ちトップ目の親番。

終盤にポンテンに取れる3sが出た。

現状誰の仕掛けもリーチも入っていない。

さて、どうしよう?





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スルーした。

ポンしても5sと7sが選べない。この場合はドラの方がやや切りづらいか。

3sを切ってきた対面がテンパイ気配で、この対面はラス目につき自重した。

スルーしても469s(9sは出枯れ)をツモるかチーすれば安全にテンパイを取ることができる。


残念ながらテンパイは入らず。

ここから何を切るか?





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確固たる安全牌がスルーした3sしかなく、仕方なく合わせるとこれをチーされてしまう。

これはやっちまったか…?


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結果私以外の三人テンパイで流局。

ノーテン罰符でトップを捲られ、これは先行き不安な展開となってしまった。

ポンで使い切れたかもしれない3sを合わせて鳴かれているわけだから、実戦の感触としては良くない。

ただ、対面はドラ単騎で張っていたのもまた事実だった。

これをどのように考えるかだが、無理にテンパイを取って放銃するよりはよっぽどマシである。

ポン材をスルーしてもまだテンパイへの道筋があり、かつそのポン材が確固たる安全牌として活用できるのであれば、その一連の過程には意味がある。

今回はたまたま下家にテンパイを入れられてしまったが、実戦ではこれに気持ちを引きずられないように心がけたい

過程がしっかりしていれば結果もついてくるもので、この半荘は私のトップで終了した。



case4
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南2局、10800点持ちラス目の親番。

テンパイを模索していると、トップ目の下家がおもむろにツモ切りリーチ、宣言牌を対面がポンしたところ

下家は前巡の3m手出しをチーされたので、んじゃあリーチということだろう。


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直後に上家から合わせ打ちで5pが出てきた。

これをチーすれば待望のテンパイ。

後のないラス目だが、さてどうしよう?





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やや考えたがスルーした。

理由は、単純に白の危険度が高すぎるからだ。

実は、リーチがかかる前から私は下家のダマテンを警戒していた。

下家は3枚目の南手出し後に、前後関係のおかしい3mの手出し。これはメンツ手なら違和感のある手順だ。

これによりいよいよ白が切れなくなったと思っていたところのツモ切りリーチにつき、なおさら切れなかったというわけだ。

河全体に数牌が多いことより、対面が白バックになっている可能性ももちろんあるだろう。

ここで私が満貫を打ってしまうとこの半荘は終わってしまうが、流局しても3着目の上家とはまだ満貫以内で逆転圏内だ。


ちなみにここで考えたのは、58pがほぼないので、一旦鳴いておいて再テンパイの可能性を模索するというもの。

9pが出枯れにつき、現実的には白を重ねるしかテンパイへの道はない。

9pが1枚でも残っていれば仕掛けていた可能性が高いが、9pが2枚見えていたので自重した。

悪あがきが悪い鳴きになってしまうことを懸念してのものだ。

ここらへんは考え方によるが、白が絶対に切れないならば仕掛けるべきという意見ももっともだろう。


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結局、下家と対面の二人テンパイで流局。

下家の手は白単騎のチートイツで、開けられた手を見て私はホッと胸を撫で下ろした。


ラス目で後がないからという理由で押すことは容易い。

しかし、本局のように牌の危険度によっては、形テンを取りに行くことが最善の粘りとなるとは言いがたい局面もあるということである。


よく見ると、上家も最後にテンパイを取らずにオリていることがわかる(おそらく最終ツモでテンパイ)。

このへんをそつなくこなしているあたりに鳳凰卓のレベルが垣間見えるだろう。

行けるという感触を持って臨んだ残り2局だったが、残念ながらラスのままで終局した。



ラベル:天鳳 形聴
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2020年12月06日

シャンポン待ちの戦略 出アガリ期待ならシャンポン

今回は仕掛けにおける待ち取りについて。


仕掛け高打点のテンパイにおいて、両面とシャンポンの選択があるとする。

この場合、枚数重視で両面を選ぶのはごくごく自然であり、間違いということはない。


一方、相手の仕掛けが高打点とわかった場合、あなたはどういう対応をするだろうか?

見えている高打点に打つことほどバカバカしいことはない。

その仕掛けにだけは放銃しないように引き気味に構えることがほとんどだろう。


鳳凰卓のような相手のレベルが非常に高い卓で長期間打っていると、気づくことがある。


それは、見え見えの両面待ちは出アガリできる確率が極端に下がる、ということだ。

バッチバチの殴り合いならともかく、守備重視の卓では高打点が確定した仕掛けに対して無スジというのはほとんど出てこない。

だからこそ、枚数重視に受けるのだ、というのも一理あるが、正攻法ばかりでは相手の対応が楽になってしまう、という一面もある。


シャンポンにしていたらアガれていたかも?というケースは結構あるのではないだろうか。

シャンポンの出アガリ率が高まる理由は、2種の待ちに脈絡がなく、スジにかかりやすいからである。

仕掛けにおいても無スジよりスジが切られやすく、手順で否定された中スジなども出やすい傾向にある。


つまり、

@両面の待ち8枚のツモ率+1%の出アガリ率

Aシャンポンの待ち4枚のツモ率+10%の出アガリ率

期待値が@Aになるような状況において、シャンポン待ちを仕掛けるのが一つのタイミングだ。


例えば、両面の出アガリ率が限りなく0%になる相手なら、シャンポンの選択率をやや高める。

両面待ちが相手に持たれている要素があるなら、シャンポンの選択率を高める。

シャンポンが出やすい要素が多いならシャンポンの選択率を高める。

同じメンツと長時間打つことが確定しているなら、シャンポンの選択率を高める、などである。


正攻法ばかりでは攻撃のパターンが一定化して、相手も受けやすくなってしまう。

戦略的にシャンポンを使用することはこちらは期待値との兼ね合いで選ぶものだが、放銃した相手方にとっては奇襲攻撃にやられた、というネガティブイメージを植え付けられてしまうものである

これを1回見せておけば、相手は疑心暗鬼になってメンタルを攪乱でき、これが長時間打つ相手にはジャブのように効いてくる。


それからこれはあまり語られていないことだが、
仕掛けにおけるシャンポンの選択はメンゼンリーチにおけるシャンポンの選択よりも有利だ。

なぜなら、リーチには裏ドラがあるからだ。

リーチの際に広く受けることは裏ドラの相乗効果があるため、特にチップ麻雀においては必須となるが、仕掛けにはこの効果がない。

なので、トラップ的に仕掛けるとすれば鳴いている時の方が有効に働きやすい。

手が狭くなればなるほど相手に手牌を読まれやすいという、仕掛けのデメリットを補う効果もある。


口で言うのはたやすいが、実際に手牌をもらうとシャンポン待ちを選択するタイミングは極めて難しい。

高打点だけに大事にいきたいという思考が邪魔をするからだ。

これを打破するために、自分なりに工夫する必要がある。

トータルで見ればシャンポン待ちも悪くない、という状況は確かにあると私は思っている。

今回は実戦例をいくつか挙げるので、それをヒントにアレンジしていただきたい。

それではどうぞ。



case1
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南3局1本場、13200点持ちラス目の西家。

9sチーして2000のテンパイを入れたところ。

供託リーチ棒が1本あるため、これをアガればひとまず上家と同点まで追いつける。

同点では座順でラスのままにつき、ぜひともツモアガリが欲しい。


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待望の白ツモで、加カン。

これで点パネとなり、出アガリでも捲れる打点となった。


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表示牌には中がめくれ、ドラ4追加の臨時ボーナス。

卓上がざわざわし始めた。


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5mをツモってきたが、何を切るか?





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ここで私は賭けに出た。シャンポンへの待ち変えだ。

他家の動向を見ると、上家と対面は明確にオリに転じた。上家は露骨に9pの暗刻落としだ。

しかし、9pは通っているわけではない、上家は安牌に窮している可能性が高い。

唯一攻め気を見せている下家は直前に生牌の南を切っている

この南は安全牌として切られる可能性が高い。

また、マンズが安くなれば中スジの5mも狙い目だ。

この河では待ちが絞れないと考え、安全策で出る牌を狙いに行った。


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ビンゴ!安牌に窮した上家から5mの方を捕らえて、12000の直撃。

直対相手からこの直撃はあまりに大きく、ラス回避に成功した。

安全度としては3mの方が上だが、両面からシャンポンに変えないでしょ、っていうところで5mが選ばれた可能性が高い。


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山を開けてみると次の私のツモはズバリ南だった。

これは結果に過ぎないが、仮に上家が南を掴んでいても出ていたかもしれない。47mは出ることはないだろう。


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この時点で47mは山に4枚、対して5m南は山にたった1枚。

ドラ4を見せたことで100%47mは出ないことを踏まえると、出アガリ期待のシャンポンはギャンブルだがそれほど悪くない。

上家が手詰まり風味、かつ私の河が強いことも加味したシャンポン受けが功を奏した。


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こういう南を鳴き無しでスルーしておけば、シャンポン変化の際に奇襲として使える。

天鳳打ちは覚えておいて損はないだろう。



case2
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東2局、12200点持ちラス目の西家。

対面からドラをポンしてテンパイ。

ここから何を切る?





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マンズが安いので4m受けでもいいが、片アガリに不安があるのでシャンポン受けは普通か

ただ、あまりアガれる気がしない待ち。


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終盤に3sをツモって両面変化となった。

さて、どうしよう?





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この段階で、4s手出しをしても25sは100%出てこない。

他家は受けつつマンズが劇的に安くなってきたので、2mのポロリがあるかもしれないと考えた。

また、対面の3s切りがやや強く、対面に4sをケアする意味もある。


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自身最後のツモでドラをツモってきて加カンすると…


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リンシャンにはまさかの4sがこんにちは。

僥倖の3000・6000に仕上がる。

天鳳ではこの場合、新ドラは乗らない。ちょっと前の記事参照。


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この時点で25sは山に1枚、4s2mは山に2枚だった。

25sがこれだけ薄いのはちょっと読み切れない。

ツモアガリなので結果はたまたまだが、安易な両面変化にとらなかったことが奏功した。

ドラを切り出した親にはさすがに手が入っていて、赤3。これは脅威だった。

最終手出しが4sだった場合、親が海底で2sをツモったとしてもオリを選択する公算が高い。

このように、シャンポンの方が山に多ければ、出アガリ含めて期待値が高い選択をしたといえる。

枚数を正確に読むことは困難であるが、こういう状況で狙うことができれば優位性があるということである。



case3
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南2局2本場、21600点持ち3着目の北家。

自風の北をポンテンに取ったところ。

5200と打点も十分で、この手を確実にアガりたいところ。

トップ目とは10000点差で圏内だが、ラス目とも6000点差と予断を許さない。


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ほどなくしてドラをツモってきた。

さて、どうしよう?





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ドラとのシャンポンにした。

これは上級者でも迷いどころではないだろうか。

5200でも確実に加点できればラス転落はなさそうだからだ。

私が考えたのは、片割れの9sの出やすさと、二者の仕掛けにより持ってきたドラという点だ。


51024.jpg

これがズバリ嵌って、対面から8000の奪取に成功。

タンヤオ風味の仕掛けから、スジを追っての放銃だった。

出来メンツからの放銃となれば対面も感触が悪かっただろう。

このアガリで2着捲り、最終的にも2着で終了した。


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この時点で25mは山に4枚、3m9sは山に1枚だけだった。

トータルで見れば枚数重視の両面受けは無難であることがわかる。

ドラまたぎの25mは場に現れることなく、先に9sでのアガリがあった。


このケースでは、場況含めて9sという端牌が使いづらいというところに優位性があった。

このあたりも判断材料に含めると、よりシャンポン待ちが利用しやすい場況を見つけやすくなるだろう。


ラベル:天鳳 待ち
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