2015年05月24日

トイツのみの手から仕掛けるケース

前回の記事、スルースキル「暗刻がひとつもない手は基本チートイ」の例外として、
トイツのみの手から仕掛けていくのはどのような場合なのか、
実戦例から見ていこう。


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東4局1本場、38600点持ちトップ目の親番。

チートイドラドライーシャンテンから5sが出たが、さてどうしよう?





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ラグありでスルーした。

メンツ手が見れるので微妙なところだが、
ここから5sをポンしたところで結局は残り1枚の中に依存する手になってしまうし、
何を切るかに難しい選択ができる。


ドラの7mは簡単には鳴けない牌であることも踏まえると、
仕掛けた割にはスピードも打点もいまいちということになりやすい。


それならばチートイ主眼にメンゼンで進めた方がバランスがいい。


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スルーした結果、7sが重なり、まごうことなく最速テンパイ。

8p単騎自体がしめしめといった感触だ。


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しかし、それは許さんとばかりに上家の先制リーチ。


一発目から非常に難しい押し引きを迫られたが、
8p切りから真っ向勝負を挑んだ。


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無スジをかなりつっぱってこの局は2人テンパイで流局した。


このように、
チートイドラドライーシャンテンからはトイトイに向かわないのが基本だ。

ドラ自体が簡単に出る牌ではないし、
それが中張牌ともなるとメンツ手に組み込まれてなおさら出てこない。

不穏な2フーロで警戒されたらドラは握りつぶされてしまうし、
あがりの見えない仕掛けをしても叩き返された時のリスクが大きい。


かといって、急所のドラから仕掛け始めてもやはり警戒されてしまって何も出てこない。

チートイならテンパイさえ入ってしまえば
何の警戒もなくひょっこりとあがれてしまうことが多い。


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別の半荘。
東4局1本場、24700点持ち3着目で迎えた西家の自分。


5トイツから中が出たが、さてどうしよう?





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これはポンした。

チートイイーシャンテンだが、
鳴くことによって打点が上がる上、
持っているトイツはすべて鳴きやすそう
だ。

第一打9s切りが2人いるので、7sもかなり良く見える。


7pが先に埋まったらホンイツだし、
ポン材が先に鳴けたらトイトイと、打点を伴った自在性がある。


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1pが鳴けた直後に、9pが重なり、
あの手がホンローホンイツという弩級の進化を遂げた。


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しかし、下家の1000点にかわされてしまった。

この巡目にして俺以外の全員がテンパイだなんて…辛いねえ。
手作りを楽しむ余裕もない時代ということか。


このように、トイツのみの手からトイトイに行く条件としては、
高くなること、かつ残りのトイツが鳴きやすい牌であること、が挙げられる。


どちらか一方では不十分なのは、
トイトイの安い仕掛けは攻め返された時のリスクに見合わないし、
フィニッシュが効かないとあがり率が低下して局が長引き、やはり返り討ちにあいやすいからである。


特にラス回避が重要な天鳳では、
仕掛け始めの見積もりを慎重にする必要がある。


鳴きやすい牌とは、横に伸びにくい牌のことで、
具体的には字牌や1289牌が挙げられる。


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別の半荘。
南2局、29200点持ちの2着目で迎えた親番。

トイツ4組につき、上家の白を鳴き無しでスルーしたところ、東が重なった。


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すぐさま下家から白が出たが、どうしよう?





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これはポンした。

比較的鳴きやすい牌ばかりで親満が見えるし、
場合によってはピンズのホンイツに渡れて融通が利きやすい。


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手が進まずにドラをツモったが、どうしよう?





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ここではドラをツモ切った。

効率的には微妙で、賛否あるだろうが、
中途半端にドラを残してもいずれ余るドラそのものかドラそばが、後々かなり危険となる。

3mの受け入れは単なる妥協でそれほど嬉しくないし、
それならば西や北の重なりを見た方があがりやすそうだしよっぽど嬉しい。

最終的にトイトイのテンパイになった際も、
ソバの1m手出しでは2mの出に期待できないし、
その点からも1mを先切りすることには意味がある。


本局の場況からはトイツ場かどうかの見極めはいまいち不明だが、
仮に縦の場なら縦受けは横受けと遜色のないあがり率になるので、
トイトイの場合はトイツを決めてしまっても何ら問題ない。


これについては過去記事、トイトイの作り方に詳しく書いてあるので参照されたし。


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上手いこと2mが暗刻になり、1pをポンしてテンパイ。

東待ちが残ったらあがりの感触は十分だ。


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しかし、上家にツモのみでかわされてしまった。


ご覧のように、他家の手牌も全体的に縦寄りで、
待ちの4p東も山に3枚眠っていた。


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別の半荘。
東4局1本場、37600点持ちトップ目で迎えた西家。

メンホンチートイイーシャンテンという超絶配牌をもらったところ、
親の第一打目に中が出た。

さて、どうしよう?





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ダブリーの権利を捨てるのは惜しいが、これはポンした。

トイツは鳴きやすい牌ばかりだし、
これをスルーしてチートイのテンパイを待っていては日が暮れてしまう。

字牌が手早く鳴ければ、
電光石火のあがりが拾える可能性も十分にある。


鳴きによって打点は上がるわけではないが、
速度が圧倒的に上がると考えられる珍しいケースである。


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しかし、思惑通りにはいかず、親の早いリーチを受ける。

それなりに押し返して、やっとテンパイ。
4sが入ったのなら文句なくゼンツ体勢だ。


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しかし、結局ツモられ、裏1で4000オール。
親の最終形はなぜか自分で2枚切ってるフリテン三面張だったが、
仕掛けが生んだあがりと言えなくもない。


待ちの1s北は山に3枚眠ったままで、
これが世に出ていたなら親のリーチよりも早いあがりは十分にありえた。


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そして鳴かないとどうなっていたか?

おそらく下家のこの白をツモって、メンホンチートイのテンパイとなっていた可能性が高い。


鳴かなくても遜色ない結果であることからも、
暗刻がひとつもない手はやはりチートイが常に悪くないのだと考えさせられる結果でもある。


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別の半荘。
東4局1本場、43100点持ちトップ目の親番。

1巡目に下家から北が出たが、どうしよう?





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これはわかりやすいだろう、ポンだ。

残りのトイツが鳴きやすく、
メンツ手の受け入れが広いため、鳴くことでかなりの速度が見込める。
しかも、鳴いても打点が損なわれない。


これはチートイリャンシャンテンからの仕掛けだが、
トイツ手含みの手でもこれぐらい明快に仕掛けられる形も確かに存在する。


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南家との二人相撲であっという間にこの形。

さすがにこの局はもらったか。


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しかし、ツモが空振り、何とも微妙な最終形となってしまった。

アドバンテージが露と消え、
トップ目としては心もとない仕掛けだが、
他家の捨て牌を見る感じではまだ余裕がありそうだ。


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結局、2600オールをツモって独走態勢に。


あれだけ優秀な形からの仕掛けでも意外と不安定な最終形になるもので、
攻め返された場合の不安というものは常につきまとう。

初巡の北はスルーならスルーでそれなりの結果が待っていた可能性も十分にある。


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別の半荘。
東4局1本場、14500点持ちラス目の南家。

こ、これは…?


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これ以上豪華な6400があろうか?

現状テンパイだが、これは実質3シャンテンだ。
当然、南が出てもあがらない。


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究極の何を切る?(笑)


場況から最も高いのはマンズの下なので、1m切りをチョイスした。


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9pが鳴けて、ドキドキのテンパイ。

ちなみにこの場合、1mのトイツ落としは続けて見せた方が効果的だが、
ここではどうしても危険牌を先処理したかった

芸術点は低いがご容赦願いたい。


この時点で待ちの9m1sは全山。


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リーチの上家から出て、大願成就!


これあがれなかったら当分チャンスはなかっただろうなあ。


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清老頭はリアルで1回。ネット麻雀では初めて。


役満は雀士の夢。
役満テンパイなら大体のことは許されていい。
天鳳のラス回避を一瞬だけ忘れて、ときめいてもいいのだと思っている。



ラベル:天鳳 鳴き 対子
posted by はぐりん@ at 20:47 | Comment(4) | 鳴き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そこまでオヤジじゃありませんw

西とGの順番が嫌ですね!
Gから鳴ければ安定感ありますけど、
西からだといやーな匂いが・・・
とはいえポンなんですけどね!w

あと・・・最後の上家の図太さを見習いたいものです!w
Posted by チャンタ at 2015年05月25日 20:01
>>チャンタさん
失礼しましたw

西は仕掛け始めた以上止まらないですね〜。
テンパイまで時間がかかってしまいましたが、
他家の雰囲気的にはそれほど怖くなかったです。

特上の場合リスク顧みず攻めてくるケースがあるので、
高段位になればなるほど受け重視にならざるをえないです。
この場合はこちら側のいい結果になりましたけど、
逆にかわされてしまうケースもあるわけですもんね。

チャンタさん、ブログやってるんですね。
拝見させていただきました。
お互いに更新、がんばりましょう!
Posted by はぐりん@ at 2015年05月26日 16:37
そういっていただけると励みになります><b
ブログの方も新参者なので、色々参考にさせてもらいます!

東場でのトビ終了!とならないように更新していきたいところです♪
Posted by チャンタ at 2015年05月26日 19:53
技術的なことはまるで疎いので、
こちらこそよろしくお願いします♪
Posted by はぐりん@ at 2015年05月26日 22:30
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