2018年08月12日

七段降段 ラスを引くためには不運な一局さえあればいい

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七段降段した。


10戦8ラスから盛り返すのかと思いきや、
その後23戦トップなしという驚くべき逆風に晒され、そのまま粘ることなく降段した。


鳳凰卓の勢力図は半年でガラリと変わると以前申し上げた。
実際半年前に十段だった私は、坂をゆっくりと転がるように七段まで落ちた。

十段、九段の時分は七段に落ちるなんてありえない、と思っていた。

しかし、それは幻想に過ぎなかった。

十段にはなってみればわかるが、
かなりのツキの後押しがあって達成できるものであって、
自分は強いと浮かれていられるのも少しの間だけなのである。


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八段最終Rはなんとびっくりの2076。

最近の順位分布は3位がかなり多く、降段時のRもかなり低いものとなった。

Rは強さのバロメーターとして機能することは確かだが、
それよりも直近の順位分布の影響が大きいことがわかった。

半年前に比べ、最近はやや守備寄りの選択が多く、その影響がRに反映されているのだろう。


降段はみじめで恥ずかしい、という気持ちもあるが、
不調というのは長く打っていれば必ずおとずれるものである。

一過性のバイオリズムに心を揺らしていてもしょうがない。

段位に関わらず、向上心を持って取り組むことが重要だと思っている。


さて、今回のテーマは「ラスを引くためには不運な一局さえあればいい」だ。

私がどのように七段へと降段したのか、その過程を楽しんでいただきたい。



case1
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対面の先制リーチに対し、こちらも追いつき、追っかけに踏み切る。

牌オープンにつきわかりやすいが、対面の待ちの7mは残り1枚。

私が放銃することはない。


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しかし、上家のカン6sチーによって、私の4000オールが食い流れ…


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ラス7mをツモられてしまった。2000・4000の親っかぶり。

不調時はこういうのが日常茶飯事で、
他家の動き云々というよりも、何がどうなろうと自分に有利な展開にならないという印象が強い。



case2
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次局。やはり対面の先制リーチにこちらも絶好のくっつきで追っかけたところ。

6sの離れトイツ落としにつき、スジの3sはかなり危険だがこれはセーフ。


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やっぱりかという感じで掴む。裏も乗って8000。

14pは完全ラス牌に対し、36mは山に5枚。

めくり合いは枚数関係ないとはいえ、これぐらいになると凹む。

どれどれと開けてみるとびっくりするほど王牌に当たり牌が死んでいる。



case3
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下家から親リーチが入って一発目。

ひとまず虎の子の9sを切って一発回避。


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ドラをツモってきて、さて何を切る?





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中スジの4mを切るとこれがロン。裏も乗って12000。

これ以外に選びようがない4mに見えるが、これはつまりリーチが巧妙なのだ。

中スジをすんなり出させる切り順に鳳凰卓のレベルの高さがうかがえる。

それを一発で掴んでしまうあたりに不調が垣間見える。



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南2局、ラス目で迎えた親番。

やっとこやっとこ先制テンパイ。

ラス目の親リーチだぞ、みんな降りろ〜〜。


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3着目の追っかけが入る。や、やめて…。


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当然ツモられ、裏が雀頭の4pで3000・6000の親っかぶり。

良くある日常の1コマ。

手牌も運気も差がありすぎて諦めの境地といった感じ。



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次々局。

赤もドラも何もないピンフイーシャンテンで手が枯れている。

しかも、上家のメンホンテンパイ即、当たり牌の発を掴む。

不調時はダマだろうと何だろうと一発掴みがデフォ。


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テンパイが入って、飛び出る発。

8000でぶっ飛び終了。

八方塞の図だが、これだけひどけりゃ逆にすがすがしいか。



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南1局、3着目の北家。

絶好の入り目で即リーチ。これはいただいたでしょう。


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ところが、ラス目の親に追っかけられる。

嫌な予感しかしない。


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まあ、見逃してはくれないわな、一発で7700。

一発でなければ、まだ戦えたのに。


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やはりというかなんというか、次巡ドラをツモって裏裏で倍満だった。

この後先でトップとラスが決まる。わずかだが、あまりにも大きい差。

好調時はいちいちそんなこと気にしないものだが、不調時は神経質になる。

牌は無作為に積まれているだけで、逆の巡り合わせももちろんある。それが好調時だ。



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私の得意なチートイツ。

しめしめ、発単騎にしてやろう。


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下家の一発目、ここから何を切るか?





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ドラの南を選ばないとすれば、発と中の2択。なんと、下家は中を選んだ!

これは指運なのだろうか?

私なら裏ドラ考慮で発を切っているだろう。


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下家、発を重ねる。

これは逆にピンチなのでは?


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なんと、下家はここで6s切り。攻める手と判断したのだろうか?

おそらく7sがポンラグだったので、6sの安全度が高いと考えたのだろう。


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そうこうしているうちに、上家の追っかけが入る。


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当然掴んで、裏1の7700。

下家の神回避によって、結果私が割を食った。

不調時は見えない部分で他家がファインプレーをしていることも多い。



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南2局、20400点持ち2着目。ラス争いが熾烈。

3着目が先制リーチ、こちらも絶好すぎる赤引きで三面張テンパイ。

さて、どうしよう?





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リーチをかけず、ダマで押す。

順位戦略的に、ここはダマで拾うのが得策と考えた。

2件だと、脇はベタオリに傾きやすく、ラスのリスクが高い直対になりやすい。

ダマなら終盤に回るなりオリるなり、微調整が可能だ。


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5mをツモってどうするか?





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こういう場面でダマが生きる。

6p切りでもいいと思ったが、万全を期して現物の5p切りとした。


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二人テンパイで流局。5mは見事に当たり。

リーチを打っていると放銃となり、ラス争いに首を突っ込むところだった。


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山に8枚の147pより先に、山に2枚の58mを掴む。

忘れてはいけない、自分が不調時だということを。(好調時でもダマだが)



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親リーチが入ったが、ピンフに変化したので追っかけ。

場況的に14sが強く見えたので、やや強気の対応とした。

一発目に5sを切るくらいなら、リーチでいいでしょ、ということ。


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調子に乗りやした〜の7700。

さも当然のように掴む。が、14sは純カラだったので、これは順当な結果。



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次局。

上家が食い散らかして、親リーチが入る。


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完全手詰まりだが、何を切るか?





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さほど迷わずにワンチャンスの8sを切るもアウト。

え?ドラ暗刻?


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それだけでは済まされない。裏裏で18000。

僕何も悪いことしてないのに…

2局で25000点吐き出したらそりゃラスにもなるわな。



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上家が3巡目に両面チー。


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何を切るか?





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発を切ると7700と言われる。

必死こいて形テンを取る18巡もあれば、それが一瞬で不意になるこういう3巡もある。




case12
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降段戦。気合の入る東発。

降段回避の先制リーチ!


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下家、自分で切ってる7sをフリテンチー。

何やら嫌な予感がします…


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2秒で掴む。3900。

掴む速さが尋常じゃない。


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山6の25sがアガれないのはまだいいとして、リーチ時の下家、これだぜ?

これを上手くアガリに結びつける技術というのもさすがと言えるけれども。

降段の鐘の音が聞こえてきた。



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次局。例によって一発で掴む。12000。

ここから回り切る気力はもう私には残っていなかった。

というか、これは食い延ばしのチーがやや焦り気味で良くなかった。



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次々局の親番。

下家リーチ一発目、上家の一発消しが入る。


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やっぱり一発で掴んでるんか〜い!


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裏が乗って親っかぶり。これにてぴったり飛び終了。

私の降段戦は東3局で飛ばされ終わった。不調の集大成といった半荘だった。



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もちろん、不運だけではなく、ミスもある。

ここから、何を切るか?





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ツモ切ると、なんとハネ満。

上家は両面ターツ落としを見せているので、テンパイなら放銃確率のかなり高い4mだ。

私が見誤ったのは打点で、打っても最大3900ぐらいだと思った。

こういう淡白な放銃は集中して打っていれば避けられるものであるはずだ。


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上家のターツ落としはここから。

親の第一打南切り時は南は1枚、第一打9mでホンイツがボケた。

河の雰囲気でもう少し危険を察知しなければならなかった。

メンタルがやられ始めると、大胆すぎたり、慎重すぎたり、攻守バランスが崩れ始める。



おまけ
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一発ツモ裏1の3900オール。カン3s。


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一発ツモの2000オール。58m。


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一発ツモ裏1の2000・3900。369m。


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鳳凰卓は一発ツモ3回しないとトップ取れません(´・ω・`)



ラベル:天鳳 不調 降段
posted by はぐりん@ at 23:56 | Comment(10) | 降段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
心中お察しします。
私も何度麻雀引退宣言をしたか。。

Case12で4s切りリーチとしたのは1sが1枚切れだからでしょうか?
それとも赤5s期待?
私なら2s切りリーチとしてそうです。
4s切りリーチ‥‥2s2枚、5s4枚の計6枚(うち赤1枚)
2s切りリーチ‥‥1s3枚、4s2枚の計5枚
Posted by T at 2018年08月13日 13:58
>>Tさん
ありがとうございます。

下家の仕掛けはピンズ染めが本命ですが、3s手出しが遅いのでチャンタの可能性もあります。
チャンタの場合は1sが使われている可能性があるため、25sの方がアガリやすいと判断しました。
また、下家の切り出しが67sターツ落としなので、下家は明確に5sを持ってなく、5sも使えないですから、それも加味しました。
Posted by はぐりん@ at 2018年08月13日 14:49
初めまして!!

自分4連ラス引いて、「心の支えを。。。」って検索してたら、こちらのブログに行きつきました。


自分も、「この1枚通れば下家が自分に刺さるのに!」とかいっぱいあるし、他家の手の入りっぷりと言ったらもう・・・牌譜みてると悲しくなってきますw

なんとか頑張って戻します(^q^)
Posted by マツタケの味 at 2018年08月13日 23:39
不調の時は不運な事が連続して起こって普段やらないような事して泥沼みたいにハマってしまう、ような感じがします。鳳凰卓だと相手からあがり牌を出させようとスジ引っかけでもcase3のような事があるので、引っかからないように切る牌が当たるパターン355からの打5など考えて、case3はドラ3sがいいと思いました。逆転に自分が相手をハメるための牌の捨て方を意識するのもいいと思います。例えば、6mがすでに捨て牌にあって、123m556678p11s西西 ツモ8p打2mとして3mチードイツのあがる可能性をあげるなど。不調を打破するためには粘り強さや数少ない勝機を逃さない執念深かさが必要になると思うので、また10段以上なっていることを期待しつつ、影ながら応援してます。
Posted by 国家最終戦力 at 2018年08月14日 01:22
>>マツタケの味さん
初めまして〜。

心の支えになったのなら良かったです。
攻めても負け、オリても負けみたいな状況はほんとに辛いですよね。
がんばって戻してください。
Posted by はぐりん@ at 2018年08月14日 11:38
>>国家最終戦力さん
牌効率を損なわずに出アガリ率を高める工夫というのが鳳凰卓の打ち手は長けている気がします。
なかなか対処は難しいですが、私自身も常識や固定観念にとらわれずにそういう工夫をしていきたいなと思っています。

応援ありがとうございます。
Posted by はぐりん@ at 2018年08月14日 11:45
いつも楽しく拝見してます。
とてつもなく低い放銃率を維持されてるのに、裏ではこんなクソゲーが展開されているとは…
Posted by 力こそパワー at 2018年08月14日 13:09
>>力こそパワーさん
ありがとうございます。
大体クソゲー、たまに良ゲー、それが麻雀です(´・ω・`)
Posted by はぐりん@ at 2018年08月14日 15:29
コメント見て同じような方がいて笑いました

私はまだ特上ですが自身初の4連ラスを取ってしまい、コツコツ貯めたポイントが湯水のように流れ去り、心砕けたところこの記事に出会いました

記事を読み負けた対局を冷静に分析されていて、素直に尊敬しました
こういう地道な検討を繰り返すからこそ、はぐりんさんは強いのでしょう

私もはぐりんさんを見習い、自分の牌譜を見返して反省してみます

応援しています!観戦で見かけたら覗きに行きますね!
Posted by 名無し at 2018年08月15日 17:54
>>名無しさん
心強いコメントありがとうございます。
原因は色々あるにせよ、やっぱり連続ラスを引くとへこみますよね。

取り返そうとして悪循環にハマっている自分がいて、我ながら情けなくなります。
名無しさんはそんなことがないように、がんばってください。

応援ありがとうございます!
Posted by はぐりん@ at 2018年08月16日 19:09
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