2021年07月18日

2件リーチに対する攻守判断

今回は、2件リーチがかかっている状況における攻守判断について。


テンパイを入れることすら難しいと思えるのに、手がぶつかる時は不思議なくらいぶつかる、麻雀あるあるではないだろうか。

相手の2件リーチに対しては、こちらは大抵の場合引き気味に構えざるを得ない。

1件目はともかく2件目のリーチが生半可な手でないことだけは確かだからだ。


危険牌ばかりを持ってくれば迷いなくオリれるが、難しいのは自分にテンパイが入ってしまった場合だ。

せっかく入ったテンパイを無碍にできないとリーチしたはいいものの、とんでもない危険牌を持ってきてギャッとなる。

当然のことながら放銃牌が通常より多いため、自身ツモ時の放銃率もUPする。

攻め返しているはずなのに、ツモりたくね〜などという相反した感情が沸き上がる。


実際には3人でめくり合うことは、2人でめくり合うよりも横移動がある分、相対的に放銃率が低くなる。

その分実入りも少ないわけだが、自身がひどいことになるパターンはそれほど多くはない。

それゆえに、最悪の事態になる見積もりが甘くなってしまう嫌いもある。

2件に対してオリ切れる保証がない場合はなおさらだ。


麻雀においてはなまじテンパイが入ったために…という失敗が起こりがちなのではないだろうか。

トップに価値の高いリアルの場合は攻めの手を緩めないことが重要となろうが、これが天鳳の場合は無駄にラスのリスクを高める行為ということにもなりかねない。

2件リーチを受けての攻め返しは天鳳においてはバランス感覚が問われ、非常に難易度が高い。

というのも、傍観していても横移動により無傷で乗り切れる可能性が通常より高い上に、放銃時のダメージが大きいケースも多いからだ。

リーチに放銃かつデバサイ直撃というラス落ちに直結する要素が含まれているだけに、点棒状況によって繊細な打ち筋を織り交ぜていける者こそが、天鳳で長く生き延びていける条件なのかもしれない


それでは、実戦例から見ていこう。



case1
52583.jpg

開局の親番。

南家の先制に対して西家から追っかけが入っている。

こちらもテンパイが入ったが、出ていく6mはドラ。

25pの場況は絶好に見えるが…さて、どうしよう?





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さすがに2件無スジのドラは行けない。

34pのターツが落とせるのでここは行きたい気持ちをグッと堪えた。


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8sが暗刻になりテンパイ復帰。

このままテンパイを維持できるか?


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テンパイどころかまさかのアガリがあった。3900オール。

「おっ、いた。」(おっさんの常套句)


52587.jpg

無理に勝負に行っていると、ドラは当たりの上、裏裏で8000の放銃となっていた。

絶好に見える25pは山に1枚しかなく、読みは当てにならない。

丁寧に打った見返りと言っちゃなんだが、この差し引きはあまりにも大きい。

勝負を焦らずに、辛抱強く打ったことが実った格好。



case2
54795.jpg

南2局、26700点持ち2着目の親番。

345の三色が見えるが、さて、何を切る?





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ツモ切りとした。

5pをツモっても5m切りリーチにつき、ドラ先引きのみ有効な5mとなる。

ここを引っ張ると攻め返し不可につき、スパッと見切った。


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直後に西家と北家の2件リーチが入る。

先切りは正解だったが、少し対応が難しい。

ここから何を切る?





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白を切ってやや押しした。

ベタオリには安牌が足りないので、まあこのぐらいは。


54799.jpg

ここで持ってきたのはテンパイとなるドラ。

5pが現物となっているが、8mはラス目には無スジ。

さて、どうしよう?





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8m押しのダマとした。

直前に5pが通っていなければリーチと行くところだが、このタイミングなら5pは下家から拾える可能性がある。


54801.jpg

も、自力で引いてしまい、1300オール。

リーチ棒2本つきなら悪くないが、ラス目に勝負した結果としてはやや物足りないか。

ともかく難局を乗り切ることには成功した。


54802.jpg

ラス目上家の手はドラドラ赤裏3という超勝負手だった。

私のダマは1pと4pを入れ替えられるし、終盤に危険牌を持ってきたらオリることもできる。

結果は先にアガリがあったが、役ありをダマに構える意味はそれなりにあった。

しかし、決定打に欠けていたのもまた事実で、この半荘は3着に終わった。



case3
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東3局2本場、供託リーチ棒4本、原点の親番。

西家のリーチに南家が追っかけ、その一発目。

こちらは苦しい受け入れの三色イーシャンテンだったが、このタイミングでカンチャンが埋まる。

打点はあるが待ちは苦しく、出ていくのはドラまたぎの5p。

さて、どうしよう?





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供託に釣られて勝負すると、これがまんまと当たり。

裏1の12000は一発つきなら想定線。

オリ切るにしてもやや苦労しそう、というのもあった。


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そもそもがこの時点で下家に5pは当たり。

大体オリになるツモと形だが、テンパイの間がいかにも悪すぎた。


55318.jpg

仮に私がオリていた場合、やはり下家が8pをツモって3000・6000。

自身が親っ被りであることを加味すると押す価値はあったか。

この半荘はこれが響いてラスで終わった。



case4
72625.jpg

南2局1本場、34500点持ちトップ目の親番。

東を1枚スルーしているが、ここから何を切る?





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東切りとした。

1500で仕掛けるつもりがないので、それならと。


72627.jpg

3着目南家のリーチ直後に、ラス目上家の追っかけが入る。

このタイミングであれば東切りは正解だった。


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南家から西のアンカンが入り、こちらもテンパイした。

7mは割合切りやすいが、さてリーチする?





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入り目が薄い58pにつき、勇んでリーチした。

手牌の進展が想定通りだったため、感触良しとして踏み切ったわけだが…


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まさかの8s3枚目を掴んで案の定これがラス目に当たり。

裏ドラ勘弁、裏ドラ勘弁。


72631.jpg

裏ドラ勘弁って!

想像の斜め上を行く16000放銃で気を失いかける。

ラス目へのデバサイでトップ目から一転ラス転落。

これはやっちまった…


72632.jpg

25s5山はともかくとして、考えるべきはリーチ者の点棒状況だ

南家と北家は熾烈なラス争いで、私は悠々トップ目の立場。

こんな凡手で彼らと同じ土俵に立つ必要など一切ないのだ。

感触が良いのでテンパイに取るというのはありだとしても、ダマで対応可能にするという余裕が足りなかった

このへんがリアルと天鳳で対応を変えなければならない点だろう。


ダマから8s3枚目を引いたなら確実に対応に回るはずで、それだと私の放銃はなかった。

本局にツモアガリはなく、ここを流局で凌げば私のラスはなかったと断言できる。

お察しの通りこの半荘は痛恨のラスで終わった。


本局に自分のアガリがあるという直観に準じながらも、根本となる状況判断のバランスをいかに取るか

行けるという感触にベクトルを傾け過ぎた、言ってみれば私の傲慢さが出た局だったように思う。

25sは山に5枚ありながら、1枚ずつしかない当たり牌の8sと南(5sはツモアガリ)を先に掴んでいるあたりに、「謙虚になりなさい」というありがたい示唆が含まれている


case2とcase4の対比でわかりやすいが、全部リーチだとトップが増える代わりにラスも増え、全部ダマだとラスが減る代わりにトップも減る。

考えすぎると中間順位が多くなって路頭に迷うし、勇みすぎるとラスが多くなって天鳳では失格だ。

打てば打つほど麻雀はわからなくなるが、だからこそ牌と向き合い、自問自答し、傲慢と謙虚の最適バランスを模索していくのである。



ラベル:天鳳
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(0) | 攻守判断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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