2021年10月31日

壁を利用したリーチ

麻雀における「壁」というと定義は曖昧だが、
私自身はノーチャンスのみならず、ワンチャンスも含まれると解している。

「ダブルワンチャンス」と言うのでは長いので、
「壁」というと一言で済む、そんな感覚ではないだろうか。


4枚見えが場に現出してからそれを利用するのは、ある意味当たり前ではあるが、
それが現出しやすいプロセスというのはある程度自分自身で作ることができる

例えば、899から8を早目に切ってシャンポン形を固定することで、
先切りの効果とリーチ後に8が出やすくなることで出アガリがしやすくなる。


シャンポン形の出アガリ率が高いのは、壁が現出しやすいという理由のみならず、
そのプロセスを構想に描きやすいからに他ならない。



通常のメンツ手で効率を犠牲にする先切りはためらわれるが、
効率と出アガリ率はトレードオフの関係にあるため、
最終形を先に決めつつ効率を犠牲にしない手順を模索したり、
あるいは思いきって効率を犠牲にしてしまうという局面があってもいい


このへんの、「将来の壁」をイメージしながら即リーチに有利な手組みをすることは、
守備の技術が高い昨今においては何気に重要なのではないかと思う。

そびえたつ壁の陰に隠れて獲物を狙撃する、スナイパーのようなイメージで、
手順に一つ二つアクセントを入れてみると面白い結果が待っているだろう。


それでは、実戦例をどうぞ。


case1
51869.jpg

南1局、23500点持ち2着目の西家。

イーシャンテンから3pを持ってきたところ。

さて、何を切る?





51870.jpg

ツモ切りとした。

ピンズの下は悪くないので、2pの受けを残すのも一考。

ただしこの手の本命はマンズの一通につき、雀頭不在にならない手組みにした。

5sを浮かせて好形変化を見つつ、8p即埋まりなら即リーチに旨みがあると判断した


51872.jpg

狙い通りに一通が完成し、テンパイ。

下家の2pカンが新ドラモロ乗りとなり、場はひりつき始めた。

さて、どうしよう?





51873.jpg

シャンポンでリーチした。

1pが1枚減っているのが難だが、だからこそ盲点になる。

それから、地味に3pを先切りしているのが後々効いてきそう。


51874.jpg

対面から難なく出て、8000。

親は6000オールのテンパイにつき、あまり関係なかった。

カン8pでも出ていただろうから、たまたま上手くいった感じ。


51875.jpg

受け間違えていると、親が3巡後に3sをツモって6000オールが炸裂する。

このへんに麻雀の怖さが垣間見える。

2pカンがなかったとしても、現物の3pがパタパタと出る未来は想像に難くない。


case2
61321.jpg

南2局、21600点持ち3着目の親番。

赤含みチートイツのテンパイが入った。

さて、どうしよう?





61322.jpg

赤5sを切ってダマにした。

上家の両面ターツ落としがポイントで、ソーズの染めが濃厚につき、先処理とした。

4mは今ならさらっと拾えそうで、4800の加点はそれならそれで悪くない。


61323.jpg

次巡、持ってきたのは9s。

さて、どうしよう?





61324.jpg

4m切ってリーチした。

1枚9sが出た直後につき、タイミング的にはイマイチにも見える。

が、9sがポンされていないというところがポイントで、固まっていなければこれほど狙い目の待ちはない。

ポンされている7sも私が切ってるしね。


61325.jpg

これがホンイツの上家から出てくるのだから面白い。9600。

上家自身が4枚目の7sを持っているのだから、私の河的にもこれが当たるとは思わないだろう。

赤5sを先処理したのもチートイツの読みを外す一端となっているはずで、会心のアガリとなった。


case3
70899.jpg

南1局、24400点持ち2着目の北家。

ピンズ12枚赤含みという大チャンス手が入っている。

対面から4枚目の8pが出たが、これを鳴く?





70900.jpg

ポンした。

ドラ周辺は急所につき、これを鳴けばグッとアガリに近づく。

南は3枚切れにつき、ここは当然ドラ残し。


70901.jpg

しかし、3着目の親から7p宣言牌のリーチが入る。

うーん…ドラが浮いていてタイミングが悪い。


70902.jpg

上家から合わせ打たれる7pを待ってましたとばかりにチー。

1pは現物だが、さてどう受ける?





70903.jpg

こんなんドラ勝負に決まってんべ…もダメ(汗)

痛恨の12000放銃となってしまった。

これが最後まで響いてラス終了と相成った。


70904.jpg

下家は47pに受けずにドラ単騎を選んだ。

先ほどの私と同じで、上家のドラが鳴かれていないことも判断基準としてあっただろう。

上家のドラに合わせ打ちするという手もあったが、残す3sが安全なわけでもない。

トップ目が攻めっ気につきそれに備えるという意味もあるし。


70905.jpg

ここで現物の1pを切る手もあったが、さすがに勝負所と判断した。

147pが山に4枚あったのなら後悔はなし。

ただ、じっと1p切りで耐えた場合は上家のタンヤオツモの方が速いというのがにんともかんとも…。

自身の8pポンによって絡め取られるという後味の悪い結果となってしまった。



このように、少しの手順の工夫でリーチの出アガリ率はグッと上がる。

見えない壁が見えるようになった時、あなたの才能は覚醒するかもしれない(もしくは病院を勧められるかもしれない)。



ラベル:天鳳 迷彩
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(0) | 攻撃力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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