2021年12月12日

縦横で迷ったらイーペーコー形の暗刻部分を固定する

★暗刻含みイーペーコー形の死角

暗刻含みのイーペーコー形からイーペーコーを重視することが見た目ほど得ではない理由についてまとめてみた。


@横の受け入れが1枚少ない

三萬四萬二筒二筒二筒七筒七筒五索六索六索六索七索七索ツモ六筒ドラ四萬

ここから何を切るか?

イーペーコーの天秤に構えるならば6pのツモ切りということになるが、
メンツで5sを1枚使っている分、両面受けが1枚少なく、かつ待ちになっても高目は1枚少ないということになる。

1枚というとたいしたことがないように思えるが、12.5%減と表示してみるとどうだろう?
パチンコのリーチアクションならそこそこの信頼度の差だと思えるはずだ。

例えば、赤入りで5sが場に1枚切れているような場合は、イーペーコー成就の確率が低いと見て5sを切るのも手だ。


A高目イーペーコーの最終形は河的に出アガリが期待しづらい

北發一筒一萬二索中
八萬六筒六索千点棒

二萬三萬四萬二筒二筒二筒七筒七筒五索六索六索七索七索ドラ四萬

@の手牌を操って、上記の捨て牌と最終形でリーチをかけた。

暗刻含みにつき必然的にまたぎ待ちになり、宣言牌のソバということで極めて警戒されやすい。

仮に宣言牌がソバテンにならなくても、イーペーコー形は出アガリがしづらいという印象を持ったことはないだろうか?


これには明確な理由があって、絶対にワンチャンスにならないからだ。

自分でイーペーコーを形成するために間の数牌を2枚ずつ持っているため、なんとなくその色が場に高くなりやすい。

他家から見ると後追いで現物を切ったとしても最大2枚しか場に見えないため、待ちの両面部分が安全に見えるような錯覚がしにくい


仮にこれが六筒七筒七筒からのリーチであれば、6pと7pがそれぞれ3枚ずつ見えてダブルワンチャンスになるということもある。

このように、高目イーペーコー形は偶然によって安全度が高まるという現象が起こらないため、通常より出アガリが期待しづらい。

ツモればいいという考え方も1枚減っている分どうか、ということになる。


Bコーツ場における暗刻からの1枚切りは危険度が高い

コーツ場においてコーツ系が優位なのはなぜかというと、シュンツ系の埋まらない両面受けの部分を固めて持っているからだ。

イーペーコーが暗刻含みというトイツ場(コーツ場)のシグナルが出ているにも関わらず、それに逆らって引っ張った挙句、暗刻部分を切り出すことは、それすなわち他家の急所部分を助けてしまうということでもある。

場況にそぐわない捌きは、時として真逆の結果をもたらしてしまうことにもなりかねない。

牌効率に従いながらも、今の場況がどうなっているのかを考えながら捌くことが重要となる。


Cイーペーコーの出現率は4.75%しかない

イーペーコーの出現率は4.75%と、トイトイの3.92%とさほど変わらない。

イーペーコーは鳴きで成立しないという制約があるものの、6枚で成立する部分手役であることも踏まえると、1ハン役としては破格の難易度だ

対して三暗刻の出現率は0.76%と、一見差があるようにも見えるが、イーペーコーと三暗刻では出来合いの難易度がかなり違う。

既に成立しているイーペーコーもこれには含まれているため、高目イーペーコーでテンパイという状況に限定した場合、高目でアガれる確率はAの理由も含めて、かなり低くなると思われる。

一方の三暗刻は3種9枚という出来合いの難しさがあるため、テンパイ時の比較で言うと高目イーペーコーと遜色のない出現率になるのではなかろうか?

高目イーペーコーは3枚、ツモり三暗刻はツモ限定の4枚なので。



以上が、暗刻含みイーペーコー形からイーペーコー狙うことが見た目より有利ではない理由だ。

単純な期待値としてはイーペーコー狙いが優位と出るケースは多いと思われるが、場況なども総合的に勘案して、イーペーコーを捨てることが有利となる局面は確実にあるだろう


今回はどのような場面でそれを発動させるのか、実戦例から見ていきたいと思う。


case1
29918.jpg

東2局1本場、25500点持ち2着目の親番。

この手牌から何を切るか?





29919.jpg

4s切りとした。

単純な受け入れ枚数からもこちらの方が得と判断した。

仮に関連牌が1枚も見えていなくても赤1あるなら一考の余地はある。

仕掛けの下家に5sが急所となっている可能性もある。


29920.jpg

実際はこう。

どちらかというとシュンツ場ではあったが、山には36pの方が多かった。

イーペーコーなら切り出す5sは下家の受けになっていた。


29921.jpg

対面がバックで3900のアガリ。

イーペーコー重視なら、テンパイ時に下家に放銃となってしまう。


case2
31446.jpg

東1局1本場、26000点持ち2着目の西家。

ドラドラの好手から絶好の6s引き。


31447.jpg

3mをツモってテンパイが入ったが、さてどうしよう?





31448.jpg

9m切ってリーチとした。

対面がポンポン仕掛けで明らかなコーツ場。

ドラまたぎの8mは危険だし、2pは狙い目となっている。

総合的に9m切りリーチを選択した。


31449.jpg

2pがノーチャンスとなった。

コーツ場特有の河だが、イーペーコー狙いにはこういう河の妙味がない


31450.jpg

が、5sを掴んで放銃。

隠れダブ東にドラトイツで12000と高い。


31451.jpg

狙い目に見える9mは暗刻で持たれていて山にない。

コーツ場にはこういうことが多い。

6mが山に2枚に対し、2pも山に2枚とイーブン。

これならば出アガリも見込めるシャンポンが優位だとわかるだろう。


case3
37191.jpg

東2局5本場、28000点持ち2着目の南家。

ドラ3のテンパイだが、ピンフか変則三面張か待ち取りが難しい。

ピンフならダマも効くが…さてどうしよう?





37192.jpg

1s切ってリーチとした。

ダマで大人しく14sを拾う手もあるが、仕掛けに対応させるためにリーチとした

なるべく局面を長引かせた方が自身にとって有利と判断した。

リーチをかけるなら当然変則三面張に取る。


37193.jpg

上家も下家も粛々と回っている感あり。

これならばリーチの効果があったというもの。


37194.jpg

下家から3sが出て、裏1の12000となった。

降ろした上に当たり牌を引き出すことができて、してやったりの結果。


37195.jpg

山にいる枚数はいずれも2枚ずつ。

仕掛けがいなければ大人しく2s切りダマが良さそう。

下家の見え見えの仕掛けを逆手に取ったリーチが奏功した。


case4
48001.jpg

東1局、開局の親番。

ドラの6sが浮いている手で一応イーシャンテン。

ここから何を切るか?





48002.jpg

2mツモ切りとした。

典型的なトイツ場の牌形につき、トイツやコーツには手をかけない。

切るなら2mか7pということになる。


48003.jpg

ぎゃっ、と悲鳴の上がる裏目の赤5mツモ。

さて、ここから何を切る?





48004.jpg

7p切りとした。

一貫してトイツ系、コーツ系を主眼にする。

ここで3m切りもあるにはあるが、やや浮ついた打牌にも見える。


48005.jpg

4sをツモって何を切るか?





48006.jpg

そろそろドラそばのケアをしなければならないため、ここで方針転換の1s切りとした。

5mをツモって、これでリカバリーできた形。


48007.jpg

下家の仕掛けを誘って、チートイツのテンパイとなった。

これは感触あるであるで。


48008.jpg

終盤にツモって6000オール。

一貫した縦の捌きに、下家の形テンが作用した形。

河を見て頂ければお分かりの通り、メンツ手ではどうあがいてもアガれていない


48009.jpg

3mは対面の急所にもなっていて、紙一重。

58pや25mは実際は薄いわけではなかったため、1s切りから再構築も趣はあるが、感覚としては遅い

イーペーコー形にくっついた暗刻、36pのスジトイツなど牌形からはトイツ場が疑われるため、一貫してトイツ系の捌きをしたことが好結果に結びついた。


case5
30944.jpg

開局の親番。

4mが暗刻になったところ。

さて、何を切る?





30945.jpg

4p切りとした。

14pが3枚ずつ見えていて、両面受けに魅力がない上、コーツ場を強烈に匂わせる河状況となっている

こういう状況ではテンパイチャンスよりも…


30946.jpg

牌の重なりを見る。

トイツ系・コーツ系の場況では牌の横伸びよりも牌の重なりを見ることが重要となってくる。


30947.jpg

手こずったが、終盤にテンパイを入れることができた。


30948.jpg

二人テンパイで流局となった。


30950.jpg

四暗刻の有効牌である2pと9sがこの時点で全山。

山に嫌われたが極めてチャンスの局だったことがわかる。


唯一の両面ターツである47sが埋まっていないことも不思議ではあるが、これも場況を読むことで払っていける。



漠然と打ってしまって何となく牌効率に寄せてしまうという人は、場況判断をこういった手牌の特徴から見るという方法もある。

実践してみて上手くいったという方はぜひぜひコメントしてくださいね♪



ラベル:天鳳 対子
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(0) | トイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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