2021年12月12日

縦横で迷ったらイーペーコー形の暗刻部分を固定する

★暗刻含みイーペーコー形の死角

暗刻含みのイーペーコー形からイーペーコーを重視することが見た目ほど得ではない理由についてまとめてみた。


@横の受け入れが1枚少ない

三萬四萬二筒二筒二筒七筒七筒五索六索六索六索七索七索ツモ六筒ドラ四萬

ここから何を切るか?

イーペーコーの天秤に構えるならば6pのツモ切りということになるが、
メンツで5sを1枚使っている分、両面受けが1枚少なく、かつ待ちになっても高目は1枚少ないということになる。

1枚というとたいしたことがないように思えるが、12.5%減と表示してみるとどうだろう?
パチンコのリーチアクションならそこそこの信頼度の差だと思えるはずだ。

例えば、赤入りで5sが場に1枚切れているような場合は、イーペーコー成就の確率が低いと見て5sを切るのも手だ。


A高目イーペーコーの最終形は河的に出アガリが期待しづらい

北發一筒一萬二索中
八萬六筒六索千点棒

二萬三萬四萬二筒二筒二筒七筒七筒五索六索六索七索七索ドラ四萬

@の手牌を操って、上記の捨て牌と最終形でリーチをかけた。

暗刻含みにつき必然的にまたぎ待ちになり、宣言牌のソバということで極めて警戒されやすい。

仮に宣言牌がソバテンにならなくても、イーペーコー形は出アガリがしづらいという印象を持ったことはないだろうか?


これには明確な理由があって、絶対にワンチャンスにならないからだ。

自分でイーペーコーを形成するために間の数牌を2枚ずつ持っているため、なんとなくその色が場に高くなりやすい。

他家から見ると後追いで現物を切ったとしても最大2枚しか場に見えないため、待ちの両面部分が安全に見えるような錯覚がしにくい


仮にこれが六筒七筒七筒からのリーチであれば、6pと7pがそれぞれ3枚ずつ見えてダブルワンチャンスになるということもある。

このように、高目イーペーコー形は偶然によって安全度が高まるという現象が起こらないため、通常より出アガリが期待しづらい。

ツモればいいという考え方も1枚減っている分どうか、ということになる。


Bコーツ場における暗刻からの1枚切りは危険度が高い

コーツ場においてコーツ系が優位なのはなぜかというと、シュンツ系の埋まらない両面受けの部分を固めて持っているからだ。

イーペーコーが暗刻含みというトイツ場(コーツ場)のシグナルが出ているにも関わらず、それに逆らって引っ張った挙句、暗刻部分を切り出すことは、それすなわち他家の急所部分を助けてしまうということでもある。

場況にそぐわない捌きは、時として真逆の結果をもたらしてしまうことにもなりかねない。

牌効率に従いながらも、今の場況がどうなっているのかを考えながら捌くことが重要となる。


Cイーペーコーの出現率は4.75%しかない

イーペーコーの出現率は4.75%と、トイトイの3.92%とさほど変わらない。

イーペーコーは鳴きで成立しないという制約があるものの、6枚で成立する部分手役であることも踏まえると、1ハン役としては破格の難易度だ

対して三暗刻の出現率は0.76%と、一見差があるようにも見えるが、イーペーコーと三暗刻では出来合いの難易度がかなり違う。

既に成立しているイーペーコーもこれには含まれているため、高目イーペーコーでテンパイという状況に限定した場合、高目でアガれる確率はAの理由も含めて、かなり低くなると思われる。

一方の三暗刻は3種9枚という出来合いの難しさがあるため、テンパイ時の比較で言うと高目イーペーコーと遜色のない出現率になるのではなかろうか?

高目イーペーコーは3枚、ツモり三暗刻はツモ限定の4枚なので。



以上が、暗刻含みイーペーコー形からイーペーコー狙うことが見た目より有利ではない理由だ。

単純な期待値としてはイーペーコー狙いが優位と出るケースは多いと思われるが、場況なども総合的に勘案して、イーペーコーを捨てることが有利となる局面は確実にあるだろう


今回はどのような場面でそれを発動させるのか、実戦例から見ていきたいと思う。


case1
29918.jpg

東2局1本場、25500点持ち2着目の親番。

この手牌から何を切るか?





29919.jpg

4s切りとした。

単純な受け入れ枚数からもこちらの方が得と判断した。

仮に関連牌が1枚も見えていなくても赤1あるなら一考の余地はある。

仕掛けの下家に5sが急所となっている可能性もある。


29920.jpg

実際はこう。

どちらかというとシュンツ場ではあったが、山には36pの方が多かった。

イーペーコーなら切り出す5sは下家の受けになっていた。


29921.jpg

対面がバックで3900のアガリ。

イーペーコー重視なら、テンパイ時に下家に放銃となってしまう。


case2
31446.jpg

東1局1本場、26000点持ち2着目の西家。

ドラドラの好手から絶好の6s引き。


31447.jpg

3mをツモってテンパイが入ったが、さてどうしよう?





31448.jpg

9m切ってリーチとした。

対面がポンポン仕掛けで明らかなコーツ場。

ドラまたぎの8mは危険だし、2pは狙い目となっている。

総合的に9m切りリーチを選択した。


31449.jpg

2pがノーチャンスとなった。

コーツ場特有の河だが、イーペーコー狙いにはこういう河の妙味がない


31450.jpg

が、5sを掴んで放銃。

隠れダブ東にドラトイツで12000と高い。


31451.jpg

狙い目に見える9mは暗刻で持たれていて山にない。

コーツ場にはこういうことが多い。

6mが山に2枚に対し、2pも山に2枚とイーブン。

これならば出アガリも見込めるシャンポンが優位だとわかるだろう。


case3
37191.jpg

東2局5本場、28000点持ち2着目の南家。

ドラ3のテンパイだが、ピンフか変則三面張か待ち取りが難しい。

ピンフならダマも効くが…さてどうしよう?





37192.jpg

1s切ってリーチとした。

ダマで大人しく14sを拾う手もあるが、仕掛けに対応させるためにリーチとした

なるべく局面を長引かせた方が自身にとって有利と判断した。

リーチをかけるなら当然変則三面張に取る。


37193.jpg

上家も下家も粛々と回っている感あり。

これならばリーチの効果があったというもの。


37194.jpg

下家から3sが出て、裏1の12000となった。

降ろした上に当たり牌を引き出すことができて、してやったりの結果。


37195.jpg

山にいる枚数はいずれも2枚ずつ。

仕掛けがいなければ大人しく2s切りダマが良さそう。

下家の見え見えの仕掛けを逆手に取ったリーチが奏功した。


case4
48001.jpg

東1局、開局の親番。

ドラの6sが浮いている手で一応イーシャンテン。

ここから何を切るか?





48002.jpg

2mツモ切りとした。

典型的なトイツ場の牌形につき、トイツやコーツには手をかけない。

切るなら2mか7pということになる。


48003.jpg

ぎゃっ、と悲鳴の上がる裏目の赤5mツモ。

さて、ここから何を切る?





48004.jpg

7p切りとした。

一貫してトイツ系、コーツ系を主眼にする。

ここで3m切りもあるにはあるが、やや浮ついた打牌にも見える。


48005.jpg

4sをツモって何を切るか?





48006.jpg

そろそろドラそばのケアをしなければならないため、ここで方針転換の1s切りとした。

5mをツモって、これでリカバリーできた形。


48007.jpg

下家の仕掛けを誘って、チートイツのテンパイとなった。

これは感触あるであるで。


48008.jpg

終盤にツモって6000オール。

一貫した縦の捌きに、下家の形テンが作用した形。

河を見て頂ければお分かりの通り、メンツ手ではどうあがいてもアガれていない


48009.jpg

3mは対面の急所にもなっていて、紙一重。

58pや25mは実際は薄いわけではなかったため、1s切りから再構築も趣はあるが、感覚としては遅い

イーペーコー形にくっついた暗刻、36pのスジトイツなど牌形からはトイツ場が疑われるため、一貫してトイツ系の捌きをしたことが好結果に結びついた。


case5
30944.jpg

開局の親番。

4mが暗刻になったところ。

さて、何を切る?





30945.jpg

4p切りとした。

14pが3枚ずつ見えていて、両面受けに魅力がない上、コーツ場を強烈に匂わせる河状況となっている

こういう状況ではテンパイチャンスよりも…


30946.jpg

牌の重なりを見る。

トイツ系・コーツ系の場況では牌の横伸びよりも牌の重なりを見ることが重要となってくる。


30947.jpg

手こずったが、終盤にテンパイを入れることができた。


30948.jpg

二人テンパイで流局となった。


30950.jpg

四暗刻の有効牌である2pと9sがこの時点で全山。

山に嫌われたが極めてチャンスの局だったことがわかる。


唯一の両面ターツである47sが埋まっていないことも不思議ではあるが、これも場況を読むことで払っていける。



漠然と打ってしまって何となく牌効率に寄せてしまうという人は、場況判断をこういった手牌の特徴から見るという方法もある。

実践してみて上手くいったという方はぜひぜひコメントしてくださいね♪



ラベル:天鳳 対子
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(0) | トイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月05日

トイツ場の兆候 イーペーコーが暗刻含み

今回は、人気シリーズの「トイツ場の兆候」だ。

イーペーコーを狙っている際にツモが縒れて、暗刻ができてしまった。

割とよくある光景ではないだろうか。

五萬六萬六萬七萬七萬二筒二筒三筒五索六索八索八索八索ツモ六萬

上記の手ならタンヤオにつき、ひとまず3p切りだろう。


すんなり両面が埋まらずに、暗刻が先にできるということは、上記の58m部分は他家の手に固まっている可能性がある

そこで、こういう牌姿が現れた時はトイツ場を疑うことができる


上記の手のように自身の手に既に暗刻がある場合は、イーペーコーではなく三暗刻を狙うことが正解となりやすい。

場況や牌形も合わせて考えることで、その精度を高めることができる。


ツモの来かたがコーツ系になりたがっていると感じたら、思いきって決め打ちすることで好結果をもたらすことも少なくない。

イーペーコーにこだわることがそこまで得策ではないそのメカニズムについては、次週に詳しく書こうと思うので、ぜひご覧いただきたい。


それでは、実戦例から見ていこう。


case1
tenhou.11922.jpg

南2局、20100点持ち3着目の北家。

下位三者が2000点差にひしめいている超絶僅差。

ドラが暗刻になり、この手は是が非でもモノにしたい。


tenhou.11923.jpg

ここで嬉しいのか嬉しくないのかわからない3mを持ってきた。

さて、何を切る?





tenhou.11924.jpg

3mツモ切りとした。

確実にアガることを考えると8mあたりを切りたくなるが、トイトイのポンテンは逃したくない。

6mに上の受け入れがあるので、3枚見えの3m引きのロスはほとんどない。

あとは14m引きの受け入れをどう見るかといったところだが、リーチよりもポンテンのメリットが大きいと見た。


tenhou.11925.jpg

MAXの2mを引き入れテンパイ。

さて、どうしよう?





tenhou.11926.jpg

7m切りダマとした。

69mが強いので8m切りダマが普通だが、ここは初志貫徹のコーツ系に受けてみた。


tenhou.11927.jpg

ほどなく8mが出て、16000。

トップ目からの直撃で一躍トップに浮上した。

ちょっと上手くいきすぎじゃないの、と思ったあなたは鋭い。


tenhou.11921.jpg

実は、上家の6mにポンラグがあった。

ネット麻雀ではポンラグを待ち取りのヒントに活用できる。

なおかつ、この段階でトイツ場を強烈に意識することができる

すんなりアガリまで持ち込めたのにはこういうカラクリがあった。


case2
tenhou.15466.jpg

南1局、29400点持ち2着目の南家。

3mが暗刻になったが、切りたい6mはドラ。

さて、何を切る?





tenhou.15467.jpg

1m切りとした。

シャンテンに取りつつ、ドラのくっつきに備えるというオーソドックスな手順。

イーペーコーの未練を断ちきってみると、強烈に匂い立つ縦の手役。


tenhou.15468.jpg

上家から8mが出たが、さてこれを鳴く?





tenhou.15469.jpg

チーテンに取った。

ドラまたぎ4枚目はさすがに急所と判断した。

これでもツモればごっつぁんです。


tenhou.15470.jpg

しかし、対面が一発で8000の放銃となった。

全体の手牌を見てみると、暗刻が目立ってコーツ系の場況であることがわかる。

私の2m7sは山に3枚も眠っていて、長引けばチャンスだった。


case3
tenhou.3572.jpg

南3局、44600点持ちトップ目の親番。

急所の3sが暗刻になり、テンパイが入る。

ドラドラ赤で盤石の12000だ。


tenhou.3573.jpg

4mを引いてきて、さてどうしよう?





tenhou.3574.jpg

シャンポンに変えてダマ続行とした。

三暗刻があるのでこれは自然。

ほどなく1sを引いてきたが、さてどうしよう?





tenhou.3575.jpg

三面張にとってリーチとした。

ドラ待ちはアガリづらいので、これは自然なリーチにも見える。

ただしリーチをかけてしまうと14sの出はほぼ期待できない。


tenhou.3576.jpg

ところが、痛恨とも言えるドラの方を持ってきてしまう。

ファーストテンパイのカン3mでもアガってたし、ぐぬぬ。


tenhou.3577.jpg

結果、二人テンパイで流局となった。

4mツモが止めの一撃…

こういうアガリ逃しの後は決まってもつれるもので、まくられそうになるも辛くもトップで終了した。


tenhou.3578.jpg

147sはこの時点で山にたった1枚しかない。

これが本当にたまたまだと言えるだろうか?

手順としては間違ってはいないが、牌形を重視すればシャンポン形でリーチもしくはダマも十分にある。

対面を飛ばすことを考えたら、役ありダマに比重を置いても良かったかもしれない。


case4
tenhou.21146.jpg

東3局、28500点持ちトップ目の北家。

ここから何を切るか?





tenhou.21147.jpg

5sツモ切りとした。

上家の6pカンを見てもトイツ場の雰囲気がムンムンだが、47sが固まっている気配がない。

トイツ場の場合、固めて持たれているか山に全部あるかの両極端であるため、山にあると判断すれば両面ターツを生かすこともできる。


tenhou.21148.jpg

南家がリーチと来た。

宣言牌の7m、これを鳴く?





tenhou.21149.jpg

ポンした。

現物待ちだし、これは勝負に値するだろう。


tenhou.21150.jpg

追っかけの下家から捕らえてリー棒2本付きの3900GET。

読み通り47sはごっそり山にあった。

全体を見るとなんとなく縦でしょ?下家もシャンポン待ちだし、上家なんかモロに。

傾向を見極めつつ対応するのが大事。


case5
37484.jpg

南2局2本場、40900点持ちトップ目の親番。

イーペーコー部分の7mが暗刻になったが、余った8sはドラ。

さて、どうしよう?





37485.jpg

素直にドラ切りとした。

形上の必然。


37486.jpg

エサを与えて、好ヅモを吸収。

さて、どうしよう?





37487.jpg

四暗刻にとってしかもリーチだ。

場況的に仕掛けの手を止めた方が有利と見た。

ソーズで被ってるならアガリも厳しいでしょう。


37488.jpg

時は来た。


37489.jpg

16000オールは二人飛ばし、いただきました。


37490.jpg

case2、case3、case5にはある共通点がある。

3or7の暗刻が含まれているという点だ。

3や7の牌(尖張牌)が固まっていればいるほどトイツ場になりやすいという特徴は、以前の記事で詳解しているので合わせてご覧いただきたい。

トイツ場の兆候 3・7(尖張牌)が固まっている



ラベル:天鳳 対子
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(0) | トイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月28日

トイツ場の兆候 3・7(尖張牌)が固まっている

トイツ場を意識するポイントはいくつかあるが、
そのうちの一つが、配牌で3・7牌(尖張牌)が固まっているケースだ。


以下にシュンツのすべての組み合わせを挙げる。

一筒二筒三筒二筒三筒四筒三筒四筒五筒四筒五筒六筒五筒六筒七筒六筒七筒八筒七筒八筒九筒

このうち、三筒七筒を使わずに構成されているシュンツはどのくらいあるだろうか?


そう、四筒五筒六筒の1通りしかない。


つまり、三筒七筒牌はシュンツを構成するために要の牌であると言える。

三筒七筒が自分の手に固まっている場というのは、
言い換えれば他家がシュンツを作りにくい場ということであり、
これによって全体的にトイツやコーツが機能しやすい場が生まれる。


トイツ場というと違和感を持つ方もいようが、
要は、「シュンツを構成しにくい場」というのがトイツ場の定義として適切ではないかと私は考えている。


「シュンツを構成しにくい場」でシュンツを作りにいってもあがりまで結びつかないことが多く、
いち早くその傾向をつかむことで、縦を重視した手組みへと意識を移すことが可能となる。

配牌を眺めてボーッと効率に寄せるのではなく、
配牌の牌形がトイツ手なのかシュンツ手なのか、
場況がトイツ場なのかシュンツ場なのか、
これをいち早く見極めることで、
自分の手をあがりやすい手へと導くことができる。

これがいわゆる場況に合った捌きだ。


これはおそらく経験によって熟練度が上がってくるもので、
牌効率の本をかじったぐらいではあまり見えてこない部分だろう。

半端に理解してもメンツ手のあがりを逃すことも増えるが、
この部分を意識できるかどうかは一段上を見るために欠かせない要素となってくるだろう。


それでは、実戦例からその傾向を読み解いていただきたい。



case1
37712.jpg

東2局1本場、同点2着目で迎えた南家。

配牌を見ると、尖張牌(3・7牌)のトイツが2組、暗刻が1組
さらに心張牌(5牌)のトイツが1組

牌形からトイツ場の兆候がはっきりと出ている。
これは手順で最低でもトイトイぐらいには仕上げたいところ。

なので、字牌は大事にして第一打は1s切り。


37713.jpg

何を切るか?





37714.jpg

私的には7sが切りたくて仕方なかったが、無難に4m切り。

ドラが8sだけに保険をかけたが、ぶっちゃけ7s切りでも問題ないと思う。


37715.jpg

テンパイしたが、どうするか?





37716.jpg

コーツ手の基本は即リーチ、ということでリーチ。

いかにも3pをツモれそうな雰囲気だ。


37717.jpg

親満テンパイの親から出て、裏3pの倍満に仕上がった。

全体にコーツが目立つ、明らかなコーツ場だということがわかるだろう。

こういう場況ではシュンツができにくいので、
親はカン5sからシャンポン変化を積極的に見込むのがいい。

これがトイツ場の捌きだ。



case2
36985.jpg

東4局、23000点持ち3着目の北家。

配牌に7mカンツ、3sトイツ。

牌形は明らかにコーツ手だ。


36986.jpg

もう一組、尖張牌がトイツになって、はっきりとトイツ場傾向。

チートイも見つつ、7mを1枚はずす。


36987.jpg

8p出たが、これを鳴くか?





36988.jpg

トイツ場の兆候がはっきりしているので、これはポンするのがいい。

ドラもない単なるトイトイのみ、というところで判断するのではなく、
場況がコーツ場なので、場況に合った捌きというところで仕掛けの判断をする

7mが暗刻でなければ8pは鳴かずにチートイツで仕上げる。
「スルースキル 暗刻がない手は基本チートイ」だ。


36989.jpg

親がドラ切りリーチ、一発目に現物の西が出たが、さてどうしよう?





36990.jpg

臆せずにポンする。

コーツ場におけるトイトイはあがりやすい。
場況に合った捌きをしているのであれば、まっすぐにあがりに向かうのがいい。

親がシュンツ手であるなら想像以上にゼンツでも放銃しないし、
自分のあがりも見込みやすい。


36991.jpg

これをツモって、700・1300。

ご覧のように、全員の必要牌のみで構成されたトイトイだ

尖張牌を固めているので他家はシュンツができにくい。
場況に合った捌きはこのように攻守に渡って強い。



case3
38956.jpg

東4局1本場、2着目で迎えた親番。

ダブ東がトイツであるが、
これは先の2例と比較すると判断が難しいケース。

7pが重なってトイツ場疑惑が出ている。中には手をかけずに9m切り。


38958.jpg

7m出たが、チーするか?





38959.jpg

「スルースキル 縦の場はチーしない」だ。

ポイントは5mにポンが入っている点で、
よりトイツ場が濃厚な場況となっている。

5mがないので一見急所の7mに見えるが、
目先の進行に惑わされずに、場況で判断する。

7mをチーした瞬間に、チートイツという場況に見合った手役が失われてしまうからだ。


38960.jpg

7pが暗刻になり、これでトイツ場からコーツ場に昇格。

7mスルーが正解となりそうな雰囲気だ。


38961.jpg

さらにダブ東も暗刻になった。

これで一気に打点も見えるイーシャンテンとなった。


38962.jpg

1sポンしてテンパイに取った。

ドラは3sで7mは場に2枚見えているが、コーツ場の捌きとしてはこうするところ。

ここからトイトイへ移行していく予定。


38964.jpg

上家のツモ切りリーチに下家が放銃し、裏は乗らずの3200となった。

7pは上家の当たり、7sは下家の当たり。
例によって要牌を固めている私に放銃する未来はない。


38965.jpg

ツモ牌を追っていくと、8mツモでトイトイに変わり、
流局間際に7sツモでの6000オールがあった。

このように、些細な兆候から7mをスルーすることによって、
より良い結果を模索していくことが可能となる。




case4
40012.jpg

東4局、30200点持ちトップ目の親番。

一見シュンツ手だが、7のトイツが3組ある。

こういう場合は安易にトイツに手をかけない。2p切り。

シュンツ場かトイツ場かはこの後のツモや河から判断していく。


40014.jpg

次のツモは8s重なりで縦。何を切るか?




40015.jpg

ツモの寄り方を尊重し、ターツの方を切る。

どちらかというとトイツ場傾向と読んでいる。


40016.jpg

4sが重なって何を切るか?





40017.jpg

こうなればシュンツに固執する必要はない。

一応メンツ手も見ながらチートイイーシャンテンに構える。


40018.jpg

結局、縦横混合のメンツ手でテンパイしたが、2件リーチが入っている。

さて、どうしよう?





40019.jpg

さすがに7pを一発で勝負するほどの手ではない。

ここは8sを切って回る。このへんは基本通り。


40020.jpg

対面が競り勝ち、上家から5200となった。

場況的にはトイツ場寄りという感じで混合場。
発が待ちになっている上家の方がシュンツ待ちの対面より圧倒的に強かったが、このへんは牌運だ。



case5
37484.jpg

南2局2本場、トップ目の親番。

四暗刻イーシャンテンだが、何を切るか?





37485.jpg

一応8sから切ったが、8m切りでも問題ないだろう。

イーペーコー形をぶち壊す尖張牌の暗刻はコーツ場の可能性が非常に高いので、
イーペーコーよりも三暗刻などのコーツ手を主眼に考えていくのがいい。

下手に効率を重視したりするとあがりを逃すことになる。


37486.jpg

東が暗刻になって、即リーチ。


37488.jpg

これをツモって16000オール。

以前に紹介した鳳凰卓初役満だ。


37490.jpg

58mはこの時点で山に残り1枚。

コーツ場の傾向が顕著に現れた局となった。



ちなみに、case1〜case5までの5例ともすべてトップ終了だった(たまたまだが)。

「トイツ場を制する者は麻雀を制す」を体現する結果となっている。



ラベル:天鳳 対子
posted by はぐりん@ at 21:48 | Comment(8) | トイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月23日

トイツ場の見極め

これまでに、このブログでは様々な戦略・戦術を載せてきたが、
はぐりん独自の戦術として、最も特徴的なものを挙げるとすれば、
スルースキルトイツ場理論であろう。


現在の感覚としては、
この2つの技を引っ提げて戦えば、
誰と戦ってもまず負けないと考えている。

勝つ、のではなく、負けない、というのがポイントだ。


なぜかというと、
1つのパイ(麻雀だけに)を奪い合うゼロサムゲームというのは、
長期的にはミスをした者が墜ちていくゲーム
だからだ。


スルースキル&トイツ場理論を用いることは、
優勢時に威力を発揮するのはもちろんだが、
むしろ、ミスをしやすい劣勢時に大崩れをしない戦術としてかなり有効だと考えている。

スルーによって守備力がアップするのは以前述べたとおりであり、
かつトイツ場理論によるトイツ手寄せが攻撃にも生きてくるからであり、
この2つは連動させることによって、威力は倍増する。

4人で打つという麻雀のゲームの性質上、
耐え忍ぶ時間の方が長いのは必然であり、
劣勢時の対処法を自分なりに持っているかどうかというのは、
長期的に安定した成績を残すという意味で大きい
と考えている。


それがたとえオカルト的なものであったとしても
自分の得意な戦法や必殺技と呼べるものがあれば、
それは必ず苦しい時の拠りどころとなるものであり、
メンタルを維持することが可能であればそれは積極的に採用すべきだと俺は考えている。

非科学的な信仰による損よりも、メンタルが安定することの得の方がはるかに大きいと考えられるからだ。



こういう前置きをしてしまうと、
トイツ場理論があたかもオカルト的な理論のように聞こえてしまうが、
これは場況読みの延長線上であり、
十分に有益な読みのひとつであると俺は考えている。

トイツ場の定義と証明については、
牌種を少なくした際に、より鮮明にその傾向を読み解くことができると考えているが、
これについては鋭意考察中である。


tenhou.5710.jpg

東2局、29900点持ちトップ目で迎えた西家。

258mがかなり良さそうで、
ピンズが高いことと、4mが1枚出ていることから、
ここでは4mを切った。


tenhou.5711.jpg

前巡に3mをツモ切り、さらに7mも重なる。

ターツが埋まらずに縦に重なるばかりで感触は良くない。


tenhou.5712.jpg

対面のリーチを受けて、さらに6mが重なる。

これで3467mのターツがすべて縦重なり。
完全にトイツ場を意識している。

ターツの縦重なりが頻発するのはトイツ場のひとつの兆候だ。


対面のリーチも4mを切ってる2m手出しリーチで、
変則待ちの可能性が高い。


tenhou.5713.jpg

なので、2枚切れの東とはいえ、安易に切れない。

ここでは2sを合わせてベタオリに徹した。


tenhou.5714.jpg

結局、対面がツモで2600オール。

ご覧のように対面の手もいかにもな形で、
2m単騎のチートイツから、1mツモによるシャンポンへの受け替えだった。



トイツ場傾向のある場況においては、
すべての生牌や、1枚切れ字牌の危険度が通常より高まる傾向にあり

オリる際は細心の注意が必要となる。

かといって、無スジ両面の危険度が低くなるわけでもなく、
トイツ場における攻撃への対処は難易度が高い


ツモり三暗刻など、コーツ手のリーチがより有効であるのは、
こういう理由により相手の対処が難しいから
だ。


シュンツ系の場は無スジに危険度が凝縮されるのに対し、
トイツ系の場は字牌含めて万遍なく危険度が分散される
ため、
スジが信用できず、安全度の基準が変わってくる


tenhou.5790.jpg

別の半荘。東4局1本場、ラス目の北家。

6sツモって悩ましい牌姿だが、
発のトイツ落としで手広くタンヤオに受けた。


tenhou.5792.jpg

下家のリーチを受けて、いかにもな6mツモ。

チートイのテンパイを逃した格好で、ここでは6mをツモ切った。


トイツ場の雰囲気がある上、下家の捨て牌が少し気持ち悪い。
こういう場況ではスジであっても生牌はできるだけ切らないように意識する。


tenhou.5793.jpg

対面が、オリ打ちのトイツ落としで放銃。3900。


やはりという感じの待ちで、
生牌の中だけは俺の手からは絶対に出ない。


tenhou.5958.jpg

別の半荘。東4局、3着目の親番。

配牌イーシャンテンでかなりいい。
コーツ手を意識する牌組で、夢も広がる4m切り。


tenhou.5959.jpg

3巡目、かなり迷いの出る8m重なり。

トイツ手、コーツ手に寄せたいのは山々だが、
親番ドラ1につき、渋々4p切り。


tenhou.5960.jpg

さらに選択となる7sツモ。

9m2枚切れにつき、普通に8s切りとした。

配牌の構想とは少し違った感じになっている。


tenhou.5961.jpg

チャンタのイーシャンテンとなったが、
この8sツモでこの局は厳しいと悟る

トイツ場を意識しながら、効率に寄せての選択ミスであり、
仕方ないようにも見えるが、単純な裏目というわけではない


tenhou.5963.jpg

下家のリーチを受けて、もう行けない。
とりあえず現物の7mを切り、その後ベタオリとなった。


9mが3枚見えているのもあるが、
69sが場に1枚も見えていないというのが、
いかにもどこかに固まっていそうな雰囲気で、この手に消極的な理由だ。


tenhou.5965.jpg

結局、一人ノーテンで流局。

なんと、下家はツモり四暗刻だった。


南は山に2枚で、感覚よりも効率に寄せた代償が高くつくところだった。


tenhou.6340.jpg

別の半荘。東1局1本場の南家。

親から電光石火の3巡目リーチが入り、対応していたところ、
この6sにラグがかかる。


tenhou.6341.jpg

さらに、この赤5pにもラグ。


tenhou.6343.jpg

前巡の6mにラグがあったばかりか、この5mにもラグ。

明らかにおかしい。
同じテンポのラグで、偽ラグっぽくない。


完全に牌が分断されていて、明らかにトイツ場だとわかる。
そうでなくても、上家の捨て牌が脂っこすぎて普通の待ちではない。


tenhou.6345.jpg

上家の現物がなくなったが、何を切るか?





tenhou.6346.jpg

上家は変則待ちが濃厚なので、
字牌だけは絶対に切れない。

ここではチートイに当たりにくいドラ表示牌の2sを切った。


tenhou.6347.jpg

上家はドラ単騎待ちのチートイツだった。12000。

上家は捨て牌が派手になりすぎ、頭を抱えていたはずだが、
まさかという感じで出た。


本局のように、
ポンラグはトイツ場を把握する重要な要素だ


tenhou.7505.jpg

別の半荘。東3局1本場、対面が飛び寸前。26700点持ち3着目の北家。

下家1s被りに、9p2枚切れ。
場況からトイツ場が少し匂うが、
ここではギリギリ789の三色も見て白切り。


tenhou.7506.jpg

スジトイツの完成するこの5m重なりがトイツ場の確定的なサインだ。

赤も使い切れるし、躊躇なくトイツ手に決められる。
2枚切れの9p切り。


tenhou.7507.jpg

8pをツモって、メンツをしくじったが、何を切るか?





tenhou.7508.jpg

チートイに決めているので、
場に安いピンズは裏目ではなくむしろ好ツモだ。

ここでは、場に高く、最も持たれていそうな6mをチョイス。


場に安い色を残し、
場に高い色の中張牌は両面ターツであっても積極的に払っていくのがチートイツ作りのコツ
だ。


tenhou.7510.jpg

対面から臭い捨て牌のリーチ。

明らかに変則場、明らかに変則待ちの対面のリーチに対し、
上家が2s切り。

この2sはかなり強く、上家もおそらくテンパイだろう。


tenhou.7511.jpg

結局ゼンツの上家が放銃で、3200。

上家もチートイツでドラドラ含みだった。


これぞtheトイツ場という感じだが、
本局のように、自分の手牌や捨て牌の雰囲気から早期に匂いを嗅ぎとれるケースも存在する。

こういう場合、メンツ手に未練を残さず、
トイツ手一直線の手組にした方が、上手くいきやすい




ラベル:天鳳 対子
posted by はぐりん@ at 17:02 | Comment(2) | トイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月14日

トイツ場の待ち取り

デジタル麻雀全盛の現在、「トイツ場」という言葉は死語になっている。
なぜなら、どこからがトイツ場というその定義が曖昧だからである。
デジタル雀士の著作を見ると、トイツ場について語られている記事は一切見られない。

曖昧なものを排除して目に見える確実なものだけを考慮するのがデジタルなのだからそれは当然のことだ。


10年前の俺は間違いなくデジタル雀士であり、
鳴けるファンパイは全部鳴いていた。

現在の俺はというと、スーパーデジタル、デジタル、アナログ、オカルト、流れ論、体勢論、雀鬼流、すべての主張を取り入れたハイブリット麻雀だ。

なぜか?
鳴ける牌を全部鳴いていくだけでは頂点に立てないことに気づいたからである。


この立場に立った以上、俺は誤解を恐れずに書きたいことを書いていく。
アマチュアであるという立場からもそれはやりやすい。
他人の意見にも耳を傾ける。

自由な思想で麻雀を打っても、決して弱くはないということを証明していきたいと思っている。


そして、トイツ場である。
この言葉に抵抗があるなら、縦場、横場でもいい。

麻雀において今の場況が縦か横かどちらを向いているのかを把握することは、
決定的な雀力の差になりうると俺は思っている。


なぜなら、デジタル的にはあり得ない選択が正着となりうるからである。
あるいは、デジタル的にも判断の難しい選択の答えを導き出すからである。

言葉では表現せずとも、感覚的にその重要性を認識しているプロ、上級者は多いはずだ。


トイツの名手として有名なプロに、土田浩翔プロがいる。

彼の著書『土田システム 麻雀が強くなるトイツ理論』は面白い主張が展開されているが、
用いる理由がいまいち不明瞭なのと、
理論がぶっ飛びすぎてて素人には使いこなせない(笑)きらいがあるため、
実戦的かというと微妙なところだ。


俺がおすすめする隠れトイツ手の名手は、金子正輝プロだ。
金子プロは縦横の場況を的確に見極め、
トイツ場ならかなり早い段階でチートイツに決め打ったりする。

攻撃の場合は十分にあがりの見込めるトイツ手になっているし、
受けに強いチートイツに組んだりもして、トイツ場でも攻守のバランスが非常に優れている。

鉄人プロ代表決定戦などでもお目にかかる機会は多いだろう。
ぜひ注目してみて頂きたい。


今後、このブログでは実戦に有用なトイツ場の用い方を延々と書いていく。
トイツ場は麻雀の面白さが凝縮している。

強くなりたい人は騙されたと思って取り入れてほしい。
トイツ場を制する者は麻雀を制するのである。


tenhou.1027.jpg

飛び寸から持ち直して、前局6000オールをあがって迎えた南1局1本場。
2着浮上で気分もノリノリだ。

3巡目のこの牌姿からさて何を切る?





tenhou.1028.jpg

素直に中切りもありだが、ここは7p切りを選択した。

スジトイツだらけの4トイツ。
メンツ手でまとまるには少し苦労しそうだ。

ドラ受けは残すとしても、トイツ手両天秤ならぜひとも中は残しておきたい。


tenhou.1029.jpg

この9mツモでトイツ手を見切る。8m切り。


tenhou.1030.jpg

8sが暗刻になり、間髪入れずにドラをツモってテンパイ。

当然のリーチだが、カンチャンとシャンポンのどちらに取る?
その理由は?





tenhou.1031.jpg

ここはノータイムで1mを切った。

大事なのはその理由だ。
4pが中スジになっているからシャンポンなのではない。
トイツ手模様の手組みから、8sが暗刻になった準トイツ場だからシャンポン受けなのだ。


前巡の下家の1m手出しはいかにも2mか3mを持っていそうだが、
その流れで上家が1mをツモ切っているあたり、やはりトイツ風味の場況が臭う。


経験上、縦の場は縦の受けで受けた方があがりやすいばかりか打点も高くなりやすい。

横の場では牌が分散しやすいのに対し、縦の場は牌が固まって入りやすいため、
無スジのトイツ以上は出にくいことは理由として挙げられるのだが、
縦の場の縦待ちは不思議と横待ちに引けを取らない残り枚数であることが多い。


tenhou.1032.jpg

トップ目の下家から追っかけリーチが入る。

親に追っかけている以上、好形なのは間違いない。
しかし、こちらもそれほど負ける気はしない。


tenhou.1033.jpg

このへんまでくると、さすがに下家の待ちは「あれ」だろう。

トイツ場で待ちになりやすい好形は基本的に固まって入るスジである。

そうとわかれば、さあ振り込んでもらおうか。


tenhou.1034.jpg

この局は流局に終わった。

下家の待ちはやはりあれだった。


tenhou.1035.jpg

リーチ時の手牌オープン。

シャンポンなら残りは山に3枚、カン2mなら山に残り1枚だった。
これは偶然ではない。
上家の手牌を見ても、4トイツでなんとなく縦に寄った手牌であることがわかるだろう。

ちなみに、下家の待ち58sはこの時点で純カラ。
これが縦の場における横待ちのあがりにくさなのである。


tenhou.1099.jpg

別の半荘。
南3局親番を迎えて、44800点持ちの抜けたトップ目。

8mが重なってチートイイーシャンテンに。
マンズが安く、対面と上家の捨て牌から変則場風味だが、
ソーズの並びがいかにもトイツ系の場といった感触だ。


tenhou.832.jpg

上家の仕掛けによって急所と思しき4sが入り、さらに1sツモでテンパイ。

鳴きで入ったテンパイだから当然のリーチだが、さてどちらに受ける?





tenhou.833.jpg

ここは迷わず7s切りでリーチする場面だ。

安めの1sツモだから打点の面を重視するのかというとそうではない。
序盤からトイツ場の意識を持っていたからシャンポン受けなのだ。

かつ、この場面は上家がソーズに染めていて、
スジトイツ持ちの36sは染めの急所だ。
ここを場に出してしまうと、対面が合わせるなどして、上家のあがりがかなり現実的になる。

つまり、シャンポンに取ることで、上家の返り討ちに合う可能性がかなり低くなるのだ


tenhou.834.jpg

結果は6sを一発ツモの2000オール。

ご覧のとおり、待ちの6s白は全山。
両面の58sも残り4枚でイーブンだった。

変則場らしく、他家の手牌も縦寄りとなっている。


このように、縦の場の縦受けは相手に攻め返された時にも強い。
打点上昇で受けに強いとなれば縦受けに取らない理由がない。


いわゆる好形は縦の場では好形にはならないことに注意が必要だ。


続いて失敗例を。


tenhou.1100.jpg

南1局、15400点持ち3着目西家の自分。
ラス目上家は10200点、2着目下家は26800点。

ピンズが寄ってくる。
対面の捨て牌が少し気になるが、
この時点ではトイツ場という感触はない。


tenhou.1037.jpg

ピンズが続々と寄ってきて、テンパイ。

さて、何を切ってリーチする?





tenhou.1038.jpg

下家との点差を考え、ノミ手ではつまらないと、7p切りリーチ。

いかにも1pが山にいそうな河だ。


tenhou.1039.jpg

ところが、ド裏目の赤5pをツモって意気消沈。

真っ先にこれをツモってしまうとやっちまった感がある。


tenhou.1040.jpg

上家から追っかけが入って、4度目のあがり逃しとなる8pツモ。

さすがにこれは勝てる気がしない。


tenhou.1041.jpg

テンパイの入っていた下家が4pと1pを振り替え、大ピンチを切り抜けた。

裏は乗らずの1600だが、上家がラス目だけにほっと胸をなでおろす。


tenhou.1042.jpg

リーチ時の牌オープン。
1pは山に2枚いたが、58pは何と山に6枚。

俺が見誤っていたのは、これが本当にトイツ場かどうかという見極めだ

1p重なりの時点では、シュンツ手模様の手牌であり、
ピンズが寄っている以外は特にトイツ場の兆候を感じているわけではなかった。

手牌を作っていく過程で、自分の感覚がどちらを向いているのかというのは、
最後の待ち取りにおいて非常に重要なヒントを与えてくれる。



本局が上の2つの成功例と決定的に違うのは、
トイツの傾向が一色限定であるということである。

本局は、山にうなるように眠っていたピンズが、
たまたまトイツ系に寄ってきただけで、
全体の場況としてはそれほどトイツ場ではなかった。

このように、全体としてトイツ場を認識するなら、
三色が同様の傾向になっている方がその信頼度は高まるのである



tenhou.1102.jpg

トイツ場を見極めるための重要なヒントをもう一つ。

上家のこの8pにラグがあるかどうかを見ることだ。

トイツ場の傾向が強い時は、他家にもトイトイ含みの手が入る。
つまり、ポン材なら仕掛ける構えを取って鳴きありの状態になりやすい


つまりこの8pにラグがない時点で、残りの8pは山に眠っているのではないかと推測できるわけだ。


三暗刻の手は、三暗刻に受けるのは基本的には正しい。

しかし、本局のように全体的にはシュンツ場だったり、
58pがかなり強いという場況を読み取ることができれば、
より間違いのない選択ができる。

そういう意味で、場況が縦か横かを真に見極める必要があるのである。



ラベル:天鳳 対子
posted by はぐりん@ at 21:08 | Comment(0) | トイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする