2020年11月15日

苦しい部分を楽にする ドラの先切り

前回はドラを無碍にしない、丁重に扱うというテーマの記事を書いた。

今回はその逆、タイミングよくドラを先切りしようというテーマだ。


麻雀は自分のターンで必ず1枚切らなければならないゲームであり、某漫画のように手牌を伏せて「闇」と宣言することはできない

ドラ周辺をブクブクに構えるということは、テンパイ時にドラ周辺を必ず1枚切らなければならず、自身がテンパイする頃には相手の手も大概煮詰まっている。

巡目に応じてこのへんのバランスを上手く取らなければ、自身の攻撃の価値よりも放銃のリスクの方が大きいということにもなりかねない。


「三国志」というシミュレーションゲームを例に挙げよう。

プレイヤーはとにかく有能な軍師や武将を獲得して戦力を増強しようとする。

史実からはありえない優秀な人材が集結して、無敵状態となり三国統一を成し遂げる、ゲームではありがちなストーリーだ。

しかし、これが現実の世界で起こるとどうなるか?

上位者同士で諍(いさか)い、争い、いざこさが始まる。有能な人は例外なく大きな野心を持っているからだ。

優秀な人材を統率するためにはそれだけの器を持ったトップの存在が不可欠だ。

天は二物も三物も人に与えない。

何かの能力が傑出している人は何かの能力が欠落している。忠誠心が右に習えで備わっていると考えるのは都合が良すぎる。

優秀な人材の衝突は、時に組織のリスクとなる可能性を孕んでいるというわけである。

だから人事というのはただ闇雲に強いものをかき集めればいいというわけではない。

人員の性格や組織との相性、忠誠心の持続度などを勘案し、バランスよく配置する必要がある。

定性的でないアナログな人の心・人の脳。この本質を社会のデジタル化の中で見失ってしまうと個人と組織が決定的に噛み合わなくなるという危惧が生じる。

個々人の満足度が上昇する組織づくり、国作り。いつの世においてもこのことが一国の勃興と大きく関わってくる。


何が言いたいのかわからなくなったが、麻雀の話である。

心と身体、人と組織のリバランスが必要なのは麻雀の手組みにおいても同様だ。

ドラや赤という強い武将ばかりを欲張っても、武将同士が喧嘩をして出て行ってしまうと12000のロンと言われる。

自身の手牌と対話をし、バランスの良い人員を適材適所に配置する。

これを意識することで不要なドラの処理も自然に行えることと思う。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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東2局、29900点持ちトップ目の親番。

3巡目にして岐路が訪れる。

色々な手役が見えるが、ここから何を切る?





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8pツモ切りとした。

メンツ手主眼で横伸び重視。

9mを切ってしまうとやや狭いし、8pは1枚切れたばかりなので。


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嬉しいことにドラを2枚引き込み、この形に。

ここから、何を切る?





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ドラ切りとした。

牌効率からも自然な着手。

ドラが1枚切れているのも踏み切りやすい要素か。

ドラを全部使い切るのは案外難しいので、アガリやすさ重視とした。


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狙い通りに7mを引き込み、即リーチ。

ドラを切った甲斐があるのはこの受け入れ意外に、待ちの強さもある。

盲点となるドラ先切りのまたぎ。

直前にパラパラと25mは切られてしまったが十分に勝負になるだろう。


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追っかけリーチの下家が掴んで、裏は乗らずに5800。

序盤から丁寧に7m受けを残したことが結果に結びついた。

何気ないが満足度は高いアガリではないだろうか。



case2
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南1局4本場、23200点持ち2着目の北家。

赤が2枚にドラが2枚とよだれが出そうな手牌をもらっている。

1メンツ完成してイーシャンテンとなったが、ここから何を切る?





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ドラ切りとした。

仕掛けが効くのでドラは3枚あれば十分で、牌効率からも必然。

他家の河も大人しい今が、絶好の切り時と言えそうだ。


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キター!567の三色テンパイとなるカン6pツモ。

点棒状況が縦長なので、ここはダマとした。対面から出れば飛び終了。

指を折って数えると、どうやら高目のロンでハネ満らしい。


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今か今かと待っていたが、まったく出てこない…。

自身の海底ツモは何とも気持ち悪い3m。

ラス目の対面はダブ南仕掛けだ。

ここで放銃したらひどいが…さて、何を切る?





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これを気合いでツモ切ると、なんとか通って二人テンパイ流局。

6mの方を切っているとカンチャンに刺さって8000だった。

同じスジでもドラに絡んだ6mの方が危険度は高いだろう。

しかし、親のテンパイ確率が低そうなので、点棒状況的にこの3m切りはどうなのか。

冷静に考えればマンズの危険度が激高につき、この打3mはギャンブルにも映る。

9m手出しから直観的に3mの安全度がやや高いと判断したが、天鳳的にはここでオリる方が普通だろう。


ドラ先切りが上手くいくも、最後まで油断は禁物という例。

この半荘は3着終了だった。



case3
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開局の北家。

ややゴツゴツした手牌だが、赤含みの5sがドラとなっている

ここから何を切る?





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2p切りとした。

3トイツは効率が悪いようにも見えるが、もう1メンツ完成した瞬間、イーシャンテン時の効率が良くなりやすい。

カンチャン固定は融通が利きづらく、選びにくい。

ドラトイツ部分がどのような形で収まるかが重要となってくる。


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3sツモで4トイツとなった。

さて、何を切る?





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ここでドラ切りとした。

チートイツに移行するのも普通で、3sが1枚見えているため、メンツ手にはやや効率の悪い手順にも映る。

ここで考慮したのが上家の赤5p切りで、攻め返すためにはドラ周辺の処理が急務だと判断した。

早目にソーズを処理することで、ツモ次第では攻め返せる態勢ができるかもしれない。


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上家よりも先に親リーチが炸裂して、ここから受けに回る。

一旦2s切りとした。

ドラを切っておいたことで、風通しよく先制に対処しやすい感じになっている。


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ペタペタと現物を合わせているうちに、このドラ引き戻し。

ん?知らぬ間にチートイツのイーシャンテンとなっている。


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そしてまさかのテンパイががが。

9mはノーチャンスで6sは無スジ。

ここは巡目を勘案して安全な9m切りとした。


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直後に親が掴んだのはズバリ6sで8000GET。

ドラ先切りからのミラクル引き戻しでまさかのアガリとなった。

ドラが暗刻になっても親に対しては割合切りやすく、結果は変わらなかったかもしれない。

ただ、受けやすい手組みを意識したことで回し打ちの難易度が下がったことは間違いないだろう。


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親の入り目は6sということで、選択はハマっていた。

上家の手は想像よりも重かった。

自身で切っている5pだけに、赤が単なる不要牌ということも多く、この場合上家の警戒度はやや下げてもいいかもしれない。



case4
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南2局、9900点持ちラス目の親番。

ダンラス状態につき、この親番で何とか挽回したいところ。

ドラトイツからテンションの上がる赤5mツモでゴツゴツ度はMAXに。

ここから何を切る?





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8m切ってチートイツのイーシャンテンに取った。

タンヤオとはいえ、さすがにメンツ手よりは速度がありそう。

6mが劇的な裏目というわけではなく、ツモ次第でメンツ手も見ている。

タンヤオのつかない9mの受けは見切っていいだろう。


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次巡のツモは、むむっ、7mが暗刻になった。

かくなる上は何を切るか?





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ドラ切りとした。

仕掛けられるメンツ手は受け入れが広く、こちらとしてもこの進行は歓迎できる。

ゴツゴツしたピンズ部分を仕掛けで捌けるのが大きい。


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すぐさまソーズのメンツが完成。

ピンズの選択となったが、何を切るか?





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7p切りとした。

最終形として58pがかなり強いので、それを先に決める着手。

先に7pを切っておくことで8pを盲点とする狙いもある。

確かに7pの方がポンしやすい場況ではあるが、最終形に照準を絞ることに重点を置いた。


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狙い通りにチーテンに取る。

最終手出しが7pとなるか4pとなるかで差が大きいことがわかるだろう。


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これを引きアガって無事に4000オールをGET。

下家の最終形を見ても、7p切りが絶妙なタイミングであったことがわかる。

このアガリが生きて、最終的には3着捲りに成功した。


手牌のバランスからドラを見切るタイミングは確かに存在する。

苦しい部分を楽にするためには、強い武将は二人もいらないということである。



ラベル:天鳳 ドラ
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2020年10月18日

ピンフを取るかファン牌を取るか 速度重視ならファン牌優先

ファン牌が雀頭だとなぜピンフにならないの?


麻雀を覚えたての頃、まずぶち当たる壁ではないだろうか。

ファン牌雀頭には加符(2符)があるため、ピンフの要件を満たさないというのがその解答となる。

それを踏まえた上で以下の牌姿をご覧いただきたい。


二萬三萬六筒七筒七筒八筒九筒五索六索九索九索中中ツモ四萬ドラ二萬

上記の手牌から何を切るか?

オーソドックスにはピンフに受ける中落としだろう。

ドラ1あるのでリーチ効率もいい。

単純な何切るだと難しくない問題でも、これに様々な条件を付加した途端、選択に頭を悩ますことになる

東1なら?オーラスなら?トップ目なら?ラス目なら?序盤なら?終盤なら?ドラがなかったら?ドラドラだったら?先手だったら?後手だったら?


何も考えずにファン牌のトイツ落としをしたところ、イーシャンテン地獄にはまってアガリどころかテンパイすらしないという苦い経験をしたことはないだろうか?

この場合、ピンフが一手でテンパイするのに対し、ファン牌ポンテンは二手かかること、さらにファン牌雀頭だとリーチが必要なことから、ピンフの方が優位だと認識されやすく、基本的にはそれは正しい。

しかし、巡目が経過すればするほど、ピンフの優位性は失われやすく、ファン牌トイツが追い付いてくる

なぜなら、ピンフは受け入れが決まっていてツモ頼みなのに対し、ファン牌は仕掛けが効くからだ。

巡目が経過するほど、ファン牌ポンテンに取れる完全イーシャンテンに変化しやすく、柔軟にアガリを見ることができる。

局収支自体の損得はピンフに分がありそうだが、その分アガリ率とテンパイ巡目はおそらくファン牌受けに分があると考えられる。

これは、ファン牌トイツのデメリットでもあるリーチが必須という点において、ダマテン時よりもアガリ率がそこまで減少しないというところにポイントがある(両面リーチにつき)。


つまり、打点よりも速度やアガリ率が求められる状況においては、ピンフよりもファン牌を選択する価値が高まると言える

統計的な結論が出ているわけではないが、現状私はこのような認識を持っている。


一方、すんなりテンパイが入った際のダマピンフの使い勝手の良さというのもあり、かわしに価値のある局面はややピンフに分があるという印象もある。

このように、個別具体的には判断に迷うケースというのも少なくない。

そこで以下に具体的な判断基準を示していく。


@ファン牌トイツを優先するべきケース

(1)オーラス微差のラス目

三萬四萬三筒四筒六筒七筒二索二索七索八索九索中中ツモ八筒ドラ北

3着目と900点差のラス目南家

このケースはピンフにこだわらずに2sを落としていく。
ピンフがすんなりテンパイするとは限らず、両面ターツ部分が雀頭になれば(4種12枚)あっという間に中のポンテンが取れるようになる。
このままテンパイが入っても、ただリーチを敢行すればいいだけの話。
このケースではリーチのデメリットが小さいためそれを逆用して、最大限アガリ率を高めに行く。


(2)複合形がある

九萬九萬三筒四筒四筒五筒六筒五索六索六索七索中中ツモ八索ドラ四筒

複合形のある手は、完全イーシャンテンに変化しやすいため、ファン牌の利が生きやすい。
しかも、複合形部分でピンフの受け入れが1枚以上減っているため、テンパイの受け入れがやや狭い。
雀頭部分ができやすいかどうかという「形」も判断材料として重要だろう。
シャンテン数の変わらないファン牌ポンも形によってはあり。


(3)後手

三萬四萬五筒六筒七筒八筒九筒二索三索九索九索中中ツモ一索ドラ北

先制リーチが入っていて、リーチには9sも中も通っている

現物などの状況にもより一概には言えないが、迂回が前提なのであれば中を残した方が間口が広い。
慎重に打ち回しているうちに、安全に中のポンテンに取れることがあり、かわせる可能性が増す。
後手の場合は柔軟性に富んだ手組みを意識することが重要。


Aピンフを優先すべきケース

(1)点棒がない

三萬四萬四萬五萬五萬七筒八筒一索一索三索四索中中ツモ九筒ドラ八筒

点棒が凹んでいて、打点が必要という状況ならば素直にピンフに取る。
メンゼン限定手役であるイーペーコーが絡んでいる場合ならなおさら。
イーペーコーはピンフと相性が良く、リーチにより破壊力を発揮できる手でもある。


(2)点棒がある

点棒がたくさんあって、かわしに価値の高い局面では、リーチのリスクを負うよりもダマでかわすピンフが優位となりやすい。
例えば先制リーチの現物待ちになった際などに差異が生まれてくる。


こうしてみると、点棒がフラットな局面でより選択の余地があることがわかる。

自身のフーロ率などでも好みが変わってくるかもしれない。

補足として、ファン牌が1枚切れの場合、他家に安全牌として持たれやすいため、天鳳であれば上記ファン牌トイツのイーシャンテンは鳴き無しにしておくことをオススメしたい

完全イーシャンテンになる前のファン牌を鳴き無しでスルーすることによって、警戒なく温存されやすいからだ。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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南3局2本場供託1本、21500点持ちラス目の西家。

3着目北家が23000点、2着目親が24000点と下はかなりの僅差となっている

4巡目にして手牌は良好、イーシャンテンの選択となったが、さて何を切る?





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白切りとした。

イーペーコーで打点が見えたのでそれを生かす手順で。

仮にダマでもアガりきれれば大きい。


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忙しい時にこの裏目は痛い。

1mを切っていれば、メンゼン良し仕掛け良しの超十分形となっていた。


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結果、親の仕掛けが間に合い、1500。

白を残していれば、7pツモで47mテンパイ、ダマなら親の直前の7mを捕らえて5200だった。

即リーチでも高目7mのツモアガリがあった(親の3mポンが入らないため)。


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いずれにせよ紙一重であり、白切りが間違いというわけではない。

ただ、とにかくアガリ一点にかけるだけなら白残しの方が柔軟性が高いという事例ではないだろうか。

特に天鳳ならここでの2000点がいかに大きいか理解していただけるはずである。

この半荘は幸いにもトップで終了した。



case2
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東3局1本場、12200点持ちラス目の南家。

南は1枚切れで後重なりの自風。

ここから何を切る?





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9p切りとした。

これは仕掛けにより赤ドラが出ていくリスクもあるため、迷いどころだが、例えばドラツモの変化で一気に仕掛けが魅力的となる。

仕掛けて3900あれば十分な失点挽回と言えよう。


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例によって、裏目を持ってきてしまった。

痛いは痛いが、逆の裏目よりダメージは小さい。


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下家から先制リーチを受けるも、こちらもテンパイして追っかけに踏み切る。

この場合はいずれにせよリーチにつき、現物待ちかどうかは無関係だ。

ただし、ピンフがついていないことで打点が下がっている点、リードしている局面ではダマが効かない点に留意する必要がある。


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これを掴んでしまい、高目裏1は12000。

痛恨のぶっ飛びで終了となってしまった。

9pを残していても4pで放銃となる可能性が高い。

結果的には上手くいかなかったが、仕掛けての加点も丁寧に見るというところで、選択としては面白かったのではないだろうか。



case3
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東3局、11000点持ちラス目の親番。

5pツモってイーシャンテンとなったが、さて何を切る?





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発切りとした。

親番だが結構なラス目につき、ここはリーチ主眼で。

イーペーコー絡みで発1枚切れとなると、ここは迷わないところ。


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薄くなった47pもものかは。

高目を引き入れ勇んでリーチに踏み切る。


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上家から出て裏1の12000。

出来合いイーペーコーは美しい。順当な選択に、順当な結果。



case4
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開局の親番。

ドラターツが完成しイーシャンテンに。白は生牌。

ここから何を切る?





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9p切りとした。

ダマ11600が見えているのでこれも迷いどころだろう。

仕掛けても5800あるのであれば、ピンフにこだわる局面でもないと判断した。

下家への大三元ケアというより、自身のアガリを最大限重視している。


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おっと、1巡でこれはGOODな変化。

たった一つの変化で、白トイツが光輝いて見えないだろうか?


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上家のリーチ後に白がこぼれて喜んでポンテンに取る。


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さらに11600に化ける。

これはもう、行くしかないやろ。


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しかし、下家が中スジで掴まり、8000。

当たり牌をスライドできたのに、これは残念な結果。


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ヤメろ!といいながら牌をめくるとそこには3p山脈が。

麻雀あるある。

似たような牌姿でも少し状況が違えば、選択が変わってくることがわかるだろう。

赤やドラが2枚以上あるケースでは、仕掛けのメリットが生きやすいかもしれない。

何のことはない、この半荘は私のトップで終了した。



case5
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南1局、13400点持ち3着目の南家。

手牌の締まる5p引きでイーシャンテンに。

私の切ったドラをラス目の親にポンされていて、局面は煮詰まっている。

発と東はいずれも場に出ていないが、ここから何を切る?





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発切りとした。

なんとしてでもかわしたい局面なので、下家へのアシストも兼ねて

持ち持ちだとすると共倒れになってしまうため、風通し良く。

こちらのピンフも場合によってはダマにできるのが強みだ。

発に声はかからず。


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すんなりテンパイが入った。

ダマでもアガれるが、さてどうしよう?





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リーチとした。

親に対してピンズが出づらい場況につき、ここは真っ向勝負に出向いた。

下家の仕掛けが遠そうなので、リーチで手を止めても問題ないだろう。


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ところがである、私の現物かつポンカスのドラに親のロンの声が…

えっ、これ当たるってどういうこと?


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まさかのカン7s。

12000で私は離れたラス目に追いやられてしまった。

私の河が強すぎたのも災いしたか。


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この鳴きには唖然としてしまった。

これは鳴かないんじゃないの?と思ったが、テンパイにはやや時間がかかりそうだし、打点もつくか。

アガれるかどうかはギャンブルだが、脅し込みで見ると悪くないのかもしれない。

下家にテンパイが入っていたのは意外だった。


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ヤメろ!と言いながら山をめくると(笑泣)

私がダマなら対面の7sは果たして止まっただろうか?

ダマでも出ていた可能性はそこそこ高い。

7sがツモ切りなだけに全体の安牌が少ないことが裏目と出てしまった。

この半荘は私がラス、なかなかにドラマな1局ではないだろうか。



case6
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オーラス3本場、22500点持ち3着目の西家。

2着目とは1300点差で、ラス目の対面が親番。

アガれば2着浮上だが、ここから何を切る?





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思いきって7p切りとした。

完全に発と心中する打牌で、かなり仕掛けに比重を置いた選択だ。

ピンフは完全にツモ依存だが、発はいらなければ誰からでも出る。


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おっと、このツモがあったか。当然の即リーチ。

状況的に上下は8000が打てないため、ダマが効かないのは痛いが、それも覚悟の上。



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東を掴んで焦るも、何とかめくり合いに勝利。

1300で2着捲りを果たす。


52098.jpg

発の位置を確認していただきたい。

2枚とも山に沈んでいて、結果的には最もアガりにくい選択だった。

重要なのは、状況によって使い分ける自身の引き出しを持つ、ということである。


いかがだっただろうか。

似た牌姿でもわずかな状況の違いによって選択の幅が広がることがわかるだろう。

私の経験から言えることは、ファン牌を残す選択は思っているより悪くない、ということ。

あなたの雀風に合わせて、微妙な選択を楽しんでみてはいかがだろうか。



ラベル:天鳳 雀頭 平和
posted by はぐりん@ at 20:19 | Comment(0) | 成績UPに直結 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月20日

目の前の手役より一手先の変化を見据える

麻雀において、手役は狙えるけれども、様々な要素との兼ね合いで、その手役を見切るかどうか迷う

こういう状況はわりと多いのではないだろうか。


特に今の時代は、スピードが求められるだけに、受け入れの狭い手役狙いを悠長にしていると、アガリがなかなか得られないということにもなりかねない。

手役狙いの際に重要なことは、その実現可能性はどのくらいあるか、そして仕掛け含めた期待値がどのくらいあるか、ということを感覚的に掴むことで、その手役を見切ることで得られるスピードやアガリ率の向上、守備力や将来変化などを総合的に秤にかける必要がある。

これについては、ある程度経験を積んでいても選択に迷うケースも多い。


Mリーグを見ている方はおわかりだろうが、赤あり麻雀であってもただスピード重視の手組みにすればいいというわけではなく、勝ち切るためにはどこかでしっかりと打点を得ることが重要となってくる。

そういう意味では、平成後期の鳴き麻雀ブームの頃よりは今の方が打点の価値は高まっており、手役を大事にするべき局面は増えたと言えるかもしれない。

このあたりは、時代時代のブームによっても変わってくるものであろう。


天鳳の場合は、守備力を重視するあまりに手役をおろそかにしてしまいがちだが、私も例に漏れず慎重に打ち過ぎてアガリを逃したり、打点をいたずらに下げてしまうこともままあった。

赤入りかつ守備力が求められる天鳳などの土壌では、特にこのへんのバランスにセンスが求められると言えるだろう。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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東1局1本場、前局2900をアガって連荘中の親番。

二者が2フーロしていてこちらもドラドラのチャンス手となっている。

123の三色イーシャンテンだが、さてここから何を切る?





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2p切りとした。

確かにドラトイツ固定はしているものの、三色を放棄し、現状3トイツで受け入れがやや少ない選択だ。

ここで私が考えたのは、仕掛けによる三色の打点と、マンズの横伸びの変化だ。

ペンチャン2種が残る三色狙いは、受け入れ的にアガリの見込みはそれほどでもなく、メリットとして大きいのは仕掛けられる点

ただ、仕掛けてしまうと2000点に過ぎず打点的な魅力がない上、ドラを切り出さなければならない。

場況を見るとマンズの中ほどはかなり優秀で、5m周りのくっつきは一通変化も含めて魅力的に映る。

マンズが伸びた場合は一通で仕掛けることができ、ドラポン含めて機動力が増す。

この点からドラ固定することは攻守の面からメリットがありそうと判断した。

マンズとソーズをこの形にしておくことは、マンズが変化した際にその恩恵を最大限享受できるというわけだ。


tenhou.26461.jpg

裏目となった3pを対面にポンされるも、急所の3sを引き込みテンパイ。

下家にドラを切られた直後ということもあって、1巡だけダマでマンズの変化を待つ。

次巡、対面に5mが切れないことを踏まえて、シャンポンのままリーチに踏み切った。


tenhou.26463.jpg

僥倖にもツモれて、裏はなしの4000オール。

三色にこだわった場合、3pツモでペン3sテンパイを入れられるが、対面が3sを暗刻で吸収するため、アガリは厳しい状況となる。

5mが最終的に対面に当たりのため、変化待ちは微妙となったが、結果的にはこちらのアガリが早かった。

ペンチャン2種に優位性は低いとみて、柔軟に手役を見切った例。

結果はたまたまだが、こういう場面に選択の余地があることがわかるだろう。



case2
tenhou.26788.jpg

東2局、23700点持ち3着目の親番。

好牌姿からメンツが一つ完成したところ。

456の三色も見えるが、ここから何を切る?





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ドラ受けを重視して、6m切りとした。

ズバリ5sが入ったら三色確定のテンパイに受けられるのは魅力だが、5sツモなら三面張リーチで問題なさそう。

2sツモならなおさら。

456三色のハードルがやや高く、8sが場況的に魅力的なので、ここは三色にこだわる必要がないと判断した。

これはわりとパッと見で判断できるが、似たような牌姿で難しい選択となる局面も山ほどあるだろう。


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テンパイが入らないまま、対面が7700のアガリとなった。

仮にソーズの両面ターツが三色部分を構成する場合は、4s切りの両面ターツ固定でお茶を濁すという選択もあるだろう。



case3
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オーラス、23300点持ち3着目の親番。

点棒状況は私から順に、23300、29800、37100、9800となっている。

絶好の3p引きで345三色のイーシャンテンとなった。

さて、ここから何を切る?





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3s切りとした。

これは6s切りが普通かとは思うが、6s切りだとソーズがあまりにも不自由な形になってしまう。

マンズが不安定なため、3mや5mの縦引きの際に、3s切りならかなり有利な変化を見込める。

34pにより三色が不確定なことと、ズバリ4mが埋まっても自身にとってそこまでのデメリットではない、というのが大きいだろう。

仕掛けによる打点の減少は少々痛いが。


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嬉しい2mが埋まって、結果打点に差のないテンパイ。

ダマなら2pが拾えることと、リーチで上家から出ると飛んでしまって2着終了のため、ここではダマとした

リーチツモなら問答無用でトップにつき、リアルなら鉄リーチ。

天鳳でもリーチで良さそうだが、脇を止めてしまうと上家との点差的に油断できない。


30151.jpg

意に反して25pは一向に場に現れず、そうこうしているうちにラス目からリーチが入った。

河からも逆転手の匂いがプンプンしている。

一発目に持ってきたのは、無スジの1s。さて、どうするか?





30152.jpg

腹を括って押したところ、予想外のところからロンの声が。

トップ目対面に1000点で救われた格好となった。

上家のリーチは直観的にツモで捲られると思ったので、ここは勝負すべきだと判断した。

案の定、高目三色のツモでハネ満あった。

ちなみに1sはワンチャンスでなければ押さない。

ダマに構えているから全部オリというわけではなく、戦うことでこのように救われることもあるというわけだ。

場を見てもらえばわかるように、7sはまだ2枚山にいて、変化期待は有効だったことがわかる



case4
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東4局1本場、22100点持ちラス目の南家。

8sをツモって3s待ちのテンパイが入ったところ。

1sはドラだが、3sは場に2枚切れている。

さて、どうしよう?





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ドラを切ってダマとした。

ダマなら4s切りで良さそうに見えるが、3s待ちに永久固定してしまうのは窮屈で苦しい。

こういう横伸びのカンチャン形は、内に寄せることで変化を見込むことができる。

この場合は258sツモでピンフへと変化する。


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結果は1mで下家に2600の放銃となった。

この1mはさすがに止まらない。


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この局面で、なんとなく258sが強そうというイメージを持てれば、自然とドラに手がかかるだろう。

特に25sツモの変化なら三面張以上の最終形でリーチと行けるため、アガりにくいドラの1ハンより価値のある変化となる。

4s切るなら思いきってリーチが良く、それはそれで下家のオリを誘発できたりして悪くなさそうだ。


手役狙いには打点が上昇するというメリットがある一方、手牌を固定化させてしまうことで柔軟性に欠けるというデメリットがある。

手役を十分に尊重しつつ、牌姿や状況によっては手役を見切って手牌の流動性を高めることで、アガリへの道筋を開拓できるかもしれない

自身の中で手役についてどの程度の比重を置くか、あらかじめ考えておくことで、バランスのいい打牌選択ができるだろう。



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2020年09月13日

ダブルターツをほぐす時

今回は、ダブルターツをほぐすタイミングについて。

前回、「両面ターツ落としから待ちを読む」の記事の中で、ダブルターツをほぐす際は両面ターツの続け打ちをするケースはそれほど多くない、それゆえにその部分が待ちになっていることはそこまで多くない、という趣旨の話をした。

そこで、ダブルターツがどのような時に払われるかを確認するとともに、その時の河状況がどうなりやすいかについて見ていきたいと思う。

それによって、両面ターツ落としが入った際の待ち読みについてもさらに理解が深まることだろう。


まず、ダブルターツとは一体何かを説明する。

@ダブルターツ

三筒三筒四筒四筒

ダブルターツとは、上の形のようにシュンツとしてみた時に受けが被っている部分のことをいう。

昔使われていた「ダブルメンツ」の方がしっくりくる方もいるだろう。その使い方は現在も通用するもので、間違いではない。

単独で使うなら厳密にはターツだが、「ダブルメンツの種」を略したものと考えれば合点がいくからだ。

ちなみにこれをトイツとしてみると、「並びトイツ」となってこれも同義となる。

縦の比重が高い手においては、シュンツの種として認識されないことも多く、その場合は並びトイツという認識となる。

この形の欠点として、シュンツ手における受け入れ枚数のロスが多いことが挙げられる。


A準ダブルターツ

三筒四筒六筒七筒

ダブルターツの派生形として準ダブルターツがあり、これは受け入れが被った異なる2種のターツのことである。

これもダブルターツと読んで構わないが、これはダブルメンツとはあまり呼ばれない気がする。

受け入れが被っている分、他のターツより払われやすい部分ではあるが、ダブルターツとの差は牌効率からも危険度からも払われるターツが続け打ちされやすい、ということだ。

つまり河に四筒三筒と並べられたら、58pは十分に危険だが、2pは通る可能性が若干高まりやすいということになる。


ちなみにこの名称は私が勝手に名付けたわけではなくて、結構昔に出たどいーんの牌理の本で解説されていた記憶がある。

木原プロもダブルターツと呼んでいたはずなので、現在の麻雀界ではダブルターツという呼び方が主流となっているように思われる。


経験上、縦の手が十分に見える時、あるいはトイツ場だと思える時はダブルターツはほぐさない方がいい。

このダブルターツの捌きを見れば、その打ち手がトイツ系かシュンツ系かわかると言っても過言ではないだろう。

ダブルターツをためらわずにほぐしていく打ち手としては、小島武夫プロや井出洋介プロなどの古豪プロ、それから滝澤和典プロや二階堂亜紀プロが思い浮かぶ。チートイツが嫌いな打ち手が多いのではないだろうか。

私自身はチートイツが多いという雀風上、ダブルターツは温存することの方が多い。

このへんは雀風を測る上でなかなか面白い特徴となって表れてくると言えそうだ。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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東4局1本場、2着目の北家。

赤赤のチャンス手から5sが暗刻になった。

ここから何を切るか?





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ダブルターツをほぐす典型となる牌姿がこれだ。

メンツ手の受け入れが違いすぎるので、ここから34mを払っていく人はいないだろう。

また、ポンテンで赤を使い切れる構えにするため、ここでの6p切りは必然となる。

赤入り麻雀で5に寄せられやすい理由がここからもわかるだろう。


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これが一向にテンパイせず、痺れを切らしてチーテンに。

結果、最後まで5pが引っ張られている。

こういう単純な牌理によってダブルターツの両面部分が続け打ちされるということは少ない。

2mは拾えそうに見えるが、はたしてどうか。


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すぐに親から出て、3900のアガリ。

親も南家もドラトイツで、なかなかスリリングな仕掛け合いとなった。



case2
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東3局4本場、3着目の南家。

メンツがひとつもなく、何やらゴツゴツした手。

さてここから何を切る?





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4m切りとした。

ドラの2pが両面ターツに組み込まれているので、これは基本チートイツには寄せないだろう。

実戦では36mと58pのアガリやすさを加味して、外側に寄せる方を優先させた。

マンズのツモの流れを重視するなら6p切りも普通だろう。


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実際は仕掛けの対面の受けに14mがあり、4m先切りは正解だった。

この巡目だと差は小さいが、ターツ落としの際はとにかく他家に危険な方から落としていくのが重要となる


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徐々に手が整ってきた。

マンズが思いのほか安くなってしまったのは想定外だった。

手広く受けることで自然と手は進んでいくので、ダブルターツをほぐす効果はこういうところにある。


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結果、対面が1000点のアガリとなった。

並びトイツが目立つ場合、場況がやや縦寄りになりやすいということがこの全体像からも読み取れるだろう。



case3
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東2局、原点で2着目、親番の私。

イーシャンテンで選択となった。

ここから何を切るか?





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これは少々好みが分かれるのではないだろうか?

マンズの三面張がイマイチと思えば、4mを切ってピンズのイーペーコーの目を残す手もあるし、
9mの受けがイマイチと思えば、78mを払って三暗刻の目を残す手もある。

3p切りは受けが広くて無難だが、打点的な魅力に欠ける。

ドラ1あるならもちろん悪くはないが、ここから工夫して高打点に寄せる打ち筋もなかなか魅力的に映る


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上家の4pをグッとこらえたところ、ご褒美の4pツモが。

4pが先に埋まってくれると、文句ない最終形になったと言えるだろう。


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しかし、下家のドラ3に上手くかわされ、2000・4000の親っかぶりとなってしまった。

無スジ連打されてのこの結果はちょっと悔しい。


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この時点で14pは山に残り2枚しかなかった。

これはたまたまではあるが、並びトイツの牌形は縦の場況でやや現れやすいということを頭の片隅に入れておいてもいいだろう。

ほぐしたところでそこが強い両面ターツになるとは限らないわけだ。



case4
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東2局1本場、3着目の南家。

トイツ4組の手牌から、6mを引き込んだところ。

やや複雑な牌姿だが、ここから何を切る?





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3mを切れば両面リャンカン形を残すことができる。

トイツ3組を残す8p切りより、こちらの方が効率的に優位だ。

最終形が愚形になってしまう可能性もまだあるものの、7m受けは場況的に良さそうなので、これがスマートだろう。

ダブルターツほぐしの応用編。



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狙い通りに7mを引き込んでイーシャンテンに。

ところが、間の悪いことに対面からリーチが入ったばかり。

さて、どうしよう?





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構わずに4mを押したが、なんとこれがド高目に刺さる!

一発にタンヤオ三色がついて都合4ハンアップの12000…(;´Д`)

片スジの4mぐらい通してよお…


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この時点で私の有効牌は山に多く、選択は間違ってはいなかっただろう。

ただ、スジで抱えている58pも対面の有効牌となっており、持ち方的には危険だったことがわかる。


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チートイツ決め打ちなら下家のドラを捕らえて、なんと先にアガリがあった。

これは結果論ではあるが、並びトイツや筋トイツには、縦の手との親和性があることがこの例からも見て取れるだろう

この半荘は放銃が響いてラスとなってしまった。



case5
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南4局3本場、23700点持ち3着目の南家。

上位との差は約1万点で、7700ツモればトップだが、満貫出アガリでは2着まで。

ダブ南がポンできてチャンス手だが、さてここから何を切る?





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5m切りとした。

ダブ南なので、ドラは2枚でいい。

ドラソバに寄せずにまずまずの7p受けを残す。

北ポンでの最終形の違いもこの場合は大きいだろう。


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北がやっと出てきてテンパイ。

赤5m切りが目立ちすぎるが、この場況なら7pはまずまず良いんじゃない?


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7pが親から出て、7700で2着捲りとなった。

89p落としだと苦しいシャンポンが残ってアガれていない。

このへんは場況や条件に合わせてアレンジしたいところ。



case6
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東4局、8100点持ちラス目の親番。

3着目も原点あり、目下ダンラスとなっている。

白を一鳴きしたところだが、ここから何を切るか?





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テンパイ取らずのほぐしとした。

アガリづらい最終形の2900テンパイよりも、ここは打点を取りにいく。

この形なら一手遅れでも十分に勝負になる。


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下家からリーチが入ったが、狙い通りにこちらもテンパイ。

ここはひとつ下家さんに掴んでいただきやしょう。


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結果はツモで2000オールと、十分な結果となった。

アレンジによってはこういう使い方もできる。


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ちなみに4sから切っていると、テンパイ時、下家リーチに5sで当たりとなっていた。

枚数的に必然のチョイスだが、ダブルターツをほぐす際は、危険度に繊細の注意を払わなければならないことがわかる


振り返ってみて、ダブルターツほぐしから両面ターツが続け打たれたケースはあっただろうか?

打ち手の意志にもよるが、牌理的にも残さざるを得ない形が多いことに気づかされる。

このことからも両面ターツの続け打ちにダブルターツからのほぐしは少ない、その続け打たれた両面ターツ部分は想像よりも待ちになりづらい、ということが言えそうだ。


それから、ダブルターツをほぐす前に、あなたや私の凝り固まった身体をほぐしてみるのも一考だろう



ラベル:天鳳 牌理
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2020年08月09日

トイツ落としに見せる空切り

さてさて、私の記事としては初出となる空切りについて

空切りの有効な使い方はサンプルもあるので、小出しにしていこうと思う。


三筒三筒四筒から三筒を切ったら、次巡も三筒を持ってきてしまった。

いわゆる裏目というやつで、一面子をミスってしまった。実戦でもよく見る光景だろう。

切った直後に同じ牌を持ってきたこの場合に限り、手の内にある三筒を空切りすることで、トイツ落としに見せることができる。

それでは、トイツ落としに見せる空切りはした方がいいのだろうか?

以下にまとめていく。


@両面のまたぎ待ちになる可能性があるならするべき

二萬三萬四萬三筒四筒九筒九筒二索三索四索七索八索北ツモ三筒ドラ發

234の三色を見て3pを切った直後に3pを持ってきた場面。

これは基本的には空切りをした方がいい。

単純牌理としてトイツ落とし時にまたぎ待ちが残っていることは少ないため、トイツ落としに見せることでそのまたぎが盲点になるからだ。

この牌理については過去記事トイツ落としリーチにまたぎスジはかなり安全で確認できる。

この場合、2ケン隣の1p、5pはシャンポン待ちの可能性が残されているものの、1ケン隣の2pはシャンポンもほぼ否定されるため、特に狙い目となる。

3pをツモ切りした場合は、またぎを否定する要素がないため、通常通り25pも先切りのまたぎとして警戒の対象となる。

トイツ落としは手牌を読む上で大きな情報となるため、相手も特に注目して見るポイントとなる。

それゆえ、前巡切った牌をツモるという偶然性を生かすことで、相手の読みを逆手に取ることができる。


A完成メンツならツモ切りが無難

二萬三萬四萬二筒三筒四筒九筒九筒三索四索七索八索北ツモ三筒ドラ發

前巡ピンズのメンツが完成して3p切り。そして次巡3pをツモってきた。これならどうか?

これは3pをツモ切りした方がいいだろう。

3pトイツ落としの情報を見せることは、基本的に3p周辺の待ちの組み合わせが減ることを意味する。

つまり、3pのトイツ落としに見せることで3p周辺は通りやすいという情報を相手に与えることになる。

わざわざ自分にとって不利になるような情報を見せる必要はないということである。


Bトイツ落としに見せる空切りの留意点

(1)チートイツをほぼ否定する手出しとなる

トイツ落としにおける懸念材料がこれで、チートイツを否定することで、相手は変則待ちの警戒度を下げられる

これは場況によっては自身にとって大きくマイナスとなる。

自信の河がかなり変則的で、チートイツも匂いそうなケースでは、わざわざトイツ落としを見せることなく、相手に幅広い手役を警戒させた方が良い場合もあるだろう。


(2)中終盤の不自然なトイツ落としは逆に怪しまれる

特に上級者と打っていると、この違和感が顕著に表れる。

中盤以降のトイツ落としは基本的に安全度が高いものが選ばれるべきであり、これは以前の記事でも述べた。

しかし、唐突に危険度の高い中張牌のトイツ落としが終盤近くに出てきて、おっ?と思うことがある。

こういうケースでは、1枚目がテンパイ時の勝負牌であることが意外に多く、2枚目は単なる空切りだったりする。

この場合も、目立つ最終手出しをぼかす効果もあるため、空切りせざるをえないというのが実情だが、相手が上級者であればあるほどこういう違和感は滲み出るもので、トイツ落としであってもソバテンは警戒の対象となる


トイツ落としのデメリットとして、チートイツが否定されるということは今まであまり触れられてこなかった。

チートイツの出現率はそれほど大きくないというのはあるが、チートイツが否定されることでリーチの対処ははるかにしやすくなるという側面もある

河のバランスなども考慮することで、よりこの空切りを効果的なものにすることができるだろう。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
65936.jpg

開局の親番。

ここから何を切るか?





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やや薄い14mのフォローを厚くして7m切りとした。

オーソドックスな選択だろう。


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次巡持ってきたのは、裏目となる7m。

さて、どうしよう?





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裏目ったとばかりに叩き切らず、空切りが良さそう。

トイツ落としに見せることで、8mの出やすさが雲泥となる。

私の河には特徴がなく、7mのトイツ落としに不自然さがない。


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狙い通りの最終形に仕上がった。

7mは1枚食われて河から消えているが、印象としては河に並んでいた方がより良いだろう。


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首尾よく下家から出アガリ、裏が3枚乗って12000。

下家は打点的にも必然の全ツにつき、放銃も悔いなしか。

手出しをしっかりと見ていれば、8mぐらいなら出てくる河となっていることがわかるだろう。



case2
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南3局1本場、16600点持ち3着目の西家。

ドラドラ赤の大チャンス手から、さらに赤5mを引いてきたところ。

ここから何を切るか?





41839.jpg

手広く4m切りとした。

極めて自然な着手。


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次巡持ってきたのは裏目となる4m。

さて、どうしよう?





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これは空切りをしたいところ。

この手出しはドラの警戒感がグンと高まるものの、またぎ、特に3mがケアされにくくなる。


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ドラのポンテンに取れた(7s切り)。

こうなるといよいよ3mが待ったなしとなる。


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これが長引いてヤキモキするも、無事にツモって3000・6000。

一時的に2着捲りとなり、ラス回避をほぼ確とした。

3mはこの巡目にして山に3枚も眠っていたのが長引いた原因。

おそらく上家あたりが掴んでもすんなり出てきたのではないだろうか。



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東4局、2着目の南家。

役なしドラ1のテンパイが入り、ひとまず4p切りダマとした。


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あろうことか直後に4枚目となる4pを持ってきてしまった。

さて、どうしよう?





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空切りしてダマ続行とした。

4pが4枚見えたことで5pの機能が低下したゆえに、このタイミングで空切りリーチはあるだろう。

ピンズはそれゆえ美味しい変化も増えたため、落ち着いて変化待ちとした。


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これこれ、これを待ってたのよ〜。

満獅子リーチ。


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これをツモって1000・2000。

2pぐらいあっさり出てもおかしくないのに、上家にはきっちり止められている。

河に作為を凝らしても、鳳凰卓レベルだとなかなか出てこない。

一方、このように将来変化を考慮した空切りも十分に効果的だとわかるだろう。



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東3局の親番。

3フーロの下家に止めていた7pが通ったタイミングでこちらも弩級のテンパイ。

これだけは女房を質に入れてでもアガりたい。


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どうするか?





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これは空切りが効果的だ。

いかにも下家に対応したかのようなトイツ落としに見えるため、こちらのテンパイがぼける。

攻めている時は守っているように見せるのが兵法の極意。


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下家から拾って、12000。

安全度重視で打点は少々下がったが、これで十分。

下家もイージーな3900と思っただろうに、一筋縄ではいかない。



case5
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東3局、トップ目の親番。

ドラドラ赤のチャンス手から、待望のテンパイが入る。

ダマでも11600から、高目ツモでインパチまである。


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次巡、持ってきたのはまさかの4枚目となる6p。

さて、どうしよう?





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これを空切りすることで、7pが盲点になる。

ここは勇んで空切りするところだが、ひとつ留意点がある。

この局面のトイツ落としは他家から見ると相当に違和感があるだろう。

赤5mが切られた後に、全体にも危険な6pのトイツ落とし。通常ならこの巡目で6pトイツ落としという手順にはなりにくいはず。

このへんの違和感をピンポイントで嗅ぎつけられると6pまたぎは十分に待ちの候補として浮上してくる。

モノホンの強者が相手だと、下手すると一点レベルで読まれてしまう可能性すらある。

中終盤の明らかに危険な中張牌のトイツ落としには、こういう空切りが絡んでくる確率が高まることを覚えておくといいだろう。



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そして、次巡持ってきたのは、これもまさかのドラ。

絶妙にアガリを逃している気もするが、それはそれ。

さて、どうしよう?





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これは絶対に空切りしてはいけない牌。

ここで空切りを入れてしまうと、今までの作為がすべてパーとなり、47pを一点で読まれやすくなる。

チートイツもないのになぜドラターツがここで出てきた?となると残っているのは47pぐらいしかないからだ。

ピンズ待ちをぼかすための6pの空切りだったわけだから、ここでのドラの空切りは逆効果となってしまう。

このへんを無思慮にやってしまうと余計な情報を与えることにもなりかねないのが空切りの難しさだろう。


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結果、下家と私の二人テンパイで流局となった。

下家の恐る恐るのリーチ、対面の対応などを見ても、私の河に対する警戒感は相当なものだったとうかがえる。

場合によっては作為が逆効果になることもあるということを覚えておくといいだろう。

ちなみに47pは山に皆無、7pはまさかの上メンツで全部使われていた。



case6
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南2局、17700点持ち3着目の南家。

ファン牌を2つ仕掛けた対面が、7mのトイツ落とし。これはツモを経ての打牌だ。


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5mをツモってきて、何を切るか?





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この瞬間の5mはかなり通りやすい。

4mも切ってあるため、シャンポンもないからだ。


70216.jpg

対面が3フーロ目を入れ、打5p。

待ちはソーズがド本命か。


70217.jpg

最後のツモ番となったが、ここから何を切るか?

ラス目の下家もドラポンしており、予断を許さない。





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特に警戒もせず8mを切るとこれがまさかのアウトで3900。

ええっ?これ当たっちゃうの?


70219.jpg

つまり、対面はここからの空切りだったということ。

ここでのトイツ落としにはやや違和感があるとはいえ、なかなか読み切るのは難しい。


このように、フーロ時にも同様に有力な戦術となるため、使い道を覚えておいて損はないだろう。



ラベル:天鳳 空切
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