2021年11月14日

シャンテン数の変わらない鳴き トイトイ編

一昔前よくでてきたフレーズに、「シャンテン数の変わらない鳴き」というのがある。

シャンテン数の変わらない鳴きはするもんじゃないという風潮が昭和時代には確かにあった。


ところが時代は変わり、鳴きの技術が洗練された昨今では、鳴きにおける「シャンテン数」という概念すらどこかに行ってしまった

自身が得をするためにどのように鳴くのが最善か、それが突き詰められた結果、シャンテン数を論じることが無意味だと皆が気づき始めたからだ。


僭越ながらメンゼン派として鳴らしている私の意見を述べさせてもらうならば、
シャンテン数の変わらない鳴きの中にも効果的な鳴きはたくさんあるし、
常識外の鳴きの中にも戦術的に可能性を秘めたものもある。

例えば、天鳳強者のzeRoさんの鳴きの発想にはハッとさせるものがある。


しかし、ただ単に目先の打点を追った仕掛けだったり、リスク回避に傾斜した鳴き、待ちを広げるための食い延ばしなど、
小手先の技術に頼った鳴きの中にはその効果に疑問符のつくものもたくさんある

むしろ、シャンテン数の変わらない鳴きが真に有効となる場面は思いの外少ないと私は考えている。

麻雀の道を究めんとした先人たちの教えには一定の真理が含まれていて、それを踏みにじるべきではないと思っている。

統計学は麻雀の技術に大きな貢献をもたらしたが、麻雀は数学ではないので、勝ち方というのは先人の思想に学べるところがある。


それは、勝つためには目先の利益を重んじるのではなくて、自身の感覚や感性を生かせという教えに通じるのではないだろうか


前置きが長くなったが、本題に移ろう。

皆様の中には時代の流れに沿って仕掛け派からメンゼン派に打ち筋を変えられた方もいると思う。

メンゼン派を自認していると、どこで鳴けばいいのかという鳴き所がなかなか見えなくなってくるのもまた事実。

例えば、チートイツのシャンテンだからと、トイトイを仕掛けないケースも増えてくる。

が、トイトイは全員の河を使える分、テンパイ率並びにアガリ率が全然違ってくる。


そこで、トイトイ含みの手で、シャンテン数の変わらない鳴きをすべき判断基準を以下にまとめてみた。


@ドラや赤、3〜7の中張牌など後からは出づらい牌が出た時

メンゼンで進めても待ちになったら出ない牌が先に出たら、トイトイ主眼で鳴く。


A1枚切れの字牌トイツが手中にある時

役牌か否かに関わらず、場枯れになったら機能しにくいトイツを活用する前提で仕掛けていく。


Bタンヤオなど他の手役の保険がある時

トイトイにならなくてもタンヤオになる、などといったトイトイ以外に付随する手役の可能性がある場合、仕掛ける。


これらいずれかの判断基準に適う際は、トイトイで仕掛けていくべきだと言える。

それでは、実戦例から見ていこう。


case1
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東3局、24600点持ち3着目の北家。

ドラドラのイーシャンのところ、唐突に上家からドラが出てきた。

さて、これを鳴く?





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ポンした。

現状役なしだが、このドラが待ちになったとしても出は期待できない。

見た目テンパイだが、実質イーシャンテンにつきシャンテン数の変わらない鳴きと言える。

手形から9sがかなりポンしやすそうなので、テンパイまで漕ぎつけられそう。

両面ターツに意味はないので、4s切りとした。


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9sがあっさり出てきてポンテンに。

北単騎に構える。

北は少し前に切られたばかりなので、今ならあっさり拾える可能性も?


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しかし、上家の1600に上手くかわされてしまった。

北は惜しくも山に沈んだ。


case2
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東4局2本場、31400点持ちトップ目の北家。

8mをツモってきて、ゴツゴツした手牌。

さて、何を切る?





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7p切りとした。

チートイツのイーシャンテンに取りつつ、ツモり三暗刻の可能性を残した。

受けが広くても、リーチのみではあまり意味がない。


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対面から4sが出てきた。

さて、これを鳴く?





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ポンした。

4sはこの手の急所につき。

ここをスルーしてしまうとコーツ系のアガリは厳しい。

ここから何を切る?





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9m切りとした。

この場合、手順でタンヤオに渡れることもメリットとなっている。

6mチーのチャンスも残る。

攻撃を受けると7mは切りづらいので、ここで7mを先処理するという手もある。

また、一瞬タンヤオの可能性を見ておいて次の安牌で7m切りというのも有力で本局の私の思考だ。


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6pがポンできて、2mでフィニッシュ。30符ぴったりの3900。

あっさりアガれたのは僥倖だった。

対面に47mの受けがあるように、7mは引っ張りすぎない方がいいかもしれない。


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この4sをスルーしたところで、メンタンのリーチがやっと。

2m場枯れだとリーチもかけづらく、ポンが正解だったことがわかる。


case3
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東2局、23000点持ちラス目の南家。

ゴツゴツした手牌から、7sを引いてきた。

さて、何を切る?





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5m切りとした。

前問と一緒で、トイツ系の手役は両面受けを迷わず嫌っていくのが基本となる。

ここからドラの9sを引いたら再度メンツ手に戻すことも考える。


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対面から7sが出た。

さて、これを鳴く?





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ポンした。

全員に急所の7sにつき、切り出すリスクを排除して使い切ってしまう。

場風の東が1枚切れにつき、どうせ仕掛けるのであればここは喜んで仕掛ける。


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むむっ、ツモが噛み合いテンパイが入る。

ツモり三暗刻となればこれはもう勝負手。

コーツ系にマッチした鳴きはツモが呼応することが多い。


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上家から安目が出て、3200。

感触の割に打点は安いが、アガれただけでも御の字だろう。


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ポンしてこの2pを抜かないとメンゼンでは厳しい。

4m東が生きていて、上家の仕掛けがなければ満貫ツモが濃厚だった。



いずれの例も、縦固定から一つ目の仕掛けによって活路を見出している。

決して難しくはないが、ひと声でテンパイ率のみならずアガリ率まで変わってくるため局収支に大きな差が生まれる。

闇雲に鳴くのではなくて、アガリを引き寄せるための鳴き。

仕掛けの入り方を工夫することで、成就率も大きく変わってくるだろう。



ラベル:天鳳 鳴き 対々
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2021年10月10日

赤に釣られた鳴きは上手くいかない

今回は赤の仕掛けについて。


天鳳創生期、何でも鳴いていくスタイルが流行っていた頃、天鳳では「赤が出たらとりあえず鳴く」という風潮があった

食い替えは当たり前、ツモを放棄しても1ハンを高くすることが至上とされていた。

そもそもネット麻雀にはご祝儀というものがないため、鳴きにより赤の恩恵が目減りしずらいというのはある。

さらに仕掛けの技術がピックアップされていた時代につき、赤鳴きムーブは最高潮に達していった。


メンゼン派の私はそれをどちらかというと白い目で見ていた。

当時の私は今よりもフーロ率は高かったが、麻雀において目先の利益に捉われることの危うさを何となく感じていたからだ。

鳴くべきでない手を鳴くことは、自分にとってマイナスであり、その分ミスをしていない他家が有利になるはずだ、と。

ナイフみたいに尖っていた私は「鳴きのデメリットとスルーの極意」という記事で鳴き麻雀への疑問を呈したものだった。


「自分が鳴くとなぜか悪いことが起こる」とは今Mリーグで超メンゼン派として活躍している黒沢プロの言だ。

多かれ少なかれ、安易な仕掛けが結果に悪影響を及ばしやすいという印象を持っている人は少なくないのではないだろうか?

しかし、仕掛け全盛の当時はとにかく皆がピーチクパーチク鳴くもんだから、どの仕掛けがどう影響を与えたかが非常にわかり辛く、仕掛けの±が非常に判定しづらかった。

その中にあって鳳凰卓の精鋭たちは手牌が短いにも関わらず当たり牌を使い切ってテンパイに持ち込むというウルトラCをやってのけた。

このへんを見るに、私が考えているよりも正確な仕掛けが天鳳という土壌にマッチしやすい、ということも徐々に理解できたことだった。


さて、話を戻して赤5の鳴きについて。

リアルでは鳴き祝儀があるかどうかで大きく変わってくるため、ルールによって最適戦略は変わってくる。

私が昔通っていた「さかえ」というフリー雀荘チェーン店では、赤5pが祝儀のみならず1ハンの手役(!)として採用されている

他とは一線を画していて、赤というジョーカーを持っている人が仕掛けてアガるゲームとなる。

ピンズだけ重要度が高すぎだろ!とか突っ込みどころは多いが、勝ち方を研究してみるのも面白いかもしれない。



さて、赤に釣られた鳴きにはどういう結末が待っているのだろうか。

実戦例から見ていきたいと思う。



case1
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東4局、21500点持ちラス目の西家。

ドラドラのチャンス手が入っているところ、上家から赤5pが出た。

さて、これを鳴く?





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チーした。

赤に釣られて鳴いたが、マンズの形が苦しい。


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このチーにより下家に4mが流れた。


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さらに6mを流したばかりか、下家にトイトイのテンパイを入れてしまう。


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鳴いていなければ対面がツモっていた2pを捕らえることができたはず。

タンピン赤ドラドラの8000。

仕掛けにより対面の親リーチも誘発してしまった。


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結局、私の一人ノーテンで流局となった。

アガリを逃したばかりか、他家の後押しをしている。

ドラに溺れて、急所ではない25pから仕掛けたところに本局の綻びがあった

赤5pを鳴こうが鳴くまいが、仕掛けて打点は変わらないことを考えれば、これは赤に鳴かされた鳴きであったことがわかるだろう



case2
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東3局4本場、16900点持ちラス目の北家。

発をスルーして、現在イーシャンテンとなっている。

上家から唐突に赤5mが放たれた。さてこれを鳴く?





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ポンした。

さて、何を切る?





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4mを切ってバックのテンパイに取った。

ん?赤を鳴いたとしてもせいぜい2600でかなりアガりづらい。

アガるだけなら1枚目の発を鳴いた方が良かったはず。

どうせ鳴くんなら打点効率的にトイトイに向かうのもありだったのでは?


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対面のリーチを誘発してしまう。

この待ちでは戦えない。


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対面から4mが出る。

せめてトイトイに受けてゼンツならリスクに見合うリターンがあった。


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結果、トップ目と私以外の二人テンパイで流局となった。

3着目が遠くなり、展開としては最悪。。。


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鳴いていなければ、自力で5mを引き込み、ツモり三暗刻のリーチが打てていた。

上下の動向により流動的だが、最終盤に眠っている発を捕らえられる可能性は十分にあった。

少なくとも、一人ノーテンより悪い結果にはならないはず。

この半荘は本局の結果が響き、ラスで終わった。



case3
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東4局4本場、8700点持ちラス目の南家。

親がダントツで他が熾烈なラス争い。

親が7sポンして赤5m切り、さてこれを鳴く?





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チーテンに取った。

親はターツ落としにつき狙いは不明だが、打点がついていることだけは間違いない。

ここでの1000点加点は大きいと考え、仕掛けた。


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親はこの時点でノーテン。

ホンイツなら3s切りが謎だが、7山の47pが負けるということがあるのだろうか?


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あるんです。

フィニッシュの赤まで流し、8000オールを仕上げさせてしまった。

好調者の無理鳴きに不調者が呼応して、仕上がってしまうやつ。

結果論と言ってしまえばそれまでだが…


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不思議なことに仕掛けた後の私のツモと上家のツモに47pは一枚もない。

スルーしていれば4pツモからの即リーチで、なんと親が一発で5mを掴んでいた。

偶然では説明できないぐらい真逆の結果が待っている。

こういうチーが当たり前のチーなのか疑ってみる必要があるということ。

この半荘はラスだったが、これをスルーしていれば当時十段の自分は天鳳位になれていたかもしれない(タラレバ定食)。



case4
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東3局1本場、22300点持ち3着目の西家。

白スルーからカン6mが埋まったところで仕掛け始める。

8sトイツ落としで赤5pとピンズの流動性も見た。


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赤5mが出たが、これを鳴く?





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チーして、3m切りとした。

いわゆる食い替えというやつ。

他家から見れば次に5mが出てくるので一目瞭然だ。


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ドラを恐る恐るツモ切ると、許されず。

3900だが、僅差のラス争いにつき痛い。

普段はやらない落ち着きのない仕掛けで、墓穴を掘った格好だ。


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上家の仕掛けはネックが多く、苦しい形が残っている。

この赤チーにより急所のペンカン3pを流した挙句、ドラをプレゼントしているのだからいかに上家を助けているかがわかる。


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このチーがなければどうなっていただろう?

下家が9sツモでテンパイが入りおそらく赤5p切り即リーチ。

私が赤5pポンしてカン4s待ちという進行になる。

少なくとも、私が放銃する展開にはなりえないということがわかる。

こういったただ打点を上げるための食い替えは紛れの元となり、結果が出にくいという印象を私は持っている。

自身の手が進まないというのもその一因だが、リスクを伴わない鳴きだけにリターンを得ることも難しい、というゼロサムゲームの本質に基づいたものではないかと思う。


赤5を鳴くかどうかの判断基準は、

・黒5であっても鳴きたい手であるなら、赤5は鳴くべき

・赤5により鳴かされる鳴きであるなら、それはスルーすべき

あくまで自然に仕掛けられるか、そういう判断基準に依るべきだと考える。

ちなみに、テンパイから待ちの変わらない赤鳴きは状況によっては可というぐらいだが、ノーテン時よりは遙かにマシだと思う。



case おまけ
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東1局、原点の親番。

絶好の赤引きで当然の即リーチに踏み切る。


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一発目に持ってきた赤5pを下家がカンチャンで仕掛けた。


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さらに、間髪入れずに持ってきた赤5mもチー。

やめて…


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5mが出てきて、食い替えを悟る。


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ちょぉ、ちょぉ、ちょぉの2000・3900で親っ被り。

これは上手く打たれた感がある。


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見て驚くなかれ、下家のチーはなんとここから。

4sも2枚枯れだし、あまりアガる意思を感じないが…


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これがこうなり、


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よくわからんが、こうなった。

仕掛けにより4sも引き込んでおり、これはかなりのミラクルプレーだと言える。


こういうケースもあるのご参考までに。

おそらく、上手くいかないケースの方が多いはずだ。



ラベル:天鳳 赤5 鳴き
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2021年09月12日

ペンチャンでなくカンチャンでチーする形【染め手】

久々に登場の、晒しスキルだ。


今回はカンチャンで鳴くかペンチャンで鳴くかの選択について。

どちらかを選択できるということは、必然的に周辺部分は複合形ということになる。


役が確定しているなら、基本的には内に寄せてペンチャンで捌くのが有効となることが多い。


一筒二筒二筒四筒五筒六筒七筒九索九索西ポン中中中出る三筒

例えば、上記の手牌で上家から3pが出たとする。

この場合は外側をペンチャンでチーして手牌を内に寄せることで将来変化を見込むことができる

ペンチャンは発展性がないため、その部分を晒してしまえばネックが解消されやすくなる。

なので、役が確定しているフーロ手であれば、ペンチャンで晒すのが基本となる


一方、

一筒二筒四筒五筒六筒六筒七筒三索四索四索五索八索八索出る三筒

タンヤオにおいてはカンチャンチーが必須となる。

アガリトップで上記の手牌なら、3pをカンチャンチーすることでぐっとアガリに近づく。

24をチーして1が出てきたらこういう食い延ばしも含めてタンヤオを疑うことができる。

タンヤオは頻出する手役につき、こういったカンチャンチーの類例は実戦でもよく見られる。


また、

五筒六筒六筒七筒八筒八筒九筒一索一索西ポン中中中出る七筒

この形だとどうだろうか?

自身の受けや変化を考えると、68のカンチャンでチーするのがいい。

端の9pが残ってスライドがしやすく、場合によってはシャンポンの変化に取るなど柔軟性がある。

形が決まっているのであれば、横伸び・端寄りにすれば対応が効きやすい。

この形は頻出するので、カンチャンで鳴くべき形として覚えておくといいだろう。


このように、形によってどうすべきかというのは変わってくるわけだが、複合形の宝庫である染め手においてはその選択も悩ましいものが多い。

牌理で見ればペンチャンでチーした方がいいが、19を晒してしまうと手役がバレやすいなどといったジレンマを孕んでいるからだ。

そこで、今回は染め手におけるペンチャンチーとカンチャンチーの選択場面を集めてみた。

みなさんもどうするか考えながらご覧いただきたい。それではどうぞ。



case1
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東3局、原点まま3着目の親番。

8巡目にして手牌がタケ色に染まる。

リーチ!をかけようとしたがボタンが光らなかったのでどうやらテンパイしていないようだ。


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切り出した発をポンされ、上家から出てきたのは3s。

これが急所中の急所であることはなんとなくわかるが…。

さて、どう鳴く?





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カンチャンで晒した。

どっちで鳴くと何が出ていくかを考えると答えが出やすい。

ペンチャンでチーしてしまうと4sが余るが、カンチャンなら1sで済む。

危険度の高い4sを使い切るという観点から、ここではカンチャンチーが正解だとわかる。


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何待ちかわかるだろうか?


258369sの六面張だ。

しかも9sなら一通のおまけつき。

麻雀打ちならば誰もがこの最終形を目指していると言っても過言ではない。

期待で胸が風船のように膨らんだ。


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が、ダメ(;´Д`)

どっち切っても当たりなんて厳しいじゃあーりませんか?の1000点。

この最終形を成就させられないなんて、痛恨の極み!

この場合は、端を見せないことでチンイツがバレにくいこともメリットとなっている。

悔しさをバネにして、この半荘はトップを捲ることに成功した。



case2
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南2局、37300点持ち2着目の南家。

トップ目の上家とは僅差となっている。

ダブ南トイツでホンイツも狙えそうな手牌のところ、上家から急所の3pが出た。

さて、どうしよう?





61670.jpg

カンチャンでチーした。

ペンチャンで鳴いてしまうとせっかくのダブ南が出にくくなってしまうのが一つ。

それから連続形の性能だが、どちらで鳴いてもそれほど差がないようにも見えるが…。


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このツモだ。

端寄りの連続形にしておくことで、この重なりの魅力がある。

ペンチャンで鳴いた場合、最終形は4pと南のシャンポンとなってしまう。

これは明確に差のある最終形ではないだろうか。


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これを捕らえて、2000のデバサイ。

この局をすんなりかわせたばかりかトップ捲りにも成功。

そのままトップで逃げ切った。


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ふと山を見るとあることに気づく。

そう、1pを捕らえていなければ親が2pをツモり逆に1000オールのアガリとなっていた。

これが1巡の恐ろしさというやつである。

親がアガっていたら結果は全く違うものになっていたとしてもおかしくない。

ホンイツの場合は横伸びの牌姿を端に寄せるのも効果的であるということだ。



case3
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南2局、7400点持ちラス目の南家。

親が2フーロしていて、トップ目の対面からリーチが入っている

上家から3sが出て、これを鳴けばテンパイに取れるが…

さて、どう仕掛ける?





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カンチャンでチーした。

もちろん、手牌の伸びを見てペンチャンでチーすべきだというのはわかっている。

24sから5sをツモれば現物の6sで2倍チャンスでもある。

しかし、そこまで匂いのない染めの気配をここで醸してしまってもええんか?

現物の3s、今なら拾うことも可能なのに、変に警戒されたらタマランチ!


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時は来た。

リーチの対面が4枚目の3sを掴み、8000の御用。

対面の待ちは25sにつき、変化が即放銃になる形、つまりごちゃごちゃ考えていたことは無為だった。

とにかくラッキーなアガリで3着浮上に成功したが、この半荘は健闘むなしくラスだった。


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ペン3sでチーした場合、上家から5sチーして食い延ばすこともできる。

親はあまりオリそうもないので、これがまったく期待できないというわけではない。

しかし、ここで注目すべきは下家の手牌だ。

下家は何かで回ることになれば3sは結構な確率で出そうに見えないだろうか?

手牌変化は単なる期待であり遅攻的、ここはサッと拾うことが急務であるから速効性を重視すべき局面に見える

特に鳳凰卓のような変化に敏感な打ち手に対しては余計な警戒心を持たれないようにしたい。

というわけで、この選択で良かったのではないかと思う。


今回紹介したケースでは、ペンチャンで仕掛けることで染め手の気配が漏れるということもそれなりに判断材料になっている

これは特に上級者との対戦において考慮しがちな要素ではあるが、ひとつ間違うと大魚を逃すということにもなりかねない。

私自身も読まれることを嫌ったがためにアガリを逃すということを何度も経験している。

相手の思考は自分ではコントロールできず、自分でコントロールできるのは自分の手牌であるので、特にフラットな局面では手牌をしっかりと伸ばしていくべきだと私は考える。

策士策に溺れる、ということにならないようにそのへんのバランスを上手く取っていくのが重要ではないだろうか。



ラベル:天鳳 鳴き 晒し
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2021年03月14日

晒しスキル ドラがスライドできるように晒す

基本的な内容だが、重要なテーマを含んでいるため、ぜひご覧いただきたい。


フーロ時の晒し方には大抵の場合正解がある。

そして、これらはパターン化できるものであり、体系的に学習できる分野でもある。

相手リーチに対して攻め返すかどうかという問いよりも正解が導きやすい分、結果に与える影響もそれほど大きくはないかもしれない。

しかし、微差を積み重ねることの重要性は研鑽しているみなさんが一番ご存知だろう。


私はこの記事を書いていて何かに似ているな、と思った。

それは「スジのどちらを切るか」という私の過去記事と非常にテーマが似通っていると感じたのだ。

現在の危険度と将来の変化を天秤にかけた選択、しかし結果に劇的な影響を与えるわけではない、という地味さがまさに共通項ではないだろうか。

当時反響はあまりなかったが、誰も触れていないテーマであり、画期的な内容だったのではないかと個人的には思っている。


「スジのどちらを切るか」は、毎週毎週やり続けてみなさんに飽きられた感もあったので(笑)、今回の晒しスキルは小出しにしていこうと思う。

実戦例については玉石混淆だが、今見ても参考になると私自身思うものもまだまだたくさんあるし、みなさんの実力に応じて感じ方は様々だと思うので、自分なりの「気づき」を少しでも得ていただければ、と思っている。


晒し方を決める際に重要となる判断基準は以下の通りだ。

@基本:相手に対する危険牌を晒す

二萬三萬五筒六筒六筒七筒八筒一索一索北ポン中中中ドラ五筒出る七筒

上記の手牌で上家から7pが出た。どう晒すか?



二萬三萬六筒七筒八筒一索一索チー五筒六筒七筒ポン中中中ドラ五筒

両面で晒す。

ドラを晒すことで、次にドラをツモってきた際にスライドができる。

基本的には危険牌を晒すことで、次に持ってきた際のスライドも可能になる。

どうするか迷った際は現状の危険牌を晒しておけば間違いが少ない


A応用:将来のスライドを考慮する

二萬三萬五筒六筒六筒七筒八筒一索一索北ポン中中中ドラ四筒出る七筒

先ほどとはドラが変わっている。上家から7pが出てどう晒すか?



二萬三萬五筒六筒七筒一索一索チー七筒六筒八筒ポン中中中ドラ四筒

カンチャンで晒す。

言うまでもなく、ドラツモでスライドできるようにするため。

この場合、手牌を内に寄せているため手牌の危険度自体は上がっている。

例えば、赤5pを持ってきた際に8pではなく二筋にまたがる5pを切らなければならない。

しかし、そのデメリットよりもドラをスライドできるメリットが大きいと考えるわけだ。

このケースのように損得が明らかな場合は迷わないが、差異が不明瞭でどちらが正解か悩ましいケースはごまんとある。

そのような難易度の高い局面も今後紹介していきたいと思う。



以前の記事で「赤は基本晒して鳴く」というのを紹介したが、ドラは4枚あるためなおさらだと言える。

相手への受けに加えて、自身の打点UPに繋がるわけだから、差し引きのプラスが大きいということだ。

そういう意味で、基本的にはドラに寄せて晒していくのが間違いないだろう。

それでは、実戦例から見ていこう。


case1
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東4局、25500点持ち2着目の親番。

親でドラドラのチャンス手だが、25pが薄くなってきた。

と、思っていたら3フーロの上家から5pが切られた。

これを鳴こうと思うが、さてどう晒す?





33744.jpg

両面でチーした。

ピンズを連結させておけば、ドラツモの際にスライドできる。

できるだけ連続形を残すように晒すことがスライドのコツだ。


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上家との競り合いを制し、無事2000オール。

ドラは残り2枚とも山にあったので、ツモる可能性は十分にあった。



case2
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オーラス、31800点持ち2着目の西家。

トップ目の下家とは6400点差となっている。

自風の西をポンして、ピンズの並びもいい。

上家から2pが出たが、これを鳴く?鳴くならどう鳴く?





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カンチャンでチーした。

確実な逆転を目論むのであれば、ツモアガリで捲れないこのテンパイはさほど歓迎できない。

69pからの仕掛けであれば、ドラツモや3pツモでのテンパネで捲れるため、この2pはスルーも考えるところ。

ただ、ラス目の上家からドラが出ることはまずなく、この2pをスルーしてしまうと意外とテンパイに苦労しそうということと、この巡目ならタンヤオ仕掛けのトップ目から9pポロリはありそう(直撃なら3900で捲り)ということで、テンパイスピードを重視することにした。

ドラツモに対応できるように、4pを残した。

わりと気づきづらいカンチャンチーではないだろうか。

さらに…


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チャンタの含みを残せば、このツモでアガらずの選択も可能となる。

これもカンチャンチーのひとつのメリットだろう。

残り巡目が多いので、4p切りから字牌単騎を目論み、逆転形に持ち込むということも可能だ。

さて、アガる?





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アガった。

1000・2000の二確はトップ目を喜ばせることにもなるため微妙だが、親との差もそこそこ近いため天鳳なら妥協するところだろう。

ラス目上家のカンも不気味でzeRoさんだけに雰囲気がある。

アガらないことももちろん考えたが、ここでアガらずを選択するぐらいなら、2pを鳴かずにスルーした方がトップには近い気がする。


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牌山はこうなっていた。

アガらずに南単騎の変化はアガリ目がない。

2pをスルーしてこの9pを上家からチーできたとしても、リーチ棒つき2pツモではギリギリ捲れない。

親の手も早いが、驚いたことに上家が打点の伴ったテンパイを入れている。

アガらないなどという悠長なことを言っている場合ではなかったことがわかる。



case3
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東3局、20700点持ちラス目の南家。

場風の東はまだ場に出ていない。

都合5枚目の47pが上家から打ち出されたところ。

これを鳴こうと思うが、さてどう晒す?





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カンチャンでチーした。

ピンズの下が安いので、6pを晒した方が手牌の安全度は高い。

ただ、それだとドラ表示牌ならびにドラに対応できなくなるため、6pを残した。

上家の仕掛けはペン7p待ちも十分に考えられるため、これに対応できるようにしたい。


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結果、親の2600オールツモとなった。


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ご覧のように対面にはペン7pの受けがあった。

これに対応できる構えを前もって考えておくことは重要だとわかるだろう。


見てきたように、複合形の仕掛けはドラやドラそばをケアできるように晒せば間違いが少ない。

一見単純だが、case2のように死角(仕掛け方が見えづらい牌姿)が存在することもあるため、注意深く見ていく必要がある。



ラベル:天鳳 鳴き 晒し
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2021年01月31日

赤を晒さない 警戒を緩める晒し方

前回は、赤を晒すことにより守備力を重視する仕掛け方の重要性について説いた。

危険牌や懸賞牌を積極的に晒すことで、状況の変化に対応しやすい、受けに強い形を残すことができる。

そういう意味でも、赤を晒すのは仕掛けの基本と言える。


それでは、逆に赤を晒さない方がいいケースはあるだろうか?


四萬五萬赤五萬六萬六萬三筒四筒赤五筒八筒八筒赤五索六索西ドラ北出る七萬

真っ先に思い浮かぶのはこういう手だろう。

仕掛けて満貫ぐらいあって、高さがバレていない時。

赤を晒してしまうと、打点の匂いが醸し出てしまうので、黒5の方を晒すと。

しかもこの場合は赤がスライドで出ていきづらいので、なおさら赤を晒さなくても良さそうだ。

ドラが何枚か見えていたら、ますます匂いを消したくなるかもしれない。


チーテンの時点でほぼオリないため、赤を晒す必要は常にないように見えるが、

二萬三萬四萬四萬赤五萬三筒四筒赤五筒八筒八筒赤五索六索西ドラ北出る三萬

例えばこういう手なら、5mツモ時のスライドを考慮して赤含みでチー、手牌を外側に寄せておく方が失敗は少ないだろう

ただしそのメリットは微細につき、どちらが得かの判断は土俵や他家の雀風によっても変わってくるかもしれない。


このように、自身の打点の影を見せたくない、警戒させたくない時に赤5を晒さないことは時に大きな効果を発揮することがある

また、仕掛ける形によっては赤5を晒すことがさほどメリットにならない形もある。

それでは実戦例から見ていこう。



case1
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開局の西家。

マンズに寄った手牌だが、ここから何を切る?





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1pのトイツ落としとした。

チートイツ好きの私でもこれはホンイツ、行くよね〜。


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上手く北を重ねてホンイツイーシャンテンまで漕ぎつけた。

上家から4mが出たところ。

これを鳴く?鳴くならどう鳴く?





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赤含まずの56mで晒した。

これを23mで晒してしまうと、

四萬赤五萬五萬六萬六萬七萬八萬八萬北北ツモ五萬

次に5mを持ってきた際に2mとスライドできずに不自由な形が残ってしまう。

複合形でも慌てずに、危険牌を晒すことを心がけたい。

コツとしては、連続形ができるだけ横伸びになるように仕掛けると、スライドや待ち変えに柔軟な形が残りやすい。

4mが4枚見えていて、マンズの下の安全度が高いため、ここを積極的に残すようにする。


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あっさり北が出てきて、3900GET。

5mが出ていかないという点に加え、明らかにマンズの高い河につき、赤を晒してしまうと警戒される恐れがあった

実際赤を晒していたら北は止められていたかもしれない。

複合形が多く打点が伴いやすい染め手では、赤を晒さない工夫がしやすいと言える。



case2
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東4局1本場、35600点持ちトップ目の親番。

上家から中トイツ落としのリーチが入っている。

直後に出てきたのはここしかないドラ。

さて、どう晒す?





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黒5で晒した。

対面が8pを通しているので、スライドにメリットがない。

それならば打点を見せない方がプレッシャーは少ないと考えた。

複合形でも1通りしか鳴きパターンがないカンチャン形は、スライドのメリットが小さい。

スライドする場所を選べないので。


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なかなかアガれずに終盤持ってきたのは一個ずれた4s。

残りツモは3回だが、さてどうしよう?





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3s切りとした。

この場況で25sが1枚も場に見えていない。大概こういうケースでは25sは固まっているもの。

この巡目なら、感覚的には両面もシャンポンもアガリ率に差はなく、危険度も踏まえると安全な3s切りが優位に見える。

終盤がまるまるあるなら枚数重視に受けたかもしれない。


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これが上手くハマって、3900オールに。

25sは固まっていて、両面もシャンポンも山に2枚ずつだった。

赤を晒していた場合、対面はもう少し堅く打つことが想定できるので、リーチと直対になる可能性が高まっただろう。

自身のアガリを最大限見たいなら、赤はできるだけ晒さない方がいい。



case3
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東3局1本場、23500点持ち3着目の西家。

ホンイツイーシャンテンのところ、上家から4sが出た。

これを鳴く?鳴くならどう鳴く?





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黒で晒した。

河がやや派手とはいえ、一鳴きホンイツテンパイとまではバレにくい状況。

こちらの手は7700確定につき、できるだけ打点の匂いを消したい。

スライドに優位性はないものの、赤を晒すメリットとしては東ツモにおける変化時に、69sのノベタンを選択できる

このメリットはそこそこ大きいのではないかと思う。


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すぐに出てきて思惑通りの7700。

これが簡単そうに見えるが、鳳凰卓ではアガリ切るまでが本当に大変なのだ。

特に私はフーロ率が低いタイプということで一つでも仕掛けると警戒されやすい。

ということで、変化よりも警戒されない黒フーロを優先した。

さすがのzeRoさんでも止められなかったことから、作戦は成功したと言えよう。



case4
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開局の北家。

親からリーチが入っていて、合わせ打ちで6pが出てきた。

これを鳴こうと思うが、さてどう晒す?





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赤含まずの45pで晒した。

5pがもう1枚あるので、スライドすることになっても赤が出ていかない。

当たり牌の36pが現物で、ドラがタンヤオ牌の4mにつき、赤を晒してしまうとこちらも過度に警戒される恐れがあると考えた。

赤を晒しても基本的に問題はないが、状況的に他家を警戒させない方が親を流しやすいだろう


それでは、カン6pではなく両面で晒した意図はどういうところにあるのだろうか?


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このツモだ。

4pをツモってきた際に、4pと7pの選択ができること。これが7pを残した一つのメリットだ。

44556pの形が残っていると、47pの選択が効かないことがわかるだろう(その場合は現物の6pを切って凌げるが)。

基本的には横伸びの形を残しておいた方が、スライドが効きやすく、柔軟なテンパイ維持が可能になりやすい。

さて、ここから何を切る?





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4pツモ切りとした。

4pはダブルワンチャンスで愚形にも当たりにくい。

7pはカンチャン、ペンチャンと多様な待ちのパターンが残っている。

結局、7pの方が危険で切れないので結果は一緒じゃん、と思われがちだが…


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最後に持ってきた8p、これを使い切れることが大きいのだ。

7pを含んだチーをしてしまうと、この8pをツモって右往左往してしまう。

トータル的には最も安全度の高い凌ぎの手順を遂行できたはずである。

これを為すために一つの晒し方がいかに重要かということがわかるだろう。


アガりやすさを得るために赤を晒さないという判断をし、かつ後々凌ぎやすくなるように晒し方を工夫する。

何気ない一つのチーだが、様々なエッセンスが含まれている本局となった。



このように、打点で警戒させないために赤を晒さない手法は、ある程度感覚や裁量で行っても問題ないだろう。

長引いた際に、凌ぎやすい形にしておくことの方が重要なので、それを意識しておきたい。




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