2021年12月19日

きちんと攻め返すためにカンしない

さて、今回は「カン」について。

長らく沈黙していたテーマだが、封を解きたいと思う。


仕掛け時にテンパイからカンをするかどうかの判断基準は、手牌や点数といった状況によって変わるのはもちろんだが、
個々人の雀風によっても大きく変わってくる


基本的に2000や3900の手はカンによる打点上昇効率がいいのでカンすべきとされている。

しかし、3900あれば十分という人もいれば、2000を2600にするためにカンをする必要はないという人もいるだろう。


ドラポンしているからこそさらに攻めるべきと考える人もいれば、ドラポンならそれで十分と考える人もいる。


同じ手牌をもらっていても、自身のメンタルや今日の調子などを勘案して判断が変わってくるなんてこともあるかもしれない。


麻雀の統計的数値解析が進んだ現在ではある程度打点や待ちごとにカンによる局収支が出ていると思われるが、
これほどまで人によって判断がピンキリになる選択というのは、麻雀において珍しいのではないだろうか?


私はわりとカンが少ないタイプであるのに対し、
zeRoさんなどは鳳凰卓でもカンが多いタイプであるように思う。

ラス回避の天鳳ではカンが少ない傾向にあるかと思いきや、強者の中でもその頻度に明らかな差がある

zeRoさんは脅しで使うカンなど使い道の引き出しが多いことに由来するものであると思われる。


それから、時代の流行によってカンの頻度が変わってくることは私の長い経験からも明らかだ。

例えば、打点UPの大ミンカンは一昔前に流行った時期があった。


この記事では私自身のノウハウを伝えていこうと思うが、
私が最も重要だと思うスキルは、「攻めるためにカンをするのではなくて、攻めるからこそカンをしない」という考え方である。

自身がアガれるテンパイ形であると思うなら、相手リーチに対して攻め返すことを躊躇する要因を自ら作るべきではない

なぜなら、カンによってドラが乗ったのならともかくドラが乗らない場合は、カン裏もある相手リーチに対して、自身の手との格差を否が応でも意識してしまうからだ。見合わない、と。

また、カンしたことによって相手のリーチを誘発してしまうということも起こりやすくなる。


こういった仕掛けが不利になる状況を極力減らし、きちんとリーチにも攻め返す姿勢を保持するために「カンしない」という選択を採ることが私は多い。


「カンしない」ことの理由は様々あるが、「自身がきちんと攻め返す」ことを理由に用いることが、私の中で最も有用な戦略となっている

カンというと攻撃的な手段の筆頭というイメージがあるが、カンしないことでTOTALの攻撃力を高めるイメージで、粘り強く戦いたい時にオススメだ。

厚く狭くではなく、薄く広く取る。

同じカンでも逆説的な示唆を含んでいて面白い。


それでは、実戦例から見ていこう。


case1
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東4局1本場、3900点持ち3着目の南家。

上家の親が2400点持ちで、熾烈なラス争いとなっている。

上の二者も僅差でくっきり二強二弱。

南のみのテンパイから、1mの4枚目をツモった。

さて、カンする?





46822.jpg

ツモ切りとした。

これはなかなか難しいところで、カンしてドラが1枚乗れば親からの直撃で飛ばして終了ということも狙える。

また、他家にドラを増やせば、ツモアガリで親が飛ぶ可能性が高まる。

自身にドラを乗せることは牌姿的にも厳しいが、他家の打点が上がることは親が飛びやすくなっていい。


しかし、同時に自身の放銃が即飛びに繋がる可能性が高まってしまう

3900持ちならそこそこ耐えられそうだが、カンしてしまうと一撃死も十分にありうる。


カンして親からの直撃が飛ばし確定であればするべきだと思うが、そうでなければ勇み足となる可能性があると考えた。


46823.jpg

下家の仕掛けも入って、やや煮詰まった局面。

47pは誰にも通っていないが…さてどうしよう?





46824.jpg

7p切って押した。

カンをしない目的として、こういう場面で押しやすくするためというのがある。


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結果、親からデバサイの1300は1600をGET。

上家はこれでリーチがかけられなくなった。これは大きい。

4pの方を切っていたら対面に3900の放銃で飛び終了だった。危なっ。


46826.jpg

1mカンなら親と対面にドラが乗っていた。

この瞬間はここでカンをしなければ下家や対面に放銃しても直ちに飛び終了とはならない。

変に短期決着で決めようと企むと、逆に上手くいかなかったりするので、焦らないことが大事。

自身の攻め返しを重視したことが奏功し、この半荘は3着だった。


case2
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南2局1本場供託1本、31200点持ち2着目の南家。

トップ目対面とは3000点差となっている。

白のポンテンに取ったところ、4枚目をツモってきた。

さて、カンする?





49002.jpg

ツモ切りとした。

対面との差を意識したくなるが、上家がラス目の親でもある。

カンをすると私に注目が集まるため、ここはできるだけさらっと流したい。


49003.jpg

当たり牌は出ないまま、恐怖の親リーチが入ってしまった。

一発目に4sをツモって、これは押さざるをえない。

(画像はありませんが)次巡に1mを持ってきた。さてどうしよう?





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これを押すと、次巡にツモアガリで500・1000。

1mを押したのは、親にドラ切りがあって高い手が考えにくかったことが一つ。

それからカンをしていないことで新ドラが乗っていないというのが大きい。

新ドラがあったらこの1mはオリる牌になっていたのではないだろうか。


49006.jpg

カンをしていたらまんまと親にドラが乗っていた。

14mは親の入り目だったため、紙一重だった。

少し後に下家に6mを止められるが、カンをしないことでこの6mを拾える可能性が高まる。これも自分が目立たないことのメリット。

この半荘はトップを獲ることに成功した。


case3
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東2局、17300点持ちラス目の北家。

9巡目に6400のテンパイが入り、これをダマに構える。

7sの場況は良く、ダマなら拾えそう。


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上家からリーチが入った直後に、東の4枚目が手元に。

こちらはラス目だが、さてどうしよう?





53767.jpg

カンせずにツモ切りでダマとした。

上家の河からは7sが拾えそうなので、ここは目立つことを避けた。

東はツモ切りの方が7sは拾いやすそう(下家の7s切りがあってこちらは手変わりが少ない方がいいため)。


53768.jpg

この6pもしれっと押す。

カンしてダマの場合は、このへんで考えてしまう牌ではないだろうか。


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テンパイの入った親が放銃し、2600。

意外な結末となった。


53770.jpg

ご覧のように7sは他家の手に行き渡っていて山には皆無。

勇んでカンからリーチを選択していると私のアガリ目はなかった。

そればかりか、5pを掴んで新ドラがきれいに3枚乗っての8000放銃となってしまう。

仮に下家が放銃していなくとも、私が次巡5pで放銃するが、カンしなければ2600で済む。これならまだ戦える。


このように、無策なカンはいたずらにリーチ者を喜ばせるということにもなりかねないため、点棒がなくともバランスが重要となる。

放銃のシナリオが一転、下家が身代わりになってくれたことは結果的にはラッキー。

見えない力が後押しして、この半荘は辛くも3着だった。


case4
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東1局1本場、原点の西家。

中のポンテンに取ったところ、4枚目を持ってきた。

既に上家のカンが入っているが、さてどうしよう?





71757.jpg

ツモ切りとした。

こういう場面で気をつけなければならないのは、荒れ場だからと釣られてカンをしてしまいがちだということ

自身の目的は打点ではなくアガリにつき、ここは自重した。


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北家の先制を見て、南家がツモ切り追っかけと来た。

突然の修羅場、到来。


71759.jpg

両者一発目で持ってきた牌は6m。

さて、どうしよう?





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これを押した。

ラス目リーチの一発目ではあるが、ここから回り切れる保証もない。

「これを押すために、カンしなかったんだよ!」

おっさんは、叫んだ。


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「そうだろうそうだろう、そんなのはわかっていた、2000だ!」

おっさんは、静かに笑った。


71762.jpg

中をカンしているとどうだろう?

なんと一発目に持ってきた6mが新ドラになってしまう。

これをラス目に押すのは自分が招いた因果だけにかなりの覚悟が必要だろう。


自ら押しづらい状況になるのを避け、しっかりと勝負するためにカンしない。

あらかじめ覚悟を持っていると結果にも結びつきやすい。

おっさんは3位だった。



ラベル:天鳳 カン
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2021年12月12日

縦横で迷ったらイーペーコー形の暗刻部分を固定する

★暗刻含みイーペーコー形の死角

暗刻含みのイーペーコー形からイーペーコーを重視することが見た目ほど得ではない理由についてまとめてみた。


@横の受け入れが1枚少ない

三萬四萬二筒二筒二筒七筒七筒五索六索六索六索七索七索ツモ六筒ドラ四萬

ここから何を切るか?

イーペーコーの天秤に構えるならば6pのツモ切りということになるが、
メンツで5sを1枚使っている分、両面受けが1枚少なく、かつ待ちになっても高目は1枚少ないということになる。

1枚というとたいしたことがないように思えるが、12.5%減と表示してみるとどうだろう?
パチンコのリーチアクションならそこそこの信頼度の差だと思えるはずだ。

例えば、赤入りで5sが場に1枚切れているような場合は、イーペーコー成就の確率が低いと見て5sを切るのも手だ。


A高目イーペーコーの最終形は河的に出アガリが期待しづらい

北發一筒一萬二索中
八萬六筒六索千点棒

二萬三萬四萬二筒二筒二筒七筒七筒五索六索六索七索七索ドラ四萬

@の手牌を操って、上記の捨て牌と最終形でリーチをかけた。

暗刻含みにつき必然的にまたぎ待ちになり、宣言牌のソバということで極めて警戒されやすい。

仮に宣言牌がソバテンにならなくても、イーペーコー形は出アガリがしづらいという印象を持ったことはないだろうか?


これには明確な理由があって、絶対にワンチャンスにならないからだ。

自分でイーペーコーを形成するために間の数牌を2枚ずつ持っているため、なんとなくその色が場に高くなりやすい。

他家から見ると後追いで現物を切ったとしても最大2枚しか場に見えないため、待ちの両面部分が安全に見えるような錯覚がしにくい


仮にこれが六筒七筒七筒からのリーチであれば、6pと7pがそれぞれ3枚ずつ見えてダブルワンチャンスになるということもある。

このように、高目イーペーコー形は偶然によって安全度が高まるという現象が起こらないため、通常より出アガリが期待しづらい。

ツモればいいという考え方も1枚減っている分どうか、ということになる。


Bコーツ場における暗刻からの1枚切りは危険度が高い

コーツ場においてコーツ系が優位なのはなぜかというと、シュンツ系の埋まらない両面受けの部分を固めて持っているからだ。

イーペーコーが暗刻含みというトイツ場(コーツ場)のシグナルが出ているにも関わらず、それに逆らって引っ張った挙句、暗刻部分を切り出すことは、それすなわち他家の急所部分を助けてしまうということでもある。

場況にそぐわない捌きは、時として真逆の結果をもたらしてしまうことにもなりかねない。

牌効率に従いながらも、今の場況がどうなっているのかを考えながら捌くことが重要となる。


Cイーペーコーの出現率は4.75%しかない

イーペーコーの出現率は4.75%と、トイトイの3.92%とさほど変わらない。

イーペーコーは鳴きで成立しないという制約があるものの、6枚で成立する部分手役であることも踏まえると、1ハン役としては破格の難易度だ

対して三暗刻の出現率は0.76%と、一見差があるようにも見えるが、イーペーコーと三暗刻では出来合いの難易度がかなり違う。

既に成立しているイーペーコーもこれには含まれているため、高目イーペーコーでテンパイという状況に限定した場合、高目でアガれる確率はAの理由も含めて、かなり低くなると思われる。

一方の三暗刻は3種9枚という出来合いの難しさがあるため、テンパイ時の比較で言うと高目イーペーコーと遜色のない出現率になるのではなかろうか?

高目イーペーコーは3枚、ツモり三暗刻はツモ限定の4枚なので。



以上が、暗刻含みイーペーコー形からイーペーコー狙うことが見た目より有利ではない理由だ。

単純な期待値としてはイーペーコー狙いが優位と出るケースは多いと思われるが、場況なども総合的に勘案して、イーペーコーを捨てることが有利となる局面は確実にあるだろう


今回はどのような場面でそれを発動させるのか、実戦例から見ていきたいと思う。


case1
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東2局1本場、25500点持ち2着目の親番。

この手牌から何を切るか?





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4s切りとした。

単純な受け入れ枚数からもこちらの方が得と判断した。

仮に関連牌が1枚も見えていなくても赤1あるなら一考の余地はある。

仕掛けの下家に5sが急所となっている可能性もある。


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実際はこう。

どちらかというとシュンツ場ではあったが、山には36pの方が多かった。

イーペーコーなら切り出す5sは下家の受けになっていた。


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対面がバックで3900のアガリ。

イーペーコー重視なら、テンパイ時に下家に放銃となってしまう。


case2
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東1局1本場、26000点持ち2着目の西家。

ドラドラの好手から絶好の6s引き。


31447.jpg

3mをツモってテンパイが入ったが、さてどうしよう?





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9m切ってリーチとした。

対面がポンポン仕掛けで明らかなコーツ場。

ドラまたぎの8mは危険だし、2pは狙い目となっている。

総合的に9m切りリーチを選択した。


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2pがノーチャンスとなった。

コーツ場特有の河だが、イーペーコー狙いにはこういう河の妙味がない


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が、5sを掴んで放銃。

隠れダブ東にドラトイツで12000と高い。


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狙い目に見える9mは暗刻で持たれていて山にない。

コーツ場にはこういうことが多い。

6mが山に2枚に対し、2pも山に2枚とイーブン。

これならば出アガリも見込めるシャンポンが優位だとわかるだろう。


case3
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東2局5本場、28000点持ち2着目の南家。

ドラ3のテンパイだが、ピンフか変則三面張か待ち取りが難しい。

ピンフならダマも効くが…さてどうしよう?





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1s切ってリーチとした。

ダマで大人しく14sを拾う手もあるが、仕掛けに対応させるためにリーチとした

なるべく局面を長引かせた方が自身にとって有利と判断した。

リーチをかけるなら当然変則三面張に取る。


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上家も下家も粛々と回っている感あり。

これならばリーチの効果があったというもの。


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下家から3sが出て、裏1の12000となった。

降ろした上に当たり牌を引き出すことができて、してやったりの結果。


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山にいる枚数はいずれも2枚ずつ。

仕掛けがいなければ大人しく2s切りダマが良さそう。

下家の見え見えの仕掛けを逆手に取ったリーチが奏功した。


case4
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東1局、開局の親番。

ドラの6sが浮いている手で一応イーシャンテン。

ここから何を切るか?





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2mツモ切りとした。

典型的なトイツ場の牌形につき、トイツやコーツには手をかけない。

切るなら2mか7pということになる。


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ぎゃっ、と悲鳴の上がる裏目の赤5mツモ。

さて、ここから何を切る?





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7p切りとした。

一貫してトイツ系、コーツ系を主眼にする。

ここで3m切りもあるにはあるが、やや浮ついた打牌にも見える。


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4sをツモって何を切るか?





48006.jpg

そろそろドラそばのケアをしなければならないため、ここで方針転換の1s切りとした。

5mをツモって、これでリカバリーできた形。


48007.jpg

下家の仕掛けを誘って、チートイツのテンパイとなった。

これは感触あるであるで。


48008.jpg

終盤にツモって6000オール。

一貫した縦の捌きに、下家の形テンが作用した形。

河を見て頂ければお分かりの通り、メンツ手ではどうあがいてもアガれていない


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3mは対面の急所にもなっていて、紙一重。

58pや25mは実際は薄いわけではなかったため、1s切りから再構築も趣はあるが、感覚としては遅い

イーペーコー形にくっついた暗刻、36pのスジトイツなど牌形からはトイツ場が疑われるため、一貫してトイツ系の捌きをしたことが好結果に結びついた。


case5
30944.jpg

開局の親番。

4mが暗刻になったところ。

さて、何を切る?





30945.jpg

4p切りとした。

14pが3枚ずつ見えていて、両面受けに魅力がない上、コーツ場を強烈に匂わせる河状況となっている

こういう状況ではテンパイチャンスよりも…


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牌の重なりを見る。

トイツ系・コーツ系の場況では牌の横伸びよりも牌の重なりを見ることが重要となってくる。


30947.jpg

手こずったが、終盤にテンパイを入れることができた。


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二人テンパイで流局となった。


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四暗刻の有効牌である2pと9sがこの時点で全山。

山に嫌われたが極めてチャンスの局だったことがわかる。


唯一の両面ターツである47sが埋まっていないことも不思議ではあるが、これも場況を読むことで払っていける。



漠然と打ってしまって何となく牌効率に寄せてしまうという人は、場況判断をこういった手牌の特徴から見るという方法もある。

実践してみて上手くいったという方はぜひぜひコメントしてくださいね♪



ラベル:天鳳 対子
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2021年12月05日

トイツ場の兆候 イーペーコーが暗刻含み

今回は、人気シリーズの「トイツ場の兆候」だ。

イーペーコーを狙っている際にツモが縒れて、暗刻ができてしまった。

割とよくある光景ではないだろうか。

五萬六萬六萬七萬七萬二筒二筒三筒五索六索八索八索八索ツモ六萬

上記の手ならタンヤオにつき、ひとまず3p切りだろう。


すんなり両面が埋まらずに、暗刻が先にできるということは、上記の58m部分は他家の手に固まっている可能性がある

そこで、こういう牌姿が現れた時はトイツ場を疑うことができる


上記の手のように自身の手に既に暗刻がある場合は、イーペーコーではなく三暗刻を狙うことが正解となりやすい。

場況や牌形も合わせて考えることで、その精度を高めることができる。


ツモの来かたがコーツ系になりたがっていると感じたら、思いきって決め打ちすることで好結果をもたらすことも少なくない。

イーペーコーにこだわることがそこまで得策ではないそのメカニズムについては、次週に詳しく書こうと思うので、ぜひご覧いただきたい。


それでは、実戦例から見ていこう。


case1
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南2局、20100点持ち3着目の北家。

下位三者が2000点差にひしめいている超絶僅差。

ドラが暗刻になり、この手は是が非でもモノにしたい。


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ここで嬉しいのか嬉しくないのかわからない3mを持ってきた。

さて、何を切る?





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3mツモ切りとした。

確実にアガることを考えると8mあたりを切りたくなるが、トイトイのポンテンは逃したくない。

6mに上の受け入れがあるので、3枚見えの3m引きのロスはほとんどない。

あとは14m引きの受け入れをどう見るかといったところだが、リーチよりもポンテンのメリットが大きいと見た。


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MAXの2mを引き入れテンパイ。

さて、どうしよう?





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7m切りダマとした。

69mが強いので8m切りダマが普通だが、ここは初志貫徹のコーツ系に受けてみた。


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ほどなく8mが出て、16000。

トップ目からの直撃で一躍トップに浮上した。

ちょっと上手くいきすぎじゃないの、と思ったあなたは鋭い。


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実は、上家の6mにポンラグがあった。

ネット麻雀ではポンラグを待ち取りのヒントに活用できる。

なおかつ、この段階でトイツ場を強烈に意識することができる

すんなりアガリまで持ち込めたのにはこういうカラクリがあった。


case2
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南1局、29400点持ち2着目の南家。

3mが暗刻になったが、切りたい6mはドラ。

さて、何を切る?





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1m切りとした。

シャンテンに取りつつ、ドラのくっつきに備えるというオーソドックスな手順。

イーペーコーの未練を断ちきってみると、強烈に匂い立つ縦の手役。


tenhou.15468.jpg

上家から8mが出たが、さてこれを鳴く?





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チーテンに取った。

ドラまたぎ4枚目はさすがに急所と判断した。

これでもツモればごっつぁんです。


tenhou.15470.jpg

しかし、対面が一発で8000の放銃となった。

全体の手牌を見てみると、暗刻が目立ってコーツ系の場況であることがわかる。

私の2m7sは山に3枚も眠っていて、長引けばチャンスだった。


case3
tenhou.3572.jpg

南3局、44600点持ちトップ目の親番。

急所の3sが暗刻になり、テンパイが入る。

ドラドラ赤で盤石の12000だ。


tenhou.3573.jpg

4mを引いてきて、さてどうしよう?





tenhou.3574.jpg

シャンポンに変えてダマ続行とした。

三暗刻があるのでこれは自然。

ほどなく1sを引いてきたが、さてどうしよう?





tenhou.3575.jpg

三面張にとってリーチとした。

ドラ待ちはアガリづらいので、これは自然なリーチにも見える。

ただしリーチをかけてしまうと14sの出はほぼ期待できない。


tenhou.3576.jpg

ところが、痛恨とも言えるドラの方を持ってきてしまう。

ファーストテンパイのカン3mでもアガってたし、ぐぬぬ。


tenhou.3577.jpg

結果、二人テンパイで流局となった。

4mツモが止めの一撃…

こういうアガリ逃しの後は決まってもつれるもので、まくられそうになるも辛くもトップで終了した。


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147sはこの時点で山にたった1枚しかない。

これが本当にたまたまだと言えるだろうか?

手順としては間違ってはいないが、牌形を重視すればシャンポン形でリーチもしくはダマも十分にある。

対面を飛ばすことを考えたら、役ありダマに比重を置いても良かったかもしれない。


case4
tenhou.21146.jpg

東3局、28500点持ちトップ目の北家。

ここから何を切るか?





tenhou.21147.jpg

5sツモ切りとした。

上家の6pカンを見てもトイツ場の雰囲気がムンムンだが、47sが固まっている気配がない。

トイツ場の場合、固めて持たれているか山に全部あるかの両極端であるため、山にあると判断すれば両面ターツを生かすこともできる。


tenhou.21148.jpg

南家がリーチと来た。

宣言牌の7m、これを鳴く?





tenhou.21149.jpg

ポンした。

現物待ちだし、これは勝負に値するだろう。


tenhou.21150.jpg

追っかけの下家から捕らえてリー棒2本付きの3900GET。

読み通り47sはごっそり山にあった。

全体を見るとなんとなく縦でしょ?下家もシャンポン待ちだし、上家なんかモロに。

傾向を見極めつつ対応するのが大事。


case5
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南2局2本場、40900点持ちトップ目の親番。

イーペーコー部分の7mが暗刻になったが、余った8sはドラ。

さて、どうしよう?





37485.jpg

素直にドラ切りとした。

形上の必然。


37486.jpg

エサを与えて、好ヅモを吸収。

さて、どうしよう?





37487.jpg

四暗刻にとってしかもリーチだ。

場況的に仕掛けの手を止めた方が有利と見た。

ソーズで被ってるならアガリも厳しいでしょう。


37488.jpg

時は来た。


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16000オールは二人飛ばし、いただきました。


37490.jpg

case2、case3、case5にはある共通点がある。

3or7の暗刻が含まれているという点だ。

3や7の牌(尖張牌)が固まっていればいるほどトイツ場になりやすいという特徴は、以前の記事で詳解しているので合わせてご覧いただきたい。

トイツ場の兆候 3・7(尖張牌)が固まっている



ラベル:天鳳 対子
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2021年11月21日

迷ったら連続形を残す

@
三萬四萬一筒二筒三筒四筒五筒六筒六索七索八索九索九索

A
二萬三萬四萬一筒二筒三筒三筒四筒四筒五筒六筒九索九索

@とAはピンフのテンパイで打点はいずれも同じ。

それでは、あなたはどちらの最終形を好むだろうか?



Aは当たり牌を自分の手牌で2枚使っている分待ちが少ない。

そこで大抵の人は@を選ぶだろう。


それでは、以下のイーシャンテンから何を切る?

B
三萬一筒二筒三筒三筒四筒五筒六筒五索六索七索八索九索九索


両面テンパイ以上になる受け入れを比較して、3mを切る人が多いだろう。

孤立3mは両面テンパイになる受け入れが2mと4mの2種8枚しかないのに対し、
ピンズは4種13枚、ソーズは4種12枚で両面以上のテンパイになる。

また、三面張になる可能性もそこそこある。


つまり、Aのような当たり牌を自分で使った弱い最終形になるのが嫌で複合形を嫌うというのは、
着眼点は面白いが、手順前後の疑問符がつき、
最大限受け入れを広げた結果としてそうなるのであればそれは甘受しなければならない


私も以前は複合形のアガリづらい感じが嫌で、できるだけ単純両面を作りたがったものだが、
牌効率に忠実に受け入れをMAXにしてリーチで攻める方が有利だと今は思っている。

場況にもよるが、Bのマンズのように自分にとって高い色は相手に厚く持たれている可能性が高く、
自分が固めている色は他家が不要としている可能性が高いため、
単純に見た目の枚数が待ちの良し悪しになっているとは限らないからだ。


また、複合形には入り目によってフリテンの懸念があったりするものだが、
超好形ならフリテンリーチでも十分な局収支を実現できることが多い。

このへんの見極めを短時間で的確にできるようになれば言うことはないが、
迷った場合は複合形を残すことを優先すれば間違いが少ないだろう


それでは実戦例をご覧いただきたい。


case1
44353.jpg

東4局、26000点持ち2着目の親番。

赤赤のチャンス手で9sをツモってきたところ。

さて、何を切る?





44354.jpg

7s切りでほぐした。

一通主眼で普通といえば普通。


44355.jpg

望外の2pが暗刻になった。

さて、ここから何を切る?





44356.jpg

1s切りとした。

ん?一通を見切っているがこれはどういうことか。

一瞬よぎったのが一通テンパイのうち、9sツモった場合に7sがフリテンになるということだった。

8sツモテンパイでも9sの敷居は高い。

それなら、単純両面を見越した方が潜在的に待ちはいいかなあ、と思ったのだった。


44357.jpg

まずは58s待ちのテンパイを逃す。


44358.jpg

9s暗刻でテンパイが入り、赤5pダマに受ける。

これはなんかヤラカシタ気がするぞ…


44359.jpg

完全なるド裏目の8sを引き込んだ。

さて、どうしよう?





44360.jpg

ここでフリテンリーチとしたで、お〜い!

確かに147258s待ちだけどさあ。

遅きに失した感が…?


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ワイのド高目が下家のポンによって流れてもうた(ノω・、) ウゥ・・


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直後ラス目に7700放銃…オワタ!

この半荘私がラスに沈んだのは言うまでもない。


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冷静に振り返ると、両面テンパイの受け入れが違い過ぎた。

6m残しは2種8枚に対し、
6m切りは4種13枚、うち2種が三面張。

フリテンになる9sツモでも4面張高目一通のフリテンリーチで十分。

仮に9sとのシャンポン待ちになったとしてもそれほど悪くない。

牌理に逆らった結果、当然の裏目引きであったと言える。


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本来なら8sツモで1000・2000だった。

フリテンがどうとか枝葉末節にこだわって本筋を見失った例。

連続形の強い形を重視する、手組みで迷った際に頭の片隅に入れておきたい。


case2
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南2局、19600点持ちラス目の西家。

イーシャンテンからソーズが厚くなった。

さて、何を切る?





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1p切りとした。

ピンズの受け入れにこだわっていると一瞬迷うが、雀頭ができたなら1pは不要であるとわかる。


44909.jpg

ベストなツモでテンパイ。

9pたのまい。


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一発ツモいただいて、2000・4000。

ラス抜けして2着で終わることができた。


case3
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開局の親番。

メンツをどこで作るかという単純だが永遠の難問。

さて、何を切る?





58039.jpg

強いマンズは伸ばす方針で5p切りとした。

対面が4pを持ってそうなので5pのくっつきはやや弱く、
上家が4sを持ってそうなので4sの方が急所と判断した。

赤5sがダイレクトに好形になるのも魅力。


58040.jpg

絶好の三面張となり即リーチ。

こいつぁ〜いただいたぜ。


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上家の宣言牌を捕らえて5800ゲット。


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上家4s、対面4pを持っている。

ツモを追ってみると5p、4sの孤立浮き牌からはなかなか上手くくっつかない

2種程度の差でもかなり好形テンパイのなりやすさは違ってくることがわかる。


case4
58264.jpg

東2局、26000点持ち3着目の北家。

待望の雀頭ができたが、問題は何を切るか。

2mは三色の種、5sはドラとなっている。

さて、何を切る?





58265.jpg

2m切りとした。

アガリやすさ並びに好形テンパイのなりやすさを重視した。

3mツモが三色確定というわけではないので。

ドライな選択だがどう出るか?


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上家のリーチが入った直後に、こちらもテンパイが入る。

さて、ドラを切る?





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上等じゃあ、の追っかけリーチ。

これが当たったら爆死ですが…


58268.jpg

無事に通って、一発ツモは1300・2600。

ペン3mなんかに負けるわきゃねぇだ!

ともかく無難な選択が功を奏した。


東2なら三色の打点も捨てがたいので、アガりづらいドラ切りもあるし、一周回って3p切りもありそうで、なかなか難しい選択だと思う。

ひとつ言えるのは、三面張含めた好形の保険があればめくり合いに強いというメリットがあるため、相手リーチにも押し返しやすいというのがある。

そういう意味でも迷ったらとりあえず連続形を残すことで、路頭に迷うことは少なくなるだろう。



ラベル:天鳳
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2021年11月14日

シャンテン数の変わらない鳴き トイトイ編

一昔前よくでてきたフレーズに、「シャンテン数の変わらない鳴き」というのがある。

シャンテン数の変わらない鳴きはするもんじゃないという風潮が昭和時代には確かにあった。


ところが時代は変わり、鳴きの技術が洗練された昨今では、鳴きにおける「シャンテン数」という概念すらどこかに行ってしまった

自身が得をするためにどのように鳴くのが最善か、それが突き詰められた結果、シャンテン数を論じることが無意味だと皆が気づき始めたからだ。


僭越ながらメンゼン派として鳴らしている私の意見を述べさせてもらうならば、
シャンテン数の変わらない鳴きの中にも効果的な鳴きはたくさんあるし、
常識外の鳴きの中にも戦術的に可能性を秘めたものもある。

例えば、天鳳強者のzeRoさんの鳴きの発想にはハッとさせるものがある。


しかし、ただ単に目先の打点を追った仕掛けだったり、リスク回避に傾斜した鳴き、待ちを広げるための食い延ばしなど、
小手先の技術に頼った鳴きの中にはその効果に疑問符のつくものもたくさんある

むしろ、シャンテン数の変わらない鳴きが真に有効となる場面は思いの外少ないと私は考えている。

麻雀の道を究めんとした先人たちの教えには一定の真理が含まれていて、それを踏みにじるべきではないと思っている。

統計学は麻雀の技術に大きな貢献をもたらしたが、麻雀は数学ではないので、勝ち方というのは先人の思想に学べるところがある。


それは、勝つためには目先の利益を重んじるのではなくて、自身の感覚や感性を生かせという教えに通じるのではないだろうか


前置きが長くなったが、本題に移ろう。

皆様の中には時代の流れに沿って仕掛け派からメンゼン派に打ち筋を変えられた方もいると思う。

メンゼン派を自認していると、どこで鳴けばいいのかという鳴き所がなかなか見えなくなってくるのもまた事実。

例えば、チートイツのシャンテンだからと、トイトイを仕掛けないケースも増えてくる。

が、トイトイは全員の河を使える分、テンパイ率並びにアガリ率が全然違ってくる。


そこで、トイトイ含みの手で、シャンテン数の変わらない鳴きをすべき判断基準を以下にまとめてみた。


@ドラや赤、3〜7の中張牌など後からは出づらい牌が出た時

メンゼンで進めても待ちになったら出ない牌が先に出たら、トイトイ主眼で鳴く。


A1枚切れの字牌トイツが手中にある時

役牌か否かに関わらず、場枯れになったら機能しにくいトイツを活用する前提で仕掛けていく。


Bタンヤオなど他の手役の保険がある時

トイトイにならなくてもタンヤオになる、などといったトイトイ以外に付随する手役の可能性がある場合、仕掛ける。


これらいずれかの判断基準に適う際は、トイトイで仕掛けていくべきだと言える。

それでは、実戦例から見ていこう。


case1
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東3局、24600点持ち3着目の北家。

ドラドラのイーシャンのところ、唐突に上家からドラが出てきた。

さて、これを鳴く?





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ポンした。

現状役なしだが、このドラが待ちになったとしても出は期待できない。

見た目テンパイだが、実質イーシャンテンにつきシャンテン数の変わらない鳴きと言える。

手形から9sがかなりポンしやすそうなので、テンパイまで漕ぎつけられそう。

両面ターツに意味はないので、4s切りとした。


50419.jpg

9sがあっさり出てきてポンテンに。

北単騎に構える。

北は少し前に切られたばかりなので、今ならあっさり拾える可能性も?


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しかし、上家の1600に上手くかわされてしまった。

北は惜しくも山に沈んだ。


case2
70822.jpg

東4局2本場、31400点持ちトップ目の北家。

8mをツモってきて、ゴツゴツした手牌。

さて、何を切る?





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7p切りとした。

チートイツのイーシャンテンに取りつつ、ツモり三暗刻の可能性を残した。

受けが広くても、リーチのみではあまり意味がない。


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対面から4sが出てきた。

さて、これを鳴く?





70825.jpg

ポンした。

4sはこの手の急所につき。

ここをスルーしてしまうとコーツ系のアガリは厳しい。

ここから何を切る?





70826.jpg

9m切りとした。

この場合、手順でタンヤオに渡れることもメリットとなっている。

6mチーのチャンスも残る。

攻撃を受けると7mは切りづらいので、ここで7mを先処理するという手もある。

また、一瞬タンヤオの可能性を見ておいて次の安牌で7m切りというのも有力で本局の私の思考だ。


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6pがポンできて、2mでフィニッシュ。30符ぴったりの3900。

あっさりアガれたのは僥倖だった。

対面に47mの受けがあるように、7mは引っ張りすぎない方がいいかもしれない。


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この4sをスルーしたところで、メンタンのリーチがやっと。

2m場枯れだとリーチもかけづらく、ポンが正解だったことがわかる。


case3
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東2局、23000点持ちラス目の南家。

ゴツゴツした手牌から、7sを引いてきた。

さて、何を切る?





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5m切りとした。

前問と一緒で、トイツ系の手役は両面受けを迷わず嫌っていくのが基本となる。

ここからドラの9sを引いたら再度メンツ手に戻すことも考える。


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対面から7sが出た。

さて、これを鳴く?





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ポンした。

全員に急所の7sにつき、切り出すリスクを排除して使い切ってしまう。

場風の東が1枚切れにつき、どうせ仕掛けるのであればここは喜んで仕掛ける。


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むむっ、ツモが噛み合いテンパイが入る。

ツモり三暗刻となればこれはもう勝負手。

コーツ系にマッチした鳴きはツモが呼応することが多い。


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上家から安目が出て、3200。

感触の割に打点は安いが、アガれただけでも御の字だろう。


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ポンしてこの2pを抜かないとメンゼンでは厳しい。

4m東が生きていて、上家の仕掛けがなければ満貫ツモが濃厚だった。



いずれの例も、縦固定から一つ目の仕掛けによって活路を見出している。

決して難しくはないが、ひと声でテンパイ率のみならずアガリ率まで変わってくるため局収支に大きな差が生まれる。

闇雲に鳴くのではなくて、アガリを引き寄せるための鳴き。

仕掛けの入り方を工夫することで、成就率も大きく変わってくるだろう。



ラベル:天鳳 鳴き 対々
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(0) | 鳴き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする