2021年10月17日

暗刻からの字牌空切りはまたぎ待ちで効果的

今回は空切りの小技について。

労力は低い割に、実戦でもそこそこ効果が期待できるネタとなっているので、是非ご覧いただきたい。


端的に言うと、字牌が雀頭のテンパイの際に、その字牌が暗刻になったら空切りをするというだけ。

最終手出しをぼかせる上に、字牌手出しの意味合いを相手に考えさせることができる。


ここで字牌が出てきたけどどういうことだろう?

もしかして今までテンパイしていなかった?

親のリーチに対してトイツ落としで回ったんかな?


このように考えさせることで、ミスリードを誘うことができる。

なぜなら、数牌と違って字牌はスライドが効かず、トイツや暗刻という特殊な状況でしか機能しないからだ。

相手は疑心暗鬼ながらも、その字牌が1枚のみ持たれていた可能性を頭の片隅に置いてしまう。

麻雀は考えさせたもの勝ち、とはよく言ったもので効果的な空切りにはそういう性質がある。


グダグダと説明するよりも実戦例を見てもらうのがわかりやすいと思うので、それではどうぞ。



case1
52680.jpg

開局の南家。

東2枚目をポンして、電光石火のホンイツテンパイしたところ。


52681.jpg

これがやたら長引き、最終盤までもつれ込む。

自身最後のツモは、暗刻となる北のツモ。

さて、どうしよう?





52682.jpg

うーん、と唸って空切りした。

少しだけ間を持たせて、手出しを見せるくらいがちょうどいい。


52683.jpg

河底で親から出てきたのは、まさかの2m。

僥倖の7700GET。

親の勢い的にはどちらでも変わらなかったかもしれないが、ひとつ細工をしたことで押すきっかけを与えたのは紛れもないだろう



case2
77435.jpg

南2局、15200点持ちラス目の北家。

ドラの発をポンしている。

上家から7sが出て、これをチーテンに取る。

受けはもちろん…


77436.jpg

枚数重視の25p。

が、裏目の中の方を持ってきてしまった。

さて、どうしよう?





77437.jpg

空切りした。

これで4p周りがボケると考えるのは虫のいい話だが、この中手出しは一体…?と考えさせることができる。


77438.jpg

これが出てきて、7700。

3着目の下家はラス争いのプレッシャーがあったのだろう。

しかし、こうしてみると他家は対処に迷っている節が見受けられる。

25pは切れないというところから、効率を犠牲にした中残しは何?というところが引っ掛かるのだと思われる。

本ケースのように最終手出しのまたぎが待ちになっている場合は、この手出しの有無でかなりの差が生まれることがわかるだろう。



case3
68399.jpg

南1局1本場、21800点持ち3着目の北家。

自風をポンして、イーシャンテンとなっている。

対面の南家に注目していただきたい。

ダブ南と白ポンで脅威の仕掛けだが、前巡のドラ切りの後1枚切れの東が手出しで出てきた


68400.jpg

ほどなくして、こちらにもテンパイが入る。

6sを合わせてステルス気味だが、カン3mはアガれる気がしない。


68401.jpg

直後に持ってきたのは、暗刻スジとなる6p。

ここだけは勘弁というような持ち方だが、さて何を切る?





68402.jpg

5sのトイツ落としをしたところ、これが当たりの大当たりで7700。

やむなしという感じで迂回したつもりが、まさかの放銃となってしまった。


68403.jpg

対面はドラ切りでテンパイ直後、東の暗刻からこれを空切りしていた。

やはりこの空切りの威力が非常に大きいと実感できる。

例えば、3sが薄くなったことから浮き牌のドラを安牌の東と入れ替えて、東切りでテンパイ、というようなシナリオも考えられるからだ。

通常満貫あるなら効率を犠牲にしないだろうと考えるがゆえに、先切りのまたぎが盲点になりやすいというのは間違いない。


先ほどは攻め手側の空切りだったが、受け手側から見てみると案外やっかいな空切りに見えてこないだろうか

こういう点を踏まえると、空切りの効果は思いの外大きいということが朧ろげながら見えてくる。


68404.jpg

ひとつ言えることは、ドラポンなど高い手が確定している手では効率を犠牲にする打ち手は少ないということだ。

つまり、高い手なのに手順がおかしい、効率を犠牲にしていると感じる時は、逆に何か罠が潜んでいる可能性が高い

その際にこの数牌→字牌という逆順が出現したら、前回手出し周辺を警戒することができる。

字牌が何枚場に見えているか、ということも合わせて考えると精度は増すだろう。


このパターンが出現した際、なぜ先切りの手出しまたぎを警戒すべきなのか。

純粋な無スジの場合はいずれにせよ警戒されるから字牌空切りの意味合いがそこまで強くない。

ただし、またぎの場合は空切りの効果が大きく、上級者は確実に空切りをしてくるからだ。

つまり、下手をすると待ちが一点で読まれる(読める)可能性があるということ。

例えば、case2の私のチーテンからの字牌手出しが一点読みの類だ。


このように思考を深めていくと、裏の裏のそのまた裏があり、単純にメリットだけではないということに気づかされる。

このへんの読みを深めていく楽しさというのも麻雀の醍醐味ではないだろうか。

総合的には空切りした方がお得だという私の結論をもってこの記事を締めさせていただきたい。



ラベル:天鳳 空切
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(0) | 小技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月10日

赤に釣られた鳴きは上手くいかない

今回は赤の仕掛けについて。


天鳳創生期、何でも鳴いていくスタイルが流行っていた頃、天鳳では「赤が出たらとりあえず鳴く」という風潮があった

食い替えは当たり前、ツモを放棄しても1ハンを高くすることが至上とされていた。

そもそもネット麻雀にはご祝儀というものがないため、鳴きにより赤の恩恵が目減りしずらいというのはある。

さらに仕掛けの技術がピックアップされていた時代につき、赤鳴きムーブは最高潮に達していった。


メンゼン派の私はそれをどちらかというと白い目で見ていた。

当時の私は今よりもフーロ率は高かったが、麻雀において目先の利益に捉われることの危うさを何となく感じていたからだ。

鳴くべきでない手を鳴くことは、自分にとってマイナスであり、その分ミスをしていない他家が有利になるはずだ、と。

ナイフみたいに尖っていた私は「鳴きのデメリットとスルーの極意」という記事で鳴き麻雀への疑問を呈したものだった。


「自分が鳴くとなぜか悪いことが起こる」とは今Mリーグで超メンゼン派として活躍している黒沢プロの言だ。

多かれ少なかれ、安易な仕掛けが結果に悪影響を及ばしやすいという印象を持っている人は少なくないのではないだろうか?

しかし、仕掛け全盛の当時はとにかく皆がピーチクパーチク鳴くもんだから、どの仕掛けがどう影響を与えたかが非常にわかり辛く、仕掛けの±が非常に判定しづらかった。

その中にあって鳳凰卓の精鋭たちは手牌が短いにも関わらず当たり牌を使い切ってテンパイに持ち込むというウルトラCをやってのけた。

このへんを見るに、私が考えているよりも正確な仕掛けが天鳳という土壌にマッチしやすい、ということも徐々に理解できたことだった。


さて、話を戻して赤5の鳴きについて。

リアルでは鳴き祝儀があるかどうかで大きく変わってくるため、ルールによって最適戦略は変わってくる。

私が昔通っていた「さかえ」というフリー雀荘チェーン店では、赤5pが祝儀のみならず1ハンの手役(!)として採用されている

他とは一線を画していて、赤というジョーカーを持っている人が仕掛けてアガるゲームとなる。

ピンズだけ重要度が高すぎだろ!とか突っ込みどころは多いが、勝ち方を研究してみるのも面白いかもしれない。



さて、赤に釣られた鳴きにはどういう結末が待っているのだろうか。

実戦例から見ていきたいと思う。



case1
tenhou.23296.jpg

東4局、21500点持ちラス目の西家。

ドラドラのチャンス手が入っているところ、上家から赤5pが出た。

さて、これを鳴く?





tenhou.23297.jpg

チーした。

赤に釣られて鳴いたが、マンズの形が苦しい。


tenhou.23298.jpg

このチーにより下家に4mが流れた。


tenhou.23299.jpg

さらに6mを流したばかりか、下家にトイトイのテンパイを入れてしまう。


tenhou.23300.jpg

鳴いていなければ対面がツモっていた2pを捕らえることができたはず。

タンピン赤ドラドラの8000。

仕掛けにより対面の親リーチも誘発してしまった。


tenhou.23302.jpg

結局、私の一人ノーテンで流局となった。

アガリを逃したばかりか、他家の後押しをしている。

ドラに溺れて、急所ではない25pから仕掛けたところに本局の綻びがあった

赤5pを鳴こうが鳴くまいが、仕掛けて打点は変わらないことを考えれば、これは赤に鳴かされた鳴きであったことがわかるだろう



case2
43373.jpg

東3局4本場、16900点持ちラス目の北家。

発をスルーして、現在イーシャンテンとなっている。

上家から唐突に赤5mが放たれた。さてこれを鳴く?





43374.jpg

ポンした。

さて、何を切る?





43375.jpg

4mを切ってバックのテンパイに取った。

ん?赤を鳴いたとしてもせいぜい2600でかなりアガりづらい。

アガるだけなら1枚目の発を鳴いた方が良かったはず。

どうせ鳴くんなら打点効率的にトイトイに向かうのもありだったのでは?


43376.jpg

対面のリーチを誘発してしまう。

この待ちでは戦えない。


43377.jpg

対面から4mが出る。

せめてトイトイに受けてゼンツならリスクに見合うリターンがあった。


43378.jpg

結果、トップ目と私以外の二人テンパイで流局となった。

3着目が遠くなり、展開としては最悪。。。


43379.jpg

鳴いていなければ、自力で5mを引き込み、ツモり三暗刻のリーチが打てていた。

上下の動向により流動的だが、最終盤に眠っている発を捕らえられる可能性は十分にあった。

少なくとも、一人ノーテンより悪い結果にはならないはず。

この半荘は本局の結果が響き、ラスで終わった。



case3
53025.jpg

東4局4本場、8700点持ちラス目の南家。

親がダントツで他が熾烈なラス争い。

親が7sポンして赤5m切り、さてこれを鳴く?





53026.jpg

チーテンに取った。

親はターツ落としにつき狙いは不明だが、打点がついていることだけは間違いない。

ここでの1000点加点は大きいと考え、仕掛けた。


53027.jpg

親はこの時点でノーテン。

ホンイツなら3s切りが謎だが、7山の47pが負けるということがあるのだろうか?


53028.jpg

あるんです。

フィニッシュの赤まで流し、8000オールを仕上げさせてしまった。

好調者の無理鳴きに不調者が呼応して、仕上がってしまうやつ。

結果論と言ってしまえばそれまでだが…


53029.jpg

不思議なことに仕掛けた後の私のツモと上家のツモに47pは一枚もない。

スルーしていれば4pツモからの即リーチで、なんと親が一発で5mを掴んでいた。

偶然では説明できないぐらい真逆の結果が待っている。

こういうチーが当たり前のチーなのか疑ってみる必要があるということ。

この半荘はラスだったが、これをスルーしていれば当時十段の自分は天鳳位になれていたかもしれない(タラレバ定食)。



case4
74945.jpg

東3局1本場、22300点持ち3着目の西家。

白スルーからカン6mが埋まったところで仕掛け始める。

8sトイツ落としで赤5pとピンズの流動性も見た。


74946.jpg

赤5mが出たが、これを鳴く?





74947.jpg

チーして、3m切りとした。

いわゆる食い替えというやつ。

他家から見れば次に5mが出てくるので一目瞭然だ。


74949.jpg

ドラを恐る恐るツモ切ると、許されず。

3900だが、僅差のラス争いにつき痛い。

普段はやらない落ち着きのない仕掛けで、墓穴を掘った格好だ。


74950.jpg

上家の仕掛けはネックが多く、苦しい形が残っている。

この赤チーにより急所のペンカン3pを流した挙句、ドラをプレゼントしているのだからいかに上家を助けているかがわかる。


74952.jpg

このチーがなければどうなっていただろう?

下家が9sツモでテンパイが入りおそらく赤5p切り即リーチ。

私が赤5pポンしてカン4s待ちという進行になる。

少なくとも、私が放銃する展開にはなりえないということがわかる。

こういったただ打点を上げるための食い替えは紛れの元となり、結果が出にくいという印象を私は持っている。

自身の手が進まないというのもその一因だが、リスクを伴わない鳴きだけにリターンを得ることも難しい、というゼロサムゲームの本質に基づいたものではないかと思う。


赤5を鳴くかどうかの判断基準は、

・黒5であっても鳴きたい手であるなら、赤5は鳴くべき

・赤5により鳴かされる鳴きであるなら、それはスルーすべき

あくまで自然に仕掛けられるか、そういう判断基準に依るべきだと考える。

ちなみに、テンパイから待ちの変わらない赤鳴きは状況によっては可というぐらいだが、ノーテン時よりは遙かにマシだと思う。



case おまけ
53894.jpg

東1局、原点の親番。

絶好の赤引きで当然の即リーチに踏み切る。


53895.jpg

一発目に持ってきた赤5pを下家がカンチャンで仕掛けた。


53896.jpg

さらに、間髪入れずに持ってきた赤5mもチー。

やめて…


53897.jpg

5mが出てきて、食い替えを悟る。


53898.jpg

ちょぉ、ちょぉ、ちょぉの2000・3900で親っ被り。

これは上手く打たれた感がある。


53899.jpg

見て驚くなかれ、下家のチーはなんとここから。

4sも2枚枯れだし、あまりアガる意思を感じないが…


53900.jpg

これがこうなり、


53901.jpg

よくわからんが、こうなった。

仕掛けにより4sも引き込んでおり、これはかなりのミラクルプレーだと言える。


こういうケースもあるのご参考までに。

おそらく、上手くいかないケースの方が多いはずだ。



ラベル:天鳳 赤5 鳴き
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(2) | 鳴き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月03日

迷彩トラップに注意!【決まりやすい迷彩とは】

今回はどういう待ちにすればアガリ牌を引き出せるのか?→出アガリのしやすい迷彩について考察してみた。


昨今の麻雀は守備の技術が上がり、単純に両面でリーチしてもアガれる気がしないと思うことが増えた。

かといって、脅しの愚形リーチをしたところで上手に攻め返されてアガリをかっさらわれてしまう。

先手を取ることは今でも十分に有効だが、一昔前よりはその優位性は失われていると言えるのではないだろうか。

鳳凰卓では単純な棒攻めでは相手に待ちを読まれやすく、牌効率をやや犠牲にしつつ先切りなどの布石を打ってくる打ち手が増えたという印象もある。

守備力を高める過程で仕掛けにおいてもスリムな先切りが当たり牌を引き出すことにも繋がりやすい。


守備力が極限に高まった昨今だからこそ、見直すべき戦略がある。

それが、「迷彩トラップ打法」だ。


同じ相手と長く打つ場合、どのような雀風の打ち手かということをインプットしておくことは、押し引きを加味する上で重要だ。

しかし、常に一定で同じリズムの手組みをしていると自然に待ちが透けやすくなってしまう。

これはパンパンにして仕掛ける人の待ちが読みやすいのと同義である。

ポーカーでブラフがあるように、麻雀でもブラフをところどころに織り交ぜることが新時代の戦略となってくるだろう

非合理を組み入れることにより、相手を攪乱させるという作戦だ。



例えば、手役狙いの5回に1回は先決めして出やすい待ちに固定する。

例えば、バラ手の10回に1回はアガリに向かわない鳴き(亜空間殺法)をする。

そのタイミングは非常に難しいが、ただ漫然と打っていてもそこに差異は生まれないので、相手の印象を操作する、攪乱するための工夫が後の布石となる、そういうアカギ並みのハイレベルな戦略が必要な時代になってきた


一発当てることができれば、そのインパクトにより相手の押し引きに迷いが生じる。

長期戦ではいかにインパクトを演出して相手を萎縮させるか、こういうところに実は勝利への道筋がある。


そこで、決まりやすい迷彩のトラップにはどんなものがあるかを探してみた。

@最序盤に切っている牌のスジ引っかけ

Aドラ引きを拒否する先切りスジ引っかけ

Bカンチャンもシャンポンもないスジ引っかけの単騎待ち

以上を順番に実戦例から見ていきたいと思う。



case1
49706.jpg

東4局、36900点持ちトップ目の西家。

親からリーチが入って一発目。

こちらは本来なら嬉しいドラ引きだが、いかんせん手が遅い。

さて、何を切る?





49707.jpg

8mを切るとまさかのロンの声。

あんた、7mも切ってるやんけ…これ、当たるんか?


49708.jpg

なんとこれが一通で、12000。

トップ目があまりに痛い親満の放銃となってしまった。


49709.jpg

対面は第二打でこの5m切り。

なるほど一通と三色の含みを残した懐の深い一打となっている。

この後手出しが多ければ多いほどカン8mは警戒の外となるため、カン8mになりそうな場合は空切りを多用するのも手だ


49710.jpg

ここまで進めば基本は一直線。

36mになっても割とアガリやすそうでワクワク感がある。

この半荘は何とか持ち直し、私がトップを獲り返している。

引きずってラスになりそうな放銃だけに、意外だった。



case2
50068.jpg

南1局、39800点持ちトップ目の北家。

ラス目の上家からリーチが入っている。

自身の手は割とバラバラだが、困ったことに安牌がない。

さて、どう凌ぐ?





50069.jpg

3m切りとした。

246mから6m先切りは5mがドラだけにさすがにないやろ〜。


50070.jpg

が、これがペン3mに当たりでドラドラ三色の8000。

ここまでビュリフォーに決められると、降参です…


50071.jpg

ドラ固定して三色とくっつきの両天秤だった。

これが見事な布石となって絡め取られた。

引っかけはたまたまだが、仮に三色じゃなくても3mが通常より出やすいとわかっていれば手組み自体を工夫することができるはず

この半荘はトップを捲られ2着で終了した。



case3
50212.jpg

南2局、24300点持ち3着目の北家。

ラス目下家の親からリーチが入っている。

上家から薄い47pが切り出され、これをチーすることもできる。

手牌的にはもう少し粘れそうだが、さてどうしよう?





50213.jpg

これをチーした。

9sは切れないとして9sにくっつけばギリギリ2s勝負もありか。

切るのは当然…


50214.jpg

2mを切ったら、これがまさかのロン。12000。

135mって切って2m単騎なんてありますか?奥さん。

こんなの劇画でしか見たことないですよ?


50215.jpg

下家はカンチャン落としからの単騎コロコロだった。

これはマンズの巡り合わせが良かったというのはあるが、躊躇なくリーチに行けるかどうかというのは打ち手の準備や思い切りなど資質によるものが大きい

これがノータイムリーチだったからこそこちらもハマってしまったというのは間違いなくあるだろう。


50216.jpg

上家の仕掛けに釣られたというのはあるが、私らしくない軽い仕掛けでこれは良くなかった。

粘る姿勢は重要だが、使いどころを誤ってしまった感がある。

この放銃が響いて、そのままラスで終了した。



今回のケースは、いずれも作為迷彩というよりは自然迷彩の類であったかとは思う。

しかし、どのような迷彩が効果的かというのを事前に把握しておくことで、手組み自体やリーチの踏み切りやすさが変わってくるはずである。

例えばcase3の2m単騎は実戦では一瞬迷ったり考えたりするのではないだろうか。

こういう迷いをなくすためにも有効な迷彩というのを把握しておくことは意味があると思う。

これにブラフを組み合わせて、相手に迷いを与え、主導権を握っていく、そういった戦略を組み入れてみるのも一興ではないだろうか。



posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(4) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月26日

天鳳における連風牌の雀頭は何符?

今回は連風牌(ダブ東・ダブ南)の雀頭について。

連風牌の雀頭は一昔前は4符というのが当たり前だったが、現在では2符というのが一般的になっている。


符計算の煩雑さを避けるためというのが理由だと思われるが、みなさんはどう思われるだろうか?

私は天鳳で打つことが多いため4符計算に慣れてはいるが、リアルで打つ際は2符計算を当たり前のものとしてやっている。


連風牌は自風と場風が重なった特別な風であり、その重みをトイツにも適用して符を2倍にするというのは極めて自然であって、大三元と四槓子の価値が同じといったおかしなルールバランスが多い中、至極真っ当で納得のいくルールではないかと個人的には思う。

ポンすれば2ハンと絶大な威力を発揮するのにトイツのままだと何も恩恵がないというのは少し寂しい気もする。

たった2符の差なのでたいした恩恵がないようにも思われるが、4符というとヤオチュー牌のポンと同じ符であり、他に役牌のポンが絡むと愚形ツモでテンパネとなり案外活躍する場面は多い。

まあルールがすっきりしている方が初心者もとっつきやすいし、それはそれでいいのかなとも思う。


ちなみに、プロのリーグ戦においてもこの扱いは若干違う。

私はプロの筆記試験の過去問を解いたことがあるのだが、その点数計算の際に間違えてこれに気づいた。

私ぐらいの歴になると麻雀についての問題で間違うことは少ないが、最近は協会などで一般教養等麻雀に関係のない問題があって驚いた記憶がある。

★連風牌の雀頭の符

4符:連盟Aルール

2符:Mリーグ、最高位戦、協会、その他もろもろ


連盟Aルール以外はほぼ2符扱いと考えて間違いないようだ。

それでは、天鳳においてはこの扱いはどうなっているのだろうか?

実戦例から見ていきたいと思う。



case1
68680.jpg

ラス目の対面が、親番でリーチツモ。

ドラはないが、これは何点オールだろうか?





68681.jpg

符ハネの1300オール。見た目より高い。

副底20符+4pの暗刻が4符+単騎待ちが2符+ツモ符2符+連風牌の雀頭4符=32符は繰り上げて40符。

つまり天鳳では連風牌の雀頭は4符となっている。



case2
70805.jpg

オーラス、9500点持ちラス目の南家。

3着目の下家とは3100点差と僅差となっている。

ホンイツのチャンス手をもらって、1枚目の北が出たところだが、さてこれを鳴く?





70806.jpg

ポンした。

これを鳴いてしまうと現状直撃条件となってしまうが、プレッシャーをかける意味で仕掛けた。

親が絶対にオリない2着目につき、リーチ棒などのチャンスもある。


70807.jpg

早い段階でテンパイを入れる。

が、現状直撃か赤5pのみの逆転条件。

唯一自力の赤5pツモに最終形を合わせ、あとは神頼みだ。


70808.jpg

南を持ってきたが、さてどうしよう?





70809.jpg

南単騎に替えた。

連風の南は4符なので、これをツモればぴったりテンパネ。

500・1000なら捲れない点差でも、700・1300ならギリギリ捲れる。

連風牌雀頭が2符か4符かはこういう場面で差がついてくる。


70810.jpg

7pをツモってきたが、さてどうしよう?





70811.jpg

南単騎は当然として、この7pはツモ切る。

上家から赤5pが出た際に食い替えができるように備えておくためだ。

4pとスライドしてしまうと、赤5pチーから南単騎のままにすることができず、58pのフリテンになってしまう。


70812.jpg

結局、下家以外の3人テンパイで流局となった。

南は親に暗刻でアガリ目はなかったが、下家がオリに回ったため、この局でひとまず3着捲りに成功した

積極策が奏功し、幸運にも3着で終えることができた。

僅差の際に割と使えるテンパネ狙いではないだろうか。



case3
75972.jpg

東3局、33000点持ちトップ目の親番。

連風牌の東がドラのチャンス手となっている。

対面の3mに長めのラグが入る。


75973.jpg

再度ターツ選択になったが、さてどうしよう?





75974.jpg

ここでカン3mを嫌った。

長ラグにはポンラグの可能性があるため、ターツ選択の根拠にはなる。

巡目的には危険度を考える必要があるため、4mから切る手はある。

が、5m引きがあるのと、36mを切りやすくさせないためにも、基本は2mから切る。


75975.jpg

ラス目の下家からリーチが入って、こちらにもテンパイが入る。

6pのポン材が安牌につき、ここはカンチャンでチーして6p切りとした。


75976.jpg

首尾よくツモることができた。

件の下家は3mがトイツの上、なぜか待ちがフリテンの36p。

おそらくコーツ系の構えからテンコシャンコしてこの最終形になったのではなかろうか。

それでは、これは何点オール?


75977.jpg

雀頭が4符で2600オール。

通常より1800点増しは随分とお得感がある。

ファン牌ポンから愚形ツモのこのパターンは、実戦でも良くみられるため恩恵に与れるケースは少なくない。


時代の遺産となりつつある連風牌雀頭の4符だが、微差が重要な天鳳ではこのように使える場面があるため、覚えておいて損はないだろう



ラベル:天鳳 符跳
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(0) | 小ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月19日

小四喜の作り方

久々に登場、手役の作り方シリーズ。

小四喜と言えば、配牌依存の手役というイメージが強い人も多いと思うが、工夫のしどころは色々とある。

雑に打っていると、河に種を並べて「小四喜だったな〜」なんてことも少なくない。

今回は、チャンスを逃さないためのポイントを紹介していきたい。


@小四喜は配牌4種4枚から意識する

一萬四萬七萬二筒五筒八筒三索六索九索東南西北

一見絶望的な配牌だが、実はこういう手がチャンスだ。

風牌は重なりさえすれば後は他力でいいので、この手に必要な小四喜の有効牌は実は3枚でいいということになる。

東→南→西とツモれば後は仕掛けるだけ。そう考えると案外難しくないように思えてこないだろうか?

数牌部分に期待できない分、風牌の重なりだけは逃したくない手牌でもある。

こういう配牌では安易に字牌を切り出さないことが重要となる。


A種がある程度揃ったらスルーは必要ない

大三元と違って小四喜は必要牌数が多く、警戒されにくいため、小手先のスルーは必要ない。

とにかく自分の都合で仕掛けていくことが肝要となる。


B3フーロを先に見せて相手の手を止め時間を稼ぐ

一索四索七索白ポン東東東ポン南南南ポン西西西

3フーロを先に見せてしまえば、相手の手は止まる。

手出しの一つでも見せておけば、相手は向かってこれないため、悠々と北ツモを待てばいい。

この段階まで到達することが難しいようにも思えるが、種さえ揃えば警戒されずにあっさり出てきやすい


C序盤で2枚枯れてしまってもあきらめない

2枚枯れが見えると確かにテンションは下がるが、同時に可能性が激低となることが周知される。これを逆用する。

首尾よく最終形が2枚枯れの単騎となった場合は相手の警戒もゆるんでいるため逆に出てきやすい。


D妄想力を具現化する

国士のようなバラバラの手牌の時に、わりと小四喜は候補から外れやすいが、バラバラな手牌ほど数牌に未練がないためひょんな可能性が生まれやすい

想像力を働かせて、最後までしぶとく食らいつく。あきらめない姿勢が大事。


それでは、どのように小四喜にアプローチしていけばいいのかを実戦例から見ていきたいと思う。



case1
tenhou.5602.jpg

東3局、15800点持ちラス目の南家。

発をツモって9種となったが、ここから何を切る?





tenhou.5603.jpg

9sを切ってホンイツへ方針決定。

次巡のツモが東の重なりで、にわかにザワザワしてきた。


tenhou.5604.jpg

西まで重なってしまえば、完全にレールに乗った。

重なりさえ捉えてしまえば小四喜の敷居は思っているより高くない。


tenhou.5607.jpg

も、上家リーチにアガられてしまった。

あの程度の配牌でも2種の重なりで景色が変わるため、数牌の並びが悪い手ではじっくりと可能性を追うことが肝要となる。


case2
tenhou.15005.jpg

東2局、21000点持ち3着目の南家。

風牌が4種7枚、種が揃っている。


tenhou.15008.jpg

当然のごとく仕掛けていって、テンパイが入った。

さて、どうしよう?





tenhou.15009.jpg

取らずとした。

満貫あるのでこれでも十分だが、巡目が残っていることからチャレンジしてみた。

3pがポンしやすそうな場況の上、東が暗刻につき北がケアされにくいところが大きい。


tenhou.15010.jpg

次巡6pをツモったが、さてどうしよう?





tenhou.15011.jpg

さすがにこれは取った。

これを拒否するのは狙いすぎというもの。


tenhou.15012.jpg

しかし、下家が満貫のツモアガリとなった。

北は全山で十分に狙う価値がある局面だったことがわかる。


case3
tenhou.7911.jpg

開局の西家。

3フーロして出アガリ3900のテンパイだが、ここでドラを掴んでしまった。

下家の仕掛けに対して危険だが、さてどうしよう?





tenhou.7912.jpg

ここは回った。

前巡6sを通しているので、3sは切りやすい。

ドラが切れないのであれば、周辺のくっつきに備える方が復活はしやすい。


tenhou.7913.jpg

その後持ってきた北により、強烈に匂い立つある手役。

西は直前に河に放たれているため、ともすると?


tenhou.7915.jpg

ほどなく出てきて迷うことなくドラ勝負とした。

3900なら止めるドラでも32000となると話は違う。


tenhou.7916.jpg

が、惜しくも流局に。

下家の手にはドラが暗刻で紙一重だった。

最後ノーチャンスの3pはほぼ通るものの、下家が北を掴んでも出ないため慎重に着手した。

このように、回る過程で役満の芽が生まれることもある。



case4
65838.jpg

東3局、22100点持ち3着目の北家。

種は揃っているが手はやや重い。

ここから何を切る?





65839.jpg

7m切りとした。

ホンイツに行くのが定跡だが、カン6mが重く染めだとアガれない気がした。

逆にピンズは場況がよく、36pの受けは鉄板だ。


65840.jpg

狙い通りピンズが先に埋まり、さらにこのツモ。

東重なりを保留する愚形外しが上手くいった格好だ。


65841.jpg

終盤にようやくテンパイを入れることができた。

東は2枚切れだが、ツモがあればチャンスはあるでよ?


65842.jpg

が、ダメ。二人テンパイで流局となった。

かなり特殊な手順だったが、場況を的確に読んだことで最高の最終形に辿りつくことができた。



case5
63513.jpg

南2局2本場、8900点持ちラス目の西家。

3着目の対面とは15400点差とそこそこ差がついている。

配牌はなかなかに狙えそうな感じだが、1巡目にして南が2枚切られてしまった。

テンションの下がる展開だが、ソーズのホンイツを主眼に満貫を狙いたい。


63515.jpg

47sが後々急所になりそうなので、先に仕掛けた。

周りの仕掛けに速度を合わせるという意味合いもある。


63516.jpg

煮詰まってきたところで、待望の南を引き込む。

あとは西の出るタイミングにすべてがかかっている。


63517.jpg

やや時間がかかったが、待望のテンパイにこぎつける。

東と北が暗刻につき、地獄の南はあっさり出ても不思議はない。

胸のトキメキがとまらねぇ〜。


63518.jpg

が、ダメ。

親にツモられ、1000オールで決着。


63519.jpg

南は目と鼻の先にいた。

仮に対面が南を掴んでも、止まらなかったのではなかろうか?

わざわざ地獄待ちにする合理性がないもんな。

ともかく、場に2枚切れでもあきらめずに打てばこういうこともあるということ。



case6
71512.jpg

南2局、27100点持ち2着目の親番。

種が揃った好配牌をいただく。


71515.jpg

風牌は序盤に立て続けに出やすいため、こういう展開になれば圧倒的優位に立てる。

他家はノーテンを疑いながらも強くは押し返せないからだ。

この猶予を使って、いち早くテンパイまで持ち込みたい。

さて、何を切る?





71516.jpg

ここは大局観が問われるところで、7p切りとした。

ピン染め模様かつ、5p先切りの69pは出が期待できない。

場況的にもピンズの上は高い。

赤ターツを外してしまうと与えてしまう情報が多すぎて、待ちが一点級で読まれてしまうことも懸念事項だ。

役満をアガるためには、このターツ選択を絶対に間違えてはならない。

勝負所のターツ選択は、言ってみればDead or Aliveであり、間違えると奈落への入り口が待っている。


71518.jpg

ラス目の5mポンによって、垂涎の西が流れてきた。

神妙な面持ちでファイナルジャッジ(最後の審判)を待つ。


71519.jpg

時は来た。


71520.jpg

神は36sを選んだ私を選んだ!WIN!WIN!WIN!(錯乱)


71521.jpg

69pはツモ筋にはいなかった。

紙一重だったが、天鳳初の小四喜をアガることができた。



case real
real.36.jpg

トンキー先生の小四喜。

赤から仕掛けて裸単騎って、欲望の権化やん。。。

俺もう帰る…



ラベル:手役 役満
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(0) | 手役の作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする