2021年02月28日

ドラ雀頭の振り替えを意識する

雀頭の振り替えは麻雀の手組みにおいて重要なテーマだ。

雀頭をスライドさせる意識を持つことは、手役狙いにおいて必須のスキルとなる。

例えば、三色なら複合形から何を切るかによって将来の成就率が変わってくるし、
純チャンなら老頭牌を浮かせることでネックとなる雀頭を振り替えるなど工夫の余地がある。


今回は手役をドラに絞って、その振り替えについてまとめてみた。

よくあるケースとしては、


三萬四萬五萬六萬三筒四筒六筒七筒一索二索三索六索七索ツモ五筒ドラ五萬

ここから何を切るか?


自然な手順なら36mの選択となるだろう。

なんとなく3mを切ってしまいそうだが、ドラをメンツの端に設置する6m切りが良さそうだ


三萬四萬五萬三筒四筒五筒六筒七筒一索二索三索六索七索ツモ五萬ドラ五萬

次にドラをツモった際に使い切りやすいからだ。

ドラを固定する手順ならどちらも変わらないが、例えば58sが薄くなった際に、


三萬四萬五萬五萬三筒四筒五筒六筒七筒八筒一索二索三索ツモ二萬ドラ五萬

こんな最終形になるかもしれない。

ドラをメンツの真ん中に設置してしまうと、亜両面の変化がないためドラを使い切りづらいというデメリットがある。

そこで、ドラをメンツの端に設置するのがセオリーとなる。


それでは以下のケースはどうか。


三萬四萬七萬八萬三筒四筒五筒六筒七筒一索二索三索北ツモ七萬ドラ三萬

3巡目、待望の雀頭ができた。北は安牌として何を切るか?

8mを切って形を決めてしまいがちだが、


三萬四萬七萬七萬三筒四筒五筒六筒七筒一索二索三索北ツモ三萬ドラ三萬

ドラをツモった際に、8mを取っておけばよかった〜と後悔することになる。

ターツにドラが含まれているケースでは、ドラが重なった際にそれを使い切れる手組みを考えておきたい。

ドラ含みのターツがある場合は、ややブクブク気味に構えておいた方がドラを有効に活用しやすいと言えるだろう。


よくある二例を紹介したが、みなさんも思い当たる節があるのではないだろうか。

これら振り替えを意識する際に、守備力との勘案で悩むケースが非常に多い。

振り替えは将来変化にすぎず不確定要素が大きいが、安全牌は絶対的なものであり確実な1巡を保証する。

近年では、中盤以降なら安全牌を持つ方がやや得だと考えられているようだ。

しかし、フラットな局面なら攻め気を強くするなど手牌を伸ばす意識は常に持っておきたい。

勝ちを呼ぶのは攻める姿勢であり、正しい手順を踏んだ上での裏目であればそれは決して悪いものにはならないからだ。


一方、赤入りのインフレ麻雀では打点がつきやすいためこの手の議論が影を潜めている印象が強い。

赤なしの競技麻雀などでより威力を発揮しやすいのは間違いないだろう。

それでは、実戦例から見ていこう。


case1
36450.jpg

東3局1本場、30600点持ちトップ目の親番。

配牌に恵まれ、三色のイーシャンテンになっている。

2sをツモってきたが、さて何を切る?





36451.jpg

ドラ引きに備えて西切りとした。

この場合25s引きはピンフの変化がある。

ドラ引きなら仕掛けても打点十分、変化の恩恵は大きい。


36452.jpg

6pをツモってきたが、何を切るか?





36453.jpg

2s切りの三色両天秤とした。

入り目を問わず三色テンパイとなるのは打点効果が大きい。

さらに、9pをツモってきたがさてどうしよう?





36454.jpg

白のトイツ落としでピンフにした。

9sが3枚見えて789がやや厳しくなった。

これなら678の三色に決めてピンフを確定させる方がお得だろう。


36455.jpg

むむっ、ラス9sの方を引き入れてテンパイ。

789の三色を逃す形となったが、これはこれでよし。


36456.jpg

首尾よくツモって2600オール。

三色の裏目にならない6mの方をツモったとなれば、満足感は高い。

ノベタンは雀頭振り替えにおける基本形となり、手役を狙う際に大きな武器となることがわかるだろう。



case2
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東4局、34600点持ちトップ目の南家。

567の三色イーシャンテンのところ、8sをツモってきた。

さて、どうしよう?





40566.jpg

ドラ引きに備えて、白切りとした。

ドラは仕掛けに切りづらく、ツモってきた際に困らないように。

8sはワンチャンスでまずまず切りやすい。


40567.jpg

意に反して持ってきたのは、ターツオーバーとなる6s。

この巡目なら危険度も考えたいところだが、さて何を切る?


40568.jpg

8mを合わせて回った。

いずれかのターツ落としはいずれかの危険牌が飛び出てしまう。

ここは上家の親に対して特にケアしたいところ。

無理せずにテンパイする術を模索したい。


40569.jpg

結果、対面が下家に3900の放銃となった。

横移動での親流れにつきこれはいい展開。


40570.jpg

この時点で私以外の三者がテンパイしていた。

一見安全そうな56m落としなら、下家に3900の放銃

8sを残していないと6sに対応できず、親に1500の放銃

さらにドラ受けを軽視していると場合によっては対面に8000の放銃となってしまう。


手牌の間口を広げておくことは手役狙いのみならず、相手に対する受けに対しても効果が大きいことがわかる。



case3
69053.jpg

南2局1本場、39300点持ちトップ目の親番。

ピンフイーシャンテンのチャンス手だが、ここで持ってきたのはドラ。

さて、どうしよう?





69054.jpg

一旦手元に置いた。

自身がチャンス手だけに、危険度が高くなる前に切っておきたいと考えるのも普通だ。

これが単独のドラならば先切りするのも手だろう。

しかし、このぐらいの複合形なら…


69055.jpg

2583pツモで使い切れる含みが残る。

この場合はタンヤオに格上げで仕掛けも可となる。これは地味に大きい。

複合形の場合は変化に富んでいるので一手で雀頭スライドが可能になりやすい。

7pの方が危険度が高いとみて7p切り。


69057.jpg

テンパイが入らないまま、下家がリーチ即ツモで2000・4000となった。

下家のカンツからの1sを捕らえきれなかったのは残念。


69058.jpg

実戦では危険度の観点から、ここで5pを切っている。

ここでも5pを残せばドラツモが生きる変化となるため、ここでは8mを切った方がよかったかもしれない。

このへんはトップ目の余裕をどのように生かすかということでもあるが、後引きのドラを残すぐらいならということだ。


このように、雀頭振り替えは危険度との勘案で悩ましいことも多いが、手牌の間口を広げることで危険牌を使い切りやすいということもあるため、連続形を重視することは損になりづらい。

また、複合形には一見見抜きづらい雀頭の振り替えが含まれていることも多いため、ドラツモの変化を前もって考えておく、迷ったら厚い形は残しておくことで対応しやすくなる。


変化を自然にイメージできるようになれば、あなたの打点UPに大きく貢献してくれること請け合いだ。



ラベル:天鳳 ドラ 雀頭
posted by はぐりん@ at 20:44 | Comment(0) | 攻撃力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月21日

連続形の見込める2・8はペンチャンターツより価値が高い【序盤】

今回は序盤の手組みについて。

まずは以下の牌姿をご覧いただきたい。

三萬三萬八萬九萬四筒五筒六筒二索三索六索七索七索八索ツモ二筒ドラ北

東1局南家、3巡目の手牌。

早くもイーシャンテンだが、ここから何を切るか?





結論から言うと序盤であれば、ペンチャンターツを払う9m切りが良さそうだ。

ターツを形成しない2pはイーシャンテンだけにツモ切ってしまいがちだが、連続形の見込める2pにつき、伸びの見込めないペンチャンターツとはその機能に大きな差がある。

例えば、

三萬三萬八萬二筒四筒五筒六筒二索三索六索七索七索八索ツモ七筒

ペンチャンを払っておいて7pをツモった場合、同様にカン3pの愚形ターツができるものの、見栄えはどうだろうか?

連続形を生かして手牌が伸びやすくなっているのがわかるだろう。

8pツモの三面張はもちろんのこと、

三萬三萬二筒四筒五筒六筒七筒二索三索六索七索七索八索ツモ六筒

こういう風に、2pを生かして58p3pの受け入れに広がることもある。

たった二手で見違えるイーシャンテンへとパワーアップさせられるのは、連続形の相乗効果によるものであって、ペンチャンだとそうはいかない


三萬三萬八萬二筒四筒五筒六筒二索三索六索七索七索八索ツモ六筒

ペンチャンを払う過程で、繋がり的には一見微妙な6pをツモったとしても、2pを残しておくことで…

三萬三萬二筒四筒五筒六筒六筒二索三索六索七索七索八索ツモ七筒

おやおや?これはさっきと同じ形で2pが生きる。

ペンチャンターツは払う過程で余剰牌が1枚生まれるため、このように効率的な手組みをすることが可能になる。

動かないペンチャンで手牌が固まってしまうよりもよっぽどいい。


三萬三萬八萬二筒四筒五筒六筒二索三索六索七索七索八索ツモ七萬

さらに、ズバリ裏目った場合。

確かに一手遅れだが、フリテンを残して再度イーシャンテンに戻すのも一考だ。

フリテンはテンパイまでに引き戻せばペナルティはないため、もう一度生かす方針に戻すこともできる。

この場合はイーシャンテンでのフリテン残しだが、シャンテン数がより高い(テンパイまで遠い)場合は、より効果的な戦略となるだろう


このように、連続形を生かした手組みをすることによって、残した牌がいわゆる複利効果のように効いてくるため、序盤はシャンテン数よりも牌の伸びを見るのが正解となることが多い。

また、ペンチャンターツ落としは牌の伸びを見ながら1牌の余剰牌を持てるため、安全牌を持つことも可能となり攻守バランスを保てることも大きなメリットだろう。


それでは、具体的に実戦例から見ていこう。


case1
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南1局、37100点持ちトップ目の西家。

まずまず整った手をもらっているが、ここから何を切るか?





35727.jpg

ツモ切りとした。

一見8sを切りたくなるが、ソーズが厚いだけにこの8sは伸ばすための種。

47sのいずれかをツモった際に、8sは大きな武器となる。

3pも好形の種として残したい。


35728.jpg

思惑とは違う形だが、徐々にソーズの上が伸びてきた。


35729.jpg

絶好のカン5mを引き入れて、テンパイが入った。

さて、どうしよう?





35730.jpg

8s切りリーチとした。

トップ目ながらこの入り目、この待ちなら勝負になる。

残した8sからソーズが伸びての最終形だけに、感触も十分。


35731.jpg

これがズバリの一発ツモ。

裏1は3000・6000の決定打となった。

この半荘はトップ。


35732.jpg

この時点でペン7pは既に3枚持たれていた。

ペンチャンにこだわっていたら本局は難しかっただろう。

序盤はシャンテン数は無視して、自由に伸び伸びと打つことを心がけたい。



case2
44775.jpg

東2局、28900点持ちトップ目の南家。

2巡目にしてイーペーコーが完成し、手牌が踊っている。

ここから何を切る?





44776.jpg

1p切りとした。

タンヤオがあるのでこれは選びやすいかもしれない。

この手において3pツモの裏目は全然痛くない。むしろ7pツモの好形を逃したくない。

雀頭のない手につき、より愚形ターツにこだわる意味は薄くなる。


44777.jpg

望外の8p重なりだが、これはむしろ嬉しい。

対面の超速リーチに対し、ここは当然2pを合わせる。


44778.jpg

くっついたのはあまり嬉しくない2m。

テンパイ取りにはドラまたぎの4sを切らなければならない。

さて、どうしよう?





44779.jpg

4s勝負のダマとした。

出アガリ可能につき、赤5mツモに対応できる構えとした。

この手自体が勝負手につき、即追っかけというのも十分にあるだろう。

ダマに構えた以上、場合によってはドラツモなどでのオリもある。


44780.jpg

意外にもあっさりツモって1000・2000。

かわしつつこの加点なら御の字だろう。

8p重なりを逃していたらアガリはないだけに、大きい選択だったと言える。

このアガリが効いてこの半荘はトップだった。



序盤の手組みにおいて、孤立2・8牌とペンチャンターツの価値は拮抗しているものの、連続形に絡んだ2・8牌は明らかにペンチャンターツより価値が高い。

機械的に覚えておけば、序盤の手組みに悩むことが少なくなるだろう。



ラベル:天鳳 手組
posted by はぐりん@ at 23:55 | Comment(4) | 成績UPに直結 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月14日

オーラスのリーチ判断 リー棒出して8000打てるならGO

今回はオーラスのリーチ判断について。

オーラスは自身の順位UPに躍起になる場面だが、気をつけなければならないのはラス目が確実に攻め返してくるということだ。


フリーならばラスを顧みずに全力でトップを捲りにいくことが正解となりやすいが、
天鳳ではトップを捲るプラスよりもラスに転落するマイナスの方が大きいため、細心の注意を払う必要がある。


赤入り麻雀では満貫を作ることがそこまで難しくはなく、
仮にリーチ棒つきで8000を放銃してしまうと、18000点もの点差が縮まってしまう。

これは一撃で捲るためには十分な点差であろう。


天鳳に打ち慣れた者なら誰しもがとんでもないラス転落を経験していることと思うが、
そのきっかけは自身のリーチによってもたらされた災厄であることが少なくないはずだ。

それはラス目以外が引き気味に構えやすい天鳳でのオーラスの性質、
そして自身が完全に無防備になるゆえに一発なども重複しやすいリーチの特性に由来している。


ラス目と18100点差があれば、リー棒出しつつ満貫打っても大丈夫だが、
それくらい十分な差でオーラスを迎えるケースは頻繁にはなく、
そこまで差がついていないとリーチが打てないというのであれば、制約が大きすぎて逆に損となってしまう


そこで考えたいのが、誰かに8000を打った際に、自身がラス転落するか否かを対二者で見るやり方だ。
自身がラス目に8000+リーチ棒を献上しても、自身より−9000点以上の者がもう一人いれば自身はラスにならない(座順などは都度加味していただきたい)。

つまり、自身より−9000点の者が二者いる際は、無条件でリーチを打っていいということになる。
この条件なら18000差一人を相手にするより頻度が多くなるし、直撃条件などを考えなくていいのでシンプルでわかりやすい
親に対しても8000は7700で流用できるため、親と子を分ける必要もなくなる。


満貫を打っても大丈夫、という状況は中級者以上の方なら当然意識していると思われるが、
天鳳の場合は下を見ることの方が重要な局面が多いため、
慣れていない方は以下の実戦例から雰囲気を掴んでいただきたいと思う。

それではどうぞ。


case1
33186.jpg

オーラス、29700点持ち2着目の西家。

点棒状況は私から順に29700、32200、20300、17800となっている。

熾烈なラス争い・トップ争いで各々の目標は明確な状況。

自身は絶好の入り目でピンフのみのテンパイとなった。

さて、リーチする?





33187.jpg

リーチした。

ダマピンフのみならツモっても捲れずほぼ2確となる。

リーチした場合ツモならOKだが出アガリだと直撃以外は裏期待でこれをどう見るか。

現状の2500点差なら2人テンパイ流局でも捲りというメリットはあるが、その前にアガっちゃいそうだし親もテンパイ必須につき流局狙いは得策ではなさそう。

3着目の親と9400点差ということで、二者と9000点以上離れているのでリー棒出しつつ誰かに8000を打ってもラスに落ちない。

これなら攻め返されても不安は少ない。


33188.jpg

この局面で最悪なのが、親に攻め返されて親満を打ってしまうことだ。

親もラス目と2500点差でベタオリはできないため、腹を括って攻め返してくる可能性がある。

親満を打った瞬間ラス転落の即終了という最悪のシナリオが待っている。

が、リスクなくしてリターンは得られない。このくらいは許容範囲だろう。

このトイツ落としをみて、ホッとする。


33189.jpg

トップ目が親からダマ1300で決着。

親も3着のままで、納得の終局。

捲りテンパイが入っていた上家が地団太を踏んだのは想像に難くない。

しかし、最も遅そうな下家がこれで、トイツ落としの親があれである。

みんなしっかり打ってるなあ。


33190.jpg

親のトイツ落としはここから。

慌ててテンパイに取らずに当たり牌を抑えて回っている。

私に裏ドラが乗っていたことから、紙一重だった。

参考になる打ち回しだろう。



case2
40176.jpg

オーラス、28400点持ち2着目の親番。

私から順に28400、18500、39300、13800

親番でテンパイしたが、さてどうしよう?





40177.jpg

リーチした。

ダマだと5800直撃でOK、高目なら脇からでもOKだが、9sツモだとわずかに捲れないのが難。

ラス目に満貫打ったら捲られるが、下家との差が9900点差につき、リー棒出しても安泰のラインだ。

当然といえば当然のリーチ。


40178.jpg

難なくツモってアガリヤメ。

ダマだともう1局だと考えるとこれは大きい。


40179.jpg

裏ドラは…次回のために取っておいて(懇願)



case3
41333.jpg

オーラス、21600点持ち3着目の親番。

私から順に21600、38200、5500、34700

上がやや離れているが、トップ目が謎の加カンをしてドラが増えている

こちらもテンパイが入った。

絶好のチャンスにも見えるが、さてどうしよう?





41334.jpg

6p切ってダマにした。

現在ラス目との差が16100点ということは、リーチ棒を出してしまうと8000直撃でラス転落してしまう。

ラス目対面をチラと見てみると、新ドラの1mをポンしているではないですか!

リーチをかけてしまうと脇はオリやすく、直撃されるリスクはグンと増してしまう。この点を軽視してはいけない。

あとは順位UPの条件だ。

仮に対面から12000でも2着目すら捲れず、4000オールでやっと2着。

順位UPのためのリーチ効率がイマイチに映る。

勇んでリーチしたいのはやまやまだが、直撃を避けつつ急場を凌ぐ方を選んだ。


41335.jpg

即、ラス目から高目が出て、2900の直撃。

ラス回避安全圏へと逃げ込みつつ、次局に望みをつないだ。

対面の手を見てみると、見事にバラバラでこれならリーチでも良かったかと思わせるが、確実に出る7pで対面は飛んでしまう。

このへんの選択は打ち手の雀風にもよるが、天鳳なら判断基準として間違いのないダマだ。

結局、この半荘は3着で終了した。



case4
71586.jpg

オーラス、31100点持ち3着目の西家。

私から順に31100、36500、19600、12800

下とは割と余裕があり、トップ目とは5400点差とやや難しい点差。

役牌の南は4枚持ちだがカンを保留している。

手は広がったが、ドラがないので思案のしどころ。

さて、南をカンする?どうしよう?





71587.jpg

南を1枚払った。

雀頭があれば南カンも考えたが、現状不在。

789の三色が現実的なので、その際に南は雀頭候補になると考えた。

現状8000放銃はOKにつき、いたずらにドラを増やす必要もないかなと。

ただ、1000・2000ツモでは捲れない点差につき、打点が足りなくなるのが少々の懸念。


71588.jpg

終盤に差し掛かるところでテンパイ。

この最終形になってしまうと、南をカンした方がよかったとも思えるがそれはそれ。

予定通りリーチに踏み切る。


71590.jpg

ところが、予想外にもラス目の上家がツモ切りリーチを敢行してきた。

親が明確にオリを匂わせてきたからか。

私のリーチ後即ではない、ということは条件つきリーチだろうか?


71591.jpg

無情にも当たり牌を掴んでしまう。

ドラまたぎでギャッとなったがこれは予想以上に高いんでは…


71592.jpg

きわどく裏が乗らず、満貫止まり。

これは、どうなった?


71593.jpg

ふ〜〜、きわどく残った。

予定通りの振り2着だぜ(プルプル)


71594.jpg

カンをしていたらどうなっていたか?

カンドラが3m、カン裏が6sということは上家には追加でドラが3つ。

倍満の放銃はラス転落の憂き目に遭うところだった。

安全そうな点差だからといって油断をすると奈落の底に落とされるという好例ではないだろうか。

鳳凰卓のような上位卓では安易に相手にチャンスを与えるような真似は厳禁であることがわかる。


臆病と傲慢の間で自身の感情をどのようにコントロールするか。

適度なバランス感覚を持って事に臨むのが大事なのは、なにも麻雀に限った話ではない。

慎重すぎるのも考えものだが、順位2ダウン以上のラス転落を徹底的に避けることは天鳳を立ち回る上で重要だと言えるだろう。


最後にこのセリフをみなさんに送ろう。

カンドラを見たら俺を思い出してくれないか。



ラベル:天鳳 立直
posted by はぐりん@ at 20:40 | Comment(0) | 順位戦略 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月07日

牌形トイツ手はメンツ壊してトイトイに持っていく

このブログで「牌形」という言葉を用いるのはもしかしたら初めてかもしれない。


「牌形」というのは自身の手牌がどのような傾向・偏りを持っているのかを示す言葉であり、主に縦と横を分類する際に用いる(私自身はそのように用いている)。

「牌形が縦寄り」とか「牌形トイツ手」などと用いる。


牌形が縦横のどちらを示しているかをある程度把握しておくことは、自身の手牌の方針・方向性を決める上で非常に重要だ。

例えば、明らかに配牌がゴツゴツしていてシュンツ手がアガりづらそうだ、という時があるだろう。

そういう時は自身の牌形を「縦」としてまずは定めるわけだが、これに場況の情報を加味していく

場況も縦の傾向を示しているなら、自身の牌形が場況にマッチしているとして、縦方向の手役を狙うのが定跡となる。


場況が縦か横かを判断する方法は、過去にいくつか記事にしているので参照していただきたい。

以下は牌形についての過去記事である。

トイツ場の兆候 3・7(尖張牌)が固まっている


牌形と場況の組み合わせでどういう方針にするのが効率的かというのが大きく変わってくる。


牌形縦&場況縦 いわゆるトイツ場 トイツ手に決め打ち

牌形縦&場況横 中立 トイツ手方向に向かう

牌形横&場況縦 中立 シュンツ手方向に向かう

牌形横&場況横 いわゆるシュンツ場 シュンツ手に決め打ち


牌形によって方針を決め、ツモと場況からそれに修正を加えていくのが効果的な手組み、いわば真の牌効率ということになる。


牌形トイツ手の場合、ひとつの完成シュンツが足枷となって、受け入れが狭いのに仕掛けるに仕掛けられないというジレンマに陥ることがある。

こういうケースでは牌形を重視し、シュンツを壊してトイトイ狙いで仕掛けるのが有効となることも少なくない。

難しいことは考えずに、手牌がトイトイになりたがっていると感じたら積極的にポンしていくことをオススメしたい。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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東1局1本場、23500点持ちの北家。

ドラドラのチャンス手だが、手牌がややゴツゴツしている。

上家から8pが出たが、さてどうしよう?





32855.jpg

ポンした。

258pがきれいにスジトイツとなっていて、牌形トイツ手の典型的な形だ。

こういうケースではピンズは他家が縦で固めていることが多い。

さて、ここから何を切るか?





32856.jpg

タンヤオとトイトイの両天秤なので、1sが不要となる。

この8pに反応するためには、ある程度の準備が必要だが、258pのトイツがメンツ手の足枷になりやすいと考えれば自然とポンの声が出るはずだ。

形で反射的にポンする人もいるかもしれない。


32857.jpg

牌が縦に寄ってきて、2s重なりの後3sも重なった

さながら仕掛けてチートイツの様相だが、ここから何を切る?





32858.jpg

当然ながら縦に寄せる。

単独の23sシュンツがそれぞれ重なって、並びトイツができた。

並びトイツやスジトイツはトイツ場に現れやすい牌形につき、これはトイツ形に決めていい。

23sはいずれも鳴きやすいので、間違ってもここは切らない。

赤5mをフォローしたい方は4m切りでもギリギリいいかもしれない。


32859.jpg

これぞというツモでイーシャンテンに。

美しい並びトイツとスジトイツを生かして予定通り4mを払っていく。


32861.jpg

直後に3sが出て、電光石火のテンパイ。

あの仕掛けからわずか3巡でこの最終形になるとは我ながら驚きだ。

下手に効率を重視していると、このテンパイは入っていない。


32862.jpg

アガリまでは長引いたが、無事にツモって2000・4000。

対面の手に注目していただきたい。

下家の2pがタッチの差で254p待ちのテンパイが入っているものの、既にアガリ牌は山に1枚もない

逆に私の2sは山に2枚も残っていた。

これがトイツ場のマジックであり、牌形と場況にマッチしたトイトイの捌きであったことがわかるだろう。

トイツ系雀士はこのアガリひとつで間違いなくノリノリになるはずだ。



case2
32872.jpg

南1局、30000点持ち2着目の北家。

トップ目の親とは900点差の微差となっている。

ドラドラ赤のチャンス手をもらっているが、ここから何を切る?





32873.jpg

素直に浮いている5p切りとした。

7mを残すことでチートイツへの渡りがあるため、くっつきよりもそちらを重視した。

牌形トイツ手の捌きの基本として、孤立牌よりも牌の重なりを重視するというのがある。

特にこういう高いけれども動きづらい手の場合、次の牌の重なりによってはトイトイの渡りを打てることがあるからだ。


32874.jpg

こういう6m重なりを捉えられるかどうかは大きい。

メンツ手のみならず、チートイツのイーシャンテンにもなる。

ピンズで1メンツミスったのは痛いが、楽しみな手牌になってきた。


32875.jpg

下家から7mが出たが、さてどうしよう?





32876.jpg

ポンして赤切りとした。

58mが薄いわけでもなく、メンゼンテンパイも十分に可能だが、積極的に仕掛けた。

マンズの場況が絶好なのは見ての通りで、7mポンにより6mの出にも期待できる。

いわゆるシャンテン数の変わらない鳴きだが、ポンテンに取れることでテンパイスピードがアップするのが大きなメリットだ

ドラ待ちでリーチすることになっても、まあアガれないだろうし。


32877.jpg

狙い通りに6mがポンできてテンパイ。

テンパイまで漕ぎつけられればひとまず成功と言っていいだろう。


32878.jpg

3着目対面のリーチ(宣言牌を上家がチー)直後に持ってきたのは赤5s。

これはさすがに切れずに、1pの暗刻落としで回る。


32879.jpg

海底前に上家が4sを勝負してきた。

これを鳴けばテンパイが入るが、さてどうしよう?





32880.jpg

これをチーテンに取ったが、3sがアウト。

掴んだ356s全部当たりとはこれいかに。

裏は乗らずに1600で済んだのが不幸中の幸いだった。

少しバタバタしたが、この半荘は2着で終了した。


32881.jpg

鳴かなければ絶好の5mをツモってテンパイだった。

アガれたかどうかは微妙なところ。

3m9pが全部持たれていたことから、場況に完全にマッチしていた仕掛けではなかったということだろう。

このように上手くいかないこともあるが、牌形に照らしたチャレンジなら及第点は得られるはずだ。



case3
48018.jpg

開局の南家。

牌形トイツ手では、完成メンツに重なるこういうツモを大事にしたい。

中も2枚切れになったし、とてもいいツモ。

また、1pをカンしないことでチートイツの芽を残すことができる。


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9sが出たがどうするか?





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ポンした。

オタ風の西が1枚切れということで、仕掛け前提のトイトイ移行とした。

メンゼンテンパイの敷居が高いため、これはcase2よりもポンしやすいかもしれない。


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西が早いとしてやったりのテンパイ。

西は待ちになっても面白かったが。


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も、下家の3900に捕まってしまった。

下家は4mチーにより2mを使い切り、上手く打たれた感が満載。

私の待ちはというと、おやおや…?


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ポンテンの時点で、なんと全山だった。

イメージ通りだったが、当たり牌が山に深かった。

それにしても下家は直後に掴んだ2mが完全なる浮き牌だった。

これを使い切った上でアガり切る粘り強さはぜひとも見習いたいところ。


このように、メンゼンテンパイの受け入れが狭い牌形トイツ手はシュンツをぶっ壊す意識を持つことで時にアガりやすさを得られることがある。

コツとしては、完成シュンツに重なる牌を大事にすることで、トイトイへの渡りを打ちやすい。

牌形を意識しつつ、それに場況を組み合わせることで、目指すべき最終形が見えてくるはずだ。



ラベル:天鳳 対子 手役
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2021年01月31日

赤を晒さない 警戒を緩める晒し方

前回は、赤を晒すことにより守備力を重視する仕掛け方の重要性について説いた。

危険牌や懸賞牌を積極的に晒すことで、状況の変化に対応しやすい、受けに強い形を残すことができる。

そういう意味でも、赤を晒すのは仕掛けの基本と言える。


それでは、逆に赤を晒さない方がいいケースはあるだろうか?


四萬五萬赤五萬六萬六萬三筒四筒赤五筒八筒八筒赤五索六索西ドラ北出る七萬

真っ先に思い浮かぶのはこういう手だろう。

仕掛けて満貫ぐらいあって、高さがバレていない時。

赤を晒してしまうと、打点の匂いが醸し出てしまうので、黒5の方を晒すと。

しかもこの場合は赤がスライドで出ていきづらいので、なおさら赤を晒さなくても良さそうだ。

ドラが何枚か見えていたら、ますます匂いを消したくなるかもしれない。


チーテンの時点でほぼオリないため、赤を晒す必要は常にないように見えるが、

二萬三萬四萬四萬赤五萬三筒四筒赤五筒八筒八筒赤五索六索西ドラ北出る三萬

例えばこういう手なら、5mツモ時のスライドを考慮して赤含みでチー、手牌を外側に寄せておく方が失敗は少ないだろう

ただしそのメリットは微細につき、どちらが得かの判断は土俵や他家の雀風によっても変わってくるかもしれない。


このように、自身の打点の影を見せたくない、警戒させたくない時に赤5を晒さないことは時に大きな効果を発揮することがある

また、仕掛ける形によっては赤5を晒すことがさほどメリットにならない形もある。

それでは実戦例から見ていこう。



case1
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開局の西家。

マンズに寄った手牌だが、ここから何を切る?





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1pのトイツ落としとした。

チートイツ好きの私でもこれはホンイツ、行くよね〜。


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上手く北を重ねてホンイツイーシャンテンまで漕ぎつけた。

上家から4mが出たところ。

これを鳴く?鳴くならどう鳴く?





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赤含まずの56mで晒した。

これを23mで晒してしまうと、

四萬赤五萬五萬六萬六萬七萬八萬八萬北北ツモ五萬

次に5mを持ってきた際に2mとスライドできずに不自由な形が残ってしまう。

複合形でも慌てずに、危険牌を晒すことを心がけたい。

コツとしては、連続形ができるだけ横伸びになるように仕掛けると、スライドや待ち変えに柔軟な形が残りやすい。

4mが4枚見えていて、マンズの下の安全度が高いため、ここを積極的に残すようにする。


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あっさり北が出てきて、3900GET。

5mが出ていかないという点に加え、明らかにマンズの高い河につき、赤を晒してしまうと警戒される恐れがあった

実際赤を晒していたら北は止められていたかもしれない。

複合形が多く打点が伴いやすい染め手では、赤を晒さない工夫がしやすいと言える。



case2
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東4局1本場、35600点持ちトップ目の親番。

上家から中トイツ落としのリーチが入っている。

直後に出てきたのはここしかないドラ。

さて、どう晒す?





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黒5で晒した。

対面が8pを通しているので、スライドにメリットがない。

それならば打点を見せない方がプレッシャーは少ないと考えた。

複合形でも1通りしか鳴きパターンがないカンチャン形は、スライドのメリットが小さい。

スライドする場所を選べないので。


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なかなかアガれずに終盤持ってきたのは一個ずれた4s。

残りツモは3回だが、さてどうしよう?





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3s切りとした。

この場況で25sが1枚も場に見えていない。大概こういうケースでは25sは固まっているもの。

この巡目なら、感覚的には両面もシャンポンもアガリ率に差はなく、危険度も踏まえると安全な3s切りが優位に見える。

終盤がまるまるあるなら枚数重視に受けたかもしれない。


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これが上手くハマって、3900オールに。

25sは固まっていて、両面もシャンポンも山に2枚ずつだった。

赤を晒していた場合、対面はもう少し堅く打つことが想定できるので、リーチと直対になる可能性が高まっただろう。

自身のアガリを最大限見たいなら、赤はできるだけ晒さない方がいい。



case3
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東3局1本場、23500点持ち3着目の西家。

ホンイツイーシャンテンのところ、上家から4sが出た。

これを鳴く?鳴くならどう鳴く?





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黒で晒した。

河がやや派手とはいえ、一鳴きホンイツテンパイとまではバレにくい状況。

こちらの手は7700確定につき、できるだけ打点の匂いを消したい。

スライドに優位性はないものの、赤を晒すメリットとしては東ツモにおける変化時に、69sのノベタンを選択できる

このメリットはそこそこ大きいのではないかと思う。


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すぐに出てきて思惑通りの7700。

これが簡単そうに見えるが、鳳凰卓ではアガリ切るまでが本当に大変なのだ。

特に私はフーロ率が低いタイプということで一つでも仕掛けると警戒されやすい。

ということで、変化よりも警戒されない黒フーロを優先した。

さすがのzeRoさんでも止められなかったことから、作戦は成功したと言えよう。



case4
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開局の北家。

親からリーチが入っていて、合わせ打ちで6pが出てきた。

これを鳴こうと思うが、さてどう晒す?





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赤含まずの45pで晒した。

5pがもう1枚あるので、スライドすることになっても赤が出ていかない。

当たり牌の36pが現物で、ドラがタンヤオ牌の4mにつき、赤を晒してしまうとこちらも過度に警戒される恐れがあると考えた。

赤を晒しても基本的に問題はないが、状況的に他家を警戒させない方が親を流しやすいだろう


それでは、カン6pではなく両面で晒した意図はどういうところにあるのだろうか?


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このツモだ。

4pをツモってきた際に、4pと7pの選択ができること。これが7pを残した一つのメリットだ。

44556pの形が残っていると、47pの選択が効かないことがわかるだろう(その場合は現物の6pを切って凌げるが)。

基本的には横伸びの形を残しておいた方が、スライドが効きやすく、柔軟なテンパイ維持が可能になりやすい。

さて、ここから何を切る?





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4pツモ切りとした。

4pはダブルワンチャンスで愚形にも当たりにくい。

7pはカンチャン、ペンチャンと多様な待ちのパターンが残っている。

結局、7pの方が危険で切れないので結果は一緒じゃん、と思われがちだが…


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最後に持ってきた8p、これを使い切れることが大きいのだ。

7pを含んだチーをしてしまうと、この8pをツモって右往左往してしまう。

トータル的には最も安全度の高い凌ぎの手順を遂行できたはずである。

これを為すために一つの晒し方がいかに重要かということがわかるだろう。


アガりやすさを得るために赤を晒さないという判断をし、かつ後々凌ぎやすくなるように晒し方を工夫する。

何気ない一つのチーだが、様々なエッセンスが含まれている本局となった。



このように、打点で警戒させないために赤を晒さない手法は、ある程度感覚や裁量で行っても問題ないだろう。

長引いた際に、凌ぎやすい形にしておくことの方が重要なので、それを意識しておきたい。




ラベル:天鳳 鳴き
posted by はぐりん@ at 19:28 | Comment(2) | 鳴き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする