2014年09月28日

フリテンの残りやすい選択

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小場の展開で局が進んでラス目で迎えた南2局。

点棒状況は南家の自分から順に、19200、23000、36500、21300。
3着目の上家親とは2100点差と勝負所を迎えている。

4巡目に2sをツモってきてソーズが非常に複雑な形になった。
様々な手役も見えるが、さて何を切る?





この形の第一印象として、上手く捌かないとフリテンが残りやすいというのがある。

パッと見タンヤオ主眼に9sを切りたくなるが、
9sを切ったところで1sに比重の高い受け入れであるし、
いつのまにか8sを引いてフリテンが出来上がってしまうということがよくある。

経験則だけではなく、いかにもそうなりそうな場況である。


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俺が選んだのは素直にイーシャンテンに取る3s切りだった。

234の三色に向けて形をスマートにし、
なるべくフリテンの残らないような手組みにした。


高い手を狙うことよりも、あがりを逃さないことの方が大事な局面であるため、
場況から良さそうに見えるカン8sで即リーチを打てることのメリットが大きいと考えたからだ。


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次巡に嬉しくない1pをツモった。
これぞヨレヅモの典型だが、さて何を切る?





タンヤオと234の三色を見て、ポイとツモ切りたくなってしまう1pだが、
この1pを切ってしまうと6pの機能が低下し、やはりフリテンが残りやすくなってしまう。

俺的にはこの1pをツモ切ってしまうと、
先ほどの手牌からの9s切り以上に和了率は低下するという感覚がある。


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9s切り。ここは3mとかなり悩んだ。

最速テンパイならもちろん3m切りなのだが、
上家の2m切りに加えて、下家も4mを切り出したため、
マンズの下はかなり良さそうに見える。

123、234の両天秤なら3mを残す価値は十分にあるとみての9s切りだ。


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上家の親からリーチが入った直後に、ズバリのカン5pツモ。

この最終形なら一発目に3mを勝負する価値はある。

待ち数はあまり多くないが、ダマテンに構えられるのが非常に大きい。


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次巡、あっさりツモってとりあえず3着に浮上。

点棒的にはたいしたことないが、
間違えずに拾えたというところで、かなり手応えのあるあがりだった。



もちろん、点棒状況によって、上記の何切るはいくらでも答えが変わってくるものだが、
微差で自分のあがりを絶対に逃したくないという場合には、
なるべくフリテンの残らないような選択をすることが重要だ



フリテンを残さないコツとしては、強い弱いにかかわらず、ターツを大事にすること。

最終的に強い愚形ターツ残りなら即リーチといけばいいし、
弱い愚形ターツ残りならダマでツモか手変わりを待てばいい。

さらに、弱い愚形ターツで例えリーのみだとしても、
先制ならばさほど悪い結果にはならないものだ


むしろ、好形を求めてさまよっているうちに、
後手、好形、高打点のフリテンが完成したりして、
おそらくこちらの方が悪い結果を生みやすい。


ヨレヅモをいかに結果に結びつけるか
ラス回避において非常に重要な技術だ。


結局この半荘は2着で終了した。



ラベル:天鳳
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2014年09月21日

it's 一通

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東1局。2000・3900。


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東2局。流局。
上手くやればあがっていた。


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東2局3本場。8000。


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南2局1本場。7700。


結局トップだったが、
収入のすべてに一通が絡んでいるという珍しい半荘だった。


一通は自分としては好きな方だし、得意だと思っている。

一通の出現頻度が上がる打ち手として、
19牌より字牌を積極的に払っていく牌効率厨があげられるだろう。

ファン牌より単独老頭牌を残す打ち手の方が一通向きだ。
例えば、ファン牌を大事にする滝沢和典プロあたりにはそぐわないイメージがある。


また、一通は愚形が残りやすいため、
場況読み・山読み厨が得意とする手役だろう。

強い待ちだと思わなければ他の好形にシフトするのも容易だからだ。


俺の好き&得意な手役、チートイツと比較してみると、
牌効率という点では相容れないが、
場況読み・山読みという点では共通項がある、
なかなか面白い特徴を持った手役が一通である。


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東1局、ソーズの一通であがった配牌。

ここでファン牌を大事にしてしまうと一通にはなりにくい。

こういう場面でファン牌を積極的に切り出す雀風の人ほど、
一通との相性はいいだろう。


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南2局、ソーズの一通であがった局の途中。

これは西や白の後々づけもあるが、
ソーズの場況が絶好と見ての、
場況読み・山読みによる一通狙いの例だ。

山読みに過信は禁物だが、
スピード的にはおそらく最速になる鳴きだろう。



しかし、一通の両面形36・47待ちはなぜあんなにあがれる気がしないのか?

高めであがれるイメージがまるでないのは俺だけだろうか…



ラベル:天鳳
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2014年09月14日

オーラスの選択

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悪いなりに何とか3着で凌いできたオーラス北家1本場。

点棒状況は自分から順に、17000、35600、36700、10700。
ラス目の上家との差は6300点。

2巡目に初牌のドラ白を持ってきたところ。

さて、どういう考え方で何を切る?





まず、ここで考えるべきは親と南家が僅差で競っているので、
ほぼ一局勝負になるということだ。

そして、自分と2着目の親との点差が18300点あり、
満直やハネツモでも順位アップの目がないため、
自分のあがりはラス回避のみに焦点が絞られる。

つまり、基本的には引き気味に構えるべき局面なのだが、
親には5800、対面には5200まで放銃できるため、
とにかく上家への放銃にのみ細心の注意を払わなければならない。


そしてそのカギを握るのが今ツモってきたドラの白だ。

上家に鳴かれた瞬間逆転条件ができるのはもちろんだが、
親や対面に鳴かれた場合もその瞬間に放銃できないという条件が加わるため、
この白は自分から積極的に切り出すつもりはない。

1方向への対処は比較的容易だが、
2方向への対処となると格段に難易度が上がる。
そのような窮地に陥らないためにも、この白は流局まで絞り切るべき牌なのだ。

つまり、白を持ってきた瞬間、
この局のテーマは完全に受けということになる。


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安牌候補の西を温存し、2sを切る。

自分のあがりは見ないわけではないので、
牌効率的にも順当な選択といったところだろう。


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下家の親に仕掛けが入り、対面が8sを切ったところ。

この8sにラグが入る。

自分は受け気味に構えているので、
上家のラグ牌など真っ先に処理しておきたい。

このラグによって、大体何をツモっても8sを合わせようと考えていた。


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ところが、同巡ツモってきたのは望外の白だった。

この重なりによって、他家の打点は著しく下がるし、
何より自分のあがり目が出てきた。

下手に手狭に構えてあがりを逃す方が痛いと考え、
本当に渋々といった感じで西を切り出した。


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2巡後、恐れていた上家からのリーチが入る。

しかも宣言牌はドラの白。
仕掛ける?仕掛けない?





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悩ましい局面だが、ラス回避の観点からはスルーした方が得だろう。

最終手出しがドラの白ということは、
ツモや裏期待といった条件付きリーチの可能性がそこそこあるというのが第一感だ。


この白を鳴いてしまうと安牌は1p1枚のみ。

ラグつき8sは言うにおよばず、回れる牌がないということは、
結局ゼンツ勝負のような感じになってしまうわけだが、
自分の待ちは到底あがれる最終形ではない。

条件付きリーチに直撃を打ち上げるのが最もラスになる可能性は高そうだし、
序盤の方針として直撃を避けることを主眼においたのならこの白を鳴かないのは一貫性がある。


2巡の安全を確保しつつ、
つっぱらざるを得ない親のがんばりに期待することにした。


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ところがこれが凶と出た。

ご覧のとおり、一通高めの6mツモで裏は乗らずのきっちり満貫。
まんまと捲られてしまった。


察しのいい方はお気づきだろうが、
白を鳴いてのゼンツなら、この6mはシャンポンのツモあがり牌である。

仮に、その前の4mでストップすることになったとしても、
アンコの6mを切り出すことはないため、
上家に捲られることはなかったわけだ。


さらに、俺は気づきたくない事実に気づいてしまった。


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2枚目の白をツモってきた場面。

大体何をツモっても8sを切ろうと思っていたあの局面、
8sを切ったら下家の親が100%カン8sで仕掛ける。


そうなるとどうなっていたか。


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この7pで間違いなく親のあがりだったのである。


あそこで白さえツモっていなかったら…
どこかで親へのアシストに切り替えていたら…
宣言牌の白をポンしていたら…


最善の選択をしているように見えて、
数多ある選択肢の中から唯一のバッドエンドを選んでしまうなど、
まるで流れの読めない下手くそさんである。


もちろん自分としては悔いのない選択ではあるが、
過程に結果が伴わないとどうしてもモヤモヤっとしてしまう。

ラスを引いてニヤニヤできるような、
長期的収支計算をできるほどの脳を俺は持ち合わせていないし、
持ち合わせる必要もきっとないのである。



ラベル:天鳳
posted by はぐりん@ at 20:03 | Comment(9) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月07日

史上最低R更新

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つい2か月前は十段R2229と、我が世の春を謳歌していたのに、
現在はみてのとおりのていたらくである。
しかも先日、七段R1934という自分史上最低Rを更新してしまった。


俺の場合は、長期的には最もいい時でR2150、最悪の時でR1950という上下200ぐらいのバイオリズムで動くことは体感で認識しているのだが、
最高Rを更新してから、反動を通り越して不調の波はどこまでも止まらない。

よもやここまで凋落するとは思ってもみなかった。


確かに7月はミスもあったが、八段に降段してプレッシャーもなくなった8月はさして大きなミスはなかったと自認している。
麻雀に限らず勝負事は焦ったら負けだが、焦らずにゆったり構えているうちに気づいたらラスで終わっている。
不調の一番の要因はとにかく手が入らないということに尽きるのだが、
19字牌を切っているだけで半荘が終わっているという印象だ。

展開が悪いのは言うに及ばずだが、
たまに勝負する牌が放銃牌になったりする。
勝負する牌数に対する放銃牌の割合が大きいというのは不調時に散見されるパターンだ


ここまでみじめに降段するのは自分としてももちろん悔しい。
しかし、長期で麻雀を打つというのはそういうことなのだ
好調な時もあれば不調な時もある。

麻雀も人生も、好調な時にいい顔ができるのは当たり前だ。
不調な時こそ、他人に思いやりをもって接するべきだ。
他人に思いやりをもつというのは言い換えれば自分のフォームを崩さないという基本に繋がるからだ。

自分が実践できているかどうかは別として(笑)、
これは常に心がけている俺の勝負論である。



長い間天鳳を打ってきて体感したのは、
250試合程度の不調はザラにあるということ。

250試合というと、最高位戦上位リーグの5年分だ(48試合×5)。

これは言い換えると、上位リーグに飛び込んだ瞬間、5年間を棒に振る可能性があるということだ。
すぐ辞める麻雀プロが多いのは、ここらへんの現実的な認識に欠けている人が多いからではないだろうか。

結果が出ないのは、雀力がないからではなく、結果が出ない周期に自分がいるからという可能性をどれぐらい客観的に認識できるか、麻雀プロに必要なのはこういう視点である。




逆に言うと、常に好結果を残し続けている、例えば金子正輝プロなどがどれぐらいすごいか議論されるべきだし、
その功績をもっともっと称賛されるべきである。



俺は現在天鳳の特上で打っているが、
特上プレイヤーは決してぬるくない
試合数をこなせば八段九段と目指せるプレイヤーがごまんといると俺は思っている。

俺のこの失墜を励みにして、
ぜひ未来の天鳳位を目指してほしいと思っている。



ラベル:不調 天鳳
posted by はぐりん@ at 19:30 | Comment(4) | 不調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする