2015年03月29日

手変わりが少ない愚形は即リーチ

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東4局、30100点持ちトップ目で迎えた親番。

ペン7pが入って、一応テンパイしたがどうしよう?
ちなみに3巡目に出た中は鳴き無しでスルーしている。





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これは7m切って即リーチでいい。

ここでは、スルーした中を生かしてあがることを考えるのだが、
最も嬉しい69p重なりは、9pが2枚場に出ていて変化しにくい場況となっている。

また、リスク回避による中ポンのテンパイ取りもやはり待ちとなる69pが弱い。


4p切りのテンパイ取らずによる変化待ちは、
即リーチに行ける変化が678m67pツモによる5種17枚でそれほど多いわけではなく、
劇的な打点上昇も見込めない。

7m切りのとりダマ(とりあえずダマ)は言うに及ばずで、嬉しい変化がかなり少ない。
中に頼る最終形となると、4m暗刻にくっついた形のもう一段変化を見込む必要がある。


そこまでガチャガチャと手牌を組み替えて好形にしたところで、
打点上昇メリットはまるでなく、
むしろ叩き返されたときに受けれるようにするという意味合いが強い



それならば、親の特権を生かして先制リーチと行き、相手に対応させるというのが第一感だ。
うっかり赤5pでもツモろうものなら決定打となる。


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前巡に4mをカンして、あっさり黒5pツモ。

残念ながらドラは乗らずに1600オールとなった。


リーチが成就したこの局の結果としては十分だが、
ドラが1枚でも乗っていれば決定打となっていただけに、この半荘の行く末としては微妙なところだ。

実際次局、満貫親っかぶりであっという間に肉薄され、
この半荘は2着で終了した。


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別の半荘。
東2局、21900点持ちラス目で迎えた西家の自分。

カン3mがズバリ埋まって、役ありテンパイ。
さて、どうしよう?





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ソーズは場に高くて感触はないが、これも即リーチだろう。


嬉しい変化が5sツモぐらいで、シャンポンになってもあがりやすくならない。

これがノミ手なら期待値的にはダマテン優位で、
リーチツモ1000・2000の役ありならダマでさらっとかわす手もある。

しかし、ツモで1300・2600確定ならこれはもう勝負手だ


愚形やあまり良くない待ちでリーチするか迷った場合、
ツモで40符3ハンの点パネが確定するかどうかというのは一つの大きな判断基準だ。

そしてこの基準は、愚形で追っかけに踏み切るかどうかの判断基準にも流用できる。


裏ドラによる得点効率的にはツモ30符3ハンも、ツモ40符3ハンも大きなメリットがあるのだが、
裏ドラというのはそんなに乗るものではない

1300・2600ツモというのは満貫に準じて他家との点差を縮める得点だが、
このあがりが順位に与える影響というのはかなり大きいと俺は考えている。


特に愚形ならツモでぴったり点パネというケースが多く、
符ハネの得点上昇メリットを最大限受けられるという意味で、
ツモで1300・2600なら積極的にリーチに行くべきだと言えるだろう。


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ドラ3のテンパイが入った上家から7sがこぼれて、裏は乗らずに2600のあがり。

リーチの次巡によもやの5sを持ってきたが、
早い巡目なら合わせ打ちによって7sが盲点になるし、
ツモで点パネの権利が失われていないので悪くない。
リーチ後の5sは決して裏目ではないのである。


しかし、出あがりで裏ドラが乗らないとなると2600の収入でいまいちこの手が生きない。
エネルギーを使った割には、それに見合う報酬が得られていない。
これがこの手の弱点だ。

この半荘は運よくトップを取ることができた。


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別の半荘。
29000点持ちのトップ目で迎えた、東4局1本場、西家の自分。

かなり好手が見込めそうな手牌から2m重なりでテンパイが入った。
さて、どうしよう?





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これも即リーチでいいだろう。


この巡目のこの牌姿なら絶好形にして本手リーチを打ちたいというのが本音だが、
肝の14mの1mが早くも3枚見えてしまっているというのがポイントだ。

最も嬉しい変化であるはずの13p縦重なりが、
ここではそれほどあがれそうな最終形とはならない。

つまり、ここで1p切りのテンパイ取らずならマンズを伸ばすというよりソーズを伸ばすことが必要となってくるわけだ。
しかし、そこまでして好形を作りに行く必要は果たしてあるか?

ここで重要なのは、2待ちというのが良い愚形であるということだ。

2のあがりやすさを踏まえたら、テンパイ巡目を大幅に遅らせて本手を作るのも、
ここで2600の即リーチを打つのも期待値的には変わらない。
むしろ、感覚的には後者が優位とみる。


例えば、1mが1枚しか見えていなかったり、赤5mが黒5mだったりしたら、
1p切って他を伸ばしていくのも自然な選択だろう。


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結局、一人テンパイで流局。

このぐらいの手で一人テンパイなら作戦は成功と言っていい。
自分のツモを見ると4pの好形変化を逃しているが、5pツモであがりを逃しているわけでもないし、
この結果を見ても大成功だ。


決して拙速なリーチではなく、戦略的自然なリーチで、
愚形でもこういう早いリーチは天鳳では有利に働くことが多い。

この半荘はトップで終了した。



ラベル:定跡 立直 天鳳
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2015年03月22日

良い放銃

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東4局1本場、南家の自分。
20200点持ち現在ラス目だが、下3者が拮抗している。

目下イーシャンテンで、下家から8mが出た。
これは巡目的にも当然ポンしてテンパイに取る。
25sは悪くないと思っている。


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ところが、直後に親からリーチが入り、
一発目に掴んだのはド裏スジの2m。
さて、どうしよう?





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2mをブンと振り抜くと、これが刺さって12000。
急転直下の一人凹みとなってしまった。


この放銃をどうみるか?

俺の感覚から言うと、こういう放銃で悪くなるということは決してない
なぜなら自然な手順での放銃だからだ。


自然なポンテンで待ちも十分、めくり合っても五分の勝算はある。
さらに、オリるにしても安牌に乏しく、後々手詰まりになる可能性が高い。
ここでは自分の手の値段は関係なく、親の手を潰せる最終形であるかどうかが重要だ。


一方、自分の鳴きで入れたテンパイである上、その流れで引いた超危険牌であるというのが気にかかるというのもあろう(実際親の入り目は2s重なりだった)。
しかし、ここで4sを抜いて首尾よくオリきれればいいが、
安牌に窮した挙句に安全そうな牌でオリ打ちしたら目も当てられない。

そういう最悪の放銃のリスクがそれなりにあるなら、
まっすぐに打って放銃した方がよっぽどいい。
「後悔」「仕掛け倒れ」「オリ打ち」もない、自然な放銃だからだ。


東場のうちは満貫クラスの放銃をしても、
南場まるまる挽回のチャンスはあるし、
悪くない放銃ならば、ミスをしない限り復活の好機というのは必ずおとずれると考えていい


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焦ることなくチャンスを生かした結果、西場に突入。

上家のリーチに裏が乗って幕引き。
きわどく3着で終了となった。

結果論で放銃の良し悪しを語るわけではないが、
その後の打ち筋にミスがなければ、
最終着順その結果自体が、放銃の善悪の一つの目安となる。


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別の半荘。
南1局、微差の3着目の親番。

上家から白が出たが、これを鳴く?





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親番とはいえ、これはスルーだ。

スルースキル「頭のない手は鳴かない」、だ。

ただでさえ頭がないのに、リャンカン形が2つもあって、
後々難しい選択を迫られそうだ。
こういう場合はツモの様子を見ながら方針を決めていくといい。

スルーすると、4pが重なった。
これでとりあえず白を鳴く体勢が整った。


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そして次巡、よだれが出そうな赤5mツモ。

「スルーして、好牌引いたら攻め意識」、だ。

スルーの判断が正解だったごほうびツモ。
さっきとは打って変わって虎モードに鞍替えだ。


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ツモが効かずに、この4mで2000の放銃。

スルーの結果、攻めを意識して放銃に回っているが、
結果的には上家のチャンス手を潰している。

これが悪くない放銃なのは、牌の流れに沿って、攻めに必然性があるからだ
白をポンして愚形イーシャンテンからの放銃だったら、仕掛けに無理がある良くない放銃ということになる。


結局、この半荘は3着で終了した。


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別の半荘。
南1局、微差の2着目の親番。

たった今、対面が上家から2mをポンして、上家が8mをツモ切ったところ。
8mを食い取られた格好だが、これをチーする?





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スルースキル「急所はどこかを見極める」で、この8mはスルーした。

この局面、25mは激しく急所だが、58mはまだ急所ではない。
677mは縦にも使える好形なので、8mは慌てて鳴く必要はない。

2mが枯れただけでもかなり感触が悪いのに、8mを食い取られてもいる。
この一連の流れを感触悪しとしたのも8mをスルーした理由のひとつだ。


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上家に仕掛けが入って、5sが出た。
さてこれはどうしよう?





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8mをスルーしたなら、この5sは鉄スルーだ。

この5sをチーするつもりなら、先ほどの8mはチーしておくべきだし、
ここで5sを鳴いてしまうと攻め方に一貫性がなく、ちぐはぐな印象だ。


スルースキルを発動した結果、光り輝く赤5mをGET。
「スルーして、好牌引いたら攻め意識」、だ。

スルーの選択が正しかったことを示す、最高のツモ。
こう来た以上は、仕掛けにひるまず自分の手を高く仕上げることを強く意識する。


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次巡、ツモったのはドラそばの3p。

仕掛けにもかなり切りにくいが、さて何を切る?





ここは345の三色を見る6m切りか、手広く受ける3p切りかでかなり悩ましい。
安全度も考えたら6m切りなのだが、
ドラツモがフリテン受けになるので嬉しくない。

また、ピンズは場に高くて4pは難しい受けに見えるし、
345には高めの5sが若干ネックだ。

単純に4pと58mを比較したら、
どちらかというと58mの方が強そうに見える。

ここは攻めを意識しているので、
自分の都合でまっすぐに3pを選んだ。


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ロンの声に一瞬たじろいだが、たった2000点、
しかもトップ目への放銃で済んだ。
さらに、ラス目の3900の手を潰すことに成功している。


これもツモの流れに沿った攻め意識によるものだが、
一貫性を持ったスルーによって攻め返す体勢が整ったからこその放銃であり、
自然な手順による放銃というのはこのように悪い結果を生みにくい
こういう放銃は、打った瞬間に「良し」という感触になるものだ。


この半荘は、2着で終了した。


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別の半荘。
開局、南家の自分。

親リーチの一発目、カン7pを引き入れてピンフのテンパイ。
下家は染め手の可能性もあるが、さてどうしよう?





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ここはカン7pツモを好感触と見て8m勝負した。
7mのワンチャンスなので、ギリギリ行けそうな牌だ。


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次巡、ドラをツモってこれはさすがに切れない。

1sも切りにくいし、この手はこれまでと諦め、7pを中抜きで合わせ打った。


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ところが次巡、その7pを再び引き戻す。

いずれにせよドラは切れないので、対面の4pに合わせ打ちした。


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さらに次巡、再度1pを引き戻して、テンパイ復帰。

親の河には赤5sが顔を見せたが、さてどうしよう?





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ここは思い切って、ドラを勝負した。

前巡の7p引き戻し、さらに14pの引き戻し、そして親が切った赤5s。
これはサインだ。牌が行けと言っている。

何度テンパイを崩しても、それを咎めるようにテンパイし返す。
こんなに牌が寄ってきているのだから、それを無下にせず、全力で応えなければならない。

3mがあがり逃しの形になっているが、逆に言うとかわせるチャンスでもある。
ドラは無事に通過した。


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次々巡、無スジの2mを持ってきた。

さて、どうしよう?





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これはさすがに厳しい、厳しいが放銃覚悟、気合いの勝負だ。

あのカン7p引き戻しに意味がないはずがない。
牌のお告げに従って、行ってみる。


この2mもなんとか無事に通過した。


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試練はまだまだ続く。
最後のツモで生牌の白を持ってきた。

さて、どうしよう?





一瞬ひるんだが、47mだけは切らないと決めている。
ここまで来て押さなかったらむしろバチが当たってしまう。

おりゃ!と気合いで白をツモ切った。


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やはりというか、さすがにといった感じでロンがかかる。

しかし、西家からのロンで―――5200。

「良し!」とはもちろん思わないが、この巡目に生牌で放銃して5200?
牌のお告げに従って行った結果が、考えうる最安値で、しかも親の連荘を阻止することにつながった。

なんとなくだが、これは悪くない放銃なのでは?という予感がひしひしとした瞬間だった。


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この半荘の結果。
トップ目でオーラスを迎えてテンパイまでこぎつけたが、わずかに届かず2着終了。


2着という結果があの放銃のおかげだなどと言うつもりは毛頭ないが、
牌の声に耳を傾け、その道しるべを辿った結果であることもまた確かだ。


牌の囁きを感じ、ツモの流れを感じ、その意味を自分の中で咀嚼する。
牌とのコミュニケーションによる放銃は、決して悪い結果を生まないばかりか、
より深く麻雀を楽しむことにつながる、俺はそう思っている




ラベル:天鳳 放銃
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2015年03月15日

チートイツではないと読む

前々回の日記ではチートイツが匂う捨て牌読みについて書いたが、
今回はチートイツの可能性が低い捨て牌について考察していく。


チートイツは捨て牌が変則的になりやすいため、
場況の雰囲気で読むというケースも多いが、
稀に変則的な捨て牌で普通のメンツ手という場合もある。

そういう場合に、チートイツならば牌理上可能性の低い捨て牌の傷を見ることで、
字牌やスジが切りやすくなり、無駄な放銃を避けることができる。

チートイツの可能性が低い捨て牌の特徴は以下のとおりだ。


@トイツ落としがある
序盤のトイツ落としはメンツ手からのチートイ移行が稀にある。
中盤以降のトイツ落としは信頼度がかなり上がる。


A1枚すでに切っている牌を手出し
チートイツなら1枚切っている牌を残しておく理由に乏しいので、
メンツ手の可能性が高い。
リーチ宣言牌で比較的よく見られる。


B3枚切れの牌がリーチ宣言牌
ハメ手でない限りチートイツはない。
この中では最も信頼度が高い。


それでは、実戦例を見ていこう。


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東4局、トップ目で迎えた親番。

上家の捨て牌がかなり変則的で5巡目にして両面ターツ落としがある。

自分の手は牌が縦に重なり、この時点でトイツ場を意識している。
つまり、上家のチートイツは大いに警戒している局面だ。


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自分の11巡目の9mに合わせて上家も9m切り。
はっきりとチートイ傾向の捨て牌を意識した後、
13巡目に上家からリーチが入る。

このリーチをどう読む?チートイツはあるだろうか?





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このリーチにチートイツはまずない。
なぜなら、最終手出しが1枚切ってる4mだからだ。

最終手出しが1枚切ってる牌なので、4mのまたぎは両面に対しては安全で、
通ってない無スジが大本命となる。

こういうケースではスジの7mはかなり危険だが、
23s手出しによって、若干7mの危険度は下がる。
しかし上家はラス目で、手役狙いの可能性がある以上、7mは切れない。

仮に本局1mが場に1枚切れだとして、
チートイツでないと見極められれば、1mを躊躇なくトイツ落としすることができるわけだ。


ご覧のように上家は58p待ちで、入り目は3mだった。



ところで、実戦の際に相手からリーチがかかって切迫した状況になったとする。
相手の捨て牌にトイツが並んでいるが、
これが手出しだったかツモ切りだったかさっぱり覚えていない。
実際俺もそういうことがよくある。

トイツが並んでいても、2枚目がツモ切りだったらまるで意味がないし、
チートイツなら必然的に捨て牌の被りが多くなる。

全員の手出しツモ切りを覚えている人などむしろ特殊な能力の持ち主だし、
手出しツモ切りの激しくわかりづらい天鳳ではそれは無理がある。


そこで、手出しツモ切りを見ることなく、チートイツではないと読めるおすすめの方法がある。

それは、リーチ宣言牌がすでに切っている牌かどうかを見ることだ。

リーチ宣言牌というのは大抵の場合手出しだ。
そして、1枚切っている牌が最終手出しでチートイツである可能性というのは極めて低い。
さらに都合のいいことに、牌理上、最終手出しが1枚切っている牌になるケースというのは頻繁にある


リーチと言われた瞬間に、それがすでに捨て牌にあれば、
字牌や端スジの信頼度がかなり上がるわけだ。

労少なくして益の多い読みであるため、ぜひお試しあれ。


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別の半荘。
南2局、微差のトップ目の親番。

捨て牌に中張牌が多く、変則手も匂う上家からリーチが入る。
こちらは赤3ドラドラの超勝負手だが、さてどうしよう?
この2pは切れるだろうか?





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上家はすでに切っている7m切りリーチなので、チートイツはない。

チートイツではないということは、通常の無スジはかなり危険となる。
この場合、ピンズの下ははっきりと危険で切れない。
また、手に残っている9mもシャンポン待ちがあって切りにくい。

オリたくない手だが、巡目も巡目だし、渋々4mを切ってオリた。


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上家の手は25p待ちだった。

意外と安牌が少なく、オリるのが難しかったが、
チートイがないということがわかれば、1mのトイツ落としがかなりしやすくなる


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上家のイーシャンテンは、ピンズとマンズのくっつきテンパイだった。

入り目がマンズで、3p手出しリーチだとチートイツの可能性も十分にある。
そうなると、1mのトイツには手をかけられない。

チートイツがあるかないかで打牌候補は多少なりとも変わってくるものだ。


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別の半荘。
自分の捨て牌の第2打と第3打に注目してほしい。

序盤に西のトイツ落としをしてメンツ手を見たが、
そこからまたチートイツに組み直している。

このように、チートイツの可能性が低い捨て牌にも例外がある。


@メンツ手からトイツ手への移行
メンツ手で内に寄せているうちに牌が折り重なってチートイツになるケースがある。
上記のように序盤のトイツ落としからのチートイツもしばしば見られるし、
1枚切ってる牌の手出しが中盤にあっても、チートイツになる場合が稀にある。


Aカンツからの1枚はずし
トイツ手の天秤にかける場合、カンツからカンせずに1枚切るケースは意外と多い。
これがチートイツに仕上がった場合、1枚切ってる牌の手出しリーチでチートイツという先述の法則とは真逆のケースが生まれることに注意が必要だ


B自分で切っている引き戻し牌を残すケース
メンツ手からチートイツに移行した場合、自分が序盤に切っている山にいそうな牌を残すことがある。
重ならなければいずれ切られることになり、フリテンのリスクがないのがこれのメリットだ。
字牌であることが多いが、Aと同様宣言牌が1枚切ってる牌となるため、やっかいだ。
しかし、俺の経験則で言えばこれをチョイスする頻度はかなり低く、レアケースと言っていい。
俺の場合は常にチートイを意識しているから低頻度になるかもしれない。
むしろ横の意識が強い人の方が、緊急時のチートイの対応として用いる頻度は増えるような気もする。



どんな捨て牌でもチートイツの可能性がゼロということはない。
このような例外が実戦でどのように表れるのか、見ていこう。


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3sがカンツになったが、チートイツがあるので3sツモ切り。

カンツから1枚切る場合はツモ切りの方が得なことが多いと俺は考えているが、
チートイツの可能性がある場合は、はっきり手出しを見せた方がいいだろう。
ここでは、3s手出しの方が良かった。


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次々巡に、8pツモってチートイツのテンパイ。

1mが良くないので、ここは変化待ちだが、
トイツ落としでチートイツテンパイという、滅多にお目にかかれないパターンだ。


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絶好の南単騎に振り替わって、即リーチ。

首尾よく3200の出あがりに成功した。


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別の半荘。
全体的に中張牌が捨て牌に多く、変則的な場。
牌の寄り方からかなりトイツ場を意識しているところに2pツモ。

1pが山にいそうだし、すんなりメンツ手でまとまるビジョンがわかない。
ここは難しいが、6sを切ってトイツ手方面へと向かった。


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次巡、見事に1pをツモってチートイのテンパイ。

前巡の6sに注目してほしい。
これはすでに自分で1枚切っている牌だ。

中盤以降メンツ手からトイツ手にシフトする場合、
1枚切っている牌が手出しで出てきてもチートイツになっていることはごく稀にある。


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切れない発に待ち替えして、流局。

これしかない親権維持といった感じで会心の局だった。

捨て牌の形状がどうなっていようと、
これぐらいの変則場なら変則手は警戒されるので、
チートイの臭いがどうかとかはあまり関係がない。

やはりチートイは、トイツ場になっていないか、
変則的な捨て牌になっていないかなど、
全体的な場況の雰囲気がどうなっているかで読んでいくのが基本だろう


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別の半荘。
南2局、29600点持ち2着目南家の自分。

上家の親が変則的な捨て牌で、かなり警戒している局面。
3mが出るタイミングがいまいち不自然で、いかにもチートイツという雰囲気だ。


3枚目の北をツモったが、安易には切れない。
とりあえず9mを切ったが、テンパイまでは難しいと考えている。


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対面の打2mに合わせて、親も2mを切ってきた。

自分で1枚切っている牌である上、合わせ打ちだ。
これによってわかることは、上家は現在、チートイツのテンパイではないということだ。

2sツモによって微かにテンパイの可能性が出てきた。
そこで、今なら確実に通る北切りを選択した。


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信じられないことに、この北がロン。

チートイドラドラで9600の放銃となってしまった。

どうしてこういうことになったのかというと…


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チートイテンパイ時に、上家はフリテンの2m受けを残したからだ。

うっかり見落としたわけではなく、
おそらく2mが山にいると思ったのだろう。

5sでは出あがりに期待できないし、
それならば山にいそうな2mに賭けたと、そう推測できる。
実際2mはこの時点で2枚山にいた。

そして合わせ打ちのタイミングで北をツモったと、そういうわけだ。


これは正真正銘のレアケースだが、
例えば例外Bのケース、2mが山にいそうだとして引き戻し牌を残した場合、
テンパイ時に出てくるのは2mなわけで、
本局と同様のパターンでチートイツに刺さることもあるということである。


チートイツが危険だとして止めた北なのに、
なぜかテンパイまで温存して放銃してしまうという何ともやりきれない結果になってしまった。

しかし、こういうレアケースまで想定していたら切れる牌がなくなってしまう
こういうのに打ったら仕方ないと割り切って、
目に見える情報を積み重ねていくことが重要だろう。

どんな捨て牌にもチートイの可能性がある、そういう認識を持っているだけで十分だ。



ラベル:読み 天鳳
posted by はぐりん@ at 21:55 | Comment(6) | 読み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月01日

チートイツを読む

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南2局4本場、32200点持ち2着目、北家の自分。

3着目で親の下家からリーチが入って一発目。
25pテンパイのところ、1枚切れの西をツモったが、さてどうしよう?




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この西ははっきりと危険で、切れない。

下家のリーチには明確なチートイツの痕跡がある。
それは何だろう?





それは、発と白の切り順だ。

下家は場に3枚切れた直後に発を切り、
リーチ宣言牌で1枚切れの白を切っている。

下家がメンツ手なら安牌の発を抱えて白を先に切るのが普通だ。
つまり、下家が白を残したのはそれが必要だったからに他ならない。

そこで、下家の手はチートイツか、
あるいは頭のない形であったことが想定できる。

比較的中張牌が多い下家の捨て牌からもそれは妥当だ。


いずれにせよ、この西は単騎待ちなら本線なので4sを切って回った。


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流局。やはり下家はチートイで、ドラ単騎待ちだった。


最終手出しが安牌か否かというのがチートイを読む大きな手掛かりで、
字牌の切り順に注目すればチートイの危険臭を察知することができる。



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別の半荘。
南2局、20000点持ち北家の自分。
2着目とはいえ、下3者が2000点差にひしめき合っている。

終盤に1枚切れの北をツモったが、さて何を切る?





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この北は切れない。

なぜなら、上家がおそらくチートイツのテンパイだからだ。

上家がチートイツである根拠というのが捨て牌にはっきりと表れている。
順を追って見ていこう。


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まず、上家の78p両面ターツ落としが変則手の手がかりで、
下家の西切りに合わせて3枚目の西を手出ししている。

通常のメンツ手であったり、染め手であるならばこの西はもう少し温存されそうな牌だ。


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さらに、俺が切った南に合わせて、ラス南を手出し。

中張牌ツモ切りの後、終盤にかかる局面でのラス南合わせは、
いかにもチートイツを臭わせる。

チートイツ狙いの捨て牌として最も特徴的なのは、
2枚切れ、3枚切れの字牌を合わせ打つことが多いということだ。

中張牌でもその傾向はあるが、
字牌はメンツ手なら安牌となるため、
積極的に切り出す理由に乏しい。

つまり、字牌の合わせ打ちはチートイを見抜く大きな手掛かりとなる
その前後に両面ターツなどの強いターツ落としがあればなおさらだ。


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さらに、下家の切ったドラの1sを合わせ打ち。
このへんまでくると捨て牌的にもチートイ濃厚と読んでいる。

そして、最終手出しの6sだ。
対面のタンヤオ仕掛け、4s手出しに対して周辺のソーズはかなりの危険牌だ。

この段階で6sを切ってくる以上、上家はかなりの確率でテンパイが入ったと読める。
そうなってくると待ち頃の北は切りたくない。

ノーテン罰符は惜しいが、3pも切りにくいし、ここら辺が引き際だろう。


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予想通り、上家はチートイのテンパイで、2p単騎待ちだった。

北は当たりではなかったが、かなり危険な牌であったことは確かだ。

このように、ダマでもある程度見抜けるチートイだけに、
捨て牌の特徴を捉えれば、リーチによる致命的な放銃を避けることにつながるだろう。

本局は、下家のリーチに対面がオリ、2人テンパイで流局した。


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別の半荘。
東2局3本場、19500点持ち、下が大接戦の2着目。

もともとトイツ手志向だったが、このツモで完全にチートイツへと向かう。


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手が進まずに、終盤を迎えて、何を切る?





ここで最も注目すべきは変則手っぽい親の切り順だ。

ホンイツも匂う対面の捨て牌だが、
字牌より前にど真ん中の4pがポンと切られている

さらに、俺の切った東に合わせ打ち、
両面ターツ落としとなる3pが手出しで出てきた。

一色手で、端牌や字牌よりも中張牌が優先して出てくる。
これは、典型的なメンホンチートイの捨て牌だ。


つまり、ここではピンズの生牌や字牌に手をかけず、
マンズを切るのが正解だ。


tenhou.3175.jpg

あちゃー(>_<)


下家の仕掛けがまるで読めずに、なんとなく打ってしまった。

こういう集中力のない放銃をしていたらラスになるのも必然だ。



ラベル:読み 天鳳
posted by はぐりん@ at 00:40 | Comment(0) | 読み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする