2015年07月26日

ラグの活用 守備基本編

少し前にいくつか掲載したテレビ対局の記事について、
著作権に触れる可能性があるということで、
画像をすべて削除しました。


掲載の記事についてはそのまま載せていますが、
画像は見られなくなっていますので、ご了承ください。



さて、今回は天鳳におけるラグ読みから基本的な守備の考え方をやっていく。
基本編なのでみなさんが普段意識しているとおりの内容だろう。

ネット麻雀ではラグ読みという独自の戦略があり、
これをいかに有利に活用できるかどうかでそれなりに成績にも影響してくるはずだ。


天鳳というゲームを攻略する要素として、
ラグ読みの比重は決して小さくない
ものであると俺は考えている。

このブログでは今後、
ラグによる有益な読みを詳細に検討していきたいと思っている。



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南2局、3着目で迎えた北家の自分。

ドラドラ赤のチャンス手をもらって、さて何を切る?





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ピンズのターツを払った。

第一感はソーズ落としだったが、
2p8pの早切りが2人いて、5pが若干心もとないという感覚からだ。


危険度の高い7pを先に切ると、
これにラグがかかる


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次巡、安全な西と振り替えて、6p切り。

これにはラグがない
これを覚えておく。


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次巡、下家の親からリーチが入って、
一発目に持ってきたのは7p。

とりあえず安全な西切り。


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直後にラス目の上家から、よだれの出る赤5sが出たが、
これを鳴くか?





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俺の場合、これは鳴き無しだ。


なぜかというと、ラグありの7pが危険すぎるからだ。

6pにラグがなく、7pにラグがあるということは、
下家は単純な47pの受けがあった可能性が高い。

ここで止める牌には色々と条件があって、
例えばラグのない6p、あるいは5pならば赤5sはチーして勝負する。

また、6pにもラグがあったなら7pは切る

さらに、4pが暗刻持ちでなければ7p勝負する可能性もあるが、
これは行かない可能性の方が高い。


チーラグの基本的な手牌読みは、
ラグ牌をまたぐスジをそれぞれ最低1枚は持っている
という思考だ。


7pのチーラグは56pか68pか89pというターツを持っているということだが、
これは58pと69pを最低1枚ずつ持っていると言い換えられる。


これはどういうことかというと、
7pにチーラグのある場合、
58p、69pの安全度は逆に高まり、
47pのみ危険度が跳ね上がる
ということだ。

これはラグ読みの基本だが、かなり重要で役に立つ読みだ。


この局面、鳴き無しにしたにもかかわらず、5sに長いラグがかかる。
対面のポンラグであることは明らかであり、
これで下家が5sまたぎでないことも判明した。


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結局、親がツモ。

やっぱりな、の47pで裏は乗らずの2000オールとなった。

ちなみに、親の入り目は1pだった。


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7pラグ時。

タンヤオの移行もあるので、4pなら鳴くかもしれない牌姿だった。


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別の半荘。
鳴き無しでいたところ、下家の1pにラグ。

端牌のチーラグは待ちになる可能性が高いので、特に注目する必要がある
複合形の組み合わせが中ほどよりも少なく、そのまま待ちになりやすいからである。


このケースでは、自分の14pの持ち方からも、切り時には細心の注意を払う必要があると考えていた。


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次巡、下家の2pにもラグがかかる。

これにて14pの安全度はかなり上がってほっとする。

2pをまたぐ14pは対面は最低1枚は持っていると考えられるからだ。

例えば、2pのみ上家のポンラグだったとか、
2pのみ偽ラグだったとかというレアケースもあるにはあるが、
ターツ落としの場合の連続ラグは、経験上チーラグの信頼性はかなり高まる


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2pが3枚見えたので、ここで4pを手放す。

4巡目の2pラグがなかったら、
この4pは危険度との兼ね合いで、もっと早くに手放していなければならない牌だ。


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2pラグ時。

ご覧のように対面は自風トイツで仕掛けが効き、
読み通り14pはすでに持っていた。


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リンシャンツモで2600オールが決まった。


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別の半荘。

発をツモ切ったところ、この発にラグがかかる。

が、スルー。


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上家からリーチが入って、一発目に発をツモった。

さて、どうしよう?





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先ほどラグがあったので、発を切って他家に一発を消してもらう…

のではなく、現物を切る


他家の発スルーは、積極的に鳴きたい形ではないからスルーの可能性の方が高い。
1枚目スルーなのに、リーチが入ってから鳴くというのは通常考えにくい。

そう考えると、放銃のリスクもあるだけに、発は切りたくない。


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ここでも発を切らずに、南を切る。

発トイツの他家がいるなら、発は近いうちに出てくるだろう。
それを待ってから発を切っても遅くはない。


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南家の追っかけリーチが入り、上家が5200の放銃。

なんと上家が発待ちだった。

上家は好形につき発を1枚スルーしたわけだが、
そのラグがキズとなってしまった。


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別の半荘。

上家の中にラグ。これを覚えておく。


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南家と西家が鳴き合戦。

場は相当煮詰まっている。


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北をツモって何を切るか?





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8mを切ってオリる。

中のラグを見ているので、どちらかが中暗刻の可能性がかなり高い。

下家が中暗刻なら単騎待ちになるので、1枚切れの北などは切れないし、
対面が中暗刻ならテンパイ濃厚だ。


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実際はこんな感じ。

おいおい下家、上手に仕掛けたな。


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対面が両面に振り替えて、ハネ満の放銃となった。


ファン牌のラグを覚えておけば、
仕掛けとの整合性からそれが暗刻になっている可能性を読むことができる。


2フーロ、3フーロともなれば、手牌の形を推測することもたやすくなる。


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別の半荘。

下家の8pにラグ。
これを覚えておく。


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対面北家のリーチ後。

対面が切った3pにラグ。
これも覚えておく。


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上家の追っかけが入り、手詰まり気味だが、何を切る?





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ここでは赤5m切りがベストだ。

上家は離れトイツ落としであるため、
上家に対しては8pは安全そうだが、対面に対してはラグ牌そのものなので切れない。

ピンズが安い場だが、
対面の3pにラグがあったので、上家に対して36pも切りにくい。

そうなると必然的に赤5mに手がかかることになる。


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対面の3pラグ時。

3pがチーラグである場合、上家はほぼ確実に4pを持っている。

そうなると、ワンチャンスであろうと36pが絶対に切れない牌となることはわかるだろう。


基本かつ重要なのは、
チーラグなら、ラグ牌とそのスジが最も危険である
ということであり、
このラグを覚えておくことで切れない牌を絞り込んでいく。

単純だが、これが最も守備において効果的な方法だ。

そこから応用して、ワンチャンスやノーチャンスを見抜くような技術が生まれてくるわけだ。


ちなみに、対面の入り目は5pズバリだった。



ラベル:ラグ 天鳳
posted by はぐりん@ at 20:44 | Comment(8) | ラグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月19日

1枚切ってる牌の手出しリーチ 完全看破

今回は、1枚切ってる牌の手出しリーチ、
いわゆる離れトイツ落としリーチの読みについて考察していく。


実戦でも頻繁に見られるリーチであり、
牌理上、最終手出しは何らかの形で手牌に絡んでいる可能性が高いため、
ある程度待ちのパターンを類型化することができる。


具体的には以下の傾向がある。
頻度は実戦で出現する頻度、危険度はそれが放銃に繋がる危険性を示している(A〜E)。


@その牌と関連しない無スジ(好形) 頻度:A 危険度:A

Aもろひっかけスジ            頻度:B 危険度:A

B2ケン隣のシャンポン         頻度:C 危険度:B

C1ケン隣のシャンポン         頻度:D 危険度:C

Dその牌と関連しない無スジ(愚形) 頻度:B 危険度:C

Eその牌をまたぐ両面          頻度:E 危険度:E

Fチートイツ                頻度:E 危険度:E


このケースで最も特徴的なのは、
Eその牌をまたぐ両面形は、牌理上ほぼないということであり、
それを基礎として待ちを読んでいくことになる。


それでは、実戦例からそれぞれのケースを見ていこう。



@その牌と関連しない無スジ(好形)

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先制リーチをかけたところ、下家が1枚切ってる4m手出しで追っかけリーチ。


下家は安全牌の中より4mの方が遅いので、
4mは手牌に関連していたと考えられる。

こういう場合、マンズの周辺は雀頭になっているケースも多く
36m待ちの自分としてはちょっとピンチかなという感覚になる。


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無事に6mツモ。

下家は147p待ちだった。
形を見れば入り目が3mであることは一目瞭然だ。


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下家のイーシャンテン形はよくあるパターンで、
並びトイツから1枚ほぐした完全イーシャンテン形、もしくは準完全イーシャンテン形(牌効率を重視して両面が埋まればより広くなる形)からの離れトイツ落としだ。


この場合、マンズは周辺が雀頭になっていることがかなり多く
このケースのように暗刻になっている場合もある。

マンズで雀頭が決まるということは、必然的に他の部分の好形が待ちになるということであり、
これが手出し牌に関連しない好形無スジが待ちになるという牌理
だ。


ちなみに、下家が3m手出しリーチだと、これは離れ両面ターツ落としとなり、
25mの危険度は5割近くにまで跳ね上がる。
25mが入り目でなければ待ちになっているという読みが働くからだ。

これについてはまた別のトピックで触れよう。



Aもろひっかけスジ

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対面からリーチ。

安全牌の東より6pが遅いことより、
6pは確実に手牌に関連していると考えられる。


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かわすことに成功したが、対面の待ちはもろひっかけのカン3pだった。


牌効率を重視する場合、ピンフとの兼ね合いからシャンポンよりリャンカンを重視するケースの方が圧倒的に多く、牌理上、この6pをどうしても取っておかざるをえないのがリャンカン形の特徴だ。


出あがりの効きやすい、より外側の牌を待ちにしようとすればするほど、
この最終手出しがキズになってしまうケースも多く、
特に場に安い色が離れトイツ落としで宣言牌として出てきた場合、
もろひっかけである場合がかなり多い



とにかく、こういうケースでのもろひっかけは、
頻度も多く、極めて危険
なので、
例えば追っかけリーチなどでも注意が必要だ。



B2ケン隣のシャンポン

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他家視点。

上家が6s手出しリーチ。
1枚切ってる6sで間に2mを挟んでいるので、この6sは手牌に関連していると考えられる。


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自分視点。

結論から言うと、69m入り目の4s西シャンポンリーチだった。


4466のような飛びトイツからの1枚はずしの場合は、片割れの出やすさにもよるが、カンチャンよりシャンポンに受けるケースの方が多い。
牌効率を重視しながらあがりに寄せる選択として自然だからだ。

これが並びトイツの場合は、当然両面に受けるため、
離れトイツ落としリーチのシャンポン形は2ケン隣であることの方が圧倒的に多い。



このケースでは、6sをまたぐ両面はなく、8sは場に2枚切れであるため、
8sはこのリーチに対してかなり安全であると読める。

シャンポンの可能性を読む場合は、生牌かどうかを見ることが重要で、
生牌である場合の危険度はかなり高くなる。



このケースでは、前述したようにスジの3sの方が危険度は高いが、
2ケン隣生牌の4sもマークを入れる必要がある。


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対面からの追っかけも入ったが、
上家のタンヤオにかわされてしまった。



C1ケン隣のシャンポン

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上家から先制リーチが入った一発目。

好形イーシャンテンから4sツモったが、何を切るか?





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ここでは4sをツモ切った。

上家の3sは8mツモ切りを挟んでの手出しリーチなので、
手牌に関連している可能性が高い。

上家が56sという両面ターツがあるなら、
3sは真っ先にトイツ落としをするはずだし、
3sを温存する理由に乏しい。

このケースで両面の4sが当たるのは、
35sからの6sツモのパターンで、それはレアケース
だ。


前述したように、飛びトイツ落としから2ケン隣の1sや5sシャンポン待ちはあっても、
1ケン隣の2sや4sシャンポン待ちの可能性は低い。

なぜなら、その場合通常は両面待ちに受けるからである。


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しかし、予想に反して上家は2sと白のシャンポン待ちだった。
裏が2pで5200。

結局これは、ラス目につきあがりやすさよりも打点を取ったということだ。
ドラが1枚もないので、白の1ハンに照準を絞ったのだろう。


通常ならば、枚数重視で両面の14sに受ける方が多いはずで、
このシャンポン受けはどちらかというとレアケースだ。

ドラが1枚でもあるなら、ツモ裏1期待の両面受けにするのが普通だろう。

俺の4s切りは場合によってはアウトだったが、
これは離れトイツ落としだったからこそ選べたわけで、
3s2sという離れ両面ターツ落としだったら、4sは切らない


これは基本的な待ち読みの牌理で、単純だが非常に重要だ。



ちなみに、最近の統計では、字牌シャンポンのあがり率は、両面に劣らないという結果も出ており
期待値的にシャンポンを選択する人も増えてくる可能性がある。

現状の頻度はDだが、今後の頻度は上昇することも考えられる。



Dその牌と関連しない無スジ(愚形)

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下家から6m手出しのリーチ。

1枚切っている牌だ。


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絶対に切れない3mを掴んで、とりあえず先ほど通った白切り。


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結局、下家の一人テンパイで流局。

下家の待ちはカン7pだった。


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超好形が先に埋まってのカン7p残り。

手順上この愚形が残ってしまうのは仕方ない。


確率的に好形が先に埋まってしまうことの方が多いので、
結果的に愚形が残ってしまうのは離れトイツ落としでも普通にある。

愚形待ちの頻度がBなのはそういう理由による。


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別の半荘。上家のリーチが流局。

これなども、離れトイツ落とし愚形のパターンだが、
ラス目のリーチらしく、手役が絡んでいる。


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離れトイツ落としになる牌理として、
4455mの並びトイツから1枚ほぐしているわけだが、
並びトイツはイーペーコーやトイツ手、コーツ手の種になる部分でもある


ラス目がこの部分をほぐしてくるからには、
他が十分形であったり、手役が絡んでいたりと何か理由があると考えていい


離れトイツ落としは、好形の種を保留しているという点で、
他の部分に好形変化を見ていることも多く、
最終的に好形の待ちになる可能性が比較的高い。


これが頻度的には愚形よりも好形の方が多い理由であり、
離れトイツ落としリーチに警戒を要する理由でもある。




Eその牌をまたぐ両面

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対面が自分で1枚切ってる6p手出し。

この手出しにそれをまたぐ両面待ちがまずないのは、
牌理から考えても明らかだ。

これが両面になるためには、566pか667pという形で持っていなければならず、辻褄が合わない。


しかし、安牌の発よりも後に6pが出てきたのも少し気になる部分ではある。


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なんと対面は47p待ちだった。

対面は2m手出し時のツモが6pで、
これを残したのはドラ4mツモ時に雀頭をスライドさせようという思考によるものだろう。


結果的にペン7mが埋まって、元々想定していた47p待ちになったと。

これはかなりのレアケースと言える。


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下家のリーチを受けて、何を切るか?





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俺がここで6mを切ったのは理由がある。

5巡目、10巡目に切った4pにラグがあったからだ。


下家の65sはターツ落としだが、場況から47sはむしろよく見える。

ここを嫌う理由を考えるとすれば、
俺に対して切れないマンズに寄せたか、
あるいはもっといい待ちがあるかのいずれかだ。

いい待ちで考えてみるなら、場に安いピンズの47pはかなりの狙い目で、
ここで打ったら赤5pが絡んでいる可能性が高い。

ラグがあったことからむしろ本命ともいえるのではないかと読んだ。


つまり7pは親の6p手出しに対応したわけではなく、
下家のリーチに対して危険と読んだのだ。



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結局、全員テンパイで流局。

親の47p待ちはかなり意外だったが、
結果的には4pは上家のポンラグで、それが俺を救ってくれた格好だ。


トイツ場のような場況で、テンパイした時点で58mのあがり目はかなり厳しいと思っていたので、
特に自分のあがりに固執しなかったのが良かったようだ。

下家の入り目は7mで、ドヤ流局となった。


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別の半荘。
タンヤオ仕掛けから4枚目の6pをツモったが、どうするか?





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ここでは6pを空切りしてみた。

このケースでは離れたトイツ落としでないため、少し状況は違っている。

しかもポンポン仕掛けのトイツ落としであるため、
単純に7pが盲点になっているかというとそうとも言えないため、
この空切り自体の是非はかなり微妙なところだ。


しかし、この手出しによって、周辺の両面はかなりの盲点になることは間違いない

上級者同士の対戦では、
手出しの工夫によって、逆にソバテンを引き出させる戦略が成立する可能性がある。



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この手出しだと4枚目の4pはさすがに止まらんわなあ。



Fチートイツ

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1枚切ってる手出しリーチにはチートイツはまずない。


完全安牌のなくなったこの手だが、
それを知っていれば堂々と中のトイツ落としを選べるわけだ。


これに関しては、過去記事チートイツではないと読むに掲載しているので参照されたし。


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以上を踏まえ、最後にテストをしよう。

対面のリーチに対して、まずは現物の2sを切るわけだが、
次巡、危険牌をツモってきた場合、何が一番安全だろうか?

そして、ここでうっかり切ってはいけない牌はなんだろうか?





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最も安全なのは3sである。


5sの2ケン隣の3sは通常ならそこそこ危険になるが、
この場合は2巡目の2s切りがあるため、牌理的に3s待ちはほぼない

1ケン隣の4sは、47sには安全だが、2s先切りの14sの可能性があるので3sよりは危険となる。


そしてうっかり切ってはいけない牌は8sだ。

9sツモ切りを挟んではいるが、5sが手牌に関連している以上、
カン8sのもろひっかけは常に警戒しなければならない



ここでは下家が発を通してくれたので発切りだが、
下家に対して発が生牌なら、3s→4s切りで凌いでいくことになる。


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対面はカン8sが入り目の369pだった。


@の好形、Aのモロひっかけ、いずれかが入り目となる離れトイツ落としの典型となる待ちだ。


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下家の満貫に軍配があがった。



ラベル:定跡 天鳳 看破 牌理
posted by はぐりん@ at 21:05 | Comment(2) | 成績UPに直結 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月05日

雀頭のないテンパイ形からの捌き

スルースキルはまだまだ数多くのシステムがあるが、
実戦サンプルが十全になったネタの方から順を追って紹介していく。


今回は、実戦でもよくある、
十分形イーシャンテンから雀頭のないテンパイになった場合の捌き方だ。


今回の何切るは、いつも以上に歯ごたえがあり、
かつ成績に直結する内容となっているので、全力で考えてみていただきたい。


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東3局、南家、23000点持ち3着目。

単騎テンパイから7mをツモって、何を切る?





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ここでは4sを切った。


この手は678の三色が明確に見えるため、
テンパイを外す人が多いと思うが、
ここでのポイントは、ソーズを頭に潰すために最良となる258sの受けを殺さないことだ。

369sはフリテンであるため、こちらの受けは重視しなくてもいいが、
258sは最終形として優秀であるため、それを見据えての打牌選択となる。


678の三色を見つつ、258s受けを殺さない選択となると、
打牌候補は、4s切りか6s切りの2択となる。


6s切りは、67m縦重なりでマンズが頭に潰れた時に、
フリテンリーチの可能性を視野に入れた選択
だ。
また、45sのポンテンに取れるのもメリットだ。

ただし、自分で2枚切っている69sであり、
マンズの縦重なりを期待するぐらいなら369s引き戻しのピンフテンパイの方が、
喜んでリーチに行きやすいだろう。


ここでは、三色云々というより、58m受けが最終形として優秀なので、
ソーズで頭を作ることを最優先に考えるのが最もあがり率が高まりそうだ。

そこで、俺的最善手は4s切り、次善手は6s切りとなる。


ちなみに、それぞれのソーズを切った形と雀頭になる受け入れ枚数を以下に挙げる。
枚数は場に出ている牌を考慮していない。

三索切り

六萬七萬六筒七筒八筒四索四索赤五索五索六索六索七索八索

四索七索五索八索受け10枚


四索切り

六萬七萬六筒七筒八筒三索四索赤五索五索六索六索七索八索

二索五索八索三索六索九索受け18枚


五索切り

六萬七萬六筒七筒八筒三索四索四索赤五索六索六索七索八索

三索六索九索四索七索受け14枚


六索切り

六萬七萬六筒七筒八筒三索四索四索赤五索五索六索七索八索

二索五索八索四索七索受け14枚


八索切り

六萬七萬六筒七筒八筒三索四索四索赤五索五索六索六索七索

三索六索四索七索受け10枚


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巡目が深くなり、ここだけは鳴くと決めていた25sをチーしてテンパイ。

高め3900のテンパイに取った。


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親リーチの現物となった8mが出て3900のあがり。


できればメンゼンリーチで決めたかったが、
ソーズを頭に潰す構想が実ったわけで、満足のいく別れだ。


このように、複合しない単純両面形というのは最終形として非常に強いので、
現状のテンパイに捉われることなく、いかにフィニッシュに繋げるかということを考えることが重要
だ。


雀頭のない手は、単騎からの待ち替えが優秀なものになりにくく、
両面形をいかに生かすかを考えた方が、より好結果をもたらしやすい。


そのためには、雀頭になりやすい部分を的確に見つけることが必要で、
そのカギは、複合形部分をいかに上手く捌けるかというところにある


最初のうちは、メンツを壊すことに抵抗がある人も多いと思うが、
このへんは経験や慣れの部分も大きい

固定観念は排除し、頭を柔らかくして臨むことが肝要だ。


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別の半荘。
東4局、18700点持ちラス目の親番。

7sツモってテンパイしたが、さてどうしよう?





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これは3p切りの一手。

タンヤオがあるなら1p切りの手もあるが、
ピンフの頭潰しなら14pの受けを消さない3p切りがこの形からの基本だ。



赤絡み36mの受けを絶対に残す以上、
スマートにピンフになる受け入れを増やすことがポイントとなる。


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仕掛けの上家にドラをポンされた後、
3mツモってテンパイしたが、さてどうしよう?





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1pが良さそうなので、2p切りでリーチする手もなくはないが、
ここでは1p切りダマにした。

上家の手が完全に煮詰まっているので、
さらっとダマで拾うことを考えたい。

切りづらいマンズの上を掴んだら、
テンパイ維持しつつ回ることもできる。


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望外の赤が出て、11600となった。


1p切りからでも同じ結果になっていただろうが、
こちらの方が隙のない手順だ。


tenhou.4252.jpg

別の半荘。
オーラス1本場。4200点持ちダンラス目。後のない親番。
3着目の対面は20100点持ちでそこそこの差となっている。


4sツモって嬉しくないテンパイだが、どうするか?





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ラス目の親リーチ最強につき、4p切りリーチと行く人もいるだろう。

しかし、これだけの手をもらってあがり率の低い選択をするのはもったいないと俺は考える。


ここでは4sツモ切った。
場況から良さそうなソーズの上を頭に潰そうということだ。

迷ったのは6s切りで、こうしておけばピンズの縦重なりにもフリテンリーチで応じれる。

しかし、絶好の9s受けをフリテンにしてしまうのは嫌だったので、
強い意志を持って4s切りを選択した。


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河も三段目になったところで、待望の3pツモ。

9sは絶好に見えるが、さてリーチか、ダマか?





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ダマにした。

ここでは3着目対面からの出あがりが最良のシナリオで、
対面は9sを1枚切ってるだけに、場況的にもおそらく止まらない。

ダマツモでもとりあえず3着捲りはなるし、
リーチによってあがりを逃すことだけは避けたい。


上下から出てラス目続行というのも微妙は微妙だが、
リーチをかけても裏が乗らなければ出あがりの点数は変わらない。
ここは確実にチャンス手をものにすべきだと考えた。


tenhou.4256.jpg

しかし、仕掛けられた挙句、無スジを何スジも切り飛ばされて、結局下家のあがり。


だ、誰も69s持ってない…

この短い山に5枚もの69sが眠っていたわけだが、
こういう展開になるなら6000オールを引きに行くリーチが正解だったか。


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別の半荘。開局の西家。
前巡のツモが7mで、4mとスライドしている。

567三色イーシャンテンから極めて微妙な1sツモ。

さて、何を切る?





tenhou.4814.jpg

難しい選択だが、ここでは1sをツモ切ってみた。


第一感はみなさんも選んだであろう2p切りだ。

ピンズの縦重なりは場況的に良さそうだが、
567三色のテンパイとなるのは34pツモ限定だ。

三色にならずとも、ピンフになるなら即リーチで問題ないのだが、
ここでの懸念は、ソーズの縦重なりと58sの先埋まりだ。


67sが重なって、258pフリテンリーチに行きやすい場況かと問われると、
パタパタと258pが切られてかなり微妙な感じになっている。

そして、本来嬉しいはずの58s引きではどうか?

良さそうな場況とはいっても、ピンズのノベタン36pか47pが最終形のほぼ2600は嬉しいだろうか?

この58s引きの三色になりにくい最終形に拒否反応を起こしての1sツモ切りだ


23s縦引きで文句ない最終形。
5s引きで三色確定、8s引きでもタンヤオ確定。

さらに、67s縦引きで14sフリテンリーチを考えている。
たくさん切られた258pと枚数的にも遜色ないし、こちらは高めタンヤオのうまみがある。

こう考えていくと、1s切りも悪くないのではないだろうか?


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2sが2枚見えとなったので、14pに浮気したところ、
上家からリーチが入って、対応を余儀なくされる。


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切れない5mが捌けて、ただ同然になった58s待ちになったが、
少し切られすぎたか。


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結局上家にツモられ、裏1で3000・6000。

上家の5sから仕掛けても、対面の仕掛けの関係でおそらくあがれていない。


2p切りでもあがれていないだろうが、
何か糸口があったのではないかと思わせる局だった。


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別の半荘。
東2局1本場、18000点持ちラス目の北家。


4sツモってイーペーコーが完成したが、さてどうしよう?





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知る人ぞ知る妙手、「イーペーコー崩し」だ。


6p切りで5200テンパイだが、
単騎ではあがりにくいし、マンズの変化が場況的にかなり苦しい。

赤5pを生かすためには、これが最善の手順だと考えた。


手順としてはありだと理解している人も多かろうが、
実際出来上がったイーペーコーを崩すのはかなりの勇気がいる


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タンヤオに振り替わり、ソーズが先に埋まった。

これぞ、ベストな最終形だ。

天鳳的にダマ。


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か〜〜、一発ツモだったか。

これぐらいズバッと狙いが嵌ったんならリーチでも良かったかな。

会心の手順だったが、この半荘は3着だった。


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別の半荘。開局の北家。

カン7mが埋まったが、何を切るか?





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2s切った。

クイタンになりにくいので、23sポンのメリットが薄い。

それならば2sを1枚はずして、3sを雀頭にする可能性を見ての選択。

基本的には手なりで、
1p7p引きは1s切るつもりだが、
4pツモだけは3s切って広く受ける。


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タンヤオになる6sツモ。

14pが弱めなので、雀頭固定せずに3s切って広く受けた。


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1pツモったが、どうするか?





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ここは6pを切ってテンパイに取る。


3sを雀頭にも取れるのにそれをしなかった以上、
ここからまた雀頭を作りに行くことはしない。

巡目的にもそうだし、
雀頭を作りやすい複合形もないので、これは必然の手順だろう。


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すべらんなぁ(*´ω`*)


海底でツモって2000・4000。

まぁこれは単なる手なりだ。



ラベル:天鳳 雀頭 牌理
posted by はぐりん@ at 17:50 | Comment(4) | 成績UPに直結 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする