2015年08月30日

端牌ラグは危険

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南1局、33900点持ち2着目の親番。

対面がツモ切った1pにラグがかかる。


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4sをツモって何を切るか?





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ここでは何も考えずに1pを合わせたい。

ドラまたぎの14pはこの時点で超急所。
ラス目がドラターツを持っていることが濃厚であることから、
真っ先に処理しておきたい。


もちろん牌効率的には1p残しが有利なのだが、
自分の手はピンズの形が重く、
下手に引っ張っても危険度が高まるだけで、
ラグが1pを切るタイミングを与えてくれたと考えることもできる。


実際、上家の手には23pのターツがあった。

このように、19牌のラグは、複合形がそれ以上、それ以下に伸びないため、
牌理上、最終的に待ちとして残りやすいという特徴がある


さらに、端牌は出あがりしやすいという意味で待ちとして優秀であるため、
その点からも積極的に払われるターツとなりづらい。


牌理、あがりやすさ両面から端牌受けは残りやすいという性質があるので、
端牌ラグについては特に意識して覚えておく必要がある


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別の半荘。
南3局1本場、12000点持ち3着目の南家。
上家の親が僅差のラス目で勝負所を迎えている。

9巡目、対面の1pにラグがかかる。


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次巡、2mをツモってどうするか?





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かなり悩んだが、ここでの決断は1p合わせだった。


これは賛否両論あるだろう。
親を積極的に流さなければならない自分の立場なのに、
効率を犠牲にしてあがり率を低めている。

これでドラの3pでもツモろうものなら大悪手となる可能性がある。


しかし、巡目を勘案した際に、親には1pが、他家には25pがとにかく危険すぎて、
ここで1p切りなり2p切りなり形を決めてしまわないと手遅れになると考えた。

対面の両面ターツ落としからの赤5m切りなど、
テンパイでもおかしくないレベルだと考えている。

そういう意味で、25pを固めて出ないようにしつつ、親の危険牌を先切りした。
悠々と構えている猶予などないと、感性がそう告げたのである。


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実際にはこのような感じで、
対面の手を買いかぶりすぎていた。

親は両面両面のイーシャンテンで、
ラグのままに14p受けもあった。


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この局はラッキーなことに、ツモあがりとなった。

親にあがれない2pを切られてあがりを諦めていた直後だった。


例えば、4sポンなど他にかわしの手筋もあったが、
身をじっと潜めてジタバタしないスルースキルが結果的には奏功した。


このあがりが大きく、この半荘は3着で終了した。


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別の半荘。
南1局17200点持ちの北家、下三者が大接戦の現状2着目だ。


大トップ目の親からリーチが入って、対応していたが、
自分の捨て牌に注目してほしい。

9pを切れば、あと2回のツモで流し満貫が成立する可能性があるが、さてどうしよう?





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流し満貫が確定している状況ならまだしも、
ここでの9p切らずは天鳳なら当然だろう。

この点棒状況ならなおさらなのだが、
9pを切れないもっと大きな理由がある。


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この9pにラグがあったのだ。


自分の目からすでに5枚見えている69pだけに、
ここは下家の急所となるであろうことは、この時点で意識していた。


このように、急所となりそうな端牌ラグについては覚えておいて損はない。


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結局、2人テンパイで流局。

4巡目両面テンパイの対面があがれないのもなかなか興味深い。


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別の半荘。
南3局、7300点持ちラス目の北家。
好手牌をもらって鼻息も荒い。

1mのトイツ落としに入ったところ、この1mにラグがかかる。


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脳汁が出る、最強のツモだが、さて何を切る?





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当然1mを切る。

マンズが高く、前巡のラグを見ている以上、
この1mだけは切り遅れるわけにはいかない。


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ところが、次巡に切った4pが間に合わず、5800の放銃となった。

手出しを見てわかるように、今テン。
マウスを放り投げたくなるような悔しい一手違いだ。


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ご覧のように下家は147mと47p受けのあるイーシャンテン。

どちらかが先に入ればどちらかが待ちになるわけで、
ラグのある1mを先切りしたのは間違いではなく、むしろ正しい。


しかし、その情報を活用したことでかえって裏目の結果を招いてしまった

過程が正しいからといって、最善の結果をもたらすわけではないのが麻雀のおもしろいところだ。


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別の半荘。
東3局西家、23500点持ちの僅差。
親がダブ東をポンしている。

タンヤオのイーシャンテンから9mをツモ切ると、これにラグがかかる。


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直後に下家からリーチが入り、こちらも7pツモでテンパイ。

テンパイに取るかかなり迷ったが、
先ほどの9mラグを見ている上、
ドラの8sに比重の高い最終形だ。

ダブ東ポンの親の切り出しがかなり派手で、
ドラドラぐらいはあってもおかしくはなく、
6m切りの勝負はリスクが高すぎると判断、4m切ってオリることにした。


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ほどなくして、ドラをツモってしまう。

内心穏やかでないが、こうなったら6mが当たりであることを願うばかりだ。


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それどころではなかった。

意外に安牌が増えずに、どう考えても安全そうな6pにロンの声。
4mがノーチャンスだが、親に対して23mは切りにくい。

裏は乗らずの2600だったが、
この局の失敗が大きく、この半荘はラスを引いた。


あがりを逃したばかりか、オリ打ちという最悪の結果をもたらしたのは、
何気ない9mラグに重きを置きすぎたから
だ。


ラグ情報は勝つために有益な情報となりうるが、
使い方を誤ると逆に自分の首を絞めることにもなりかねない

盲信したり、捉われすぎたりすることは、
自分自身の打牌に勝手に制限を設けることに繋がり、
伸び伸びと打てなくなってしまう。

相手が何をするわけでもなく、
考えすぎることによって、墓穴を掘ってしまうわけで、
繊細に考えすぎても上手くいかないところにラグ読みの難しさがある


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下家の69mは出来メンツで、特別鳴く必要のない手だった。


ラグ情報の取捨選択が上手くできないと、
このような自滅に繋がる可能性があることに注意が必要だ。


はぐりん殺すにゃ刃物はいらぬ、ラグの3つもあればいい



ラベル:天鳳 ラグ
posted by はぐりん@ at 19:56 | Comment(2) | ラグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月23日

トイツ場の見極め

これまでに、このブログでは様々な戦略・戦術を載せてきたが、
はぐりん独自の戦術として、最も特徴的なものを挙げるとすれば、
スルースキルトイツ場理論であろう。


現在の感覚としては、
この2つの技を引っ提げて戦えば、
誰と戦ってもまず負けないと考えている。

勝つ、のではなく、負けない、というのがポイントだ。


なぜかというと、
1つのパイ(麻雀だけに)を奪い合うゼロサムゲームというのは、
長期的にはミスをした者が墜ちていくゲーム
だからだ。


スルースキル&トイツ場理論を用いることは、
優勢時に威力を発揮するのはもちろんだが、
むしろ、ミスをしやすい劣勢時に大崩れをしない戦術としてかなり有効だと考えている。

スルーによって守備力がアップするのは以前述べたとおりであり、
かつトイツ場理論によるトイツ手寄せが攻撃にも生きてくるからであり、
この2つは連動させることによって、威力は倍増する。

4人で打つという麻雀のゲームの性質上、
耐え忍ぶ時間の方が長いのは必然であり、
劣勢時の対処法を自分なりに持っているかどうかというのは、
長期的に安定した成績を残すという意味で大きい
と考えている。


それがたとえオカルト的なものであったとしても
自分の得意な戦法や必殺技と呼べるものがあれば、
それは必ず苦しい時の拠りどころとなるものであり、
メンタルを維持することが可能であればそれは積極的に採用すべきだと俺は考えている。

非科学的な信仰による損よりも、メンタルが安定することの得の方がはるかに大きいと考えられるからだ。



こういう前置きをしてしまうと、
トイツ場理論があたかもオカルト的な理論のように聞こえてしまうが、
これは場況読みの延長線上であり、
十分に有益な読みのひとつであると俺は考えている。

トイツ場の定義と証明については、
牌種を少なくした際に、より鮮明にその傾向を読み解くことができると考えているが、
これについては鋭意考察中である。


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東2局、29900点持ちトップ目で迎えた西家。

258mがかなり良さそうで、
ピンズが高いことと、4mが1枚出ていることから、
ここでは4mを切った。


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前巡に3mをツモ切り、さらに7mも重なる。

ターツが埋まらずに縦に重なるばかりで感触は良くない。


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対面のリーチを受けて、さらに6mが重なる。

これで3467mのターツがすべて縦重なり。
完全にトイツ場を意識している。

ターツの縦重なりが頻発するのはトイツ場のひとつの兆候だ。


対面のリーチも4mを切ってる2m手出しリーチで、
変則待ちの可能性が高い。


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なので、2枚切れの東とはいえ、安易に切れない。

ここでは2sを合わせてベタオリに徹した。


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結局、対面がツモで2600オール。

ご覧のように対面の手もいかにもな形で、
2m単騎のチートイツから、1mツモによるシャンポンへの受け替えだった。



トイツ場傾向のある場況においては、
すべての生牌や、1枚切れ字牌の危険度が通常より高まる傾向にあり

オリる際は細心の注意が必要となる。

かといって、無スジ両面の危険度が低くなるわけでもなく、
トイツ場における攻撃への対処は難易度が高い


ツモり三暗刻など、コーツ手のリーチがより有効であるのは、
こういう理由により相手の対処が難しいから
だ。


シュンツ系の場は無スジに危険度が凝縮されるのに対し、
トイツ系の場は字牌含めて万遍なく危険度が分散される
ため、
スジが信用できず、安全度の基準が変わってくる


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別の半荘。東4局1本場、ラス目の北家。

6sツモって悩ましい牌姿だが、
発のトイツ落としで手広くタンヤオに受けた。


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下家のリーチを受けて、いかにもな6mツモ。

チートイのテンパイを逃した格好で、ここでは6mをツモ切った。


トイツ場の雰囲気がある上、下家の捨て牌が少し気持ち悪い。
こういう場況ではスジであっても生牌はできるだけ切らないように意識する。


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対面が、オリ打ちのトイツ落としで放銃。3900。


やはりという感じの待ちで、
生牌の中だけは俺の手からは絶対に出ない。


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別の半荘。東4局、3着目の親番。

配牌イーシャンテンでかなりいい。
コーツ手を意識する牌組で、夢も広がる4m切り。


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3巡目、かなり迷いの出る8m重なり。

トイツ手、コーツ手に寄せたいのは山々だが、
親番ドラ1につき、渋々4p切り。


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さらに選択となる7sツモ。

9m2枚切れにつき、普通に8s切りとした。

配牌の構想とは少し違った感じになっている。


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チャンタのイーシャンテンとなったが、
この8sツモでこの局は厳しいと悟る

トイツ場を意識しながら、効率に寄せての選択ミスであり、
仕方ないようにも見えるが、単純な裏目というわけではない


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下家のリーチを受けて、もう行けない。
とりあえず現物の7mを切り、その後ベタオリとなった。


9mが3枚見えているのもあるが、
69sが場に1枚も見えていないというのが、
いかにもどこかに固まっていそうな雰囲気で、この手に消極的な理由だ。


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結局、一人ノーテンで流局。

なんと、下家はツモり四暗刻だった。


南は山に2枚で、感覚よりも効率に寄せた代償が高くつくところだった。


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別の半荘。東1局1本場の南家。

親から電光石火の3巡目リーチが入り、対応していたところ、
この6sにラグがかかる。


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さらに、この赤5pにもラグ。


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前巡の6mにラグがあったばかりか、この5mにもラグ。

明らかにおかしい。
同じテンポのラグで、偽ラグっぽくない。


完全に牌が分断されていて、明らかにトイツ場だとわかる。
そうでなくても、上家の捨て牌が脂っこすぎて普通の待ちではない。


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上家の現物がなくなったが、何を切るか?





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上家は変則待ちが濃厚なので、
字牌だけは絶対に切れない。

ここではチートイに当たりにくいドラ表示牌の2sを切った。


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上家はドラ単騎待ちのチートイツだった。12000。

上家は捨て牌が派手になりすぎ、頭を抱えていたはずだが、
まさかという感じで出た。


本局のように、
ポンラグはトイツ場を把握する重要な要素だ


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別の半荘。東3局1本場、対面が飛び寸前。26700点持ち3着目の北家。

下家1s被りに、9p2枚切れ。
場況からトイツ場が少し匂うが、
ここではギリギリ789の三色も見て白切り。


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スジトイツの完成するこの5m重なりがトイツ場の確定的なサインだ。

赤も使い切れるし、躊躇なくトイツ手に決められる。
2枚切れの9p切り。


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8pをツモって、メンツをしくじったが、何を切るか?





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チートイに決めているので、
場に安いピンズは裏目ではなくむしろ好ツモだ。

ここでは、場に高く、最も持たれていそうな6mをチョイス。


場に安い色を残し、
場に高い色の中張牌は両面ターツであっても積極的に払っていくのがチートイツ作りのコツ
だ。


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対面から臭い捨て牌のリーチ。

明らかに変則場、明らかに変則待ちの対面のリーチに対し、
上家が2s切り。

この2sはかなり強く、上家もおそらくテンパイだろう。


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結局ゼンツの上家が放銃で、3200。

上家もチートイツでドラドラ含みだった。


これぞtheトイツ場という感じだが、
本局のように、自分の手牌や捨て牌の雰囲気から早期に匂いを嗅ぎとれるケースも存在する。

こういう場合、メンツ手に未練を残さず、
トイツ手一直線の手組にした方が、上手くいきやすい




ラベル:天鳳 対子
posted by はぐりん@ at 17:02 | Comment(2) | トイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月09日

赤5最終手出しは14・69超危険

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南2局、22100点持ち、上も下も離れた3着目の北家。

ラス目の対面から赤5s切りのリーチが入る。


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2mツモって何を切るか?





スジの8sは2枚切れなので大体通りそう。
それなりに差の大きいラス目のリーチなので、できるだけ打点に寄せたいはずだ。

しかし、カン4p待ちでもテンパイなら8sを切るが、
今ツモった2mが切れない上、俺の手は安くて勝負に値しない。

8sが万が一当たった場合、ドラドラのような高い手であることがはっきりしている。


ラス目のリーチということもあり、ここでは撤退の1p切りとした。
8pは親に対する安全牌として取っておきたい。


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直後に親リーチが入り、8p温存したかいがあったと思ったのも束の間、
対面がツモ。

タンヤオがつかない方だが見るからに高い。
赤赤ドラで3000・6000。


これによって一気に肉薄され、ラス争いを余儀なくされる。


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対面の手は入り目が7pで、自然な手順。


赤をギリギリまで使い切ろうとすると、牌理的に235や578という形が残ることが多く、
これが赤5最終手出しに14や69が危険な理由だ。


この半荘は幸運なことに2着で終えられた。


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別の半荘。東2局1本場、23500点持ち3着目。

ダブ東を仕掛けている上家の親が、赤5p手出し。


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イーシャンテンから1sをツモったが、何を切るか?





親の捨て牌が完全に煮詰まっている。
通っていないスジが少なく、この1sは何気にかなり危険だ。

ここでは、対面が切った5sに合わせ打ちした。


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ラス目の対面からリーチが入った一発目。
上家から8mが出たが、これを鳴く?





親に対して切れない1sが残っている上、
リーチに対しても1s7pどちらも切れない。

8mはリーチに対してかなり強い牌なので、親はテンパイだろう。

そこでここは、勝負に行かない構えを取るのが普通だが、
自分があがれないなら少し視点を変えてみる。

ラス目のリーチに対してこの8mをチーして安全な発を落とせば、
対面の一発と海底ツモを消せる


なので、この8mをチーして発の暗刻落としという手も考えられなくもない。



しかし、こういう鳴きがくだらない鳴きだと俺は思っている。

東2局などまだまだ順位を意識する段階ではないし、
自分の手は場合によってはまだあがりが見込める手でもある。

チーして発を切るくらいなら、1sを勝負して放銃した方がよっぽどマシだ。

二者が勝負の姿勢を見せている時に、くだらない鳴きで紛れを起こさない。

海底を消す作業は、流局間際にまた考える。
海底を消すのはなるべく紛れを起こさないようにできるだけ終盤にやるのがいい。
これについてはまた別のトピックで触れる。


8mチー発切りの因果がどのようなものになろうとも、
このような鳴きは長い目で見れば自分に取って損なものになる可能性が高いと俺は考えている。


ロジカルに言えば、自分のあがりとツモを放棄&他家のツモを増やすことが、リーチ者の一発海底を消すことよりも損になる状況ということだが、
おそらく麻雀強者はこのへんを理屈じゃなくて感覚で理解している人が多いだろう


大幅に話は逸れたが、くだらない鳴きを例示するいい機会だと思った。
今後はくだらない鳴きの定義とその因果関係も考えていければと思っている。


この8mは実戦では鳴き無しだった。
これは、安易に1sを切らないぞという意思表示であり、
一発消しを意識する場面でもないということだ。


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結局、2人テンパイで流局。

親は14p待ちだった。


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ここで赤5pをツモっての、3s切り。

ギリギリまで赤を使い切る手順だとやはり裏スジは待ちになりやすい。


これは仕掛けであっても同様であり、
赤が最終手出しなら意識しておいても良さそうだ。


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別の半荘。開局の西家。

親が赤5p切りのリーチ。


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安牌がなくなったが、何を切るか?





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2pが最も安全そうだが、ここではトイツ場の意識があって、
生牌は切りたくなかった。

そこで発も切らないわけだが、
シャンポンがなさそうな7pも、ペン7pの可能性がある。

1pのトイツ落としを見ているので、
ここは3pトイツ落としの方が良かっただろう


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結局、下家の8000のあがりとなった。


ノーチャンスの8sは次の打牌候補、危なかった…


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親は、ここで赤5pツモ。

違和感のある離れトイツ落としにはやはり理由があった。


発は入り目につき、生牌が危険という感覚は間違っていなかった。


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別の半荘。
南2局、21700点持ちの北家。下三者がかなりの僅差だ。

上家の赤5p切りに対応していたところ、対面からリーチが入る。


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安牌がなくなり、非常に困ったが、何を切る?





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1pは上家に切れない。
8p、6s、北から選ぶわけだが、6s切り。

宣言牌3sは手牌に関連している可能性が高く、
赤絡みのカン6sはかなり危険なのは確かで、
ワンチャンスの8pと比較が難しいところだ。

無理やり理由を探すとすれば、
7s持っていたなら9sが少し早いかな、ということぐらいか。


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結局上家が放銃し、裏1でまさかのハネ満。

一瞬にして上家がラス落ちとなった。


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上家は入り目が1pでのシャンポン待ち。


最終的に俺の北が止まったことはかなり大きく、
ラス回避どころかトップまで行った。


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別の半荘。東2局、原点の北家。

上家から赤5pが出てきて、警戒警報。


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4pツモって、牌効率的に4m切り。


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生牌の白をツモって、これ以上上家に対して4pを引っ張れないと思い、ここでリリース。

いつリーチがかかってもおかしくないからだ。


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が、もう当たりだった。

ダマということは安いか高いかだが、ラス目のダマなので8000。


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上家の入り目は、カン8p。

1pが入り目なら、ともすると赤5p切りリーチとなるが、
赤切り引っかけのリーチは打ったら基本的に高いというのがわかる。


リーチや仕掛けのみならず、ダマにも同様のパターンがあるということだ。



ラベル:定跡 牌理 天鳳
posted by はぐりん@ at 20:24 | Comment(4) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月02日

ラグの活用 攻撃基本編

ラグの基本について、今回は攻撃編をやっていく。

ポイントは2つ。

@相手のラグから持たれている牌を推測し、自分の手をあがりやすい方に寄せる

すべてのラグは相手の手を読む材料と言っても過言ではないが、
重要なのは、自分の攻守において必要なものと不必要なものを取捨選択することだ。

ラグ情報をすべて記憶しておいたところで、情報が多すぎてむしろ混乱してしまう。
天鳳の場合は偽ラグもあるため、ノイズの情報も多くなる。
ノイズに惑わされることなく、真に重要な情報のみをインプットすることが効率よく勝つための方法だ。

これは麻雀に限らず、すべての勝負ごとにおいて言えることであり、
過度に氾濫する情報社会を勝ち抜くための術だ。


A相手のラグをより確実に見抜くためにできるだけ鳴き無しにする

これは文字通りだが、具体的には自分のチーラグによって相手のポンラグがわかりにくくなったり、
自分のポンラグによって相手のチーラグがわかりにくくなる、ということだ。

そして、相手の手を見抜くための鳴き無しは、自分の手を見抜かれないための鳴き無しでもある。

鳴き無しにするメリットは、相手のラグを活用することよりも、
自分の手の読み材料を与えないということの方がむしろ大きい
かもしれない。

なぜなら、鳴きありである限り、自分の関連牌には100%ラグがかかるという真理があるからだ。


このことを考えると無駄にラグをかけることがいかに損なことかというのがわかるだろう。
俺の場合、配牌をもらったらほとんどの場合、即鳴き無しにする。


それでは、実戦例から見ていこう。


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東4局1本場、ラス目と競っている3着目の親番。

7sをツモって、カンチャンの選択となったが、
何を切るか?





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三色とタンヤオ、ピンフの変化を見ての、3p切りとした。


この形は、何がなんでも即リーチといくなら5s切りの方が優っているが、
5788というソーズの形は58s引きでのピンフ変化が大きい。

47p引きでカンチャンテンパイになった時に、
456、567の三色、タンヤオ、そしてピンフの変化を見られるため、
即リーチにいけなくても十分な形と見ての3p切りだ。


鳴き無しでいたところ、
上家が切った6sにラグがかかる


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再び3pを引き戻したが、何を切るか?



さすがに6sが薄いとなれば、ソーズの最終形が厳しく、変化が嬉しくない。

ここでは6s受けを嫌って、カン2pの方に手を戻す、5s切りとした。


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次巡、上手いことテンパイして、これなら即リーチ。

6sのラグがなければ構想通り変化待ちのダマとなっていたはずだ。


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しかし、上家のタンヤオに放銃となってしまった。


ご覧のように6sはおそらく対面のポンラグで、
山には2pの方が多かったため、あがりに寄せる選択としては間違っていなかった。


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別の半荘。
鳴き無しでいたところ、上家の4sにラグがかかる。


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さらに、上家の7sにもラグ

これで56sのターツは死にメンツ(死にターツ)である可能性が高くなった


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次巡、6sが上手いこと重なった。

本来なら選択となる場面で、
タンヤオがあるため1m切りが優位とも思われる牌姿だが、
ここでは迷わずに47sの受けを嫌っていける
。5s切り。


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感触MAXの赤5mツモ。

この流れでここを引いたら勝ち確定と言ってもいいだろう。
3m切りリーチ。


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3件目の親リーチ宣言牌を捕えて、裏裏の8000ゲット。


ラグが導いてくれた手順がすんなりとあがりまで結びついた。
何気ないが大きいラグの恩恵だ。


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ご覧のように、47sともにポンラグ。

ここで6mチーを考えて鳴きありの場合、7sのポンラグが曖昧になってしまう。

雀風により、ここでの判断はどちらもあるが、
メンゼン重視の鳴き無しが、時としてこのようなメリットを生むこともある。


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別の半荘。
東3局、微差のラス目の西家。

上家が赤5mを仕掛けていて、河も煮詰まっている。

上家のこの3sにラグがかかる。


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件の36s待ちでピンフテンパイとなった。

さて、どうしよう?





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ダマにした。

3sは捨て牌から見ると、下家のポンラグが濃厚だが、
ここで考えるのは上家のテンパイ気配だけでなく、赤5mを切っている親の気配だ


親の捨て牌には比較的脂っこい牌が並んでいて、
赤5mを切っていることからもテンパイが近いことは明らかだ。

3sは仕掛けの上家のみならずその親の現物でもある

トップ目の下家は無理する必要はなく、
親からリーチが入ったら確実に現物を抜いてくるはずだし、
あるいは上家の危険牌ですら切らずに回る可能性もある。


つまり、2手先を読んだ場合、下家の3sは発射台にいると見ることもできる

ここでリーチをかけて下家の3sをロックしてしまうのは、
順位戦略的に損となる可能性が高いのだ。



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結局、上家から6sが出て2000のあがり。

上家はおそらく9s手出しによるバックの匂いを嫌ってのツモ切りだが、それが裏目に出た。

36sはかなり薄く、実は下家が本手だったが、
ラグによるダマ判断が結果的には生きた格好だ。

この半荘は3着で凌いだ。


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別の半荘。
南3局4本場、微差のトップ目の北家。

鳴き無しでいたところ、上家の2sにラグ


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1sをツモって何を切るか?





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本来なら34sのダブルターツをはずしたいところだが、
ここでは1sをツモ切りした。


2sのポンラグを見ているので、できるだけ2s受けに寄せたくない。

1sを雀頭にしてしまうと、どうしても2sに比重の高い手組になってしまう。


ここでの狙いはマンズにくっつけて34sいずれかを雀頭にするか、
あるいはタンヤオにして34sをコーツにして使おうという目論見だ。


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次巡、4pツモったが、ここでも1s切り。

2sに寄せない手組にしているので、これは当然の構えだ。


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次巡、ズバッと4sを引き込み、文句なしの即リーチに踏み切る。


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すぐに親から出て、裏1で2600のあがり。
このあがりが大きく、この半荘はトップで終了した。


2sのポンラグひとつで手組というのはこれほどまでに変わるのである。

ラグを機敏に活用にすることで通常ない手順のあがりが生まれることもある。


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別の半荘。東2局の親番。

対面の4sにラグがかかる。


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上家から4sが出てきた。

上家は4sの周辺を持っている可能性が高いが、
4sはポンラグの可能性もある。


俺自身はここでは鳴き無しで、
この4sにはラグがなかったので、
下家のポンラグではなさそうだ。


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次巡、対面の3sにもラグがかかる。

これによって、上家が4sを持っている可能性がかなり高いとわかる。

上家は第一打1s切りなので、下に絡んだチーラグではないだろう。


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嬉しい7sをツモってイーシャンテンに。


上家が4sをもう1枚持っている可能性が高いので、
ここは当然の3s切りとなる。

その情報がなくても普通に3s切りとなるところだが、
ここではもう一手先を読む。

対面の4s&3sラグによって上家は5sも持っている可能性が高いので、
カン7pが入ってテンパイした場合、最終形をシャンポンに取らない。


カン7pが先に入ったら、カン7m待ちでテンパイに取ろうと考えている。


形だけで見たらシャンポンに取っても何ら問題ないが、
5待ちのシャンポンは赤が出にくいため、1枚在りかがわかるとかなり出あがりが難しいと考えられるからだ。


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7mが入って、選択のないテンパイ。

手変わりが少ないし、打点的にもリーチといってみた。


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これがまさかの一発で12000。


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対面の4sラグ時。
この時点では4sはポンラグだった。

その後の対面の3sラグによって、
上家が45s持っているという読みは正しかった。


このように、ラグ読みは細かい推測を積み重ねて手牌を導き出す作業だ。

ラグの情報を的確に活用できれば、
ラグが自然にあがりまでの手順を導いてくれることも少なくない。

偽ラグもあるため、過信は禁物だが、
天鳳の場合は、場況よりもラグ情報を優先するケースが往々にしてあるということだ。


この場合は、自分のあがりにかかわる部分なので必死に読んでいたわけで、
待ちの選択に影響を与えるようなラグは積極的に拾うべき情報であると言えるだろう。



ラベル:天鳳 ラグ
posted by はぐりん@ at 17:45 | Comment(0) | ラグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする