2015年09月27日

必殺暗刻落とし【守備】

今回は、1枚通れば3巡凌げる、守備における数牌の暗刻落としについてだ。

天鳳では攻撃よりも守備の方が重要な局面が多く、
数牌の暗刻落としを上手く使いこなせるかどうかというのは、
放銃率を下げる意味で重要になってくる。

ポイントは以下のとおりだ。


@暗刻落としは端牌がベスト、次に2・8牌

端牌における暗刻落としの放銃率は見た目ほど高くない。
なぜなら、牌理上シャンポン待ちの可能性がなく、単騎待ちの可能性もかなり低いからだ。
待ちになるパターンが減ることによってその分放銃率が下がる。
無スジを何枚か切らなければならない状況では、大抵の場合、端牌の暗刻落としの方が凌ぎやすい。
2・8牌の場合はカンチャン待ちがあるので放銃率は上がるものの、
放銃に赤が絡まないため、2・8牌の暗刻落としも比較的有効な選択となりやすい。


A赤5が見えていれば、3・7牌の暗刻落としもあり

3・7牌はペンチャン待ちが絡むため、積極的には暗刻落としをするべきではないが、
同種の赤が見えている場合は、放銃時の失点が劇的に上がらないため、
3・7牌の暗刻落としをする場合は、赤の行方に注目する必要がある。


B両無スジ456牌の暗刻落としはできるだけしない方がいい

2スジにまたがる456牌は明確に危険度が上がるので、
困ったからといって手をかけない方が無難だ。
456牌の暗刻落としをするよりも、
若干通りやすい無スジ2種を選んだ方が得であると考えている。


C暗刻スジ、スジトイツを切らない理由とは

自分の固めたスジが仮に相手の待ちになっている場合、
自分がそれを切らないことで相手のツモあがりの確率はかなり低くなる
それを切り出して放銃した場合、山にない牌で放銃したことになり、
切らなければ相手があがれなかった可能性は高い
逆にそれ以外の待ちである場合、相対的に相手のツモあがりの確率は高まるということであり、
どちらにしてもツモられていたという結果が生まれやすい。


これはどういうことかというと、
自分の手牌に相手の待ち牌が少なければ少ないほど、
相手の待ちが山にある枚数も多くなるため、
暗刻スジやスジトイツを切り出してセーフだったとしても相手のツモあがりのチャンスは生まれやすい
ということ。


これをどう利用するかというと、
自分が親番の場合は、固めたスジを守備のためにリスクを冒して切り出しても、
結局親っかぶりするケースは増えるということであり、
放銃覚悟で攻め返していくのもそれほど悪い選択ではない
ということだ。


つまり、暗刻スジやスジトイツを切り出す際は、
本来ないはずのあがりを与えてしまうリスクと、
それが通ったとしても攻撃者のツモあがりの確率は相対的に高まっているという点を考慮する必要があり、
特に自分が親番では切らない方が得になりやすい
と考えられる。

ただし、この前提においても、端牌の安全度はやはり高いので、
暗刻スジ、スジトイツであってもためらわずに切り出していい




それでは、実戦例を見ていこう。


@暗刻落としは端牌がベスト、次に2・8牌

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南3局、21200点持ち3着目の北家。

ラス目の親(3700点)から早いリーチが入って、安牌なし。
さて、何を切る?





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完全に手詰まりなので、ここは先々の安全を考えて1sの暗刻落とし。


ここではラス回避のためには放銃だけは避けたい。
親満をツモあがられてもまだラス落ちしないため、
かわしの一通で無防備になるよりも守備を重視したいところだ。


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結局、親の一人テンパイで流局となった。

ラス目の親リーチ最強につきこうなりやすいが、
受け潰せばまた手が入るとは限らない。

このように、端牌の暗刻は困ったときの受けゴマとしても重宝する。


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別の半荘。
東4局26500点持ちの北家で、全員20000点台の僅差。

対面から先制リーチが入っていて、下家の親がダブ東含みの2フーロ。

安牌に窮したが、何を切る?





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ここでは、2pの暗刻落としで回った。

親には少し怖いが、リーチには通りそうだ。



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2pは親にチーされたが、セーフ。
結局、親が6sで放銃し、5sが裏裏となりハネ満となった。

ある程度まっすぐ!と9sを切っていたら大変なことになっていた。

赤の絡まない2・8牌は仕掛けに対しても比較的暗刻落とししやすい。


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別の半荘。
南2局、29500点持ち、2着目の西家。

ドラ表示牌のカン3m待ちでダマテンを入れていたところ、
10300点持ちラス目の下家からリーチが入った。

一発目だが、さてどうしよう?





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決して安全ではないが、9pの暗刻落としをした。

ポイントはラス目のリーチというところで、
点棒状況的にも放銃だけは絶対に避けたい。

対面の親も攻め返しにくいため、
放銃さえ避けられれば半荘の結果は悪いものになりにくい。

下家のリーチに対応するためのダマテンにつき、
想定内の展開とも言える。


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回っているうちにこちらもテンパイ復帰したが、結局下家がツモ。
裏が乗って2000・3900となった。

こちらの最初のテンパイと同じカン3mで、
勝負なら先に自分がツモっていたわけだが、
天鳳の順位戦略としてはこちらの方が順当だろう。

この半荘はそのまま2着で終了した。



A赤5が見えていれば、3・7牌の暗刻落としもあり

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東3局、15600点持ちラス目の西家。

下家のリーチに対して、完全に手詰まりだが、さて何を切る?





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ここでは、3mの暗刻落としに踏み切った。

下家は1s手出しリーチで変則待ちの匂いがプンプンする。

生牌の東と発は切りにくく、今赤5mが出たことによって3mはかなり切りやすくなった。


赤が見えているかどうかで、3・7牌の切りやすさは大分変わってくる。

3mはセーフでこの局は凌いだが、下家の最終形は永遠の謎だ。
(画像撮り忘れましたすいません(;´Д`))



B両無スジ456牌の暗刻落としはできるだけしない方がいい

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南2局1本場、29600点持ちトップ目の西家。

終盤に上家から先制リーチ、
そして今対面の親から追っかけが入って一発目。

上家の4pをチーするか迷ったが、
2sは安全ではなく、チーすることによって海底を請け負うのが嫌だったのでスルー。

安全牌を求めてツモに手を伸ばしたが、
無情にも完全手詰まり。さて、何を切る?




ここで絶対に切れないのは全員に危険な4mで、
打牌候補は2s、2p、6mあたり。

2sはワンチャンスだが、チーテンに取っても切り出す牌であった上、
たった今5sをツモったのが切りづらくしている。

2pは比較的通りそうだが、ワンチャンスにすらなっていない。


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そこで、6mを選んだのだが、これが上家にアウト。

4m5m8mが3枚見えており、親に放銃しないことを優先した選択だったが、これが裏目となった。

裏が乗って7700。


赤が見えていないことも含めると、少しリスクの高い選択だったか。

上家の現物であることも踏まえて、2p切りが良かったようにも思えるが、
対面のリーチは上家の現物待ちの36sで、当てになっていない。


ともかく、両無スジ456牌の暗刻落としは、このように危険度がかなり高いので、
選ぶ際は細心の注意が必要だ


痛恨の放銃となったが、粘って何とか2着で終了した。



C暗刻スジ、スジトイツを切らない理由とは

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開局の親番。
なかなか面白い手をもらったところ、対面から先制リーチが入る。

一発目にツモったのは危険牌の4pだが、どうしよう?





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どう考えてもいらない4pだが、
自分の手は三暗刻にならない限り安いので、ここではスジの7mを切った。


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次巡6pをツモって、1sには手をかけず、4m切りを見ての2m切りとした。

黒5s切りリーチに14s待ちは比較的安全だが、
ここから1sで打ったらひどいと思うのは普通の感覚だろう。


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結局、対面が4pツモで1000・2000の親っかぶりとなった。

対面の手には1s7sがすでに入っており、
急所が完全に解消された形となっていた。

対面が147s待ちの場合、1s切っての放銃は本来なかったはずのあがりということになるし、
147s以外の待ちである場合は、
相対的に山にある可能性が高い=対面のツモあがりの可能性が高まっているということが言える。


つまり、親番の場合、この牌姿からの1s暗刻落としのオリは二重の不利を被っている可能性がある
一発目でなければまっすぐに4pを切る選択は決して悪くないと考えられるのだ。


天鳳の場合は、放銃によってラス率が高まりやすいため、また変わってくるが、
リアル麻雀でのこういう場況では、攻撃寄りの選択を意識してもいいだろう



ラベル:天鳳 守備
posted by はぐりん@ at 20:18 | Comment(5) | 守備力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月20日

本手の最終形かつ先制リーチの危険牌待ちは追っかけでぶつける

表現が複雑に見えるかもしれないので、
これは具体例から見た方がわかりやすいだろう。

具体例の後に重要ポイントを挙げていく。


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東4局、24900点持ち僅差の2着目で迎えた西家。
対面の親がトップ目で、今2フーロ目を入れたところ。

自分の手も7mツモでタンピンのテンパイが入ったが、
さてどうしよう?





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ここではダマに構えた。

リーチでも別段問題なさそうだが、
急所を捌いた親はテンパイの可能性はそれなりに高そうだし(実際テンパイ)、
親に注目が集まっているのでダマなら8sをさらっと拾えそうだ。

また、25pツモでの567変化やまさかの赤5mツモなど、
ダマでの嬉しい変化がわりと多いことも理由としてはある。


リーチならあがれれば決定打になるが、
親は安いとは限らず、真っ向勝負になるとギャンブルの要素が強くなってしまう。


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下家からリーチが入った一発目に、極上のツモで三色へと手変わりした。

さて、どうしよう?





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これは追っかけリーチといった。

ダマでも安目7700、高目ハネ満になったわけで、
さっきのがダマでこれがリーチとはあべこべではないかと思うだろうが、
これにはれっきとした理由がある。


まず、この手をオリるという選択肢はあるだろうか?

どれだけ守備派の人でもおそらくないだろう。
絶対にオリないのなら少しでも自分のあがり率を高める選択をしたい。


下家の捨て牌は4sが早めに切られていて、
自分の待ちの58sは下家のリーチに対してかなり出にくい捨て牌相となっている。

なので、ダマでも上家から出るということは考えにくい。


次に、自分がダマに構えた場合、対面の親はどういう対応をするか?
打点や待ちにもよるが、リーチが1件だけなら親はつっぱってくるかもしれない。

親が押し返してきた場合、結局3人でめくり合いしていることになり、
誰かがあがった場合に占める自分のあがり確率は1/3
ということになる。


しかし、2件リーチだとどうだろう?
親は現状トップ目なので天鳳なら無理しない選択に傾きやすい。
親がオリてくれれば、下家とのリーチ対決ということになり、
決着に占める自分のあがり確率は1/2になる


親が俺に放銃というパターンが消えるので、あがり率自体は劇的には上がらないものの、
この勝負手をものにするために参加者は3人より2人の方がおそらく都合がいい(1人だとまた微妙だが)。


つまり、このリーチは親をオろすためのリーチだ。
仕掛けにプレッシャーをかけて紛れを起こしたり、勝負が長引いたりすれば、
それだけ自分の勝負手の成就率は高まると考えられるのだ。

もちろん、1対1になれば自分が下家に放銃する確率も高くなるわけだが、
そのリスクを背負ってでもこの手には勝負する価値があると、
リーチをかけた方が得である、と判断したのである。


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結局、高目5sをツモあがり、4000・8000の決着となった。


2件リーチによって、狙い通りに親はオリてくれたのだが、
下家の手と親の手の内を見てほしい。

親がつっぱっていたら9sが下家に刺さり下家のあがりとなっていたことがわかる。

親はテンパイ時25s待ち高目三色の5800であったことから、
リーチが1件ならツッパってきた可能性はそれなりに高い。

この結果はたまたまだが、
要は、自分が勝負手なら相手に難しい選択を強いることで自分のあがり確率は高まりやすいということであり、
そのための有効な手段が「リーチ」である
というわけだ。


つまり、追っかけに踏み切ることによって、
3人目のあがりを牽制する狙いであり、
それは自分が本手の最終形だからこそ成立する選択
となる。



このシステムを発動させる際、以下の点に留意しなければならない。

@3件目ならダマ続行

追っかけるのは2件目が基本で、3件目なら細心の注意が必要だ。
なぜかというと、四家リーチで流局になる可能性があるからだ。
3人めくり合いなら運否天賦になるので、勢い追っかけたくなるが、
絶対にあがりたい手の場合は、ダマに構えた方がいい。


Aスライド可能なら最終形ではない

手役の変化が完全になくなったとしても、
先制リーチの危険牌をスライドで回避できる手は最終形ではない。
追っかけリーチで参加者を減らす場合は、
ダマなら避けられた放銃にならないように、注意する必要がある。


B100%最終形ならリーチによる打点効率は考えなくていい

スライド回避が効かない完全最終形の場合、
先ほどの例のように、リーチによる打点効率は考えなくていい。
これは3人目のあがりを阻止することの方が、点数効率よりも大きいからだ。
これについてはチップありのリアル麻雀の方がより有効であり、
無意識にズバッとかけられるようにシステム化するのがいい。


C自分の待ちは先制リーチの「明確な」危険牌である方がいい

上の例では自分の待ちが先制リーチの裏スジ待ちと明確な危険牌だった。
例えば、自分の待ちが先制リーチのワンチャンス待ちや、早切りのまたぎ待ちのように比較的通りやすい牌だった場合は、ダマの方が有効であることが多い。
自分のあがり率を高めるために先制リーチの捨て牌を利用するのは当然であり、
比較的脇から出てきそうな待ちであるならリーチが逆効果になってしまう。



このようになかなかに難しい条件がついており、
特にスライドとの兼ね合いは難しい。

チップがある分リアルの方が効果が高いが、
1000点を惜しみたくなる天鳳においても、
確実に効果がある
と俺は考えているので、
反射的に追っかけに踏み切れるようになればなお良い。


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別の半荘。
東4局、22400点持ち2着目の北家。

7sを引いて絶好のテンパイが入る。
天鳳でもリーチする人が多そうだが、俺の場合はこれはダマが基本だ。


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あがれないまま、3着目の上家からリーチが入ったが、どうしよう?





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ツモ切りで追っかけに踏み切った。

ここでのポイントは、自分の待ち147mが上家のリーチに対してはっきり危険というところで、
そうなるとダマにしているメリットがあまりない。


ダマに構えていたのに他家に追いつかれてから追っかけるというのは腑に落ちないという人もいるだろう。
しかし、ダマに構えている間は自分のあがり率は下がっていない。

他家に追いつかれたところで追っかけに踏み切るのは、
3人目を牽制して、リーチ者と直対にすることにより、
リーチを受けた現状から自分のあがり率を最大化する手段であり、
状況の変化に対応した選択で、そこにブレはない


唯一、7sと4sのスライドはあるものの、
変化はそれだけで、ほぼ最終形であるため、追っかけに踏み切りやすい。


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一発で1mを討ち取り、裏なしの12000。

システムに従った追っかけがドンピシャのタイミングを作ってくれた。


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別の半荘。
南1局、配給原点ぴったり、微差の3着目の南家。

赤3の超好形イーシャンテンで、気合も乗っていたところ、
勘弁してよの早い親リーチ。

一発目に7pをツモって、9m切りも考えるところだが、
出あがりが効くので、ここは3p切りでテンパイに取った。
マンズの変化があるのでダマテン。


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狙い通りにマンズが変化し、好形に変わった。

ほぼ最終形につき、ここでリーチでもいいが、
もうひとつ嬉しい変化がある。


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それがこのツモだ。

当然7mを切って三色確定に取るが、さてリーチか、ダマか?





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これぞ完全最終形のリーチだ。

スライドによるメリットがなく、
これ以上の変化は見込めない。

リーチによる打点効率は?だが、
親と真っ向勝負しますよ、という決意表明であり、
このリーチを見せられたら脇は見に回る可能性が高い。

どうせダマでも出ない36mなのだから、紛れは少ない方がいい。


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しかし、一発消しの茶茶が入り、親の1300オールのツモとなった。


リーチをしたがゆえに逆に紛れて親のあがりとなったが、
他家が俺のリーチの一発を消すメリットはあまりない状況ゆえ、
これはどちらかというとイレギュラーで、戦略としては問題ないはずだ。


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別の半荘。
東2局1本場、22900点持ち微差のラス目の北家。
赤ドラドラの勝負手をもらっている。

7pの浮かせ打ちが上手くいき、
狙い通りにマンズにくっついた。

感触のあるダマテン。


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そのまま数巡経過し、下家の親から先制リーチが入って一発目。

危険牌の3mをツモったが、さてどうしよう?





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これはツモ切りで追っかけに踏み切った。

この手は1mや1sがスライドできるため、
完全なる最終形というわけではない。

ドラまたぎの4sで放銃した日にゃあっちっちということになるが、
それではなぜ追っかけなのか?


それは親がツモ切りリーチだからである。

好形や高打点なら先制リーチしない理由がないし、
捨て牌が煮詰まった感もそれほどない。

つまり、親は愚形テンパイ濃厚であり、
このタイミングでぶつけることで、自分のあがり率はかなり高まると読んだのだ。


ちなみに、ここで空切りをしないのは、
カン6mが匂う捨て牌相になってしまい、損に見えるからである。


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しかし、ほどなくして親のツモ。

意外なことに好形ドラ1の2600オール。

結果的に69mは純カラで俺のあがり目はなかったが、
ツモ切りリーチに対して本手の追っかけをぶつけるのは経験上、有効であることが多い


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別の半荘。
東3局、31700点持ちトップ目の親番。

赤をツモってテンパイしたが、
ドラの1pは2枚切れでまぁあがれる気がしない。

2p切りのダマテンに取る。


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下家に仕掛けが入り、上家からツモ切りリーチが入る。

さて、どうしよう?





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さすがにこれはダマにした。

本手のほぼ最終形だが、リーチしてしまうと逆にダブ東が出にくくなる。
1件だけならトイツ落としなどで出てくる可能性はあると考えた。


結局、自分の本手のあがり確率を高めるためにはどうするかということなので、
自分の待ち牌の残り枚数、上家の捨て牌の煮詰まり具合、リーチで最も警戒されるダブ東待ちというのを総合的に考えると、追っかけの方が不利になりやすいケースと言える。


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3フーロの対面が一発で放銃し、裏1のハネ満。
東は2枚とも山に眠っていた。


このように、条件に合致する場合であっても、
あがり率と放銃率のバランスから追っかけに踏み切らないケースもある



追っかけるからには、好形や強い待ちが望ましいのは言うまでもなく、
愚形や弱い待ちの場合は、直接対決のメリットが少なく、ダマが有効となることも多い。

このへんは場況・点棒状況に照らして判断する必要がある。



ラベル:天鳳 立直
posted by はぐりん@ at 22:03 | Comment(2) | 成績UPに直結 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月13日

純チャンの作り方

手役の作り方第3弾、今回は純チャンだ。


赤5全盛の昨今の麻雀においては、純チャンやチャンタという手役の存在意義は薄れており、
天鳳でもそれは例外ではない。

赤5が含まれている場合、一色手は2種の赤5が、チャンタ系は3種の赤5が使い切れないため、
点数効率という観点からはこれらの役は赤5麻雀にそぐわない
と言える。


チップのないネット麻雀ではリアルよりも使い勝手はあるが、
どちらかというと苦しい手牌に役をつけるためのかわし手の意味合いが増しているような気がする。

天鳳においても内に寄せて赤を使い切る手組を想定するのが基本となり、
序盤からチャンタ系の決め打ちをしない方が有効であることが多く
このへんがトイツ手との大きな違いであると考えている。


そのため、赤なし麻雀に比べて出現頻度はかなり下がるわけだが、
逆に言うとだからこそ、狙える場面ではきちんと捕えられるかに技術差が生まれやすい

手役の性質上、チャンタ系は上手く仕上がれば三色などの手役も絡みやすく、十分な打点が見込める。

赤5とのバランスをとりながら、いかに仕上げるか。
純チャンを作るためのポイントは以下のとおりだ。


@シャンテン数を上げずに形を決める

チャンタ系をソツなく仕上げるためには、安くなる受け入れを拒否し、
嬉しい受け入れのみの形に決めてしまうのがいい。
例えば、778sと持っていたらシャンテン数が上がらなくても7sを1枚はずして78sの形に決めたい。


A雀頭がない場合、愚形ターツよりヤオチュー牌残し

純チャンの肝は雀頭であり、ここがすんなり決まっていれば無理なくあがりやすい。
仕掛けるにしても、雀頭が安定していれば、フィニッシュにつながりやすい。
純チャンが狙える牌姿の場合、愚形ターツより孤立19牌を大事にすべきで、
最終形は単騎待ちでも良い。


B純チャン確定なら好形を嫌ってよし

純チャン不確定なら受け入れ重視でいいが、確定なら両面ターツを払う価値はある。
仕掛けによってもあがりを見込めるのも大きなメリットで、それなりに打点も伴いやすい。


Cスライドでの変化を見逃さない

基本的には赤の受け入れを重視するが、
場合によっては純チャンの変化を重視すべき局面もある。


D純チャンも手なりで作るのがベスト

すべての手役は自然な手順で作るのが理想だ。
手役は無理に狙うものではなく、手順に自然についてくるものというのが現代麻雀の認識だ。
純チャンもこの例に漏れない。



それでは、具体的に実戦例から見ていこう。


@シャンテン数を上げずに形を決める

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東4局、親番の配牌。
国士が早いか、純チャンが早いか。

これぐらい形が決まっている配牌であれば、チャンタ系に方針を決めるのもありだ。

中や白から切る手もあるが、素直に南から切った。


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雀頭がないところ、8sをツモったが、さて何を切る?





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この8sはツモ切った。

いくら雀頭がないからといって、さすがにこの8sを雀頭候補にするのはつまらない。


ドラのない手では、テンパイ効率を重視したところで安手になる可能性が高いため、
シャンテン数にこだわらず、嬉しい受け入れを残すのが純チャン作りのコツだ。



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純チャンの肝は雀頭であり、この9m重なりはかなり嬉しい。

こういうケースでは、8mツモでフラフラしないように、9mの雀頭を決めてしまうのがいい。
よって、7m切り。

引き戻しの8sを残しているのは、純チャンにならなくとも三色のイーシャンテンだからであり、
明確に三色が見える場合などは、決め打ちせずに妥協することも考える。


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ベストのイーシャンテン形から、及第点の9mツモでテンパイ。

絶好の9s狙いで即リーチに踏み切った。


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ラス目の下家から追っかけが入るも、高めを捕らえて12000で終了。


8s先切りの強欲打法が結果的には上手くいった。



A雀頭がない場合、愚形ターツよりヤオチュー牌残し

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南1局の西家。
789が明確に見える手牌をもらって、1pツモ。

さて、何を切る?





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ここでは4mを切った。

この手牌の肝となるのは雀頭であり、
789の三色にしろ、純チャンにしろ、ソーズの一通にしろ雀頭がどこかに必要だが、
唯一カン3m埋まりだけはまるで嬉しくない

それならば、最終形が単騎になったとしても1pは利用価値がある。


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上手く1pが重なり、はっきり純チャン三色の形が整った。

7sの布石にもなるし、ここで4s切り。


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言うまでもなく、この7pはツモ切り。


このように、チャンタ系の手役狙いはその性質上、
牌効率を重視するメリットが少ないケースが多く、
だからこそ先切りの外側やスジが信用できない。

赤なし麻雀では特に意識すべき傾向と言えるだろう。


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しかし、このドラ6pはさすがに残す。

赤5pのロスが大きいと考えるからこそ残すわけで、
赤なしならドラであっても6pはツモ切りも十分にありうる。


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絶好のペン7sを引いたが、さてどうしよう?





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終盤につき、天鳳ではドラ切りダマが良さそうだ。

7p先切りしているとはいえ、リーチをかけてしまうとドラまたぎの58pはかなり出にくい

ドラ切りが8pの迷彩になっているとは言えないが、
親の現物に8pがあり、ダマならあっさりあがれても不思議ではない。


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テンパイの入っていた上家から出て、8000。

リーチならおそらく止められていただろう。


天鳳ではリーチに対しては何も出てこないため、
高打点愚形ダマはそれなりに有効だ。

1p残しのファインプレーがなかったら、
ごく平凡な手となり、あがれていたかどうかも微妙だった。



B純チャン確定なら好形を嫌ってよし

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東2局、西家。
9pツモってイーシャンテンとなったが、何を切るか?





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ここでは、6sを切った。

ポイントは純チャン確定となる9pツモであるというところで、
これが6pツモならいずれかのペンチャンを払っている。

受け入れ枚数は減るものの、破壊力は十分で、仕掛けも効く。


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早速上家から2枚目の3mが出たが、これを鳴く?





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これは鳴き無しでスルーした。

場況から3mは2枚切れでもそれほど悪くないと思っている。
むしろ3pチーから入った方があがりやすいと思っている。


メンゼン派なら当然のスルーだとは思うが、
あと2巡遅かったらチーだ。


自分の捨て牌はマンズが高いので、
4mはツモ切りとした。


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ラス目の下家からリーチが入って、一発目に赤5mを持ってきた。

さて、どうしよう?





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さすがに行ききれず、現物の1mを切った。

赤でなければ9s切りでお茶を濁すのもありだが、
3mスルーした直後のリーチだけにかなり分の悪い勝負と判断した。


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しかし、3pをツモった挙句、3mであがり逃し。


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結局対面のリーチ宣言牌に下家がロンで2600。

スルーの構想が正しかっただけに、
このあがり逃しは悔しすぎる。


憎むべきは一発目の赤5mだが、
純チャンは赤との振り替え、スライドが100%効かないため、
受けが効きづらいというリスクがあることに留意する必要がある




Cスライドでの変化を見逃さない

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東3局、西家の配牌。

カン6pが入って引き締まったが、安い。


tenhou.8096.jpg

8p引きで少し難しい牌姿に。

ここでは、ピンズの一通とわずかに123の三色を見て5sを1枚ほぐした。


tenhou.8097.jpg

狙い通りに2sツモ。

対面が明らかにチャンタ模様なのでここで5p切り。


tenhou.8098.jpg

1sをツモって、12pペンチャン落としの方が普通だが、
対面の最終手出しが1pなので2pが少し切りづらい。

構想通りの123三色なので、手順で56sを落としていくことにした。


tenhou.8099.jpg

なんと9pをツモって純チャンへと手変わりした。

69pは対面の本命なので、とりあえず西から切る。


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ズバリ3pをツモってテンパイ。

6pを親に放銃する分には安いので、ここは当然の勝負。
打点の差が激しすぎるが、ダマにした。


親の最終手出しが2mであまりあがれる気がしないが…


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直後に対面から高めが飛び出てデバサイの12000。

対面は中トイツペン3mテンパイからの中ポンで、1m単騎からの放銃だった。


配牌からの手牌の変わり様に注目してほしい。
構想によってはあの手が純チャンに化けることもある。
スライドは場況にもよるが、2手で3ハンUPするなら積極的に狙ってもいい。


これだけ感触のあるあがりがありながら、この半荘はなぜかラスだった。



D純チャンも手なりで作るのがベスト

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開局の配牌。ドラ受けもあり、かなり整っている。


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ここ引いたら勝ち確定、の3mツモ。


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無駄ヅモなく、ご丁寧に純チャンまでついている。

文句なく4m切りリーチ。


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ド安めツモ〜〜〜!


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これがまさかの裏3で簡単なハネ満。


毎回これぐらいツいていたら楽なのだが、
狙って作るイメージのある純チャンも、
手なりの結果、自然にできるというイメージで狙っていくのが現代麻雀にはちょうどいいかもしれない




ラベル:手役 天鳳
posted by はぐりん@ at 21:32 | Comment(4) | 手役の作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月06日

スルースキル オーラスは30000点以上になる手作りを

天鳳の大きな特徴として、
南4終了時点で30000点以上の者がいないと西入するというものがある。


今回の題材はオーラス僅差の難しい場面が多いので、
点棒状況を加味してじっくり考えていただきたい。


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決着つかずに大熱戦の西3局、西家。
現在23700点持ちの3着目で、下家が20900点のラス目。

対面の親が26000点持ち2着目で、上家は1000点あがれば終了だ。


2巡目に対面から白が出たが、どうしよう?





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これは鳴き無しでスルーした。

ここで考えるのは、この白を鳴くことがどれぐらい意味を持つのかということで、
白を鳴いてもほぼ安手になるのは目に見えている。

対面の親との差は2300点であり、
この手が上手く2000点に仕上がったとしても、
2着すら捲れずに次局に突入する可能性が高い。

さらに、ラス目との差が2800点であり、
うっかり3900でも放銃しようものなら一撃でラス転落となってしまう。


また、攻め返し必須のラス目の点棒が20900点と、
満貫のあがりでは30000点に満たないため、
下家のあがりが終局に結びつく可能性が低いこと

これもある程度ゆったり構えられる要素として大きい。


これらを勘案した際に、自分の手は安手で仕掛けることよりも、
メンゼンで、願わくばこの局で終局させる満貫クラスの手に仕上げたいと考えている。


つまり、仕掛けても順位UPすら期待できないのに、
手狭にしてラス転落のリスクを高めるという意味で、
ここでのポンは天鳳の順位戦略としては不利であると考えられるのだ。


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親とトップ目の仕掛けを見て、この局は引き気味に構えることを決める。

親はともかく、1000点でもあがればいい上家の仕掛けは、
自分のラス回避の観点からは心強い。


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しかし、ラス目の下家が満を持してリーチ。

待ちがいいか、打点が十分か、いずれかを満たしていそうな、
捨て牌に迫力のあるリーチだ。


いずれにせよ、この状況になったら結果を見守るしかない。


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三段目に突入し、下家がツモ。

END表示を見てすべてを悟る。
つまり、下家の手はハネマン以上が確定ということであり、
実はこの結果は俺にとって悪いものではない。

下家の手は裏なしの3000・6000だったが、
対面が親っかぶりでギリギリラスを免れたのだ。


さすがにここまで考えてのスルーというわけではないが、
下家の満貫ツモでも親っかぶりによって次局が絶望的になるわけではない。

白スルーが総合的に有利であるというのは、
様々な点棒移動をシミュレーションしてみればわかるだろう。


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別の半荘。
南4局1本場、ギリギリ2着目の西家。
点棒状況は自分から、25200、23200、26500、25100と、超絶僅差だ。


対面から1枚目の南が出たが、どうしよう?





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これはラグありでスルーした。

形的には鳴いてもそれほどあがりにくいというわけではないが、
2000点程度のあがりでは徒に局を進めるだけで、
ラス転落のピンチから脱出できるわけではない。


例えば、これが1メンツ完成していたら、スピードの面でさらっとかわしにいくというのもありだが、
1メンツもないところからの仕掛けというのが大いなる不安要素だ

読まれやすい待ちが残ってしまうと、
押す人しか押さなくなるため、終盤にもつれ込むと不利な要素が大きくなる

これは鳴きのデメリットの項目で以前にも触れたとおりだ。


それならば、上家との100点のリードを大事にして、
南は受けに効かせる可能性も見たい。

ここでの自分の手作りのビジョンとしては、
5200での即終了が理想だが、
3900程度なら+リー棒などで30000点以上になる可能性が残るため、
3900なら攻め返す価値があると考えている。


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中盤になり、2枚目の南が出たが、さてどうしよう?





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これもスルーした。

赤5mをツモって打点がUPしたが、
いまだに1メンツもない上、親の仕掛けが入っている。

打点的にはドラ受けもあり、十分になっているものの、
さすがにここから仕掛けてもスピードで間に合わないという判断だ



ここでの親への放銃は一瞬にしてラス転落してしまう可能性が高く、
本意でない仕掛けによる放銃だけは避けたい
やはり上家との100点の差がかなり大きいのだ。


スルーの結果、赤5pをツモり、打点だけは一丁前になった。
ここで南のトイツ落とし。


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カン6pをツモって、あの手が見違える手になった。

親に切りにくい9mを抱えてはいるが、
終了条件を満たす手になっている以上、
ここからは仕掛けても勝負に行こうと思っている。


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何やら嬉しくない5pツモ。

下家が前巡ドラの9pをツモ切っていて、これにラグはない。
親が安手の可能性も現実味を帯びてきた。


さて、どうしよう?





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ここは強く、9mを押した。

押したのは、仕掛けても終了条件を満たす5200以上の打点があるからであり、
赤が1枚足りなかったらここでオリる選択も十分にありうる。


58pでどちらかを切るならドラに絡まない5pの方を選ぶつもりだが、
持ち方からより58pが危険だと判断し、テンパイでの勝負を選んだ。


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直後にラス目の下家からリーチが入って、9mツモ。


両者に58pは危険すぎるし、さすがにこの手はここまでと判断。
赤5s切りからのベタオリを選んだ。

こういう展開になってくると上家も攻め返しにくいので、
何度も言ってるが100点のリードが生きてくるのだ。


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この局は二人テンパイで流局。

親のテンパイ形を見てのけぞった。

9m切りの場面でもっと強く5pを切っていたら12000で奈落のラス終了だったのだ。


俺にとって幸運だったのは、ラス目がリーチしてくれたことであり、
これによって58pがギリギリ止まることになった。

この助かりが大きく、この半荘は3着で終了した。


様々な要素が絡み合い、目まぐるしく攻守が切り替わったが、
30000点の条件を満たす手ができたなら、
基本的には押してあがりにいくのが有効であると考えていい



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別の半荘。
南4局1本場、供託リーチ棒1本、微差のトップ目の北家。

点棒状況は自分から順に、25900、22800、25700、24600。


上家から1枚目の中が出たが、どうするか?





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これは鳴き無しでスルーした。

供託リーチ棒があるため、3900のあがりで30000点の条件を満たすものの、
赤5pを使い切るにはカン6pの比重が高すぎる。

この中を鳴いてしまうと、条件を満たすためにはあがりにくく、
あがりやすくするためには赤5pが出ていってしまいそうだ



スルースキル「頭がない手は鳴かない」にも準じる形であり、
例えば345pツモなどで条件成就の可能性は高まるし、
慌てて鳴かない方が柔軟に構えられる可能性は高いと判断した。


スルーした結果、ご褒美の6pツモ。
ここが埋まったのなら次の中はポンだ。


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次巡、上家から8sが出たが、どうしよう?





4sがネックである以上、この8sを鳴く手は十分にある。

しかし、ここではスルーした。

今度は残り1枚の中がネックとなってしまう可能性がある。
この8sから鳴かなくても、中のポンテンくらいの手にはすぐに変化する。

メンゼンでこれぐらいの手になったら、
シャンテン数の変わらない仕掛けなど入れずに、
手牌をどんどん伸ばしていくことを考えていけばいい。


現状のカン4sがネックというところに捉われないことが重要だ。


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ソーズが下に伸び、役なしのテンパイになったが、どうしよう?





これは決断のリーチでいいだろう。


現状ドラも見えておらず、2フーロの下家の仕掛けは怖い。
リー棒を出してしまうと一時的に2着目に転落してしまい、
無防備な放銃によってラスまである。


しかし、こちらの手は難しいスルー判断を正解して辿り着いたテンパイだ。
あがれば30000点越え無条件のトップで、
待ちは絶好にも見える69m待ち。

ここでリーチをかける気がないなら8sチーして中バックに取れよということにもなるので、
ここはリーチの一手だ。

こういうのは理屈じゃなくて感覚でかけられるリーチだ。


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ほどなくしてツモ。

2000・3900でトップ終了となった。

これぐらいスルーの判断がはまったリーチというのは、
大体悪い結果になりにくい。


この局のように、オーラスは30000点越え即終了の手組を目指すのが基本で、
安手のあがりを取りに行くばかりでは、徒に半荘を長引かせるだけで、
相手にチャンスを与えることにもなりかねない



スルーの判断は、守備面でのメリットだけでなく、
条件を満たす打点を作ることにもつながる
ため、
点棒状況と勘案しつつ、戦略的にスルーの是非を考えていくことが必要だ。


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別の半荘。
南4局1本場、27300点持ち2着目の親番。

点棒状況は自分から順に、27300、21900、22700、28100。


下家から白が出たが、どうするか?





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ここまで読んできたならおわかりだろうが、鳴き無しでスルーした。

1500は1800をあがったところで、終わらない。
ここから鳴いてしまうと、あがりのメリットよりも、満貫放銃でラス転落のリスクの方が高くつく。


ここでのスルーは形が悪いからではなく、
終了条件に満たない可能性が高いからのスルーであり、
例えばこの手でドラが8sだとしたら、この白は鉄ポンとなる。


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下家が鳴き散らしたところで、上家から7pが出たが、どうしよう?





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これはチーした。

この巡目のピンズのリャンカンは急所といっても過言ではなく、
ここを捌かないとあがりが厳しくなる。

条件成就のため赤5pに期待するというのはいかにも虫が良すぎる。


ポイントは、鳴いてテンパイに取れるという点であり、
これが鳴いてイーシャンテンなら特に鳴く必要はない
ように思う。


30000点という条件には満たないが、
テンパイならばこのへんが妥協のしどころという判断
だ。


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すぐに出て、1500は1800のあがり。

次局もあがりきってトップで終了した。


頑なに30000点以上を目指すのではなく、
あくまで柔軟に対応していくということだ。


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別の半荘。
西2局、27300点持ち微差のトップ目の親番。
対面がラス目で21700点だ。


白トイツの手をもらって、下家から2mが出たがどうしよう?





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これはポンした。


若干不安定な仕掛けにも見えるが、
ここで積極的にバックの仕掛けをするのは、
2900のあがりが30000点以上の条件を満たすからに他ならない


これが5800条件なら2mはスルーだ。


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タンヤオにも渡れる4pツモだが、ここでは2p切りとした。


白さえ叩ければあがりやすさは雲泥の差で、
守備力の観点からも好ましい。


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すぐに鳴けて、テンパイ。


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少し長引き、下家のリーチも入ったが、競り勝った。


このように、オーラスの仕掛けは、
あがりによって30000点の終了条件を満たすかどうかというところにも、
大きな判断基準がある



あがりによってそれが本当に有利になるのかどうか、
逆に自分の首を絞める結果にならないように仕掛けを考えていく必要がある。



ラベル:天鳳 不鳴
posted by はぐりん@ at 23:18 | Comment(2) | スルースキル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする