2016年08月28日

スルーして入ったテンパイ即リーチ

今回は、スルーして入ったテンパイ即リーチのまとめだ。

今までさんざん取り上げてきたのでもはや説明不要だろう。
実戦例を見た方がわかりやすいと思う。


端的に言うと、鳴きの誘惑に駆られることなく入ったテンパイは強いので、
リズムとテンポで勢いよくリーチに行きましょう
、ということだ。

ポイントは、ラグをかけない方が狙いが透けにくく効果的であるということだ。
これは特に字牌をスルーして字牌待ちになった時に効力を発揮する。

ラグなしファン牌スルーからのファン牌狙いリーチは天鳳ではかなり効果的なので、
これについてはまた別の記事で特集しようと思う。


それでは実戦例を見ていこう。



case1
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東4局、24000点持ち2着目の南家。

南がトイツで赤含みのチャンス手をもらっている。

下家から1枚目の南が出たが、さてどうしよう?





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スルーした(鳴き無し)。

南ポンで手広く受けても手順でドラが出てしまう可能性があるし、
打牌選択がいまいち難しい。

それならばツモで雀頭ができてから鳴いても遅くないだろう。
「頭がない手は鳴かない」を根拠としてもいい。


スルーによって、絶好の4mが埋まった。
さて、どうしよう?





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即リーチとした。

スルーによってド急所のカン4mが埋まったわけで、これは迷わないだろう。

ラス目下家のポンで入ったテンパイでもあり、
「鳴きで入ったテンパイ即リーチ」を加味してもいい。


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首尾よくツモって裏なしの2000・3900。

南を1枚スルーすることさえできれば、誰もが同じ結果となるだろう。

なんのことはない。
鳴くか迷う牌姿であるなら、そもそも鳴き無しにしておけばいいのだ。



case2
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開局の親番。

対面が発ポン直後、上家から中が出たところ。
さて、どうしよう?





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スルーした(鳴き無し)。

ドラ1あるのでポンテンもありだが、
この巡目のこの手恰好ならメンゼンで決定打を作りたいところ。


その結果、1pが暗刻になりテンパイした。
手変わりは豊富にあるが、さてどうしよう?





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即リーチとした。

スルーして入ったテンパイかつ鳴きで入ったテンパイなので、
こういう場合にどちらか迷ったらリーチを選ぶのがいい。

元々リーチ主眼のスルーなので、ツモって2600オールなら文句ないところ。


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望外の一発ツモで4000オールとなった。


こういう時にはドヤ顔で一言、やっぱりか!と言うに限る。



case3
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東3局、26000点持ち同点2着目の北家。

上家から1枚目の白が出たが、さてどうしよう?





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スルーした(ラグあり)。

ラグありからもわかる通り、少し迷いながら。
マンズが安いので、例えばポンからの36mツモなどにも十分期待できるからだ。

マンズが期待できるからポンなのか、はたまたスルーなのかは難しいところだが、
ドラ1あるならメンゼンの打点が生きやすいと考えた。


スルーした結果、3mが暗刻になったが、さてどうしよう?





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即リーチとした。

この牌形は手変わり枚数自体は少ないながら、コーツ手を狙うべき形ではあるが、
スルーして入ったテンパイというところと、白が1枚少なくなったいう点からリーチに踏み切った。

カン5mの待ち自体はいいと思っている。


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対面の追っかけが入るも、
赤5mツモで2000・4000となった。

こういう愚形の高打点は、相手のメンタルにも確実に影響を及ぼすはずだ。


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テンパイ時の他家の手の内はこの通り。

カン5mも縦重なりも十分に狙えるという点で概ね読み通りだった。



case4
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東2局4本場、31400点持ちトップ目の親番。

ペン7pのネックを抱えた手牌。
上家からダブ東が出たが、さてどうしよう?





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スルーした(ラグあり)。

この手は打点が見込めるし、雀頭もすぐにできそうなので、ポンするのが普通だろう。

ただ、仕掛けてイーシャンテンというのが若干気に食わない。
ペン7pのネック部分と心中するよりも、
ツモによって様々な伸びの期待できるメンゼンも悪くないのではないかと考えた。


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その結果、安目の7mをツモってテンパイとなった。

さて、どうしよう?





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即リーチとした。

ここからドラターツを落として好形を作っても、今度は打点が伴わない。
ここは親の特権を生かしてリーチでバランスを取った。


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しかし、ラス目下家に追っかけられて一発で持ってきたのがドラそのもの。

さすがにギャッとなるも無事通過。


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ピンチの後にチャンスあり、直後に捕らえて3900となった。

これが裏なしの3900で終わってしまうとなんとなく微妙という気にもなるが、
なんだかんだで悪い結果にならないのがこのシステムの特徴だ。


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ダブ東をポンしていると、下家に6s→7mと流している。

北はトイツのままだが、少なくとも下家の先制リーチは免れなかったところ。

このように、目先の利益に捉われない、雰囲気の良いスルーは好結果をもたらしやすい。
もちろん、過程を吟味する必要はあるけれども。



case5
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東4局1本場、26800点持ち同点2着目の南家。

6sツモって難しい牌姿となったが、
9m3枚目が見えたことより、タンヤオ確定の9m切りとした。


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佳境にさしかかった11巡目、
上家から7pが出たが、さてどうしよう?





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スルーした(ラグあり)。

スルースキル「急所はどこかを見極める」によるスルーだ。

この局面の急所はピンズではなく、ソーズだと判断した。
47pを鳴いても58sではあがりにくいが、
47pに最終形を寄せていけば、かなりあがりが拾えそうに見える。

つまり、鳴きたいのは587s7mの方だ。

スルーしたところ、嬉しいソーズの方が埋まってテンパイ。
即リーチに踏み切った。


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一発で出て、裏5pの8000となった。

スルー時点で、山には58sが2枚、47pが3枚と、言うほど差はなかったが、
終盤での1枚差というのは大きい。

もちろん47pスルーが緩手となることもあるが、
それが度を越しすぎないようにバランスを取っていくことが重要
で、
そのために的確な場況判断が必要となってくる。



case6
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南1局、24300点持ちスーパー微差で現状2着目の西家。

オタ風の東が暗刻で、早くもイーシャンテンとなっている。

上家から1枚目の白が出たが、さてどうしよう?





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スルーした(鳴き無し)。

5200なら鳴く手もあるが、2600ならメンゼンで決定打を作りたい。
微差だからこそ焦らずに捌きたい。

スルーしたところ、8sツモってテンパイしたが、さてどうしよう?





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さすがにテンパイとらずとした。

いくらスルーして入ったテンパイとはいえ、こんな窮屈な形で手に蓋をしたくない。

ソーズが安くて7sはそれほど悪くないという感覚はあるが、一旦はこうするところだろう。


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次巡、まさかの7s一発ツモ(;´Д`) マジかよ…

法則を裏切ったら見事に裏目ってしまった。
こういう形でシステムの威力を思い知ることになろうとは…

フリテンリーチにもいけず、7sツモ切り。


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ギリギリ及第点のテンパイとなり、即リーチに踏み切る。


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あ!これも一発ツモか。ならいいやの2000・4000。

いずれにせよ小さくまとめなかった白スルーが大正解となった。



case7
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南3局2本場、34100点持ちトップ目の北家。
ラス目は上家で10800点となっている。

好配牌から2巡目にして3メンツ完成。
さて、何を切る?





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中切りとした。

南ポンで早期決着を目指すのあれば、
「単騎待ちの戦略」より中を残す局面だが、
好形を作ってリーチでGOの構えを優先させた。

この構えにしたからには、南は一鳴きしない。当然鳴き無しだ。


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絶好の7sツモでテンパイとなった。

さて、どうしよう?





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即リーチに踏み切った。

ラス前、リーチのみで突っ込むのは危険な面もあるが、
最初の構想から言ってもこの最終形なら十分勝負になるだろう。
ラス目との点差にはまだ余裕がある。


しかしこの局面、今までのケースとは違うことが一点ある。

そう、南が場に現れていない。スルーして入ったテンパイではないのだ。


私の感覚では南が場に出ているケースに比べてこの最終形は少し弱くなる。
それはなぜだろう?なぜだか考えてみてほしい。





それは、単なる手なりだからだ。

麻雀というのは様々な分岐において最善の選択をした者が勝者となるゲームだ。
その過程においては様々な誘惑や罠がはびこっていて、我々のミスを知らず知らずのうちに誘っている。

スルーして入ったテンパイが強いのは、その過程において仕掛けるかどうかの分岐を経ているからで、
仕掛けよりも強いメンゼンテンパイを自身の選択によって導いているからである。

分岐が複雑になればなるほどそれに正解し続けることは難しく、
正解した時のご褒美は大きいと考えられる。

だからこそ、複雑な手牌をただ1通りのあがりへと導いた局がある半荘はラスになる確率は低く、
分岐の難しいトイツ手やコーツ手を成就させたときの勝率は高くなりやすい。


誰もが大体同じ手順を踏んで同じ最終形になるのであれば、そこには差が生まれない。
南が出てポンしている人と差が生まれる最終形でなければ、手順の優位性が生まれないのである。

これによって、分岐がなく誰もが同じとなるこの最終形は、南が出ている場合に比して「弱いテンパイ」であるとわかる。

私がリーチ時にわずかの逡巡があったのはその点においてである。
もちろん、リーチするという判断は変わらないけれども。


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対面の追っかけに続いて、親にまで追っかけられる。

こうなるとあまり勝てる気がしない。


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結果は対面が一発ツモ。裏なしだが3000・6000となった。


対面が私のリーチ後に切っている危険度の高い牌の羅列を見てほしい。

これはある意味かなり高難易度の分岐をくぐりぬけてきたと考えていい。
手なりの私とは、「テンパイの強さ」が違うのである。
三面張という待ちの良さはこの際何の優位性も持たないのだ。



網の目ようにひしめき合う分岐と、それの正誤によって生まれる強弱。
単純だが、海のように深い。
このような性質に注目してみると、また麻雀が味のあるものになるだろう。



ラベル:天鳳 立直
posted by はぐりん@ at 00:09 | Comment(2) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月21日

北家のポンで入った親テンパイは即リーチ

前回に引き続き、今回のテーマも「北家の仕掛け」についてだ。


北家の仕掛けというのは、子のツモを減らし、親のツモを増やしやすい行為だというのは前回述べた。

具体的には、北家のポンは、
下家からのポンで子のツモを2回飛ばし、
対面からのポンで子のツモを1回飛ばし、
上家からのポン(下りポン)で子のツモを0回飛ばす行為だ。


つまり、北家がポンと言った瞬間に、無条件で平均1回子のツモは飛ばされることになる。

仕掛け自体がデメリットのある行為であるのに、
子方のツモを減らすことで子方のテンパイのチャンスを減らして、
親の先制リーチの可能性を高めている。

麻雀は先手を取ることが重要であり、
一手違いでも親が先にテンパイすることの価値は大きい。


さらに、北家のポンは親が下家であることから1局単位で親のツモが増えやすい。
例えば、下家である親からのポンはその後の動きがなければ無条件で親のツモを1枚増やす。

1局単位でツモが増えることは局面が長引くことでその恩恵が得られるため、
親の先制テンパイの可能性を高める北家の仕掛けは二重の恩恵を親に与えているとも言える。



もちろん、西家が親からポンした場合にも類似の効果を与えることになるが、
北家がメンゼンである場合は、親に対応するという選択肢を取れる。

北家自身が仕掛けている場合、必然的にあがりに向かうため、
親に対して絞ったり対応するという選択を取りにくい。

このような相乗効果によって、北家が仕掛けることは親を有利にすることに繋がりやすい。




科学的麻雀観は目に見えるものから麻雀を捉えるという意味で、
麻雀を心理ゲームから絵合わせという領域へ戻した。

これは麻雀の進化の一形態であり、なくてはならない進歩であったと考えられる。


しかし、私は麻雀の勝敗は、最終的には目に見えないものをいかに捉えるかにかかってくると思っている。

これはオカルト的霊的なものを見ようと言っているのではなくて、
相手の息遣いや動作から、相手の見ているもの、考えていること、心理状態を読むということである。

怯えているなら逃げるきっかけを与えればいいし、
腹が据わっているなら、一歩引いて空振りさせることを考える。

絵合わせに差が無くなったときが、デジタル麻雀の限界であり、
そこからの勝敗は淡白なジャンケンと変わらない。


仮に自分が打ったことのない高レートで打ったとして、
デジタル麻雀の知識は負けない基礎となったとしても勝因とはなりえない。

麻雀に精通した人との勝負において勝敗を分けるのは、
目に見えない微妙な機微をいかに的確に捉えられるか、その1点のみにかかっていると私は考えている。

つまり、対人ゲームとして、心理戦としていかに麻雀を捉えていくかというのが、
今後の麻雀の進化において再び議論されるテーマになると個人的には思っている。



前置きが長くなってしまったが、
「仕掛け」というのは目に見えるものにすぎない。

仕掛けるのは表面的な局収支、
仕掛けないのは機微を捉える大局観で、
ここにそれぞれの家の役割を考える意味が出てくる。

麻雀を点で捉えるのではなく、線で、面で捉える意識を持つことで、
また仕掛けに対する捉え方も変わってくるのではないだろうか。
これについては思いついたことをこれからもどんどん書いていきたいと思う。



今回の記事は、表題を含んだ三部構成とした。

@北家のポンで入った親テンパイは即リーチ  case1~case4
A北家の仕掛けの隙を利用する   case5~case7
B自身が北家の仕掛けによる失敗例  case8~case10


それぞれの実戦例を見ることで、
北家の仕掛けの怖さ、その機微を感じていただきたい。



@北家のポンで入った親テンパイは即リーチ case1
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東4局2本場、供託2本。40100点持ちトップ目、連荘中の親番。

中を切ると北家がポンして、直後のツモでテンパイが入った。

8sはたった今切られたばかりでドラの東も見えていない。
さて、どうしよう?





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即リーチとした。

連荘して勢いのある親番、他家は横並びで放銃は避けたいはず。

北家の仕掛けでサクッと入った先制テンパイなら、
ここはメンゼンの利を生かして即リーチが自然だろう。


御託を並べてはいるが、テンポがいいので即リーチ!ぐらいの感覚だ


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北家が手出しのトイツ落とし。

直対相手は北家だと思っているから、刃向う敵はいなくなった。

これは勝ったな、と思う。


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あっさりツモって裏なしの1300オールとなった。

北家はドラトイツの本手で、8sはラス牌だったが、そんなことはこの際どうでもいい。

麻雀はリズムとテンポで打っていけばいいのである。



case2
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南2局2本場、供託1本。35800点持ち微差のトップ目の親番。
上下がそれぞれマッチレースとなっている。

見ての通り、親番で配牌イーシャンテンの超好配牌。
これは何としてでもものにしたい。


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南家の第一打を北家がポンして、直後にテンパイが入った。

ダマで7700だが、さて、リーチする?





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即リーチとした。

西家はツモってすらいないわけで、ここでリーチしたら戦意喪失となるだろう。

仕掛けた北家自身も対応に困るだろう。
北家の仕掛けを最大限咎めに行くリーチだ。


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これまた簡単にツモって裏なしの4000オールとなった。

相手の心理を考えて、相手の嫌がることをどんどんしていけばいいのだ。

まあこの好形なら勢いリーチに行きやすいかな。



case3
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南1局1本場、16900点持ち3着目の親番。
対面が14900とまだまだ予断を許さない。

2巡目にして、テンパイが入ったが、さてどうしよう?





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とりあえずダマとした。

まずこの牌形はコーツ手が十分に見える(トイツ場の可能性がある)ので、
理想はツモり三暗刻の最終形だ。

7p周りでリャンメンを作りに行ってもいいが、
57s縦重なりが十分に期待できそうと考えてのとりあえずダマだ。

タンヤオもつかない入り目である上、変化も十分なので即リーチには行きづらいだろう。


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手は変わらないまま、南をツモ切ったところ、北家がポン。

2mをツモってきたが、さてどうしよう?





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空切りでリーチに踏み切った。

手は変わっていないが、場況は大きく変わった。

北家のポンによって空切りできる牌を持ってきたのだから、これは一つのタイミングだ。

他家からすれば北家のポンが親のテンパイを入れさせたという印象を与えるはずだ。


この印象を上手く使って、仕掛けた北家とサシの勝負にするのがこの空切りリーチの意図だ。


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直後に2pを持ってきて、暗カン。

一気に打点が跳ね上がり、しめしめといった感じ。

リンシャンから8sはちょっと惜しいが、別段問題ない。


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ほどなく北家から出あがり。

北家はテンパイを果たしたところだった。


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裏4いただいて、12000のデバサイとなった。

北家の仕掛けを上手く利用することに成功し、
2pカンも見事に裏ドラとして生きたため、会心の一局だったが、
この半荘は3着で終了した。



case4
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2連続放銃で迎えた東2局の親番。
現在16900点のラス目となっている。

好ツモに恵まれ、3巡目にしてドラ1のテンパイとなったところ。
さて、どうしよう?





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手変わり待ちダマとした。

沈んでいる親番につき、即リーチも考えたが、
マンズの好形変化はあるし、何より中を生かした最終形にしたい。

期待値的には即リーチも十分にありだが、
巡目的な猶予があると考えた。


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有効な変化が得られないまま、中盤となり、北家が2pをポンしたところ。

さて、どうしよう?





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空切りでリーチに踏み切った。

前例と同じで、北家の仕掛けを咎めに行くリーチだ。
6sの手出しはいかにも最終手出しとしては不自然だが、
変則待ち含めて考えさせる分、ツモ切りリーチよりはマシと考えた。

本手を匂わすツモ切りリーチもあるにはあるが、
上家が切った4mの安全度を高くしてしまうようなキズが残るし、
やはり愚形リーチという印象を持たれやすくて損ではないかと考えた。


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しかし、これが上家にアウトで、3900の放銃となった。

逆に先制リーチをためらった隙を咎められてしまった。

この判断が間違っていたとは思わないが、
いつもいつも上手くいくとは限らないという例だ。
この半荘は3着で終了した。



A北家の仕掛けの隙を利用する case5
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南3局1本場、供託2本。9300点持ちダンラス目で迎えた親番。
好配牌をもらったが、3者が仕掛けて崖っぷち。

トップ目の北家が南家から白をポンしたところ。


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北家の仕掛けは勢いが加速しすぎて、なんと素っ裸になってしまった。

ん?という感じでこれは何かが起こりそうな予感がする。


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手順で仕掛けて、高目11600のテンパイを入れる。


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即ツモって、3900オール。
やはり何かが起こった。

これによって一気に混戦となり、最終的には2着で終了した。


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牌図を見てわかるとおり、最も手の遅い北家の仕掛けによって、
私にラス6mが流れている。

配牌の割に手がまとまらなかった私の手が成就したのは、
北家の動きがあったからであるのは言うまでもないだろう。

北家が大人しくしていれば、
この局は南家か西家のあがりが相場で、私はラスのまま終わっていたはずだ。



case6
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オーラス、13000点持ちラス目で迎えた親番。
南家が15200点、北家が19300点と下位者は微差となっている。

かなり厳しい配牌から、南家と西家に仕掛けが入り、
一言でいうなら、絶望的だ。


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仕掛けも視野に9pを切ったところ、北家がこれをポン。

これによってまず赤5pが入る。


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さらに続けて1mにもポンが入り、今度はドラが流れる。


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さらに南家の切った6mポンによって、急所の3mが埋まる。

北家の仕掛けでみるみるうちに手牌が蘇ってきた。


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あの絶望的状況からわずか数巡でこの先制リーチ。

これは自分の力だけでは為しえないことである。


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結局上家から出て、7700となった。

この半荘はトップまで肉薄し、2着終了となった。


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北家の仕掛けがなければ、誰があがっていたかは一目瞭然だ。


case5、case6では少々極端な例を紹介したが、
この逆転劇には、南家、西家の意思とはまったく関係なく、
北家のスタンドプレーが親のあがりを導いていることわかるだろう


かくも、北家の対応ひとつで展開は変わってしまうという例である。



case7
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開局の親番。

上家の爆打が私から8mをポンして、7sをツモ切りしたところ。

さて、これをチーする?





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スルーした(ラグあり)。

北家が仕掛けて隙を見せているので、わざわざ仕掛け返す必要はない。
じっくりと腰を据えてメンゼンリーチを目指す。

7s食い取られたのは痛いが、
ぶっちゃけ仕掛けた爆打はまったく怖くないので、ここは落ち着いて対処する。

ペン7s待ちになったとしても即リーチで問題ない。


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直後に爆打、500・1000のツモ。

慌てて7sを食っていると、2000の放銃となっていた。

これはたまたまの結果でしかないが、
こういう思考の積み重ねが大局観であり、
長期的にはどのように作用するかをじっくりと考えていくのである




B自身が北家の仕掛けによる失敗例 case8
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開局の北家。
ピンズの染めが見込める配牌をもらっている。

対面の第一打9p、これを鳴く?





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ポンして全速前進とした。

2pも8pも割合鳴けそうなので、まっしぐらに仕掛けた。
若干無理目の仕掛けという印象もあるにはあるが…


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有効牌をなかなかツモらないまま、親リーチが入る。

一発目にツモってきたのは5sだが、さてどうしよう?





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ノータイムでツモ切ると、これがド高めで裏なしの18000。

実は、前巡の3sと前々巡の6sにラグがあった。
下家が58sを少なくとも1枚は持っていることが明白なのに、
この5sが当たる可能性はかなり低いと判断したが、これが裏目と出た。

ラグ読みにはこういう盲点がある。


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9pポンで親に流れたのはこの上ない赤5pだった。

ここからダブ東トイツ落としで、18000に仕上げる手作りも見事だが、
北家の開局の仕掛けとしては少し思慮が欠けていたと言っていいだろう。

この半荘はラスで終了した。



case9
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オーラス38100点持ち、トップ目の北家。
ラス目が親で、南家と微差の競りになっている。

あがればいいからと、2枚目の南を渋々ポン。

しかしこの形。一抹の不安はぬぐえない。


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ほどなくして、やっぱりかの親リーチが飛んでくる。

この愚形2組では勝負に行けない。


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安牌に困り始めたところ、対面が2pで放銃。裏4pの18000で飛び終了。

私は辛くもトップ逃げ切りとなったが、
次の打牌候補は何か?もちろん8pだ。



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気の進まないポンによって、親に絶好の牌を流し、テンパイを入れさせてしまう。

しかもこれが18000の放銃の可能性を生んでしまうというところ、
まざまざと北家の仕掛けの怖さを感じることができる。



case10
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南1局、33000点持ちトップ目の北家。

上家から1枚目の中が出たが、さてどうしよう?





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ポンした。

鳴いてこの形ならかわし手として十分だろう。
ソーズの好形テンパイが理想的だ。


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発を鳴かれ、ここでドラを切ると、これも親がチー。


tenhou.18265.jpg

チーテンを入れて切り出した4pも親に鳴かれてしまった。


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手拍子で切った3pが当たりで11600の放銃となった。

親は23455pからの食い延ばしで、
確かにカン4pチーからの2p切りはかなりの違和感がある。

ここから回るかどうかはともかく、
北家自身の仕掛けは親に対する制御が効かないため、
このように全部食われて放銃ということにもなりかねない。



失敗例はいずれも結果論かどうかの検討はあるにせよ、
自身が北家であることによって親に有利に働いている仕掛けであることは間違いない。


北家の仕掛けはデメリットが若干大きいということを認識しつつ、
南家・西家の時よりも繊細な仕掛けを意識した方が好結果を招きやすいと言えるだろう。




ラベル:失敗 立直 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:45 | Comment(15) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月14日

スルースキル 北家は鳴かずに親をケア

今回は久々に登場、スルースキルだ。


科学的麻雀観が台頭して以来、
牌効率やベタオリなど局収支にかかわる項目が重要視されるようになった。

結果として、東家、南家、西家、北家、という各家の役割については、
議論されることがほとんどなくなった。

最近の戦術本を読んで麻雀が上達した人の中には、
親はともかく子方の差異についてはほとんど意識したことのない人も多いのではないだろうか?


あるいは、意識しても無駄だという印象を持っている人も多いのではないだろうか。


誰かにとって不利な打牌というのは誰かにとって有利な打牌なわけで、
それならば自己の利益最大化を目指して好きなように打つというのが現代流だろう。

これは間違いではない。


ただ、各家の役割をきちんと理解し、各々が分を弁えて打つ、ということは、
長期的に安定した成績を残す上で私は非常に重要なことだと思っている


また、そうすることが麻雀の勝負の質を高める、
決して無味乾燥としていない、白熱した戦いにするための必要条件であるとも思っている。

天鳳においても、戦略として各家の役割を意識しながら打つことで、
ラス回避の可能性を高めることができる。

このブログでは、超最新戦術から皆が忘れかけていたアナログな戦術まで、
様々な角度からヒントを与えていきたいと思っている。



さて、本題に戻って北家の仕掛けについてだ。

北家の仕掛けは1局単位で親のツモが増えやすい行為であり、
序盤での北家の鳴き、特にポンは即座に親のツモを増やしてしまう。

仕掛け自体がデメリットのある行為であるのに、
北家のポンは子方のツモを飛ばして子方のあがり目を少なくするばかりか、
親のツモを増やして親の先制テンパイのチャンスを増やしてしまう。


親番を流すというのは麻雀の一つのテーマであり、
この意識が共有できているかどうかで、
麻雀というのは展開が大きく変わってくる。

天鳳においても、特にラス目が親番の時の北家の対応は重要であり、
ゲーム回しの鍵を握るキーマンと言っても過言ではない。


状況によっては、分を弁えて謙虚に親に対応することが、
北家の一つの役割である。


ただ、自己犠牲的にまで献身する必要はなく、
やりすぎない、ほどほどのバランスで対応していくのがベストだと思っている。

これは、アシストやサシコミなんかもそうで、やりすぎないことというのは大事だと思っている。


それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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南1局、23000点持ち3着目の北家。
比較的僅差で、下家の親が現状ラス目となっている。

親の第一打で自風の北が出たが、さてどうしよう?





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スルーした(鳴き無し)。

自分の手はさほど悪いとも言えないが、
雀頭不在でまとまるには少し時間がかかりそうだ。

北ポンで手詰まりになりやすい牌形でもあるので、
ラス目が親であることからもひとまず様子見とした。


私の感覚ではこの親の第一打は鉄スルーに近い。
親のツモを増やして、親の現物を2枚消費する上、
3568の対象形はいかにも放銃しやすい牌姿に映る。


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メンゼンで進めた結果、テンパイまでこぎつけた。

親のリーチ一発目だが、切り出さなければならないのはドラの中。

さて、どうしよう?





これは、ドラ切りで追っかけリーチに踏み切った

ポイントは最終形の強さで、どのくらいあがり目があるかで判断している。

この147mは鉄板と言ってもいいのではないだろうか。

「スルーして入ったテンパイ即リーチ」 この基準を加味してもいい。


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親にツモられ、裏なしの2600オールとなった。

なんと親もオナテンの14mだった。

鉄板vs鉄板のツモり合いだったというわけだ。

北家の役割を全うして入ったテンパイにつき、
メンゼン好形テンパイなら基本勝負の姿勢でいいだろう。



case2
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南3局、38000点持ちトップ目の北家。

親の北は例によってスルーするとして、
上家から即2枚目が出たが、さてどうしよう?





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スルーした(鳴き無し)。

この2枚目は牌姿によってはポンするところだが、
ターツ不足で少し厳しい形なのでスルーとした。

これによって直ちにあがりが遠のくわけではないが、
北ポンに比してあがり率自体は低下するだろう。

こうした以上は当然、親の動きには対応する構えだ。


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発が重なり、1枚目の発が対面から出たところ。

さて、どうしよう?





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スルーした(ラグあり)。

形的にこれは鳴いてもいいと思ったが、
北家であることを踏まえると、序盤で親のツモを増やしたくなかった

スルーしたところ絶好の発暗刻で、これで完全に攻撃の態勢が整った。
5m切りで広く受ける。


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ほどなくして親の仕掛け、さらに上家のリーチが入る。

上家に先制リーチが入ったのも、発をポンしてツモを減らさなかった一つの効果だ。

リーチに対して対応する手牌の余裕もあるし、
まさに理想的な展開と言える。

ここで北のトイツ落とし。


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結局、親が5200の放銃となった。

自分にダメージがなく親が流れてくれればこの局の目的は果たしたも同然。
対応の余地を残すためのスルーで、この半荘はトップで終了した。



case3
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東2局、24000点持ちラス目の北家。
ほぼ持ち点に差のない状況となっている。

対面から1枚目の東が出たところだが、さてどうしよう?





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スルーした(鳴き無し)。

鳴いても形が厳しいし、親の捨て牌からは速度がありそう。

親に対応する構えを取り、南家のかわしに期待する。
南家の段位が七段ということもあり、この辺は仕掛けの精度に信頼がおける。

スルーした結果、カン8mの好牌をツモったので、
ある程度攻め返すことも考慮に入れている。


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早速東のトイツ落としで対応に入ったが、
ここは8sトイツ落としぐらいの方がバランスはいいかもしれない。


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結局南家が親から2000のあがり。

この展開なら御の字で、丁寧に対応した甲斐があったというもの。

この局面では鳴かれる牌をほとんど持っていなかったが、
仕掛けの5800クラスを簡単にあがらせないことは重要だと思っている。



case4
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南3局、28400点持ち2着目の北家。
下家の親が17100点持ちのラス目となっている。

親に対する現物が1枚もないため、ここで生牌の南を放したところ、親がポン。


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直後に対面から白が出たが、さてどうしよう?





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スルーした(鳴き無し)。

ドラのペン7m残りでは苦しいし、
白を鳴いてしまうと親に対応する余地が減ってしまう。

本意でない南切りで親に鳴かせてしまった以上、
ここからは(責任を持って)、親に対応していきたい。



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2枚目の白でポンテンに取れるが、どうしよう?





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スルーした(鳴き無し)。

テンパイにつきポンテンに取るというのは確かにあるが、
この7mのあがり目がそれほどあるとは思えない。

それならば一貫性を持って対応しようというものだ。


スルーした結果、メンゼンでテンパイが入ったが、どうしよう?





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白切りでテンパイ取らずとした。

これはスルーして入ったメンゼンテンパイなので、
リーチはしないまでもテンパイに取るかどうかは迷った。

ただ、切り出す2pは急所でもあり、
対面と上家が仕掛けてかわす姿勢を見せている

やはり一貫性を持って対応を継続した。


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次巡、まさかのドラツモでたじろぐも、
258pのテンパイなのでこれはこれで良し。

「スルーして入ったテンパイ即リーチ」はこういう裏目としてよく現れる。


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結局、親から赤5pが出て3900のあがりとなった。

ご覧のように親の最終形がすごいことになっていた。

まず、私が2枚目の白をポンしていると、7mが親に流れて6000オールとなっていた。

さらに、私が5pを捕らえていないと、対面が5pチーして親に18000の放銃となっていた。


丁寧に回して、上手くあがりを拾えたので結果としては満足だが、
これは同時に対面を助けた捌きであったというのがわかるだろう


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次局、助かった対面が18000で大捲りのトップ。


実戦中は目に見えない部分が、因果としてはっきり表れている。

前局ファーストテンパイなら即ツモあがりだったペン7mが私の最終形となっているところも、
対比として面白い。

前局エネルギーを使いすぎてしまったという感じ。



case5
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東4局、20400点持ち3着目の北家。
ラス目の親が2フーロ晒している。

その親から1枚目の東が出たところ、さてどうしよう?





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スルーした(鳴き無し)。

親の仕掛けは白バックが本命だが、
789の三色やピンズの一通もあり待ちが絞りきれない。

私の手は急所のカン6sが残っている上、鳴いてもイーシャンテン。

ここから親のツモを増やす仕掛けは得策とは思えない。


直後に上家から2枚目の東が出たが、これもスルー。
2mの裏目に、1m3枚目が出た直後の東というのも感触が悪く、鳴く気にならない。


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3pツモって、東を切り出していく。

なんとなく手牌が生き返ったように見えないだろうか?

ファン牌スルーがあがりを放棄する行為では決してないのだ。


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南家が700・1300のツモあがりとなった。

北家が仕掛けを我慢し、南家が仕掛けて親をかわす。

ラス目の親に対する対処としてはこれが理想的なパターンだ。



case6
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南1局、25500点持ち2着目の北家。

バラバラな手から北をスルー(鳴き無し)すると、2mが重なった。
メンホンチートイを視野に手を進めていく。


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メンホンのリャンシャンテンまで伸びたところ、親から9mが出た。

さて、どうしよう?





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スルーした(鳴き無し)。

ドラが中であることから、ブラフ気味のポンも考えられるが、
巡目としては少し早い。

有効牌を切望しているこの巡目で親のツモを増やすのは、危険性が高いと考えてのスルーだ。


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12巡目まで進み、再び親から9mが出たが、どうしよう?





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これはポンした。

9mスルーはさすがに自分のテンパイの可能性が下がるし、
ドラも見えていないので相手の対応も難しいはずだ。

この巡目のポンなら、残り巡目が限定的であることから、親のツモを増やすデメリットは若干薄まる。

即リーチと来られても、親のあがり率は劇的には上がらないし、
こちらの対応も巡目的に限定的となり、対応しやすくなるからだ。


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あっさり中を切られたが、上家からリーチが入って対応することに。

ここで北のトイツ落とし。


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リーチ者の一人テンパイで流局となった。

2着維持のまま親が流れたので、展開としては上々。

北家の場合、自分のあがり目がどれぐらいあるかを勘案し、
苦しい仕掛けならなるべく早い巡目はスルーするのがポイントだ。




case7
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東2局3本場、供託1本、29700点持ちトップ目の北家。

下家の親がホンイツ風味の仕掛けを入れている。

自風の北が暗刻のところ、上家から8sが出た。

さて、どうしよう?





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スルーした(ラグあり)。

危険牌を使い切って迂回できる可能性があるため、
これは仕掛ける人も多いだろう。

ただ、ここから仕掛けて4sと中を切らずにあがり切れる可能性はどれほどあるというのか?

危険牌1牌なら仕掛けもありだが、2牌なら私は仕掛けない。


トップ目の北家は野球で言うならキャッチャーのようなものだ。

どんと構えて親にはきちんと対応するから、
南家、西家安心してくれ、と。

ここから北家が789で晒すと、南家西家は対応の種が増える。

それによって変な紛れを起こさないように、
北家の仕掛けはあがり目を十分に精査しつつ仕掛けるというのが私の考えだ


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最終的には、南家が西家から3900のあがりとなった。

北家が親に対応し、西家がメンゼンでテンパイを入れ、南家が仕掛けてかわす。

各々が役割を果たしてこその結果であり、
8sスルーに意味が残ったと言えよう。


自分の家の役割を考えながらするスルー判断、
この積み重ねが正しいかどうかというのが大局観であり、
一瞬の期待値判断が長期的な成績に寄与するかどうかはまた別問題だと私は考えている。

こういう8sスルーがまさにその例で、
この半荘トップで終えられたのも、この判断が間違っていなかったという一つの証左であろう。


次回はこの記事に関連して、北家の鳴きを利用する戦略、
さらには自身の仕掛けの失敗例を紹介したい。



ラベル:天鳳 不鳴
posted by はぐりん@ at 21:01 | Comment(8) | スルースキル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする