2017年02月26日

鳳凰卓の鳴き

鳳凰卓参戦から2ヶ月近く経ったが、
ようやく洗礼期間は終了という感じで、徐々にラスの割合が減ってきた


今月初めまでオーラスのラス回避率0%という辛酸をなめ続けた辛酸なめ夫だったが、
私の持ち味である、粘っての逆転劇もちらほらと見られるようになり、
ようやっと鳳凰様(1s)に鳳凰卓の一員として認められ始めたのかなという感慨を持っている。


特上卓とは違って、鳳凰卓では打つ人が限られているため、
同じメンツと何度も対戦することになる。
なので、打ち手の特徴を把握してしまえば、対応はある程度楽になる。

暗闇の中で強豪3人と当たっていた初期に比べれば、
たいまつがポッと灯っている感じで、
一度対戦したことのあるメンツに対しては打ち筋をインプットできるのが大きい。

不特定のメンツとしか当たらない特上卓と違って鳳凰卓は人読みが利く。

これをどのように結果に結びつけるかはさておき、
鳳凰卓の大きな特徴であると言えるだろう。


鳳凰卓にアジャストした打ち方として特上卓との差異を挙げてみると、

・特上卓よりダマが効果的な場面が多い
・現物待ちは出てこないのでリーチが効果的な場面が多い
・フーロ率は上昇させる必要はなさそう
・高い仕掛けは逆に見せた方が効果的だったりする
・放銃率を徹底的に低めることは鳳凰卓でもかなり効果が高い→天鳳の勝ち方としてはOkだが麻雀の勝ち方としては微妙
・押し引きの精度が重要という意味では三麻を打ってる感覚に近い
・形テンを無理に取りに行く必要はなさそう
・勝ちたいという欲を捨て去れば負けない→どの麻雀のフィールドでも同じ

今のところこんな感じ。
鳳凰卓ではとにかく、現物待ちであがれる割合が特上卓とは雲泥の差で低くなるので、
そのへんのリーチ判断などを修正する必要がある。

これらについてはまた、結果が出てから報告したい。



さて、今回は鳳凰卓の鳴きについて

鳳凰卓はスピード重視で、とかく鳴き合戦みたいなイメージもあるが、
当然のことながら闇雲に鳴いているわけではなくて、
やはり上級者ほど仕掛けの勘所を弁えているというか、
あがりに寄せる仕掛けが上手いという印象がある



今回は私自身なるほど、と思った上手な仕掛けについてピックアップしてみた。



case1
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JUNKERSさんの手筋。

赤5mをツモって何を切るか?





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なんとここでメンツを壊す1m切り。

イーシャンテンにすら取っていない。

確かに、高打点だがメンゼンでまとめるには急所が多くて苦労しそう。
それなら仕掛け前提の手組みにしようという1m切りだ。


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1m切りはこの7sをポンできるのが大きい。

ここで3m切りのイーシャンテンだが、
先ほどとは違ってぐっとあがりが近いイーシャンテンに見える。


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結果は対面の私が一通のみの300・500ツモ。


上記の1m切りには麻雀を平面で見ていない深い発想がある。
高い手を最速の手順であがってくるので気が抜けないというわけだ。

常識にとらわれない発想というものを常に持っておきたいものである。



case2
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リチャ!!さん。

上家から4pが出たところだが…?





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これを食い替えのチー!

567の三色に目を奪われているため、
4pチーはなかなか発想として浮かばない。

これをほぼノータイムで実行しているのは頭の回転が速い。


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次巡、見事に7pを引き込み、11600以上のテンパイ。

この手順は1p切りがキズになるため、
注意深く見ていれば高いタンヤオ仕掛けということがわかる。

トップ目の親番が2900程度でこのような食い替えはしない。


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上家の私が2000のあがりで事なきをえた。

このテンパイ形なら8sを掴んだ場合、危険と分かっていても止まらないだろう。

高い手こそ、仕掛けの柔軟性が生きるという例であり、
実戦で仕掛けるかどうかはさておき、これを仕掛ける視野を持っておこうということである



case3
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ウィンDさん。

オーラス2本場。18300点持ちのラス目。
現状30000点以上がいない状況。

上家から4pが出て…?





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これを234でチーなのだ!

確かにド急所の4pが2枚見え。
これがメンゼンで仕上がるかどうかは運否天賦に見える。
それならば、仕掛けで動きやすい形にというのは理に適っている。

しかし、2巡目でこの仕掛けをするには構想からかなりの準備をしておく必要がある。


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5m出たがどうするか?





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これもついでという感じで仕掛け。

爆打よりえぐい仕掛けだが、この仕掛けは雀頭不在になる可能性があり、リスクもある仕掛け方だ。


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ソーズも無理やりメンツ化して、テンパイ。

さあ、あがりまで間に合うか!


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おみそれしました。

執念にも見える1000・2000ツモ。
ドラは2枚とも山に残っていた。

何としても負けたくないという気概が伝わっては来ないだろうか?

気持ちが牌に乗り移ったのか、この後の親番で彼はトップまで登りつめることとなる。



case4
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はぐりん@さん。私やないかい!

東2の親番。
ホンイツとドラの両天秤から、ドラが重なる。


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下家からリーチを受けたが、手は進んでいない。

2枚目の西がリーチ者から出たが…?





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これをポンして8p切り。

リーチ者のツモを増やす鳴きにつき、基本的にはすべきでない。

ただ、親権維持&ドラドラを生かす手段としてはこの西をスルーしてしまうとかなり厳しいと考えた。


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ダブ東が重なった瞬間、一気に勝負手に。

いわゆる「後々付け」というやつだ。


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トイトイも見える手牌から、
めちゃくちゃ切りにくい暗刻スジの余るテンパイ形となる。

南無三と3p勝負するも、セーフ。


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しかし、下家のツモで1000・2000。

意外にも4pの方が当たる形だった。

役なし西ポンが親満テンパイまで行くのであれば、
成果としては十分ではないだろうか。

大事なのは結果ではなくて、常に機を窺うその発想だ。



case5
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これも私の実戦例。

下家から2枚目の8sが出たが、さてどうしよう?





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これをポンして、1m切りとした。

8s部分はこれ以上伸びがなく、単独トイツにつき仕掛けやすい。

このポンのメリットとしてはメンゼンよりもドラが使い切りやすいというのがある。


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3mが出たが、さてどうしよう?





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これもポンして、ドラ中膨れ単騎とした。

2pがフリテンにつき、ドラを使い切る最終形が若干厳しい。

これ以上の巡目が経過してしまうとドラ切りのリスクがつきまとうので、
いっそのことドラ単騎にしてしまえ、という考えだ。


メンゼンよりは確かに速度的に勝ってはいるが、
本来の私の打ち筋ではなく、やりすぎた感も否めない。


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結果は、下家のフリテンリーチ一発ツモが炸裂!

ハネ満親っ被りとなった。

慣れないことはするもんじゃないと反省した。



case6
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私の初の対天鳳位戦はタケオしゃん、だった。

タケオしゃん、この2pをスルー。

誰かさんとは違って、打ち筋に重みがある。


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結果は私の一人ノーテン。

タケオしゃんは最終盤にドラを勝負しての親番維持となった。

この次局、私はまんまと親満に放銃することになる。


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2pポンなら、上家もしくは私のあがりが濃厚。

このへんの仕掛け精度はさすがの一言だ。

こういうところで間違わないのだろう。



caseおまけ
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タケオしゃん、親に1500の放銃。

私は大三元のイーシャンテンだったが…


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なんと、この放銃によって私の大三元が流れていた。

これを見越してのサシコミか!?とも思わせるが、
しっかり打っての放銃は悪い結果を未然に防ぐということだろう


ともかく、私の鳳凰初役満はおあずけとなった。
悔しくて今夜は眠れそうもない。

牌山のぞいて、うらめしや〜!



ラベル:天鳳 鳴き
posted by はぐりん@ at 11:07 | Comment(6) | 鳳凰卓 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月19日

爆打必勝ガイド

鳳凰卓に移行して、麻雀AI爆打と打つ機会がなくなったわけだが、
爆打の攻略要素はどのようなところにあるのか、
爆打キラーとして名を馳せた私が、
忘れないうちに書き記しておきたいと思う。

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@爆打の強みはリーチ

爆打に対して最も気をつけなければならないのは先制リーチ含めたリーチ攻勢だ。

爆打のリーチ、特に先制リーチは好形愚形が全く読めない上、
打点も読めない。
満貫確定でも好形なら積極的にリーチを打つ傾向も見られ、
飛び込んだら致命傷ということにもなりかねない。

AIの強みでもある、打牌のリズムや考慮時間からの読みを入れにくい点も重ね合わせると、
人間相手のようにリーチの打点や待ちを読むことが困難だ。
とにかく爆打のリーチにだけは慎重な対処をすることをオススメしたい。


A爆打は基本的に「鳴きあり」

複雑な牌姿でもノータイムで打ってくるのがAIの強みだが、
爆打は基本的に「鳴きあり」の状態がデフォルトで、
鳴きが不必要な状態でもラグをポコポコかけてくる傾向がある。

これを利用して、手牌の形をある程度推測することができる。
例えば、河に高い色の染め手かどうかを推し量る手段として、
その他の色にラグが複数回かかるようであれば、
ホンイツではないと読んで切り込むことも可能となる。


B爆打の仕掛けは恐るるに足らず

メンゼンリーチと違って、仕掛け時の爆打は怖くない。
効率に寄せてくるため、高打点というより捌きをメインにしている印象が強い。
打点が伴っているかどうかを慎重に見極めさえすれば、
むしろチャンスと見て攻めていくのが効果的となる。

爆打が安手の場合は、相手の攻撃に対して回る頻度も多いため、
リーチをかけて降ろしてやればいい。
爆打の仕掛け時は、一転こちらの攻めるチャンスだ。


C爆打に「クソ鳴き」させればこちらの勝ち

以前も何度か紹介したが、爆打は原因不明の「クソ鳴き癖」がある。
相手の攻撃に対しての一種の防衛手段という感もあるが、
爆打の上家に座っているなら必要牌を降ろしてクソ鳴きをさせればいい。

この瞬間、爆打の局収支は極端に低下するため、
こちらは落ち着いて対応するもよし、
機と見て攻め返すもよし、
相手がマイナスのことをやってくれている場合はこちらは見に回るだけでも損にはならない。



進化を重ねるAIと言えども、
常に打ち筋の癖は存在し、それは弱点となりうる。

そこを突いていくことで自ずと結果はついてくる。

このような「癖」が無くなった時が、
いよいよ麻雀AIが最強に近づいた証と見ていいのではないだろうか。



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1月不調の爆打は現在メンテナンス中か?

すぐにまた戻ってくるであろうから、
特上卓の皆さんにはぜひ爆打攻略の礎としていただきたい。



さて、進化が止まらない爆打の打ち筋について、
比較的最近の実戦例から取り上げていきたいと思う。



case1
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この1p鳴くか?





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爆打スルーして1pを引き込む。

ほう、という感じで重い打ち方もできる模様。


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6p出たがどうするか?

上家からはリーチが入っている。





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678でチーして…


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1p切りか!

固いな〜。鳳凰卓みたいだ。


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下家からすぐに9pが出た。


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あがりを何度か逃して放銃。


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こういうのって、乗るよね〜。



case2
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八段の私よりRが高いとは何事か!


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八段の私より順位が上とは何事か!



case3
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上家の親からリーチが入っている。
何を切るか?





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な、何やってんだ?

裏は乗らずの5800。爆打は時折こういう変なことをする。
この半荘は自らラスに転落していった。



case4
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対面からリーチが入っている。
東は2枚切れ、南は1枚切れ。

さて、どうしよう?





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ここからテンパイ崩したけど、あんた3m切ってるやん!

あがりまでは茨に見える。


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下家から出た4mをおもむろにポン。

これはあがりやすくなっているのだろうか…


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下家が引っかかって2000点。

針の穴を通すようなあがり。



case5
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オーラス。
麻雀AIの交通事故。

2sは高めだが結果ははたして…


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100点差でラス回避!

うむ、私よくがんばった。


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決め手は前局の九種九牌。

こういうのは「格」で勝っている部分だ。
鳳凰卓の私は格が足りないのでまだ勝てていない。



case6
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チャンス手テンパイだが、最終盤。

何を切るか?





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赤の方を切って高め7700放銃!


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先切りにつき、読みにくかった。

私がやりそうな放銃だなあ。



case7
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上家からリーチが入ったが、さてどうしよう?





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これ、チーする人いるか?

あがりやすくなっているようには到底見えない。


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4mポンできたはいいが…


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3sで私に放銃。裏1の2600となった。

コーツ手なんだから素直にポンでいいと思うのだが。



case8
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下家の仕掛け、手出し6pに対応して…


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5m合わせてオリだわな。


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んで何でここで2pが出るんだよ!

親流しのサシコミか?1300。



case9
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下家リーチに対して少し苦しいが、何を切るか?





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ここでドラ切り!

確かに36pも47sも切りにくい。


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上手くテンパイが入った。


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3人テンパイで流局。

これはなるほどという感じで、こういう光る手順も時折見せる。



case10
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オーラス。
一見何のことはない仕掛けだが、点棒状況を見てほしい。

3着目の上家の親とはハネツモ・満直条件。
手材料は揃っているのに、このチーはかなりスジが悪い。


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親リーチに対して…


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9sすら切らずに中切りって何だろう?

これはわりと最近の対戦だ。


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対面の500・1000ツモとなった。

爆打は逆転条件を作るのが苦手なのかもしれない。



case11
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オーラス。対面とのあがり競争。

何を切るか?





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9m残したけど、これ使えるか?

1m引いての一通でも考えているのだろうか。


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対面のテンパイに9mが助からない形となってしまった。


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上家から先に発射され、1000点。

中盤以降は手牌をスリムにしておくことも重要ということだろう。



case12
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テンパイが入ったがどうするか?

ここは当然…





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4m切ってリーチ!ってなんでやねん!

切りにくいスジなんだからカンの一手だろ。


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上家を引っかけることに成功。

あがったの下家だし…



case13
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私と段位が一緒でRもほぼ一緒。

心なしか爆打が大きく見える。


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とりゃ!


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先輩の意地を見せ、飛ばしておきました(つω`*)テヘ



case14
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東3局、トップ目の終盤。

何を切るか?





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7sを切って、ソーズを決めた。

これは下家に対して36sが切りにくいとみているのだろう。


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裏目ったが、この2sはツモ切り。


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6pが出て…





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これをまさかのチー!

一見わけがわからないが、
要は海底ツモを自分に回すことで、上家からのチーテンの可能性を高めるという小技なのだろう

それにしては狭く受けているし、58pが出る状況でもない。


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ああ〜、鳴かなければテンパイしていたのに…


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さらに狭く受けたことによりテンパイを逃した。ここで5s切り。

こういうのは仕掛けの有用性を曲解していると思わざるを得ない。

まっすぐ打てばハネ満ツモすら見込めた局面。
これをノーテンで終わらせていてはどうやっても勝てない。

反面教師として参考になる例だ。



case15
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オーラス私視点。

現状私がラス親で、ラス目の西家爆打とは2100点差の3着目。

ノーテンが絶対に許されない状況。

自風を仕掛けている爆打だが、
下家の9sに止まる。長考のぶるいだが、これは…?






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2枚目の9sでも同様に止まる。

ん?どした?それがほしいんか?


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結局下家の1300・2600ツモ。

私は何とか3着で踏みとどまった。

ごらんのように爆打はツモ直条件の69s待ち。
さすがに9s2枚目も止まったのでなんとなく察した。

AIらしからぬ長考は、意外でもあったが、かわいらしくもあった。


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下家の2pポンに感謝といったところ。

こういう微差で、爆打とは相性が良かった。



ラベル:AI 天鳳
posted by はぐりん@ at 22:30 | Comment(2) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月12日

安牌がない時は次巡も凌げる選択をする

早いリーチや中盤以降の2件リーチなど、
安牌に窮する局面というのは頻繁におとずれる。


そういう場面で何を考えるべきかというと、
今最も安全な1牌を選ぶことよりも、
次巡以降も凌ぎやすくなるために何を選ぶかということだ



現状安全度のまずまず高い1牌を選んだとしても、
次巡にまた危険牌を切るリスクを負うことになる。

それならば、危険度は少し高まるけれども、
次巡以降の安全が保証される打牌を今、選ぶことによって、
トータルの放銃リスクを低めることに繋がるケースというのは少なくない。


なぜならば、1巡の凌ぎでは安全牌が増えない可能性が高いが、
2〜3巡凌いでいる間に、新たな安全牌が増えて凌ぎやすくなっているという現象が必然的に起こるからだ。


つまり、ベタオリをする際のコツとして、
まずは暗刻・トイツになっている牌の中から安全そうな牌を選ぶというのがある。



単純だが、これはおそらくかなり効果的なオリ技術であると考えられ、
相手リーチの当たり牌など読めないのだから、
わからなかったらトイツ落とし、ぐらいの感覚でいいのではないだろうか。


天鳳においては、オリ技術の重要性は非常に高く、
このへんを実戦で上手く活用できるかどうかというのは、
成績に直結してくる部分でもあるだろう。

なかなか上手くオリられないという人は、
このへんを少し意識するだけで、無駄な放銃を減らすことができるだろう。



それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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上家の親から早いリーチが入っているが、安牌なし。

さて、何を切る?





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4pを切った。

6sのスジの9sも比較的安全だが、
こういう場面ではトイツで持っている牌の中から安全度が高い牌を探す

8pはモロスジで危険度が高いが、
4pの方は中スジでシャンポンの可能性が低いことから選びやすい。

純粋に安全度の比較でも4pは9sに遜色のない安全度であると言えるだろう。


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いよいよ手詰まりになったが、
トイツで持っている6p、8pはいずれも危険度が高いので、
ここでは最も安全そうな9s切り。


4pを落としている間に安全牌が増えることも十分考えられるため、
9sと4pの切り順が逆だと、2牌を勝負するリスクが高まってしまう。



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結局、親がドラをツモって4000オールとなった。



case2
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南3局、トップ目の北家。

親の先制リーチに対して上家の追っかけが入り、完全に手詰まり。

さて、何を切る?





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2pを切った。

スジの7mや7pは放銃リスクが低くない上、1巡しか凌げない。

ここでは、親の現物3sを優先的に切って、
上家にロンされても致し方なし、という考え方もあるだろう。

しかし、3sで放銃リスクを負ったとしても、
次巡に切る牌がない。

追っかけの上家は本手の可能性が高く、
差し込んだつもりが致命傷ということにもなりかねない。

それならば、親には少々危険だが、
2pを通すことでしっかりとオリ切る方針とした。



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2p切りのメリットは、安牌が増えない場合にこの5pを切れるというのが大きい。

トイツ落としで2巡凌げるばかりか、
1粒で4巡美味しいグリコの何とやらだ。


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結局親がツモ。
1000オールの決着となった。



case3
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東3局、いきなり親からダブリー。


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安牌がないが、何を切るか?





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トイツの5mを切った。

孤立数牌は何を切っても次巡にまた危険牌を切るリスクを負わなくてはならない。

ここでは7p、8p、5mのいずれかから選びたいところだが、
5mは2mが通っていて片無スジとなっているし、
比較的形を崩さずに回っていける。


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1sがトイツになったので、2巡凌げる1s切り。


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3sがトイツになったので、2巡凌げる3s切り。


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何を切るか?





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例によって、6sを切る。


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トイツを切って凌いでいたら、何と役ありテンパイまでこぎつけた。

こうなれば、3mぐらいは切る。

こういうテンパイ形が組めれば、ピンズの上目を残した5mトイツ落としに意味が出てくる。


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次巡に7pをツモったが、さてどうしよう?





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この7pは感覚的に切れない。

ダブリーに3・7は切るなという格言があるように、カンチャンペンチャンがあって非常に危険度が高い。

せっかく取ったテンパイだがやむなし。


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親の一人テンパイで流局。

赤入りチートイの発単騎かい!
私が発を掴んでいたらまず止まらなかっただろう。くわばらくわばら。

それにしても長く感じた一局だった。



case4
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下家リーチ一発目に安牌なし。

さて、何を切る?





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1粒で3度美味しい1mを切るとこれがロン。

リーチ一発のみの2600で済んだのがこれ幸い。

当然このように上手くいかないこともある。



case5
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ラス目の親から早いリーチが入る。


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安牌がないが、さて何を切る?





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中スジ5s、スジの8mいずれも絶対ではないので、
ワンチャンスでトイツ持ちの6sを切るとこれが下家のロン。3900。

自分の手を殺さずに、場合によっては次巡も凌げる選択。
こういう選択ができれば攻守に渡って強い。

下家への放銃なら通行料として喜んで支払える。



case6
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東2局、トップ目の親番。

上家の先制リーチに対して、対面の追っかけリーチが入る。

こちらは中張牌でブクブクの上、リーチの河が強すぎて完全手詰まり。

さて、何を切る?





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ここは、トイツの中から最も安全そうな牌を気合いで選ぶ。

2mは対面の宣言牌またぎだが、
カン2mやシャンポンの可能性が薄まっているのでトータルでは最も危険度が低そうだ。


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下家が6sで上家に放銃。

まさかのドラカンツで12000となった。



case7
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東ラストップ目の北家。

上家から早いリーチで安牌なし。

さて、何を切る?





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9s、9mと迷った挙句に2pを切った。

河が強すぎて情報がない。
2pはタンヤオがつく可能性があるが、次巡に切る牌がないことを考えると、
カン2pがなさそうなのでこのトイツ落としは悪くなさそう。


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下家が一発で放銃し、5200となった。



case8
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下家の親が赤5p切りリーチ。

手詰まりだが、何を切る?





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トイツの6pを切った。

3p、7p、2s、8sなどの候補あるが、
いずれも安全に確証がなく、切っても1巡しか凌げない

それならば、同様にそこそこ安全度の高い6pで次巡の安全も買いたい。


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対面の3900の放銃となった。



case9
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東2局。

上家がドラの西をポン→果敢に加カン。

それに対して、親がリーチをぶつけたところ。

こちらは対応するしかないところだが、無情にも手詰まり。

さて、何を切る?





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対面の2pを見て、5pを切った。

上家は58pがあるならピンズの食い延ばしだが、
その可能性は高くないと考えた(否定する要素はないが)。

上家に当たらなければ、
親に対して5pは中スジであるため、かなり切りやすい。


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親がツモって裏裏の6000オールとなったが、
なんと待ちは私の手にポツンと浮いていた8m単騎だった

冷静さを欠いていたらこの8mは飛び出していた可能性がかなり高い。

こういう場面で致命的な放銃を回避できるかどうかというのは大きいだろう。
(回避したのに結局ラスだったが)


ちなみに5pにはラグがあったので、
5p連打で次巡もラグがあるようなら、
あるいは対面がおもむろに切り出してくるようなら、
6pの3枚もほぼ安全牌と認識できる。

都合5巡の安全が買えれば見返りは十分と言っていいだろう。



case10
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親リーチに対して、安牌なし。

何を切るか?





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赤5pを切るとこれがロン。裏なしの3900となった。

5pは4p4枚見えにつき、当たるとしたら単騎かシャンポンしかない。

赤5mが見えていれば、6mをトイツ落としするところなのだが、
9mが最終手出しだけに少し選びにくかった。


こういう場面で安全度を取るか、放銃時の失点を取るかというのも判断に迷うケースが多いが、
次巡にリスクを負うという意味では、6mトイツ落としの方がよかったように思う。


ちなみに親の入り目は5p重なりだったため、待ちが読みにくかった。



ラベル:天鳳 守備
posted by はぐりん@ at 21:21 | Comment(10) | 守備力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月05日

とりあえず降段

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七段に降段した。


ふがいない成績に我ながら唖然としてしまうが、
さすがに鳳凰卓は甘くないという印象だ。


最近の半荘の内容としては悪くないと思っているのだが、
勝負所でとにかく勝てない展開が続いた。


鳳凰卓でもクソ鳴きの類の鳴きは結構多いが、
牌山公開機能で研究したところ、
真の勝負所における、対戦相手の仕掛け判断の正確さが、
私に悪い結果をもたらしていることがわかった。



つまり、仕掛けるかどうかという判断や仕掛け始めのタイミングが絶妙で、
それがほんのわずかずれていれば、私にとって有利な展開になっていたはずという局が散見された。


メンゼン派の私は、相手のクソ鳴きを利用して自分の流れに持ち込んでいる部分は特上卓ではあったが、
鳳凰卓ではその自分のターンを封じられている、そんな印象である。



鳳凰卓で結果を出していないうちから不調だ地獄モードだと騒いでもしょうがないので、言い訳は一切ない。
ただただ結果を受け入れるのみである。

少し長い目で見守っていただきたい。



さて、今回は判断に迷ったケースを2例紹介したい。
皆様も一緒に考えていただきたい。



case1
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福地先生との天鳳初対戦。
有名人との初戦はやっぱり緊張する。


南2局。18100点持ち3着目の南家。
上家の先生が11100点持ちラス目。

見ての通り両面ターツ落としでリーチが入る。


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ほどなくして、絶好のカン4mを引き込み、カン6pテンパイ。

ドラまたぎの5sが浮いているが、さてどうしよう?





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昭和雀士はこの5sをどうしても切れない。


場的に良さそうな58mを選んで嫌っている以上、
ドラまたぎの危険度は跳ね上がっている。

見た目にもわかりやすい暗刻スジとなっていて、
感覚的には3割ぐらいは当たるイメージだ。


それから、カン6pにあがれる感触がまるでない。
これが現物待ちであったり、ピンズが好形であるならば押す価値も高まるが、
果たして5s押しに見合うあがり率があるのかどうか疑問に思った。


結局、押すかどうか非常に迷った末に、苦渋の3m切りとした。
安全牌候補は他に4mがある。


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58sは通り、上手く形テンを取れたと思ったが、海底で無スジ8pを掴んでしまった。

これは切れずに3m切ってオリ。


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先生の一人テンパイで流局。

見ての通り、ダブルターツ落としによる58m待ちだった。


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単純なターツ選択の場合、ドラまたぎ赤またぎの危険度は跳ね上がるが、
ダブルターツの場合は受け入れを重視するケースも多いため、
このように愚形が残っていることがある



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なので、ダブルターツからの両面ターツ落としは好形とは限らない。
入り目はカン8pだった。

このように、場的に悪くない両面ターツ落としはダブルターツからの可能性が高くなる。

この場合、67mが離れていないので、離れ両面ターツ落としの場合に比べて、
58m待ちの危険度は薄まっているが。


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結論から言うと、ここは5sを押すべき場面だったか。


カン4mを仕掛けて勝負にはいかないが、
対面の鳴きで入ったメンゼンテンパイ、しかも打点十分なら、勝負する理由としては十分だろう


開いて見ればなんてことはないが、
実戦心理としては58sは半分当たりに見えていた。

トイツ系雀士はこの単独暗刻スジだけは切りたくないと考えるのではなかろうか。


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勝負に行っていればあっさり6pツモで2000・4000だった。

このあがり逃しでこの半荘はもつれたが、
何とか3着で終えることに成功した。


福地先生ラス( ̄w ̄)プッ



case2
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南1局4本場、供託リーチ棒3本。

劣勢を強いられ現状6500点持ちラス目の南家。

19600点持ち3着目の親から4巡目にしてリーチが飛んできた。


完全安牌として北が3枚。

さて、何を切る?





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北を切ったが、これが正しいかどうか、という問題。


実戦心理としては、不用意な放銃によって飛び終了してしまう持ち点であるため、
安易に放銃できないという意識があった


北を切ることによって、捨て牌の情報が一切増えないため、
脇が切る牌に苦労するというメリットは確かにあるだろう。


しかし、北切りは当たり前のように見えて、
いくつかの問題を孕んでいる。



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数巡進んだこの場面、何を切るか?





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下家の7pに合わせた。

早くも安牌が尽きかけているが、下家の打牌がかなり強く、
テンパイでもおかしくない押しとなっている。


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次巡、完全手詰まりとなったが、何を切るか?





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7sのワンチャンスで、2巡凌げる8sを切るとこれがロン。

三色の12000放銃でぶっ飛びとなった。


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北暗刻落としの問題点として、
せっかく8pツモってリャンシャンテンに進んだのに、
そのツモを無視していきなりベタオリしていいのかというのが一点。

シャンテン押しは基本的に損だが、
次巡のツモが3pかもしれない。

北3枚切るくらいこの手は悪い手なのか、早々に諦めていい手なのかどうかという点。


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それから、ベタオリが早すぎると2件目の安牌がなくなる、という点。


押していた下家は7m手出しでテンパイ。

仮にここでリーチと来られたらどうだろう?

北の暗刻を消費してしまっているがゆえに、親に対しても下家に対しても安全牌が枯渇している。

オリるのが早すぎるとこのような弊害が確実に生まれる。


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なので、現状の私の考えとしては、
ここでの選択は中切りがベストなのではないかと思う。


暗刻落としの選択は身を切るつもりで行うべきであって、
決して楽に、安易な方向で行うべきではない。

北の暗刻を大事にして、中の一牌はひとまず勝負する、
そのぐらいの戦う姿勢でいいのではないだろうか。



ただし、この考えにも重大な問題がある。


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それじゃあ中を勝負して、次巡に引かされた8s、これはどうなのか?

8sは危険なのでここで都合よく北を暗刻落としするのか?

中を切った威勢をどこに向ければいいのか。
押しの意識が半端に強いと、もうここで放銃ということにもなりかねない。


このへんの押し引きのバランスが高度にシステム化されていないと、
放銃がかなり中途半端なものになってしまう。

中途半端に放銃するくらいなら、最初から北を暗刻落としした方がいい。


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ちなみに、あと1巡凌げていれば、この局はオリ切れていた可能性が高い。

そういう結果論で中を押していればよかった、と言っているわけではなく、
長い目で見て中を押した方が得なことが多いのではないか、と考えているのである。



つまり、序盤のリーチに安全牌の暗刻落としをするのは、早すぎても損である可能性がある、ということだ。

これについては実戦で考察を重ねていきたい。



ラベル:天鳳 降段 不調
posted by はぐりん@ at 13:29 | Comment(27) | 降段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする