2017年05月28日

トイツ場の兆候 3・7(尖張牌)が固まっている

トイツ場を意識するポイントはいくつかあるが、
そのうちの一つが、配牌で3・7牌(尖張牌)が固まっているケースだ。


以下にシュンツのすべての組み合わせを挙げる。

一筒二筒三筒二筒三筒四筒三筒四筒五筒四筒五筒六筒五筒六筒七筒六筒七筒八筒七筒八筒九筒

このうち、三筒七筒を使わずに構成されているシュンツはどのくらいあるだろうか?


そう、四筒五筒六筒の1通りしかない。


つまり、三筒七筒牌はシュンツを構成するために要の牌であると言える。

三筒七筒が自分の手に固まっている場というのは、
言い換えれば他家がシュンツを作りにくい場ということであり、
これによって全体的にトイツやコーツが機能しやすい場が生まれる。


トイツ場というと違和感を持つ方もいようが、
要は、「シュンツを構成しにくい場」というのがトイツ場の定義として適切ではないかと私は考えている。


「シュンツを構成しにくい場」でシュンツを作りにいってもあがりまで結びつかないことが多く、
いち早くその傾向をつかむことで、縦を重視した手組みへと意識を移すことが可能となる。

配牌を眺めてボーッと効率に寄せるのではなく、
配牌の牌形がトイツ手なのかシュンツ手なのか、
場況がトイツ場なのかシュンツ場なのか、
これをいち早く見極めることで、
自分の手をあがりやすい手へと導くことができる。

これがいわゆる場況に合った捌きだ。


これはおそらく経験によって熟練度が上がってくるもので、
牌効率の本をかじったぐらいではあまり見えてこない部分だろう。

半端に理解してもメンツ手のあがりを逃すことも増えるが、
この部分を意識できるかどうかは一段上を見るために欠かせない要素となってくるだろう。


それでは、実戦例からその傾向を読み解いていただきたい。



case1
37712.jpg

東2局1本場、同点2着目で迎えた南家。

配牌を見ると、尖張牌(3・7牌)のトイツが2組、暗刻が1組
さらに心張牌(5牌)のトイツが1組

牌形からトイツ場の兆候がはっきりと出ている。
これは手順で最低でもトイトイぐらいには仕上げたいところ。

なので、字牌は大事にして第一打は1s切り。


37713.jpg

何を切るか?





37714.jpg

私的には7sが切りたくて仕方なかったが、無難に4m切り。

ドラが8sだけに保険をかけたが、ぶっちゃけ7s切りでも問題ないと思う。


37715.jpg

テンパイしたが、どうするか?





37716.jpg

コーツ手の基本は即リーチ、ということでリーチ。

いかにも3pをツモれそうな雰囲気だ。


37717.jpg

親満テンパイの親から出て、裏3pの倍満に仕上がった。

全体にコーツが目立つ、明らかなコーツ場だということがわかるだろう。

こういう場況ではシュンツができにくいので、
親はカン5sからシャンポン変化を積極的に見込むのがいい。

これがトイツ場の捌きだ。



case2
36985.jpg

東4局、23000点持ち3着目の北家。

配牌に7mカンツ、3sトイツ。

牌形は明らかにコーツ手だ。


36986.jpg

もう一組、尖張牌がトイツになって、はっきりとトイツ場傾向。

チートイも見つつ、7mを1枚はずす。


36987.jpg

8p出たが、これを鳴くか?





36988.jpg

トイツ場の兆候がはっきりしているので、これはポンするのがいい。

ドラもない単なるトイトイのみ、というところで判断するのではなく、
場況がコーツ場なので、場況に合った捌きというところで仕掛けの判断をする

7mが暗刻でなければ8pは鳴かずにチートイツで仕上げる。
「スルースキル 暗刻がない手は基本チートイ」だ。


36989.jpg

親がドラ切りリーチ、一発目に現物の西が出たが、さてどうしよう?





36990.jpg

臆せずにポンする。

コーツ場におけるトイトイはあがりやすい。
場況に合った捌きをしているのであれば、まっすぐにあがりに向かうのがいい。

親がシュンツ手であるなら想像以上にゼンツでも放銃しないし、
自分のあがりも見込みやすい。


36991.jpg

これをツモって、700・1300。

ご覧のように、全員の必要牌のみで構成されたトイトイだ

尖張牌を固めているので他家はシュンツができにくい。
場況に合った捌きはこのように攻守に渡って強い。



case3
38956.jpg

東4局1本場、2着目で迎えた親番。

ダブ東がトイツであるが、
これは先の2例と比較すると判断が難しいケース。

7pが重なってトイツ場疑惑が出ている。中には手をかけずに9m切り。


38958.jpg

7m出たが、チーするか?





38959.jpg

「スルースキル 縦の場はチーしない」だ。

ポイントは5mにポンが入っている点で、
よりトイツ場が濃厚な場況となっている。

5mがないので一見急所の7mに見えるが、
目先の進行に惑わされずに、場況で判断する。

7mをチーした瞬間に、チートイツという場況に見合った手役が失われてしまうからだ。


38960.jpg

7pが暗刻になり、これでトイツ場からコーツ場に昇格。

7mスルーが正解となりそうな雰囲気だ。


38961.jpg

さらにダブ東も暗刻になった。

これで一気に打点も見えるイーシャンテンとなった。


38962.jpg

1sポンしてテンパイに取った。

ドラは3sで7mは場に2枚見えているが、コーツ場の捌きとしてはこうするところ。

ここからトイトイへ移行していく予定。


38964.jpg

上家のツモ切りリーチに下家が放銃し、裏は乗らずの3200となった。

7pは上家の当たり、7sは下家の当たり。
例によって要牌を固めている私に放銃する未来はない。


38965.jpg

ツモ牌を追っていくと、8mツモでトイトイに変わり、
流局間際に7sツモでの6000オールがあった。

このように、些細な兆候から7mをスルーすることによって、
より良い結果を模索していくことが可能となる。




case4
40012.jpg

東4局、30200点持ちトップ目の親番。

一見シュンツ手だが、7のトイツが3組ある。

こういう場合は安易にトイツに手をかけない。2p切り。

シュンツ場かトイツ場かはこの後のツモや河から判断していく。


40014.jpg

次のツモは8s重なりで縦。何を切るか?




40015.jpg

ツモの寄り方を尊重し、ターツの方を切る。

どちらかというとトイツ場傾向と読んでいる。


40016.jpg

4sが重なって何を切るか?





40017.jpg

こうなればシュンツに固執する必要はない。

一応メンツ手も見ながらチートイイーシャンテンに構える。


40018.jpg

結局、縦横混合のメンツ手でテンパイしたが、2件リーチが入っている。

さて、どうしよう?





40019.jpg

さすがに7pを一発で勝負するほどの手ではない。

ここは8sを切って回る。このへんは基本通り。


40020.jpg

対面が競り勝ち、上家から5200となった。

場況的にはトイツ場寄りという感じで混合場。
発が待ちになっている上家の方がシュンツ待ちの対面より圧倒的に強かったが、このへんは牌運だ。



case5
37484.jpg

南2局2本場、トップ目の親番。

四暗刻イーシャンテンだが、何を切るか?





37485.jpg

一応8sから切ったが、8m切りでも問題ないだろう。

イーペーコー形をぶち壊す尖張牌の暗刻はコーツ場の可能性が非常に高いので、
イーペーコーよりも三暗刻などのコーツ手を主眼に考えていくのがいい。

下手に効率を重視したりするとあがりを逃すことになる。


37486.jpg

東が暗刻になって、即リーチ。


37488.jpg

これをツモって16000オール。

以前に紹介した鳳凰卓初役満だ。


37490.jpg

58mはこの時点で山に残り1枚。

コーツ場の傾向が顕著に現れた局となった。



ちなみに、case1〜case5までの5例ともすべてトップ終了だった(たまたまだが)。

「トイツ場を制する者は麻雀を制す」を体現する結果となっている。



ラベル:天鳳 対子
posted by はぐりん@ at 21:48 | Comment(8) | トイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月14日

とりあえず昇段

39643.png

八段に昇段した。


元々の鳳凰卓入りが八段だったため、単に復帰したにすぎない。

そうは言っても、鳳凰での初昇段の味はまた格別で、
とりあえず面目が保ててホッと一安心といったところだ。


39820.jpg

5月に入ってから、強烈な昇運を引き当て、
特上でも記憶にない7連勝を達成した。

確変と言えば確変だが、
不調が実力なら確変も実力なのである。


39642.jpg

私が鳳凰卓で降段を経験し、苦戦にあえいでいた頃、
こんなコメントを頂戴した。


>>何度か観戦してましたが、鳳凰が別ゲーというより
失礼ですが単にはぐりんさんが周りより劣ってるだけじゃないかと。
不調というのもあるのかもしれませんが、正直打牌選択で自分から見て悪手がちらほらある印象です


人は結果でしか判断しない。

これはどこの世界でも同じだ。

私が求心力を取り戻すためにはノイズに惑わされずに結果を出すしかない、私はそう思った。


鳳凰卓参戦直後も、私の麻雀が他より劣っているとは思わなかった。
ただ、内容は良いが結果はラスという半荘も多く、
それが私のメンタルを摩耗させていった


内容はどうあれ、結果が伴わないと自分の打牌に自信がなくなる。
徐々に私の視野は狭くなり、それがミスを誘発することにもつながっていった。

いわゆる負のスパイラルに陥っていた。


こういう状況で打ち続けるのは正直しんどかった。

さらに、ともすると特上落ちまであるのではないかという不安に駆られた。

鳳凰でボコボコにされて一旦特上に落とされてから鳳凰に復帰して勝てる気がするだろうか?

まったくしない。


私は生まれて初めて麻雀を打つ恐怖と対峙していた。
(特上鳳凰ループ組は常にこの恐怖と戦っていることだろう)

ストレスから私の体重は減った(と思う。今はもう戻った)

ただ、私はここで絶対に打つのを辞めてはいけないと思った。
恐怖から逃げるだけではそこに進歩はない。

私は私自身の麻雀を信じ、ひたすら打ち続けた。

1試合1試合牌山をめくっては丁寧に回顧した。


それがようやくここにきて、結実した。


39821.jpg

ほぼ500試合の節目。
ギリギリ勝ち組だが、まるで安定感がない。

ぶっちゃけ満足できる結果ではない。


1月2月のラスの多さは鳳凰卓の土俵に戸惑ってのものである程度減らせるものだった。
ただ、3月のラスの多さは私の打ち筋に原因があるものではなかった。

この打ち方でなぜこんなにラスが多いのだろう?と思っていたのだが、
4月になって徐々にラスが減り始めたので一定の感触を掴んでいた。

5月になり溜まっていた運が一気にスパークした。

鳳凰卓の女神さまに「あなたには格が足りないわ」と言われていたが、
「そろそろ勝ってもいいわよ」とお墨付きを頂いた気分だ。


成績向上の一つの要因として、
チーテンポンテンに取る巡目を若干早めにしたことと、
仕掛けでかわしに行く頻度を若干多めにしたことが挙げられるだろう。

ただしフーロ率自体は上昇していない。
おそらくフーロ時の和了率の高さが私の雀風として特徴的だと思う。


それから、好調時はとにかくオリに回る頻度が少ない。
麻雀は突き詰めればオリが必要のないゲームなのではないかとさえ今は思う。


39822.jpg

こういうメンツに囲まれた時、あなたはどう思うだろうか?



3ヶ月前の私は、相手がに見えていた。

麻雀はメンタルなゲーム、相手が自分より強い存在に見えていては決して良いパフォーマンスは発揮できない


今の私は、相手がジャガイモに見える。

天鳳位だろうが十段だろうが、ジャガイモをどうやってボコボコにするかしか考えていない。
(もちろん、舐めた打ち方をするということではない)


相手が強いという必要以上の幻影は、
メンタルに相手との差を生むという意味で、自分にとって不利な影響を招きやすい。


究極的には麻雀は自分との闘いであり、
相手をどうイメージするかの自己暗示は重要だと思っている


そして、それが自然に行えるためには、
好調の波に乗るなど、手段はどうあれ一つの結果を出すことが契機となりやすいはずだ。



ラベル:天鳳 昇段 好調
posted by はぐりん@ at 16:53 | Comment(6) | 昇段 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする