2017年06月25日

不調時の兆候 あがり牌が山に深い

自分の方が明らかにいい待ちなのに、めくり合いに負ける。

麻雀を打っているとよくあることである。


あがり牌というのは、たった1枚だけ自分の山に(できれば次巡)いればいいのであり、
その1枚がワン牌に沈んでしまうと永遠にあがれないということになるし、
7枚8枚山にいたところで、自分の山に1枚もいなければやはりあがれない。


天鳳で牌譜を振り返ってみると、
山にいっぱいいると思ってかけたリーチが、
実は相手の愚形と変わらない枚数だったなんてことはしょっちゅうある。

めくり合いの段になってしまえば1枚2枚の枚数差などほぼ無いに等しい。
逆に言えば、だからこそリーチ合戦では勝ちを確信するということはありえず、
常にドキドキ感や緊張感と対峙できるのだろう。

麻雀の中毒性の一部として、めくり合いに勝った際の快感というのは確実にありそうだ。



不調時というのはこの巡り合わせがとにかく悪いものだが、
枚数の多寡に関係なく、山の深いところに沈んでいる場合は、
勝負が長引かない限りあがれないわけで、
あがり牌が山に深いというのは非常に厄介なものだ。

こうしてみると、スリカエというイカサマは、
手っ取り早く勝つための最善の手段という気がしてくる。


たった1枚のありかがわかれば確実にあがりがものにできるからだ。
そんなことを考えたくなってしまうほど、無作為に積まれた山ではあがりを得るのに苦労するということである。


取りとめのないことを書いたが、
その1枚をツモる可能性を上げるべく、
山読み、手牌読みを駆使して、いい待ちを選ぶ努力を雀士は日々しているわけだ。


ちなみに、わかりやすい用語がなかったので、

アクティブ山=ワン牌以外の生きている山
パッシブ山=ワン牌


として用いることにした。


それでは牌山の数奇な巡り合わせ、
気軽にご覧いただきたい。



case1 ファン牌は山に深いとあがれない1
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南2局、24700点持ち3着目の西家。

ラス目の北家が南を一鳴き。
競っている2着目が親番となっている。

下家から8sが出たが、これを鳴く?





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ポンした。

単独トイツの2pから仕掛けるのがベストだが、
北家が仕掛けたということもあり、こちらも速度を合わせた。

発さえ鳴ければ電光石火のあがりが見込める。


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ただ、バックの難点は、この一段目ぐらいで発が出てこないと厳しいということだ。

全体的にわりと脂っこい中張牌が出ているにも関わらず、
このへんで発が出てこないということは山に深いか、あるいは持ち持ちの可能性があるからだ。


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そして最悪の事態がこの親リーチ。

発さえ鳴ければなあ、と何度つぶやいたことか。


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ほどなくツモられ裏なしの2000オール。

苦しいカンチャンをあっさりツモられているのは仕掛けがイマイチだったということか。


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発はアクティブにはいたが、まあまあ深め。

ファン牌頼みの手は、それが山に深いとかなり厳しい勝負を強いられやすい。



case2 ファン牌は山に深いとあがれない2
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ダントツトップ目で迎えた南2局の親番。

何だこの配牌は!?フィニッシュは役満で決めろということだろうか?


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打点妙味の薄れるカンチャンが埋まってがっかりというほどではないが、まあいい。

後は仕掛けるだけ。


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中盤になっても字牌が高く、一向に鳴けない。

浮かせていた赤にドラがくっつき、渋々このターツを残す。


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さすがにこれは持ち持ちの可能性大と読み、チートイに転身した。

巡目的にドラが切りづらくなってきたというのもある。


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終盤にオリ、結局下家の1000・2000ツモとなった。


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9巡目。東西北発誰もな〜〜〜んも持ってない。

世が世なら5秒ぐらいで親満をあがっていただろう。

これでラス目とかだったら、焦れて耐えられなかったはずだ。



case3 あがり牌が山に深い1
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東3局、16600点持ちラス目の南家。

河が変則手っぽくない絶好の西単騎。自信の即リーチだ。


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一発目のツモが7mで、マジかよ!となる。

チートイツではよくある光景だ。


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2人テンパイで流局。

西はというと、2枚もワン牌に死んでいた。

ただでさえ枚数の少ない単騎待ちなのだから、そこんとこ頼むよ〜と言いたい。


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2件リーチに対して、下家にポツンと浮いた西、よく止まったな。



case4 あがり牌が山に深い2
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開局の南家。

北家リーチ一発目にこちらもテンパイが入った。

さて、どうしよう?





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このタイミングでズバッと入ったテンパイなら当然の追っかけだろう。

手詰まりなら発は拾える可能性もある。


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しかし、先に掴んで裏なしの7700。

高目一通の本手リーチだった。


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シャンポン対リャンメンなので順当な結果にも見えるが、
山には3枚ずつで、めくり合いは実は互角だった。

ただし、私の待ちはワン牌に2枚&山に深め、
対面の待ちはすべてアクティブに生きていた。

枚数的には不利に見える勝負も、実際はこのように大差ないケースも多い。

ワン牌に沈んでいる枚数が結果を左右するだけに、
できればアクティブにいてほしいものである。



case5 あがり牌が山に深い3
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11000点持ちラス目で迎えた南3局1本場。

上家との差は6400点。

対面から出た7p、これを鳴く?





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かなり苦しい仕掛けだが、ラス目につき前進するしかないだろう。

この手を5200クラスに仕上げて、オーラスあがり勝負に持ち込みたい。


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白もポンでき、やっとイーシャンテン。

はあはあぜえぜえ、私必死です。


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そして待っていたのは、3着目の倍満ツモという結末だった。

当然のことながら、この半荘ラス。


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ドラ表示牌周辺のワン牌を見ていただきたい。

まるで私を嘲笑うかのように発と北が固まっていた。

ご丁寧に、リンシャン牌の次の牌から。

「お前には絶対にあがらせん!」と言われてしまった。


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上家はというと、配牌ドラカンツから余裕の1枚はずし。

劣勢の者を容赦なく地獄につき落とす、これが麻雀の不条理だ。



case6 あがり牌が山に深い4
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東1局1本場。

4pカンツから絶好の5pを引き込み、即リーチ。

これ2p、誰も使えないよな?


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リーチ後に持ってきたダブ東を親にポンされた。

ぐぐっ、これは危険だがさすがにこの待ちならなんとかなるよな?


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うっかり掴んだ4sを親は見逃さず、11600の放銃。

たまには見逃して〜な。


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ってか残り山には258pしかいないぜ…

アクティブには147sは残り1枚、258pはワン牌に1枚もいないのに…

得点が得られないというより、失点がでかすぎる。

自分の不運を呪うのでこの牌山は見ない方が良かった。



case7 あがり牌が山に深い5
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東4局1本場、23100点持ち3着目の南家。

感触のいい3pを引き込み、即リーチ。

下家は赤5mを切ってることより少なくとも5mは持っていない。


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一発で入り目を打たれた。わかりやすい感じのダブルターツなのに…。

経験上こういうのはピンチだ。


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上家のトイツ落としが間に合い、下家の3900となった。

何気ないがこういう針に糸を通すようなあがりこそいいあがりなのだろう。


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25mはどこだ?と追っていくと、何と最後のワンブロック丸々25mだった。

終盤までもつれ込めば100%あがれるというのは熱い。

こういう特殊な牌山の時は、何か演出があれば盛り上がるね。
妖精が出るとか。



case8 あがり牌が山に深い6
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南1局、21000点持ち3着目の親番。

対面からリーチが入るも、こちらもカン3sでテンパイ。

ドラ表示牌で苦しいが、リーチの河が強いのでここはある程度押す。


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実はこの3sは誰も持っていない、山に3枚いるのだ。

対面の待ちの方が圧倒的に強いが…


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しかし、開けてみると3sは山に深すぎる。

ただでさえ苦しい待ちが山に深いとなると当然…


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こうなる。2000・3900の親っかぶり。

まあこれは順当なので掴まなかったことを良しとするところか。



case9 あがり牌が山に深い7
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南3局、4600点持ちラス目の北家。

絶好のカン8mが埋まって、即リーチ。

3sポンで2sは狙い目だし、タンヤオ風味の仕掛けより、ドラも山にいそうだ。

これはかなりあがりが見込めると踏んでいる。


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実際、リーチ時は全山だ。


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直後になんと3着目の上家から追っかけが入る。

これは直撃の大チャンスでもある。

乾坤一擲、ラスをかけた大勝負。


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ここで勝っていたら辛酸なめ夫にはなっていない。

高目を掴んで8000で飛びラス。


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開けてみると私の待ちはワン牌に3枚も死んでいた。

上家の7mは2枚死んでいて、不調者同士の対決という感じ。

鳳凰卓参戦直後はとにかくこういう勝負所で苦い結果が続いた。



case10 あがり牌が山に深い8
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南2局、44900点持ちトップ目の西家。

2着目の親とは5000点差となっている。

現状3着目の上家からリーチが入り、この2mをチーテンに取った。

上下からあがりを拾えば飛ばして終了という点棒状況。

仮にリーチに放銃しても親が流れるので良しだ。


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しかし恐れていた親リーチが入って一発目。

かなり危険な6pだが、ここは勢いで押した。


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4pがカンツになったが、さてどうしよう?





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親の捨て牌からはかなり危険だが、押した。

ソーズで回るのは、4sが上家に、5sが親に通っていない。

というよりも、36s山にいるだろ!という自分のあがり目が押しの根底にある。


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なんと全員テンパイで流局。

あれ?3sが見当たらないが…


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何とワン牌に4枚もの3sがいらっしゃった。

山死にしている待ちは私のみ。

他家は待ちを潰し合っているのであがり目がない。

こういう牌運の時は大体トップを捲られるものだが、この時は辛くもトップを逃げ切った。不幸中の幸いだった。



case11 あがり牌が山に深い9
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南1局、21000点持ち2着目の南家。

赤5s引きで一通のテンパイとなったところ。

5200ならダマで十分だし、ピンズの場況がかなり良い。

さらっとあがって大トップ目の親番を流したいところ。


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5pツモって選択の場面だが、ここはツモ切りとした。

対面の両面ターツ落としは、ほぼ8pを持っていない。

ますます8pに期待できる状況となってきた。


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あちゃ〜裏目った。

さすがにここまで8pが出ないということはどこかに固まっているのだろう。


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3人テンパイで流局。

あれ?8pはどこ?


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ワン牌に毛虫が4匹。

いかに山読み、手牌読みをしてもワン牌が仕事をすれば意味を為さないという例。

放銃率0%のワン牌死にだけはご免こうむりたいところだ。



ラベル:天鳳 不調
posted by はぐりん@ at 01:43 | Comment(10) | 不調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月18日

ダブリーに対する対処

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地和をあがった翌日に喫した6連続ラスだ。


自分史上最悪のラス連続記録ではないだろうか。
リアルはもちろんのこと天鳳においても初めてのことだと思う。


鳳凰卓の女神さまはおかんむりだ。

地和をあがったぐらいで浮かれているようではいけないということである。


1半荘目にトップを逃す選択(ノベタンのチョイス)をミスって結果ラス。
2半荘目から当たり牌が猛烈に押し寄せてくる展開となり、
3〜6半荘目は4連続ノーホーラという内容だった。

3月に4連ラスを引いた時も同じく4連ノーホーラだったが、
かなりの不調時というのは放銃云々よりも自分のあがりがまったく得られないという印象を私は持っている。


特上時代に空前絶後の不調を引いた時も、
とにかくあがりに結びつかずに辟易したという記憶がある。

25%弱という和了率は4分の1に過ぎないわけで、
長期的に見ればかなり下振れる時期もあると推察できる。

放銃はある程度自分でコントロールできるが、あがりははっきりいって偶然の産物であり、
自分の力によって何とかなるものではない。


なので、あがりが得られない半荘をいかに耐えるかというのが麻雀において腕が問われる部分なのだが、
その状態が通常より長引いた時に、根深い不調というものになるのだろう。

どんなに放銃してもそれ以上にあがり返せば負けないわけなので、
放銃率よりも和了率の方が不調時に影響を与える要素としては大きいのではないかと私は考えている。


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10種配牌から…


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鳳凰卓初国士もあがったが…


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別の半荘、対面の親番3局連続一発ツモによって私は力尽き、七段に降段した。


八段で余裕を持ってやっているつもりだったが、
さすがに6ラスの900ptは大きく、踏ん張り切れなかった。

特上よりもラスを引きやすく、上昇のポイントも大きいので、
鳳凰卓では意外と昇降段のペースは速いのかなという印象を持っている。

通常は八段をベースにして好調時に九段に昇る感じだと思うんだが、
こうやって打ってみると十段〜天鳳位という敷居の高さを感じる。

降段してモチベーションは低下気味だが、
焦らずにじっくりと取り組んでいきたい。


さて、本題に戻って前回に引き続きダブリーについてだ。


ダブリーの瞬間に間があるのはどういう時なのか、
ダブリーに対しては何を切ればいいのかなど、
今回は技術的な部分についても触れていきたいと思う。



case1 ダブリーの対処には性格が出る
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東2局の北家。

待ちは悪いがテンパってるのでリーチ。


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上家の八段からダブドラの赤が出てきたぞ?

これは非常にヤバい展開。


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無事にツモって裏は乗らずの1000・2000。

ホッと一息といったところだが、上家の手は中のみのイーシャンテンじゃないか!

鳳凰卓参戦直後のちょっとした衝撃。

こういう打牌には性格が出ていると思う。



case2 ダブリーに間があるケース
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南1局、トップ目の南家。

親からダブリーの声で戦々恐々なんだが、
「リーチ」の発声後にやたら考えていた。

これは、宣言牌が待ちに関連している可能性がある。


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なので、チーして周辺を使い切る作戦とした。

一発消しつつ、あわよくばあがりを見ようという鳴きだ。

どう晒すかというのは難しいが、6pの方が若干危険度が高いと見てそちらを晒した。


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大分行けそうな感じにもなってきた。


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が、結局親にツモられ裏1の6000オール。


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親はこの形での待ち取りを迷っていた。

こういう場合の宣言牌は関連している可能性が高いということ。

私が25sを3枚食い取っているので、変則三面張ならもっとすんなりあがれていただろう。



case3 ダブリーをかけるか迷う牌姿1
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東3局2着目の北家。

嬉しいドラ重なりでテンパイだが、待ちが悪い。

ダマでもあがれる手だが、さてどうしよう?





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まあこれは通常リーチだろう。

ダマにしていても出やすいわけでも、手変わりが多いわけでもないので、
ダマにしていること自体が隙になってしまう可能性がある。

それならば勝負手という認識でツモってのハネ満からを狙うのが良さそうだ。


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ただ、ダブリーの宿命として追っかけリーチに弱いというのがある。

こうなってしまうと逆に不利な状況に陥ってしまう。


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親が4pを加カンし、新ドラが4pに。

4pが壁になったのは好材料だが、ドラ表示牌に3pがめくれてしまうとさすがに苦しい。

親のドラゴンに放銃しないことを願うばかり。


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3人テンパイで流局。

放銃せずにホッとしたが、上家の待ちの方がダブリーみたいな感じになっている。

目まぐるしかったが、待ちが悪いダブリーはそれなりのリスクもある。



case4 ダブリーをかけるか迷う牌姿2
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南2局、トップ目の南家。

カン2mテンパイだが、ピンズに好形が見込める。

さて、どうしよう?





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リーチとした。

カン2mならわりとリーチには踏み切りやすいが、
ピンズの中ぶくれ形はすぐに好形になりそうなので判断に迷うところ。

これがカン4mとかなら3m切ってテンパイ取らずもあるだろう。


こういう局面で時間をかけてしまうと愚形がバレるので、
なるべくさらっとリーチをかけられるのが理想だ。



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対面から出て、裏1の8000となった。



case5 ダブリーの待ち選択を迷う牌姿
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東4局、3着目の南家。

ダブリーだが、待ちをどうするか?





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通常は、枚数の多い方にこう受けるだろう。

ツモ裏1のコストパフォーマンスが高い。


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ただ、他家が中を持っている場合はほぼ一発で出るのが中待ちのメリットだ。

固いメンツの場合は奇策としての効果は高い。


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結局1sも下家から出て、裏は乗らずの2600となった。


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親が何を選んだかによっても待ち選びは変わってくるが、
この場合、親が中を選んだからこそ中待ちにした方が、
出あがりはしやすいかもしれない。



case6 ダブリーには基本字を切る
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東3局、2着目の親番。

南家からダブリーが入っている。

さて、何を切る?





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白切りとした。

1mのトイツ落としと迷うところだが、
ドラまたぎにつき放銃時のダメージが大きい。

放銃率との勘案からもこういう場面では渋々字を切っていくのがいいだろう。


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次巡、何を切るか?(白にラグはなかった)





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やはり字を切るんだが、白にラグがないということは白は固まっていない。

つまり発で放銃したら発が裏ドラになる可能性が中よりは高い。

発はどこかに固まっている可能性があるので、裏ドラの観点から中を先に切る。

これは非常に細かいテクニックで成績にほぼ影響を与えないので覚える必要はないが、
ラグにはこういう活用の仕方もある。


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結局上家がかわして1000・2000ツモとなった。



case7 ダブリーに対応しながら反撃のチャンスを窺う
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南3局、2着目の北家。

親からダブリーが入ってさて、何を切る?





これは南切りではなく、中のトイツ落としをする。

南が孤立オタ風であっても、基本は中のトイツ落とし。

親にだけは打てない状況、これはベタオリの基本だ。


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ラス争いの対面から追っかけが入って、こちらもテンパイ。

さて、どうしよう?





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2s押した。

天鳳的には微妙な選択かもしれないが、8s抜いてもオリ切れる保証がない。

中途半端に抜いてオリ打ちするぐらいならここは押しと判断した。

ただし、入り目が2pで役なしテンパイの場合は、ここで8sを抜く。


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親が一発で赤を掴んでハネ満の放銃となった。

親が流れてラスのリスクがかなり減ったので結果としては悪くない。



case8 ただし状況よっては勇猛果敢に押す
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南3局、32200点持ち3着目の北家。

点棒状況は上3者が三つ巴、上家が800点の飛び寸となっている。

2着目の対面からダブリーが入ったところ。


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悪くない配牌だが、さて何を切る?





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リーチ棒が出たので、上家を飛ばすあがりでトップ終了。
この手ならダブリーなど無視してゼンツだ。

ところが、この8pが一発で当たり。

8pか8sか迷ったのだが、若干8sの方が危険度が高く感じた。
連続形を重視するなら8s切りもあっただろう。


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まあ、悔いはないけど少々拍子抜けだ。



case9 絶対に放銃できない場面でのダブリー
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南3局、24800点持ち3着目の南家。

親からダブリーが入って、数牌ばかりだが、さてどうしよう?





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ここは状況的には親への放銃は許されない。9sを抜いて耐えた。

親はノータイムリーチだったので好形の可能性もある。


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完全に手詰まりだが、さて何を切る?





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放銃率と放銃打点の兼ね合いから、端牌3種の中から何を選ぶかという問題。

19牌はカンチャンでの放銃がないので、2〜8よりは当たりにくい。

魅入られるように完全孤立の1mを切ったが…


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これが当たり。裏も乗って痛恨の親満放銃。

正直何を切ったらいいかわからなかった。

かわしたりテンパイ流局を見るのであれば、形を崩さない1m切りは9m切りよりは優っていると思う。

ただし、9p切りから6p→3pと4巡凌ぐ手はあって、それと迷っての決断だった。


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絶対に放銃できない場面で放銃しているようでは勝てない。

この半荘は結局ラス。


これを仕方ないと割り切れるかどうか。
割り切れずに自分を責めるのが雀士の性というものであり、
それを乗り越えた先に真の強さが待っているのだろう。



ラベル:立直 天鳳
posted by はぐりん@ at 22:07 | Comment(8) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月11日

ダブリー悲喜こもごも

まずは以下の画像をご覧いただこう。


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本日あがった鳳凰卓の地和だ。


やたら整ってるなと思ったら両面テンパイ。

親が第一打を切ってからの間がたまらなかった。


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鳳凰卓の女神さまは私が勝つことをいよいよお許しになられたのか。


ってかこんなんやられたら特に親はたまったもんじゃないわな。

ちなみにこれ、親の第一打が9mだったらたったの3900なので、
自動和了ボタンにだけは気をつける必要があった。

私はうっかり押しちゃってた気がする。


しかし、この物語にはまだ続きがある。


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笑顔満面で迎えた次局、なんと上家がダブリー。

雀鬼様の妖精でもいるのだろうか…


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下家が放銃して5200となったわけだが。


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なんと、上家配牌で14m待ちのテンパイだった。

2局連続で地和が起こりえるなど、誰が予想できただろうか。


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一発ツモを逃してるのはご愛嬌だ。

当然のことながらこの半荘は私がトップだった。



今回は鳳凰卓地和記念ということで、
ダブリーにまつわるエトセトラをお届けする。


基本的にはかけた側が圧倒的に有利な立場、
受けた側はひいひい言いながらオリに回るというのが相場だが、
逆に攻め返されてしまうと若干不利な立場に追いやられるというのが私の見立てだ。

勢いでダブリーしては見たものの…みたいなことも少なからずあるのではないだろうか。


自分の手牌によるところも大きいだろうが、
ダブリーに対してどのように対処するかは性格の出る部分ではないかと思う。

勝気な人ほど強い牌を切って攻め返してくる傾向が強く、
逆に2巡目3巡目リーチよりもなにくそという気持ちが出てくるのだろう。


ちなみに、ダブリーで少考しているケースもけっこうみられるが、
私の感覚的には@リーチに踏み切るかどうか迷っているケースが70%、
A待ちをどうするか考えているケースが30%
、という印象だ。

@の場合は大抵愚形なので攻め返してOKで、
Aの場合は手出し牌が関連牌であるか、または単騎待ちのような変化形の可能性が高いので、
手出し周辺だけはケアする必要がある。

ダブリーは手牌に対する準備ができていない状態でもあるので、
愚形リーチの迷いが考慮時間に直接反映されやすい傾向にある。



この考慮時間がわりと読みの材料になりやすいので、
愚形リーチでも迷わずにかけられるように心がけたいものだ。


それでは、ダブリーの悲喜こもごも、実戦例からみていこう。



case1 あわや天和
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親がツモ切りリーチ。つまり天和チャンスだった。

第一打ツモ切りリーチ自体は稀に見るので、
絵が合うかどうかの敷居がかなり高いのだろう。


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結局終盤にツモられ、裏は乗らずの2000オール。

親としては十分な結果なんだろうが、
終始対応を迫られ流局が見えた瞬間にツモられるのは正直疲れる。

かける側はそういう面で楽なんだな。
まあ〜天和じゃなかっただけ良しとしよう。



case2 両面待ちダブリーは優秀
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開局の南家。

ダブリーチャンスのところ、ほぼベストなツモといっていい8pを引いて文句なくダブリー。

なぜかというとドラ受けがあって、ドラで放銃する可能性がないからだ。


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高目ツモって、裏は乗らずの2000・3900。

よく見たら親もテンパイだったが、ダブリーで好形ならばかなり安心できる。



case3 美味しいダブリー
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東3局、トップ目の南家。

ドラ暗刻ビルトイン配牌で絶好の7m引き即リーチ。
かつ、待ちが端牌というのはこの上ない条件だ。


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すぐに出てハネマンゲッツ。



case4 まさかの返り討ち
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南1局1本場、3着目の北家。

ピンズの一通出来合いの配牌からこれしかない1m重なり。
これはもう、勢いリーチでしょう。


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ところが、下家&対面に押し返され、さらに対面からリーチ。


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一発で掴んだダブ南がまさかのアウト。


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配牌に浮かれているとこういうこともあるという例。

画像からかなり昔のものであることがわかるだろう。

特上時代の苦いダブリーとして強く記憶に刻まれている。



case5 不調時のダブリー放銃1
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東4局2本場、2着目の南家。

西家のダブリーを受けて、必死にオリているところ。

さて、何を切る?





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暗刻の西を切ると、ロンってマジか…?

ってか私、字牌しか切ってませんが…


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これが特Aクラスの不調であることは言わずもがなだろう。

特上時代のMAX不運として深く胸に刻まれている。



case6 不調時のダブリー放銃2
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南2局、3着目の南家。

悪いながらも前局1000・2000ツモで3着浮上。
ラス回避に確かな手応えを感じていた矢先、ライバルの親からダブリーが入る。

さて、何を切る?





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北を切ったらロンで18000だと。箱下END。

これだから麻雀は運ゲーなんだよ!と言いたくなる所業である。



case7 不調時のダブリー放銃3
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東2局1本場、南家のダブリーが入る。


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ってかこっちはチューレンのリャンシャンテン!

ここは四の五の言わずに勝負の9p切り。


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対面の5pカンが入って、何を切るか?





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5pカンで迷彩作るってできすぎじゃね?

裏は乗らずに6400。

何もチューレンの時に限ってダブリー入らなくても…
もっと手作りを楽しみたい、そう思ったはぐりんであった。



case8 不調すぎる放銃
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東1局2本場、連荘中トップ目の親番。

いらない西を切ったら…


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マジか!?ってかこんなことありえるの?

メンホンホンローチートイなんて狙ってもできない手役だべ?

人和もないからせいぜいチートイの1600ぐらいだろ。

まあ、指運よく他の牌から切ったところで、ダブリーに確実に放銃するわけだし、
下家の地和チャンスを放銃で奪ったと無理やり考えることもできる。

要はこの半荘の結果がどう転ぶかが重要ということ。


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まあこうなるわな。

思い出せない、思い出したくない…



case9 ダブリーには好形リーチで叩き返す
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南1局2本場、現状ラス目の南家。

対面からダブリーが入る。


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自然に追いつき、追っかけリーチ。


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一発で出て裏なし3900となった。

手作りに意思の絡まないダブリーは愚形であることも多く、
好形で追っかけを打てば勝算はそれなりに高い。


ちなみに対面は特上で鎬を削った空気を変えよう♪さんだ。



case10 ダブリーを取るかカンを取るか 超レアケース
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東4局、トップ目の西家。

3m切ってリーチならダブリーなんだが、
余剰牌がカンツという激レアケース。

さて、どうしよう?





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カンしてリーチとした。

ダブリーが消える1ハン分をカンドラとカン裏が補えるかどうかという問題。

好形テンパイであれば期待値的にはカンが若干勝りそう。あくまで感覚的にではあるが。
リアルなら問答無用でカンだわな。


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赤をツモって、さあ裏ドラのお楽しみ。


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乗らんのかい!

ってことはカンしたことによってハネ満が満貫に格下げに…

こういうこともあるんだな。



case11 ダブリーと四風連打
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東1局、南家がダブリー。


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結果は親が放銃し、裏なしの2600。最安値。


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配牌を見るとわかるが、全員の手に西が1枚ずつある。


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つまり、親が西から切っていたら、ダブリー四風連打が成立した可能性がある。
(通常は途中流局が成立すると私は解している)

逆に言えば、南家は北切りリーチなら、西を一発で捕らえていた可能性が高い。

私と西家は南から切るが、親はおそらく西を一発目に切るだろう。

この河を見た南家の心中は穏やかじゃなかったはずだ。



さて、長くなったので続きは次回に。
次回はより技術面をピックアップしたいと思う。



ラベル:天鳳 立直
posted by はぐりん@ at 22:00 | Comment(2) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月04日

裏目のフォローが利く選択

麻雀においてとかくつきものの裏目。


裏目ってから頭を抱えたところでどうしようもないので、
裏目を引いた際にダメージが最低限になる選択を意識することも必要となってくる。

単純なところで言えば、一筒二筒のペンチャンはずしにおいて、
一筒から切っておけば裏目の三筒を引いた際に、二筒三筒をフリテン好形ターツとして生かす余地が残る。



定食屋で定食を食べる際、自分の好きなものから食べてしまうと、
それ以外の品目がイマイチだった際に全体のがっかり感が増幅してしまうことになる。

なるべく裏目った際のダメージが小さくなるように、
美味しい受け入れは取っておくのがメンタル的にもバランスを保ちやすくなる。
これは麻雀でも同じだ。


それでは、実戦例からいくつか見ていこう。



case1
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東3局1本場、ラス目で迎えた西家。

赤2枚のチャンス手をもらっている。

3sをツモって、さて何を切る?





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5m切りとした。

6pを切っておくのがイーシャンテンとしては手広いが、
中ぶくれ形は好形の種。

6mツモがダイレクトな裏目にも見えるが、
マンズで雀頭ができればかなり手広いイーシャンテンに構えられる。


どちらかというとマンズは1メンツ+雀頭で、
ピンズ2メンツという構想を考えている。


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2sツモってテンパイしたが、どうするか?





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こうなれば遠慮はいらず、即リーチ。

先切りの5mが上手いこと引っかけのフォローにも利いている。


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自分で引っかかってしまい、裏6pの3000・6000。

裏目のフォローになるばかりでなく、
先切りが引っかけともなっている二段構えの攻撃。

このように、一打の意味に複数の意図がある打牌というのは価値が高い。



case2
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開局の親番。

ペン3mが埋まってターツ選択の場面。

何を切るか?





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4s切りとした。

裏目の6sをツモってきても手順でピンフ三色に移行できる、一粒で二度美味しい裏目。

三色の裏目フォローは比較的実戦でもよく見かける。

この場合、赤5sもフォローできており、3種の赤に対応できる。


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つまらない縦引きだが、牌効率に従って渋々5s切り。


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ってかこれ、テンパイしねーのか!

下家の一人テンパイでイライラの親流れとなった。



case3
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東2局、原点の北家。

赤3枚でキラキラした手牌をもらっている。

9pツモはクイタンに行けず微妙だが、さて何を切る?


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5p切りとした。

これは意外と意見が分かれるのではないだろうか。

ドラ3pチーテンにとれるダイレクトな5s切りや、
5p雀頭からクイタンに構えられる2p切りもあるが、
私の場合は基本メンゼン重視なのでクイタンはあまり意識しない。

ドラツモのMAX裏目が一通含みのイーシャンテンになる打5pとした。

この後ドラをツモったらさすがに5s切りで手広く構える。


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ここ引くか!って感じの重なりでテンパイ。

これはドラツモがあるのでさすがにダマだな。


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交通事故すいません、の7700GET。

よく見たら親も7700テンパイだった。



case4
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東4局、26000点持ち2着目の西家。

ドラカンチャン待ちでテンパイしたが、さてどうしよう?





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とりあえずダマで手変わり待ちとした。

57カンチャンなので両面の手変わりが2種ある。

そのままひょっこりツモってのゴットーでも不満はない。


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赤5pを持ってきたが、さてどうしよう?





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ここでテンパイを崩し、7m切りとした。

テンパイ取らず直後の赤5pだけにここを使って再構築とした。


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3mをツモって、マンズの下により感触があったので5m切りとした。

一見ドラから離れていく着想にも見えるが…


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ドラをツモってみるとわかるが、手順でタンヤオに移行できる。

これだけの打点UPが見込めるのであれば、裏目のドラツモが十分な変化であることがわかるだろう。


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微妙な3mをツモって、さてどうしよう?





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もう待ってられんとばかりにここでリーチ。

待ち牌は少ないが、場況からはいずれもいい待ちに見える。


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しかし、上家の追っかけリーチ一発ツモが炸裂。

2000・4000となった。

少しもたついたのが仇になった。


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対面の一発消しがなければツモってるじゃないか〜。

あがりに寄せる手順としては正しかったということだ。



case5
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東2局、23000点持ち2着目の親番。

5mをツモって少し捌きの難しい手。

さて、何を切る?





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5mツモ切りとした。

場に安いマンズで即リーチを打つ布石。

裏目の4mツモが手順でタンピンイーペーコーへ移行できるのが強みだ。


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最も嬉しい6sを引いて、即リーチ。

8mとスライドしないことで非常に強いマンズ待ちとなっている。


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追っかけを食らうと微妙だが、首尾よくツモって裏なし2000オール。

見ての通り23mは山に全部生きていた。



case6 裏目を逆用するシャンポンリーチ
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裏目を逆用して強い待ちを作るという戦略もある。
その一例を紹介しよう。

オーラス、28900点持ちあがりトップの親番。

2pをツモって、何を切る?





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あがりトップなので、仕掛けも視野に3m切りとした。

狙いは789の三色と、ピンズの一通だ。

7mを浮かせ打ちするのはシャンテン数が維持できず、
スピード的に若干劣ると考えている。


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次巡ツモったのは超絶裏目の2m。

ただ、ここでテンパイしたところで愚形リーチを打たなければならないというリスクが伴う。


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三色にはならないが嬉しい好形変化でここで7m切り。

ピンズの変化で一通とピンフを見ている。


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8mツモってテンパイしたが、さてどうしよう?





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シャンポン待ちでリーチとした。

リーチ棒を出してしまうと8000放銃でラス転落という状況なので怖いが、
ラス目上家がタンヤオ仕掛けで満貫放銃のリスクは大きくないと考えた。

カン8sの場況も悪くないが、序盤の裏目のマンズを生かすならシャンポンと考えた。


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リーチ後にマンズの下が安くなり、狙い通りに下家から出てきた。

3900でフィニッシュとなった。


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8sは山に3枚いたが、裏目のマンズが結果的に下家の1mを引き出すことにつながっている。

このように、裏目を逆用したシャンポンの待ち取りが有効となることもある。


故意ではないからこそ成立する、二段構え三段構えの攻撃を考えていくことで、
裏目を逆に生かすことも可能となる。



ラベル:天鳳 裏目
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