2018年01月28日

67889は雀頭作りに最適

六筒七筒八筒八筒九筒

この形をパッと見てあなたは何を思うだろうか?


苦しいペンカン7p、あまり好ましい形ではないと思うのが一般的だろう。

メンツ手の最終形としては価値が低いが、
雀頭がない手の場合はどうだろう?


一萬二萬三萬五萬六萬六筒七筒八筒八筒三索六索七索八索ツモ九筒ドラ北

九筒を残せば雀頭の受け入れが五筒八筒六筒九筒となり、
強浮き牌の三索よりはるかに価値の高い形となる。


このように、雀頭のない手は、端よりであっても複合形を重視することでスマートに雀頭を作ることが可能となる。


また、今回のテーマからは少し逸れるが、

一萬二萬三萬五萬六萬六筒七筒八筒八筒九筒二索二索八索九索ドラ北

この14枚から何を切るのがいいだろうか?



テンパイ時に必ず即リーチを打つのであれば、単独ペンチャンの八索九索を残して8p切りがいいが、
それ以外の大抵のケースでは実は六筒七筒八筒八筒九筒を残した方が優っている。

なぜかというと、
ツモ五筒五筒六筒七筒八筒九筒両面変化
ツモ八筒六筒七筒八筒八筒八筒二索二索変則三面張
ツモ六筒六筒六筒七筒八筒八筒イーペーコー

と、変化に柔軟であるからだ。

47mが先に埋まった際に、テンパイに取りつつ変化を待つことができるメリットは大きく、
特に鳳凰卓では相手の攻撃に攻め返しにくい状況が多いため、
そのメリットを享受しやすいというのは前回記事でも述べた。

このトピックについてはあらためて記事にしようと思う。


一見不自由な端よりの複合形でも、
雀頭のない手においては受け入れが大きいため、
メンツ化よりもヘッド化を見据えて手組みをしていくのが効率的となる。



それでは、実戦例から見ていこう。


case1
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何を切るか?





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5sの受けが被るので8sを切るのが気が利いているように見えるが、
これはもう3pを切ってしまっていいだろう。

3p周りにくっついたところで、やはり雀頭不在で右往左往することになる。

それならば、複合形を生かしてダイレクトに雀頭を作りにいくのが良さそう。


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狙い通りに6sを引いてピンフテンパイ即リーチ。

25sは絶好に見える。


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ほどなく出てきて裏なしの2900。

スタートダッシュに成功した。



case2
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何を切るか?





48479.jpg

これも同様。

一見678の三色が狙えそうだが、メンツオーバーにつき、凝った手順でないと成立しない。

5sの受けが被るので、ソーズの両面形は78sなど、ダブルターツでない方がより好ましい。


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テンパイだが、どうするか?





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いやいや、これは取らないのが基本。

ソーズが安い場況ならまだしも、3sが山にいそうな感じはない。


48482.jpg

よりによってこれをツモるか。

さて、どうしよう?





48483.jpg

終盤につき、ここはケアが必要な局面。

ソーズの無スジは危険度が高い。

6s7sが選べない上、自身のアガリ逃しもあるのでここは受けたい。

123mを切って凌ぐ手もあるが、例えば67sいずれかが通った際にこちらの方がテンパイ復帰しやすく、柔軟性がある。


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結局テンパイが入らず、二人テンパイで流局。


48485.jpg

仮に6sを切っていると、下家に致命傷となる8000の放銃だった。

南2の微差だけにこういう場面でこらえられるかはかなり重要。

この半荘は3着だった。



case3
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何を切るか?





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内に寄せる2mと迷うが、これは6m切りが正解。

6mを切ると25mのチーテンに取れる。


一萬二萬二萬三萬四萬六萬からの打牌選択は、

雀頭不在なら六萬切りで複合形を生かし、
雀頭があるなら二萬切りで七萬ツモの好形変化を見るのが基本となる。



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マンズで雀頭ができれば鉄板の最終形となる。

ちなみに、ソーズで雀頭ができてもツモ切るのがいい。


tenhou.18411.jpg

500オールとなった。



case4
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何を切るか?





34157.jpg

こういう手ではどこで雀頭を作るかのイメージを鮮明にする。

ピンズで雀頭を作ることがイメージできれば、ターツ候補が不足していることがわかる。

なので、3sはくっつき要員として残し、メンツになりにくい9sを払っていく。


34158.jpg

何を切るか?





34159.jpg

ピンズではなく3mが雀頭候補になりそうだが、
打牌に迷ったらひとまず好形を固定するのがいい。

ピンズの愚形部分を解消するために、3sは浮き牌としての価値が高い。


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手順でピンズが好形になった。

複合形からの変化は完全イーシャンテンになりやすいなど、受け入れが広い。

単独ペンチャンより複合形が優っているのはこういう点だ。


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ほどなくしてテンパイ、即リーチ。

47mはできれば待ちにしたかったが。


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流れるように2600オールツモとなった。



case5
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ターツオーバーだが、何を切るか?





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構想力の問われる手。

やはりイメージとして重要なのは、雀頭をどこで作るかだ。

3mが雀頭だと少し手が重い。ならばマンズの上で雀頭を作るつもりで14mはフィニッシュ候補にする。

6ブロックにしたのは場況からソーズの下が良さそうだからだ。

カン2sのみならず、1sや3sも山にいそう。

つまり、雀頭がない手ではいかに愚形部分を頭に潰すかという点を考慮するのがいい。


このへんは場況によってアレンジを加える部分で、
例えばソーズが場に高いなら、13sを嫌って5ブロックにすることで、
イーシャンテンの形を強くするといった工夫も可能となる。



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想定通りの手牌進行。

ひねらずに雀頭を固定してしまうのがいい。8m切り。


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中盤につき、これは危険度の高い3sから切るのが基本。

5ブロックで3mを残していれば、より強いリャンシャンテン形となっているのがわかるだろう。


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しかしテンパイは入らず、下家の一人テンパイで流局となった。



case6
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何を切るか?





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応用編。これは少し迷うところ。

単純にピンフにしたいなら、マンズの一方の亜両面形を嫌った方がいい。

ピンズの雀頭の受け入れは9枚に対し、亜両面形は最大6枚だからだ。

つまり、ここでの焦点はカン7mの最終形にどれだけの価値があるかということになるが、
赤5sを嫌ってまでドラカンチャンにこだわる必要のない手であり、
純粋に強い最終形を目指したい手ではないだろうか。

さらに…


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ピンズは何を引いても非常に強い形になる。

もちろん場況によっても変わるが、ここまでの変化を想定してマンズを切れるか、というのがポイントだ。

雀頭のない手の場合、こういう一見へなちょこな2pツモでも受け入れが9枚増える(純増ではない)。

複合形の破壊力は絶大だとわかるだろう。


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こんなもんは当然ツモ切り。


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おーい、何だこのツモは〜。


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テンパイしねーか、しかし!

下家の1000・2000ツモとなった。



case7
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何を切るか?





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引っかかった?

この9m切りには条件がある。

・カン7sで即リーチを打つつもりなら6p切り
・タンヤオがつかないなら6p切り
・ソーズ部分が両面形なら6p切り

トップ目につき愚形リーチよりも機動性を重視しての9m切りだ。

このへんは東場南場、点棒状況でアレンジしていく部分だと言えよう。


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こうなれば盤石すぎる。どこから仕掛けても良さそう。


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どこから仕掛けても36p待ちにはならないので、テンパイ速度重視でいい。


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すぐに出て7700となった。


さて、これらを踏まえてテストだ。張り切ってどうぞ!


case study
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ドラが6s。何を切るか?





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これは厳密な牌効率としては、8mか8p切りが良さそうだが(5ツモでの好形変化があるため)、
仕掛けを考えると9切りが良さそう。

5pツモが大きなロスになるわけではなく、69pツモではタンヤオが消える。

仮に上家が5sを切った場合に、2種の9が残っているとチーしづらいっしょ?

高い手を生かすスピードアップの仕掛けも視野に入れたい。


ちなみに、9mではなく9pを切ったのは、8mツモの意味を尊重してのこと。
逆なら9mを切る。

後引きの牌を重視して、手出しを多くし、手牌を循環させるのがいいと私は考えている。

このへんは自身の感性やオカルト理論に従えばいいだろう。


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狙い通りの好ツモ。さて、何を切る?





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タンヤオだからと手拍子で9mを切らないこと。

ソーズのくっつきはタンヤオになるし、5sチーも可能。

58mチーでドラ切りを躊躇うならば、8m2枚の受け入れと引き換えに69mツモ6枚の即リーチを打つ選択肢を残すことができる。

北家が仕掛けているし、リーチで決定打を見る手は十分にある。


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ほら来た、これで即リーチだZ!


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下家から一発で出て、12000となった。

(しかしこの半荘はなぜか2着だった)


雀頭のない手は、雀頭をどこで作るかの構想が非常に重要で、
端よりの複合形は雀頭作りに適した形であると覚えておけば、
よりスマートな手組みが可能となるだろう。




ラベル:天鳳 牌理 雀頭
posted by はぐりん@ at 18:41 | Comment(0) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月21日

雀頭がない時に残すべき形(両面+1ケン飛び 679)

今回のテーマは牌理に聡い中級者レベルの人でもおざなりになっている可能性がある。

意識できるかどうかでわりと成績に差のつく部分だと私は思うので、本記事で今一度確認していただきたい。


例題
一萬二萬三萬五萬六萬七萬二筒三筒四筒七筒三索六索七索ツモ九索ドラ北

上の手牌から何を切るか?





9sを手拍子でツモ切ってはいないだろうか?

この9sは雀頭を構成する上で非常に大切な牌だ。


9sを手拍子で切った場合に上手くピンズで両面ターツができたとする。

一萬二萬三萬五萬六萬七萬二筒三筒四筒七筒三索六索七索ツモ六筒ドラ北

この形、果たして嬉しいだろうか?

首尾よくピンフに変化する可能性はテンパイの2分の1以下であり、
リャンメンが先に埋まって路頭に迷うというケースが散見される。


9sを残しておくことでのダイレクトな変化は以下の4通り。

(1)九索ツモ六索七索九索九索

(2)八索ツモ六索七索八索九索

 (3)五索ツモ五索六索七索九索

(4)六索ツモ六索六索七索九索

(1)(2)は即リーチに行ける形。
これは比較的わかりやすいが、この受け入れだけでも7pや3sを残すよりもメリットが大きい。

(3)の両面埋まりは雀頭不在の解消とはならないものの、
さらに9sを継続して残すことで、例えば8sツモ時に連続形を作ることができる。

五索六索七索八索九索

連続形は雀頭作りの種といっても過言ではなく、孤立浮き牌を残すよりも雀頭をスマートに作りやすい。
このケースでは、2種のノベタンを選択できる。


そして、(4)だ。
六索六索七索九索

この形は一旦カン8sのテンパイに取りつつ、六索九索ツモでの好形変化を見ることができる。


仮にソーズの場況が良くないのであれば、一旦9s切ってテンパイを外しつつ、
6sの雀頭から他に好形を求めることも可能となる。


麻雀において、相手の攻撃の前にさらりとアガってしまうことの価値は大きく、
特にラス回避主眼の天鳳では相手リーチに対して攻め返しにくいため、
テンパイを取りつつ前進という構えの方が有効である局面が多い。

これは私自身鳳凰卓で戦ってみて特に実感を強めたことである。


上記のように複合形が少なく、他で雀頭が作りにくい牌姿の場合は、
ダイレクトに雀頭を作りに行く手組みの方が有効になりやすい、と覚えておくといいだろう。


そのためには、中張牌の単独孤立牌よりも複合形を見込める679のような両面+1ケン飛びを大事にした方がいいということである。


なんでもかんでも両面を大事にしたり、強浮き牌を残して内に寄せるのが有効になりやすい牌効率において、
ちょっと盲点となる部分でもあるので、中級者でも完璧にこなせる人は少ないというわけだ。


それでは、実戦例から見ていこう。


case1
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何を切るか?





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手拍子で9sを切らないのが大事。

ドラが6sなので重なってもカン8sのターツが生きる。

場況的に25pは山にいそうなので、これは重ねるつもりで残した。

2sは横に伸びても嬉しくないし、先々かなりの危険牌になりうる。


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このツモで一気に手牌が締まる。ドラ受けのある楽しみな手になったと言えるだろう。

対面からリーチが入っているが、さて何を切る?





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なんと2pが当たり。裏なしの1300で済んだ。

重ねるつもりで残しているぐらいの25pだから場況的には鉄板級の待ちだ。


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対面は自然な手順での進行。

25pは山にうなっていた。



case2
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ソーズが好形変化。さて、何を切る?





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これも手拍子で3sを切ってしまいがち。

マンズが安く、4m周りはターツ候補としては絶好だが、
雀頭のないこの手では好形ターツよりも雀頭作りの方が圧倒的に重要だ。


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最高のツモで即リーチ。

赤1ドラ1なので、例えば6sツモでもカン4sの即リーチに行けるというメリットがある。


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一発ツモなら裏を見なくとも捲りトップ。上家が飛んで終了。


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ここで3sを切っていると、なんと対面に2000の放銃となっていた。

捲り云々の話ではなかった。

勝負というのは常に紙一重だということを思い知らされる絵だが、
3sを残した方が期待値的に若干得だと私は考えていて、
このわずかな差を積み上げるのが麻雀というゲームである。



case3
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アガリトップのオーラス。

中ポンして、何を切るか?





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ここでも2sを切らずに、愚形ターツのいずれかを払うのがいい。

融通の利かないペンチャンターツを払った。


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2sを残すことでこの3sツモが大きい。

単純に2sを切っている場合と比較して、この1牌のツモによって、1種分の雀頭受け入れが増えていることがわかるだろう。

あくまで雀頭がない、という条件下でこそ生きる手組みなのである。


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ソーズが複合形になれば、雀頭作りもさらにしやすくなる。

手順で8p切り。


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トップ目の親からリーチが入ったが、ここは引かない。

手牌はどこから鳴いてもそこそこ安定した形となっている。

何気ない2s残しが大きく機能していることがわかるだろう。


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テンパイが入ったが、ドラまたぎはさすがに切りにくく、2s切りとした。

アガリトップなので強く3s切りと行くのも良さそう。

ここは放銃で3着転落という順位バランスを考えた。


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ラス目が切った6pがダブロンとなり、ラスト。

3900と9600で上家の親がトップ。

私は33400という点数で3着となってしまった。こういうのは萎えるね…



case4
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同じくオーラスアガリトップ。

南ポンして、何を切るか?





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なんとなく7sを残してはいまいか?

この手は467m&679mで1ケン飛びが2種類ある。


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7sを残した場合と好形テンパイの受け入れを比較してほしい。

4589mツモでノベタン以上の好形テンパイ。
67mツモでもカンチャンのテンパイだ。

7s浮き牌を残すより格段に機能が違う。


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8mトイツ落としが入って、69mは絶好に見える。


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しかし、これ勝てねーか…

親の3900オールでラスト。

9m様は3枚とも山にお眠りになっていた。



case5
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何を切るか?





48530.jpg

これもそう。

ペン3sのテンパイに価値が低いのでタンヤオに組み替えていくのが良さそう。

懸念材料としては3mの危険度が高すぎるというのはあるが。


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3mを残したことで369mの三面張リーチが打てる。


ちなみに細かいところだが、4pと7pどちらを切ってリーチがいいだろう?

現状の安全度は4pの方が上だが、私は7pを切った方がいいと思う。

なぜなら、ドラまたぎの14pのスジを消さないことで相手が切りにくくなるからだ。

また、下家に14p受けがある可能性もあり、4pは仕掛けられる可能性もある。

宣言牌で4pを見せないことにより、下家に14p受けがある場合は下家もアガリにくくなることが想定できる。

567の三色崩れにつき一瞬での判断は難しいが、
リーチをかける際は、常に自身の河の影響を考慮する必要がある。


48533.jpg

結果は上家が間に合って3900のアガリ。

ワンチャンスとはいえ、上家の4pはかなりの覚悟を持って切ったはずだ。
これが7p宣言牌の効果。


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ちなみに369mはこれでもかというぐらい山に残っていた。

アガリまでの構想としては正しかったと言えよう。



case6
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ドラが東で浮いているが、何を切るか?





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これは、東切りで問題なさそうだが、9pが2丁切られた直後で間の悪さを感じた。

東を切らない場合の切り順だが、うっかり7pから切っていないか?

危険度としてはどちらとも言えないが、牌の機能からは457pの形を生かして8pから切った方がいい。


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6pをツモった際に…


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三面張リーチが打てるからだ。


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ツモって、裏1の2000・3900となった。

アガリ逃しはあったものの、リカバリーに成功した。



さて、これらを踏まえてテストだ。張り切っていこう。


case study
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東3局のラス目西家。

さて、何を切る?





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手拍子で1sを切りたくなるところだが、この手のキモはメンツよりも雀頭。

1sは山にいそうなので、14sリーチ自体悪くないようにも見える。

そして、5mではなく9mを切るのはなぜかというと…


46570.jpg

このツモだ。

雀頭がないケースの牌理として両面+1ケン飛びが重要と述べてきた。

9mを切るのは23m+5mという形を残すためだ。

全体としてみれば一見気づきにくいが、部分的にはっきりとその形があることがわかるだろう。


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ここでは1s切りもあるが、より雀頭作りを優先させて7m切りとした。


46572.jpg

完全に狙い通りの最終形。ダマテンに。


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下家からすぐに出て7700となった。


46574.jpg

狙いの1sも全山で、構想としては良かった。

最初の段階で1s切りとしても最終形はおそらく同じだが、
その過程がまるで違うことがおわかりいただけるだろう。


ポイントとなるのは、ターツが必要なのか雀頭が必要なのかの線引きを明確にしておくことで、
雀頭が必要なケースではこれらの捌きがはっきりと有効となる。


何気ない部分だが、基本的な牌理の中ではかなり差のつきやすい部分でもあるので、
今一度確認してみてはいかがだろうか。



ラベル:天鳳 牌理 雀頭
posted by はぐりん@ at 22:52 | Comment(2) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月14日

334456から3を切るメリット

三筒三筒四筒四筒五筒六筒

今回はこの形から3pを切るメリットについて。

イーペーコー形を見て6pを切るのも普通だが、
イーペーコーを捨ててもここから3pを切るメリットというのは少なくない。


上級者になればなるほど3pを切る手筋が多く見られる。


それでは具体的にどのようなメリットがあるのだろうか?

実戦例から見た方がわかりやすいと思うので、文章での説明は簡潔にしておく。


@受け入れの増加

最も大きなメリットはこれ。
仕掛けている時はイーペーコーがつかないので差は顕著になる。


A受けに強い

@に付随して、横に伸ばすことにより、スライドできる種類が増える
相手の攻撃に対して受けやすくなるメリットがある。


B危険度の勘案

ケースバイケース。


Cドラが6の時

イーペーコーもドラも同じ1ハンなのでドラを優先する。


例外:チートイツ・トイトイを見る時

チートイツ等、縦の手役を見る場合は、イーペーコー形を固定するのがいい。
これは場況によって判断していく。



それでは、具体的に実戦例から見ていこう。



@受け入れの増加 case1
41990.jpg

何を切るか?





41991.jpg

これが基本のパターン。

8pツモで三面張になるし、9pツモでも受け入れが増加する。

9pツモならソーズのカンチャンをどちらか固定して、好形リーチを目指すのが手筋。


41992.jpg

難しい方が先に埋まって文句なしの即リーチ。


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対面から出て裏なしの3900。

4p切りが上手いこと迷彩となったが、自然な手順なので理想的だ。



case2
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何を切るか?





52589.jpg

何気ないが、こういう牌姿は腕の見せ所。

ドラが7sだけに、トイツ手の保険よりもドラ受けを重視する。

発はポンテンに取るつもりで、ピンズの中ぶくれを生かしてのタンピンも視野に入れた。

3sを切っておけば発ポンテン時にもドラ受けが残るのが大きなメリットだ。


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4pを引き入れ、こうなれば手順でタンピンへ。

ピンズは絶好で、ソーズ先埋まりならアガリは固い。


52591.jpg

これだ。

これを想定しての3s切り。

ここではMAXに南切りとした。


52592.jpg

上家の1000・2000ツモとなった。



case3
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ドラが中。何を切るか?





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1s3枚切れで、2sが良さそうなので少し迷うが、2s切りとした。

14sの比重は高いが、裏目がほぼない。


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狙い通りに7sを引き込み、即リーチに踏み切った。

上家がカン4sを仕掛けている。

ここで考える点は、上家の元々のツモ筋に4sがいる可能性がある、ということ。

つまり、仕掛けが真っ当なものでなければ私にチャンスが巡ってきている。

仕掛けの正誤というのはこういう点から因果関係を考えていく。

仕掛けでツモってきた牌は意味があるので、できるだけ活用するようにする。

これについてはまた触れる機会があるだろう。


39239.jpg

2sを切るメリットにこのツモがある。

仮に5sを切っていると、この6sに対応できない。


39240.jpg

海底でツモって裏7sの3000・6000となった。

基本的に上家の仕掛けで入ったテンパイは強いと考えていい。

仕掛けてすぐにオリているようならチャンスと考えるべし。



case4
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ドラが9mで浮いていて、下家の親がダブ東を仕掛けている。

さて、何を切る?





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ドラはまだ切らずに7sを切った。

なかなかに複雑な形だが、2sを切ってしまうと3sの受けがなくなる。

ドラを切って鳴かせてしまうと打牌にかなりの制約となるので、ギリギリまで絞りたい。


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このツモならドラ勝負に値する。

対面がドラを切っていて、ポンの声はかかっていない。

幸いにもチーされず。


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狙い通りの3sツモで即リーチに踏み切る。

イーペーコーを犠牲にしてもこの3sの受け入れは大きい。


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しかし、対面の500・1000にかわされてしまった。

What a day!(なんて日だ!)



case5
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南家リーチに対して何を切るか?





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これは自然と3mに手がかかる。


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何を切るか?





かなり難しいが、ここでは3pを切った。

ドラまたぎの4pだけは打たない構えの完全イーシャンテンに受けた。


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3mを切っておくメリットとして、このツモがある。

6mを切っていると、このツモで7mの受け入れが増えない。

さて、何を切る?





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25mが強そうなので、全力MAXの6s切りとした。

一時凌ぎの3m切りは、意外とこの後の打牌に困るし、アガリ逃しの可能性が出てくる。


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狙い通りの2mツモで勝負と行ったが、さすがにこれはアウト。

裏なしの2000で済んだとなれば御の字だろう。


ちなみに対面のCheさんがまだ六段だったころの貴重な画像。

このブログでは鳳凰民の歴史も学ぶことができる。



case6
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何を切るか?





tenhou.20806.jpg

1m切りとした。

純チャンになりそうで意外となりにくい牌姿。

4m切りはペン3m依存が強すぎる。

三色主眼であれば、5mツモの変化は決して侮れない。


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3sのチーテンに取った。かわし手の認識。

3sチーからなら、仕掛け後にも5mツモ等の変化に対応できる。

何気ないがこういうところで差が生まれる。


tenhou.20808.jpg

対面から出て1000点となった。



case7
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他家視点。

2フーロのホンイツ仕掛けだが、下家の親から早いリーチが入っている。

さて、どうしよう?





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4sツモ切り。

さて、この4s切りにはどんなメリットがあるだろうか?

すぐに浮かぶのは8sツモでの三面張変化。

その場合はシャンポンに取ることも考えられるが、ともかく8sツモの対応が可能となる。


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中が出たが、さてどうしよう?





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ポンしての4s切り。

7sを切っているとトイトイにはなるが、この58sに受けられない。

親のツモを増やすポンだけに、これはどちらもあるが、
58sが強いと見れば仕掛ける手はある。


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狙い通りに2000・4000ツモ。お見事。


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仮に7s切りなら中ポンで6s切りのトイトイに受けることになるが、
6s切りなら親に9600からの放銃となっていた。

選択ひとつで結果は180度変わっていることがわかるだろう。

58sに対応しつつ、最終形を強くすることに成功している。

このように、イーペーコーがつかない仕掛け時は、横に伸ばすメリットの方が大きい。



A受けに強い case8
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下家リーチ一発目。

大トップ目だが、さてどうしよう?





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7p切りとしたが、これは4p切りの方がいいだろう。

理由は、赤5pを持っていることより下家に対しては7pの方が危険であること、
さらに7pを残すことによって、7pツモ時に69p受けの選択肢が増えること、
そして連続形にしておくことで58pツモ時に柔軟な対応が可能となるからだ。

7pを残すことで、再度47pツモ時にスライドの選択が可能という利点もある。


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6pの方をツモって1300・2600となった。

点棒はいらない状況なので、受けに強い形を選ぶべきだろう。



B危険度の勘案 case9
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上家が3フーロ。さて、どうしよう?





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8m切ってダマとした。

上家がホンイツでなければ25mはかなりの危険スジ。

ダマなら拾えるマンズだけに、ラス目の上家と直対になるのは避けたい。

この場合は3mを切ってるので4mツモのメリットはないけれども。


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すぐに出て、2000でかわすことに成功。

上家はトイトイ付きの本手だった。このかわしは大きい。



case10
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ラス目の親からリーチが入っているが、何を切るか?





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ここは丁寧に5mを切るところ。

手役よりも安全度を重視する。2mはシャンポンがあるかもしれない。


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ズバリ6sが埋まったが、さてどうしよう?





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7pはかなり切りにくいが、このツモなら押せる。

36mはまだ山にいそう。


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即ツモで2000・4000。

私の7pは強いが、例えば上家の手から6mがこぼれる可能性もあっただろう。



Cドラが6 case11
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何を切るか?





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縦横混合で難しいが3p切り。

上家が回戦落ちなので…


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仕掛けの受け入れを多くするのが有効となりやすい局面。


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500・1000ツモで親流しに成功した。



例外:チートイツを見る case12
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何を切るか?





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6p切りとした。

対面と下家の河が変則的なことに気づくだろう。

258s、258p、58mと、同種のスジ牌が河に多く見られる。

これはトイツ場によく見られる傾向だ。

なので、トイツ手の含みも残した6p切りだ。


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ズバリドラ引き。下家の河からこのドラは山にいそうな感じもあった。

さて、何を切るか?





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トイツ場の基本は両面ターツにこだわらず、場に見えている牌をどんどん切っていく。

場に見えていない69mは固まっている可能性もある。


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ドラポンから仕掛けて…


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ちゃっかり南を暗刻に。

これはアガれちゃんじゃないの?


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そうは問屋が卸さず。上家の2000で決着となった。


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なんとなく縦系の場であることは伝わるだろうか?

上家は北のトイツ落としをしているにもかかわらず、手がトイツに寄っている。

河から兆候を捉えて、トイツ手に寄せる工夫をした一局。



最後にテストだ。張り切っていこう。

case study
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バックで急所のカン4sを仕掛けている。

さて、何を切る?





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これは一見7mを切りたくなるが、1m切り。

発依存の手なので、カン2mの受け入れよりも、367mのポン材の方が重要。

このへんは仕掛けとメンゼンで分けて考えていく必要がある。


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発をポンできたが、何を切る?

対面からはリーチが入っている。





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ここは基本通りに7mを切る。

4mを残すことで、25mへの変化を見ることができるし、
36mツモでフリテン超好形変化や、連続形で36mを使い切る可能性など、
変化に柔軟なメリットがある。


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下家が1300の放銃となった。


このように、334456から3を切ることで、柔軟な変化を見ることが可能となる。

点数が特別必要のない局面では、横に広い形を重視した方が得なことが多いだろう。



ラベル:牌理 天鳳
posted by はぐりん@ at 22:07 | Comment(4) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月07日

今年の抱負とある一局

あけましておめでとうございます。
今年もこのブログをよろしくお願いします。



大晦日にクイズ番組を見ていたら、
一流芸能人に交じって松嶋桃プロが出ていたのには心底驚いた。


思わず応援してしまった。

女流プロの台頭によって世間の麻雀のイメージというのは大きく変わりつつある、そんな風潮を感じた一コマだった。



さて、タイトルのような具体的な抱負など実はなく、
今年も自堕落な感じで麻雀を打っていきたいと思っているが、
昨年は天鳳で少し気張った分、今年は気楽に打ちたいと思う。


というのも、鳳凰卓で一定の結果を出したという達成感があるのと同時に、
仮想通貨にどっぷりとはまってしまったからだ。

麻雀同様、興味のあるものはとことんやらないと気が済まない性質であるがゆえに、
時期的なものも重なって、天鳳の打数も自然と少なくなった。


仮想通貨は24時間・365日動いているため、
あまり入れ込みすぎると身体がぶっ壊れる危惧があって、
これは私にとっては大きなデメリットだ。

その間の打数が減少したのは、
投資にしろ麻雀にしろ中途半端な気持ち・体調で取り組んでも絶対にいい結果は出ないとわかっているからこそであり、
相場も麻雀も舐めない、という気持ちの表れである。


正月、実家に帰省し心をリフレッシュして考えたことは、
このブログならびに私の強みは、あくまで「麻雀に関すること」であり、
短期的にビットコインで結果を出したからといって、
投資家の中で見れば私は上級卓レベルの「豆」なわけで、
そこらへんを勘違いしてはいけない、と思った。

だから、真摯に麻雀に取り組む姿勢だけは持ち続けなければならない、と。


仮想通貨の記事はいらない、麻雀の記事だけでいい、と思う人は多いと思うが、
衝動に駆られて書くこともあることをご了承いただきたい。


麻雀も仮想通貨も見えないものをどのように見て、予測するのか、
そのプロセスに似ているところがあり、魅力的だと感じている。


どちらかに情熱を傾け過ぎずに、バランスを程よく保ちつつ、
取り組んでいければと思っている。


さて、挨拶ばかりではなんなので、
昨年私が手応えを掴んだある一局について紹介したい。



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オーラス、僅差のラス目で迎えた南家。

点棒状況は私から順に、20700、23500、33900、21900。

親も私も下家もノーテンが許されない。

第一ツモで待望の白が重なり、これを仕掛けてアガりきれればラス回避だ。


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なりふり構っていられないので、1pポンからの仕掛け。

幸いにもどこから仕掛けても条件は満たす手恰好となっている。


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1mポンで待望のテンパイ。

ドラが余るが下家にはそこまで危険には見えない。

このドラに長いラグが入った末、対面がポン。


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7pをツモって、さてどうしよう?





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かなり迷ったが、ここで私はテンパイを崩し、5mのトイツ落としを選んだ。

対面のドラポンは間があったし、親は北のトイツ落としを見せている。

問題は下家だ。下家に対してこの7pが通るか?

下家の河は相当に煮詰まっていて、テンパイしている可能性はかなり高いと感じていた。


しかし、この5mも通る保証はなく、この巡目からテンパイ復帰するかも微妙だ。
シャンテン戻しは非常に選びにくく、大悪手になる可能性を孕んでいる。


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残りツモ2回というところで、待望のテンパイ復帰。

まっすぐならアガリとなっているはずの白だが、ひとまず最悪は免れた。

4sも下家にかなり危険だが、4sの方を勝負した。


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最後のツモで9pをツモった。

さて、どうしよう?





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ここは繊細さが求められるところ。

ピンズはいずれも親に当たる可能性がある。

親は北のトイツ落としから手出しがないので、白単騎となっている可能性は低い。


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流局。

なんと親はノーテンで、私は3着浮上で終わった。

下家の待ちはまんまとカン7pだった。


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今の私が打ったとしても止まるかどうかわからない7p。

結果論の部分もあるのでこの打牌の是非は別として、
この時の私には、どんな状況でも簡単に音を上げない、という意識が強くあった。


たとえノーテンが許されない状況であっても、
思考を止めずにテンパイを崩す選択肢を持つこと。

鍛えの入った「我慢」ができるかどうか。
これは麻雀強者の持つ共通の特長として挙げられるだろう。


この一局に私が感じた手応えはかなりもので、
その後の七段時代は長くはなかった。

鳳凰卓らしい捌きができた一局として強く印象に残っている。

このようなきっかけを掴む一局というのは確実に存在するので、
それを大事にして、上昇の機運に乗っていくというのが重要だろう。




ラベル:天鳳
posted by はぐりん@ at 15:21 | Comment(4) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする