2018年07月29日

鳳凰卓の大逆転

今回は、鳳凰卓での大逆転をまとめてみた。

鳳凰卓のオーラスと言えば、アシスト・サシコミなど何でもありで、
ラス者を浮上させないような共同戦略が採られやすい。


それだけに、逆転に条件のあるラス目にとっては厳しい戦いを強いられる。

ラス目は手作りに時間がかかるだけでなく、
手を作ってリーチをしたところで直撃はまず期待できないため、
最後まで自力でのツモアガリが必要となる、この点が一層厳しい。


そうは言っても、レベルの高い鳳凰卓である。
どんなに条件が厳しくても、ラス目は執念の一撃を狙っている。

ちょっと無理そうな配牌からどのように逆転の構想を練るかというのは、確実に腕の問われる部分であり、
どんな局面でも、わずかながら逆転の細い糸というのは垂れ下がっているものだ。


それを手繰り寄せて得たラス回避というのは、
天鳳打ちだけではなく、麻雀打ちにとって至福の瞬間であり、
オーラスの逆転というのは麻雀の醍醐味と言えるのではないだろうか。


まとめてみて感じたことは、大逆転が起こる瞬間というのは、3着目が隙を見せた瞬間というのが多い、ということだ
仮に3着目の打ち手が十段だったなら捲られていないだろう、という事例が何件かあった。

そういう意味では、最近よりも一昔前の方が大逆転は多かった気がする。
鳳凰卓のレベルも私の参戦当初より現在の方が上がったのではないかと実感している。


画像で見れば、大したことはないようにも見えるかもしれないが、
オーラスの緊迫した攻防、対戦者は常にヒリヒリしていて私も例に漏れない。

そのへんも加味しつつ、楽しんでいただきたい。



case1
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オーラス、上家が9100点持ちのラス目、対面の親が20500点。

ラス目が赤5含みの両面ターツ落とし。むむ、これは…。


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間髪入れずに2着目下家の5sにロンの声。

確実に捲りの手だが、上家の手はなんだろうか?





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上家はソーズのメンチンで、16000。

2着目下家の立場としては、やっちまったという感じだろうが、
ターツ落とし直後は安全牌を抱えた可能性もあり、ややテンパイかどうかの判断がつきにくい。

自身にアガリの目があるだけに、難しいところだ。

一方で、満貫ツモで逆転条件を満たす上家が赤含み両面ターツ落としというのはそれだけの手材料が入っているということであり、
この河でダマテンに打っても言い訳は効かないということは言えるだろう。


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1s7sとスルーしてのメンチンは意志を感じる。これはお見事だった。

下家の立場からはポンラグがわかりやすく、手牌を読むヒントにはなっていただろう。



case2
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西4局、完全最終局。

点棒状況は私から順に、26400、28600、27000、17000と混戦。

終盤に2着目対面がリーチ、直後にラス目の上家が追っかけリーチを敢行。

一発目の私にもテンパイが入るが、共通安全牌がない。さて、どうしよう?





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ラス目リーチにだけは絶対に打てないため、苦渋のドラ切りとした。

対面に打つ分には満貫でもラスまでは落ちない。

とはいえ、一発で打つ牌としてはかなりの覚悟が必要だ。

4p4枚見えにつき、牌理的に6pの安全度は高いものの、この状況では打てない。


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結果はラス目の上家が一発ツモ。

引っかけのカン2pだが、よく見ると下家がポンで晒している、つまり完全ラス牌の2pだ。


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ちゃっかり裏が乗って、ハネ満に。

裏が乗らなくても上家はトップ終了だったが、この結果どうなったかというと…


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何と親っかぶりでトップ目の親がラスまで逝ってしまわれた。

まさに不調時のラス転落。天鳳を打っていて最もマウスをブン投げたくなる瞬間だろう。

ちなみに、対面がリーチ棒を出してくれたおかげで私は2着浮上となった。

裏が乗っていなければリーチ棒を出したために対面がラスになっていた。

やはり、オーラス順位転落するリーチは危険であることが多い。



case3
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オーラス9200点持ちラス目の私。

3着目の親とは10300点差なので満貫ツモか5200直撃条件。

配牌は軽く、ドラ1ある。このドラは大きい。


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4巡目にテンパイ。東は1枚切れているが、さてどうしよう?

対面とは10700点差で、5200直撃では足りない。





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即リーチとした。

巡目的に好形にしてツモアガリを狙うのもありだが、変化枚数がさほどでもない。

裏2以上の種が3種あるので、それを狙った。上家からは見逃さざるをえないが。

赤5pツモで捲り確定というのも大きな理由だ。


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一発ツモなら、裏ドラいりまてん!


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と思ったら裏が2枚乗って、2着まで行った。

運だけですいません…。



case4
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オーラス、上家が8300点、下家が16100点。

対面が大トップ目で私が2着目となっている。


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ラス目上家から4巡目の早いリーチ。

やたら河が派手だが、私は満貫放銃だけは許されないので、5sを抜いてベタオリを開始した。


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これにトップ目の対面がピンポイント一発放銃。

一発でも裏が乗らないとダメなパターンだが、果たして…。


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これがきっちり乗って、上家歓喜のラス回避。私は辛くも2着。

対面の手に1sが残っているのは、親の現物を残して脇に差し込むためという可能性がある。

さらに、上家もサシコミ期待で親の現物で敢えて待ったという側面があるのだろう。

このへんに鳳凰卓の腕が垣間見える。

これがハネ満条件ならかなり劇的な捲りということになったので、惜しいと言えば惜しい。



case5
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オーラス、上家が9500点持ちのラス目。

下家が26100点の3着目でその差16600点。

下家からトップ捲りまっせのリーチが入る。


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待ってましたとばかりにラス目上家がツモ切りリーチを敢行。

下家がリーチ棒を出したことで、ハネ直から満直に条件が軽くなり、しかもリーチで無防備の捲り合いに。

上家にとっては願ってもないチャンスだ。


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これを上家が見事に討ち取り、8000の直撃に成功。

ご覧のように、7sは場に4枚目、完全ラス牌での大捲りだ。

しかも…


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リーチ宣言牌の7sを見逃してのツモ切り追っかけだった。

難しい逆転には強い意志というものが必要であることがわかる。

下家は2メンツをしくじっているなど、手順的な裏目があったことを踏まえると、リーチはやや傲慢だったかもしれない。



case6
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南3局、27400点持ち3着目、親番の私。上位は三つ巴。

上家が6300点とダンラス目。上家がラスで大体決まりと考えている。


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上家から早いリーチが入って…


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赤一発ツモ裏1の2000・4000ってマジか!

誰か一発消してくれよお。

これでかなり肉薄されてオーラスを迎えることとなる。


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オーラスは上家と9100点差。

リーチ棒出して8000打ってもOkなので、ある程度伸び伸び打てる。


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無駄ヅモなくテンパイが入ったが、さて、どうしよう?





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ここは当然のリーチだ。

対面と5000点差につき、ツモ直撃で2着捲り、さらにツモ裏1でトップまである。

上家に攻め返されたとしても、簡単には負けない待ちだ。

勝ちました、私が最強です。


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と、思ったら上家が両面チー。

ん?このチーはちょっとやばそう。


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と思った瞬間、ロンと言われる。8000でラス転落。

早いのはお前だけじゃない、と神様に言われた気分だ。

2局で20000点差あっても決して安泰ではないということ。

さらに、直撃のチャンスを与えるリーチは格好の的になりやすいという見本だ。


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山にごっそりの6pまで辿り着ければラスどころかトップだった。

例によって、牌山後悔機能発動。



case7
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オーラス、私が大トップ目の南家。

ラス目が西家で1400点、3着目の対面が19200点で、その差17800点。


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ラス目下家のリーチに、3着目の対面が悩みながら追っかけ。

対面がリーチ棒を出してしまうと、満貫直撃条件ができてしまうが…


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場に3枚目のドラにラス目のロンの声。

これは…。


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リーチ三色ドラドラ、裏は乗らずに8000の直撃。

これにより下家は対面を200点かわしてラス回避に成功。

当然の好形かと思われた対面のリーチはカン6m待ちだった。


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下家のリーチ時はこう。

これだと一発ツモ裏1かツモ裏裏、もしくは下家直撃裏1条件だが、あまりに厳しすぎる。

私見としてはここは、下家からリーチ棒を待ってリーチ、もしくは親の連荘に期待という方が逆転条件を満たしやすい気がする。

先にリーチをかけてしまうと、待ち的にも直撃が不可能なため、紙のように薄い確率に賭けざるをえない。

下家のやや思慮に欠けた追っかけにより大逆転はなったが、通常この逆転はありえない。

こういう局面で選択肢として残したいのは、親連荘期待で流局ノーテン罰符を稼ぎながら逆転を見る方法だ。

リーチによって親がオリてしまうこともあるので、ひとまずダマにして親に伸び伸びと打たせることが得策ということもある。


下家はリーチさえかけなければどうやっても捲られることはなかった。

このように、鳳凰卓でもびっくりするようなことは時折起こる。



case8
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オーラス、私がダントツトップ目の西家。

上家が300点持ち、対面の親が17100点だ。


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親が発を一鳴き。

親は何をツモっても上家が飛んでしまうし、上位からの直撃は期待しにくい状況であるため、苦しいはず。

直対である上家のツモが増えてしまう影響をどう捉えるかということにも関わってくる。


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私はというと、自然にテンパイが入って、8m切り。

6sは3枚切れにつきアガリは難しいが、テンパイ流局でもいい。


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9pをツモったが、さてどうしよう?





これは上家ではなく、親と下家に切れないので6mを切って回った。

上家は倍満をアガってもラスのままなので、上家はノーケアで良く、ここで注意すべきは親と下家への直撃だ。


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最終盤になり、親がおもむろにチー。

自身で切ってる5sだ。こういうチーは何かが起こりそうな気がする…


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何とこのチーにより、8pが食い下がり、上家がツモ。

メンチンの4000・8000でリーチ棒がないところからの大逆転は成った。


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南家がテンパイなら、親もテンパイに取ることには意味があるんだが、
本局は大きな裏目と出てしまった。

自身も逆転条件の厳しいこのようなケースでは、紛れの起こる鳴きはできるだけ控えたいと私は考える。


それにしても、倍ツモ条件はなかなかお目にかかれない。

上家の手作りがお見事だった。


逆転は意志で作るもの、ラス確になる倍満はアガらないのが天鳳民の意地だ。

みなさんもどうぞ。



ラベル:鳳凰 逆転 天鳳
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(0) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月22日

10戦8ラス あなたはこの現実を直視できるか?


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6連続ラス含む10戦8ラスを引いてしまった。

八段配分で一撃1200ptである。


直前まで昇段争いをしていた身であったため、
幸いにも原点を割らずに済んだが、それにしても、である。

長く打っていればこんな不調は当たり前のように起こるが、
6連ラス時はわりと丁寧に打っているのに対し、
それを取り返そうとして打数を重ねたその後の打牌が雑になることを身を持って知った。



不調ウィルスが蔓延する前に、
自身でそれに歯止めをかけるためのケアをすることは必要だ。

九段になかなか復帰できない焦りはあるが、
打牌に影響を与えないようにメンタルバランスを調整していきたい。


それでは、8タコを引いたポイントとなる局を紹介しよう。


1タコ目
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南2局、2着目の北家。

対面が2つ仕掛けているが、さて何を切る?





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生牌の8mは切りにくく、ここは13pターツ落としで一旦引きの構えとした。

対面の仕掛けはトイトイが濃厚だ。


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数巡後にテンパイが入り、中はまだ1枚生きている。

さて、どうしよう?





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テンパイなら押してみるかと、8m勝負するもアウト。ドラが暗刻で8000。

さすがにドラも赤も1枚も見えていない状態での生牌勝負はリスキーだった。

基本、出アガリの効くテンパイなら勝負しても間違いということは少ないが、
トップ目の仕掛けにつき、順位戦略的にはここは中のトイツ落としで回るところか。

この放銃でラス目と肉薄し、最終的には捲られることになる。



2タコ目
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東2局、2着目の南家。対面が60000点超えと、ダントツ。

トップ目の先制リーチに親が追っかけ。

そして自身にも絶好の赤3テンパイが入る。さて、どうしよう?





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7sはノーチャンス、これぐらいは押す。

共通安牌の3mが下家からこぼれないかなあ。


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自身のツモ番あと2回となって、危険牌の2mをツモったところ。

さて、どうしよう?





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押した、がこれがトップ目にアウト。見た目にも安い。

赤3枚、ドラ2枚(しかもポンラグあり)見えていて、放銃時の打点がかなり低そう。

場的には、4mのワンチャンスとはいえ危険度がかなり高そうな2mのため躊躇したが、
ノーテン罰符含めて期待値的には押しが優位と判断した。


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が、裏裏で5200。

1300ならしてやったりだったが、5200までいくとちょっと話が違う。

不調時はこんな感じで必ず裏ドラ的な不運というものがつきまとう。

この放銃によりきれいな三つ巴となり、そのまま沈没した。



3タコ目
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南3局、25000点持ち3着目の親番。

ラス目までは約10000点差でわりと僅差。

中盤の出口、3mをツモってさて、どうしよう?





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そろそろダマテンのケアが必要だと思いながら、3mツモ切りとした。

本局は自身は勝負する手ではなく、
オーラスに賭けるのがスジだと考えている。

そうはいっても、形式テンパイぐらい取れるに越したことはないので、
その間(はざま)で判断に苦しんでいる。


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次巡、3sをツモって、さてどうしよう?





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ヤバいと思いながらも手が止まらない。対面のチートイドラドラに刺さって6400。

赤もドラも自身からは1枚も見えていないため、
このへんで回るのがスジだったか。

テンパイ料欲しさに、要らぬ放銃をしてしまったと後悔した。

この後、ラス目の親にアガられて、まんまと捲られた。

天鳳の場合は終盤の淡白な放銃はできるだけ避けたいところだ。



4タコ目
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東3局、3着目の北家。

上手く南を重ねて、5巡目にしてピンフイーペーコー、高目チャンタのテンパイ。

さて、リーチする?





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こんなもんは高目ツモってハネ満狙いでリーチだ。

ダマで1sを拾えればいいが、4sが出てもツモっても味が悪すぎる。

1sがわりと拾えそうな場況というのもいい。


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が、親のダマ三色に刺さって12000。

よくまあ手が入っていて、難しそうなところを掴むもんだ。

自身がチャンス手だけに、こういう捲り合いに敗北するとそれはラスに直結するというのは皆さんご存知の通り。


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4pを1巡だけ我慢できれば、次巡4sツモだったのに!

牌山後悔機能発動。



5タコ目
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南3局、トップ目の北家。

競ってる親から3巡目の早いリーチが入る。


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むむ、4mカン。

このカン、少し違和感がある、何かがおかしい。


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完全手詰まりになったが、さて何を切るか?





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このリーチに字牌はかなり切りづらい。

なぜなら、ドラメンツよりも4m暗刻を優先している、つまりコーツ系手役絡みの可能性が高いからだ。

1134445mからなら53m切りはありそう、字牌も切れない、ということでスジを追ったがアウト。

3巡目ツモスーで、12000の放銃。

例えば、カン8s待ちならドラを生かして4mトイツ落としになるはずなので、シュンツ手には当たりにくい。

ただ、次巡も危険牌を切るリスクを負うので、ここは発のトイツ落としが良かったと思っている。

1mは牌理的にいかにも切りづらい。


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配牌ツモり四暗刻イーシャンテンの親の手。

かなりのレアケースだが、この4m暗カンは格好の読みの材料となっていて面白い。


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私がオリ切れていれば、親の四暗刻ツモが炸裂し、私は2着終了だった。

メンタルに響きまくる放銃で、この後ラスまで落ちることとなる。



6タコ目
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南2局、16500点持ちラス目の南家。

5mをツモって何を切るか?





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マンズで好形フォロー、両面固定の5s切りとした。

クイタンでかわすことも視野に。


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数巡後、最後の5sをツモ。

あちゃ〜裏目、しかも縦にも使えないラス5s、こりゃいらん。ポイっとな。


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手拍子でツモ切ると、親の12000に刺さる。

えっ、メンホン?マジかかかっ!


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実戦心理としては親にそこまでの危険臭はなく、自身はラス目につき、この5sはかなり止まりにくい。

それにしても、不調時はテンパイ即掴む、ということが多い。



7タコ目
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東2局、14900点持ちラス目の西家。

手役不明の南家の仕掛け、自風の南は私がトイツで反撃のチャンスと踏んでいる。


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1枚切れ中をツモってきて、さてどうしよう?





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47pが薄目で、縦フォローまたはオリ打ち狙いも視野に、中ツモ切りとすると、これがダブルバックでアウト。6400。


ヌルイと言えばヌルイ放銃だが、
単純南バックなら上家にアガリ目はなく、自身がラス目かつカンが入っている場況ということで、
上家の仕掛けを咎める絶好のチャンスだと判断していた。


巡目的な猶予としてはどうかというところだが、
いい時はこういう攻めが上手くはまるものだし、
悪い時は放銃に結びつくもの。

ただ、連ラスでメンタルに余裕がないと、攻め急ぐなど焦りの気持ちが生じやすい。

それが反映された一局かもしれない。



8タコ目
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東3局、3着目の北家。

上手くコーツ手に仕上がり、ツモり三暗刻テンパイ即リーチ。

2pは河的にも出アガリが十分に期待できる。

久々に感触の良いリーチにワクワクしている。


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ところが親の打牌が鬼強い。

一発目にドラまたぎの4s、二発目に6mだ。ドラが固まっていても不思議ではない切り。


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結果、対面が私の現物を追って、親に2900の放銃。

打点の割にめちゃくちゃ押された気がする。


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実は対面にリーチ後の白ポンで2pを食い取られ、スライドで出てきた5pだった。

これが上手い具合に親のアガリに結びついてしまうというのが不調時の牌運だ。

麻雀は4人でやるゲームであるがゆえに、他家の作用が自分にとって芳しくない結果を招くというのは日常茶飯事だ。

それが多い時は不調ということになろうし、逆に少ない時はストレスなく打てている時だろう。

他人の動きについては、自分にはコントロールできない領域であるため、
それに惑わされることなく、自分のできることを淡々と、粛々と積み重ねたいものである。



私の10戦8タコはこうして成った。

いつか私の元に10戦8エンジェルが降臨することを願って止まない。



ラベル:不調 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:56 | Comment(4) | 不調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月15日

逆転手の作り方【ハネツモ編】

オーラスにハネ満をツモらないとラスから抜けられない、わりとよくある光景である。

今回はハネ満ツモをどのように作るのか、その構想と手順について記事にしてみた。


フリーならチップがあるので、チップ期待のラス確というのは期待収支的にも効果的だが、
ネット麻雀の場合は完全順位制であるため、それが意味を為さない。


かつ、天鳳ではラスのペナルティが大きいという特性上、
特に鳳凰卓では極めて慎重な打ち回しがなされやすく、
リーチでもかけようものならまず直撃は期待できない。


必然的に、リーチをかける場合はツモで逆転条件を満たすことを前提に考える必要がある。


逆転条件を考える際に重要なポイントとしては、
他家がリーチ棒を出した際に、条件が緩和されないかどうかを前もって考えておく、ということである。


例えば、北家との差が10800点差の場合は、誰かがリーチ棒を出せば満貫ツモ条件に緩和されるし、
北家との差が11800点差の場合は、北家がリーチ棒を出せばやはり満貫ツモ条件へと緩和される。

これがどう影響するかというと、
リーチ棒で条件が緩和される場合は、相手の状況を見極めながら「待つ」という戦略が成立する。
リーチ棒が出た瞬間に、満貫ツモ狙いにシフトする、というような機敏な切り替えが可能となる。

つまりそのようなケースでは、手を壊しすぎない、手役を狙いすぎない、ということが重要となってくる。

ハネ満を一生懸命作っているうちに相手のリーチ棒が出たことにうっかり気づいたとしても、
無理な手作りをしている場合は自分のアガリ目がもはや遠のいているなどということにもなりかねないからだ。


なので、まずは相手のリーチ棒で条件が変わる点差かどうか、を考えたい。

リーチ棒で条件が緩和されない場合は、ハネ満ツモを前提に手組みをしていく。

天鳳の場合は全員が30000点未満で西入という特殊条件があり、これももちろん考慮に入れるが、
これについては他の記事で触れたいと思う。



さて、ハネ満ツモというと大分難しい印象もあるが、ぴったりハネ満にする必要はなく、
一発や裏ドラも考慮に入れて、シュンツ系なら裏1期待、トイツ系なら裏裏期待というように、
満貫を作って+αでハネツモを作っていくのが効率的だ。


@メンピンツモ赤ドラ(+裏or一発)

手っ取り早いのが赤やドラを2枚使ったピンフのツモアガリ。
これだと5ハンでハネ満には満たないが、一発や裏で1ハンを補う。
シュンツ手の場合、裏ドラは2枚以上極めて乗りにくいので、+1ハンでハネ満になるよう手組みを目指す。


Aリーヅモチートイ(+裏裏)

わかりやすいのが、チートイツだ。
チートイツの場合は難しいことを考える必要はなく、リーチをかけてツモり、裏を乗せるだけでいい。
ドラのない手はシュンツで手を組んでも高くならないので、トイツ系に寄せていくのがいい。
トイツ手の場合はドラが何であっても無駄になるということがないので、
使いにくい字牌ドラの場合でもおすすめだ。


手組みにおいては、誰しもそれほど大差はないが、
例えば、他家のリーチ棒で逆転条件が緩和される場合は三色などを保留せず見切ることもある点、
ピンフが必須の場合は先切りしてブクブクに構えない点、
チートイツの待ち取りはツモれるように枚数重視の生牌で待つ点、など細かいところで通常と違いが出るので、
そのへんを注目していただきたい。


それではどうぞ。



case1
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オーラス、7700点持ちラス目の北家。

点棒状況は自分から順に、7700、35400、35800、21100。

上家と13400点差、つまりリーチ棒が出ても変わらないのでハネツモの手組みが必要。

配牌は微妙だが、第一ツモで赤をGET。ドラも中張牌で使いやすい。


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これが上手く仕上がって、即リーチ。

メンピンツモ赤ドラ+α。基本的には常にこれを目指して手組みをしていくことになる。

ツモって5ハンある場合なら、少々の手変わりがあっても即リーチをするのが順位期待値的にはMAXだと考えられる。


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2つ仕掛けが入って、無事ツモ!

さあさあさあ、天鳳で一番緊張する瞬間だ。


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ののののの、乗ったあ〜〜〜(つω`*)テヘ

天鳳民はこれで飯3杯はいける。

乗らなかった日は不貞寝する。



case2
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オーラス3300点持ちラス目の西家。

点棒状況は自分から順に、3300、35100、20700、40900。

対面の親と17400差。

さて、何を切る?





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ここでは2sを切りたい。

白とピンフの両天秤に受けることで、手役のロスがない。

わりと普通の選択だが、6ブロックにつき余剰牌が出やすく、速度的に若干のロスがある。


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これで、白のトイツ落としで方針決定。


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完全イーシャンテンに構えられる、3mを持ってきたが、さてどうしよう?





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ピンフがつかないとリーヅモ赤ドラで確定5ハンに満たないので、これはいらない。

無駄に危険度の高い牌は残さない。


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今度はドラをツモってきて、何を切るか?





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ドラが暗刻になれば、リーヅモドラ3で確定5ハンになるので、これは残す。


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この後3pをツモってリーチ、一発消しが入るも、無事ツモぉ!

さあさあさあ、裏ドラ乗るかっ!?


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END!ってほんまにENDやないかい!


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文豪が一瞬ヒヤッとしただけだった。

確率上は3分の1なので乗らずにがっかりすることも多い。

ただ、こういう条件局では通常より若干乗りやすい気がするのは私だけではないだろう。



case3
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オーラス1本場11800点持ちラス目の北家。

点棒状況は自分から順に、11800、26800、27900、33500。

ラス目の親と15000点差。

赤赤でまずまずの配牌をいただいた。


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2巡目に3pを引いたところ、さて何を切る?





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こういう場面で赤を引っ張り過ぎてはいまいか?ここで見切った。

確定5ハンには、赤を2枚使い切り、なおかつピンフにしなければならない。

それならばメンピンツモ三色の確定5ハンの方が手っ取り早いと考えた。

もちろん、三色は高目安目があるけれども、フリテンになってもどうせツモ条件なのだから別段問題ない。


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6sをツモってイーシャンになり、ここで7p切り。

赤5pは雀頭になって使い切れる可能性がある。


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狙い通りに来た!即リーチだ。

2巡目に私が赤5mを切ったので、他家はザワザワと怪訝そうな感じだった。


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惜しい、これじゃない!

違う違う、そうじゃ、そうじゃな〜い♪


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フリテンもなんのその、2枚切れの1pを引き寄せた。

さあ、ここからが本当の勝負だ!


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そして、至福の瞬間は訪れた。

それにしても、高目高目とツモってさらに裏ドラ乗せなきゃだなんて、どれだけのハードルなんだ。

ここまで来たら乗ってもらわなきゃ困るね。神様ありがとうございます。



case4
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オーラス10100点持ちラス目の北家。

点棒状況は自分から順に10100、34100、21300、34500。

3着目の対面と11200点差。この場合、対面のリーチ棒で条件が軽くなる。

高段者になればなるほど、それを考慮しているのでリーチ棒を出す可能性は低くなる。


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絶好のカン6pをツモって、感触十分。さて、何を切る?





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2s切りより1s切りの方がピンフになりやすく、良さそうに見えるが、これは実はどちらでもいい。

対面からこの瞬間にリーチ棒が出ると満ツモor5200直条件ができるので、
赤を1枚使い切る手組みなら裏1で条件を満たすからだ。

裏ドラが乗りやすい手組みということで横に広く受けた方が若干良さげか。つまりこれで良し。


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待望かつ絶好の4m引きでこれではっきりと条件成就が見えた。


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お待んたせいたしました、リーチ。


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テンパイに取る親の仕掛けが入って、終盤にツモ。

ドラの方なので、裏ドラは見るまでもなし。

ちなみに裏ドラは乗っていなかったが、こういう時に乗ってないと嬉しいよね。



case5
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オーラス9300点持ちラス目の北家。

点棒状況は自分から順に、9300、22100、19400、49200。

対面の南家と10100点差。こういうケースでは誰のリーチ棒が出ても満貫ツモに条件が緩和される。

オタ風が暗刻だが、ドラ1あるので、ぜひ誰かにリーチ棒を出していただきたい。


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8pをツモって一応のテンパイ。さて、どうしよう?(上家回線落ち)





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一旦テンパイに取った。

これはつまり、誰かがリーチ棒を出さないか様子を見ている、ということだ。

条件が緩和される可能性がない場合は、567、678の三色を見て5pを一枚はずすところ。

他家のリーチ棒が出た瞬間に、ツモ切り追っかけを敢行するということであり、
回線落ちがいる本局、速い手が入った場合に下家か対面がリーチをかけてくることは十分にありえる。

点棒状況により手組みが変わってくるのはこういう点だ。


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しかし、無情にもダマでツモってしまった。

さて、ここからどうするか?





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ここから裏3期待のフリテンリーチと出るのは少し無謀だ。

私がリーチをかけてしまうと、その瞬間に他家のリーチ棒が出る可能性はなくなる。

赤ツモなど変化もあるし、ここはもう少しその可能性に賭けたい。


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終盤に突入し、ドラをツモったところ。さて、どうしよう?





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ここで満を持してのフリテンリーチ。これだ、このツモを待っていたのだ。

これならば、ドラツモだけでなく赤5sツモでもリーヅモドラ3の確定5ハンに届く。

純粋に25s残り6枚の内半分の3枚で、リーヅモドラ3の確定5ハン条件、つまり裏1でハネツモを満たす。

今まで見てきてお分かりのように、鳳凰卓ではオーラスラス目のリーチにはこんな感じで一発消しが入りやすい。


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しかし、その仕掛けこそ、紛れが起こって私のツモ確率を高めるのだ。

見事に赤の方をツモォ!


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か〜〜〜、乗らんかあ!ラス確終了!

1枚乗っていたら私は2着捲りまであり、親っかぶりの下家はなんとラスまで落ちていたところだった。

本当に微差だが、この差は大きい。

わずかな差で2着にとどまった下家はこの後昇段を重ねて十段まで到達することとなる(yachi358さん)。



case6
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オーラス11700点持ちラス目の北家。

点棒状況は自分から順に11700、28200、22400、37700。

対面と11000点差だが、対面以外からリーチ棒が出ても座順の関係上満ツモでも捲れない。

必然的にハネツモの手組みを目指すこととなる。

幸い、チートイツイーシャンテン。何を切るか?





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メンツ手のドラ引きもあるが、これはドラ表示牌から切り出した。

チートイツならリーチでツモって裏裏でOK。

対面からなら直撃裏裏でもOK。

さらに、ここで考慮しなければならないのは西入の可能性で、実は上家からも満貫直撃OKなのだ。


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電光石火の3巡目テンパイ。

南は場に1枚切れで、西は生牌。さて、どちらでリーチする?





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ハネツモ狙いの場合は、基本枚数重視で受ける方がいい。

ベタオリされたら地獄待ちであろうが出て来ないので、それならばツモ期待の枚数重視だ。

この場合、下家からアガれないという条件があるのでなおさら。


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南だったら一発だったか?

下家と対面に即座に切られてちょっと唖然とする。


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しかし、北はツモ筋にいてくれた。

後は王(ワン)サマのお仕事。


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うおおおお!(嗚咽・咽び泣き)

この瞬間のために天鳳を打っていると言っても過言ではない。


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みゆろんには及ばなかったが、まあ私は2着で勘弁しといてやろう。



このように、ハネツモ条件は一発や裏ドラの力を借りることなくしてはなかなか達成できない。

偶発的な役があるからこそ、発想次第でいかなる逆転も可能であり、このへんが将棋と違う麻雀の魅力だ。

あとは王牌のワン様さえ手なずけてしまえば、興奮に酔いしれることができるだろう。



ラベル:逆転 天鳳
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2018年07月08日

スジのどちらを切るか【究極の2択】

長らくお届けしてきたスジのどちらを切るか、いよいよ最終章だ。

状況ごとに多くのパターンを紹介してきたが、
実戦例のあるトピックは今回でひとまず最後となる。

今後も実戦の中で気になるパターンを見つけたら、
サンプルが集まり次第追加で記事にしたいと思う。


さて、今回はスジ切るの集大成、「究極の2択」だ。

スジのどちらを切るかで結果が真逆になるケースを集めてみた。

まさにdead or alive。

自分の手牌が変わらないのに結果に影響を与えるというのは、
何気ない日常の中でいかに平穏を保つ言動が難しいか、ということであり、
ラス回避はもちろんのこと、麻雀における長期成績に寄与するという意味で、
重要度はかなり高いと言えるだろう。


全問正解できた人は麻雀の神を名乗ってもいいかもしれない。

それではどうぞ。


case1
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オーラスの北家。20500点持ち僅差のラス目。

3着目の対面とは500点差、2着目の上家とは1800点差という痺れるオーラス1局勝負。

天鳳では腕が問われる状況。

構想としてはクイタンでさらっとアガリたい。


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各々に仕掛けが入ってイーシャンテンで持ってきたのは3s。

さて、何を切る?





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私のチョイスはなんと、シャンテン戻しの9m切り。

上家の気配から、36sと47p、ともに切りづらいと感じたのもあり、タンヤオのシャンテン戻しとした。

さて、これで間に合うのだろうか…


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4s、9pと引いてあっという間にテンパイ。

こうなった以上はリーチに踏み切るわけだが、36sのチョイスとなった。

さて、どちらを切るか?





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6s切りとした。

シャンポンには3sの方が当たりにくいが、対面のペン3sや、上家のカン3sがあるかもしれない。

上家は感覚的には好形テンパイなので、対面のカン3sペン3sケアという意味合いの方が強かったと思われる。


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しかーし、これが上家のカン6sに刺さって2000でラスト。

痛恨のラス終了となってしまった。

8sカンを見せていなければカン8sに受けていた可能性もあり、間接的にカンが裏目に。

ただ、1巡が重要なので絶対にカンはするけれども。


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3sを選べていれば、対面が一発で8pを掴み、私は2着捲りだった。

わずかな差だがあまりにも大きな差、こういう局面で間違えないことが鉄板強者の証か。

ソーズの下がもう少し見えていれば3sを選べたかもしれない。


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なんとこの場面では7pがすでにダブロンとなっていた。

つまり、ここで3s切りでも次巡の4sツモで確実にアウト。

上家にケアしたつもりが、それ以外の二者に当たるという。麻雀の読みはなかなか当てにならない。

感覚的な部分含めてベストチョイスができていたわけだが、最後の2択を間違えた。

詰めのスジ切るを間違えただけで、その過程すべて無為になるわけで、いかにこの2択が重要かわかるだろう。

当事者の私が一番身に染みている。



case2
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もつれて西1局2本場。26100点持ち2着目の西家。

供託リーチ棒が2本あるので、1000点では30000点に満たないが、2000点ならOK。

条件を満たす絶好の5s重なりで赤が使い切れる。これでダマOK。

ここでは3m切りとした。


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上家に仕掛けが入って、7mツモったところ。

さて、どちらを切るか?





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7mの方を切ると、上家にポンが入る。

こういうケースで私はよくあるのだが、好形テンパイだけに34m両面ターツ落としに見せたくない、という意識が働いた。

あとは、親に対してスライドが効くように7mを先に飛ばしておく方がいいかなと考えた。

5800以上の放銃で即ラス転落だけに、親リーチにだけは繊細な局面だ。


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なんと親はすでに張っていて、上家の3pで5800終了。

日和った思考を嘲笑うかのように、紛れて終わった。私は2着のまま。


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普通に4mを合わせていれば、ご覧のように上家が1sを即掴んでトップ終了だった。

これが中盤以降なら鉄板で4m合わせなのだが、序盤だけに選択の余地が生まれた。

仕掛けがいる場合は、ポンで思わぬ速度が生まれることがあるので、常に警戒する必要がある。

考えすぎても上手くいかない、基本が重要という例。



case3
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南2局1本場、36200点持ちトップ目の北家。

好手で6pツモ。何を切るか?





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普通にドラを切ると、まさかの親がポン。

7pが第2打なんですけど〜。

親にも打点がついてヤバい。


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望外の2p引きでテンパイ。

さて、どうするか?





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6s切りとした。

これは様々な考え方があるだろう。

369sのスジはいかにも当たりそう、もしくは鳴かれそうなので、親の手が加速すると思えば、2p切っておいてくっつきを待つ手。

それでは少しヌルイので、テンパイには取るが、6s単騎ならくっつきが必ずタンヤオになる。

私が迷ったのはこの部分だったが、変化よりも直接的な出やすさの方を取って3s単騎とした。

6sは69sで仕掛けられる可能性もあるため、6s切った以上は斬り合い覚悟だ。


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ドヤ!単騎をツモって2000・4000。

何と、親もカン3sでテンパイだった。これを正解できたのは大きい。

これを正解すれば当然のトップだが、失敗すればまさかのラスまで見えてくる。

ちなみに、1s手出しがヒントになっており、3sが関連牌として危険であることがわかる。

スジ切るではこういう細かいところが重要になってくる。



case4
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東1局2本場の北家。原点無風。

上家の仕掛けに対応していたところ、テンパイが入る。

さて、どうしよう?





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こっちが当たるんかい!8000。

とはいえ、47pのスジだけは切れない。

本局は上家に対応する構えで、1pも切るつもりはなかったんだが、望外のテンパイで飛び出してしまった。

上家の手出しを見ると、手牌に関係ないマンズは空切りが入っているのに対し、
待ちに関連しているピンズはツモ切りしている。

秋田のにんにくさんのような強者でもこういう傾向があるので参考にしていただきたい。

まあ、このマンズ切りはスライドだってわかるけどね。



case5
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東4局、原点の2着目。

トップ目の親からリーチ。8s先切り成功。


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上手くテンパイが入って、現物の8p切り。

上家の3p切りが強い。


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3sツモったところ。

さて、どうしよう?





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現物の6sではなく、3s切りとした。

親リーチに対し、上家の4sが強すぎる。これに気付けるかどうかがポイント。

上家は親の現物待ちテンパイが濃厚につき、持ち方からも急所の69sの方をケアしたい。


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ほどなく上家がツモって2000・4000。

これをやっぱりか、と言えるようになればスジ切る上級者。

3sでオリ、というのもありだがギリギリの凌ぎを目指すのであれば、こういう場面で間違えないようにしたい。


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上家の入り目は25sだった。いずれも親の現物待ちとなる入り目。

勝負牌の3p、4sともにかなり危険度が高く、わかりやすい。

スジのどちらを切るか「ダマテン気配に対応する」、だ。

ダマテン気配に正確なスジ切るができれば、また一段上を目指せるだろう。


いかがだっただろうか?

スジのどちらを切るか、に当たってひとつ確実に言えることは、
日頃の鍛錬なくして一朝一夕に正解を導くことはできない、ということだ。

サッカー日本代表がベルギー戦で見せた悔し涙。

未来の日本が躍進するために大きな意味を持っている。

正確にパスを出し、徹底的に守る。時にチャレンジする。

麻雀もサッカーも本質に何ら変わりはない。



ラベル:スジ 天鳳
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2018年07月01日

スジのどちらを切るか【失敗例】

引き続きこのテーマで。

今回はシンプルに失敗例を紹介したい。

私自身、スジのどちらを切るかにおいて、
無数の成功例と、それ以上の失敗例を経験してきた。


結果として割り切るしかない場合も少なくないが、
どちらかというと失敗例から教訓を得られることの方が多いと私は考えている。


結果に影響を及ぼすスジ切るというのは実戦ではほんのわずかで、
どちらを切っても変わらないケースが大半だが、
局面局面で最善手というのは確かに存在している。

重要なのは、思考を放棄しないこと、そして同じ過ちを繰り返さないことだ。

地道な努力を積み重ねることで必ずや自身の血肉となり、長期的な成績に結びついていくだろう。


それでは、実戦例を見ていこう。



case1
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南1局2本場の南家。

456三色のイーシャンテンでここで4p切り。

4pを引っ張っているのは5p引きに備えているからだが、
親の5p切りがあるのでこのへんで4pは処理しておきたいと考えた。


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テンパイしたが、どちらを切ってリーチするか?






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7p切りとすると、これが対面のダマテンに刺さって1600。

親の手出しが入ったので14pをケアしたつもりだったが、これが裏目となった。

親の南切りはドラとはいえ合わせ打ちなので、そこまでケアする必要はなかったかもしれない。

細かいところでいうと、トイツ落とし手出しはまたぎの可能性が低くなるので、見せたくないという意識も働いた。


4pトイツ落としリーチでは、2pシャンポンはあっても25pの両面待ちはまずないので5pの安全度が高まる。

4p切りリーチでそこまで7pが危険に見えないので、4pまたぎをケアさせる方が得という考え方もある。

このへんは状況によってその都度考えたいところ。



case2
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東4局の西家。

テンパイが入ったが、どちらを切るか?





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局回しのイーペーコーを取ると、親の5800に刺さる。

親は8p→6p→4p手出し。

テンパイ微妙とはいえ、2フーロでこれだけ手出しが入っているので4sをケアするのが妥当だっただろう。

4sを切るチャンスはおそらく前巡だけだったと思うが、
手狭にして4sを切り遅れている以上、ここで切り出すのは一貫性としては疑問。

終盤は手役よりも安全度を重視する、だ。



case3
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東2局の西家。

上家からリーチで、こちらもピンフのダマテンが入っている。

25mの選択となったが、どちらを切るか?





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58mをケアして2mを切ると、これがカンチャンに刺さって8000。

7mのワンチャンスなので5m切りがセンスなんだが、
1m3枚切れでカン2mもワンチャンスという。

これでもしマンズの下があまり見えていなければ、
カン2mや2mシャンポンをケアして5m切りの方がいいだろう。




case4
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オーラス2着目の北家。

3着目とは1600点差と僅差。

大トップ目が親なので実質この1局勝負。

テンパイが入り、3sがよく見えたのでピンフの36sに取った。



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6mをツモって、どうするか?





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6mを切ると、これが親の2000に刺さってぴったり3着転落。

親の河からはマンズの情報はなく、テンパイ気配もない。

三色はいらない状況につき、2スジにまたがる6mはケアして3m切りだったか?

確かに2フーロ目を入れられると放銃で3着転落リスクは高まるので、鳴かれにくい方を切るべきだったかもしれない。

とはいえ、これがペン3m、カン3mに刺さっていることもあるわけで、判断は微妙で難しい。

赤をもう1枚ツモったらリーチで逆転狙い、というのもなくはないが満貫放銃ラス転落の2着目だと無理スジか。



case5
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東1局1本場の北家。

下家の親からリーチが入っている。

こちらもテンパイを維持しようと思うが、さてどちらを切るか?





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2スジにまたがる4mをケアして7mを切ると、これが三面張に刺さって12000。

変則三面張の単騎部分はケアが難しいことが多い。

牌理を考えるに、14mのケアは当然とも思えるが、
5m最終手出しからは4mシャンポンはほぼなく、カン4mもあまりないことを考えると、
7mシャンポンやペン7mのある7mとの差はそれほどないかもしれない。


この場合はカン8pのターツ落としがあるため、ペン7mの比重がそれほど高くないようにも見えるが、
一通絡みなど様々なパターンがあるため一概には言えないだろう。


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下家の入り目は絶好のカン4sだった。

私の手はご覧のように三色崩れの入り目で、安手になったので、オリというのもありだが、
出アガリできるテンパイにつきこの巡目では押した。

4mツモがあと3巡遅ければ、オリていた可能性が高い。



case6
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東2局の南家。

上家から出たのは、都合6枚目の69m。

さて、これを鳴く?鳴くならどう鳴く?





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カンチャンでチーして…


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8mを切ると、これが下家の3900に刺さる。

下家の9m手出しを見ながらも、全体としては5mの方が危険だと考えたが、これは間違いだった。

上家に25m受けがない重要なヒントがあるがなんだろうか?





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ドラ受け両面ターツの手出しだ。

これには二度受けのダブルターツという可能性もあるが、対面が切ったドラを鳴いていない

つまり、上家はタンヤオではなく、ホンイツかトイトイという手役に絞られる。

これによって上家には25m受けはなく、トイトイがあることから上家に対しても枚数的に8mの方が危険であることがわかる。

ただし、対面には25m受けがあったので、5mは安全というわけではなかった。


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つまり、この局面での正解は、8mを678で晒して5m切りとなる。

ボーッと打ってるとこういう場面で正確な判断ができない。

漠然と読まずに精緻に読んでいるかどうかで差がついてくる。


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ちなみに、放銃回避していると下家が親満の放銃となっていた。

この半荘私は運よく2着だったが、こういう紛れはできるだけ起こしたくないものだ。



case7
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南3局の北家。

チーテンのチンイツテンパイ。

この25mは絶好に見える。


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何を切るか?





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手拍子でツモ切ると、下家の7700に刺さる。

そういえば下家はドラ切りだった。

自分の手に溺れて危険度が見えなくなっている典型。


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少し違和感のある下家のドラ手出しはこの形から。

この放銃でトップどころか一転、ラス転落。

幸運にもラスは免れたが、チャンスをピンチにしないためにも、常に冷静な判断を心掛けたい。



case8
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南1局、ラス目の親番。

47mの選択となったが、どちらを切るか?





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7mを切ると、これをカンチャンでチーされる。

下家の1m手出しを見ていたので、カン4mがあるかもと考えたのだが、これが裏目。


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そのまま対面に2000の放銃となってしまった。


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下家の晒している678に絡む手役をケアするとなると、4m切りだったか。

私が赤5mを持っているのでなおさら。

7mをケアできていれば私にもテンパイが入って、アガれる可能性も十分にあった。



いかがだっただろうか?

これを見るとピンチとチャンスは常に紙一重であることがわかる。

チャンスを無駄にピンチに変えないためにも、この失敗例を反面教師にしていただきたい。



ラベル:天鳳 スジ
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