2019年02月24日

君の役満

前回に引き続き、役満特集だ。

私の役満ばかり自慢してもなんなので、同卓者のみなさんの役満を紹介したいと思う。



鳳凰卓ではリアリストが多いので、役満の出現頻度は低いかと思いきや、わりと頻繁にお目にかかれる。

無理な国士狙いをする人は少ないものの、その分狙ってきたときの成就率が高いというイメージが鳳凰卓ではある。

とはいえ、役満テンパイよりもラス回避にその比重が置かれるため、ラスのリスクを顧みずに攻めてくる特上卓の方が役満の出現頻度は高いだろう。


まあ役満は手組みうんぬんよりも配牌・ツモ・タイミングによってできるものなので、出現頻度・間隔を気にしてもしょうがないのかもしれない。

狙えばできそうな役満と言えば、四暗刻と国士無双ぐらいで、これらの出現率には個人差があるだろう。


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ちなみに私の役統計は以上のようになっている。(鳳凰卓5078試合)

役満はトータル13回で、約390試合に1回。思ったよりアガれていない。

四暗刻が単騎含めて5回、二盃口や混老頭よりも出現率が高いというねじれ現象が起こっている。

一年前ぐらいに見た時は混一色と七対子の出現率が全くの同一だったが、今見たら七対子がかなり上回っていた。

このへんに私の雀風が表れているように思う。

役統計を見るだけでその人の雀風や、好みの手役というのが浮き彫りになって、なかなか面白い。



さて、本題に戻って他家の役満だ。

単に手なりの役満を紹介したところで面白くもなんともないので、できるだけドラマチックなものを選んだ。

放銃か、親っかぶりか、横移動かでも全然違ってくるが、放銃だけは勘弁!というのが一般的な感覚だろうか。

それではどうぞ。



case1
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東4局、16600点持ちラス目の西家。

完全に煮詰まっている終盤、親が6pポンしたところ。


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直後に親が6pを加カン!

それから6mのトイツ落とし。

親は一体何をやっているんだ?


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上家のツモの声とともに開かれたのは、きれいなメンホン四暗刻だった。


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親は6p暗刻からのポンだった。

一見わけがわからないが、これはつまり、大ミンカンしようとして誤ってポンのボタンを押したと思われる。

これがほんとのカン違い、なんつって。

押し間違えなくてもツモられるが、鳴きで紛れた典型。



case2
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南2局、7300点持ちラス目、後のない親番。

9pが出たが、これを鳴く?





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ポンした。

フーロ率が低い私だが、三色同刻だけはなぜか狙いたくなってしまう。

鳴きやすい端牌だが、現状雀頭がなく、安い。


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役なしのテンパイになってしまう。


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やむなく下家から9sをポンしてフリテンのテンパイに。

トイトイに移行できれば打点十分。


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その結果、国士をツモられてしまう。

下家は安全な西を切っていると、私のポンが入らず、対面に9mが流れる。

それだと決着はまったくわからなかった。下家の爆牌(ばくはい)が炸裂したと言えよう。

私のイマイチな仕掛けが役満を成就させてしまった。



case3
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東4局、微差3着目の南家。

仕掛けの親が5s手出しで河がかなり脂っこい。


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下家の4sにロンの声。

中スジ。ここで当たったら高そうだが?


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開けてびっくり緑一色だった。


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私が遭遇してきた役満の中でもこれのインパクトはかなりのもので、強く印象に残っている。

これをアガった碧乃さんはこの後私より一足先に十段到達することになる。

この緑一色の勢いが一役買っていたことは間違いない。


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ちなみに配牌はこう。

緑はたった6枚しかない。なかなかに夢のある仕上がりと言えるのではないだろうか。



case4
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東3局、全員僅差の南家。

親が両面ターツ落とし。

ドラを先に打っているだけにこれは相当警戒が必要な河だ。


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下家の1mにロンの声、なんとこれが隠れ大三元だった。

1mを切った下家の手も四暗刻イーシャンテンだった。


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対面は、発と中が暗刻で、雀頭がない形からの白ポンだった。


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入り目は8sで、ここから単騎探しの旅に。

このぐらいの河で両面ターツ落としが入った場合は単騎待ちが十分にあるので、打点を読む必要がある。

実戦心理としては気配が尋常じゃないので、ここからはオリる。



case5
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東3局、南家に手役不明の9pポンが入る。

4p切ってるのでホンイツではなさそう。


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対面がツモ。

ファン牌が全部見えていて、ドラも切っている。トイトイか?


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高い方のトイトイでした〜。

鳳凰卓で清老頭を見たのはこれが初めてだ。


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9pポンはここから。

純チャンの仕掛けだが、清老頭も十分に意識できるだろう。


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親の2pポン後のツモを見ていただきたい。

9s→1m→9mだ。

9sポンならツモスジが一緒なのでテンパイまでは同じだが、ここまですんなりとはアガれないかもしれない。

ともかく、9pの積極的ポンが奏功したと言える。

緑一色もそうだが、役満成就にはこのぐらいのピンポイントツモが必要だろう。



case6
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南2局、34600点持ち2着目の西家。

北家がダントツで、ラス争いが熾烈。

表示牌の東をポンテンに取ったところ。

私は打点を作りすぎても飛びが出やすい状況につき、局をかわしてラス親で勝負しようと考えている。


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この仕掛けが親リーチを誘発してしまう。

手役狙いの痕跡がある、かなり怖い河だ。


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白をポンして攻めるも、ドラの南を引かされ、アガりを逃す。

その結果がこれ。


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実に47800点差を一撃で捲って対面がトップに。

万理華ちゃんごめんにょ。


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東ポンによって、親に2sが流れている。

東スルーなら私はメンゼンでもテンパイしていた。つまり微妙な仕掛けだった。

それよりも、この点棒状況で親は三暗刻のテンパイに取らずに、ピンズを払ってシャンテン戻ししている。

この手組みが見事だったと言えるだろう。



case7
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東3局、17600点持ち3着目の南家。

中、白と二つポンした対面が手出し9s。

ソーズのホンイツが濃厚だが、この9s手出しはやや不自然だ。

6sとのスライドがありそう。


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こちらもピンフ三色のイーシャンテンだが、ここから何を切るか?





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5s切りとした。これは結構迷った。

仮に9s切りが6sとのスライドだとすると、最終手出し3sのソバ2sの危険度はかなり高いので、これを使い切る手組みとした。

対面は8s切ってるため、カン6sはなく、5sも切ってるため6sのシャンポンもなさそうに見える。

5sが通ってしまうとイマイチ対面の待ちがわからない。


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対面から手出しで8mが、その後2s→3mと出てきた。

マンズ手出しの違和感が半端ないが、ミスリードさせる空切りがこれには含まれていると想定できる。

あなたはこの手をどこまで読み切れるだろうか?


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結果、14s待ちで大三元のツモとなった。


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答えはこうだ。

この時点で対面は大三元の9s単騎だったのだ。

ここから単騎探しの旅。終盤の2sは空切りだが、直後に1sツモって14s待ちになったと。


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この場面、少し日和ってマンズを選んでいると大三元放銃の可能性大だった。

実際78m切りは選択肢にあったし、8mで放銃するとはまったく思っていなかった。

56sを切ったのは自身のアガリ目を最大限に見るという選択だったが、前向きな姿勢が致命傷の回避につながった。

役満の可能性があるからベタオリする、というのは正しいが、自身がアガりきって役満を阻止する、という方が戦い方としては強い。

ともかく、不自然な手出し連打には単騎待ちの可能性があるということがわかるだろう。

この半荘は放銃回避が実って3着だった。



case8
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南1局、26500点持ち2着目の北家。

対面が派手な河で、両面ターツ落としを見せてきた。

国士ももちろんあるが、早いタンピン形というのもありうるのでケアが難しい。


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対面の4p手出しに対して、若干ビビりながら6pを切ると、これを親がチー。


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南でロンということは…


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国士だった。

開けてみれば納得だが、4pまたぎや36sでロンと言われればそれもまた5200以上濃厚につき、厄介な河だ。

テンパイ気配を見極めることが重要で、リーチと来てくれれば対応がしやすくなる。


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対面は九種を流さずに、国士狙いだった。

前局会心のアガリを得ていただけに、このへんは流れを重視したのだろうか?

ツモも呼応し、ほぼ無駄ヅモなく国士のテンパイ。この感覚はお見事だった。


素材を使わせていただいたみなさん、ありがとうございます。



ラベル:役満 天鳳
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(5) | 役満 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月17日

俺の役満

今年に入って天鳳ですでに4回役満をアガった。

さすがに役満をアガった試合は大抵トップで終わるので、その一撃は天鳳のポイントにおいても影響力は大きい。

八段底辺をうろうろと彷徨っていた私だが、役満の勢いでようやく復調の兆しも見え始めた。


最近アガった役満がなかなかにレアだったので、報告ついでに私が鳳凰卓でアガった役満をいくつか紹介したいと思う。


卓のレベルが保証されている鳳凰卓での役満は、相手のヌルい放銃というのがほとんどないため、通常よりも役満の価値が高いと私は考えている。

なので鳳凰卓での役満は格別の嬉しさがある。


それぞれ配牌を表示するので、どんな役満になるのかを想像していただきたい。

誰でもアガれる簡単なものから、創意工夫してアガれるものまで役満と言っても様々だ。

私の場合は、チートイツが得意というその延長線上、比較的四暗刻が得意だと自分では思っている。

まあ、九蓮宝燈が得意、地和が得意、なんて人はいないから、得意にできる役満は、四暗刻と国士無双ぐらいだろうか。


なんだかんだ言っても役満は雀士の夢であり、すべてを無に帰す説得力がある。

麻雀を覚えたての頃の無邪気な自分に戻って、たまには役満狙いにどっぷりと浸ってみてはいかがだろうか。

それではどうぞ。



case1
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南3局、30700持ち2着目の南家。

トップ目の親とは6300点差。

1枚目の発が出たが、これを鳴くか?





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スルーした(鳴き無し)。

発ポンしてもトイトイにならなければ安いし、速度が見込める感じでもない。

それならばメンゼンでじっくり手を組んで、一撃で終わらせることも視野に入れたいという意。


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そうこうしているうちに、4mまで暗刻になる。

これなら発のポンテンでも十分。

3pが3枚切れで、ソーズは縦も期待できそうなのでここで4p切りとした。


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手役不明の仕掛けが2つ入った結果、発キターーーー!

さて、どう受ける?





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アガるだけなら3s切りだが、生牌の6sは固まっている可能性があると考え、6s切りとした。

ここは絶対に間違えられない場面。


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ビンゴ!ダマテン一発ツモで高目GET。


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鳳凰卓初のスッタンいただきました。


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私の読みを嘲笑うかのように、6sは全山だったが、全部王牌に眠っていた。

ともかく、たった1枚のお宝を掘り当てることに成功。

感覚の勝利と言える、四暗刻単騎だった。



case2
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東2局、2着目の南家。

自動和了ボタンを押すだけの簡単なお仕事です。


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麻雀の理不尽さを如実に物語る役満ではないだろうか。

特上10000試合で地和は一度だけ食らった。

鳳凰卓ではこれ以外見ていない。ちなみに天和は一度も見ていない。



case3
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東2局2本場、39500点持ちトップ目、連荘中の親番。

10種なら基本的に狙う。

第一打はできるだけ目立たないように8s切りとした。


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有効牌を1枚引くだけで、イーシャンテンになる。

配牌10種の破壊力は絶大だ。

これはかなりアガれる感触を得ている。


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7巡目にあっさりテンパイで9p切り。

ピンズのホンイツっぽく見せているが、河的にはやっぱり国士が濃い。


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ほどなく発が出て御用。

この河で3枚目の発なので、すぐに悟るだろう。

終盤なら止まるかもだが、この巡目に掴むと疑っていても止まらない。

ツカンポを決めるロシアンルーレットだ。


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最高位戦の栗田プロ、すまんね。



case4
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オーラス、22200点持ち3着目の北家。

ラス目上家とは6700点差だが、流さずに国士狙いとした。

ドラが端牌で、すでに2枚見えているので、上家の逆転条件がやや厳しいというのが状況的にプラス。

1本場にすると、本場で上家に1300・2600ツモ条件ができるというのもある。


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白、南と引いて、重なりのないイーシャンテンに。

テンパイも同然だ。


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中のトイツ落としが入って、く〜〜〜っとなっている。

1巡目の下家の中にラグがあったので、このトイツ落としが間に合わなかったのは正直厳しい。


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も、引く(笑)

こういう時の4枚目はなぜか引ける。前も同じようなことがあった。


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誰が犠牲者になってもおかしくなかったが、自力でツモる。


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国士無双13面ドラドラ!

2回目のライジングサン。



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東2局2本場、16300点持ち3着目の西家。

何の変哲もない配牌。


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無駄ヅモなく三暗刻テンパイ。

あの配牌が4巡でこうなるものか?

このままでは3200ぽっちだが、さて、リーチする?





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当然のダマだ。

スッタンまである手にフタをすることはない。

出たら渋々アガる。


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嬉しい赤引き、というかタテ引き。

これは色々あるが、さてどうするか?





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コーツ手の基本は即リーチ、というわけでタテに受けてしかもリーチだ。

時間を稼いでツモアガりを狙うのがツモスーの基本。


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トップ目の親に追っかけられて肝を冷やすも、終盤にツモ。

3pのアガリ逃しも何のその、だった。


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みーごまさんち〜っす。


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36pは山に2枚に対し、東5pは全山だった。

三暗刻ができている時は「コーツ場」なのだから、安易な両面リーチは打つべきではないということがわかる。


こういう場では両面はアガりにくい。

親の待ちの14mは山に濃いが、全部山か、まったくないか、両極端になっていることが多い。



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南3局、38400点持ちトップ目の親番。

なんだこれ、配牌11種!?

ここから国士を狙わない人はいるのだろうか?


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3巡目にして、重なりのないイーシャンテンに。

しかし、懸念事項が。唯一欠けている東がすでに3枚切れなのだ。

4枚目が切られてしまったら、この手の価値はゼロだ。


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テンパイしたが、どうするか?





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リーチした。

ヤオチュー牌は切っていないが、そこまで国士っぽい河になっていない。

8pを引っ張ったおかげでメンツ手なら69p一点みたいな河になっている。

それほど国士が警戒される河ではない、ということはラス牌の東は盲点となりうる。

さらに…


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3着目、仕掛けの対面を降ろすためのリーチだ。

ラス目と接戦の対面は親リーチにだけは飛びこめないため、リーチの声で回ることが想定できる。

東は残り1枚だけに、局面を長引かせた方が得だと判断した。

9mの合わせ打ちでひとまず安心。


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自力でツモって決着。

脇に東が行った場合にどうなったのか、それも興味深いところだったが。


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リーチ国士!

二人昇天してジエンド。

ぶっ飛び3着のゼットンさんホクホクやなあ。



case7
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東2局、10000点持ちラス目の北家。

東2にしていじめられて点棒が少ない。

ごく普通の配牌だが、ここからどんな役満になるのだろうか?


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嬉しい発暗刻。

リーチツモ発赤1を全力で狙っている。


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ペンチャン落としが奏功し、三暗刻テンパイ。

この手は好形変化の受け入れが多いので、当然のダマに構える。


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親リーチが入って一発目、四暗刻テンパイとなる7sツモ。

飛び出すのは超絶危険な赤だが、さてどうしよう?





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ここは流れでこう受けるでしょう。

ロンと言われれば、半荘が終わってしまうだけにかなりの覚悟がいる赤切りだ。


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覚悟は実った。


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ラスから一気に突き抜けてトップ捲り。これは気持ちいい。

このぐらいだとまだトップは気が抜けないが、この半荘はそのままトップで終了した。

苦戦続きだった時期につき、感慨深かったのを覚えている。


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ちなみに、親の入り目は58sだった。

危険すぎる赤5s、その感覚は決して間違いではなかった。



case8
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ここからが2019年、今年アガった役満だ。

東2局、ダントツの親番でこの配牌。


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白が鳴ける。


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発が出る。


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こんな簡単な役満があるだろうか?

かっ飛ばせ全部さんの点棒を全部かっ飛ばしたというオチ。


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かかりすぎてこの中をポンしそうになった。

中ラグで大三元の危険度は高まるので、このへんのラグは要チェックだ。



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開局の西家。

やはり何の変哲もない配牌。


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何を切るか?





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2s切りとした。

8m暗刻ならチートイツの保険があるが、カンしているのでチートイツがなく、その分受け入れが狭まる。

8pが表示牌なので残り1枚、テンパイ前に出たらポンしてトイトイに移行する、という意図だ。

カン3sが入ってリーチしても、安いしアガりにくい。


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先に3p引ければ大成功。

これでどこからでも仕掛けていける。


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7s引き入れ即リーチ。

8pに自信はないが、牌形的に4sはツモれるだろ、これ。


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やっぱりね。


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四暗刻裏3で、8枚オール。

裏ドラはリアルのためにとっといて〜…


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上家の8pはいつ出てもおかしくなかった。

この8pが温存されたために四暗刻が成就してしまうとは、なんとも皮肉なものだ。



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南1局5本場、10200点持ちラス目の西家。

役役で満貫が狙えそうな配牌。


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東が重なって、字牌4トイツ。むむっ。


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こういう手で場風の南から鳴けるのは大きい。


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イーシャンテンから中が重なったが、さてどうしよう?





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これは迷わずに6s切りとした。

牌姿からは必然にも見えるが、鳳凰卓の土俵を考えるとアガリ率はぐんと下がるリャンシャンテン戻しにも映る。


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中がポンでき…


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発を引き入れテンパイ。

この自力テンパイはでかい。


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そしてリーチの声と同時に親から放たれたのは北だった。


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ダンラスから起死回生の字一色。

私の字一色はディスクシステムの「麻雀悟空」でアガった以来だ。


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幸いだったのは、下家の発以外、有効牌が全部山に居たことだ。

1種でも持ち持ちだったりすると字一色の成就率はかなり下がることは想像に難くない。



case11
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南2局、27100点持ち2着目の親番。

強烈に匂い立つある手役。


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やはり自風から鳴けるのは大きい。

北からだと絞られる怖れがあるからだ。


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順調に南と北がポンできた。

ここから何を切るか?





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78pの方を落とした。

理由としては、赤含みターツを見せてしまうと河が弱くなり、かつ5p切りの69pの出はほぼ期待できないと考えたからだ。

場況的にはピンズがやや高いぐらいで、ドラ表示牌かつドラ色のソーズが特別良いわけではない。

ただ、下家の6sが早いことからソーズは山にいる可能性がある。

ひとつ言えることは、この選択を間違えるとアガリはない、ということだ。


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ドラ切りの3着目対面が、仕掛けてかわしにきた。


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ごくり、待望の西を引き入れてテンパイ。


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そしてその時は来た。


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人生初の小四喜。

鳳凰卓でも永遠のテンパイ止まりだった字一色、小四喜が2日間で訪れた。

不思議な巡り合わせだ。


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69p受けを選択していると、アガれないばかりか、対面に7pで放銃していた可能性が高い。

何にせよこのターツ選択がこの役満のすべてであったことがわかる。

真に重要な場面では、理で考えるよりも感覚・経験則で選んだ方が正解を導きやすい、そんな気がしている。



これにて、私がアガっていない役満は、

・天和
・九蓮宝燈
・大四喜(全部コーツのやつ)
・緑一色(三麻ならアガったことある)
・四槓子

となった。

九蓮はできそうでなかなかできないのが心にくい。今最もアガりたい役満が九蓮だ。

九蓮と緑一色は狙い続ければできると思うが、それ以外は微妙。

四槓子は…うーん無理だろな(笑)



ラベル:役満 天鳳
posted by はぐりん@ at 22:57 | Comment(6) | 役満 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月10日

遠くの三色をイメージする

今日は手役狙いの王道とも言える、三色同順について。

食い下がりはあるものの、タンヤオやドラなど他の手役とも複合しやすく、
メンゼン派だけでなく仕掛け派にとっても重宝される手役と言えるだろう。


一方、現代のスピード麻雀においては、手役よりも赤やドラが大事にされる傾向にあり、
いかに先手を取ってリーチするか、または仕掛けて最速のアガリを得るかということが重視されている。

必然的に三色という手役も軽視されやすくなっており、
特に端がらみの三色は受け入れが狭く見切られがちということが言える。


2〜30年前の何切るのマジョリティを今と比較すると、
いかに昔は三色という手役が意識されていたかを痛感することができるだろう。

何切るの変遷は麻雀の技術力の向上のほかに、赤が普及したという影響が大きかったと思われる。


天鳳における三色同順の役割も、他のネット麻雀と同様それほど大きいとは言えないが、
鳳凰卓では相手の守備が強く、リーチにおける出アガリが期待しにくい。

それゆえに、高い手ならダマテンが効く手役狙いが効果的だし、
局回しの必要な南場はリーチに頼らない手役を意識する必要がある。


両面両面の三色イーシャンテンでは2分の1×2分の1、三色が決まる確率は4分の1に過ぎず、
これにこだわるのはナンセンスという見方もできる。

一方で、カンチャンペンチャンなど愚形含みの場合は、ターツの形が決まっている関係上、
三色確定形になりやすいなど、三色狙いにおいてはメリットになるケースもある。

孤立ファン牌と端牌1・9の比較でも、ファン牌の受け入れは最大3枚だが、123三色におけるターツの受け入れは1残しなら23と、最大8枚に有効牌が増える。

一見、かなり遠いように見える三色でも、終盤に照準を合わせれば、意外とテンパイまでこぎつけられるものである。


配牌でなんとなく切った端牌が、最終的に三色のフリテン待ちになる、などのケースはあなたも身に覚えがあるのではないだろうか?

数牌を大事にする、というのは牌効率においては原点であり、4メンツ1雀頭を作る基本となる。

三色を上手く成就できるかどうかは、配牌含めて序盤で、いかに遠くの三色をイメージできるか、という構想力が重要となってくる。


思うに、鳳凰卓の勝ち方も一昔前とは変わっていて、
ただやみくもに仕掛けていくスピード重視だけでは太刀打ちできないように私は感じる。

読みの効きやすい仕掛けに対しては、当たり牌を止めつつ、終盤勝負に持ち込む。

その際に、反撃の手段として三色という手役を準備できていれば、状況次第でリーチでもダマでも常に勝負形として戦える。


メンゼン派は、手役を一つ準備できれば終盤に必ず分の良い勝負に持ち込むことができるのである。


おそらくだが、守備が極限に高まった対戦においては、手役の重要度というのは上がってくる。

今はやや影のひそめた感のある三色という手役だが、この先必ずや再度ピックアップされる時代が来るだろう。


それに備えて、というわけではないが、実戦からどのように遠くの三色をイメージするのか。

手役をしっかりとイメージできている時は、麻雀をきちんと打てているという印象が強い。

実戦例から見ていきたいと思う。



case1
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東3局、19700点持ちラス目の西家。

ドラの8pが使いづらく、捌きの難しい手。

さて、ここから何を切るか?





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1m切りとした。

タンヤオを見つつ、横の伸びに広く対応した打牌。

ブロック数が増えるので、牌効率的にはイマイチに見えるが、この場合は打点上昇メリットがそれを補うと考えた。

手役狙いには浮かせ打ちなどが必要となるので、ブロック数は必然的に多くなりやすい。


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6mをツモって、何を切るか?





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再び1m切りとした。

5mが裏目となるので、やはり牌効率的には疑問だが、とりあえずタンヤオにはなる。

ドラの8pが使いづらい形なので、ドラを切る場合は234の三色などの手役がほしいという意図

カン3sが場況的に良さそうというのもこの場合の打牌の根拠となっている。


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嬉しい好形ターツができる、4pツモ。

さて、何を切る?





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6m切りとした。

自然なら2s切りで、6m切りだと狭くなるが、構想通りの234狙いとした。

3sは2枚切れだが悪くないと思っている。

その後、急所の7pを引き込む。このツモなら36s受けが残っていた方が良かったが。


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中盤の出口、上家から2pが出たが、これを鳴く?





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チーテンに取った。

次の3sを切られてしまうとアガリがなかなか間に合いにくい。

ピンズは場に高く、25pがいい受けとは言えない。

下家のピンズ仕掛けに対して6pを勝負する機会でもある。

構想通りの234の三色なら喜んでチーする場面だろう。


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テンパイの入った上家から3sが打ち出され、狙い通りの3900。

2s残しに拘った結果、最善の234三色をアガりきることができた。

他の手順でもアガれている可能性はあるが、大体2000点だろう。

このアガリで現状2着浮上、最終的には3着だった。


37675.jpg

下家の染めは恐るるに足らず、だった。

3sは読み通り山に2枚、さらに25pも残り2枚とかなりの急所だった。



case2
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開局の西家。

ドラの南が浮いていて、愚形が多く捌きが難しい手。

さて、何を切る?





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8m切りとした。

南を切らないとすると、効率的には2mか8m切り。

7mがかなり良さそうに見えるのが悩みの種だが、ここは下の三色の可能性を見ることにした。

打点のない手はドラ勝負に見合う手役を見る、というのが基本だ。


68346.jpg

カン7pを入れてテンパイした。

ここは色々あるが、さてどうしよう?





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4m切りダマとした。

マンズが悪くないので、ドラ1あるなら即リーチでいいと思うが、リーチのみだと微妙。

この手は5mツモでのピンフ変化があり、狙いの4sツモなら234の三色となる。


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親と南家に仕掛けが入って、狙い通りに三色変化。

一気に打点がUPしたが、さて、リーチするか?





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親の仕掛けに対応して、ダマとした。


親は赤赤で5800以上確定、親の現物に3mがあるのでそれを拾う方針。

リーチで直対だとリターンは大きいがリスクも大きい。


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下家から打ち出され、2600。

狙い通りに親をかわすことに成功した。

この3mを捕らえられていないと、どうなったかというと…


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なんと、次のツモで親が4000オールのツモアガリとなっていた。

蛇足だが私も次ツモで4mを掴んでいた。

点数的には2600に過ぎないが、丁寧に手役を見た結果のアガリであり、ダマが効く手役の価値を実感することができる。

高い手の親は全員でかわす意識が必要で、これならば放銃の下家も納得だろう。


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この半荘が最終的にどうなったかというと、三者大接戦のオーラスから上家がツモアガり。

私は辛くも3着で逃げ切った。

対面が親で4000オールをアガっていたら、結果は大きく変わっていたのは間違いない。

三色という手役が私を救ってくれた半荘となった。



case3
69775.jpg

開局の西家。

配牌で何を切るか?





69776.jpg

東切りとした。

開局の第一打でダブ東切りというのはやや抵抗があったが、この手は123の三色が十分にあると見て。

細かいところでは25mツモで、2種のリャンカン形を作ることもできる。


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何を切るか?





69778.jpg

2s切りとした。

雀頭がないので、12234部分は雀頭作りに最適だが、123三色のためには崩れやすいと考えた。

ドラがないので、三色が崩れた場合は好形テンパイ必須。その場合の好形ターツを7s周りでも考えている。

この打牌はタンヤオの裏目が怖いが、13m13pと現状でははっきりと123の三色部分が決まっているので見返りは十分。


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4m重なりで雀頭候補ができた。

123が崩れない雀頭は歓迎できるツモだ。


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その後、マンズが伸びて123三色のイーシャンテンに。

タンヤオ変化より123三色が早く、成功。

ドラの2mが肝で、3mの切り時も難しい。


69781.jpg

終盤に狙い通りの123三色のテンパイとなる。

が、ここでは3mの方が危険度が高いと判断し、1m切りとした。

終盤は手役よりも危険度を重視する、だ。


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親との二人テンパイで流局。

第一打で切り飛ばす可能性のあった1mを生かしての、三色テンパイだった。



case4
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東3局1本場、24700点持ち3着目の親番。

9sツモでメンツが完成したが、ここから何を切るか?





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5s切りとした。

単純牌効率なら明らかに8m切りだが、5sくっつきの両面は自分が7sを使っているだけにあまり強くない

それならば浮き牌の8mくっつきから789三色を見てもいいと判断した。


69917.jpg

狙い通りに7mがくっついた。

さて、何を切る?





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ピンフ受け入れMAXの1p切りとした。

これはかなり選択の別れるところだが、点棒状況や東場南場でも変わってくる。

仕掛けの効く手なら3mの受けが減らない5m切りが面白いか。

リードしている場面では、牌種を少なく持つ2p切りを私は選択する。

相手の攻撃に対して2スジは切りづらいので、1pのトイツ落としで対応しやすいという意だ。

5ブロックにするターツ落としが今風だが、この手はピンフにつき、ピンフの受け入れを減らす打牌はやや損という気がする。


69919.jpg

上家の3pにラグがあったため、あっさりと3p受けを嫌う。

これが偽ラグという可能性もあるにはあるが、実戦では感覚と雰囲気で判断している。

鳴き無しにしないことのデメリットとして、こういうターツ選択が明確にしやすくなる、というのがあり、鳴き無しにしている人にとって大きな情報となる。


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上家からリーチが入ったが、三色確定となる9m。

さて、これを鳴くか?





69921.jpg

スルーした(鳴き無し)。

逆に鳴き無しのデメリットがこういうところにあって、意志のスルーというより、鳴き無し解除が間に合わなかった。

リーチの声と同時に鳴き無しを一応解除するのだが、リーチの声から打牌が早い場合には大抵解除が間に合わない。

天鳳では鳴き無し解除から鳴けるまでのタイミングがかなりシビアに設定されている。

この場合、例えば9mが2枚切れなら鳴きありにしているので、この9mは急所ではないと考えている。

叩き合う覚悟で攻め返すわけだが、自身のアガリが大幅に遅れるのがこのスルーのデメリットであると言える。


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結果、4mの縦引きで三色のテンパイ。

69mがパタパタと切られているが、5m切りではダマでも出にくいと考え、ここは勝負のリーチに踏み切った。


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一発で高目をツモりあげ、6000オールとなった。

5sを残して8mを切っていると最終形はカン6sとなり、仕上がっていない可能性が高い。

これは結果に過ぎないが、遠くの三色を意識したことで、このような爆発的なアガリを得ることができた。

ちなみに、3pは対面のポンラグだった(可能性が高い)。



case5
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東2局、29000点持ち2着目の西家。

ドラが重なって、大チャンス手だが、さて何を切る?





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123の三色を見て発切りとした。

発ツモが嬉しいか、23sツモが嬉しいかという比較。

単純に効率だけなら発3枚に対し、23sは8枚なのでそちらが有利。89sの愚形ターツから移行しやすいというのもある。

前局アガっているという体勢を重視するなら仕掛けないことに比重を高めるので、1sを残す。こちらの方が私の理由としては大きい。

仕掛け派は発を残したいと思うのではないだろうか。


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直後に2sを引けたなら、ビンゴ。

これなら喜んで89sを落としていける。


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ペン3sが埋まれば、狙い通りに123三色に照準を絞れる。

3p切り。


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親リーチ一発目に三色確定となる1pツモ。

飛び出すのは最も危険なドラだが、ここは当然の追っかけに踏み切る。


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親が一発で掴んで、裏は乗らずも12000。

親も好形高打点の勝負手で、私の3pがギリギリ間に合っていた。


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ペン3sを捕らえられていないと、一手遅れとなり私のアガリ目は厳しかった。

勝負に出ると36pで放銃するまであった。

発を捕らえ損ねてアガリを逃すということももちろんあるが、
形の決まっている三色はきちんと型を見ることで、思っている以上にアガれるケースが多い。

最終的に仕掛けてかわし手として機能させることもできるため、使い勝手はいい。


河原で対岸の景色をぼんやりと見るように、配牌で遠くの三色をぼんやりと見る。

それは時にあなたを救ってくれるだろう。



ラベル:天鳳 三色
posted by はぐりん@ at 23:37 | Comment(6) | 手役狙い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月03日

ノーチャンスなら内側の方が安全

今回の記事は、ノーチャンス時のスジの安全度は内側の方が高い、というものであり、
スジのどちらを切るか、の延長線上にあるものである。


ノーチャンスということは、周辺のカンチャン待ちがなく、当たるとすればシャンポンか単騎ということになるが、
シャンポンや単騎でリーチをする際、あなたならどのような待ちでリーチしたいだろうか?


そう、相手の利用価値が低く、引っかけにもなりやすい1・9または2・8で待ちたいと思うだろう。


上級者は無理なく自然な迷彩で待ちを作るのが上手く、
さりげなく引っかけたり、待ちの内側を巧みに捨て牌に織り交ぜたりする。

出アガリの確率を高める技術というのも確実に必要な時代になっていると言えるだろう。


リーチにおいてシャンポンや単騎は外側が待ちになりやすい、というのが必然であるならば、逆に、
シャンポンや単騎にしか当たらない場合は内側の方が安全度が高い、と言い換えることができる。



鳳凰卓ではベタオリの技術が高く、新しいスジがなかなか場に現れない。
必然的に同じ牌ばかりが場に切られ、4枚切れのノーチャンスが頻繁に現れるということになる。

そういった際に、この内容を意識できるかどうかで放銃率にけっこうな差が生まれるだろう。

出現頻度も高く、成績の寄与度も大きいと思われるので、この記事で再確認していただきたい。


失敗例も交えての実戦例、それではどうぞ。



case1
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オーラス、13000点持ち3着目の南家。

トップ目が親なので、実質最終局。

5000点差ラス目下家からリーチが入っていて、最後の最後に手詰まりになった。

絶対に放銃できない場面。さて、何を切るか?





38704.jpg

4s切りとした。

が、実は最も安全な牌は3sだった。(コメにて指摘いただきましたが、私のメモにも書いてありました)

3sはペンチャンもカンチャンもなく、単騎もほぼないだろう。

4sはカンチャンに当たるリスクがある。


38705.jpg

なんと、1sはシャンポンの当たり牌だった。

打っていたら河底つき8000でラス転落となるところだった。

最後の最後にひねり出した技で土俵際ギリギリ残った。

鳳凰卓でもこのぐらいヒリついた局面というのはなかなかない。


38706.jpg

入り目はカン5pだった。

2s先切りがさりげなく、1sの出を誘っている。

上級者はこのように出アガリ率を高める河作りが上手い。

なので、シャンポンや単騎に当たりにくい打牌を心掛ける必要がある。



case2
37087.jpg

南1局、2着目の西家。

ラス目の下家からリーチが入っている。

さて、何を切る?





37088.jpg

中級者ぐらいまではこの9pに手がかかりやすいが、もっと安全な牌がある。それはなんだろうか?





それは、5pだ。

6pが4枚見えでノーチャンス。5pは先切りの1ケン隣ということでシャンポンも単騎もほぼない。

9pは先切り6pのスジで生牌、5pなら2巡凌げることも考えると、危険度に明白な差があると言える。

このケースでは放銃には結びつかなかったが、長い目で見ると差がつく部分だろう。

ちなみに、先切りの2ケン隣はシャンポンに当たる可能性が少し高まるので注意が必要だ(この場合は8p)。


37089.jpg

下家の一人テンパイで流局。待ちは14mだった。



case3 審議!微妙なので読み飛ばしても構いません
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東2局、ラス目の親、対面からリーチが入る。


52890.jpg

完全手詰まりだが、何を切るか?





52891.jpg

7pのノーチャンスということで、8pを切りたくなるが正解は5p切りだ。

7p先切りということで、8pシャンポンもまずないが、例えばチートイの単騎待ちはあるかもしれない。

ドラ表示牌の5p単騎待ちは考えられず、2巡凌ぐことができる。


52892.jpg

カン8sをツモられ、1000オールとなった。

case2に比べれば5pと8pの危険度に差はないが、塵も積もれば、である。



case4
59206.jpg

南1局、ラス目の親番。

2着目の対面からリーチが入っている。

現物は8pと6mがあるが、イーシャンテンにつき、もう少し粘りたい。さて、何を切る?





59207.jpg

6p切りとした。

1ケン隣と2ケン隣の比較。いずれも生牌なら9pの方が危険度が高いが、2枚見えずつなのでシャンポンならそこまで危険度に大差はない。

ただ、単騎待ちまで含めると9pの方が危険度が高いと思われる。

粘るつもりなら2スジを切るのではなく、1枚通れば2枚通る、6pの方を切りたい。

2・8切りリーチでノーチャンスになるのはよくあるパターン。


59210.jpg

その後すぐヤメて、2人テンパイで流局となった。

9pは姿を見せなかったが、待ちとは無関係だった。

一生懸命考えても徒労に終わることの方が多い。



case5
69707.jpg

開局、上家の親からリーチが入っている。

回っていたところ、イーシャンテンに復帰したのでもう少し粘りたい。

2mがノーチャンスだが、さて、何を切る?





69708.jpg

4m切りとした。ポイントは赤5mが見えているかどうか、だ。

早い親リーチにつき、手なりで待ちは何でもありうるが、赤絡みでないカン4mなら積極的なリーチは入りにくく、
シャンポンカンチャンともに当たるリスクはそれほど高くないと判断した。

この場合、1mのシャンポンは十分にありうる。

当たるパターンとしては4mの方が多いので放銃率は微妙なところだが、4mの方がやや切りやすいように感じる。

ただ、4mは他家への危険度も考慮しなければならない。対面に47mでロンと言われては元も子もない。


69709.jpg

粘った結果、最後に1mが重なりテンパイ取りに成功。

切りきれなかった2pが通った上に、1mが重なるというミラクルテンパイ。

こういう可能性にひたむきに賭けることというのは重要なのだろう。


69710.jpg

親と2人テンパイで流局。

開けてみるとオーソドックスな待ちということが多い。



case6
67693.jpg

開局の北家。

4p両面チーで3つめの仕掛けを入れたところ。

ここから1枚切るわけだが、さて何を切る?





67694.jpg

6p切りとした。

5pが4枚見えにつき、47pの変化もなく、危険度も9pの方が明らかに上。

なんとなく9pを切ってしまう人が多いのではないだろうか。


67695.jpg

結局、風の西をツモられ、1000・2000。

9pも当たりではなかった。

何気ないが、長い目で見るとこういうところで差がついてくるだろう。



case7
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東4局、僅差の3着目。

トップ目の親から早いリーチが入る。


57247.jpg

何を切るか?





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3mがノーチャンスになったので、手拍子で切るとこれが当たり。チートイツで4800。

切ってから、あ、と思ったが、これは4mを切らなければならなかった。

単騎、シャンポンともに4mより2mの方が危険度が高い。

カンチャンがないと2mの安全度はかなり上がるのは間違いないが、リーチがチートイツということもあるため、単騎まで含めると外側の2m方が明確に危険度が高い。

ノーチャンス時は単騎がうっかり盲点になりやすいと言える。

この半荘はこれが響いてラスとなってしまった。



case8
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東4局、ラス目の親から早いリーチが入ってベタオリ中。

ところが、完全手詰まりとなってしまった。

さて、何を切る?





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やむなくモロスジの3m暗刻落としで3巡凌ぐ選択とした。

ワンチャンスを2枚切るよりはおそらくマシだろう。


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最後の最後にまたもや安牌がなく、完全手詰まり。

さて、何を選ぶか?





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たった今ノーチャンスになった3mを頼りに5m切りとした。

2mを切りそうになったが、ギリギリ踏みとどまった。

5mは宣言牌の1ケン隣である上、トイツ持ちなので2mに比べるとシャンポンや単騎に当たりにくい。


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なんと、2mはシャンポンに当たり。

選んでいると河底つきで7700の放銃となっているところだった。

先の反省を生かし、同じ場面で放銃を回避することに成功した。

こういう局面でのスジ切るは意外と結果に与える影響は大きいように思う。



case9
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他家(小萌さん)視点。

ラス目私の親リーチを受けて、オリているところ、安全牌がなくなった。

3s5sがそれぞれ4枚見えているが、さて何を切るか?





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小萌さんは4s切りとした。

下家の仕掛けに4sが晒されているので、4sは実質完全安牌だったのだ!


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親の一人テンパイで流局。

なんと1sはチートイツに当たり。うっかり選んでいると9600からの放銃となっていた。

何気なく選んでいる4sだが、ツモってきた4sにつき正確な判断は易しくはない。

実戦レベルで放銃してしまう人も散見されそうなケースに思える。



このように、ノーチャンスの内側は外側に比べて単騎待ち含めた放銃のリスクが低い。

ベタオリの技術に差が生まれるだけでなく、回し打ち、攻め返し時のスジ切るなど用途は広く、他人と差がつきやすいテーマであると言えるだろう。



ラベル:定跡 守備 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:48 | Comment(10) | 守備力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする