2020年04月19日

先切り引っかけの戦略【part2】

引き続き、今回も先切り引っかけについて。


四の五の言わずに大量の実戦例から、先切りが決まりやすい状況、そして先切りを警戒すべき状況について感覚的に理解していただきたい。

みなさんもご存知の通り、効率を重視すればするほど、宣言牌における関連度が上がって、引っかけの待ちは出て来づらい。

効率を損なっても先切りする状況にはどんなケースがあるのかそのへんを今回は味わっていただきたいと思う。

また、仕掛けにおいても先切りが有効となる場面は多々ある。

絞りのきつい相手から引き出す有効な手順というのは確かに存在するので、そのへんも少々掲載した。


それではどうぞ。



case1
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東2局の親番。

ここから何を切るか?





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極めて普遍的な先切りの牌姿がこれだ。

通常ピンフの場合は両面ターツ先固定が一般的だが、ピンフがつかない場合はリャンカンの部分を先固定することも多い。

この場合は、ファン牌がトイツにつき、リャンカンの先固定は必然と言える。

場況的にもソーズの上が安く、8sは絶好に見える。

この場合、発ポンのテンパイに取った際も8sは比較的狙い目になるだろう。


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両面が先に埋まってもこの最終形ならリーチと行きやすい。

8sが1枚出ているのもちょうどいい感じ。

打点があれだが、9m暗刻からテンパネ確定というのもポジティブな要素。


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一発で出て、裏1の9600となった。

ただのリーチのみが9600に化けたのは場況の大きな後押しがあったと言える。

対面の手のように牌姿によっては粘り方を考えるため、場に安い先切りは効果的だと言える。

一つ前の手出しが5sであること、この点は引っかけに多くみられるため、注意すべきところだ。



case2
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オーラス1本場、2着目の親番。

トップ目の対面とは17400点差。

一通出来合いの大チャンス手から1sツモ。さて、何を切るか?





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通常はカン2s先固定するだろう。

69mが薄いのが難だが、ドラを嫌っていくわけにもいかないので。


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絶好のドラツモでテンパイとなったが、さてリーチする?





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リーチとした。

リーチだとどこから出てもトップ終了。

ツモ直でトップ捲りにつきダマもあるが、上家から出た時に見逃さなければならない。

この場合はポツン5sにつき2sの出はあまり期待できそうにないが、時間を稼いでツモ狙いというのもありか。


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ラス目からなんと一発で出てきたが、ダブロンの声は直対のトップ目から。

18000と1300だが、上家が飛びで終了。

んで、どうなった?


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わずかに及ばず、2着終了となった。

上家は破れかぶれというわけではなく、全力でチートイツを狙った結果ということだろう。

これだけ狙い通りに決まってもトップを取れないというところに麻雀の厳しさが垣間見える。



case3
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東4局、2着目の南家。

ここから何を切るか?





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789三色狙いで、5s先切りとした。

効率的には赤5p切りが普通で、赤1あるのでカン6sツモでも十分。

ただし、先にピンズが埋まった場合にはっきり出にくいカン8sとなる。

赤切りのあとに5s切りとは何ぞや?となるからだ。

このように、赤を先切りした後は引っかけも警戒度が高くなるのでその切り順には注意が必要となる。


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お帰りの5sもツモ切ったところ、5pが重なった。これはでかい。

赤578pの形はダイレクト6pツモのみならず、重なりや4pツモでも赤が使い切れるので意外と引っ張る価値はある。


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安目ツモとなったが、これだとリーチに行きやすい。

高目ツモでもこの河ならリーチかな。


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対面から出て5200となった。

対面は私に対しては8mの方が安全だが、下家の7m手出しを見て8mが切れなくなった結果の8s切りだろう。

このように、他家の手牌進行によっても出やすさは変わってくるが、場に安い色ほど先引っかけの効果は大きいと言えるだろう。



case4
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東3局、ラス目の北家。

ここから何を切るか?





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親の3s切りの後、対面と上家の手出しが入ったので3sを警戒する意図で止めた。

さすがにソーズが高すぎて手拍子で打ったらロンと言われるかもしれない。

特に安全牌の東が出てきた上家。


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上家の8sポンが入った結果、テンパイとなる7sが流れてきたのでリーチとした。

温存した3sが間に合ってしまうと最悪だったが、無事通過。


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親から一発で出て5200となった。

さすがにこのぐらいピンズが安いと終盤とはいえ先切りの効果は高い。

逆に5pが宣言牌だと2pは止められる可能性があったのではないだろうか。


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親の手を見ると安全牌気味に2pが取っておかれていた。

かつ、2pは山に2枚とアガリ目も十分。

3pの切り時がポイントで、このへんの切り順も引っかけを有効にするポイントとして着目したい。

いかに安全そうに見せるか、打ち手はこれを常に考えているので、終盤のリーチは安全そうな牌にも注意が必要と言える。



case5
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東3局、2着目の親番。

ここから何を切るか?





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5p先切りとした。

仕掛け時にチャンタが見えるが、7pを切ってある河につき、8pに細工を施した。


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発をポンして、ここから5sを連打。

この瞬間の効率は若干劣っているが、打点という見返りがある。


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この8pがケアされにくいのだ。

トップ目の上家につき、有効牌は絞られる可能性が高いが、狙い通りの展開となった。

仮に現物の5pを切ってきてもこの場合はチーテンに取れる。


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すかさずドラをツモって、2000オール。

してやったりのアガリとなった。

仕掛けを考慮した場合も、前もって絞られにくい河作りをする工夫も重要となってくる。



case6
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オーラス、トップと2900点差の2着目親番。

発をポンしたところだが、ここから何を切るか?





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5m先切りとした。

ソーズの横伸びを見つつ、2s切りという手もある。

ここで5mを切ってしまうとカン2mと心中する手となってしまうが、カン4m自体に魅力はないので伸びを見なければこの先固定は普通だろう。

1mを下家が切っているのを考慮している。

場に1mが見えていればいるほど、この先切りは効果的となる。


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4sがポンできて、狙い通りにカン2m待ちとなった。

1mが既に3枚場に見えており、2mは絶好となっている。


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上家から出て、2900のアガリとなった。

脇からだと同点でもう1局。できれば自力でツモりたかったところ。

結果、この半荘は2位で終わった。


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1m切りでトップ捲り確定だが、アガリやすさが違う。ということで赤はツモ切った。

実際、2mは山に3枚に対し、4mは山に1枚。

4m自体も割と盲点になるが、使いやすさという点では格段に差がある。

私はこの場況ならカン2m続行が有利と見たが、1局で決める選択も有力だと思われる。



case7
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東4局、微差ラス目の南家。

濃い河のトップ目親リーチを受けて、早くも手詰まりになってしまった。

ここからひとまず中のトイツ落とし。


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終盤に突入して、完全手詰まり。

さて、ここから何を切るか?





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7sを切るとこれが当たりで、痛恨の7700放銃。

トイツ場なのでいかにも白は切りづらく、2巡凌げる方を選んだつもりだった。

5m先切りの6m後出しはチートイツにしては手順が不自然。

56mターツ落としは結構な謎で、メンツ手なら愚形には刺さりにくいようにも見えたが…


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上家は縦横混合。ここから5mをツモ切りする。


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完全にツモは縦で、ここから4s切りでソーズのリャンカンを決める。


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最後にマンズを引き戻して、カン7s待ちが出来上がったと。

ややイレギュラーな手順につき、待ちが読みづらかった。

ここでの手出しが5mなら7mや白は切りやすかった。

一つ前の手出しが4sであることがやはりポイントとなっているし、ソーズの上が割合安いことも引き出す要因となっている

総合的には1枚切れの白から切った方が良かっただろう。



case8
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南1局、微差ラス目の西家。

場風の南がトイツのところ、嬉しい赤ドラツモで一気に打点アップ。

さて、何を切る?





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ドラ切りとした。

打点は下がるが、ドラ表示牌の受けを嫌ってアガリやすく。

予想外にこのドラにポンが入る。


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先に両面が埋まって、狙い通りに即リーチとした。

さすがにドラ切りからのスジ待ちは盲点になりやすい。

逆に言うとドラのスジで放銃した場合は、打点がついてくるケースが多い、ということである。


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これをツモって、裏1の2000・4000。

狙い通りに決まってホクホクとなった。


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この時点で、山に4pは1枚に対し、2pは2枚。

使いどころの4p期待はやはり厳しいことがわかる。

4pは山に少ないばかりか待ちになっても出て来づらいので、二重苦となってしまう。

アガリづらい高打点より、アガリやすい中堅手を目指すべきだろう。



case9
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オーラス、3着目の西家。

ラス目とは3100点差とノーテンが許されない。

も、親が安泰のトップ目につき、腕が問われる局面。


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ラス目の上家からリーチが入る。

これで流局OKとはいえ、安牌が少ねえ…


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一発目、何を切るか?





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スジの2sを切るとロンの声。

えっ!?効率を犠牲に出来ないラス目が手出し発の2sロン?シャンポンに打ったか?


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上家はカン2s待ち。一発は5200でラスが入れ替わった。


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つまりこう。

上家はホンイツ移行を目論んでのテンパイ取らずから、3sに1sがくっついたというお話。

先切りの5sが盲点になっていて、2sは出やすいが、点差的に脇からだと裏期待になってしまう。

私の2s切りはぬるかった、というわけだ。


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ちなみに、オリていても上家一発ツモで捲られる。牌山を見てホッとした。

3900を作るのは案外難しいので、直撃だけは避ける、というのは重要だろう。

とはいえ、この巡目からはオリ切るのも難しいので、この手ならある程度手を組む、というのが私のバランス感覚だ。



case10
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何を切るか?





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赤切りとした。

国士とホンイツに見せた純チャンだぜ。ワイルドだろぉ〜?


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4pをミスったが、気にならない。


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よしゃ、できた。

芸術作品という名のリーチ、いっきまーす。


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しかし、親に追っかけられてしまう。

こうなると、この作品にも台無し感が漂う…


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案の定ツモられ、1300オール。

こういう河で高い手の場合、大抵待ちは少ないので、追っかけリーチには弱い。

ちなみに、カン4p受けを残しておけば7pで先にツモアガリ。効率は重要だったの巻。

まあでも、たまにはこんな風に手作りを楽しんでもいいんじゃない?



case11
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同半荘、東3局の西家。

配牌から何を切るか?





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9p合わせ打ちとした。

タンヤオへの渡りも見つつ。

縦固定よりは効率は犠牲にならないだろう。


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手順でテンパイなら、ドラ切ってリーチだ。

このケースは直接の先切り引っかけとは異なるが、序盤の先切りの工夫により、河の変化によって出アガリが格段にしやすくなる。


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この4pだ。

これを後から持ってくることで極めてペン7pが盲点となる。


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最後にテンパイの入った親から出て、5200となった。

このように、序盤の切り順の工夫によって、先切り引っかけや後引っかけ時にアガリ牌を引き出しやすくなる。

効率を損なわずにできれば効果は絶大だろう。



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ラベル:天鳳 戦略 引掛
posted by はぐりん@ at 23:54 | Comment(0) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする