2020年07月19日

ホンロートーの作り方

手役の作り方、今回は2ハン役のホンロートー(混老頭)について。


ホンロートー(以下ホンロー)の特徴として、必ずトイトイが複合するため、アガった際は4ハン以上が確定するというのがある。

ヤオチュー牌のコーツで構成される性質上、40符以上も確定するため、8000からのアガリとなる。

これに類似した手役として小三元が挙げられる。

小三元自体は2ハン役だが、ファン牌2種が複合するため、必ず4ハンが確定するからだ。


難易度が高い印象のあるホンローだが、実戦ではどのくらいアガれるのだろうか?

また、どのような手牌の時に狙っていけばいいのだろうか?

以下にまとめていく。


ホンロートーの出現率

私自身の実戦データによると、鳳凰卓約8800試合におけるホンローのアガリ回数はたったの7回、出現率にして0.037%だった。

単純に1257試合に1回というのだから、極めて難易度の高い役であることがわかる。

一般的なホンローの出現率をネットでざっと調べてみると0.08%〜0.1%ぐらいという数値に落ち着くようだ。

私はトイツ系といっても、チートイツが極端に多くてトイトイはむしろ平均より少ないため、それが影響したのかもしれない。


私の役統計では、類似役の小三元のアガリ回数が15回、なんとホンローの2倍以上あるというのだから驚きだ。

ホンローと四暗刻の回数がまったく同じというのもフーロ率が低い私ならではかもしれない。

役満を除いた一般役におけるアガリ回数はホンローが下から2番目で、ワーストは二盃口の6回(0.032%)だった。

ちなみに、一般役におけるアガリ時素点はホンローが堂々のトップで、14571点だった。

次点は小三元の13160点、注目のチンイツは12577点だった。

これは試行回数が少ないことによるブレもあるとは思うが、やはり複合4ハン役の威力は伊達じゃないということだろう。

ホンローの場合ファン牌が複合しやすく、ホンイツや三暗刻などの手役も付随しやすい。


ホンロートーを作るコツ

@基本手なりで作る

ホンローの難易度が高い理由は、有効牌種が少なく、老頭牌(1・9牌)のコーツがネックになりやすいからだ。

老頭牌は早く切られやすいばかりかシュンツで使われるため、いかに早期に重ねてポンできるかがポイントとなる。

逆に言うと、配牌からトイツの型さえ整っていれば、何の苦労もなくあっさりアガれることも少なくない。

基本は配牌の良さを生かして狙っていく役だと言える。


Aチャンタとホンローの天秤の際は裸単騎も視野に入れる

チャンタ天秤の見切り発車仕掛けは、ホンローへの敷居が高く、大概安手になることを覚悟しなければならない。

トイトイ変化が見込める場合はまだしも、ホンローは有効牌が限定されすぎていて、重なった時には2枚切れだった、みたいなことも少なくないからだ。

一方で、

九萬九萬一筒二筒ポン九索九索九索ポン西西西ポン發發發

このようなテンパイになった際は、9mも積極的に鳴いて裸単騎に取っていい。

守備を捨てるだけの打点的見返りがあるからだ。


Bホンイツとホンローの分岐はホンローに妙味あり

一萬一萬一萬二萬四萬九萬九萬九筒九筒西西中中ドラ東出る中

中をポンして、手拍子で9pのトイツ落としをしたくなるが、ホンローの場合はそちらを優先するのがいい。

ホンイツの場合はどうしても河に匂いが出るので、アガリまでがなかなか大変だからだ。

ホンローなら待ちが絞り切れずに、どこから鳴いても相手がより苦しむことになる。

マンズが好形なら基本ホンイツだが、それでも考慮の余地はあるだろう。


C序盤は広い構想を持ったスルーも吉

ホンローは基本、手材料を確保してから狙いに行くものであり、見切り発車での成就率は低い。

そのため、序盤にホンローを天秤とした仕掛けをすることは手牌の期待値を大きく下げてしまうことにもなりかねない

手牌の方針が定まらないうちは、オタ風や老頭牌の1枚ぐらいはスルーしても自身にとって損になることは少ない。

ホンローよりも確度の高いホンイツなどの役を天秤の候補にした方が局収支にとってはいいということ。



ポイントは、出現率から見ても難易度が高い役につき、仕掛けてから狙ってもなかなか上手くはいかないというところ

その点さえ押さえておけば、仕掛けに迷った際のバランスがとりやすいだろう。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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東3局、2着目の南家の配牌。

OH!ホンローチートイイーシャンテンね。ベリーデリシャス。

第一打は7mから。


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いきなり発が出たが、さてこれを鳴く?





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ポンした。

ホンローの型が揃っている場合はこれはポンが良さそう。

なぜなら、序盤に鳴きやすい端っこばかりなので、チートイツよりも速度が見込めるからだ。

この場合は三色同刻もあるし。


43176.jpg

さらに2つ鳴けた。

あっという間にテンパイまでこぎつける。

こうなると相手は嫌だよね。ベストな9sから鳴けて、いかにもソーズホンイツな河になってるし。


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下家から即出て、電光石火の12000。

こんな美味しいハネ満はなかなかない。配牌からただ鳴いただけ。

このように、ホンロー成就のカギは、いかに早くポン材の種を揃えるかにかかっている。



case2
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東3局、3着目の西家。

浮かせたドラが上手く重なり、これで種は揃った。

ピンズの両面ターツを払っていく。


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両面ターツを並べ打ちしたくないが、この9mは残す。

重なりでホンローチートイのテンパイに取れるのは大きい。

しかも9m待ちなら絶テン。


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あとは手順で仕掛けるのみ。


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発を自力で引きこんでテンパイ。

西も効いててこれ、ツモれば三倍満だ。

ホンローは手役が複合しやすく、仕掛けても弩級の打点がつくところが大きな魅力だ。


45731.jpg

が、ダメ。上家がチートイで上手く捌いて対面から8000。

我が西は一体どこに…?


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く〜〜、次に対面が西を掴んで16000だったなあ。

仕掛け三倍満なんてホンローぐらいでしかお目にかかれないところ。

相手の要らないところばかり集めるので、本局のように全面戦争になりやすい手役ではある。



case3
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東3局、2着目の親番。

発をポンしたところだが、ここから何を切るか?





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6m切りとした。

9p1枚切れにつき、少し悩むところだが、ドラ色のマンズに比重を置くのはアガリづらそうという意図。

5m引きに備えて8mから切るという手もあるだろう。


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北が鳴けて狙い通りのテンパイが入る。

テンパイさえ入れてしまえば、相手は待ちが絞り切れず苦しいはず。

ホンイツの愚形テンパイよりは出アガリ率は高まるだろう。


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9pの方をツモって、6000オールのアガリ。

7m待ちでも先にツモっていたが、打点的にはこちらの方が上だ。

2フーロから9pトイツ落としを見せるとマンズはまず出てこないため、ホンローを選べば出アガリ率が上がるのが魅力だ。



case4
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開局の西家。

国士崩れみたいなバラバラ配牌をもらっている。

2枚目の9mが下家から出たが、さてこれを鳴く?





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ポンした。

鳴いてもバラバラだが、鳴かないよりはマシという判断。

チートイツに絞るよりはアガリ率はかなり上がるだろう。

そういう意味では2枚目はさすがに急所だ。


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ツモが効いてこんな感じに。

この北重なりはよだれが出るほど嬉しい。垂涎ってやつだ。


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下家から暗カン入りリーチが入るも、こっちもテンパったで。

しかも新ドラの白が乗って、絶対に負けられない戦いに。


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対面からスジになった9sが出た。

至福の瞬間。


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3巡目に9mを渋々ポンして、誰がこの最終形を予想できただろうか。

見切り発車仕掛けでこのぐらい上手くいくことはなかなかないが、アガリへの嗅覚と発想力を持つことで、時にこういった大化けの手を成就させることができる



case5
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東4局、2着目の南家。

良いのか悪いのかわからない配牌をもらう。

ここから何を切るか?





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6m切りとした。

マンズのホンイツを主軸として、1sあたりを切るのも普通だろう。

ただ、1pのトイツを生かす手役を考えた際に、愚形の真ん中がいらないのではないかという直観だ。


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たった2巡で手が見違える。

こうなってみると、マンズのターツ落としの方が正解のように思える。

どのみち同じ形にはなっているけれど。


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上手く鳴けてテンパイ。

大三元字一色まで見えるところだが、ここは素直にテンパイに取った。


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三人テンパイで流局〜。

1pと南は1枚ずつ王牌に沈んでいた。

はっしとツモりあげて長いお経を唱えたかったところ。



case6
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東3局、ラス目の南家。

対面から1枚目の白が出たが、これを鳴く?





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スルーした。

ホンイツ主眼に仕掛けてもいいが、ターツ不足でいまいち手応えがない。

ツモで様子を見つつ、チートイツなどにも対応したい。


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スルースキル「ターツ不足のホンイツは字牌重なりを見る」が決まった。

これは感触のある手牌の伸び。


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さらに伸びる。


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1枚目の北から仕掛けて、ここまで来たら満場一致で両面ターツ落としだろう。


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しかし、対面の2000にかわされてしまった。

ひとつのスルーが奏功して、ここまで手が伸びることもあるという例。

序盤のうちは方針を幅広く見ておくことで手牌に余裕が生まれる。



case7
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南1局、2着目の南家。

ダブ南暗刻で字牌の多い、なかなか面白い配牌をもらった。

いきなりオタ風の北が出たが、さてこれを鳴く?





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スルーした(ラグあり)。

ホンイツなのかチャンタなのか方針がはっきりしていないし、ここから鳴いても雀頭不在でアガりやすくなっているとは言えない。

なんとなく鳴きたくなるが、1枚目はスルーするのがおすすめだ。


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ホンローの含みを残した1pが重なる。

北ポンだとまず間違いなく切り出されてる1pだけに、スルーにはこういう間口の広さがある


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さらに、発まで重なればあとはもう一本道だ。


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場1の発がポンできて、狙いの最終形に辿りつく。


61634.jpg

配牌からぽつんと浮いていた1pだけに、ツモるとすればこっち。

スルーからの構想により、ホンローの芽が息吹いた瞬間だった。


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目玉の親父を救い出して、一旦木綿にゲゲゲハウスは緑色。

さながら鬼太郎ワールド倍満ツモの完成です!



ラベル:天鳳 手役
posted by はぐりん@ at 23:58 | Comment(0) | 手役の作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする