2020年08月30日

山にありそうなら最終盤でも即リーチ

最終盤にテンパイして、待ちは強そうなんだが、果たしてリーチしてもいいものか?

麻雀を打っているとよくあるシチュエーションではないだろうか。


最終盤の定義は特に規定されていないが、私は概ね15巡目以降を最終盤として考えている

15巡目だと、東家と南家は残りツモ3回、西家と北家は残りツモ2回ということになるが、大体残りツモ3回ぐらいを目安に最終盤と呼んでもいいのかな、と私は考えている


最終盤でリーチをかけるか迷うということは、言い換えればそれだけの打点があるか、待ちの強さがあるか、ということになるだろう。

点棒フラットとして、リーチをかけるかどうか、以下に明確な基準を示していく。


@残りツモ2回なら問答無用でリーチ

2回あれば十分、そのぐらいポジティブシンキングで行った方が麻雀は勝ちやすい。
ここで考えるべきは自分がアガれるかどうかもさることながら、リーチを受けた相手の立場になること。

テンパイしている者は、残り2巡もリーチに対して危険牌を切るリスクを負うことになる。

万が一にも最終盤のリーチに打ちたくない、最終盤だからこそなおさらそういう気持ちになるものだ。
相手がオリてくれればもちろんのこと、オリずに突っ張ってきたとしても対応にエネルギーを使わせることができる。
これはリーチ棒を出した見返りとしては十分なものだ。

南家であれば一発と海底の2回、1ハンUPのチャンスが生まれてお得。

ちなみに最終盤リーチの基本として、打点よりも待ちの強さの方が重要となる。
山に確実にいるならば相手が掴む可能性も高くなるし、アガリに寄せることでリーチ棒の負担が小さくなるからだ。
それゆえに、待ちの多さや、山にどれぐらいいるかの場況読みが重要となってくる。


A残りツモ1回で役なしなら

これは待ちがかなり強い時のみリーチするのがいいだろう。

さすがに残り1回となると、他家へのプレッシャーも小さくなり、降ろすことが難しくなる。
アガれば大体一発ツモなのは大きいが、空振る可能性もかなり高いため、供託の損失も無視できない。

少なくとも残り山に当たり牌が2枚いることが必要で、できれば3枚ぐらいはほしい。1/6ぐらいだったらいけるっしょ。

あるいは、形テンの仕掛け者がいるなどの場合に戦略的にかけることもある。


B残りツモ1回で役ありなら

これは大概ダマが優位。

残り1回でダマなら確実に出てくる牌をリーチで止めさせることは、リーチ棒の損失の方が大きく、期待値的にマイナスだと考えられるからだ
相当強い待ちで、他家に先制リーチが入っているなど、リーチをかけるにはやや特殊な条件が必要となる。


重要なのは2点で、

残り3巡なら、テンパイ者がテンパイ維持で突っ張ってくることも多いため、十分にリーチが効果的となることと、

・残り2巡と1巡ではかなりの差が生まれるので、残り1巡の場合に限り、慎重になっても問題ない、ということ。


最終盤でも、残り3巡と残り1巡ではリーチの効果に大きな差が生まれる、これを覚えておけばいいだろう。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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南1局、36700点持ちトップ目の親番。

対面の仕掛けを受けて、テンパイが入った。

残りツモは2回だが、さてどうしよう?





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リーチした。

14mは残り3枚しかないが、マンズの場況が良く、2枚ぐらいは山にいそうに見える。

ダマで2900ぐらいをアガってもトップ当確とはならないので、それならと。

仕掛けにより自身が海底につき、一粒で二度美味しい。

それから…


tenhou.16945.jpg

対面視点。

この親リーチを受けてあなただったらどう思うだろうか?

実際は安牌がなく、オリることもままならない。

残り2回のツモは重く、私だったら生きた心地がしない。


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結果は、対面がツモアガって300・500。

対面のホッとした顔が目に浮かぶ。

これが単なるダマでは与えるプレッシャーがまるで違う。

一見さらわれたリーチ棒だが、これが真綿で首を絞めるようにじわじわと効いてくるのだ。


tenhou.16947.jpg

この半荘のオーラス、対面は1000点をアガって二確。

私にとってこの上ない幕引きとなった。

あのリーチ棒は間接的に対面の心を縛っていたのだ。決して高い出費でなかったことがおわかり頂けるだろう。



case2
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東2局、23000点持ちラス目の西家。

上家2フーロに対し、ドラの余る形に。

ここから何を切る?





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ドラを勝負した。

カン3pが薄くて躊躇いがちだが、こちらに赤がある以上、上家の手が高いということはない。

ここはきっちりアガリを見る。


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粘った甲斐あって、やっとテンパイ。

残りツモは1回しかないが、さてどうしよう?





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これは当然のリーチだ。

何が当然かというと、上家に勝負してきたわけだから、上家に対してぶつけるリーチという意味だ。

上家にツモがある以上、役なしなら必然のリーチということになる。


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って、掴むんか〜い(゚Д゚)!?

まさかの放銃で、書いてる私が一番ビックリしたわ…。

ドラまで突っ張って完全にこちらの流れと思いきや、これ。

2000の放銃で萎えたが、この半荘は2着終了。ということは、悪いリーチではなかったはずだ。



case3
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東1局、3本積んでる親番。

対面からリーチが入っている。

こちらもテンパイが入ったが、4mが現物でダマでも5800ある。

さて、どうしよう?





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追っかけに踏み切った。

さすがにこの場況、上下の河を見ても、14mはかなり山にいそう。

ここは対面が掴む可能性も十分と見て打点を取りに行った。

5800と11600では破壊力が違う。


57881.jpg

が、ダメ・・・!

期待感が高かったのでずっこける。


57882.jpg

山を覗いてみると、フムフム、3枚なら十分…ってワン様か。

最終盤だと他家も丁寧にオリる可能性が高いので、これぐらいの場況なら現物待ちでもリーチが面白いだろう。



case4
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開局の北家。

親が仕掛けていて、ズバリ急所が埋まった。

ドラの東はまだ見えていないが、さてどうしよう?





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6pをぶった切った。

親の最終手出しが5pで、危険度はかなり高いが、この受け入れならギリギリ勝負になるという判断から。

見方によっては無謀な一打だが、開局につき積極策を採った。


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ようやくテンパイが入った。

残りツモは1回で、出アガリも効く。

さて、どうしよう?





76744.jpg

リーチを敢行した。

まずこの場況、1pが山に確実に2枚いる。

これだけでリーチに値するが、この局の本質はあの6pを勝負したということ

何のための6p勝負か、その意味を考えたらこのリーチは迷う余地がない。


76745.jpg

傀「御無礼。ツモる前からわかっていました」

裏は乗らずも一発高目で2000・4000。


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山3なら残り1巡でも十分に勝負になる。大体6分の1でキャッチできる。

1pが1枚しかない…だと?ベタオリの対面が直近ツモったのだろう。


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ちなみに、親はこの時点で高目倍満のテンパイだった。

おそらくピンズが入り目だったことを考えても、極めて紙一重の勝負だったことがわかる。

一方で、こういう一見無謀な勝負に勝機が潜んでいることもわかるだろう。


傀「使い切ったのはあなたの人生の残額です」

…知らんがな。



※ご要望により、コメント欄を開放しましたので、気軽にコメントしてください。

ちなみに現在天鳳での実戦は休止しております。



ラベル:天鳳 立直
posted by はぐりん@ at 22:19 | Comment(0) | 攻撃力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月23日

両面かエントツか

待ち取りが難しくて頭を悩ませる、みなさんもよくあるのではないだろうか。

待ち選択で悩むパターンは色々あるが、今回は両面待ちとエントツ待ちの選択についてピックアップしてみた。

エントツ形とは、二筒二筒二筒三筒四筒のように、暗刻+両面形が複合した形のことであり、この形+雀頭で作る変則三面張がいわゆるエントツ待ちと呼ばれるものだ。


例えば、以下の牌姿から何を切るだろうか?

二萬三萬三萬三萬四萬五萬七筒八筒三索三索六索七索八索ツモ六筒ドラ八筒

3mを切ってリーチすればピンフが、2mを切ってリーチすればタンヤオが確定する。

待ちは同じ7枚で差はなく、単純に期待値としては2m切りが優るが、自身が構成していた壁で他家は1mが使いづらく、逆にエントツ形の36m3sは他家が使いやすそうな牌につき、アガリやすさを一概には言えない。

こういうケースではどちらに受けるかを迷いがちだが、その判断基準を以下に示していく。


@シンプルに打点の高い方を選んでいい

両面形もエントツ形もアガリ牌の枚数的には大差ないので、迷ったら打点の高い方を選ぶ。
ピンフ形になっている手をピンフに受けることが間違いであるということはない。

なので、手役がつくならそちらの方へ待ちを寄せることが基本となる。
これなら裏目ったとしても後悔が少ない。


Aリーチをかける場合はややエントツ形が有利

これには明確な理由があって、両面とエントツを待ち選択できるケースで両面を選んだ場合、その100%が宣言牌のまたぎ待ちとなるからだ。
リーチ宣言牌のソバは最も警戒されやすいため、著しく出アガリ率が下がる。

逆にエントツ形は宣言牌裏スジ待ちとなることが多く、シャンポン部分が盲点となり両面より出アガリがしやすい。
(エントツ形がまたぎ待ちになる場合はイーペーコー形とエントツ形の選択となる)

打点との兼ね合いで著しく差が出るケースは別だが、特に変わらないなら待ちを広く取ることはメリットとなる。
エントツ部分が22234か34555か、トイツ部分が内よりか外よりかなどでも変わってくるため、臨機応変にアレンジする必要がある。

一方、ダマテンの場合は、使いづらいソバがすんなり出てくる可能性も高いので、両面に取っても問題ないだろう。


B縦の場況ならエントツ形に、横の場況なら両面形に取る

要はトイツ場ならエントツ形に取るということ。
トイツ場の兆候(過去記事参照)がいくつか出ているなら場況から縦の待ちに取ることは必然性が増す。
ピンフがつかない手であれば、より縦寄りの要素が増えるため、エントツ待ちに優位性がある。

一方、エントツ形はトイツ形の延長線上にあるが、部分的に両面を含んでいるため、トイツ形に完全にマッチしているとは言い切れない面もある。
なので、トイツ場の要素が不十分であるなら重きを置かず、@ACの方を重視した方がいいだろう。


C前もってどちらに受けるかを決めておく

何気にこれが大事で、待ち取りに悩むとソバテンの要素が増えて待ちを読まれやすくなる。
少なくともイーシャンテンになったらどちらに受けるかを決めておきたい。
待ち取りをどちらにするかの損得よりも、「迷いを見せる」ことのデメリットの方が大きいと認識すべきだ。


今の時代なら、これはどちらが有利かの統計をとれるのではないだろうか。

私の個人的な感覚としては、リーチだとソバテンのデメリットが大きくてツモ依存の要素が大きく、両面だとかなりアガリにくいイメージがある。ピンフがつかないならエントツ形を重視しても問題はないように思う。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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南1局、23500点持ち微差2着目の北家。

ラス目との差も小さく、予断を許さない局面。

場風の南が暗刻で、両面先埋まりのテンパイが入った。

さて、何を切ってリーチする?





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3m切りリーチとした。

25mの場況もさほど悪くなく、赤受けもあるのでわりと迷う待ち取りではないだろうか。

変則三面張に受けた理由として、まずツモでのテンパネメリット、これはあるだろう。

25mツモアガリなら1000・2000からだが、エントツなら1300・2600から。これはわりと大きい。

これは待ちの1枚差を埋めるには十分な要素だろう。

また、この場況から他に何か気づいたことはないだろうか?





下家がしきりに字牌を被っていることに気づいた人は鋭い。

発、北と切った直後に悲鳴が上がっている。

全体的に場に出ている牌にはペアが多く、捨て牌に被りも多い。これはトイツ場の兆候として挙げられる。

また、両面の待ちとなる25mが場に1枚も出ていないというのもやや不自然で、このへんも判断要素の一つとなる。


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下家が8mを通した影響で9mが出てきた。裏は乗らずに3200。

この場合はエントツ形が外側待ちになっていたというのも大きかっただろう。

4m切りリーチだとおそらく25mは簡単には出てこない。


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リーチ時の場況はこう。

25mは固まっているというほどではないが、普通に持たれている。

25m待ちなら山4に対し、69m4m待ちなら山5と、ほぼ同等だった。

特に縦に寄った牌形が見られるわけでもない。


66962.jpg

いずれにせよ山にはまずまずの当たり牌がいたわけだが、ツモ筋には4mの方がいた。

ツモ筋にいる牌を見て、正解を確認するという作業は感覚を研ぎ澄ますためのいい訓練かもしれない。

縦の手に逆らわないことで自然なツモを得ることができる。



case2
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東2局1本場、27000点持ちトップ目の西家。

タンヤオ赤赤のテンパイとなったところ。

さて、どうしよう?





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7m切ってダマとした。

これは結構難しい。

対面はマンズで仕掛けているとはいえ、58mが固まっているようには見えない。

下家の切り出しからも特に5mは山にいそうに見えるからだ。

一方ソーズの7sもかなり狙い目に見えるので、ここは3sの縦ツモの流れを重視して縦に受けた


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結果はダマテン一発ツモで2000・3900。

こういう選択を間違えないというのは何気にすごく大事で、この半荘はトップを取ることに成功した。


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実際は6m47sが5枚、58mが7枚だった。

結果は上手くいったが、ここでは58m待ちに取った方が良かったかもしれない。

ダマなら確実に拾える方を選んでいった方がいいだろう。



case3
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南1局1本場、23700点持ち2着目の親番。

両面が先に埋まってテンパイが入った。

さて、何を切ってリーチする?





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3mを切ってリーチした。

素直に打点を見るならタンヤオ確定のダブルエントツ形なんだが、1mがどう考えても山にいるので。

下家に3mが危険なことも踏まえて難しいが、エントツ待ちがいずれも内側(6m、5p待ち)というのもややアガリにくいと判断した。


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しかし、上家の追っかけに競り負け、2000・4000をツモられ。

アガリ逃しはないとはいえ、痛恨の親っ被りを食らってしまった。


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予想通り1mは山にどっちゃりいた。

14mは山4に対し、36m25pは山3。思ったより僅差だった。

麻雀はアガってなんぼなので、このぐらい山が読める場況ならストレートにアガリやすい待ち取りにするのも一考だろう。



case4
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東2局、30500点持ちトップ目の親番。

3着目対面のリーチを受けて、赤5mがズバッと埋まったところ。

このツモなら押し返せると踏んで、ドラの2mを勝負した。


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上手くテンパイした。

当然の追っかけだが、さて、どう受ける?





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2s切ってリーチとした。

2sはモロヒがあるので、安全な3sの方を切ってエントツ形に受ける方が普通だろう。

しかし、私はこの時ソーズ待ち、特に4sの方にエッジを見出していた。

3pが固まっていたらエントツはアガれないので、山にいそうなソーズで確実にアガることを目的とした。


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んでこのツモ。ひえ〜(>_<)

アガリ逃した上に、対面にも一見危険(9pが通っているのでセーフ)。

この時点で精神的疲弊は甚大だ。


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一難去ってまた一難。

逆のスジを掴んで三色裏1は12000の放銃となってしまった。


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答え合わせといこう。

この時点で14sは4枚、36p2sは2枚。

脇から2sがこぼれないことを考えても、この選択は決して間違ってはいなかっただろう。

ただし、1枚の当たり牌を捕らえ損なうとこのような真逆な結果となることも然り。

このへんに理屈ではない麻雀の不条理があると言えるが、時にリスクを負ってでも自分の読みを信じて踏み込むことは必要だろう。

まるで裏目の結果となってしまったが、私はわりとお気に入りのチョイスだ。

この半荘はかろうじて3着で終了した。



case5
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東4局、24900点持ち2着目の北家。

自風の東が暗刻でドラなし。

両面先埋まりでテンパイ。

さて、何を切ってリーチする?





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8sを切ってリーチした。

これはもう場況に逆らえなかった。ソバがバレバレでも待ちが明らかにそれを上回っている。

9sでアガる未来しか見えない。


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あれまっ!

まあいい、時間はまだたっぷりある。


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と思ったら、この3mが下家の8000に刺さる。

下家さん、ドラ暗刻落としじゃないのかよ…


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答え合わせ。

69sは驚異の山5に対し、36m8sは山3。

8sがもう山にない以上、この選択が間違っているということはないだろう。

3mも悪くはないが、69sがあまりに強く見えすぎた。


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ここで7s切りを選択できれば、一発ツモの未来もあった。

さすがに2回のチャンスを棒に振って放銃に回った罪は重く、この半荘はラスだった。

9sは後先で、ツモ筋にもあっただけにこれは悔しい結果となってしまった。


このように、場況に明らかな差があるように見えるケースでも、エントツ待ちは常にそこそこの強さを持っていることがわかる。

また、case4でも見られたように暗刻スジ部分を使い切ってアガれることから守備面においてその差が縮まりやすいと言える。

自身の経験と照らし合わせてより確かな判断基準を構築していくことが重要だろう。



ラベル:天鳳 待ち
posted by はぐりん@ at 23:57 | Comment(2) | 攻撃力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月16日

伝説のワンブロックスジ固まり【超常現象?】

蒸し暑い日々が続いている今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか?


暑い夏の風物詩と言えば、海水浴、花火大会、里帰りなどが思い浮かぶが、自粛状態が続いて人々は「移動」から遠ざかってしまっている。

お盆は元々先祖の霊が舞い戻ってくる時期で、故郷がある者はその時期に合わせて帰省し、お墓参りをするのが一般的な風習となっている。


しかし、今年は帰省する人も例年より少なく、お墓参りをする人も減っているのだとか。

そこでまことしやかに囁かれているのがこの噂だ。


今年は人々に会えずにさびしい思いをしている霊たちが、自らあなたの元に会いに来るのだと。


・・・ほら、僕には見える。あなたの後ろで手招きしながら笑っている人の姿が…


絶対に後ろを振り返ってはいけない、絶対に後ろを見てはいけない!





78324.jpg

ギャーーー!




Sony Music Entertainment (Japan)/乃木坂46 OFFICIAL YouTube CHANNEL/乃木坂46『逃げ水』より


噂はこれだけにとどまらない。

麻雀界隈で現在、まことしやかに囁かれているのが、以下である。

リアル麻雀卓の内部には、牌のいたずらをする小人のおっさんが実はいる。

しかし、リアル麻雀人口が極端に減った今、暇になった小人のおっさんは仕方なくウイルスとしてネット麻雀に侵入し、その牌山にいたずらするようになってしまったのだとか

この小人のおっさんにいたずらされると一体どういう牌山になってしまうのか?

私は調査を開始することにした。そして画像に捉えることに成功した。

以下がその貴重な実戦譜である。



case1
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東2局、トップ目の親番。

対面が暴れて加カン2つ。

こちらもやっとこテンパイが入ったが、さてどうしよう?





41728.jpg

勝負のリーチといったが、この5pが通らず。ドラドラで8000。

勝負熱に釣られたが、さすがに危険度も打点も高かった。


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牌山を開けると、王牌にワンブロック47m…

永久にアガれない巡り合わせは、小人の仕業かはたまた下家の積み込みか。

下家の積み込みだとしたら、ブッコ抜けば秒でアガっとるやないか〜い!



case2
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南3局、16100点持ちラス目の親番。

ドラをツモって待望のテンパイが入る。

受け間違いは許されない局面だが、さて、どう受ける?





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8s切ってリーチとした。

7sは固まっている可能性もあるので、広く受けるのが基本だろう。

4pは4枚使いにつき、実質1p7p9sの三面張。


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これをはっしとツモアガり、3900オール。

あまりに大きい加点を手にし、勢いのままトップ捲りを果たす。

パッと見、待ちはまだまだ山に残っていそうだが…


77024.jpg

これをご覧いただきたい。アガリ確定のワンブロック塊!

こんな確定演出が麻雀にもあったなんて…たまらんわあ。

ツモが1枚目とか2枚目だと仕掛けで阻止するのも難しく、限りなく確定に近い。これは強すぎる。

ともかく、小人のおじさん、ありがとう。



case3
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南3局1本場、17500点持ち下家と同点ラス目の親番。

トップ目の対面からリーチが入っている。

さて、何を切るか?





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1pの危険度はそれなりにあるため、ひとまず現物の8s切りでお茶を濁す

すると、あろうことか即ラストの8sを持ってきてしまった。

さて、どうしよう?





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先週の記事でやったばかり、トイツ落としに見せる空切りを敢行する

いかにも安牌のトイツ落としで回ったように見えるため、またぎスジは盲点となる。

1pがノーチャンスになったタイミングで上手くテンパイが入った。

これはかなりアガれそうじゃね?


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先制リーチの対面から一発で出てきて、裏1の12000。

アガリ逃しになる可能性もあっただけに、これは嬉しい。


78021.jpg

山を開けてみるとこう。

対面さん何で打っちゃうかな〜なんていたずらっぽく笑える瞬間。

下家が9sを掴んだ場合にどうしたのかが個人的に気になる。

さすがに9sは止まらなかったのではなかろうか。



case4
42932.jpg

南3局、18900点持ち3着目の親番。

ここから何を切るか?





42933.jpg

234三色のハードルがやや高いと考え、ソーズのターツ落としとした。

受け入れ枚数自体は微妙だが、タンヤオ確定だし不自然さはない。

実際、この時点で14sは全部持たれていて山には1枚もなかった。


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間髪入れずにテンパイが入って即リーチ。

マンズが先にズバッと埋まると気持ちいいね。


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しかし、上家にかわされ700・1300。

これは上手くやられた。


42936.jpg

牌山を開けてみると、5pががが!

同じ牌が4枚並んでいるのなんて初めて見たかも。

58pは山7にもかかわらず、そのまま進んでもツモれないっていう。

真横に並んでもアガれるとは限らないので、ワンブロック固まりの強さを改めて実感した。


時に牌山の並びにレアな特徴を発見することで、将来の牌山予測ができるようになるかはともかく、究極の暇つぶしになるだろう。


ちなみに、小人のおっさんいわく、先祖の墓参りをする人にはいい牌の並びにするってさ。誰にも言っちゃダメだよ。



ラベル:ネタ
posted by はぐりん@ at 23:36 | Comment(0) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月09日

トイツ落としに見せる空切り

さてさて、私の記事としては初出となる空切りについて

空切りの有効な使い方はサンプルもあるので、小出しにしていこうと思う。


三筒三筒四筒から三筒を切ったら、次巡も三筒を持ってきてしまった。

いわゆる裏目というやつで、一面子をミスってしまった。実戦でもよく見る光景だろう。

切った直後に同じ牌を持ってきたこの場合に限り、手の内にある三筒を空切りすることで、トイツ落としに見せることができる。

それでは、トイツ落としに見せる空切りはした方がいいのだろうか?

以下にまとめていく。


@両面のまたぎ待ちになる可能性があるならするべき

二萬三萬四萬三筒四筒九筒九筒二索三索四索七索八索北ツモ三筒ドラ發

234の三色を見て3pを切った直後に3pを持ってきた場面。

これは基本的には空切りをした方がいい。

単純牌理としてトイツ落とし時にまたぎ待ちが残っていることは少ないため、トイツ落としに見せることでそのまたぎが盲点になるからだ。

この牌理については過去記事トイツ落としリーチにまたぎスジはかなり安全で確認できる。

この場合、2ケン隣の1p、5pはシャンポン待ちの可能性が残されているものの、1ケン隣の2pはシャンポンもほぼ否定されるため、特に狙い目となる。

3pをツモ切りした場合は、またぎを否定する要素がないため、通常通り25pも先切りのまたぎとして警戒の対象となる。

トイツ落としは手牌を読む上で大きな情報となるため、相手も特に注目して見るポイントとなる。

それゆえ、前巡切った牌をツモるという偶然性を生かすことで、相手の読みを逆手に取ることができる。


A完成メンツならツモ切りが無難

二萬三萬四萬二筒三筒四筒九筒九筒三索四索七索八索北ツモ三筒ドラ發

前巡ピンズのメンツが完成して3p切り。そして次巡3pをツモってきた。これならどうか?

これは3pをツモ切りした方がいいだろう。

3pトイツ落としの情報を見せることは、基本的に3p周辺の待ちの組み合わせが減ることを意味する。

つまり、3pのトイツ落としに見せることで3p周辺は通りやすいという情報を相手に与えることになる。

わざわざ自分にとって不利になるような情報を見せる必要はないということである。


Bトイツ落としに見せる空切りの留意点

(1)チートイツをほぼ否定する手出しとなる

トイツ落としにおける懸念材料がこれで、チートイツを否定することで、相手は変則待ちの警戒度を下げられる

これは場況によっては自身にとって大きくマイナスとなる。

自信の河がかなり変則的で、チートイツも匂いそうなケースでは、わざわざトイツ落としを見せることなく、相手に幅広い手役を警戒させた方が良い場合もあるだろう。


(2)中終盤の不自然なトイツ落としは逆に怪しまれる

特に上級者と打っていると、この違和感が顕著に表れる。

中盤以降のトイツ落としは基本的に安全度が高いものが選ばれるべきであり、これは以前の記事でも述べた。

しかし、唐突に危険度の高い中張牌のトイツ落としが終盤近くに出てきて、おっ?と思うことがある。

こういうケースでは、1枚目がテンパイ時の勝負牌であることが意外に多く、2枚目は単なる空切りだったりする。

この場合も、目立つ最終手出しをぼかす効果もあるため、空切りせざるをえないというのが実情だが、相手が上級者であればあるほどこういう違和感は滲み出るもので、トイツ落としであってもソバテンは警戒の対象となる


トイツ落としのデメリットとして、チートイツが否定されるということは今まであまり触れられてこなかった。

チートイツの出現率はそれほど大きくないというのはあるが、チートイツが否定されることでリーチの対処ははるかにしやすくなるという側面もある

河のバランスなども考慮することで、よりこの空切りを効果的なものにすることができるだろう。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
65936.jpg

開局の親番。

ここから何を切るか?





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やや薄い14mのフォローを厚くして7m切りとした。

オーソドックスな選択だろう。


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次巡持ってきたのは、裏目となる7m。

さて、どうしよう?





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裏目ったとばかりに叩き切らず、空切りが良さそう。

トイツ落としに見せることで、8mの出やすさが雲泥となる。

私の河には特徴がなく、7mのトイツ落としに不自然さがない。


65940.jpg

狙い通りの最終形に仕上がった。

7mは1枚食われて河から消えているが、印象としては河に並んでいた方がより良いだろう。


65941.jpg

首尾よく下家から出アガリ、裏が3枚乗って12000。

下家は打点的にも必然の全ツにつき、放銃も悔いなしか。

手出しをしっかりと見ていれば、8mぐらいなら出てくる河となっていることがわかるだろう。



case2
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南3局1本場、16600点持ち3着目の西家。

ドラドラ赤の大チャンス手から、さらに赤5mを引いてきたところ。

ここから何を切るか?





41839.jpg

手広く4m切りとした。

極めて自然な着手。


41840.jpg

次巡持ってきたのは裏目となる4m。

さて、どうしよう?





41841.jpg

これは空切りをしたいところ。

この手出しはドラの警戒感がグンと高まるものの、またぎ、特に3mがケアされにくくなる。


41842.jpg

ドラのポンテンに取れた(7s切り)。

こうなるといよいよ3mが待ったなしとなる。


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これが長引いてヤキモキするも、無事にツモって3000・6000。

一時的に2着捲りとなり、ラス回避をほぼ確とした。

3mはこの巡目にして山に3枚も眠っていたのが長引いた原因。

おそらく上家あたりが掴んでもすんなり出てきたのではないだろうか。



case3
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東4局、2着目の南家。

役なしドラ1のテンパイが入り、ひとまず4p切りダマとした。


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あろうことか直後に4枚目となる4pを持ってきてしまった。

さて、どうしよう?





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空切りしてダマ続行とした。

4pが4枚見えたことで5pの機能が低下したゆえに、このタイミングで空切りリーチはあるだろう。

ピンズはそれゆえ美味しい変化も増えたため、落ち着いて変化待ちとした。


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これこれ、これを待ってたのよ〜。

満獅子リーチ。


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これをツモって1000・2000。

2pぐらいあっさり出てもおかしくないのに、上家にはきっちり止められている。

河に作為を凝らしても、鳳凰卓レベルだとなかなか出てこない。

一方、このように将来変化を考慮した空切りも十分に効果的だとわかるだろう。



case4
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東3局の親番。

3フーロの下家に止めていた7pが通ったタイミングでこちらも弩級のテンパイ。

これだけは女房を質に入れてでもアガりたい。


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どうするか?





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これは空切りが効果的だ。

いかにも下家に対応したかのようなトイツ落としに見えるため、こちらのテンパイがぼける。

攻めている時は守っているように見せるのが兵法の極意。


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下家から拾って、12000。

安全度重視で打点は少々下がったが、これで十分。

下家もイージーな3900と思っただろうに、一筋縄ではいかない。



case5
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東3局、トップ目の親番。

ドラドラ赤のチャンス手から、待望のテンパイが入る。

ダマでも11600から、高目ツモでインパチまである。


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次巡、持ってきたのはまさかの4枚目となる6p。

さて、どうしよう?





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これを空切りすることで、7pが盲点になる。

ここは勇んで空切りするところだが、ひとつ留意点がある。

この局面のトイツ落としは他家から見ると相当に違和感があるだろう。

赤5mが切られた後に、全体にも危険な6pのトイツ落とし。通常ならこの巡目で6pトイツ落としという手順にはなりにくいはず。

このへんの違和感をピンポイントで嗅ぎつけられると6pまたぎは十分に待ちの候補として浮上してくる。

モノホンの強者が相手だと、下手すると一点レベルで読まれてしまう可能性すらある。

中終盤の明らかに危険な中張牌のトイツ落としには、こういう空切りが絡んでくる確率が高まることを覚えておくといいだろう。



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そして、次巡持ってきたのは、これもまさかのドラ。

絶妙にアガリを逃している気もするが、それはそれ。

さて、どうしよう?





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これは絶対に空切りしてはいけない牌。

ここで空切りを入れてしまうと、今までの作為がすべてパーとなり、47pを一点で読まれやすくなる。

チートイツもないのになぜドラターツがここで出てきた?となると残っているのは47pぐらいしかないからだ。

ピンズ待ちをぼかすための6pの空切りだったわけだから、ここでのドラの空切りは逆効果となってしまう。

このへんを無思慮にやってしまうと余計な情報を与えることにもなりかねないのが空切りの難しさだろう。


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結果、下家と私の二人テンパイで流局となった。

下家の恐る恐るのリーチ、対面の対応などを見ても、私の河に対する警戒感は相当なものだったとうかがえる。

場合によっては作為が逆効果になることもあるということを覚えておくといいだろう。

ちなみに47pは山に皆無、7pはまさかの上メンツで全部使われていた。



case6
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南2局、17700点持ち3着目の南家。

ファン牌を2つ仕掛けた対面が、7mのトイツ落とし。これはツモを経ての打牌だ。


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5mをツモってきて、何を切るか?





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この瞬間の5mはかなり通りやすい。

4mも切ってあるため、シャンポンもないからだ。


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対面が3フーロ目を入れ、打5p。

待ちはソーズがド本命か。


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最後のツモ番となったが、ここから何を切るか?

ラス目の下家もドラポンしており、予断を許さない。





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特に警戒もせず8mを切るとこれがまさかのアウトで3900。

ええっ?これ当たっちゃうの?


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つまり、対面はここからの空切りだったということ。

ここでのトイツ落としにはやや違和感があるとはいえ、なかなか読み切るのは難しい。


このように、フーロ時にも同様に有力な戦術となるため、使い道を覚えておいて損はないだろう。



ラベル:天鳳 空切
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2020年08月02日

ペンカン待ちは超愚形なのか?

みなさんは、六筒七筒八筒八筒九筒という形を見たときに、どのような印象を持つだろうか?


おそらく、大抵の人はこの形を好意的に受け止めないだろう。

そればかりか、真っ先に嫌う部分として候補に挙がるはずだ。

かくいう私も一昔前は最終形としてこれ以上悪い待ちはない、と思っていた。

同じペンチャンでも、メンツ部分に1枚つぶれて最大3枚しかないのだから、当然と言えば当然である。


一筒二筒二筒三筒四筒や、六筒七筒八筒八筒九筒という形は、メンツの抜き方によってカンチャン待ちにもペンチャン待ちにも取れるため、俗にペンカン形という名前で呼ばれることがある。

今回はこのペンカン形について、どういう特性があるのかを解説していきたい。


@変化に有利な形である

一萬二萬三萬六萬六筒七筒八筒八筒九筒二索二索八索九索ツモ五萬ドラ一萬

マンズが好形になり、ターツ選択となったところ。ここから何を切るか?

実戦でもしばしば見られるが、この形はかなり頭を悩ませるのではないだろうか。

見落としていけないのは、ペンカン形には受け入れが増加する変化が多い、ということである。


六筒七筒八筒八筒九筒からの変化を以下に挙げる。

(1)ツモ五筒五筒六筒七筒八筒八筒九筒 両面含み

(2)ツモ八筒六筒七筒八筒八筒八筒九筒 変則三面張含み

(3)ツモ六筒九筒六筒七筒八筒八筒九筒九筒 シャンポン含み

(4)ツモ四筒四筒六筒七筒八筒八筒九筒 リャンカン含み


八索九索からの変化は、両面変化まで二手かかる上に、それ以外は重なりのシャンポン変化しかない。

単純に一手で両面変化するだけでも大きいのに、(2)の変則三面形や、見逃されがちな(4)のリャンカン形も踏まえると、シャンテンを広くする変化量には大きな差があることがわかるだろう


つまり、ペン7sで即リーチに行くつもりがないのであれば、大抵の場合はペンカン形を残した方が有利だろう。

逆にペンカン形を払っていくケースとしては、ペン7sが場況から優秀である場合だ。一応ピンズの好形変化を保留しつつペン7sの受けを残せるために、ド裏目を被るリスクを減らしながら、ペン7sという最終形に寄せることができるからだ。

また、雀頭がない手においては受け入れ的にも優秀な形となるため、過去記事(67889は雀頭作りに最適)で確認していただきたい。


A意外と他家が使いづらい部分である

六筒七筒八筒八筒九筒という形は、8pを自身で2枚使っているため、単純ペンチャンよりも他家がメンツで構成しづらいという特性もある。

牌理上当然の話ではあるが、仮に8pや9pがもう1枚ずつ見えるなどの情報があれば、他家はよりそのへんでのメンツ構成が困難になる。

例えば、ソーズが場に高い場合に枚数重視でペン7s待ちを選んだとしても、他家に使い切られていることも多い。このへんは経験からも理解できるだろう。

場に高い生牌のペンチャンと、場に安い1枚切れのペンチャンならどちらがアガりやすいかを考えるとわかりやすい。

8pが埋まりにくいことでピンズの上は場に安くなりやすいため、最終形としてそこまでアガりやすさに差がつくわけではない。

ただし、4枚のうちの1枚、25%の減少の影響は大きいため、単純ペンチャンと比べて有利になると言い切れるレベルでもない。遜色がないもしくはやや悪い程度に収まるということである。


結論としては、ペンカン形が最終形となっても単純ペンチャンと比較してアガリ率の減少がそこまで大きくないため、変化量の多さからペンカン形を残した方が有利となることが多そうだ。

もちろん場況は常に加味されるべきだが、潜在的に他家が使いにくいことは最終形の不利を相殺する要素となりうる

山に十分あると見込める場合は、残り2枚待ちぐらいでも特段リーチが悪いということはなさそうだ。

むしろ、テンパイした際にそこを払いつつ好形テンパイを狙うか、即リーチに踏み切るかの選択自体が難しいことが多いだろう。

攻め返されると待ちの枚数的に不利なことには違いないため、攻め返してくる他家がいるかどうか、点棒状況などを勘案する必要がある。


10年前と比較すると、私はペンカン形に対する印象がかなり変わった。

当時はこれ以上の愚形はないという認識だったが、今では手組みの段階においてはそれなりに重宝できる形であるという認識に変わっている。

これは、イーシャンテンを広くすることがアガリにおいては重要であること、また単純ペンチャンと比較して変化量の差が顕著であるという認識が深まったためである。


それでは、どのような際にペンカン待ちリーチに踏み切るのだろうか?

今回は実際にペンカン待ちリーチに踏み切った実戦例を用いて、このリーチが活用できるケースを考えていきたい。

それではどうぞ。



case1
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東4局、17500点持ちラス目の南家。

ピンズでの雀頭作りを模索していたところ、マンズが重なりこのテンパイ。

3pは場に1枚切れで実質残り2枚だが、さてどうしよう?





tenhou.3162.jpg

リーチに踏み切った。

9mが3枚切れにつき、好形になったとしても特段アガりやすくなるわけではない。

場況的にはピンズが安く、3pはわりと良さそう。

巡目的にもこのへんが決断のしどころか。


tenhou.3163.jpg

手を狭くした親から出てきて、5200のアガリ。

この終盤に出てくるスジではないため、僥倖だった。

2pが3枚見えていることにより、他家はその周辺をメンツとして使いづらい。

他家が手の内で使い切れないという要素が、ペンカン待ちには含まれやすいということがわかる。



case2
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南2局、18700点持ちラス目の親番。

絶好の7pくっつきで早くもイーシャンテンに。

是が非でもこのチャンスを生かしたいところ。


69769.jpg

先に両面が埋まってテンパイ。

難しい選択が残ってしまった。

1mを切っているのでマンズの好形変化も限定的だ。

さて、どうするか?





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6s切ってリーチとした。

シャンポンに取ってダマ、一旦イーペーコーに取ってダマなど色々考えられるところ。

しかし、6sが1巡前に出ているというのがポイントで、これによりソーズは分断形になった

例えば4mツモを逃してしまうと激痛だが、嬉しい変化は多くなく、むしろダマにしていることの損の方が大きいという印象。

このリーチに3sは切りやすいわけではないため、内側を見せるデメリットはさほどない。

むしろ、6sを安くして7sを炙り出す作戦だ。


69771.jpg

一発ツモが6sでヤラカシタ〜!

これを捕らえられる人はなかなかいないだろう。

裏目は裏目だが、6sは場に3枚目で前向きな裏目。

こうなってみると6s切りがじわじわと効いてくる。


69772.jpg

ところが、3着目の親から追っかけが。

こうなると河の迷彩はまったく意味がなく、圧倒的不利となる。

直対のラス争いにつき、中途半端な手でないことは確かだからだ。


69773.jpg

しかしここでまさかのトップ目から当たり牌が放たれる。

裏が1枚乗って5200となればこれは大きい。

対面は安牌に窮して、苦肉のトイツ落としが刺さった格好。

親は十分形の5800からで捲り合いは圧倒的にこちらが不利だった。


69774.jpg

仮に私の宣言牌が9sで、6sが2枚しか見えていないなら、対面は7sを切ったかどうか微妙だ。

内側を切って外側を炙り出す作戦は、一応ドラそばにおいても通用することがわかるだろう。



case3
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東2局、3着目の南家。

4mを浮かせ打ちしていたところ、先に両面が埋まってテンパイが入る。

場に動きは入っていないが、さてどうしよう?





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即リーチとした。

この場合は4m切りダマに取るメリットはさほどないため、4m切りリーチか2p切りの2択だろう。

2pと1pがほどよく切られていて、3pの場況は良好。

これぐらいの場況なら即リーチの及第点ではないだろうか。


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しかし、親に一発を消された挙句、持ってきた赤5mが刺さって5800。

現物の7sを上手く捌かれてリーチが裏目に。

これは最悪や…


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一見よく見える場況でも、実際には3pは山に1枚。

待ちの枚数自体が元々少ないだけに、これぐらいの場況では少し足りないかもしれない。

4pが2枚出てるとか、ピンズの中ほども出ていた方が好ましい。


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仮に2pを切ってのテンパイ取らずなら、赤5mを組み入れての36mリーチが打てたかも。

今回は積極策が裏目と出てしまったようだ。

このように、勇み足になることもあるため、道中の選択は十分に吟味する必要がある。



case4
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東2局、17000点持ちラス目の親番。

トップ目の対面からリーチが入って一発目。

浮かせていたドラが重なって、少しやる気が出た。

さて、ここから何を切るか?





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4pのトイツ落としとした。

マンズとソーズに手がかけられない以上、ここはこの一手か。


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次巡、持ってきたのはズバリテンパイとなるカン5m。

ソーズはそれなりに変化も見込める形だが、さてどうしよう?





49632.jpg

追っかけリーチとした。

ドラドラで打点があるので、ダマで回すのは隙以外の何物でもない。

都合よく変化を見るよりも、ツモの流れを重視すればここは自然と踏み切れるだろう。


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やや長引くも、競り勝って7700。

トップ目のリーチだけに内心バクバクだったが、僥倖を得られた。

ここで、対面の待ちと私の待ちの枚数を確認してみてほしい。

対面の両面は山に0枚(!)、対して私の苦しいペンカン3sはなんと2枚も残っていた。

勝負所に確率は関係ない、これを体現するかのような大勝利だった。



case5
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南1局、16900点持ちラス目の南家。

3着目の下家からリーチが入って一発目。

ここから何を切るか?





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3m切りとした。

ラス目で打点つきとはいえ、ここから4p8pを勝負していくのはやや無謀だろう。

ここはじっと我慢。


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粘っているうちに、再び形がまとまってくる。

期せずしてピンズがリャンカン形となり、浮かせていたどちらかを使い切れる目途がついてきた。


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赤5sに重なって、これも望外のテンパイ。

さて、どうするか?





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4p切りで追っかけに踏み切った。

ここまで来るとさすがに追っかけるんだが、待ち取りをどうするか。

7pが直前に切れただけにカン5pに取るのが普通だが、8pは通っているわけではない。

今4pが通りやすくなったことには意味があると考え、それを重視して4p切りリーチとした。

通常飛び出す可能性が高かったのはどちらかというと8pで、それが使い切れる恰好となったので。

このへんは理屈ではなく、私の培ってきた勝負勘の領域だ。


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これがビンゴ!7pを河に並べた下家から一発は8000をGET。

この最終形を見て下家はどう思っただろうか。

私だったらこの半荘物思いに耽ってしまうかもしれない。


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浮かせていた赤5sは、下家リーチの当たり牌だった。

これを重ねてのテンパイとなれば、通常勝機はある。

私のリーチ時、山には5p2枚、7p1枚で待ち取りはカン5p優勢だったが、結果はまた別物。

勢いのある時はこういう針の穴を通すような選択ができるものだなあとしみじみ思った。


このように、勝負所では待ちの枚数は関係ないため、ペンカン待ちリーチも十分に機能することがわかるだろう。

超愚形という先入観にとらわれず、使いどころを虎視眈々と伺うことで、今までにはなかった世界線が見られるかもしれない。



ラベル:天鳳 愚形 立直
posted by はぐりん@ at 23:57 | Comment(0) | 攻撃力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする