2020年09月06日

両面ターツ落としから待ちを読む

両面ターツ落としを見せられ、安全牌を持ったのに、まったくリーチをかけてこない…あるよね〜(´・ω・`)


というわけで、今回は両面ターツ落としを含んだリーチに対して何を警戒したらいいかをまとめてみた。

基本に立ち返った内容だが、シンプルな中にも実戦的に非常に有効なエッセンスを含んでいるので、確認していただきたい。

両面ターツ落としは実戦でも頻度がそこそこ多く、遭遇する機会も多いので、確実に成績に直結する部分となるだろう。


大雑把に言うと、留意するのは以下の2点となる。


@メンツ手なら危険度が確実に高まる待ちが存在する

ドラまたぎ、赤またぎ、宣言牌そば、この3つだ。

自身がターツ選択をする際のことを考えればわかりやすいが、ドラターツや赤ターツは打点を考えて消去法でほぼ確実に残すはずだ。

ドラターツがいらなくなるほど打点が高くなるケースというのは稀で、待ちの良さよりも打点を考慮するのが普通だからだ。

また、両面ターツ部分が真っ先に切られた場合、宣言牌は手牌に関連している可能性が高くなる。

これは、両面ターツ落としが続け打ちかどうか、ターツ落とし後に手出しがあるかどうかでも変わってきて、それぞれあった方がソバテンの可能性は高くなる。

両面ターツ落としが続け打ちではなく、離れターツ落としの場合はダブルターツであった可能性が高まり、嫌った両面部分の危険度が高まる。

離れ両面ターツ落としが宣言牌の場合は言うまでもないだろう。

一方、両面ターツ落としが続け打ちで先切りの場合、その嫌った両面が待ちになっている可能性はあなたが思っているよりも高くはない。

3344mなどのダブルターツだった場合は、トイツ部分を残しておくことが効率的に優位となることと、
そもそもダブルターツから両面ターツ落としを続け打ちするケースがそれほど多くないからだ。

これは、両面ターツ落としの続け打ちにより目立ちたくない、その部分を警戒させたくないという心理が働くことも関係あるだろう(ただし三面張は普通にあるので注意)。


Aチートイツに注意

両面ターツ落としにチートイツあり。メンツ手で最も強い部分を落とす理由は、メンツ手ではないから。

これは場況や河の雰囲気から判断が可能なケースも多い。

特に、赤含み・ドラ含みの両面ターツ落としがある場合はチートイツの可能性が格段に高まる。

出現頻度的にはメンツ手の方が多いため、迷ったらメンツ手のケアを重視するべきだが、チートイツは両面ターツ落としの河ではっきりと出現頻度が上がる手役であることは間違いないので、警戒を怠らないようにしたい。


Aが混在することで、リーチへの対処は難しくなりやすいが、河や場況が特別怪しくなければ、基本はメンツ手を本線に読んでいけば間違いは少ないだろう。

実戦例からなんとなく感じを掴んでいただけたらと思う。



case1
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東2局、原点の北家。

両面ターツ続け打ちの上家からリーチが入る。

14pは待ちとしてはかなり優秀に見えるが、ここを落としてきた。

このリーチを一体どう読むだろうか?

宣言牌の8pは2pを切った際にツモった牌である可能性もあるため、ソバテンの危険度は若干低く見積もれるかもしれない。

2pの後にひとつ手出しが入っていれば、8p周辺の危険度は跳ね上がる。


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最終盤に上家がツモって、2000・4000。

上家の待ちには赤が絡んでいた。


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上家はここからのターツ選択だった。

フラットな局面でここから23p以外のターツが払われることはあるだろうか?

赤ターツは打点的に温存されるので、36や47の危険度が相対的に高まる傾向にある。

赤入り麻雀には顕著な傾向であると言える。



case2
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開局の北家。

親から両面ターツ落としでリーチが入る。

場況的に良さげな14sを払ってのリーチ。通常は待ちにしたい部分であるはずだが…?


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一発ツモはドラそのもので、裏はなしの6000オール。

なるほど、14sを嫌うだけの待ちになっている。


tenhou.21661.jpg

手広く構えていたところからのピンズの伸び。

両面よりも確実にいい待ちが三面張なので、三筋にまたがっている部分は警戒の対象となる。

両面ターツの先切り部分が三面張を形成していることもあるため、その点は注意が必要だ。



case3
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東1局1本場、21600点持ちラス目の南家。

下家から両面ターツ落としのリーチが入っている。

リーチをどのように読んで、ここから何を切るか?





tenhou.17421.jpg

このリーチにスジは通しやすい。なぜなら2巡目にドラ切りがあるからだ。

メンツ手を本線に読んでいくわけだが、36pより優秀な待ちは何かを考えるのが基本となる。


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ギリギリ粘っていたが、裏目を引かされてしまった。

2mはワンチャンスだが、36pよりも25mの方が強いので、間違っても2mを切ってはいけない。

ここで8pを切ってヤメた。


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さらに粘っていると、最後の最後にテンパイ復帰した。

4mはノーチャンスで、これは切れる。

3mを抜かずに8pを切ったその選び方が良かったようだ。


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流局。下家の待ちは258sでなるほどというところ。

上家も粘ってまさかの3人テンパイ。

下家からしてみたら大きな誤算だろう。


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ちなみに、下家の両面ターツ落としは単なる振り替えだった。

赤入り麻雀では赤との振り替えが多くなる性質上、こういったノイズも増える。

5の手出しは常に赤との振り替えの可能性を見る必要があるだろう。

下家は会心の変化だったはずだが、皮肉なことにここでリーチしていればツモアガリがあった

落ち着いた変化待ちだが、結果がついてくるとは限らないのが難しいところだ。



case4
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南1局、19400点持ち3着目の西家。

2着目の南家が、両面ターツ落としでリーチと来た。

14sは場況からかなり強く見えるが、これの意味するところは何だろうか?





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答えはチートイツだ。

ラス目の親が一発で飛び込み、12000の放銃となった。

14sよりいい待ちは何かを考えた時、浮上してくるのは14s、147s、赤絡み、そしてチートイツの単騎だ。

今回は東を上手く先に処理できたが、仮に残っていたとしてもこの手なら東は切らない方がいいだろう。




case5
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東3局、24000点持ち3着目の親番。

対面からターツ落としどころかメンツ落としでのリーチが入る。

このリーチをどう読んで、ここから何を切るか?





tenhou.21180.jpg

外側を温存していることから、チートイツがかなり匂う河となっている。

私の手は打点が伴っているということで、ここではまっすぐ南勝負とした。

迂回するならば2pのトイツ落としは有力だろう。

また、危険度だけで見るならば、同じ生牌でも対面にとってオタ風の南の方がやや危険度が高いかもしれない。

両面ターツ落としからのシャンポン待ちはそこまで多くないので、どちらかというとチートイツの単騎の方がありそうだからだ。


tenhou.21181.jpg

上家が4mで放銃、裏1の3900となった。

対面はこの河で普通にピンフだった。


tenhou.21182.jpg

対面はここからの23m落とし。

567の三色があるため、極めて自然な手順だ。

14mを嫌っているので待ちは14mよりも強いかと思いきや、手役が絡む場合にその読みが当てはまらないこともある

こういうケースまで含めると待ちを絞り込むのは困難につき、とりあえず無スジを警戒しておけば間違いはないだろう。



case6
tenhou.23939.jpg

東3局、23000点持ち2着目の西家(他家視点)。

親(私)からリーチが入った。

相当違和感のある河だが、このリーチをどう読むだろうか?





tenhou.23940.jpg

これはチートイツを警戒すべき筆頭の河だ。9sそのものが裏ドラとなって12000。

メンツ手なら3巡目から赤含み両面ターツを落とすことはまずない。

例外的に満貫以上が確定している場合に、敢えて外していくということも考えられるが、ハネ満の可能性を拒否することもないだろう。

あるとすれば、赤556sからの赤切りでドラ暗刻といったケースだが、やはりハネツモを拒否する必要はなく、私の経験上これがメンツ手のトラップである可能性はかなり低い。

こういう不自然なターツ落としはチートイツを本線に読んでいくのがいいだろう。


tenhou.23941.jpg

実際はチートイツ決め打ちから赤5s単騎の仮テンだった。

こういう違和感の大きい赤やドラが出てきた場合、仮テンからの待ち変えであることがチートイツには多い。

親が仮にダマだとしても、ドラだけは切らない方がいいだろう。



case7
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南3局1本場、38700点持ちトップ目の南家。

2着目の親からリーチが入る。

ドラ受け両面ターツ落としを経てのリーチだ。

こちらもテンパイ。うっかり7mツモらないかな…


74509.jpg

いっこずれて、8mの方。

さて、どうしよう?





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8mを押した。

最終手出しの4mの関連具合を考えると、裏スジの8mはやや絡みが薄い。

三面張なら先に4m切っていてもおかしくないし、中途半端に4mは引っ張りたくないはずだ。

つまりここでは4mが直接待ちに絡む6mの方が危険だと考えられる。


74511.jpg

5sも押す。

先に解説した、赤またぎ、ドラ絡み、宣言牌ソバ、そのいずれにも当たらない牌につき、やや安全度が高い。


74512.jpg

押しが奏功してかわすことができた。2600。

値千金の親流しで、そのままトップを守りきった。


74513.jpg

上家はここからのターツ落としだった。

受けが被っている準ダブルターツを外す順当な手順。

これはみなさんも待ちが当てられたのではないだろうか。


このように、両面ターツ落としにはそこに明確な理由が存在するゆえに、待ちを読む大きなヒントが含まれている

一定のパターンを把握しておくことで、時に攻め返すための活路を見出すことができるだろう。



ラベル:読み 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:56 | Comment(0) | 読み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする