2021年02月28日

ドラ雀頭の振り替えを意識する

雀頭の振り替えは麻雀の手組みにおいて重要なテーマだ。

雀頭をスライドさせる意識を持つことは、手役狙いにおいて必須のスキルとなる。

例えば、三色なら複合形から何を切るかによって将来の成就率が変わってくるし、
純チャンなら老頭牌を浮かせることでネックとなる雀頭を振り替えるなど工夫の余地がある。


今回は手役をドラに絞って、その振り替えについてまとめてみた。

よくあるケースとしては、


三萬四萬五萬六萬三筒四筒六筒七筒一索二索三索六索七索ツモ五筒ドラ五萬

ここから何を切るか?


自然な手順なら36mの選択となるだろう。

なんとなく3mを切ってしまいそうだが、ドラをメンツの端に設置する6m切りが良さそうだ


三萬四萬五萬三筒四筒五筒六筒七筒一索二索三索六索七索ツモ五萬ドラ五萬

次にドラをツモった際に使い切りやすいからだ。

ドラを固定する手順ならどちらも変わらないが、例えば58sが薄くなった際に、


三萬四萬五萬五萬三筒四筒五筒六筒七筒八筒一索二索三索ツモ二萬ドラ五萬

こんな最終形になるかもしれない。

ドラをメンツの真ん中に設置してしまうと、亜両面の変化がないためドラを使い切りづらいというデメリットがある。

そこで、ドラをメンツの端に設置するのがセオリーとなる。


それでは以下のケースはどうか。


三萬四萬七萬八萬三筒四筒五筒六筒七筒一索二索三索北ツモ七萬ドラ三萬

3巡目、待望の雀頭ができた。北は安牌として何を切るか?

8mを切って形を決めてしまいがちだが、


三萬四萬七萬七萬三筒四筒五筒六筒七筒一索二索三索北ツモ三萬ドラ三萬

ドラをツモった際に、8mを取っておけばよかった〜と後悔することになる。

ターツにドラが含まれているケースでは、ドラが重なった際にそれを使い切れる手組みを考えておきたい。

ドラ含みのターツがある場合は、ややブクブク気味に構えておいた方がドラを有効に活用しやすいと言えるだろう。


よくある二例を紹介したが、みなさんも思い当たる節があるのではないだろうか。

これら振り替えを意識する際に、守備力との勘案で悩むケースが非常に多い。

振り替えは将来変化にすぎず不確定要素が大きいが、安全牌は絶対的なものであり確実な1巡を保証する。

近年では、中盤以降なら安全牌を持つ方がやや得だと考えられているようだ。

しかし、フラットな局面なら攻め気を強くするなど手牌を伸ばす意識は常に持っておきたい。

勝ちを呼ぶのは攻める姿勢であり、正しい手順を踏んだ上での裏目であればそれは決して悪いものにはならないからだ。


一方、赤入りのインフレ麻雀では打点がつきやすいためこの手の議論が影を潜めている印象が強い。

赤なしの競技麻雀などでより威力を発揮しやすいのは間違いないだろう。

それでは、実戦例から見ていこう。


case1
36450.jpg

東3局1本場、30600点持ちトップ目の親番。

配牌に恵まれ、三色のイーシャンテンになっている。

2sをツモってきたが、さて何を切る?





36451.jpg

ドラ引きに備えて西切りとした。

この場合25s引きはピンフの変化がある。

ドラ引きなら仕掛けても打点十分、変化の恩恵は大きい。


36452.jpg

6pをツモってきたが、何を切るか?





36453.jpg

2s切りの三色両天秤とした。

入り目を問わず三色テンパイとなるのは打点効果が大きい。

さらに、9pをツモってきたがさてどうしよう?





36454.jpg

白のトイツ落としでピンフにした。

9sが3枚見えて789がやや厳しくなった。

これなら678の三色に決めてピンフを確定させる方がお得だろう。


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むむっ、ラス9sの方を引き入れてテンパイ。

789の三色を逃す形となったが、これはこれでよし。


36456.jpg

首尾よくツモって2600オール。

三色の裏目にならない6mの方をツモったとなれば、満足感は高い。

ノベタンは雀頭振り替えにおける基本形となり、手役を狙う際に大きな武器となることがわかるだろう。



case2
40565.jpg

東4局、34600点持ちトップ目の南家。

567の三色イーシャンテンのところ、8sをツモってきた。

さて、どうしよう?





40566.jpg

ドラ引きに備えて、白切りとした。

ドラは仕掛けに切りづらく、ツモってきた際に困らないように。

8sはワンチャンスでまずまず切りやすい。


40567.jpg

意に反して持ってきたのは、ターツオーバーとなる6s。

この巡目なら危険度も考えたいところだが、さて何を切る?


40568.jpg

8mを合わせて回った。

いずれかのターツ落としはいずれかの危険牌が飛び出てしまう。

ここは上家の親に対して特にケアしたいところ。

無理せずにテンパイする術を模索したい。


40569.jpg

結果、対面が下家に3900の放銃となった。

横移動での親流れにつきこれはいい展開。


40570.jpg

この時点で私以外の三者がテンパイしていた。

一見安全そうな56m落としなら、下家に3900の放銃

8sを残していないと6sに対応できず、親に1500の放銃

さらにドラ受けを軽視していると場合によっては対面に8000の放銃となってしまう。


手牌の間口を広げておくことは手役狙いのみならず、相手に対する受けに対しても効果が大きいことがわかる。



case3
69053.jpg

南2局1本場、39300点持ちトップ目の親番。

ピンフイーシャンテンのチャンス手だが、ここで持ってきたのはドラ。

さて、どうしよう?





69054.jpg

一旦手元に置いた。

自身がチャンス手だけに、危険度が高くなる前に切っておきたいと考えるのも普通だ。

これが単独のドラならば先切りするのも手だろう。

しかし、このぐらいの複合形なら…


69055.jpg

2583pツモで使い切れる含みが残る。

この場合はタンヤオに格上げで仕掛けも可となる。これは地味に大きい。

複合形の場合は変化に富んでいるので一手で雀頭スライドが可能になりやすい。

7pの方が危険度が高いとみて7p切り。


69057.jpg

テンパイが入らないまま、下家がリーチ即ツモで2000・4000となった。

下家のカンツからの1sを捕らえきれなかったのは残念。


69058.jpg

実戦では危険度の観点から、ここで5pを切っている。

ここでも5pを残せばドラツモが生きる変化となるため、ここでは8mを切った方がよかったかもしれない。

このへんはトップ目の余裕をどのように生かすかということでもあるが、後引きのドラを残すぐらいならということだ。


このように、雀頭振り替えは危険度との勘案で悩ましいことも多いが、手牌の間口を広げることで危険牌を使い切りやすいということもあるため、連続形を重視することは損になりづらい。

また、複合形には一見見抜きづらい雀頭の振り替えが含まれていることも多いため、ドラツモの変化を前もって考えておく、迷ったら厚い形は残しておくことで対応しやすくなる。


変化を自然にイメージできるようになれば、あなたの打点UPに大きく貢献してくれること請け合いだ。



ラベル:天鳳 ドラ 雀頭
posted by はぐりん@ at 20:44 | Comment(0) | 攻撃力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする