2021年04月25日

ダブリーするの?しないの?どっちなの?

ダブリーをかけるかどうか迷う。

誰でも一度くらいは経験したことがあるのではないだろうか?


いかにダブルリーチの得点効果が大きいとしても、カン4やカン6みたいなアガリづらそうな待ちで躊躇せずに行けるかと言えば、やはりためらってしまいがちだ。

だからといって手変わり待ちのダマにしたところで、好形変化には平均7〜8巡かかりますと言われるとそれならしょうがないかと、妥協のリーチをかけるハメになる。

この1周回って考えた時間が仇となり、愚形を読まれて攻め返されるということにもなりかねない。


ネット麻雀においては理牌&リーチ表示があるため、特にこの「間」には気をつけなければならない。

逆にリアルでは理牌の時間があるためカモフラージュになるかと思いきや、上級者は一瞬の間で嗅ぎつけてくる。

また、いらなそうな牌を1枚切ったら実はテンパイしていたなどということが起こりやすいのもリアルの特徴だろう。


それから、近年は上位卓のレベルの向上がある。

一昔前、大抵のケースでは機械的にダブリーをかけることが正解とされていた。

期待値的な観点、さらには先制リーチに対するベタオリ至上主義があったからだ。


しかし、現代では簡単にベタオリするのではなくギリギリまで粘って攻め返すという、攻め返しの技術の向上により、安易にダブリーをかけると返り討ちに合うという事例が増えた。

これは私が鳳凰卓で身を持って感じた変化である。

強者が三人もいれば、一人ぐらいは攻め返してくるものであり、追っかけが入った瞬間にこちらの勝ち目は随分と薄くなる。

しかも放銃するようなヌルい打ち手がいないため、ツモれない待ちではそもそも流局してしまう可能性も増した。

つまり、現代上位卓では1巡目から待ちの良し悪しを吟味する必要がある、そんな時代に突入したと言える。


それを踏まえて、今回はダブリーをするかどうか迷う手牌を集めてみた

正解は何かということはさておき、あなた自身が実際にどうするかイメージを膨らませるのに活用していただきたいと思う。

なんせダブリーは心の準備の難しさと、類似の例を体験しづらいという希少性により、経験のストックによって学習できる部分が大きいからだ。

それでは実戦例から見ていこう。



case1
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東3局、27800点持ち2着目の北家。

なんと、1巡目にドラが重なってテンパイ。

ダマでも出アガリ5200あるが、いかんせん待ちが悪い。

さて、リーチする?





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リーチした。

手変わりが相当に見込みづらいため、これを最終形と見て。

待ちは悪いがツモればハネ満確定につき破壊力は抜群だ。


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しかし、3着目の上家から追っかけが入る。

こ、これは…一転大ピンチ。


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ラス目の親が場を荒らし始め、加カンした4pが新ドラに!

私のペン3pが新ドラ表示牌にめくれ、死を覚悟する…


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も、結果は奇跡的に流局となった。

上家の待ちが悪かったのが幸いしたようだ。

悔いのないリーチではあるが、攻め返されると絶望を感じる最終形でもある



case2
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南2局、33300点持ちトップ目の南家。

手広いくっつきイーシャンテンの超好配牌をいただいたが、くっついたのは微妙な1m。

さて、どうしよう?





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即リーチとした。

これはカン2m待ちなら即リーがセオリー。

5種の好形変化は通常なら魅力だが、ダブリーの得点効果を上回るものとは言えないからだ。

仮にドラを持ってきたとしてもスジの2mが出やすくなる。

ただし天鳳でこの点差なら、ラス目の反撃のリスクを負うことになる。


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まっすぐ攻め返してきたラス目からあっさり出て、裏1の8000。

トップを守ろうとする意識が強すぎると迷いが生じる例。

何にせよ簡単に勝ちきれるということはないため、それなら積極性を持つのも一考だろう。



case3
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南2局、31400点持ちトップ目の西家。

急所の3mズバリで現状単騎テンパイとなった。

さて、どうしよう?





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9p切りダマとした。

三色にドラ引きと変化の含みが多いのでこれはさすがにと言ったところ。

9pから切っておけば47p引きの際に8m単騎でダマ5200のテンパイに取れる。

また、字牌の山越し単騎などのリーチの際に、8m→9pの切り順だと変則待ちを警戒されやすいという意味もある。


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待ち頃の1枚切れ字牌を持ってきた。

さて、どうしよう?





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ダマ続行とした。

5200ぐらいあるならいいが、1300ではあまり意味がない。


ようやく有効牌らしき有効牌を引いてきた。

さて、どうしよう?





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ダマにした。

47pで出アガリ1300につき気が乗らない。

南家が親を流しにかかっているのを降ろしたくない。

ダマ1pなら確実に拾えそう。


さらに、ドラ受けテンパイができた。

さて、どうしよう?




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1p切りダマにした。

234は崩れやすいがピンフにつき、出アガリできる枚数を重視した。


次巡持ってきたのは9m。

さて、どうしよう?





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4s切ってダマに構えた。

場況的にパーフェクトの9mだが、親の現物に9mがあるため、局を回す方針とした。


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上家の仕掛けによりこれをツモって、1000・2000。

自力による最速のアガリを得ることができた。

これはこれで満足のいく結果だが、おそらくリーチでも上家から一発でアガれていただろう。

選択に次ぐ選択で最終形への迷いが生じてリーチの声を飲み込んでしまったという一面がある。

ここでのダマが響いたか、最終的にはトップを捲られてしまった。

慎重なプロセスを踏んだ上で、最後は大体さ・積極性が求められていることがわかるだろう。



case4
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南1局、17500点持ち3着目の親番。

トップ争いとラス争いが二極化している。

天和チャンスだったが、惜しくも引き寄せられず。

現状チートイツのテンパイとなっているが、さてどうしよう?





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7m切って取らずとした。

これぐらいの手材料で第一ツモが暗刻になる東となれば、これは生かさない手はないと判断した。

ピンズのトイツがポンしやすい牌ばかりであるのもポイントだ。


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待ち頃となる1mを持ってきた。

さて、どうしよう?





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初志貫徹。

これが字であれば決断でもいいが、数であればもう少し待ちたい。

実戦中は気持ちがはやっているため、行きたい気持ちを押し殺してという感じだ。


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都合ラストの白がポンできて、これで軌道に乗った。

後は早くテンパイが入ることを祈るばかり。


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急所の3pの方が先に鳴けた。

これは期待できそう。


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ほどなくして引きアガリ、6000オール。

配牌の素材を最大限生かしてのアガリで、こちらが王道かもしれない。

下家リーチの一発目にドラをぶった切ってのアガリで、紙一重だった。

たまたま上手くいったが、配牌テンパイからも思考を止めないということが大事だろう。

この半荘は2着終了。



case5
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東1局1本場、22000点持ちラス目の南家。

ご覧のように超絶美麗な配牌から第一ツモでテンパイ。

さて、どうしよう?





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7s切って取らずとした。

ドラが9sだけになかなか難しいところ。

一旦ダマに取って手変わり待ちもあるが、受け入れ的にはこちらの方が懐が深い。

5m7m36mどれをツモっても嬉しい。


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望外の4sをツモってきて文句なしのリーチ。

これはさすがにアガれそう。


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あっさり高目の6sをツモって…


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裏1の倍満までいった。

ごめんねごめんね〜。

ダブリーしててもハネ満ツモだが、手牌の安定感が違う。



以上で見てきたように、1巡目テンパイからも創意工夫の余地は大いにあることがわかる。

配牌時はイマジネーションが出来あがっていないがゆえに咄嗟の判断に迷うことも少なくない

経験から学ぶことが多い麻雀だけに、本記事でなんとなくイメージを掴んでおけばきっと実戦で役に立つことがあるだろう。



ラベル:天鳳 立直
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2021年04月18日

珍しい手役

さて、今日は天鳳実戦時に出現した珍しい手役について紹介したい。


多くの人は、出現率の低い手役(難易度の高い手役)に興奮を覚えるのではないだろうか?


大三元をアガられても何とも思わないが、絶滅危惧種の純チャンをメンゼンでアガられるとおっ、と思う

リャンペーコーはリアル実戦で最後に見たのはいつのことか記憶にないが、その価値は3ハンに過ぎない。

チャンカンが出ると珍しさのあまりみんなが笑みを浮かべる。

難易度の割に実入りが少ない手役というのは何かと話のタネになる。


それから、個々人の好きな手役・牌姿によってもその傾向は変わってくるかもしれない。

例えば私の好きな手役にチートイツがあるが、


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こういう筋張ったタンヤオチートイツ妙な恍惚感を覚えてしまう。

なぜだか理由はわからないけれど、不思議と心に訴えかける牌姿というのは誰しもあるのではないだろうか?


視覚にどのように訴えてくるかということも含めて、アガリ形の興奮度は変わってくるのだろう。

言われてみれば、麻雀は赤・白・緑と色彩も豊かでなるほどこれが飽きさせない一つの理由なのかもしれない。

例えば将棋であれば、エクスタシーを感じる「囲い」があったとしても、それが色で左右されるということはない(成りの赤みで少しはあるかな?)。


色彩で視覚的にも楽しめる麻雀は、アーティスティックな要素があって、芸術としての価値も高いのかなとふと思った。

五感で楽しめるからこそ、脳が活性化し、ボケ防止にも役立ちそうなので、国家で推進していくべきではないだろうか。

最近モノ忘れが激しい私も、あらためて取り組んでいかなければと強く思うのだった。


・・・。

あれ、何の話をしていたんだっけ??


そうそう、天鳳であった面白い手役だった。

それでは、じっくりご賞味いただこう。



case1
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南2局、40000点持ちトップ目の北家。

ドラ4枚使いのイーシャンテンから難しい5mを持ってきた。

ラス目対面のリーチが入っているので、現物の7pを切って回る。

三麻を打ち慣れている者なら誰しも、4枚チートイテンパイだぜ、と思うところ。


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4pをツモってテンパイ。6m3pの変則待ち。

四暗刻のイーシャンテンでもあるが、サクッとアガれた方がありがたい。


4枚チートイありなら上家の8pを捕らえてた。ちなみに上家は初代AI爆打の爆ちゃん。


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結果、14sを押した爆ちゃんが上手にかわして2000。

むむう、なかなかやるではないか。

ドラ4枚絡んだ珍しい形。



case2
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南1局、20000点持ち3着目の南家。

ラス目の親が唐突にメンゼンからの大ミンカンをかます!

こりゃあ大変だ、こりゃあ大変だ。


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その結果、持ってきたのは絶好の9s。

さて、どうしよう?





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中を切ってリーチした。

これははぐりんシステム的にリーチする二つの理由がある。

・大ミンカンを咎めるリーチ

・上家のポン(カン)で入ったテンパイ即リーチ

これが同時に起こったとなれば、即リーチしない理由がない。

中が2枚切れなら中切りがやや優位か。


これ、なんと高目が純チャンリャンペーコーだ。

私自身見たことも聞いたこともない初めての手役となる。


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このリーチによって何が起こったかというと、まずホンイツテンパイの対面の手に流れた4pが止まった

これは何と親の7700の当たり牌で、リーチがなければ間違いなく対面は放銃していただろう。

遡って、中の地獄待ちリーチを敢行していたら、7pで私が放銃していたことになる。

そもそも親の大ミンカンは当然ノーテンからだと読めるため、親はリンシャンから有効牌(この場合6s)をツモってテンパイしたことになる。

親にテンパイが入っていること自体がそれほどなく、7pで放銃の可能性があったとなれば逆に大ミンカンがファインプレーということになり、紙一重だったことがわかる


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親は一歩も引かずにめくり合いとなったが、結果流局となった。

役満級難易度のこの手牌は残念ながら幻となった。

よく見たらこれも4枚チートイやん!

この話にはまだ続きがある。


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この局面、親は8pではなく5pツモ切りとした。

3pはワンチャンスとはいえ、二筋にまたがる5pである。

確かにピンズの上は場に高いが、これをしれっと選べるのはかなりの腕前だ。

この究極の二択を制した上家は最終的にラス回避に成功、逆に割を食った私がラス終了となった。


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山には8pが2枚あったが、大ミンカンで1枚が殺されるというミラクルが相俟っていた。

確かにダマで高目ハネ満あるのでダマも考えたくなるが、リーチという選択自体は間違いではなかったと思う。

しかし、10年に1度のこの手牌を成就させられなかった悔しさがじわじわと蘇る。

手役のみならず局面自体が非常にドラマチックだった。



case3
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南3局、36700点持ちトップ目の西家。

2着目の親とは僅差となっている。

こちらの配牌は発暗刻の好配牌で、親を流すだけなら難しくなさそうだが…

さて、何を切る?





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当然ホンイツに向かう。

ここは決定打でトップを確定させたいところ。

6s手出しからだと匂いが出るので、7sツモ切りでカモフラージュした。


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8巡目にして、このテンパイが入る。

美しい牌の並び。

何より、ドラの白が直前に1枚切られているのがこの上ない好材料だ。


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あっさりツモりよったで…

天にも昇る心地や…


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かくかくしかじかで倍満ざんす!

メンホンチャンタにイーペーコーまで絡んだ、手役の宝石箱や〜。



case4
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南1局、ラス目の対面がおもむろにロン。

放銃したのはトップ目だが…これは大丈夫か?


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ふぁっ!?


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チンイツに純チャンががが!!!

これはレア中のレア。

1pと9pいずれも最低3枚からは必要で、ある意味チューレン並みに難しい手役ではなかろうか?


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参考までに、対面の配牌はこう。


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このチーが本局の焦点。

親のアガリ牌8pを食い取って逆に放銃に斬って取った悪魔のチーだ。

なかなかこの9pをチーする発想にはならないが、このぐらいのことをしなければ成立しえない手であることもまた事実だろう。

こちらまで嬉しくなってしまうような天晴れな仕掛けだった。

これをアガった対面は3着終了、トップ目が転がり落ちたタナボタで私はトップだった。


ちなみにこれを放銃したのは沖ヒカル(本物)さんだ。

沖さんは当時麻雀の方に比重をシフトしていた模様だったが、最近パチスロ動画のバズり方が半端なく、軸足を戻したようだ。

私もyoutubeの動画を拝見しているが、沖さんの奔放っぷりがめちゃくちゃ面白い。

沖さん、ブログのネタをありがとうございます。



ラベル:天鳳 手役 レア
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(2) | 手役狙い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月11日

危険牌を押して手役を取るケース

今回は手役と危険度の勘案について。

似たようなトピックはいくつか紹介してきたが、純粋にこのお題を取り上げるのは意外にも初めてということになる。



詳細は省くが、一方を切れば安全にテンパイ維持ができ、もう一方を切れば危険だが手役がつくケースのことで、スジの選択となることが多い。

雀風や状況、打っている土俵によってもその選択は大きく変わってくるが、私のざっくりしたイメージは以下の通りだ。


【危険牌を押して手役を取るか安全にテンパイに取るかの選択】

初級者→手役狙い

中級者→やや安全度重視

上級者→安全度重視

最上級者→やや手役狙い


麻雀が上達するにつれ安全度を重視する傾向が強くなるものの、ある閾値を超えるとやや攻撃的な手役狙いが逆に増える。

これは私の天鳳の実戦上の感覚にすぎないが、なかなか面白い傾向ではないだろうか。

最上級者は期待値判断に優れており、勝負する牌の危険度を精緻に判別できること、

もしくは勝負所の肌感覚に秀でていてそれを間違わない経験を積んでいること、このいずれかを備えているためだろう。


いずれにせよ、安易・安直な選択はその半荘の結果を大きく左右しかねないということは言える。

チャンス手なのに小さくまとめてしまってはいないか?

私自身もこの問いに大きく苛まれてきた。


麻雀の目的はトップを取ることなのに、局をかわすという目先の損得に捉われてしまいがちな局面とも言える。

危険牌1牌を押すことは瞬間的に怖いが、期待値としては見合うケースも多いはずなので、時に熱く勝負してみてはいかがだろうか

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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東4局1本場、23500点持ち3着目の西家。

全員僅差で30000点を超えている者がいない。

こちらは東バックからチャンタ三色となる9pを引き入れたところ。

が、ラス目の上家から3sアンカン含みのリーチが入っている。

しかも切りたい6pはあろうことか新ドラ。

さて、何を切る?





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ドラ勝負した。

1sは残り1枚だが3sカンにより場況が良くかなり拾いやすそう。

それから、第一打9p切りにより、上家は6pを持っている可能性が高い。つまり6pはスジの中では若干通りやすいという判断からだ。

この理想的な最終形を呼び込んだ9pツモであれば勝負になるのではないか、と。

しかし、カン裏まであるわけだから実戦心理としては漏れそうなぐらい怖かったのはまぎれもない事実だ。



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これにチーの声がかかり、出てきたのはなんと当たり牌の東。

ドラを餌にして3900を釣り上げることに成功した。

まさにしてやったりで、この半荘はトップを取ることができた。


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上家はなんとフリテンリーチだった。

この上ないビビリ損だが、何を切っても当たらないということもこのようにある。リアルならノーテンリーチもある。

押しを躊躇ってオリていたら精神を削られてラスに沈んでいたかもしれない。

相手の思うツボにならないように、戦っていくことが重要だとわかる。



case2
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東3局1本場、17100点持ちラス目の北家。

2着目の対面南家からリーチが入っている。

こちらも同巡にテンパイが入った。

さて、リーチする?





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ダマにした。

25mが直前に切られたばかりなので、下家から即拾える可能性を見つつ。

上家が一発目に9mを押しているので、上家にも通る25mは選ばれやすいはず。


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しかし25mは出ずに、持ってきたのは三色テンパイにも取れる8s

全ツの上家がたった今5sを通したので5sなら安全だが…

さて、どうしよう?





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2sを切って三色に取り、しかもリーチした。

下家から出る25mだけにここはダマがセオリーだが、理想の最終形となったためMAXを取りに行った。

この雰囲気からは上家はおそらく全ツ。私がダマのままでも25mが抜き打ちされにくいというのもある。

危険度から2sは切りやすいものの、リーチかどうかは意見の分かれるところだろう。


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鉄砲玉となった上家が止まらず、対面に7700の放銃となった。

私のリーチの本命となる4sを切って放銃しているため、止めることができればチャンスだったが、おそらく上家は私がダマでも対面に放銃していただろう。


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私のツモ筋には高目の5mが眠っていた。

トップ目上家の動向によって結果が大きく変わっていた局だったことがわかる。

下家のオリ筋だが、私がダマのまま2sを押した場合、おそらく25mは後回しになると思われるのでダマでもアガれていないだろう。

なかなかスリリングな局となったが、リーチは決して悪くない選択だったと思う。

この半荘は3位だった。



case3
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東3局2本場、23600点持ち3着目の南家。

上家の親からリーチが入って一発目。

234と345の三色両天秤に構えていたところ、234のテンパイに。

ところが8sは通っているものの、25sは通っていない。

さて、どうしよう?





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2s切ってリーチとした。

ドラが1枚でもあれば8s切りリーチでも十分だが、さすがに三色の有無で打点が違いすぎる。

しかもまだ動きの少ない東場。純粋に高目ツモでハネ満あるのであればこれは勝負する一手だろう。

ドラ1ある時の方がむしろ難しいかもしれない。


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意外にも最終盤にトップ目から高目が出て、8000。

序盤の3p先切りがどうやら効いた模様。

親はリーチのみ2枚切れのペン3p待ち。単なる脅しだった。


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なんと、上家の入り目は25sズバリだった。

紙一重にも見えるが、入り目含めて放銃率は最大でも50%にすぎない。

重要な場面で2分の1ぐらい通せないようでは麻雀は勝てない。

むしろ、入り目を打たれて怯えていたのは親の方だろう。

この半荘はトップだった。



case4
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東1局3本場、19000点持ちラス目の北家。

三色イーシャンテンのところ、ツモってきたのは赤5s。

さて、何を切る?





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自信を持ってツモ切ったが、これがまさかの当たりで5200。

上家の5sが少し前につき、やや通しやすかった。

現状巡目的にはギリギリ切れるが、三段目ならケアすべき案件かもしれない。

赤の打点UPがあまりにも痛く、この半荘はラスに沈んだ。


見てきたように、手役に取って危険牌を勝負していくことはそれほど悪い結果をもたらさない。

そればかりか、自身で活路を開いて好結果に転じるケースも少なくない。

一期一会のチャンス手を大事に扱う。あなたのチャレンジが道を切り拓くきっかけになるだろう。



ラベル:天鳳 手役
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2021年04月04日

見落としやすいリャンカンの形

今日はリャンカンの牌理について。


単純形では間違いようのない形であっても、1メンツがくっつくなど複合形になった途端に難しくなる牌姿というのは麻雀において珍しくない

例えば、

二萬五萬六萬六萬七萬二筒三筒四筒七筒七筒六索七索西ツモ四萬

これなどは何切るで頻出する代表的な形。

形が決まったからと2mを切ってしまうと、カン3mの受けを逃してしまう。

いわゆる両面カンチャンと呼ばれる形だが、これが面白いのは、


二萬四萬五萬六萬七萬二筒三筒四筒七筒七筒六索七索西ツモ六萬

カン3mを意識しているところから6mをツモった場合、これを見逃すことは少ないという点だ。

いっぺんにたくさんの受けができるからこそ間違いやすい。

つまり、その時の形とツモによって錯覚のしやすさが変わってくるということになる。


これは私自身打っていてもよく感じる部分であり、わかっているつもりでも実戦ではうっかりということもままある。

これについては数をこなして実戦で覚えていくのが一番ではないかと思う。

ただし、リアルではミスに気づかないままということもありえるため、牌譜で確認できるネット麻雀などで鍛錬を積むのがいいと思う。


両面カンチャン形については以前の記事で触れているので、参照していただきたい。

両面カンチャン形を見落とさない



単なるリャンカンであっても、その時の入り目や形によって非常に見えにくくなることがある。

それでは、実戦例からいくつか確認していこう。



case1
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東3局、19800点持ちラス目の親番。

この親番で少し挽回しておきたいところ。

ピンズの形からリャンペーコーまで想定していたところ、望外の5pをツモった。

さて、何を切る?





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9s切りとした。

巡目が早いなら24s落としからピンズの好形変化を見るところだが、テンパイスピード並びに即リーチできる形を重視した

雀頭を5pに移行させることで、二索四索六索六索七索というリャンカン両面形が瞬時に見えるか、という問いとなる。


この場合、ピンズが動かしづらく、イーペーコーが流動的となるため、感覚的には選びにくいのではないだろうか?

ただし、カン3sの受けが残るため瞬間のテンパイチャンスとしてはこれが最大となる。

また、何をツモっても即リーチするという意志を持った選択でもある。


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このように、最速で好形テンパイになりやすいという魅力がある。

また、5sツモ時にピンフに取れる利点があるため、カンチャン落としなら2sから切るべきということもわかる。

仮に4sから切った場合、中膨れ5pと9sのシャンポンとなり、これだと即リーチはかなり打ちづらいはずだ。

単純形なら迷わない形でも、複合形だと随分難しく感じないだろうか?


タンヤオの9s切りもあるが、枚数重視のピンフに受けて即リーチとした。


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結果、流局一人テンパイとなった。

狙い通りに先制の利を生かせたのでまあ良しとするところ。


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3s5sは合計山に5枚で、速度を重視するなら十分な枚数が残っていた。

ピンズの有効牌も山には多く、選択としての難易度は高い局面だったことがわかる。



case2
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南3局、33500点持ち2着目の北家。

下家の親と熾烈なトップ争いをしている。

ソーズの複合形から有効牌となる8sを引き入れたところ。

さて、何を切る?





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7p切りとした。

69sがやや薄いので、7pくっつきの保険も兼ねて3s切りも考えるかもしれない。

しかし、それだとカン4sの受け入れがなくなってしまう。

この形から345sのメンツを抜いてみると、三索五索六索七索七索八索という両面カンチャン形が見事に浮き彫りとなる。

また、ソーズホンイツへの移行もある。


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おまけに4sはイーペーコーまでつく超絶嬉しいツモ。

複合形にはこうしたイーペーコー絡みの受け入れ増加もしばしば見られる。

五索五索六索七索七索八索八索八索九索九索

例えばこんな形だ(6sでも7sでもイーペーコー)。


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即リーチから首尾よくツモアガって、1300・2600。

ライバルを親っかぶりに沈めて、このゲームのトップを奪取することに成功した。



case3
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東2局1本場、32500点持ちトップ目の西家。

絶好の入り目を得てイーシャンテンになった。

一気にチャンス手になったが、ここから何を切る?





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親と南家に対する危険度を重視して9s切りとした。

が、これはうっかりミスでカン8sの受け入れを放棄してしまう

これぐらいのチャンス手なら手牌に真っすぐでいいだろう。

つまり正解は1s切りだ。これだとカン3s、カン8sいずれの受け入れも残すことができる。


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入り目がこちらなら最終形は狙い通り3s待ちに。

入り目が8sでもイーペーコーがついて打点は変わらないため、8sの受けは残したい。

ここでは変化を重視して1s切り。

例えば6sツモなどが嬉しい変化となる。


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ダマテンから赤5pを引き込み、無事に8000をGET。

ミスったが結果に影響なくホッと一息。


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3sも8sも山に2枚ずつ。

69sが危険に見える親や南家の河だが、どちらも69sの受けはなく読みは当てにならない。

真っすぐ自分の手牌に忠実に構えることが最善だとわかる。


このように、複合形からのリャンカンは形によって見えにくいことがある。

前もって考えおくこと、そして実戦後は復習すること。

この作業を地道に行うことが、形に慣れ、形に強くなるための一番の近道だろう。



ラベル:天鳳 牌理
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(4) | 牌理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする