2021年05月30日

ダマ5200でリーチに行くケース

今回は、リーチ判断だ。


ダマで出アガリの効く5200テンパイ時に、リーチをかけるかどうか迷った経験はないだろうか?

リーチをかけてやっと出アガリしたところで、8000となるのが関の山。

リーチ棒の1000点を出す見返りとしてはイマイチに映る。


そこで、今回は40符3ハン、役ありテンパイ時にどのような基準でリーチに行ったらいいかを端的に示してみた。

親の際も流用できるので、ぜひ活用していただきたい。


@東場・好形

東場で5200の出アガリをすることは、ラス率の低下には結びつくかもしれないが、さほどトップ率を上げることにはならない。

それならば好形の利を生かして、ツモ+一発or裏1のハネ満狙いに打って出るのが良さそうだ。

ハネ満ツモの一撃を得られれば5200の2回分以上、トップ率には間違いなく寄与する。

この条件なら通常純粋な期待値としてリーチが優位である(増加率が劣る)ため、好形なら大半はリーチで問題ないだろう


A愚形・河にやや迷彩がある

愚形の場合は扱いが難しい。

元々枚数が少ないためダマでもなかなか出てこないというケースがざらにあるからだ。

自身のチャンス手を完全に無視されて先にテンパイを入れられるとこちらが不利になるおそれがあるため、それなら足止めも兼ねて先制リーチを打とうと考えるのも普通だ。

これを応用したのが、河にやや迷彩がある時はリーチ、というもの。

「やや」というのがポイントで、完全なる迷彩ではなくてもよく、自身の河に安い色の待ちであるとか、先切りの内側待ちになっているとかそういう些細な迷彩でいい。

相手にプレッシャーをかけて手を止めつつ、その些細な迷彩から逆にアガリへの道筋を模索する。

というのも、愚形であればこそスジだとかノーチャンスだとかで待ちが盲点になるケースが増えるからだ。

この点は好形では不可能につき、愚形ならではのリーチの生かし方であると言える。


B仕掛けで入ったテンパイなど自身の得意なパターンに当てはまる

経験から自分に有利なパターンでテンパイが入ったと感じたら、待ちの良し悪しに関わらずリーチを打つ。

これは感覚的なものでいいが、決して気分的なものであってはならない。

契機となる相手の動作が必要で、ある程度の試行をこなしたものである必要がある。

・「上家のポンで入ったテンパイだから」はいいが「今日は体調がいいから」はダメ

・「親が鼻をかいているのは焦っている時の癖だから」はいいが「今日の占いが1位だったから」はダメ


ゼロサムゲームというのは期待値のみならず、精神面のやり取りでも行われているので相手のミスや不利な点をつく。

自分に優位性が高いパターンをエビデンスとして持つということは、相手が焦っているとか怯えているとか精神面で押しやすい状況を見抜くということでもある

これは何もこのテーマに限ったことではないが、自身の判断が迷うところだからこそ、そのわずかな優位性を判断基準として逆用する、というわけだ。

一番嫌なタイミングでリーチを打ってくるヤツのことをあなたはどう思いますか?ということ。


それでは、これらは実戦でどのように表れてくるのだろうか。

実戦例からご覧いただきたいと思う。



case1
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東2局、19000点持ちラス目の北家。

絶好のカン3sを引いてテンパイが入った。

ダマでも5200あるが、待ちはドラまたぎとわかりやすい。

さて、リーチする?





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リーチした。

まだ東2局なので確実性を取るよりも伸び伸びと打つことを優先した。

5200を闇討ちしたところで決して安泰のポジションというわけではない。

また、鳳凰卓では9巡目ぐらいからドラまたぎはなかなか出づらいという傾向もあるため、この待ちだとダマの優位性は下がるという感覚もあった。


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これがなんと僥倖の一発ツモ。

裏なしぴったり3000・6000で一躍トップに肉薄した。

このアガリが効き、この半荘は2着だった。



case2
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南2局1本場供託1本、19100点持ちラス目の親番。

2着目まで1600点差と下はダンゴ状態。

こちらは待望の雀頭ができて三色赤1のテンパイとなった。

喉から手が出るほどアガリが欲しい局面だが…さて、リーチする?





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リーチした。

ポイントはダマでもなかなか拾えそうな待ちではないことと、5s先切りがやや迷彩として効いているからだ

簡単に出る待ちではないが、例えば5sが4枚出ることに期待しながら時間を稼ぐことができる。


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しかし、意外にも上家が追っかけを敢行、700・1300をツモられてしまった。

腹を括って勝負されると所詮愚形につき、分の悪い勝負となってしまう。


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ぎゃっ!

となってしまうから見ない方がいいのに。

三つ巴なら無理しない要素は増えるため、迷彩を生かしつつ長引かせる作戦は悪くない。

この半荘はきわどく3着で終了した。



case3
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東2局、原点2着目の南家。

789の三色イーシャンテンのところ、同じく原点の北家にタンヤオの早い仕掛けが入る。

ドラ持ってるのかな、という仕掛けに見える。


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それによって持ってきたのは絶妙の9m。

三色ドラ1のテンパイとなったわけだが、さてリーチする?





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リーチした。

ペン7sは場況から強度は不明だが、北家の仕掛けで入った高目ということで、「あなたの仕掛け、焦ったんじゃないの?」と北家に問うているわけだ


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狙い通りに北家は白トイツ落としでオリが鮮明となった。

が、意外にも親が果敢に仕掛け返して2フーロ目をいれ、あろうことかスジの4sを通されてしまった。

7sを使い切られているだけに嫌な雰囲気もあるが…


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結果、手の入っていた下家からスジを追った7sが出て8000。

かなり意外な顛末となった。


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仮にダマにしていたらどうなっていたか?

7sは三者に組み込まれていて出てくる気配がない。

ダマだとおそらくアガリはなかったと思われる。


結果はたまたまだが、自身の経験則に則ったリーチ判断が成功した一例だ

精神面でもゼロサムゲームは確実に存在していて、なぜなら精神力は有限であるからだ。

打ち慣れた相手ならどこに弱点があるかをなんとなく把握することは大事だし、自身の勝ちパターンにできるだけ持っていけるように工夫すること、これは決してオカルトではない真っ当な戦術だ。


結果を予測しないAIに対し、反復によって身体に刻み込まれた経験は、未来を予測することができる。

これを一瞬で行う作業が人間の持つ直観力であり、未来を切り開く叡知である。

AI時代を勝ち抜いていく鍵がきっとそこにはあるはずだ。



ラベル:天鳳 立直
posted by はぐりん@ at 00:53 | Comment(2) | 攻撃力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月23日

人和ありやなしや

今日は、「人和(レンホー)」という役について。


人和とは、一般的には純粋な1巡目における、ツモ番を経ていない子方の、ロンアガリのことを言う。

天和、地和と並列に話題に上がるため、かなり馴染みのある手役ではないだろうか?

しかし、その知名度とは裏腹に、プロ団体で採用しているところはなく、厳密にはハウスルール・ローカルルールとして存続している手役である


人和は以前は役満として扱われることが多かったが、最近では満貫・ハネ満、倍満のいずれかとして採用されることが多いようだ。

私のセットでは人和なしでやっているが、仮にありでも満貫ぐらいが妥当ではないかと個人的に思っている。

知り合いで雀ゴロのトンキーは倍満が普通だと思っているように、地域差や個人差があるだろう。

みなさんの感覚、地域のハウスルールはいかがだろうか?


私が人和について特に思うことは、値段の多寡ではなくて、有り無しについて確認が必要だなあ、ということ。

なぜなら人和だと思って倒したら役なしチョンボになってしまった、ということが普通にありえそうだからだ。

1巡目の理牌が忙しい時かつプレミアム感のあるアガリだけに、うっかり倒してしまうのはもはや雀士の性であり、人和不採用の不安感というのはとてつもないものがある

頻度も低い手役だけに、別段ありでも誰も文句は言わない気はする。


人和の面白い点は、北家が最も優遇される手役であるという点だ。


やれ座順でラスだ、やれ親に絞れ、安易に鳴くな日頃虐げられがちな北家が最も輝けるとき、それが人和という手役となれば北家マニアは感涙ものだろう。

なぜなら、ロンの猶予が南家は親が切った1打しかないのに対して、西家は2打、北家は3打あるため、相対的に有利なポジションにいるからだ。

逆に言うと、配牌時テンパイしているのが南家ならなんとなく損している気分になる(長期的にはほぼ影響はない)ため、どうせテンパイしているなら北家の時が良かった、などという不毛な損得が脳裏をかすめることになる

このへんの不平等感とか、曖昧さの部分が人和がポピュラーになれなかった理由の一つではないかと推察できる。



ひとつ、顕著な例を挙げよう。

62.jpg

これは私の愛用する麻雀ソフト、竹雀(bamboo mahjong)である。

ソーズオンリーの二人麻雀でCOMと戦うというやつだが、ご存知の方も多いだろう。

バージョンは古いかもしれないが、私はいつもこれで訓練をしている。

このバージョンだと人和はありで、役満扱いとなっている。

8s単騎でテンパイしているところに5sを持ってきたが、さて何を切る?





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当然のごとく8sを切ってリーチ(2536s待ち)したが、これにロンの声がかかる。

人和で役満だ。

対面の待ちはパッと見で何かわかるだろうか。

147258sの6面張だ。

遅かれ早かれアガられていたと思われるが、この流れから何かを感じ取ることができたあなたはなかなか鋭い


そう、この麻雀における1巡目の子方は通常より期待値が高いのである。

親は1巡目に役満のチャンスがツモしかないのに対して、子方は1巡目にロンとツモの2回あるからだ。

人和が役満に設定されているだけに、子方の1巡目は非常にチャンスが多い。

逆に言うと、親は1巡目から切る牌をケアする要素が大きくなるわけだ。


人和にはこういう不均衡、不確定要素が増える手役でもあり、それゆえに競技麻雀からは嫌われる傾向にあったのではないかと思われる。


それでは、我らが天鳳において人和は採用されているのだろうか?

せっかくなので実戦例から確認していきたいと思う。



case1
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南3局、38000点持ちトップ目の南家。

ん?なんかテンパってる気がするが気のせいか?


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なんか1p出てるし!ロンしちゃってるし!(自動和了ボタンプッシュ済)

これはもしや、人…和…?


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にしぇんてん(ノω・、) ウゥ・・

天鳳では人和という役はございません!お気をつけください!


2000点アガればオーラス満ツモに耐えられるのでこれはこれで良し。

この半荘はトップだった。


60734.jpg

牌を開けてみると、地和紙一重だった。

例えばチップのあるリアルだったら、地和チャンスを放棄するのは愚の骨頂なので、人和の扱いをきっちり確認しておかなければならない。

天鳳でもこの2000はアガらない方がいいケースの方が多いはずなので、私のように自動和了ボタンを押す癖がついている人は特に気をつける必要があるだろう。



case2
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東2局、24000点持ちの親番。

何気なく孤立の北から切り出す。


tenhou.817.jpg

なんと、対面がツモ切りダブリーと来た。

地和親っかぶりのピンチだったということか…


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下家のツモ切った北にロンの声で、裏は乗らずに5200。

対面はツモ切りリーチだった、ということは?


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第一打の北はまんまと当たりだった。

人和がないおかげで交通事故に遭わずにすんだばかりか、当たり牌の先処理に成功するというミラクルをやってのけたわけだ。

ルールによって大きく結果が変わってくる局面だったことがわかる。

こういう場面で役なしロンと言ってしまわないように、ハウスルールは事前に確認しておきたい。



case3
tenhou.65.jpg

東1局、連荘を重ねてダントツの親番。

ラス目の南家から唐突にロンと言われる。

いやいや、あなた、人和ないですよ?




tenhou.66.jpg

ちょっwまっw

ツミコミ禁止ぃ〜!

仮に人和が満貫だったら高目取りって言うんか?


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二度と思い出せないように記憶を捨ててしまいたい。



ラベル:天鳳 手役
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(0) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月16日

5667889からの選択

今日は部分牌理について。


五索六索六索七索八索八索九索

この形から何を切るか迷う。

みなさんも一度くらいはあるのではないだろうか?


この形は、近代麻雀2021年4月号か5月号の「漫画でわかるコバゴー麻雀」でも触れられていたので、見覚えがあるという人もいるかもしれない。

それぞれ形ごとにメリットデメリットを簡潔にまとめてみた。


(1)九索切り

五索六索六索七索八索八索

最も基本的かつ攻撃的なのがこの9s切り。

メリット
・7sツモでイーペーコーになる
・入り目不問でタンヤオになる
・8sのポン材が残る

デメリット
・6sか8sが最終的に出ていきやすく、守備力に不安がある


(2)八索切り

五索六索六索七索八索九索

8s切りは攻撃と防御の折衷案

メリット
・安全度の高い9sを残すことができる
・雀頭不在なら4sツモで三面張ができる
・タンピンの可能性を保留できる

デメリット
・イーペーコーが消える
・タンヤオが消えやすくなる


(3)六索切り

五索六索七索八索八索九索

6s切りは守備寄り

メリット
・最も危険度の高い6sを先処理できる
・8sのポン材が残る

デメリット
・イーペーコーが消える
・47sチーができないのでクイタンには向かない
手牌の伸びを殺す可能性がある(5sツモなど)


現状の選択ではメリットデメリットがわかりやすくそこまでの差にはならないが、将来変化まで含めると、

・できていたはずのタンヤオを逃してしまったり、
・有利なスライドができない形にしてしまっていたり、
・手牌の伸びを殺して大幅に打点を下げてしまったり、


ということが案外多い。


中でも、タンヤオが見える手牌では安易に守備重視を選択すると最終的にリーチが必要になってあれ?となることが多い印象だ。

このへんは、様々な手牌変化をあらかじめイメージした上で、攻守のバランスを踏まえてどれが最善かという3択となるため、
見た目以上に経験やバランス力が求められる選択となる


特に、6s切りはタンヤオの可能性が下がる上に、手牌の伸びを殺してしまう可能性もあるため、軽率に選んでしまうとミスに結びつきやすいということは覚えておいて損はないだろう。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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開局の西家。

何を切るか?





44464.jpg

9m切りとした。

東1局につき、伸び伸びと構えた。

イーペーコーになればリーチで5200となり打点効率がいい。

制約がなければこの形からは9m切りが基本となる。


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ところが、次巡に親と南家から2件リーチが飛んできた。

いずれも一発目だが、さてどうしよう?





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困った時の必殺暗刻落とし。

南家に対して怖すぎるが、2件に通ってないドラまたぎよりはマシと考えた。

幸いにもセーフ。


44467.jpg

終盤だがテンパイ取りに望みがつながった。

仮に9m切り以外だとこのマンズの好形を逃すことになる。

内に寄せることのメリットはこういう場面で実感することができる。


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結果、親が南家から7700をロン。

私が赤5sを持っているだけに割合安全そうに見える6s(カン8s待ちを優先しそうだから)は実は当たりで、中スジを追っていたら危なかった

攻守ともにバランス良く打てた一局。



case2
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オーラス、17400点持ち3着目の南家。

上家の親がラス目で、その差7800点。

脇に8000だけは打てないということで、やや繊細なオーラス。

風通しよくペンチャンターツを払ったところ、ド裏目をツモってしまいこれを残す。

7pは親の現物でもあるため、利用価値はあるだろう。


44956.jpg

おっと、どこかで見た形が。

さて、ここから何を切る?





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6sツモ切りとした。

親の現物につき残すのもアリだが、さすがにド急所のドラまたぎ

ここで打ってしまうと8000の放銃はあると考え、守備重視のシフトにした。

下家に6sを鳴いてもらってもいい。


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フリテンを引き戻し、意外にも役ありテンパイに。

8sがたった今2枚切れたところにつき、自然と47s待ちに取った。


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ここで持ってきたのはまさかのドラ。

さて、どうしよう?





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さすがにドラは切りきれずに9s切りとした。

親の最終手出し3sも嫌だし、何より47sが見た目にも残り4枚とアガリやすさに大差なしと見えたからだ。


44961.jpg

が、直後に下家から切られる4枚目の7s…

この巡り合わせは嫌な予感がプンプンする。

贅沢は言わんから、下家さん、アガってくれ。


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嫌な予感は当たるもので、バックの南を掴んで親に2900の放銃となってしまった

5m5sは全山につき選択が間違いというわけではなかったが、8枚目の47sを先に打たれた因果がこの放銃を呼び込んだ。

この直撃により上家と肉薄、最終的には捲られて私はラスで終了した。


フリテンの一手遅れも痛かったが、本局ではそれよりも重要なポイントがあった

それは一体なんだろうか?これに気づけたならあなたはスペシャリティーである。





44963.jpg

ポイントはここでの選択だ。

仮にここで9sを切っていたならばどのような手牌変化が想定できるだろうか?

本局13巡目
赤五萬五萬二筒三筒四筒六筒七筒八筒五索六索七索八索九索ツモ五索

私はこの手牌からドラが切れずに9s切りを選択せざるをえなかった。

しかし、ここで9sの代わりに6sが手牌にあったなら…?


赤五萬五萬二筒三筒四筒六筒七筒八筒五索六索六索七索八索ツモ五索

そう、8s切りのスライドによってドラを切らずに47s待ちを選択できたのである。

8sは親に対して通っている牌につき、自然に8sを選んだはず。

すると、直後に下家が7sをツモ切り、タンピンイーペーコー赤ドラドラというハネ満が仕上がり、ラスどころか2着捲りでフィニッシュできていたというわけだ


委縮した選択により手牌の伸びを殺してしまい、最終的にアガリを逃したばかりか放銃してしまう。

ここでの選択がいかに重要だったか、この一例からおわかりいただけるだろう。

1メンツをミスっている以上、受け気味になるのは自然ではあるが、このような失敗が起こりやすい形であること、これを認識しておけばいざという時に役立つかもしれない。



case3
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南3局、37200点持ちトップ目の親番。

対面が早い仕掛けで、ソーズがゴツゴツしてきた。

さて、何を切る?





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8sツモ切りとした。

7sのイーペーコーもあるが、直ちに裏目になるわけではない。

それより一通があるため、ここでは9sは選びにくい。

対面がピンズを持ってなさそうなのでピンズの伸びは期待できそう。


70346.jpg

さらにソーズが伸びてきた。

対面がマンズ模様であることも踏まえ、ここで自然に4m切りとした。


70347.jpg

ビシッといいところを引いてきて、テンパイ。

47sもカン2sも枚数的には変わらないが、ダマが効くならと1s切りでピンフに取った


70348.jpg

これが意外にもあっさり拾えて、5800。

2着目からデバサイの加点で、この半荘トップを取ることができた。


賢明な読者諸兄はもうお気づきだろうが、

四萬五筒六筒七筒九筒一索三索赤五索六索六索七索八索九索ツモ八索

ここで仮に6s切りを選択したなら、

四萬五筒六筒七筒九筒一索三索赤五索六索七索八索八索九索ツモ五索

この5sツモから完全に迷路にハマり込むことになる。

内に寄せた6sが潤滑油となって、手牌を活性化させていたというのはなかなか気づきづらい事実ではないだろうか。


このように、一見単純な牌理ではあるが、将来変化によって様相が玉虫色に変わる可能性を孕んでいるのがこの形だ。

内に寄せることが麻雀の基本である、という大前提を今一度噛みしめることができる。

守備が極端に重視されがちな天鳳においても重要な示唆を含んでいるだろう。



ラベル:天鳳 牌理
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2021年05月09日

一通にするの?タンヤオにするの?どっちなの?

今日は実戦でもよく出てくる、一通orタンヤオの選択について。


実戦例の前に、ウォーミングアップとして3問用意したので、解いてみてほしい。

それぞれはぐりん的解答を用意しておいた。

全問正解した人は、今月裏ドラが乗りやすくなるゾ!


問1
三萬四萬一筒二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒八索八索ツモ二萬ドラ北

東1局西家の7巡目。

何を切ってリーチする?





答え 4p切りリーチ

ドラがない時は一通に取るのがセオリー。

9pは比較的出やすく、満貫になるための得点効率がいいからだ。 


問2
三萬四萬一筒二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒八索八索ツモ二萬ドラ北

東1局西家の7巡目。北家から先制リーチが入っている。

北家にはピンズは何も通っていない。

さて、何を切ってリーチする?





答え 1p切りリーチ

相手に対する受けも考慮する場合は、タンヤオを優先することでバランスが取れる。

めくり合いにつき、36pが出る確率も若干UPすることで、純粋に枚数重視の期待値が上がるからだ。


問3
三萬五萬一筒二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒八索八索ツモ四萬ドラ四萬

東1局西家の7巡目。他家に動きは入っていない。

さて、何を切ってリーチする?





答え 4p切りリーチ

入り目の感触がとてもいいので、最高形を狙いに行く。

ここでこじんまりとまとめているようではトップは取れない。

麻雀は流れが大事なので、いけると感じたらとことん高目を追っていこう。

もちろん9pツモってのハネ満狙い。



基本的には147pの47p、369pの36pは出にくいぶるいの牌であるため、先制ならば一通に取る選択が間違いということは少ない。

逆に言えば、スジが通っていない状況で端っこを切った場合は一通に当たるリスクがあるということでもある。

現状の受けを重視する場合や、一通高目の残り枚数が相手の手牌含めて1.5枚を切っているようなケースではタンヤオに取る選択が正解になりやすいだろう。

それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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開局の西家。

1mをツモって一通が見えたところ。

さて、何を切る?





ここで私は南のトイツ落としとした。

4mを先切りする手もあるが、南のトイツ落としの方が間口は広い。

例えば、先に3mをツモった際にタンヤオの可能性が残るなど手牌に融通が利きやすい。


37906.jpg

絶好の6mツモでいよいよ一通が現実的に。

先ほど4mを先切りしている場合は、タンヤオの芽を摘んでしまう。

36mツモでタンヤオになるわけで、こうなってみると意外とバカにならないことがわかるだろう。


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ここで、生牌のドラを持ってきてしまった。

さて、どうしよう?





37908.jpg

一旦絞って、一通に決めた。

6sが3枚見えているため、かなりタンヤオになりづらい。

ドラを絞ることを口実に4mを処理するタイミングか。


37909.jpg

と思ったらこのツモ。

さすがに69sが薄くなり、リーチのみにあまり意味がないことを考えると別段問題はない。

親リーチ宣言牌のドラをここで処理。


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地道に回っていたら、こういう形で追いついた。

このように手を組み替えてタンヤオになるということも少なくないため、機動性のあるタンヤオの芽を摘まないことで終盤に生きてくることがある。


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結果はド高目を一発で捕らえて、裏1の12000となった。

上手くいきすぎ〜〜!


37912.jpg

この時点で9mは山にごっそり。

36mがやや場に顔を見せたことからも、一通固定のタイミングとしては良かったと思われる。

なおかつ、裏ドラが1mというあたりが時代の到来を予感させる。



case2
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南1局1本場、15400点持ちラス目の南家。

好配牌から一通かタンヤオかを選択できるテンパイが入った。

通常であれば4pを切ってリーチしたいところだが、間の悪いことに下家リーチの一発目となっている

これは色々あるが、さて、どうしよう?





58321.jpg

1p切ってリーチとした。

この河だと1pと4pにそこまで放銃率の差はないものの、宣言牌のソバかつ放銃時の打点まで踏まえると4pはまあまあ切りづらく感じた。

また、下家は無防備につき枚数の多い36pが出やすいというのもタンヤオに取るメリットだろう。


58322.jpg

ところが、意外にも対面から一通なら高目となる9pが打ち出されて、2000。

まんまと安目でアガらされてしまった。

めくり合いなら枚数優位でも、他家が安牌に窮するとなるほど端っこは出やすいわけだ。


58324.jpg

牌を開けて悔しがったことに、次巡の私のツモは高目となる6pだった。

まさにアガらされた安目、というやつ。

思惑からはやや外れてしまったが、一通よりタンヤオを優先してもいいシチュエーションではあっただろう

これにてラスのまま次局を迎えることになったが、幸いにもこの半荘は3位だった。



case3
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東1局2本場、連荘中トップ目の親番。

一通の可能性を見つつ手を進めていたが、待望の雀頭候補ができた。

さて、何を切る?





40714.jpg

さすがに一通狙いはやり過ぎで、1pを切るところ。

仮にマンズのリャンカン部分が両面ならば1枚余分に持てる分、一通狙いを継続できる。

このへんがリャンカンの融通の利かなさ、両面の優位性だろう。


40715.jpg

しかし、この手は36pを引けばタンヤオへの変化がある。

受け入れの狭い一通に固執することなく、手牌を内に寄せることは大抵の場合、悪くない。

最終形が愚形にもなりやすい一通はあくまで自然に狙っていくべきものだとわかる。


40716.jpg

テンパイが入って、リーチ。

さて、どちらで待つ?





40717.jpg

ここは普通にモロヒの7mで。

これをサクっとツモって3900オールGET。

手なりのタンヤオは強いという例。



case4
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東2局、23000点持ち2着目の南家。

一通イーシャンテンの難しい形から、持ってきたのはピカピカの赤5。

さて、ここから何を切る?





71140.jpg

黒5p切りとした。

これはかなり意見が割れそうなところ。

9pを切っておけば2mや5pのポンテンにも取れるからだ。

しかし私のようなメンゼン派はそういう仕掛けを一切するつもりがない

なぜなら、1pツモの確定一通が魅力的だからだ。


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想定線の7pツモでテンパイが入る。

58pを切ってしまったことでイーペーコーを逃してるな…うーむ。

9p先切りは1p先引きの時がひどいが、単純に内に寄せていくだけで自然と手役ができていくタンヤオの魅力がここでも垣間見える


71143.jpg

しかし、なぜか下家の3p単騎に捕まり、これが3200と結構高い。

こういう針の穴を通すようなアガリというのは意外とあなどれなく、半荘の趨勢を決めることも少なくない。

なぜなら下家は選択を間違っていないし、自身は確実に止まらない3pを脈絡もなく掴んでいるからだ。


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1pは後先でのツモ。

この局の選択自体に後悔はないものの、もたげた微かな不安は的中し、この半荘はなすすべもなくラスだった。

一通はやや複雑な牌理となることも多く、牌譜で正着を振り返ってみるのも一興だろう。


このように、一通はあくまで自然に狙いつつ、タンヤオとの使い分けを的確にできるようになれば、麻雀の幅は確実に広がるはずだ。



ラベル:天鳳 一通 手役
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(2) | 手役狙い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月02日

ダブリーをかけたらえらい目にあいました…

みなさんはダブリーをかけた時、どんな表情をしますか?

ダブリーってかけた瞬間、期待値めちゃくちゃ高いじゃないですか。

ダブリーツモ裏1で満貫ですから、大体期待値8000点ぐらいありますよね?

そりゃあ口元も緩むってもんですよ。

あーこいつ笑ってるから絶対好形だ〜なんて言われて。


ネット麻雀だったらどうでしょう?

僕は天鳳でダブリーをかけたらしゃくぱートイレに行きますね。

だって、自動和了ボタンを押しておけば勝手にアガってくれるんですよ?

いつ行くの? 今でしょ! とかいって。

んで用を足して戻ったら大体OKボタンが表示されてるんですよね。

放銃したやつがちょっとキレ気味に「はぐりんはよOK押せ!」とか言って。


でもね、聞いてください。

この前ダブリーをかけたら追っかけリーチを食らって放銃しちゃったんです。

僕はあり得ないと思ってイライラしちゃったんですけど、みなさんはどうですか?

え?そんなことはよくある話だから気にしない、ですって!?

もしかしてあなた、釈迦ですか?

それとも小林剛(本物)ですか?

もしくは「聖人」と書いてまさとという名前ですか?



あろうことか、その時の決定的瞬間が保存してあったんですよ。

こんなことする人ってかなりの暇人かスーパードMかのどちらかですよね?

いやいや、僕がってことじゃないですよ?


恥ずかしいので掲載するかどうか迷ったんですけど、できれば見てほしくないです。

できれば、できれば見てほしくないです。

絶対に見てほしくないですけど、いいねボタンとチャンネル登録の方よろしくお願いします。



case1
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南1局、53300点持ちトップ目の親番。

なんか、三面張でテンパってるんですけど〜!

ツモれば対面を飛ばして終了です。


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って、おーい(゚Д゚)!?

147sのスジだけツモらないんですけど〜?

ぴえんからのぱおん(ノω・、)


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僕の147s8枚、はちまいいますから〜〜残念!!



case2
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東4局、36200点持ちトップ目の北家。

くっつきテンパイも入り目は微妙。

さて、リーチしますか?





60032.jpg

リーチしました(つω`*)

どこかの本に2や8はアガりやすいって書いてあったので。


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対面さんが強いところを通してきて、追っかけリーチ。

やばばばば。


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一発で掴んだ2pにロンの声。

えっとえっとえっと(あたふた)


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一発ついて満貫って、待ち良すぎじゃない?

ついてねえ、完全についてねえ。


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ぱ・ぱ・ぱ・ぱーぴんはここにいる〜(パーピンのテーマ)



case3
60073.jpg

開局の南家。

中暗刻の好配牌をもらっています。

さて、リーチしますか?





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え〜い、光ってるからリーチだあ。


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対面から追っかけが入ります。

あばばばば!


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一発で掴みます(´・ω・`)


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えーっと、これは一体何が起こってるのでしょうか?

期待値8000点のはずがマイナス12000点になってしまいました。


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6s1枚ズレてたわ、く〜〜〜!

ダブリー一発ツモ中ドラバンバン(>_<)



case4
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東3局、29000点持ち2着目の南家。

こ、これは絶好の赤重なりでチートイツのテンパイ。

さて、どうします?





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これは端っこで待ちましょう!

チートイツ奇数待ちツモアガリ理論です!



60244.jpg

なんでこ〜なるの!というわけで7700の放銃となりました(笑)

1mを使い切ってロンとな。さてはおぬし、打てるな?


60245.jpg

また1枚ずれてた(泣)

ホンイツトイトイになる未来の方が良かったのかもしれません。

結論:ダブリーから追っかけ食らうと一発放銃率激高


(文章にはフィクションが含まれています、画像は本物です)



ラベル:天鳳 立直 不調
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