2021年09月26日

天鳳における連風牌の雀頭は何符?

今回は連風牌(ダブ東・ダブ南)の雀頭について。

連風牌の雀頭は一昔前は4符というのが当たり前だったが、現在では2符というのが一般的になっている。


符計算の煩雑さを避けるためというのが理由だと思われるが、みなさんはどう思われるだろうか?

私は天鳳で打つことが多いため4符計算に慣れてはいるが、リアルで打つ際は2符計算を当たり前のものとしてやっている。


連風牌は自風と場風が重なった特別な風であり、その重みをトイツにも適用して符を2倍にするというのは極めて自然であって、大三元と四槓子の価値が同じといったおかしなルールバランスが多い中、至極真っ当で納得のいくルールではないかと個人的には思う。

ポンすれば2ハンと絶大な威力を発揮するのにトイツのままだと何も恩恵がないというのは少し寂しい気もする。

たった2符の差なのでたいした恩恵がないようにも思われるが、4符というとヤオチュー牌のポンと同じ符であり、他に役牌のポンが絡むと愚形ツモでテンパネとなり案外活躍する場面は多い。

まあルールがすっきりしている方が初心者もとっつきやすいし、それはそれでいいのかなとも思う。


ちなみに、プロのリーグ戦においてもこの扱いは若干違う。

私はプロの筆記試験の過去問を解いたことがあるのだが、その点数計算の際に間違えてこれに気づいた。

私ぐらいの歴になると麻雀についての問題で間違うことは少ないが、最近は協会などで一般教養等麻雀に関係のない問題があって驚いた記憶がある。

★連風牌の雀頭の符

4符:連盟Aルール

2符:Mリーグ、最高位戦、協会、その他もろもろ


連盟Aルール以外はほぼ2符扱いと考えて間違いないようだ。

それでは、天鳳においてはこの扱いはどうなっているのだろうか?

実戦例から見ていきたいと思う。



case1
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ラス目の対面が、親番でリーチツモ。

ドラはないが、これは何点オールだろうか?





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符ハネの1300オール。見た目より高い。

副底20符+4pの暗刻が4符+単騎待ちが2符+ツモ符2符+連風牌の雀頭4符=32符は繰り上げて40符。

つまり天鳳では連風牌の雀頭は4符となっている。



case2
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オーラス、9500点持ちラス目の南家。

3着目の下家とは3100点差と僅差となっている。

ホンイツのチャンス手をもらって、1枚目の北が出たところだが、さてこれを鳴く?





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ポンした。

これを鳴いてしまうと現状直撃条件となってしまうが、プレッシャーをかける意味で仕掛けた。

親が絶対にオリない2着目につき、リーチ棒などのチャンスもある。


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早い段階でテンパイを入れる。

が、現状直撃か赤5pのみの逆転条件。

唯一自力の赤5pツモに最終形を合わせ、あとは神頼みだ。


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南を持ってきたが、さてどうしよう?





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南単騎に替えた。

連風の南は4符なので、これをツモればぴったりテンパネ。

500・1000なら捲れない点差でも、700・1300ならギリギリ捲れる。

連風牌雀頭が2符か4符かはこういう場面で差がついてくる。


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7pをツモってきたが、さてどうしよう?





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南単騎は当然として、この7pはツモ切る。

上家から赤5pが出た際に食い替えができるように備えておくためだ。

4pとスライドしてしまうと、赤5pチーから南単騎のままにすることができず、58pのフリテンになってしまう。


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結局、下家以外の3人テンパイで流局となった。

南は親に暗刻でアガリ目はなかったが、下家がオリに回ったため、この局でひとまず3着捲りに成功した

積極策が奏功し、幸運にも3着で終えることができた。

僅差の際に割と使えるテンパネ狙いではないだろうか。



case3
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東3局、33000点持ちトップ目の親番。

連風牌の東がドラのチャンス手となっている。

対面の3mに長めのラグが入る。


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再度ターツ選択になったが、さてどうしよう?





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ここでカン3mを嫌った。

長ラグにはポンラグの可能性があるため、ターツ選択の根拠にはなる。

巡目的には危険度を考える必要があるため、4mから切る手はある。

が、5m引きがあるのと、36mを切りやすくさせないためにも、基本は2mから切る。


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ラス目の下家からリーチが入って、こちらにもテンパイが入る。

6pのポン材が安牌につき、ここはカンチャンでチーして6p切りとした。


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首尾よくツモることができた。

件の下家は3mがトイツの上、なぜか待ちがフリテンの36p。

おそらくコーツ系の構えからテンコシャンコしてこの最終形になったのではなかろうか。

それでは、これは何点オール?


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雀頭が4符で2600オール。

通常より1800点増しは随分とお得感がある。

ファン牌ポンから愚形ツモのこのパターンは、実戦でも良くみられるため恩恵に与れるケースは少なくない。


時代の遺産となりつつある連風牌雀頭の4符だが、微差が重要な天鳳ではこのように使える場面があるため、覚えておいて損はないだろう



ラベル:天鳳 符跳
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2021年09月19日

小四喜の作り方

久々に登場、手役の作り方シリーズ。

小四喜と言えば、配牌依存の手役というイメージが強い人も多いと思うが、工夫のしどころは色々とある。

雑に打っていると、河に種を並べて「小四喜だったな〜」なんてことも少なくない。

今回は、チャンスを逃さないためのポイントを紹介していきたい。


@小四喜は配牌4種4枚から意識する

一萬四萬七萬二筒五筒八筒三索六索九索東南西北

一見絶望的な配牌だが、実はこういう手がチャンスだ。

風牌は重なりさえすれば後は他力でいいので、この手に必要な小四喜の有効牌は実は3枚でいいということになる。

東→南→西とツモれば後は仕掛けるだけ。そう考えると案外難しくないように思えてこないだろうか?

数牌部分に期待できない分、風牌の重なりだけは逃したくない手牌でもある。

こういう配牌では安易に字牌を切り出さないことが重要となる。


A種がある程度揃ったらスルーは必要ない

大三元と違って小四喜は必要牌数が多く、警戒されにくいため、小手先のスルーは必要ない。

とにかく自分の都合で仕掛けていくことが肝要となる。


B3フーロを先に見せて相手の手を止め時間を稼ぐ

一索四索七索白ポン東東東ポン南南南ポン西西西

3フーロを先に見せてしまえば、相手の手は止まる。

手出しの一つでも見せておけば、相手は向かってこれないため、悠々と北ツモを待てばいい。

この段階まで到達することが難しいようにも思えるが、種さえ揃えば警戒されずにあっさり出てきやすい


C序盤で2枚枯れてしまってもあきらめない

2枚枯れが見えると確かにテンションは下がるが、同時に可能性が激低となることが周知される。これを逆用する。

首尾よく最終形が2枚枯れの単騎となった場合は相手の警戒もゆるんでいるため逆に出てきやすい。


D妄想力を具現化する

国士のようなバラバラの手牌の時に、わりと小四喜は候補から外れやすいが、バラバラな手牌ほど数牌に未練がないためひょんな可能性が生まれやすい

想像力を働かせて、最後までしぶとく食らいつく。あきらめない姿勢が大事。


それでは、どのように小四喜にアプローチしていけばいいのかを実戦例から見ていきたいと思う。



case1
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東3局、15800点持ちラス目の南家。

発をツモって9種となったが、ここから何を切る?





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9sを切ってホンイツへ方針決定。

次巡のツモが東の重なりで、にわかにザワザワしてきた。


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西まで重なってしまえば、完全にレールに乗った。

重なりさえ捉えてしまえば小四喜の敷居は思っているより高くない。


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も、上家リーチにアガられてしまった。

あの程度の配牌でも2種の重なりで景色が変わるため、数牌の並びが悪い手ではじっくりと可能性を追うことが肝要となる。


case2
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東2局、21000点持ち3着目の南家。

風牌が4種7枚、種が揃っている。


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当然のごとく仕掛けていって、テンパイが入った。

さて、どうしよう?





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取らずとした。

満貫あるのでこれでも十分だが、巡目が残っていることからチャレンジしてみた。

3pがポンしやすそうな場況の上、東が暗刻につき北がケアされにくいところが大きい。


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次巡6pをツモったが、さてどうしよう?





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さすがにこれは取った。

これを拒否するのは狙いすぎというもの。


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しかし、下家が満貫のツモアガリとなった。

北は全山で十分に狙う価値がある局面だったことがわかる。


case3
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開局の西家。

3フーロして出アガリ3900のテンパイだが、ここでドラを掴んでしまった。

下家の仕掛けに対して危険だが、さてどうしよう?





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ここは回った。

前巡6sを通しているので、3sは切りやすい。

ドラが切れないのであれば、周辺のくっつきに備える方が復活はしやすい。


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その後持ってきた北により、強烈に匂い立つある手役。

西は直前に河に放たれているため、ともすると?


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ほどなく出てきて迷うことなくドラ勝負とした。

3900なら止めるドラでも32000となると話は違う。


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が、惜しくも流局に。

下家の手にはドラが暗刻で紙一重だった。

最後ノーチャンスの3pはほぼ通るものの、下家が北を掴んでも出ないため慎重に着手した。

このように、回る過程で役満の芽が生まれることもある。



case4
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東3局、22100点持ち3着目の北家。

種は揃っているが手はやや重い。

ここから何を切る?





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7m切りとした。

ホンイツに行くのが定跡だが、カン6mが重く染めだとアガれない気がした。

逆にピンズは場況がよく、36pの受けは鉄板だ。


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狙い通りピンズが先に埋まり、さらにこのツモ。

東重なりを保留する愚形外しが上手くいった格好だ。


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終盤にようやくテンパイを入れることができた。

東は2枚切れだが、ツモがあればチャンスはあるでよ?


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が、ダメ。二人テンパイで流局となった。

かなり特殊な手順だったが、場況を的確に読んだことで最高の最終形に辿りつくことができた。



case5
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南2局2本場、8900点持ちラス目の西家。

3着目の対面とは15400点差とそこそこ差がついている。

配牌はなかなかに狙えそうな感じだが、1巡目にして南が2枚切られてしまった。

テンションの下がる展開だが、ソーズのホンイツを主眼に満貫を狙いたい。


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47sが後々急所になりそうなので、先に仕掛けた。

周りの仕掛けに速度を合わせるという意味合いもある。


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煮詰まってきたところで、待望の南を引き込む。

あとは西の出るタイミングにすべてがかかっている。


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やや時間がかかったが、待望のテンパイにこぎつける。

東と北が暗刻につき、地獄の南はあっさり出ても不思議はない。

胸のトキメキがとまらねぇ〜。


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が、ダメ。

親にツモられ、1000オールで決着。


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南は目と鼻の先にいた。

仮に対面が南を掴んでも、止まらなかったのではなかろうか?

わざわざ地獄待ちにする合理性がないもんな。

ともかく、場に2枚切れでもあきらめずに打てばこういうこともあるということ。



case6
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南2局、27100点持ち2着目の親番。

種が揃った好配牌をいただく。


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風牌は序盤に立て続けに出やすいため、こういう展開になれば圧倒的優位に立てる。

他家はノーテンを疑いながらも強くは押し返せないからだ。

この猶予を使って、いち早くテンパイまで持ち込みたい。

さて、何を切る?





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ここは大局観が問われるところで、7p切りとした。

ピン染め模様かつ、5p先切りの69pは出が期待できない。

場況的にもピンズの上は高い。

赤ターツを外してしまうと与えてしまう情報が多すぎて、待ちが一点級で読まれてしまうことも懸念事項だ。

役満をアガるためには、このターツ選択を絶対に間違えてはならない。

勝負所のターツ選択は、言ってみればDead or Aliveであり、間違えると奈落への入り口が待っている。


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ラス目の5mポンによって、垂涎の西が流れてきた。

神妙な面持ちでファイナルジャッジ(最後の審判)を待つ。


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時は来た。


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神は36sを選んだ私を選んだ!WIN!WIN!WIN!(錯乱)


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69pはツモ筋にはいなかった。

紙一重だったが、天鳳初の小四喜をアガることができた。



case real
real.36.jpg

トンキー先生の小四喜。

赤から仕掛けて裸単騎って、欲望の権化やん。。。

俺もう帰る…



ラベル:手役 役満
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2021年09月12日

ペンチャンでなくカンチャンでチーする形【染め手】

久々に登場の、晒しスキルだ。


今回はカンチャンで鳴くかペンチャンで鳴くかの選択について。

どちらかを選択できるということは、必然的に周辺部分は複合形ということになる。


役が確定しているなら、基本的には内に寄せてペンチャンで捌くのが有効となることが多い。


一筒二筒二筒四筒五筒六筒七筒九索九索西ポン中中中出る三筒

例えば、上記の手牌で上家から3pが出たとする。

この場合は外側をペンチャンでチーして手牌を内に寄せることで将来変化を見込むことができる

ペンチャンは発展性がないため、その部分を晒してしまえばネックが解消されやすくなる。

なので、役が確定しているフーロ手であれば、ペンチャンで晒すのが基本となる


一方、

一筒二筒四筒五筒六筒六筒七筒三索四索四索五索八索八索出る三筒

タンヤオにおいてはカンチャンチーが必須となる。

アガリトップで上記の手牌なら、3pをカンチャンチーすることでぐっとアガリに近づく。

24をチーして1が出てきたらこういう食い延ばしも含めてタンヤオを疑うことができる。

タンヤオは頻出する手役につき、こういったカンチャンチーの類例は実戦でもよく見られる。


また、

五筒六筒六筒七筒八筒八筒九筒一索一索西ポン中中中出る七筒

この形だとどうだろうか?

自身の受けや変化を考えると、68のカンチャンでチーするのがいい。

端の9pが残ってスライドがしやすく、場合によってはシャンポンの変化に取るなど柔軟性がある。

形が決まっているのであれば、横伸び・端寄りにすれば対応が効きやすい。

この形は頻出するので、カンチャンで鳴くべき形として覚えておくといいだろう。


このように、形によってどうすべきかというのは変わってくるわけだが、複合形の宝庫である染め手においてはその選択も悩ましいものが多い。

牌理で見ればペンチャンでチーした方がいいが、19を晒してしまうと手役がバレやすいなどといったジレンマを孕んでいるからだ。

そこで、今回は染め手におけるペンチャンチーとカンチャンチーの選択場面を集めてみた。

みなさんもどうするか考えながらご覧いただきたい。それではどうぞ。



case1
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東3局、原点まま3着目の親番。

8巡目にして手牌がタケ色に染まる。

リーチ!をかけようとしたがボタンが光らなかったのでどうやらテンパイしていないようだ。


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切り出した発をポンされ、上家から出てきたのは3s。

これが急所中の急所であることはなんとなくわかるが…。

さて、どう鳴く?





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カンチャンで晒した。

どっちで鳴くと何が出ていくかを考えると答えが出やすい。

ペンチャンでチーしてしまうと4sが余るが、カンチャンなら1sで済む。

危険度の高い4sを使い切るという観点から、ここではカンチャンチーが正解だとわかる。


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何待ちかわかるだろうか?


258369sの六面張だ。

しかも9sなら一通のおまけつき。

麻雀打ちならば誰もがこの最終形を目指していると言っても過言ではない。

期待で胸が風船のように膨らんだ。


61667.jpg

が、ダメ(;´Д`)

どっち切っても当たりなんて厳しいじゃあーりませんか?の1000点。

この最終形を成就させられないなんて、痛恨の極み!

この場合は、端を見せないことでチンイツがバレにくいこともメリットとなっている。

悔しさをバネにして、この半荘はトップを捲ることに成功した。



case2
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南2局、37300点持ち2着目の南家。

トップ目の上家とは僅差となっている。

ダブ南トイツでホンイツも狙えそうな手牌のところ、上家から急所の3pが出た。

さて、どうしよう?





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カンチャンでチーした。

ペンチャンで鳴いてしまうとせっかくのダブ南が出にくくなってしまうのが一つ。

それから連続形の性能だが、どちらで鳴いてもそれほど差がないようにも見えるが…。


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このツモだ。

端寄りの連続形にしておくことで、この重なりの魅力がある。

ペンチャンで鳴いた場合、最終形は4pと南のシャンポンとなってしまう。

これは明確に差のある最終形ではないだろうか。


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これを捕らえて、2000のデバサイ。

この局をすんなりかわせたばかりかトップ捲りにも成功。

そのままトップで逃げ切った。


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ふと山を見るとあることに気づく。

そう、1pを捕らえていなければ親が2pをツモり逆に1000オールのアガリとなっていた。

これが1巡の恐ろしさというやつである。

親がアガっていたら結果は全く違うものになっていたとしてもおかしくない。

ホンイツの場合は横伸びの牌姿を端に寄せるのも効果的であるということだ。



case3
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南2局、7400点持ちラス目の南家。

親が2フーロしていて、トップ目の対面からリーチが入っている

上家から3sが出て、これを鳴けばテンパイに取れるが…

さて、どう仕掛ける?





65974.jpg

カンチャンでチーした。

もちろん、手牌の伸びを見てペンチャンでチーすべきだというのはわかっている。

24sから5sをツモれば現物の6sで2倍チャンスでもある。

しかし、そこまで匂いのない染めの気配をここで醸してしまってもええんか?

現物の3s、今なら拾うことも可能なのに、変に警戒されたらタマランチ!


65975.jpg

時は来た。

リーチの対面が4枚目の3sを掴み、8000の御用。

対面の待ちは25sにつき、変化が即放銃になる形、つまりごちゃごちゃ考えていたことは無為だった。

とにかくラッキーなアガリで3着浮上に成功したが、この半荘は健闘むなしくラスだった。


65976.jpg

ペン3sでチーした場合、上家から5sチーして食い延ばすこともできる。

親はあまりオリそうもないので、これがまったく期待できないというわけではない。

しかし、ここで注目すべきは下家の手牌だ。

下家は何かで回ることになれば3sは結構な確率で出そうに見えないだろうか?

手牌変化は単なる期待であり遅攻的、ここはサッと拾うことが急務であるから速効性を重視すべき局面に見える

特に鳳凰卓のような変化に敏感な打ち手に対しては余計な警戒心を持たれないようにしたい。

というわけで、この選択で良かったのではないかと思う。


今回紹介したケースでは、ペンチャンで仕掛けることで染め手の気配が漏れるということもそれなりに判断材料になっている

これは特に上級者との対戦において考慮しがちな要素ではあるが、ひとつ間違うと大魚を逃すということにもなりかねない。

私自身も読まれることを嫌ったがためにアガリを逃すということを何度も経験している。

相手の思考は自分ではコントロールできず、自分でコントロールできるのは自分の手牌であるので、特にフラットな局面では手牌をしっかりと伸ばしていくべきだと私は考える。

策士策に溺れる、ということにならないようにそのへんのバランスを上手く取っていくのが重要ではないだろうか。



ラベル:天鳳 鳴き 晒し
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2021年09月05日

遠い三色の芽 序盤は追ってよし

スピード重視の現代麻雀においてとかく手役というのは軽視されがちだ。

特に赤入り麻雀では、端絡みの三色・チャンタ系は今や「死役」と言っても過言ではない。


苦しい受け入れを見切って、内に寄せる打ち筋は基本的には正しい。

しかし、最初からないものとして考えてはいないだろうか?


赤入り麻雀の台頭は一見、打点のインフレ化をもたらしたように見えるが、配牌による格差を助長したという見方もできる。

赤やドラのある打ち手は全力で突っ込み、何もない打ち手は震えながら手仕舞いする。

現実世界と一緒でこの格差の拡大は、駆け引きの妙味を損なわせているということもできる。

押し引きのメリハリが大きくなった分、麻雀のゲーム性も淡白になったと言えるかもしれない。


持たざる者に必要なものは何か?

それは創意工夫である。

点棒が必要になってから焦っても遅く、そのために必要なのが原点回帰の構想力だ。

せめて、ロンと言われることが少ない序盤ぐらいは遠い手役を夢見てもいいじゃない。

6巡目ぐらいにダメだったらあきらめるぐらいでも十分にバランスは取れる。

フラットな時こそ、手役の可能性を追うという工夫が、わりと侮れない差になると私は思っている。


それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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南2局3本場、9600点持ちラス目の南家。

3着目の対面とは8300点差となっている。

配牌はまずまずにつき、このへんで差を詰めておきたいところ。

中の機動力はあるものの、赤やドラがなくパンチの足りない手となっている。

一打目から選択となったが、さて何を切る?





61402.jpg

9m切りとした。

手なりなら8s切りだが、678の三色を見つつこの着手とした。

トイツ2組につき効率的には問題ないが、カン2sが埋まったらややちぐはぐな手組みとなる。


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狙いのカン7sが埋まり、ぐっと手が引き締まる。

三色が現実的に狙えるラインになった。


61404.jpg

ぐぅ!なカン7mツモ。

これはいよいよやる気が出てきた。5s切り。


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ベストオブベストの中を引き込み、即リーチ。

トップ目が脅しの加カンでこれはぜひともアガりたい。


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しかし、二人テンパイで無念の流局(;´Д`)

親は全ツで応戦も、掴み合いとはならなかった。

脇の手を見るに、69pは山にたくさん残ってたっぽく惜しかった。

親テンパイなら局進まずに差が縮まるからまあいいか。

この半荘は執念実って3着捲りとなった。



case2
61738.jpg

東2局、23000点持ちラス目の北家。

かなり整った手牌から絶好の赤5mを引き込んだところ。

赤1あるなら手役にこだわる必要もないが…

さて、何を切る?





61739.jpg

5s切りとした。

一見345が近そうな手にも見えるが、実はこの手の本命は789の三色なのだ。

麻雀にありがちな錯覚ではないだろうか。


61740.jpg

そして、狙いの7mを引いてきた。

さて、何を切る?





61741.jpg

4p切りとした。

25pが良さそうな場況につき悩ましいが、5mが赤となればこれはもう決断の時。

6mが二度受けにつき、テンパイチャンスとしては嫌われやすい牌姿。

だがこの形は、安目の6mが入っても三色テンパイとなる珍しい形でもある。

昔の何切るではマジョリティとなっていたのがこの34p落としであり、昭和の麻雀フリークなら記憶の片隅に刻まれているのではないだろうか。


61742.jpg

だっふんだ、のド高目ツモ。

この仕上がりなら勢いリーチでもいいが、両面ターツ落としが目立っているのでここはダマに構えた。


61743.jpg

これを対面からいただいて、7700。

たった1枚の8m残しがこのアガリに結びついたとなれば威力は絶大。

守備力との勘案で8mをどこまで引っ張るかは難しいが、手役を蔑ろにしない姿勢が活きた格好だ


61744.jpg

山を開けてみると、やはりツモ筋に36mはいた。

トップ取りのリアルなら勇んでリーチでも問題なさそうだ。

終盤の3mにつき紛れもあるので、ここはこれで良しとしよう。

この半荘は2着だった。



case3
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南2局1本場、22100点持ち3着目の南家。

全体は割と僅差でまだまだ予断を許さない。

こちらは一通とドラのくっつきを目論んでいたところ、最悪のカンチャン待ちが出来あがってしまった。

さて、リーチする?それとも?





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テンパイに取ってダマとした。

これはなかなか難しく、取りづらい選択の一つではないだろうか。

一通を見たいのはやまやまだが、2mのくっつきはイマイチだ。

それならば、36m引きのタンヤオ変化を見つつ、48s引きの両面変化に対応できる構えとした。

裏目の3mがタンヤオとして機能するのも悪くない。


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9pを引き込んで、どうしよう?





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6p切ってダマ続行とした。

タンヤオ変化との勘案だが、これは明らかに三色変化の方が破壊力がある。

9sが有効牌として機能するのも大きい。


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間髪入れずに三色変化となる9sを引き込み即リーチ。

タンヤオか一通狙いだったはずなのにどうしてこうなった?の嬉しい誤算。

時代はモロ引っかけじゃあ。


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まっすぐに攻めてきた親から出て、裏1の8000。

あの苦しいカンチャン待ちからまさかこの最終形になろうとは。

こんなのたまたまだと言われるかもしれないが、実際たまたまなんですよ。

たまたまを結果に結びつけるために、考え続けることが大事なんですよ。

たまたまさえあれば男は生きていけるんですよ。

手役の意識というのは思考を継続するための潤滑油になりうる、ということが伝わったのではないだろうか。


二手先を読む必要はなく、一手先の手役を丁寧に見る。

手役を狙う意識を持つことは、思考を継続する習慣にもつながる。

このことは、麻雀の大局観を養う上でも重要な意味を持っているのではないだろうか



ラベル:天鳳 手役 三色
posted by はぐりん@ at 00:00 | Comment(6) | 手役狙い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする