2014年08月04日

わざ降段の是非

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つい先日まで十段という誇らしい身分にいたのもつかの間、
到達から1ヶ月足らずの現在、九段ポイント45pt/3600ptというていたらくである。


特上の場合はポイント効率が悪いので、
1ラスの損失補填をトップ率で補っていかないと現状維持は難しい。

ところが、トップは運がなければ取れない

段位の性質上、ラスのリスクを顧みずにトップを狙ってくる打ち手も多いため、
ラス回避主眼になるとどうしてもトップ率が低くなってしまう。
これが特上で高段位を維持するのが難しい理由である。



さて、このぐらいのポイントになって取りうる手段に「わざ降段」というものがある。
巷ではこのわざ降段をめぐって様々な議論が展開されているようだ。

今回はわざ降段に関する俺自身の私見について述べてみたい。


わざ降段は確かに、天鳳段位戦の頂点「天鳳位」を目指す上では最も効率のいい行為だ。
ラスが圧倒的な敗者である天鳳において、
自分の名誉をかなぐりすててまでストイックに降段できるそのいさぎよさには、
ある種のかっこよさすら感じる。

わざ降段のメリットを十分理解した上で、
かつ打牌や順位戦略は個々人の自由だという前提は承知の上で、言わせてもらう。


わざ降段は「天鳳」というゲームにおいては正しい行為であるが、
「麻雀」においては正しくない行為である
と俺は考える。


つまり俺自身はしない。
わざとラスをひくなど恐れ多くてできない。


麻雀とは終わりなきマラソンのようなものである。

途中で走るのをやめたり、歩みを止めたりするものが、
最後ゴールテープが見えた瞬間の競り合いに勝てるだろうか?

その瞬間だけに力を出そうとしてもそう都合よくいかない、それが「流れ」というものである。


それと同様に、わざとラスを引くような打ち手に、
最後麻雀の神様は微笑むかといったら、微笑まないと俺は考えるからである。


最強戦の決勝オーラス、あがりトップの局面。
わざ降段をした打ち手にあがりきれる手が入るだろうか?


もう少し科学的に話すと、
麻雀の道義に反する「わざとラスを引くという行為」というのは、
結局その人の疵(きず)になる。

最終最後の局面で、本人が無自覚であろうとそういう疵が深層心理で作用して、
選択ミスをしてしまったり、あるいはその疵を咎められるのではないかと考えるのだ。

とんでもなく非科学的で突拍子もないことを書いているようだが、
案外人間の精神構造などこんな風に脆弱にできているものだ。


だからこそ、常日頃から麻雀においても実生活においても、
仁義を大事にして相手に借りを作らないこと、
自分に嘘をつかずに真摯な一打を放っていくことというのはとても大事なことだと思うのだ。


話が飛躍しすぎて恐縮だが、
結局のところ何が言いたいのかというと、
自分はわざ降段は流れが悪くなるのでやらない、とそういうことだ。


十段に返り咲いたとき、
一番自分で意識していたのは「海より深く打つ」ということだった。

とにかく好調を維持するために、どうすればいいかを自分なりに模索し、
深く打ってそれでラスになったのなら本望という考えに至っていた。

現実は厳しく、結果には結びつかなったが、
このように麻雀に運命論的な考えを結びつけるのも、
興趣があって面白いものである。



ラベル:天鳳 思想
posted by はぐりん@ at 12:42 | Comment(6) | 思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自分も特南専門なんですが僅か150戦くらいで八段1800p→七段275pまで落ちてげんなりしてたんですが、はぐりん@さんの負けっぷりを見て少しやる気が出ましたw
Posted by 流れはある! at 2014年08月07日 11:43
>>流れはある!さん

自分の負けっぷりが励みになっているようで何よりです(笑)
段位が下がるとブログに説得力がなくなるのがたまにきずです。
Posted by はぐりん@ at 2014年08月07日 23:18
はぐりんさんの文章普通に面白いんで降段してもばんばんブログ更新してください(*´ω`*)
Posted by at 2014年08月09日 02:19
>>名無しさん

ありがとうございます!
そう言っていただけるとやりがいもあります。
Posted by はぐりん@ at 2014年08月09日 19:32
はぐりんさんのような、この正当な考えが、

主流になってほしいです。
最強戦のオーラスの例え、とてもいいですね。

僕もワザ後段する人に麻雀の神様がいたとしたら、

決して微笑まないと思います。
Posted by 匿名 at 2014年08月11日 19:08
>>匿名さん

ありがとうございます。
現代風の麻雀観からは主流派になりにくい主張ではあるかと思います。
けれどもきっとわざとラスを引くことに抵抗感を感じる人も多いような気もします。
Posted by はぐりん@ at 2014年08月11日 23:18
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