2014年11月16日

100点を笑う者は100点に泣く

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テンパイからの放銃が3度と、苦しい展開を強いられ、
ラス目で迎えた南3局北家の自分。

点棒状況は自分から順に、10000、20000、38200、31800。


好手牌から中盤のツモが空振り、ジリジリしていたところ、
3着目の親に続いて、2着目の上家からもリーチが入る。

さらにその同巡、俺の手にもテンパイが入る。
赤5mはかなりきついところだが、さてどうする?





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当面のライバル、下家の親リーチのみならばぶつける算段だったが、
2件に対してこの赤5mはさすがに切りきれない。

放銃が致命傷になるのはもちろんだが、
2件になったことにより、
親の放銃や親っかぶりなど3着目との差が縮まる可能性が高まったことも、
5m切りを思いとどまらせる理由としては十分だろう。


復活の可能性があるので、かなり安全な2p切りを選択した。


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次巡、親の捨て牌に5mがあっさり顔を出し、
さらにラス牌の2pをまさかの引き戻し。

こうなったら、当然の追っかけリーチだ。

例えばこれが3pツモなら超好形だがフリテンとなり、迷いが生じる。

いわゆる場況が味方して、攻めの後押しをしてくれている状態であり、
非常に手応えのある追っかけリーチだった。


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ところが、1枚もツモ牌をめくることなく決着がつく。

あがったのは上家で、ラス牌の赤5sをツモって2000・3900

感触が良かっただけに、いささか拍子抜けする結果となった。


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ラス目のまま迎えたオーラス西家の自分。
点棒状況は自分から順に、7000、15100、36200、41700。

3着目の下家とは8100点差という難しい点差になっている。


トイツ手主眼に手組みを進めたところ、
10巡目に待望のドラを重ねて、チートイテンパイ。
この1牌によって、ラス回避が俄然現実的になってきた。


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次巡、持ってきたのは生牌の中。

様々な選択肢があって難解だが、さてどうしよう?
場況も踏まえて考えていただきたい。





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俺が選択したのは、中ツモ切りダマテン続行だった。


南家の仕掛けはオタ風の西ポンで、場に出ていないファン牌は白と中のみ。
場況的に中はトイツ以上で持たれている可能性が高いといえる。

現状、下家との点差が8100点差で、ツモ直条件なのだが、
上家からのトイツ以上落としを狙ってリーチをかけたところで、
リーチチートイドラドラは8000点で捲れないことには変わりない。

むしろ、出されてしまっては困るのだ。

かといって、中待ちのダマに構えたところで、結局は出にくい牌であることに変わりはない。

一方の8pも、ピンズが場に高く、いい待ちとは言えないが、
中との比較でどちらがトイツ以上で持たれている可能性が高いかといったら、
この場況では中の方が高いような気がする。

また、俺の捨て牌には4巡目にして5pが切られており、
8pは若干盲点になる。
下家からの出はなかなか期待できないとは言っても、
どちらかというと中よりは切りやすいのではないだろうか。


つまり、ダイレクトに逆転するなら、
トイツ以上で持たれていそうな中は見切った方がいいと判断したわけだ。


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俺の切った中に、ラグはかからず、
あろうことか次巡、親から中切りのリーチが入る。
中待ちリーチなら一発で、裏を見るまでもなく逆転していたわけだ。

そして上家から合わせ打ちの中が出る。


俺の読みを嘲笑うかのように逆の目が出てしまったわけだが、
同巡に9mをツモってさてどうしよう?





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俺の選択は8p切りダマだった。

場況からマンズの上はかなり安く、
あがりを見るなら当然の8p切りなのだが、
リーチ者の捨て牌に6mがあり、
もしかしたら9mの直撃があるかもしれないと考えた。

マンズの上は安いのに9mが生牌というのもなんとなくリーチを思いとどまらせる理由の一つだったが、
リーチ棒が出て全方位出あがり可能なら、
即リーチの方が若干勝っていたように思う。


リーチ者から出あがりできないのがやはり痛すぎる。


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次巡、決断のリーチに踏み切るも、この5pが刺さる。

明らかに今テン、明らかに4枚目とわかる牌での放銃。
3着目を捉えられそうだっただけに、げんなりな終局となった。



この半荘、俺がラスを引いた背景には、
前局の結果に微妙なアヤがあった。



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南3局、上家のあがりは2000・3900と、従来型点数計算方式だ。

これは天鳳の一つの特徴でもあるが、仮にこれが切り上げ方式だとどうなっていたか。

2000・4000で、オーラス俺と下家の点差は8000点差となる。

8000点差ならば、満貫出あがり同点頭ハネで3着浮上。

つまり、あの中単騎の場面で俺は間違いなく中待ちリーチを放っている。


そう考えてみれば、場況が味方して出したリーチ棒や、
上家のこのあがりに裏ドラが乗らなかったこともその点差を生んだ一つのアヤである。


時と場合によって、100点という差があまりに重い条件を生んでしまうのが、
麻雀の理不尽さであり、面白いところでもある。


100点の重さを噛みしめ、100点に感謝する。
あとは淡々と打つだけである。



ラベル:天鳳
posted by はぐりん@ at 19:31 | Comment(4) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ふむふむ 深い内容でとても面白いです
Posted by at 2014年11月17日 13:04
>>名無しさん

ありがとうございます!
Posted by はぐりん@ at 2014年11月17日 18:31
赤5mを切らないということは5mにくっ付けて和了りを目指す訳ですから、頭の2pではなく直前に通った7pを切るかあるいは4pを暗槓して大きな横移動狙いが面白いと思うんですがどうでしょうか??
Posted by at 2014年11月18日 14:23
>>名無しさん

確かに、7p切りの手筋はありますね。
ただ、上家に対して8pがかなり切りづらいので浮かせないようにしたというのはあります。

4pアンカンはこの時点では全く考えていません。
これだけの連続形ですから、ギリギリまで自分のあがりを見るならカンしない方が得策だと思いました。

僕の雀風的に、ラス回避のためだけに場を荒らすのって抵抗があるんですよ。天鳳的には正しいけれども麻雀的にはどうなのかと。

なので2件リーチに対して後手を踏んでるのにカンというのは基本的にないですね。

この場合、あがりも見込めるから確かにあるんですけど、横移動はあくまで二義的なもので、自分のあがりが一義なので、受け入れを狭めてまではしませんね。

面白い着眼点をありがとうございました。

Posted by はぐりん@ at 2014年11月18日 17:03
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