2015年09月13日

純チャンの作り方

手役の作り方第3弾、今回は純チャンだ。


赤5全盛の昨今の麻雀においては、純チャンやチャンタという手役の存在意義は薄れており、
天鳳でもそれは例外ではない。

赤5が含まれている場合、一色手は2種の赤5が、チャンタ系は3種の赤5が使い切れないため、
点数効率という観点からはこれらの役は赤5麻雀にそぐわない
と言える。


チップのないネット麻雀ではリアルよりも使い勝手はあるが、
どちらかというと苦しい手牌に役をつけるためのかわし手の意味合いが増しているような気がする。

天鳳においても内に寄せて赤を使い切る手組を想定するのが基本となり、
序盤からチャンタ系の決め打ちをしない方が有効であることが多く
このへんがトイツ手との大きな違いであると考えている。


そのため、赤なし麻雀に比べて出現頻度はかなり下がるわけだが、
逆に言うとだからこそ、狙える場面ではきちんと捕えられるかに技術差が生まれやすい

手役の性質上、チャンタ系は上手く仕上がれば三色などの手役も絡みやすく、十分な打点が見込める。

赤5とのバランスをとりながら、いかに仕上げるか。
純チャンを作るためのポイントは以下のとおりだ。


@シャンテン数を上げずに形を決める

チャンタ系をソツなく仕上げるためには、安くなる受け入れを拒否し、
嬉しい受け入れのみの形に決めてしまうのがいい。
例えば、778sと持っていたらシャンテン数が上がらなくても7sを1枚はずして78sの形に決めたい。


A雀頭がない場合、愚形ターツよりヤオチュー牌残し

純チャンの肝は雀頭であり、ここがすんなり決まっていれば無理なくあがりやすい。
仕掛けるにしても、雀頭が安定していれば、フィニッシュにつながりやすい。
純チャンが狙える牌姿の場合、愚形ターツより孤立19牌を大事にすべきで、
最終形は単騎待ちでも良い。


B純チャン確定なら好形を嫌ってよし

純チャン不確定なら受け入れ重視でいいが、確定なら両面ターツを払う価値はある。
仕掛けによってもあがりを見込めるのも大きなメリットで、それなりに打点も伴いやすい。


Cスライドでの変化を見逃さない

基本的には赤の受け入れを重視するが、
場合によっては純チャンの変化を重視すべき局面もある。


D純チャンも手なりで作るのがベスト

すべての手役は自然な手順で作るのが理想だ。
手役は無理に狙うものではなく、手順に自然についてくるものというのが現代麻雀の認識だ。
純チャンもこの例に漏れない。



それでは、具体的に実戦例から見ていこう。


@シャンテン数を上げずに形を決める

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東4局、親番の配牌。
国士が早いか、純チャンが早いか。

これぐらい形が決まっている配牌であれば、チャンタ系に方針を決めるのもありだ。

中や白から切る手もあるが、素直に南から切った。


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雀頭がないところ、8sをツモったが、さて何を切る?





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この8sはツモ切った。

いくら雀頭がないからといって、さすがにこの8sを雀頭候補にするのはつまらない。


ドラのない手では、テンパイ効率を重視したところで安手になる可能性が高いため、
シャンテン数にこだわらず、嬉しい受け入れを残すのが純チャン作りのコツだ。



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純チャンの肝は雀頭であり、この9m重なりはかなり嬉しい。

こういうケースでは、8mツモでフラフラしないように、9mの雀頭を決めてしまうのがいい。
よって、7m切り。

引き戻しの8sを残しているのは、純チャンにならなくとも三色のイーシャンテンだからであり、
明確に三色が見える場合などは、決め打ちせずに妥協することも考える。


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ベストのイーシャンテン形から、及第点の9mツモでテンパイ。

絶好の9s狙いで即リーチに踏み切った。


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ラス目の下家から追っかけが入るも、高めを捕らえて12000で終了。


8s先切りの強欲打法が結果的には上手くいった。



A雀頭がない場合、愚形ターツよりヤオチュー牌残し

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南1局の西家。
789が明確に見える手牌をもらって、1pツモ。

さて、何を切る?





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ここでは4mを切った。

この手牌の肝となるのは雀頭であり、
789の三色にしろ、純チャンにしろ、ソーズの一通にしろ雀頭がどこかに必要だが、
唯一カン3m埋まりだけはまるで嬉しくない

それならば、最終形が単騎になったとしても1pは利用価値がある。


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上手く1pが重なり、はっきり純チャン三色の形が整った。

7sの布石にもなるし、ここで4s切り。


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言うまでもなく、この7pはツモ切り。


このように、チャンタ系の手役狙いはその性質上、
牌効率を重視するメリットが少ないケースが多く、
だからこそ先切りの外側やスジが信用できない。

赤なし麻雀では特に意識すべき傾向と言えるだろう。


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しかし、このドラ6pはさすがに残す。

赤5pのロスが大きいと考えるからこそ残すわけで、
赤なしならドラであっても6pはツモ切りも十分にありうる。


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絶好のペン7sを引いたが、さてどうしよう?





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終盤につき、天鳳ではドラ切りダマが良さそうだ。

7p先切りしているとはいえ、リーチをかけてしまうとドラまたぎの58pはかなり出にくい

ドラ切りが8pの迷彩になっているとは言えないが、
親の現物に8pがあり、ダマならあっさりあがれても不思議ではない。


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テンパイの入っていた上家から出て、8000。

リーチならおそらく止められていただろう。


天鳳ではリーチに対しては何も出てこないため、
高打点愚形ダマはそれなりに有効だ。

1p残しのファインプレーがなかったら、
ごく平凡な手となり、あがれていたかどうかも微妙だった。



B純チャン確定なら好形を嫌ってよし

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東2局、西家。
9pツモってイーシャンテンとなったが、何を切るか?





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ここでは、6sを切った。

ポイントは純チャン確定となる9pツモであるというところで、
これが6pツモならいずれかのペンチャンを払っている。

受け入れ枚数は減るものの、破壊力は十分で、仕掛けも効く。


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早速上家から2枚目の3mが出たが、これを鳴く?





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これは鳴き無しでスルーした。

場況から3mは2枚切れでもそれほど悪くないと思っている。
むしろ3pチーから入った方があがりやすいと思っている。


メンゼン派なら当然のスルーだとは思うが、
あと2巡遅かったらチーだ。


自分の捨て牌はマンズが高いので、
4mはツモ切りとした。


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ラス目の下家からリーチが入って、一発目に赤5mを持ってきた。

さて、どうしよう?





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さすがに行ききれず、現物の1mを切った。

赤でなければ9s切りでお茶を濁すのもありだが、
3mスルーした直後のリーチだけにかなり分の悪い勝負と判断した。


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しかし、3pをツモった挙句、3mであがり逃し。


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結局対面のリーチ宣言牌に下家がロンで2600。

スルーの構想が正しかっただけに、
このあがり逃しは悔しすぎる。


憎むべきは一発目の赤5mだが、
純チャンは赤との振り替え、スライドが100%効かないため、
受けが効きづらいというリスクがあることに留意する必要がある




Cスライドでの変化を見逃さない

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東3局、西家の配牌。

カン6pが入って引き締まったが、安い。


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8p引きで少し難しい牌姿に。

ここでは、ピンズの一通とわずかに123の三色を見て5sを1枚ほぐした。


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狙い通りに2sツモ。

対面が明らかにチャンタ模様なのでここで5p切り。


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1sをツモって、12pペンチャン落としの方が普通だが、
対面の最終手出しが1pなので2pが少し切りづらい。

構想通りの123三色なので、手順で56sを落としていくことにした。


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なんと9pをツモって純チャンへと手変わりした。

69pは対面の本命なので、とりあえず西から切る。


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ズバリ3pをツモってテンパイ。

6pを親に放銃する分には安いので、ここは当然の勝負。
打点の差が激しすぎるが、ダマにした。


親の最終手出しが2mであまりあがれる気がしないが…


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直後に対面から高めが飛び出てデバサイの12000。

対面は中トイツペン3mテンパイからの中ポンで、1m単騎からの放銃だった。


配牌からの手牌の変わり様に注目してほしい。
構想によってはあの手が純チャンに化けることもある。
スライドは場況にもよるが、2手で3ハンUPするなら積極的に狙ってもいい。


これだけ感触のあるあがりがありながら、この半荘はなぜかラスだった。



D純チャンも手なりで作るのがベスト

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開局の配牌。ドラ受けもあり、かなり整っている。


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ここ引いたら勝ち確定、の3mツモ。


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無駄ヅモなく、ご丁寧に純チャンまでついている。

文句なく4m切りリーチ。


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ド安めツモ〜〜〜!


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これがまさかの裏3で簡単なハネ満。


毎回これぐらいツいていたら楽なのだが、
狙って作るイメージのある純チャンも、
手なりの結果、自然にできるというイメージで狙っていくのが現代麻雀にはちょうどいいかもしれない




ラベル:天鳳 手役
posted by はぐりん@ at 21:32 | Comment(4) | 手役の作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 このブログでマージャンを勉強させてもらってます。おかげで、天鳳の成績が極端に上がりました。ありがとうございます。
 さて質問なんですが、最後のケースで6pがドラでなければダマにしていましたか?もしそうならば、その途中に6pをツモってきたら、6pツモ切りのフリテンリーチにしますか?自分はこのようなケースはすごく迷うのですが、率直な意見をいただければ幸いです。
Posted by at 2015年09月14日 21:14
>>名無しさん
おぉ、極端に上がっただなんて嬉しいですね。
こちらこそありがとうございます。

最後のケースはドラが6pじゃなくてもリーチしてますね。
開局で制約がないですし、自分の捨て牌は情報がなく、9pぐらいは出てもおかしくはなさそうです。

仮にダマにした場合、6pツモでのフリテンリーチはなくはないんですけど、それが嫌だからこそのリーチなんですね。
この手がピンフのみの端がかり69p待ちだったら、即リーチするじゃないですか?
この手を400・700ツモやフリテンリーチにするくらいなら、安目でも喜んであがっちゃおうというリーチなんですね。


これは東1のフラットな状況だからというのもあります。
南場だったり違う点棒状況だったらダマにすることもありそうですが、東1なら大体リーチでいいと思います。
Posted by はぐりん@ at 2015年09月15日 00:41
上から2番目の1279m12389p13788sの形からだと、自分だと7sを切りそうです。7sを切る理由はチャンタのターツが5つあるため、打7sとしてもチャンタを目指せる点と、3mと2sを引くと三色のイーシャンテンが組める点。ただ打8sとしても1m、1pを引いた時に789の三色。9m、9p引いた時にチャンタのターツが手厚くなるという利点を考えると、打8sの方が良さそうですね。どうしてもターツが揃っていると、ターツを固めて、守備力を高めることを主流にしている自分には、三色イーシャンテンの価値を高く見積もる傾向があり、部分的に修正を加えないといけないかなと感じを受けました。
Posted by 国家最終戦力 at 2015年09月23日 00:25
>>国家最終戦力さん
なるほど。ドラ1あるならまた変わってくるかもしれませんね。
点棒状況的にはある程度ゆったり構えられるのと、8s切りって仕掛けまで考えると速度的にも落ちていない気がします。
雀頭をなくすシャンテン戻しは僕もなかなかしないんですけど、チャンタ系だけは例外なんですよね。
Posted by はぐりん@ at 2015年09月23日 22:56
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