2015年09月20日

本手の最終形かつ先制リーチの危険牌待ちは追っかけでぶつける

表現が複雑に見えるかもしれないので、
これは具体例から見た方がわかりやすいだろう。

具体例の後に重要ポイントを挙げていく。


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東4局、24900点持ち僅差の2着目で迎えた西家。
対面の親がトップ目で、今2フーロ目を入れたところ。

自分の手も7mツモでタンピンのテンパイが入ったが、
さてどうしよう?





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ここではダマに構えた。

リーチでも別段問題なさそうだが、
急所を捌いた親はテンパイの可能性はそれなりに高そうだし(実際テンパイ)、
親に注目が集まっているのでダマなら8sをさらっと拾えそうだ。

また、25pツモでの567変化やまさかの赤5mツモなど、
ダマでの嬉しい変化がわりと多いことも理由としてはある。


リーチならあがれれば決定打になるが、
親は安いとは限らず、真っ向勝負になるとギャンブルの要素が強くなってしまう。


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下家からリーチが入った一発目に、極上のツモで三色へと手変わりした。

さて、どうしよう?





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これは追っかけリーチといった。

ダマでも安目7700、高目ハネ満になったわけで、
さっきのがダマでこれがリーチとはあべこべではないかと思うだろうが、
これにはれっきとした理由がある。


まず、この手をオリるという選択肢はあるだろうか?

どれだけ守備派の人でもおそらくないだろう。
絶対にオリないのなら少しでも自分のあがり率を高める選択をしたい。


下家の捨て牌は4sが早めに切られていて、
自分の待ちの58sは下家のリーチに対してかなり出にくい捨て牌相となっている。

なので、ダマでも上家から出るということは考えにくい。


次に、自分がダマに構えた場合、対面の親はどういう対応をするか?
打点や待ちにもよるが、リーチが1件だけなら親はつっぱってくるかもしれない。

親が押し返してきた場合、結局3人でめくり合いしていることになり、
誰かがあがった場合に占める自分のあがり確率は1/3
ということになる。


しかし、2件リーチだとどうだろう?
親は現状トップ目なので天鳳なら無理しない選択に傾きやすい。
親がオリてくれれば、下家とのリーチ対決ということになり、
決着に占める自分のあがり確率は1/2になる


親が俺に放銃というパターンが消えるので、あがり率自体は劇的には上がらないものの、
この勝負手をものにするために参加者は3人より2人の方がおそらく都合がいい(1人だとまた微妙だが)。


つまり、このリーチは親をオろすためのリーチだ。
仕掛けにプレッシャーをかけて紛れを起こしたり、勝負が長引いたりすれば、
それだけ自分の勝負手の成就率は高まると考えられるのだ。

もちろん、1対1になれば自分が下家に放銃する確率も高くなるわけだが、
そのリスクを背負ってでもこの手には勝負する価値があると、
リーチをかけた方が得である、と判断したのである。


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結局、高目5sをツモあがり、4000・8000の決着となった。


2件リーチによって、狙い通りに親はオリてくれたのだが、
下家の手と親の手の内を見てほしい。

親がつっぱっていたら9sが下家に刺さり下家のあがりとなっていたことがわかる。

親はテンパイ時25s待ち高目三色の5800であったことから、
リーチが1件ならツッパってきた可能性はそれなりに高い。

この結果はたまたまだが、
要は、自分が勝負手なら相手に難しい選択を強いることで自分のあがり確率は高まりやすいということであり、
そのための有効な手段が「リーチ」である
というわけだ。


つまり、追っかけに踏み切ることによって、
3人目のあがりを牽制する狙いであり、
それは自分が本手の最終形だからこそ成立する選択
となる。



このシステムを発動させる際、以下の点に留意しなければならない。

@3件目ならダマ続行

追っかけるのは2件目が基本で、3件目なら細心の注意が必要だ。
なぜかというと、四家リーチで流局になる可能性があるからだ。
3人めくり合いなら運否天賦になるので、勢い追っかけたくなるが、
絶対にあがりたい手の場合は、ダマに構えた方がいい。


Aスライド可能なら最終形ではない

手役の変化が完全になくなったとしても、
先制リーチの危険牌をスライドで回避できる手は最終形ではない。
追っかけリーチで参加者を減らす場合は、
ダマなら避けられた放銃にならないように、注意する必要がある。


B100%最終形ならリーチによる打点効率は考えなくていい

スライド回避が効かない完全最終形の場合、
先ほどの例のように、リーチによる打点効率は考えなくていい。
これは3人目のあがりを阻止することの方が、点数効率よりも大きいからだ。
これについてはチップありのリアル麻雀の方がより有効であり、
無意識にズバッとかけられるようにシステム化するのがいい。


C自分の待ちは先制リーチの「明確な」危険牌である方がいい

上の例では自分の待ちが先制リーチの裏スジ待ちと明確な危険牌だった。
例えば、自分の待ちが先制リーチのワンチャンス待ちや、早切りのまたぎ待ちのように比較的通りやすい牌だった場合は、ダマの方が有効であることが多い。
自分のあがり率を高めるために先制リーチの捨て牌を利用するのは当然であり、
比較的脇から出てきそうな待ちであるならリーチが逆効果になってしまう。



このようになかなかに難しい条件がついており、
特にスライドとの兼ね合いは難しい。

チップがある分リアルの方が効果が高いが、
1000点を惜しみたくなる天鳳においても、
確実に効果がある
と俺は考えているので、
反射的に追っかけに踏み切れるようになればなお良い。


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別の半荘。
東4局、22400点持ち2着目の北家。

7sを引いて絶好のテンパイが入る。
天鳳でもリーチする人が多そうだが、俺の場合はこれはダマが基本だ。


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あがれないまま、3着目の上家からリーチが入ったが、どうしよう?





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ツモ切りで追っかけに踏み切った。

ここでのポイントは、自分の待ち147mが上家のリーチに対してはっきり危険というところで、
そうなるとダマにしているメリットがあまりない。


ダマに構えていたのに他家に追いつかれてから追っかけるというのは腑に落ちないという人もいるだろう。
しかし、ダマに構えている間は自分のあがり率は下がっていない。

他家に追いつかれたところで追っかけに踏み切るのは、
3人目を牽制して、リーチ者と直対にすることにより、
リーチを受けた現状から自分のあがり率を最大化する手段であり、
状況の変化に対応した選択で、そこにブレはない


唯一、7sと4sのスライドはあるものの、
変化はそれだけで、ほぼ最終形であるため、追っかけに踏み切りやすい。


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一発で1mを討ち取り、裏なしの12000。

システムに従った追っかけがドンピシャのタイミングを作ってくれた。


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別の半荘。
南1局、配給原点ぴったり、微差の3着目の南家。

赤3の超好形イーシャンテンで、気合も乗っていたところ、
勘弁してよの早い親リーチ。

一発目に7pをツモって、9m切りも考えるところだが、
出あがりが効くので、ここは3p切りでテンパイに取った。
マンズの変化があるのでダマテン。


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狙い通りにマンズが変化し、好形に変わった。

ほぼ最終形につき、ここでリーチでもいいが、
もうひとつ嬉しい変化がある。


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それがこのツモだ。

当然7mを切って三色確定に取るが、さてリーチか、ダマか?





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これぞ完全最終形のリーチだ。

スライドによるメリットがなく、
これ以上の変化は見込めない。

リーチによる打点効率は?だが、
親と真っ向勝負しますよ、という決意表明であり、
このリーチを見せられたら脇は見に回る可能性が高い。

どうせダマでも出ない36mなのだから、紛れは少ない方がいい。


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しかし、一発消しの茶茶が入り、親の1300オールのツモとなった。


リーチをしたがゆえに逆に紛れて親のあがりとなったが、
他家が俺のリーチの一発を消すメリットはあまりない状況ゆえ、
これはどちらかというとイレギュラーで、戦略としては問題ないはずだ。


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別の半荘。
東2局1本場、22900点持ち微差のラス目の北家。
赤ドラドラの勝負手をもらっている。

7pの浮かせ打ちが上手くいき、
狙い通りにマンズにくっついた。

感触のあるダマテン。


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そのまま数巡経過し、下家の親から先制リーチが入って一発目。

危険牌の3mをツモったが、さてどうしよう?





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これはツモ切りで追っかけに踏み切った。

この手は1mや1sがスライドできるため、
完全なる最終形というわけではない。

ドラまたぎの4sで放銃した日にゃあっちっちということになるが、
それではなぜ追っかけなのか?


それは親がツモ切りリーチだからである。

好形や高打点なら先制リーチしない理由がないし、
捨て牌が煮詰まった感もそれほどない。

つまり、親は愚形テンパイ濃厚であり、
このタイミングでぶつけることで、自分のあがり率はかなり高まると読んだのだ。


ちなみに、ここで空切りをしないのは、
カン6mが匂う捨て牌相になってしまい、損に見えるからである。


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しかし、ほどなくして親のツモ。

意外なことに好形ドラ1の2600オール。

結果的に69mは純カラで俺のあがり目はなかったが、
ツモ切りリーチに対して本手の追っかけをぶつけるのは経験上、有効であることが多い


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別の半荘。
東3局、31700点持ちトップ目の親番。

赤をツモってテンパイしたが、
ドラの1pは2枚切れでまぁあがれる気がしない。

2p切りのダマテンに取る。


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下家に仕掛けが入り、上家からツモ切りリーチが入る。

さて、どうしよう?





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さすがにこれはダマにした。

本手のほぼ最終形だが、リーチしてしまうと逆にダブ東が出にくくなる。
1件だけならトイツ落としなどで出てくる可能性はあると考えた。


結局、自分の本手のあがり確率を高めるためにはどうするかということなので、
自分の待ち牌の残り枚数、上家の捨て牌の煮詰まり具合、リーチで最も警戒されるダブ東待ちというのを総合的に考えると、追っかけの方が不利になりやすいケースと言える。


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3フーロの対面が一発で放銃し、裏1のハネ満。
東は2枚とも山に眠っていた。


このように、条件に合致する場合であっても、
あがり率と放銃率のバランスから追っかけに踏み切らないケースもある



追っかけるからには、好形や強い待ちが望ましいのは言うまでもなく、
愚形や弱い待ちの場合は、直接対決のメリットが少なく、ダマが有効となることも多い。

このへんは場況・点棒状況に照らして判断する必要がある。



ラベル:天鳳 立直
posted by はぐりん@ at 22:03 | Comment(2) | 成績UPに直結 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一枚目高め5s4枚8s2枚生きはずるですw
Posted by at 2015年09月22日 19:13
>>名無しさん
さすがに6枚いればあがれますよね〜♪
Posted by はぐりん@ at 2015年09月22日 20:47
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