2016年02月21日

一気通貫の作り方(メンゼン)

今号の近代麻雀(2016・3・15号)のDVD&巻頭で女子プロの特集があった。

そのうちの一人、塚田美紀プロについて。

初めて知ったという読者も多いと思うが、
私は『ケイズ杯 女流プロ雀士vsアイドル雀士女王決定戦』というDVDにて既に見知っていた。

文字通り、アイドルと女流プロが麻雀で対決するという企画だったのだが、
とにかく印象に残っているのが、決勝後に行われた罰ゲームでの塚田美紀プロと豊後葵プロとの絡みで、
麻雀DVDとしてはありえないぐらい腹を抱えて笑ったのを覚えている。

小悪魔塚田と天然豊後の絡み、ぜひ一度ご覧いただきたい。


ケイズ杯 女流プロ雀士vsアイドル雀士女王決定戦 決勝 麻雀界史上初、女流プロアマ交流戦の決定版 [DVD] -
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女流雀王のタイトルを昨年失った、豊後葵プロだが、
芯から溢れ出る明るいキャラクターは、ストイックさが要求される麻雀において、とても貴重だと思う。
豊後プロにはなんか憎めない、愛嬌があるんだよね。

例えば、大崎初音プロにも同様の天真爛漫さを感じることがあって、
やっぱりこの部分は持って生まれたものが大きいと思うので、
こういう人たちに麻雀界を明るく引っ張ってもらいたいなあというのが現在の私の本音だ。


実はこのDVDのアイドル予選にはプロになる前の松田麻矢さん川又静香さんが出演しており、
現在はプロになったばかりか、麻雀アイドルグループ「More」の一員としても活躍しているではないか!

彼女らの躍進ぶりにはちょっと目を見張るものがあるが、
DVDで見せた気概が実績に結びつくかどうか、これから真価が問われていくだろう。


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さて、本題に移って、今回は手役の作り方第4弾「一気通貫」だ。


一通は人によって大きく出現率が変わってくると考えられる手役で、
牌効率を重視する打ち手の方が成就率が高いだろう。

第一打に字牌よりも19牌を先に切るタイプの方が一通をしくじりやすいと言える。


一通作りのポイントは以下の通りだ。

@迷ったら字牌切り

数牌は横に伸びるという面で、無限の伸びを見せることがある。
何を切るか迷ったらとりあえず字牌を切っておけば一通をミスることはなくなる。
そういう意味では、ファン牌は一通とそぐわない役であると言える。


A引き戻し牌を生かす手組を

フリテンを恐れずに、引き戻し牌を最大限生かす手組を意識すれば、
一通の成就率も上がってくる。


B一萬三萬四萬五萬五萬六萬七萬八萬九萬からは五萬を切る

この形からピンフと一通の選択になった場合は、一通に取るのが基本だ。
打点的にもそうだし、自分で2枚使っている47待ちというのはかなりあがりにくいと考えていい。


Cタンヤオなら三色、タンヤオでないなら一通に取る

これは場況にもよるので一概には言えないが、
一般的には三色の方が不確定になりやすいので、
タンヤオがつくなら打点や柔軟性の面で三色を選んだ方が有利になりやすい。


D横伸び意識で様々な手役との天秤に

一通はその手役の性質上、手作りの過程で様々な手役との天秤になりやすい。
横伸びの意識を持って、幅広く手役の可能性を見ていくことで一通もできやすくなる。


それでは、具体的に実戦例から見ていこう。



@迷ったら字牌切り
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ドラドラの手から1pをツモったところ。
さて、何を切る?





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ドラドラを生かすために発中の重なりを視野に入れていたが、
1枚ずつ切られて、重なりの妙味が薄まった。

そこで、素直に字牌切り。


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6pを引いて、一通の種ができた。

1p引きの時に、これがイメージできるかどうかが重要だ。


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1pさえ残すことができれば、誰でも手順でこのテンパイが組める。

仕掛けられるので一通は融通性もある。


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あっさりツモって、3000・6000。
トップを盤石にした。

天鳳の場合は守備を意識しすぎて、
こういうあがりをミスってしまうケースも多くなるだろう。

もちろんバランスは大事だが、
常に先にある手役のイメージを持ってツモに臨むことが肝要だ


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配牌で6sツモって、何を切るか?





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最も強気の東切り。
親に重ねられたくない東を先に切った。

守備のイメージが強い私だが、
シュンツ手の場合は、効率重視で字牌をバンバン切っていく。


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字牌を切っていくだけで、あっという間に一通のイーシャンテンに。

重なりのない同種4〜5枚あれば、常に一通は狙える手役であることがわかる。
これを逃さないための字牌切りだ。

ここでは、発の重なりの方が嬉しいので9m切り。このへんは丁寧に。


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テンパイ取らずから、狙い通りの一通に仕上がった。

文句なく即リーチに踏み切る。


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残念ながら流局。2人テンパイ。

感触はあったが、あがりには結びつかなかった。



A引き戻し牌を生かす
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赤赤のチャンス手から、1s切ったところ、2sツモの裏目。

さて、何を切る?





ここでは、ドラの西を切った。

2sは重なりでも3sツモのフリテンでも嬉しい。
1枚切られた西が重なっても、あがりのイメージが沸かない。

タンヤオになるか、東が重なるか、あるいは23mツモでもターツができた方が嬉しい。
このへんは効率よくあがりに寄せるためのテクニックだ。


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1sを引き戻して、一通の形が決まった。6s切り。

フリテンを恐れない手組がこのような伸びを見せることもある。


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下家のリーチ一発目だが、ブンと6mを切り飛ばす。

この3s待ちは感触あり。


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しかし、上家の1000点に掴まってしまった。

3sは山に3枚。
リーチという選択もあったが、結果は変わらなかっただろう。



B134556789からは5を切る
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テンパイだが、どうするか?





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ダマにした。

自分で2枚使い、場に2枚見えの47mはかなりあがりにくそう。
ドラも見えていないし、さらっとかわしたい。


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1mをツモったが、どうしよう?





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5m切り、しかもリーチだ。

前巡の3m切りがアクセントになっている上、2mはかなり良さそう。

リーチした方が出あがりは期待できるかもという感じで、これなら勝負に行ける。


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ドラをツモってめちゃくちゃ寒いが、これは対面のポンで済んだ。


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親の追っかけも入り、勝負局となったが、無事にあがれた。8000。

どこかに2m固まっているかもと思ったが、山に4枚もいた。

しかも、4mであがり逃しをしているので寒かったぜ。



Cタンヤオなら三色、タンヤオでないなら一通に取る
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567の三色と一通の両天秤。
かなり難しい牌姿だが、何を切る?





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タンヤオにならない上、三色は不確定なので、7m切りとした。

7mが4枚見えだし、重なりを見るにしても、マンズの下は場に高い。


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狙い通りにソーズが重なって、一通のテンパイとなった。

重なりの比較でみても、一通は確定しているため、打点妙味がある。

ダマっていてもマンズの下は出にくいため、即リーチに踏み切った。


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宣言牌をポンされた上、親にゼンツされ、1500の放銃。

悔いはないが、混沌を予感させる放銃だ。



D横伸び意識で様々な手役との天秤に
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何を切るか?





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4pを1枚ほぐして、イーペーコーと一通の両天秤

マンズは安く、2m引きや赤5p引きを見ている。


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4mツモ→嬉しい8mが埋まって一通出来合い。

文句なく即リーチに踏み切る。


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楽にツモって裏なしの4000オールとなった。


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何を切るか?





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6mはツモ切って横に伸ばす意識。

純チャン、789の三色、マンズの一通の天秤だ。
ドラ受けも意識している。


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4m5mとツモって、完全に一通の形が出来た。

7sツモに備えて4s切り。


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テンパイ即、回線落ちの対面から拾って2600。

リーチなら飛び終了だったため、トップへの望みも繋がったが、結局2着で終了した。


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何を切るか?





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通常は6p切りで、3pの布石にするのがいいが、
この場合は5p7pツモで弩級の手に進化するので、6m切り。

ホンイツと一通の天秤だ。

いまいち微妙な6pツモだが、勢いで3s切りとした。


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下家リーチの一発目に掴まされた6sがいまいち切りにくい。

ここでは辛抱の6p切りとした。


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これを上手く捕らえて5200のあがり。

下家の入り目は6sだったため、感覚は間違いではなかった。


一通は形がはっきりと見えるまでにどのくらいイメージできるかというのがポイントで、
厚い色にできるだけ寄せることが上手く仕上げるコツと言える。


次回は、鳴き一通について書こうと思う。



ラベル:天鳳 手役
posted by はぐりん@ at 22:05 | Comment(8) | 手役の作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
679や1345のような形の一見不要に見える19を大事に扱うことが一通なり、横伸びを重視する上では大事ですよね
147の三面待ちテンパったぞーって、2巡目に1切ってるじゃん…みたいな失敗が時々ありますね
Posted by アクスケ at 2016年02月22日 23:55
>>アクスケさん
そうですね。一見いらない1・9切ったら、えっ!?みたいな伸び方することありますよね。
僕は数年前まではわりとあったフリテンに気づかないってことが最近はかなり減りました。
複雑な牌理でフリテンになることもありますけど、集中力の問題が一番かなと思っています。
Posted by はぐりん@ at 2016年02月23日 07:37
読んでいて結構、自分のためになる内容だなぁ〜と思いました。特に1sが捨て牌に切れているときに16m55p456678s東西ツモ2sの2sは結構、ツモ切りそうで怖いですね。最近は2m捨て牌ある状態で45677m778p45788s ツモ3mなど、フリテンから手役を意識させる瞬間が結構あってこうものをものにしていくことが大事なんだなぁ〜としみじみ思います。
Posted by 国家最終戦力 at 2016年02月23日 22:46
>>国家最終戦力さん
ありがとうございます。
ためになると言ってもらえると嬉しいですね。
フリテン含みの捌きは難しいですけど、ノーミスならあがりまで、ワンミスならテンパイまでという感覚です。
Posted by はぐりん@ at 2016年02月24日 17:36
自分がブログや麻雀の研究をしていたとしても、あまり題材にしようと思わない内容だし、具体性を出すためにこれだけのケースをストックできるのが凄いです。
Posted by S at 2016年02月24日 17:53
>>Sさん
ありがとうございます。
初心者の方にもこのブログを見て頂いているので、汎用性のある内容も交えています。
まとめるのは大変ですけど、自分自身勉強になりますね。
Posted by はぐりん@ at 2016年02月24日 19:24
私と逆ですね。
いらなそうな役牌よりもいらないそうな数牌を探して切りますね。

この問題で言えば、、、

Q1、打1pこの場合役牌重なれば早くなるのと安牌にもなるので。
一枚切れなんで相当安全度は高い。

Q2、打9m 同上
重なっても生牌になることもあるが、誰か切ってスルーして安牌という展開も考えられる。

Q3、打1m
打1sよりも打1mが良い気がしますが、、一気通貫が若干見えるので。

数牌残すスタイルって門前志向で攻め志向に思えます。
Q1は鳴き一気通貫もあるんで微妙ですが、遠い分、役牌重なりを考えた方が早いのかな。

数牌よりも役牌優先させる打ち手って放銃率が若干低いような気も。気のせいか?
Posted by SPACEMJ at 2016年03月02日 21:53
>>SPACEMJさん
僕の場合は、ファン牌が重なってもあまり仕掛けたくないというのもあって、積極的に切り出しています。
先制リーチ主眼なら、数牌残しの方が有利だと考えています。

Q3は厚い色に寄せるという意味で1s残しもあるんですけど、上家の第一打1m切りを見てますね。
ここでメンツを作りやすいと考えています。

字牌を残す打ち手の方が放銃率は低くなりやすいというのはあると思いますが、この打ち方でも僕の放銃率は1割切ってるので、序盤はあまり関係ないかもしれませんね。
Posted by はぐりん@ at 2016年03月03日 17:27
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