2016年09月11日

リーチ後に当たり牌を掴んでいるようでは麻雀は勝てない

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先日、粘っていた八段からついに降段した

最低10ptから奇跡的に盛り返し、1000pt弱までコツコツと戻し、
そろそろ大丈夫かなと思っていたところからの凋落劇だった。


無念である。



表題にもあるとおり、やたら先制リーチ後に致命的な放銃が多いなあという感じで、
例えば、好調だった前回のリアルではこんなの一度もなかったぞ、ということを思う。

先制テンパイ即リーチは長期的には悪いことになる印象はあまりないが、
リーチ後の放銃率というのは結果に与える影響は大きいだろう。


それが固まってくる時は不調となり、
まったく起こらない時は好調となりやすいが、
均せば結局は一定の値に収まるわけで、
好不調の要素とはなるが、言い訳とはならない



不調時はやたらと相手が強く感じるものだが、
最近の特上卓はクソ鳴きが減ったなあ、という印象で、
ファン牌のスルーも頻繁にお目にかかるようになった。

このブログにそこまでの影響力があるとは思えないが、
ひとつ言えることは、フーロ率の高さを競い合う数年前の傾向から、
天鳳における麻雀の質も少しずつ変化の兆しを見せているのかな
、という実感を私は持っている。


降段してしまったが、焦ってはいない。
初心に戻り、また一歩一歩丁寧にその坂を踏みしめていくだけである。



さて、今回は「リーチ後の放銃」をテーマとして扱った。
私がどのように降段の途を辿ったのか、
気晴らしに読んでいただきたい。



case1
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南1局、14300点持ちラス目で迎えた親番。

終盤にテンパイが入り、即リーチを打つところ。
さて、どう受ける?

ちなみに、下家の9s切りにラグがかかっている。





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3s待ちでリーチとした。

3sは捨て牌から、上家下家ともに持っていない可能性が高く、
下家の9sラグから対面に8sが固まっている可能性が高いと読んだ。


実際には大体読み通りで、3sは山に2枚、8sは山に1枚だった。


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しかし、その選択を嘲笑うかのように、上家の追っかけに一発放銃。

地獄の東単騎で裏2pの12000。

追っかけ一発地獄単騎というインパクトだけでも、メンタル的にはラス確定の放銃だ。



case2
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開局の親番。

絶好のカン3mツモにも見えるが、最終形がちと微妙。
このチャンス手を生かすために、さてどうしよう?

ちなみに、上家の1mにポンラグがあった。





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4m切りでテンパイ取らずとした。

1mが薄くなければここは6m切りが本筋だが、
1mが出ない可能性を考慮すると2536mを雀頭に潰す方が得策と考えた。

この場合フリテン三面張に特段の優位性はないため、45p縦重なりではフリテンリーチにいかない
最終盤でなければ45pはツモ切って両面固定と考えている。


これについては過去記事「雀頭のないテンパイ形からの捌き」を参照されたし。


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狙い通りに6pを引き込み、ドラ受け25mで即リーチに踏み切る。

待ちとしては及第点だが、狙いと一致しているのでこのリーチには感触がある。


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麻雀に技なんてなかった。

上家リーチに一発で掴んで裏1の8000。


このリーチが成就しないどころか、一発放銃なんてあるかね?

モウ牛田…じゃなかった、モウ嫌だ…


case3
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東4局、21700点持ちラス目の北家。

首尾よく牌を重ねて、チートイのイーシャンテンに。
場に高いソーズを嫌って3s切り。


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コーツ手との両天秤から西が重なりチートイテンパイ。

パターンに入ったという感じでこれは決まる感じがある。

仕掛けのオリ打ちまで期待できるかな?


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一発目、下家の親どいーんのツモ切りが音速だった

これは少々やばいか。


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直後にダブ東を掴んで11600の放銃。

ちょ、ちょっと掴むの早くないか?


どいーん強すぎだろ!早く鳳凰に上がってください。



case4
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東1局2本場、17000点持ちラス目の西家。
親が連荘で2本積んでいる。

4巡目にテンパイが入ったが、さてどうしよう?





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即リーチとした。

8s2枚目が見えて、ソーズの変化に旨みがなくなっているので、
「手変わりが少ない愚形は即リーチ」より、リーチで問題ないと判断した。


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しかし、ダントツの親から追っかけが入る。

これはまずい。
手変わり待ちなら捕らえているはずの5mが出てきたからだ。


ほら、5m出たよ!脇の人!8m出して、お願い…


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まあこうなるわな、の11600放銃。

この半荘は東1局で終わった。



case5 降段戦前
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南3局、16000点持ち3着目の南家。

点棒状況は親から順に、51800、16000、19800、12400と下位三者はダンゴになっている。

カン8sを引いてピンフ赤のテンパイとなった。
さて、リーチかダマか?





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ソーズは高くて感触はないが即リーチとした。

2000点で局消化しても3着目でオーラスを迎えるのではラス落ちのリスクが減っていない。


叩き返されたとして、オリる選択を取らないのであれば、
先制リーチで相手にプレッシャーをかけた方が有利のように思える。



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終盤にラス目から追っかけリーチが入る。

ラス目からの攻め返しは想定内であり、覚悟の上だ。

固唾を呑んで見守る。


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海底で掴んだ西に嫌なラグがかかり、これにロンの声。

リーチ河底のみの3200だが、あまりに痛い河底の1ハンだ。



ん?何かおかしくないか?

この牌図から、ある違和感に気づいてほしい。


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対面、何とリーチ後に3mを暗カンしていない!

なぜだろう?

もちろん赤を切っている私に対して安全度が高いのはわかる。
ただ、対面は点差的にももう少し打点がほしいはずだ。
3mカンなら打点UPで、さらにリンシャンツモも狙える。


半荘の流れから、何か紛れを求めてのカンせずか、
それとも単に分の悪い待ちだと思ったのか。

いずれにせよ、カンしていたら王牌に西は沈むことになったわけで、
この奇跡の逆転劇は生まれていなかったのだ


河底ロンを考慮に入れていたとしたら、すごいとしか言いようがない。

この半荘はこれが響いてラス終了となった。



case6 降段戦
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東4局1本場、18800点持ちラス目の親番。

絶好の3m暗刻で、先制テンパイ即リーチ。

場況から36pは悪くないように見える。


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実際にはなんと山6。

河も強いし、これは十分にあがりが期待できそう。


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長引いて、上家が5p手出し。

これはとても嫌だ。


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4p→9pと危ないところを持ってきてやはりアウト。7700。

これ、ラス9p以外では放銃しようのない最終形だ。

この運回りにちょっと茫然としたのを覚えている。

事実上、降段を決定づけた放銃となった。


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このあがりには上家のファインプレーがあった。

ピンフドラドラのテンパイだが、冷静にダマ。


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赤5sと2sを振り替え、さらにこの8pツモで三面張に振り替わっている。

何気ないが、意外とこうは打てないものだ。


降段にかかわった2戦には相手の決定的なファインプレーが光っていた。

「不調の陰に相手の好手あり」ということだろう。



caseおまけ
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東3局1本場、13200点持ちラス目の西家。

親がダブ東からの3フーロだが、こちらも絶好の赤5sツモでテンパイ。

ドラドラ赤赤だが、さてリーチする?





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気合いのリーチで、親と真っ向勝負。

河的にも25pなら十分出あがりが期待できる。


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一発ツモ…れず1600に放銃。

そりゃあ当たり牌1枚あれば掴むわな。



ラベル:天鳳 不調 降段
posted by はぐりん@ at 20:14 | Comment(8) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はぐりん@さんこんばんは 最近は3麻は封印してほぼ4麻オンリーにしたt.s です
近況は天鳳の特南4麻もフリーと仕事の合間にちょこちょこと打つんですが 2、3年前の特上卓と比較して色々と変わってきてるなぁ、というのは全く同意ですわ
たくさんの優秀な麻雀戦術書が出回った影響もあるんでしょうが フリーの収支に影響してくるんで自分的には困ったモンです
冗談はさておき冒頭のはぐりん@さんの副露率.258はスゴい数字ですな 自分も面前主体なんですが それでも.280ちょいあります まだ改善の余地は多々あるなぁ・・と痛感しておりますわ
またのはぐりん@さんの復活を願いつつ 特南で直対した時はひとつお手柔らかに・・と勝手なコトを思う特南やっと7段オヤジ雀士t.s でした 駄文長文すみませぬ
Posted by t.s at 2016年09月11日 21:51
>>t.sさん
コメントありがとうございます。
t.sさんも特上卓の変化を感じている一人でしたか。
なんというか昔に比べてレベルの底上げがされているというか、特上にもガチ勢が増えたのかなという印象がありますよね。
回戦落ちの割合も減っている気もしますしね。

元々私はファン牌は見たらポンという感じでメンゼン主体では決してなかったんですよ。
天鳳だから変わったというより、麻雀を深く嗜むようになってからフーロ率が下がった気がします。
ただ、これで結果が出ないと鳴くべきところで鳴いていないと言われかねないので、結果を出すことは大事だと思っています。

いずれ同卓した時はよろしくお願いします♪
Posted by はぐりん@ at 2016年09月12日 00:52
はぐりん@さん 返答ありがとうございます

自分の麻雀のスタイルはフリー叩き上げなので 今回のテーマのリーチに関して 子の愚形リーのみは状況にもよりますがほぼかけられません

フリーだとリーチに対して 一人はかなり突っ込んでくるケースがホント多いですから このあたりがラス回避の天鳳とトップ取り主体のフリーの違いでしょうか?

無筋を5枚くらいゴリ押しされて追っかけられたら 体感で9割くらい掴んじゃう(笑

でも良形リーチ負けが続くとイヤになりますよねぇ・・
Posted by t.s at 2016年09月12日 14:59
>>t.sさん
なるほど、参考になります。
フリーでは祝儀もありますから戦略は大分変わってきますよね。

私の場合、天鳳ではのみ手リーチをアバウトにかけることもあります。
記事のように痛い目を見ることもありますけど、先制なら言うほど悪い結果にはならないという印象ですね。


この場合、踏み切る条件があって、
・東場であること
・手変わりが少ないこと
・8待ちであること
・山にいそうであること

みたいな要素を感覚的に判断しています。


私の場合は仕掛けてかわす頻度が少ない分、メンゼンテンパイの価値には重きを置いています。
なので若干人よりリーチの判断基準は緩いかもしれませんね。
Posted by はぐりん@ at 2016年09月12日 18:15
こんにちは。観戦してました。はぐりんさんならすぐにまた戻ると思うので、頑張ってください。改めて成績を見て、はぐりんさんの守備力の高さと副露率の低さに驚きました。
Posted by ろん2 at 2016年09月13日 16:50
>>ろん2さん
ありがとうございます!
放銃率については最近少し上がったと思います。
放銃率はもう少し高くてもいいかなと思っています。
Posted by はぐりん@ at 2016年09月13日 19:00
Q1
2s切ってカン8sで曲げそうですね。
9s切りのラグを8sを持っていると読むんですね。
枚数から言ってカン8s一択だと思いましたが、
ソーズの下もかなり安く見えるので、この待ち取りは
結構微妙な判断かも知れません。

Q2
全く同じ手順です。

Q6
ちょっと上家が出来すぎましたね。
8p引きだけですからね。それに9p先引きはダメ。
入れ替えを狙うにしても、8よりも5pの方が打ち辛いしカン2sも匂うけどな。
この場況なら長い目で見たら曲げる方が良い気がしましたね。

Q1は改善の余地はあるのかも知れませんが、この局面でダマにするというのもスタイルに反するならダマにしない方が良いと思います。

どの設問も納得の負け方なので、何も問題ないですね。
問題はこういうことがあるからと言って、打ち方を変えることですね。
そうするとグダグダになるでしょうね。
Posted by spacemj at 2016年09月15日 23:18
>>spacemjさん
Q1、対面が染め手移行ならまだソーズの下を持っている可能性もありますしね。出あがりのしやすさで3s受けにしたという部分もあります。

Q6、確かに上家は赤5sをツモ切るという選択もありますね。たとえそれで3900だったとしてもこの半荘のラスは変わらなかったと思います。ラス目の親リーチですから、子方が丁寧に攻め返すのは大事だと思わされました。


こういう放銃の後ってグラグラっときてミスを犯しやすくなるので、平常心で打つことはおっしゃるとおり大事ですよね。
あとは、メンタルが消耗したまま次戦に臨まないことですかね。降段戦付近はこの悪循環で一気に転落することが多い印象です。
Posted by はぐりん@ at 2016年09月16日 19:58
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