2017年01月15日

鳳凰卓所感

鳳凰卓を30戦近く打ったが、
噂に違わぬレベルの高さだと実感した。

七段八段は実力にピンキリありそうだが、
さすがに九段以上はかなり手強いという印象が強い。


特上卓との最も大きな違いは、
ミスをする者が少ないので、楽してラス回避をすることが難しい
、これに尽きる。


手組みに無駄がないので、特上よりテンパイスピードが2〜3巡早いイメージで、
リーチになかなか放銃してくれないので、流局が多い。
さらに、粘ってテンパイを入れてくるので、一人テンパイということがまずない。

形テンの技術というのは鳳凰卓ではかなり重要だと感じた。


後はオーラスが別ゲーという点。
アシスト・サシコミが阿吽の呼吸で行われるため、
オーラスのラス目はかなり不利を強いられやすいと感じた。
逆に言うと、ある程度リードしていれば戦いやすいということでもある。


満貫くらいのリードでは、あっという間にひっくり返されてしまうため、
リードを守るという意識では逆にダメだと感じた

洗面器の中に顔を突っ込んで、
先に顔をあげた者がラスになる。
気持ちの弱い者から順に食われていく、まさにそういう世界だなと感じた。


強者と戦うことで、
私自身学べることも多いし、
非常にやりがいがあると感じている。


卓上が洗練されていると大局観みたいなものが働きにくい。
皆の主張が強いせいか、自分の掌で操れる感じがあまりない。
展開読みが機能しないのは、クソ鳴きが少ないからだろうか?
このへんは少しずつピントを合わせていきたい。


今のところ結果は出ていないが、
500戦ぐらいまでは成績は気にせず、
自分の麻雀を打つことだけに集中していきたい。


さて、今回は鳳凰卓の実戦から、印象に残った局をピックアップ。



case1
tenhou.29434.jpg

九段に囲まれて迎えたオーラス1本場の南家。

点棒状況は自分から順に、22000、19800、38700、18500と微差。
自分は僅差の2着目で、上家の親がラス目となっている。

6sツモったが、さて何を切るか?





tenhou.29435.jpg

親に対してこの6sは切りづらいと考え、3p切りから回った。

実際のところ親はイーシャンテンであったが、
自分が2着目ということも踏まえて慎重な構えを取る、これは一つの判断だ。


tenhou.29436.jpg

しかし、ここで…


tenhou.29437.jpg

下家の2sにラグがあったことから、2sを合わせてしまう。

トップ目の対面は親に対応する構えを見せているため、
2sにラグがあったとしても、それは危険度とは直結しない。


tenhou.29438.jpg

安易な合わせ打ちによって、このドラの受け入れを殺してしまった。

親に手出しが入った瞬間、2sは切れなくなってしまうわけだが、
1sは下家が切ってから親はずっとツモ切りにつき切れることを考えたら、
思慮の浅い2s切りだったと言える。


tenhou.29440.jpg

結果、必然的にベタオリとなり、この局はラス目と3着目の二人テンパイ流局。

3sの受け入れを残していれば、私もテンパイを取れていた、
あるいは下家に4mが流れて3着終了となっていた。

この局のミスが響いて最終的にはラス転落となった。

強者相手に対してはワンミスが命取りになる。それを強く実感した対局だった。



case2
29758.jpg

南2局、19000点持ち3着目の西家。

簡単な7700テンパイ。
これはいただきました。


29759.jpg

しかし、ラス目北家のリーチに続いて、親の追っかけが入る。

一発目に掴んだのは、ドラまたぎの1s。

さて、どうしよう?





29760.jpg

これはかなり迷ったが、西切りとした。

ラス目のリーチだけなら100%押したが、
親リーチ一発目にこの1sを切りきれるか?

親リーチのズバッという感じからして、親は好形濃厚だ。

両者一発目のドラまたぎということと、
自分が3着目であることを重視して、苦渋の西切りとした。


29761.jpg

しかし、西の3枚目を河に並べてしまう。

1sか7pが当たりであってくれと願うばかり。


29762.jpg

結局、親がツモ。1sも7pも両者の当たり牌ではなかった。

あがり逃しを咎めるかのように、裏裏で6000オール。
まあ、乗るわなあという感じ。


29763.jpg

こういう真の勝負所で、きちんと結果を出せるか。

麻雀打ちとしての真価はこういう場面で試されているのかもしれない。

ちなみに、この半荘は見事に下家に捲られ、ラスとなった。



case3
29816.jpg

開局の南家。

親の染め手に対応したわけではないが、手の内にはオンリーソーズ。

カン3s待ちの倍満テンパイを果たす。


29817.jpg

もうツモ番はないが、何を切るか?





29818.jpg

7s切ったらロンだと。2600。

この場面、100%25sのスジは打たないので、
テンパイを維持するならドラの4sか7sの選択となる。

親にドラで打ったら18000だし、これはやむなしではなかろうか。
もちろんペン7sは怖いが…



case4
29903.jpg

南3局2本場の親番。
現状31900点持ちのトップ目。

あがりはかなり厳しい牌姿だが、何を切るか?





29904.jpg

白は受けゴマとして残し、ペン7pを払った。

受け重視ならどちらかのペンチャンを払うところで、
ここでドラ受けを嫌う89s落としもあるだろう。

ただ、ダイレクトにドラが埋まれば一気に魅力のある手に化ける。


29905.jpg

上家に仕掛けが入り、何を切るか?





29906.jpg

ここで自然にペンチャンを払った。

ここで警戒すべきは、上家の仕掛けとラス目下家のリーチ。
ペンチャン落としは感覚的にはまだ間に合うと判断した。


29907.jpg

ところが、次巡に切った9sが対面の8000にロン。

対面にまるで気配は出ていなかったが、こういうのが十段力なのだろうか。
このへんの感覚がいまいち噛み合わない。


29908.jpg

ドラそば処理のタイミングとしては、ここがベストだったか。

これは早すぎても遅すぎても隙になる。


ここでドラ受けを残すのはそこまで悪手だとは思わないが、
局のテーマに沿って考えると、その手は十分にあった。

このへんをあまり日和りすぎると行くべき時に行けなくなるし、難しいところだ。


29909.jpg

次局、まんまと十段様の洗礼を浴びる。

3巡目リーチでツモ裏の、3900オール。

お前にはまだ早いと言われているような、そんな転落劇だった。



ちなみに、今をときめく下家のzeroさんだが、
特上時代、おそらくzeroさんが七段くらいだったころ、
一度対戦したのを覚えている。

リーチにも臆せず、ガンガン押し返してきたのが印象に強く、
この人は強いなと思ったのを覚えている。

巡り巡ってこの鳳凰卓で再会できたことはとても嬉しい。


強者のエッセンスを対戦して学んでいきたいと思う。



ラベル:天鳳
posted by はぐりん@ at 15:13 | Comment(7) | 鳳凰卓 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
case1は3p切りより1p切りの方がいいのかなぁと感じます。対面が点数的にもほぼオリに回っているので、3p1枚の危険度よりも内側への伸びを見てですね。

case2は自分がそこまで高い仕掛けに見えないし、下家に対して降りる必要はないですね。手材料十分な対面に1sは3回打てば1回は当たって、試合終了に思えるだけにかなり厳しいですね。

case3は自分が打ってればしていないですけど、上家は東槓する手があったかなと考えました。
もちろん打点と防御的に必要ないんですが、東の4枚目を持ってきた時点でソウズ1本には絞れず、槓した方が一人旅できる可能性が高まるのではと。
流石に切れないところで上手く聴牌を取れたという感じで7sは仕方ないでいいような気がします・・・

case4
そんなダイレクトに引かないと決めつけて89s落としてるんですよね・・・これがおっしゃる通り凄く隙になってるんで自分の課題です。
強い人と対戦すると、リアルですらほんとに気配が出ないんですよね。
えっ、えっ、おー。って感じ。(ミスターかな?
色々小細工している自分が恥ずかしくなる感じ・・・
Posted by ちゃんた at 2017年01月15日 20:00
中級者レベルの基本事項をたまにミスしても、特上卓であればプラス領域のポイントが少し減るだけなので六段坂を登れるかどうかは稼働時間の問題。鳳凰卓生き残り(安定段位7)を目指すなら基本的なミスを最少化することがまず必要条件になりそうですが、手数の多い強者を相手にしているとこれも案外難しい。更に鳳凰卓勝ち組になるには+αの高度の技術の習得が必要でしょうけど、先にそちらを学ぼうとするのは順序が逆なんだなと感じましたw
Posted by S at 2017年01月16日 08:03
>>ちゃんたさん
case1 タンヤオになる可能性もありますしね。下家へのアシストを考えたら78mと落とす順もありそうです。こちらの方が玄人好みだけど、形テンの取りやすさならピンズ落としの方がいいのかな。

case2 親が14sになる場合、そこまで3s引っ張るか?みたいな読みもありますよね。複合形もあるのであまりあてにならないですけど、223sみたいな形からドラが決まってリーチみたいなことの方が多い気がします。この読みだと25sが若干安全ということになりますけどね。

case3 十分高い手なんでカンしない人の方が多いでしょうね。私もカンしない派です。

case4 5sがドラのフォローを兼ねてるんで、行かないと決めたら89sは早めに落とすんですかね。逆に5sを先に切っておくっていうのもありますよね。それだとやっぱり9sで放銃ですけど。
リアルではアナログ的に見抜ける要素はありますけど、ネットでは河が強いと厳しいですね。強い人は手組みが上手いですから。
Posted by はぐりん@ at 2017年01月16日 08:56
>>Sさん
高段者の麻雀は高度にシステム化されてる印象が強いので、+αの技術を習得するためには非常にいい教材になりますね。
ウインドウズ版の牌山をのぞくやつが癖になって、一晩中ああだこうだやってますw
あれにすべてが詰まっていると考えると、いいイメージトレーニングになります。
Posted by はぐりん@ at 2017年01月16日 09:04
case4での最大の失敗は東・白という安全配を残したまま放銃した事だと思いますよ。そもそも無理にペンチャン払いに行ってる所が?ですね。
Posted by 通りすがり at 2017年01月16日 12:28
>>通りすがりさん
6sツモの時点では、ラス目に対する安牌は白の1枚のみなので、さすがにこれを残すことは考えるのではないでしょうか。
手順的には無理だとは思いませんが、巡目的にはリスクを伴っているので、それまでの手構えに工夫の余地があったと考えています。
Posted by はぐりん@ at 2017年01月16日 15:51
結果論な部分もありますが、トップ目が字牌と他家の安全ターツを持ちながらテンパイに向かうという点では、ツモ4pの時点で5sであれ89sであれ、ソーズを払うのが最も安全な構えですかね。払った後にドラが使えない形で来たらもう無理しなければいいですし。先にピンズの上を落とした以上、ツモ6sの時点で89sを払うのは自然な手順ですし、東ツモで9sを止めるとかはあり得ないでしょう。
Posted by S at 2017年01月16日 16:19
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