2017年02月12日

安牌がない時は次巡も凌げる選択をする

早いリーチや中盤以降の2件リーチなど、
安牌に窮する局面というのは頻繁におとずれる。


そういう場面で何を考えるべきかというと、
今最も安全な1牌を選ぶことよりも、
次巡以降も凌ぎやすくなるために何を選ぶかということだ



現状安全度のまずまず高い1牌を選んだとしても、
次巡にまた危険牌を切るリスクを負うことになる。

それならば、危険度は少し高まるけれども、
次巡以降の安全が保証される打牌を今、選ぶことによって、
トータルの放銃リスクを低めることに繋がるケースというのは少なくない。


なぜならば、1巡の凌ぎでは安全牌が増えない可能性が高いが、
2〜3巡凌いでいる間に、新たな安全牌が増えて凌ぎやすくなっているという現象が必然的に起こるからだ。


つまり、ベタオリをする際のコツとして、
まずは暗刻・トイツになっている牌の中から安全そうな牌を選ぶというのがある。



単純だが、これはおそらくかなり効果的なオリ技術であると考えられ、
相手リーチの当たり牌など読めないのだから、
わからなかったらトイツ落とし、ぐらいの感覚でいいのではないだろうか。


天鳳においては、オリ技術の重要性は非常に高く、
このへんを実戦で上手く活用できるかどうかというのは、
成績に直結してくる部分でもあるだろう。

なかなか上手くオリられないという人は、
このへんを少し意識するだけで、無駄な放銃を減らすことができるだろう。



それでは、実戦例から見ていこう。



case1
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上家の親から早いリーチが入っているが、安牌なし。

さて、何を切る?





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4pを切った。

6sのスジの9sも比較的安全だが、
こういう場面ではトイツで持っている牌の中から安全度が高い牌を探す

8pはモロスジで危険度が高いが、
4pの方は中スジでシャンポンの可能性が低いことから選びやすい。

純粋に安全度の比較でも4pは9sに遜色のない安全度であると言えるだろう。


tenhou.27485.jpg

いよいよ手詰まりになったが、
トイツで持っている6p、8pはいずれも危険度が高いので、
ここでは最も安全そうな9s切り。


4pを落としている間に安全牌が増えることも十分考えられるため、
9sと4pの切り順が逆だと、2牌を勝負するリスクが高まってしまう。



tenhou.27486.jpg

結局、親がドラをツモって4000オールとなった。



case2
tenhou.27670.jpg

南3局、トップ目の北家。

親の先制リーチに対して上家の追っかけが入り、完全に手詰まり。

さて、何を切る?





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2pを切った。

スジの7mや7pは放銃リスクが低くない上、1巡しか凌げない。

ここでは、親の現物3sを優先的に切って、
上家にロンされても致し方なし、という考え方もあるだろう。

しかし、3sで放銃リスクを負ったとしても、
次巡に切る牌がない。

追っかけの上家は本手の可能性が高く、
差し込んだつもりが致命傷ということにもなりかねない。

それならば、親には少々危険だが、
2pを通すことでしっかりとオリ切る方針とした。



tenhou.27672.jpg

2p切りのメリットは、安牌が増えない場合にこの5pを切れるというのが大きい。

トイツ落としで2巡凌げるばかりか、
1粒で4巡美味しいグリコの何とやらだ。


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結局親がツモ。
1000オールの決着となった。



case3
tenhou.25713.jpg

東3局、いきなり親からダブリー。


tenhou.25714.jpg

安牌がないが、何を切るか?





tenhou.25715.jpg

トイツの5mを切った。

孤立数牌は何を切っても次巡にまた危険牌を切るリスクを負わなくてはならない。

ここでは7p、8p、5mのいずれかから選びたいところだが、
5mは2mが通っていて片無スジとなっているし、
比較的形を崩さずに回っていける。


tenhou.25716.jpg

1sがトイツになったので、2巡凌げる1s切り。


tenhou.25717.jpg

3sがトイツになったので、2巡凌げる3s切り。


tenhou.25719.jpg

何を切るか?





tenhou.25720.jpg

例によって、6sを切る。


tenhou.25721.jpg

トイツを切って凌いでいたら、何と役ありテンパイまでこぎつけた。

こうなれば、3mぐらいは切る。

こういうテンパイ形が組めれば、ピンズの上目を残した5mトイツ落としに意味が出てくる。


tenhou.25722.jpg

次巡に7pをツモったが、さてどうしよう?





tenhou.25723.jpg

この7pは感覚的に切れない。

ダブリーに3・7は切るなという格言があるように、カンチャンペンチャンがあって非常に危険度が高い。

せっかく取ったテンパイだがやむなし。


tenhou.25724.jpg

親の一人テンパイで流局。

赤入りチートイの発単騎かい!
私が発を掴んでいたらまず止まらなかっただろう。くわばらくわばら。

それにしても長く感じた一局だった。



case4
tenhou.28209.jpg

下家リーチ一発目に安牌なし。

さて、何を切る?





tenhou.28210.jpg

1粒で3度美味しい1mを切るとこれがロン。

リーチ一発のみの2600で済んだのがこれ幸い。

当然このように上手くいかないこともある。



case5
tenhou.29203.jpg

ラス目の親から早いリーチが入る。


tenhou.29204.jpg

安牌がないが、さて何を切る?





tenhou.29205.jpg

中スジ5s、スジの8mいずれも絶対ではないので、
ワンチャンスでトイツ持ちの6sを切るとこれが下家のロン。3900。

自分の手を殺さずに、場合によっては次巡も凌げる選択。
こういう選択ができれば攻守に渡って強い。

下家への放銃なら通行料として喜んで支払える。



case6
29897.jpg

東2局、トップ目の親番。

上家の先制リーチに対して、対面の追っかけリーチが入る。

こちらは中張牌でブクブクの上、リーチの河が強すぎて完全手詰まり。

さて、何を切る?





29898.jpg

ここは、トイツの中から最も安全そうな牌を気合いで選ぶ。

2mは対面の宣言牌またぎだが、
カン2mやシャンポンの可能性が薄まっているのでトータルでは最も危険度が低そうだ。


29899.jpg

下家が6sで上家に放銃。

まさかのドラカンツで12000となった。



case7
29941.jpg

東ラストップ目の北家。

上家から早いリーチで安牌なし。

さて、何を切る?





29942.jpg

9s、9mと迷った挙句に2pを切った。

河が強すぎて情報がない。
2pはタンヤオがつく可能性があるが、次巡に切る牌がないことを考えると、
カン2pがなさそうなのでこのトイツ落としは悪くなさそう。


29943.jpg

下家が一発で放銃し、5200となった。



case8
31072.jpg

下家の親が赤5p切りリーチ。

手詰まりだが、何を切る?





31073.jpg

トイツの6pを切った。

3p、7p、2s、8sなどの候補あるが、
いずれも安全に確証がなく、切っても1巡しか凌げない

それならば、同様にそこそこ安全度の高い6pで次巡の安全も買いたい。


31074.jpg

対面の3900の放銃となった。



case9
31565.jpg

東2局。

上家がドラの西をポン→果敢に加カン。

それに対して、親がリーチをぶつけたところ。

こちらは対応するしかないところだが、無情にも手詰まり。

さて、何を切る?





31566.jpg

対面の2pを見て、5pを切った。

上家は58pがあるならピンズの食い延ばしだが、
その可能性は高くないと考えた(否定する要素はないが)。

上家に当たらなければ、
親に対して5pは中スジであるため、かなり切りやすい。


31567.jpg

親がツモって裏裏の6000オールとなったが、
なんと待ちは私の手にポツンと浮いていた8m単騎だった

冷静さを欠いていたらこの8mは飛び出していた可能性がかなり高い。

こういう場面で致命的な放銃を回避できるかどうかというのは大きいだろう。
(回避したのに結局ラスだったが)


ちなみに5pにはラグがあったので、
5p連打で次巡もラグがあるようなら、
あるいは対面がおもむろに切り出してくるようなら、
6pの3枚もほぼ安全牌と認識できる。

都合5巡の安全が買えれば見返りは十分と言っていいだろう。



case10
32020.jpg

親リーチに対して、安牌なし。

何を切るか?





32021.jpg

赤5pを切るとこれがロン。裏なしの3900となった。

5pは4p4枚見えにつき、当たるとしたら単騎かシャンポンしかない。

赤5mが見えていれば、6mをトイツ落としするところなのだが、
9mが最終手出しだけに少し選びにくかった。


こういう場面で安全度を取るか、放銃時の失点を取るかというのも判断に迷うケースが多いが、
次巡にリスクを負うという意味では、6mトイツ落としの方がよかったように思う。


ちなみに親の入り目は5p重なりだったため、待ちが読みにくかった。



ラベル:天鳳 守備
posted by はぐりん@ at 21:21 | Comment(10) | 守備力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
上手だね
Posted by at 2017年02月13日 00:35
>>名無しさん
ありがとうございます(^o^)
Posted by はぐりん@ at 2017年02月13日 17:34
おお、八段にもどってる
Posted by at 2017年02月13日 23:30
>>名無しさん
戻ってないっす。画像は過去のも含まれてます。
Posted by はぐりん@ at 2017年02月13日 23:35
CASE10では、リーチ宣言牌9mに近く7m9m9mからのリーチもあるけど、5mのスジの8mトイツ落としというのはいかがでしょうか?
Posted by at 2017年02月15日 10:42
>>名無しさん
トイツという点では8m切りも考慮に値しますね。
8mはカンチャンもありますけど、889からのシャンポンがありそうで感覚的には切りにくいんですよね。
手作りしてない巡目ですけど、7pより後なので9m手出しは関連牌である可能性が高まっています。
Posted by はぐりん@ at 2017年02月15日 17:17
case5は意外でした。はぐりん先生は5sを抜く人だと思ってたし、私は5s抜きそうですw

困ったらトイツ落とし!って頭では分かってるつもりなんですが、実戦になるとついつい瞬間的な安全度で選択しちゃうんで、改めて勉強させて頂きました。
Posted by 次は法廷で会おう at 2017年02月16日 20:55
>>次は法廷で会おうさん
なるほど、そうですか。
case5みたいなケースで、勇気を持って一牌押してみると、手牌の風通しが良くなって2〜3巡楽になるんですよね。
この気持ちの余裕ってかなり大きいかなと個人的には思ってます。

私も以前は瞬間的な安全度を重視するタイプでしたけど、先のことも考えるとオリ基準って少し変わってくることに気づきました。
特に鳳凰は安全牌が増えないですもんね(;´Д`)
Posted by はぐりん@ at 2017年02月16日 23:12
このテーマは、点数状況判断が密接に関わって来る点なので、パターン化は難しい部分かもとは思います。一巡でもしのぐことが重要な場面もありますからね。
Posted by アクスケ at 2017年02月17日 00:40
>>アクスケさん
そうですね。
オーラスに近づくにつれて、先の安全よりも今の安全を重視するケースが増えそうです。
Posted by はぐりん@ at 2017年02月17日 00:50
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