2017年03月05日

読みの基本 チー出し牌のソバが危険

今回は基本に戻ってこのテーマ。

基本に戻りすぎ!という突っ込みは置いといて…


六萬七萬八萬四筒五筒赤五筒八筒八筒四索赤五索チー三萬四萬赤五萬ドラ八筒

受けを広くする構えとして、上記のような完全イーシャンテン形があるが、
ポンチー自在で、テンパイになるのは三筒六筒五筒八筒三索六索の6種20枚の受け入れがある。


当たり前の話だが、麻雀はテンパイにならないと「ロン」ができない。

どんなに高い手であっても、イーシャンテンでは絵に描いた餅であり、
愚形だらけの3シャンテンの手と実質大差はない。


麻雀においてあがり確率を高める方法としては、
リャンシャンテンからイーシャンテンになる受け入れを高めることよりも、
イーシャンテンからテンパイになる受け入れを高めることの方が重要だ。


なぜなら、イーシャンテンからテンパイまでの距離が麻雀においては最もハードルが高く、
ここでの受け入れを広げる選択をすることが、
トータルではあがりまでの距離を縮めることにつながるからだ。


つまり、基本的にはリャンシャンテンではターツオーバーに受けず、
イーシャンテンで完全イーシャンテン形になるような手組みを目指すのが、
麻雀のあがり率を高めるための最善の選択となりやすい。



これを共通の認識としている上級者同士の対戦においては、
手組みに無駄がないため、必然的にソバテンが多いという傾向が生まれることになる

さらに、仕掛けの場合は一手進んだことが仕掛けによって瞭然となるため、
そこでの手出し牌は待ちを読むための非常に重要なキー牌となる。


仕掛け時の手出し牌に注目することが重要であるのは今さら言うまでもないが、
高い仕掛けである場合や、点棒に余裕のない家の仕掛けである場合、
より牌効率に忠実に打つのが普通である
ため、
そのへんにも注目することで、手牌を紐解くヒントとなりやすい。



それでは、実戦例から見ていこう。


case1
33323.jpg

オーラス。38500点持ちトップ目で迎えた南家。

上家の親がラス目で、北家とラス争いをしている。

上家の親が7mチーして…


33324.jpg

手出しで4pが出てきた。

親の待ちはどのへんだと考えられるだろうか?


ポイントとしては、後のないラス目の親、かつ高い仕掛けという点。
全力であがりに向かうしかない状況だ。


33325.jpg

ほどなくして3pがツモ切られる。

これは非常に大きな情報だ。


こういう場面で3pをチーして捌きに行く人もいると思うが、
3着目の北家がはっきりと勝負の姿勢を見せているので、
仕掛けて局面を紛れさせないという意図だ。
3pから仕掛けてもあがりやすい形とは言えない。


33326.jpg

これぐらいわかりやすい仕掛けだと、危険牌が浮き彫りとなるので、
比較的テンパイ取りも楽だ。


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結局、親と私の二人テンパイで流局となった。

親の待ちはこれ以上のわかりやすい待ちはない、25pだった。


33328.jpg

マンピンソーの法則。

高い手で順番に仕掛けていったらこうなるわな。

完全イーシャンテン形は単純両面から仕掛けると待ちがバレやすいのが玉にキズだ。

この半荘はトップで逃げ切った。



case2
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東2局。

南家が9sを仕掛けてチー出しの3p。


tenhou.29301.jpg

赤5pをツモったが、さてどうしよう?





tenhou.29302.jpg

3m切ってMAXには受けなかった。

上家の手、ピンズ以外に待ちがあるか?

ソーズは脂っこいところが切られているし、
マンズの本命25mは対面にペタペタと切られている。

自分の手もチャンス手なのだが、
この赤5pの危険度が高すぎると見て、一旦止めた。


チートイツにするつもりはない打3mなので、テンパイなら赤5p押し、だ。


tenhou.29303.jpg

次巡に上家が2pツモで300・500となった。

赤5pを打たなくて済んだので、ホッと一息といったところ。


tenhou.29304.jpg

ピンズが先に埋まらないと待ちが透けるパターン。

ドラトイツみたいな可能性があるため、赤だけは腰がひけるところだ。



case3
tenhou.29462.jpg

開局の西家。

北家が9mチーして打4p。


tenhou.29463.jpg

チートイリャンシャンテンから5pが暗刻になった。

さて、どうしよう?





tenhou.29464.jpg

1pを切って回った。

自身のこの手なら普通の着手だろう。

ポイントとしては、下家の手は7m先切りで78mのターツを先決めしているだけに、
この4p手出しはかなり強い関連牌であるというのがわかる



tenhou.29465.jpg

切ってる8sをチーして5m切り。

テンパイ取りに望みをつないだ。

9m枯れてるので8m切りの方が良かったかな。


tenhou.29466.jpg

7p出たが、これを鳴く?





tenhou.29467.jpg

スルーした(ラグあり)。

7pチーして4pまたぎの6pを仕掛けで使い切ったとしても、
自分のテンパイの可能性はかなり低い。

それならばテンパイの受け入れを広くしつつ、
テンパイ時には6pを勝負しようという算段だ。


天鳳の打ち方としては微妙かもしれないが、
麻雀の打ち方としてはこちらの方が正しいだろう。


tenhou.29468.jpg

結果は下家が1000・2000ツモ。

ここまでわかりやすい仕掛けをするからには、
その分の見返りも何かあるはずだ。
例に漏れずに、下家の雀頭はドラだった。


7pチーしていると親が5pを吸収して二人テンパイで流局となっていたはず。
当たり牌が透けていても極力紛れが起こらないように仕掛けていくべきだろう。



case4
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東4局。微差のトップ目の南家。

北家がカン6mを仕掛けて、手出し6pとしたところ。


30966.jpg

8pをツモって、さてどうしよう?





30967.jpg

1pトイツ落としとした。

4p、8pともにまたぎスジで警戒すべきところ。

自分の手はさほど悪くはないが、あがりが見込めるかといったら微妙な感じ。


手拍子で切って、ドラトイツの7700です、と言われたら死にたくなってしまう。

3900程度の放銃だとしても後悔するのではないか?
このへんの押し引きはいつの時代も判断が難しい。


30968.jpg

7pをツモってきたが、さて何を切る?





30969.jpg

ここは迷ったが、親にも通る5p切りとした。


ドラが対面からツモ切られ、さすがにテンパイを意識するところ。

この巡目なら親のダマテンにも警戒したい。
マンズを切れば手を壊さずに済むが、
36m47mが安全なわけではないので慎重に構えた。


30970.jpg

結局、下家が対面に2000の放銃となった。

警戒していた6pまたぎが待ちになっていた。


30971.jpg

カン6mは絶好の仕掛けどころ。

愚形から捌いているケースでは、必然的に好形が残りやすいということでもある。

このケースの対応は若干慎重すぎるかもしれないが、
自分の手がたいしたことがなければこのぐらいでも問題ないと思う。



case5
31121.jpg

南1局、21000点持ちの3着目。

ラス目の親が2つ目を仕掛けて…


31122.jpg

手出し6p。

繊細な判断が求められる状況だ。


31123.jpg

絶好の5sを引き入れ、ダマテンに構える。


31124.jpg

8pをツモってきたところ。

さて、どうしよう?





31125.jpg

8pをツモ切ると、これがポンで済んだ。

親が3mをチーする前、私の6pを親はポンしていない。

つまり、親の最終形は6pのまたぎスジでない可能性がかなり高い。

ただ、それゆえに2件隣の8pはシャンポンに当たる可能性が高い。


かなりリスキーな選択であったことは否めないだろう。


31126.jpg

結局、上家も危険牌を押し切り、3人テンパイで流局となった。


31127.jpg

私が6pを切った時点で対面はこの形。

6pポンしていないことから、6pはトイツで持っていないことがわかる。


31128.jpg

8pポンから親は単騎へと渡っていった。

さすがにこのポンは違和感があるので、単騎移行は想定できる。

下家の3pも鳴ける形でないとすると、
8pは危険すぎて勝負すべき牌ではなかったかもしれない。

が、男には勝負しなければならない場面というのも確かに存在するのだ。

この半荘はこの気合いが実を結び、3着で終了となった。



ちなみに、チー出しまたぎは待ちが読まれやすくて出にくいため、
高い手の場合は敢えてシャンポンに取った方があがりやすい可能性がある。


これについては鳳凰卓でもチラホラと実戦例が見られる。
サンプルが集まり次第、紹介したい。



ラベル:読み 天鳳 定跡
posted by はぐりん@ at 21:11 | Comment(2) | 読み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
チー出しのまたぎですか。以前は過剰にケアしていた時期もありましたが、最近は割と舐めプすることも多くなりました。例えば4が切られた場合の3の危険度がどうかと言われれば、関連牌が全て危険なら体感で4分の1当たるかどうかと言った感じ。基本2や6の方が危ないですし、5や7もあるし、愚形フォローで持っていただけのこともありますからね。結局は自分の手のイケてる度と相手の打点予測の方が重要みたいなところありますよね。
Posted by S at 2017年03月06日 19:33
>>Sさん
結局は自分の手牌との勘案なんですよね。
高い手のテンパイなら問題なく押しますけど、
相手の仕掛けに3900が見えている、みたいな状況は意外と押し引きが難しいなと感じます。
後は、フーロ率が高いか低いかのタイプって重要ですよね。
ガンガン鳴くタイプほど変化のパターンが多くて読みにくいですからね。
Posted by はぐりん@ at 2017年03月06日 20:47
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