2017年08月20日

ペンチャンイーペーコー形のリーチ

四萬五萬六萬一筒一筒二筒二筒三筒四索五索六索七索七索ドラ北

ペンチャンイーペーコー形とは上記のような形の最終形だ。

ただでさえ、使いどころのペンチャン待ちはあがりにくく、即リーチに踏み切りにくいものだが、
ペンチャンイーペーコー形は待ちがたった3枚しかなく、愚形リーチの中でも最弱のぶるいになる。



しかし、実戦ではこの形から果敢に即リーチを打つという局面が確かに存在する。

今回はこの超愚形ペンチャンイーペーコー待ちのリーチをまとめてみた。

それでは、どんな場合に即リーチを打つべきだろうか?


@親番先制

親番の場合は先制リーチが脅威となるため、相手は簡単には向かってこない。
その特権を利用して、足止めをしつつ、ツモあがりを狙う。
ツモれば最低2000オールからで打点的には十分。
裏ドラ次第で決定打となりうる魅力がある。


A子方先制 ツモって満貫

子方の場合は、先制かつドラや赤が1枚ならリーチが効果的となる。
なぜなら、ツモって満貫あるため、待ちの悪さに見合う打点力があるからだ。
ただし、親リーチなどに叩き返された場合は逆にピンチとなるため、
場況や牌形など、後に記す好条件が付随していた方がより効果的となる。
一方、ドラが2枚ある場合はダマで5200を拾うのが一般的だ。


B場況がいい(待ち色が安い 周辺が場に見えている)

愚形待ちリーチに踏み切る場合は山に待ち牌がどのくらいあるかの考慮が必要不可欠で、これもその例に漏れない。
待ち周辺の色が序盤にたくさん切れていたり、
あるいはペン3待ちなら4がたくさん切れていればより狙い目となる。


C牌形がいい

二萬三萬四萬一筒一筒二筒二筒三筒四筒四筒四筒五索五索ドラ北

二萬三萬四萬一筒一筒二筒二筒三筒五筒五筒五筒五索五索ドラ北

例えば、上記のような牌形の場合、4pや5pのブロックがあるため、他家はピンズの下が使いづらい。
回るにも浮いた3pを使い切るのは困難が伴い、
反撃するにはそれらを切らざるをえないという牌形の利がある。
また、14pや25pというスジを固めてもいるので、
他家がその待ちになった場合に受けにも強いというのがこの形の強みだ。
このように、副次的な効果も考えながら打つことで、もう一段上を見ることができる。


D点棒がない(負けている)

点棒がないので仕方なく、というケース。
負けているからしょうがないというのは麻雀においてかなり危険な考えなので、
点棒がなくても冷静なリーチ判断を心掛けたい。
愚形だがイーペーコーという1ハンが必ずつくので、ツモることができればチャンスとなる。
ペンチャンイーペーコー形は手変わりに2手必要なので、その兼ね合いで即リーチに踏み切ることも多くなる。


E足止めリーチ

例えば、序盤に仕掛けやカンが入っている場合は、
止まってもらうために待ちに自信がなくても即リーチを打つことが有効となることがある。
これはギャンブルとなる可能性があるので、点棒状況を正確に見極め、判断したいところだ。



以上の要素によって、ペンチャンイーペーコー形リーチに踏み切るかどうかを判断する。
要素が複数組み合わされば、強いリーチとなるので、より即リーチに踏み切りやすくなる。

それでは、実戦例から具体的に見ていこう。



@親番先制 case1
tenhou.1612.jpg

東3局1本場、26300点持ち2着目の親番。

2pが重なったが、1pは場切れ。

さて、何を切る?





tenhou.1613.jpg

ドラ切りとした。

3s暗刻につき、ここから見込むのはトイツ手よりもコーツ手と考え、
ドラ重なりよりもダブ東の重なりに主眼を置いた。
いずれにせよあがりまでは茨の道という感じ。


tenhou.1614.jpg

次巡、3pを引き込んで、テンパイ。

さて、どうしよう?





tenhou.1615.jpg

あがりを見込むには最高のツモという感じで即リーチ。

1p2枚切れにつき、下手にコーツ手になるよりは即リーチに踏み切りやすい。

ドラはないが親番先制につき、仕掛けを牽制する意味合いもある。


tenhou.1616.jpg

首尾よくツモって、裏は乗らずの2000オール。

感触十分の一局となった。

親番の場合はツモって最低2000オールからなので、打点としては申し分ないところだ。



A子方先制ツモって満貫 C牌形がいい D点棒がない case2
48372.jpg

東2局2本場、17500点持ちラス目の北家。

3巡目にして上記テンパイ。

待ちが悪く、巡目も浅いが、さてどうしよう?





48373.jpg

これは即リーチがいいだろう。

赤1含んだイーペーコー形につき、ツモでぴったり満貫となる。
巡目が早いとはいえ、ここから組み替えるには有効牌が2枚必要で、その手間をかけるぐらいなら、即リーチがいいと判断した。

沈んでいる点棒状況につき、即リーチに踏み切りやすいし、
かつ5pが暗刻で他家はピンズの下が使いづらい。


例えば、これで5p暗カンになればさらに3pは狙い目となるし、
25pを固めているので他家の攻め返しにもわりと強い牌形となっている。


48374.jpg

あっさりツモって裏なしの2000・3900となった。

狙い通りのツモあがりで、この半荘は2着で終えた。


48375.jpg

3pは2山で、あがりやすいわけではないが、2枚山にいればこの形では十分だろう。

他家の最終形を見ればわかるが、ピンズが分断して形になっていない。

5p暗刻の牌形を生かせばこの形でも即リーチに踏み切りやすいというのがわかるだろう。



B場況がいい case3
tenhou.19625.jpg

東4局、15700点持ちラス目の西家。

意外な4mツモでテンパイとなったが、さてどうしよう?





tenhou.19626.jpg

即リーチに踏み切った。

マンズの上がかなり場に安く、7mの場況がよく見える。


tenhou.19627.jpg

実際は下家の手に7mが2枚。

一見よさそうな場況でもトイツで持たれているとかなり厳しい待ちとなってしまう。


tenhou.19628.jpg

結局、一人テンパイで流局。

このリーチが一人テンパイならしめしめといったところだろう。



B場況がいい case4
tenhou.28731.jpg

東3局2本場、22400点持ち2着目の親番。

7pをツモってきたところ、さて何を切るか?





tenhou.28732.jpg

9sが自分の目から4枚見えたので、ソーズの形を決めて5s切りとした。

9p引き戻しの三色というよりは、カン6pツモから受けを広くして、
いち早くペン7sリーチに踏み切りたいという意図だ。

5s先切りは、ペン7sの布石としても生きる可能性がある。


tenhou.28733.jpg

ズバリカン8mを引いたが、さてどうしよう?





tenhou.28734.jpg

お分かりの通り、即リーチだ。

7sは他家に2枚持たれていて、残り山に1枚しかなかったが、
5sがパタパタと場に切られれば、7sが出る可能性も少なからずある。


tenhou.28735.jpg

他家の反撃もなく、終盤にツモ。


tenhou.28736.jpg

イーペーコー部分が裏ドラとなって6000オール。

決定打をものにすることに成功した。

イーペーコーは裏ドラも固まって乗りやすいので、一撃の破壊力がある。



B場況がいい case5
tenhou.29355.jpg

東3局、26300点持ち2着目の親番。

上家先制リーチにこちらもテンパイ。

さて、どうしよう?





tenhou.29356.jpg

追っかけリーチに踏み切った。

1pが4枚、24pがそれぞれ3枚ずつ見えていて、ピンズの下の場況は絶好に見える。

ただ、6pが最終手出しだともろひっかけをケアされやすいのがキズだ。
6pはできれば先に切っておきたかったが、赤5pツモをケアした結果だ。


追っかけリーチならできればこのぐらいの場況でかけたいところ。


tenhou.29357.jpg

しかし、先に掴んでしまい、裏6mで5200の放銃となった。


tenhou.29358.jpg

リーチ時点では3pは全山だった。

このぐらいの場況なら上家の両面リーチと遜色ない待ちになっていることがわかるだろう。



B場況がいい case6
32307.jpg

東4局、25700点持ち2着目の北家。

6p縦重なりでテンパイが入ったが、さてどうしよう?





32308.jpg

これはギリギリのラインだが、即リーチに踏み切った。

序盤に8s9sが1枚ずつ場に見えているが、
これがそれぞれ違う2者から出ているのがポイントだ。

1者から89sが落とされている程度では、7sは強いとは言えない。
子方、ドラなしならダマが無難だろう。


32309.jpg

このリーチにおける最大の脅威、親からの追っかけだ。

こうなってしまうと場況無関係で、致命傷も覚悟しなければならない。


32310.jpg

しかし僥倖にも、親が先に掴んでくれた。

裏は乗らずの2600。

親の追っかけを食らってこの待ちでやっと2600では、相手にもさしてダメージを与えられず、エネルギーの無駄使いだ。

通常子方のリーチでも、場況関係なくドラ1がほしいところだ。


32311.jpg

このケースでは、リーチ時7sは全山だった。

子方ドラなしなら、最低でも2山でないと勝負にならないだろう。



C牌形がいい case7
tenhou.5826.jpg

南2局、23000点持ち3着目の親番。

6sツモってテンパイが入ったが、さてどうしよう?





tenhou.5827.jpg

即リーチに踏み切った。

親番先制の利というものもあるし、
この場合は5mトイツという牌形の強みがある。

5mはトイツよりも暗刻の方がいいが、8mが1枚切られて7mは使いにくいと判断した。

ご覧のように7mは山に2枚、マンズは分断形だが、7mは2者が吸収できる形だった。


tenhou.5828.jpg

ラス目のリーチが入った直後に、上家がダマツモで1000・2000。

これは私としてはどちらかというと助かったという印象。

この待ちでは追っかけが入った瞬間に、常に不利になるという認識を持っておく必要がある。

rairuさんが六段だったころの画像、時代を感じるね。



E足止めリーチ case8
42377.jpg

南1局1本場、24600点持ち2着目の西家。

上家の2s暗カンが入っている。

赤5pのくっつきを待っていたところ、8mにくっついた9m。

さて、どうしよう?





42378.jpg

即リーチに踏み切った。

好形変化を待つのは、意外と変化枚数が少なく、先手を取られると厳しい。

カンが入っていることも踏まえると、相手は攻め返しにくいだろう。

トップ目が親なのでツモがかなり効果的なあがりとなり、
前巡の下家の6m切りより、7mはまずまずの待ちになったと判断した。

要は、カンが入っているので足止めリーチだ。


42379.jpg

こんな風にはっきりと回っている河が出現すれば、ある程度狙いは成功したと言える。


42380.jpg

結局、一人テンパイで流局となった。

これぐらい愚形リーチだと1巡1巡が長く感じられるが、
足止めリーチが一人テンパイなら目的は果たせたと言えるだろう。


42381.jpg

リーチ時7mは2枚持たれていた。

変則手が一人いるだけで、山読みは案外あてにならないので、リーチに踏み切る際は細心の注意が必要だ。



このように、ペンチャンイーペーコー形のリーチは、状況と要素を組み合わせて踏み切るものであり、
基本は先制リーチの特権と考えておくのがいいだろう。




ラベル:天鳳 立直
posted by はぐりん@ at 23:35 | Comment(9) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
同じような牌姿がこれだけあるのが凄いですね。
ドラの振り代わりがある奴はダマにしそうですが、その他は全て立直としますね。
Posted by at 2017年08月22日 00:52
>>名無しさん
ドラの振り替えがある場合はダマにするのが無難でしょうね。
きちんと吟味すればリーチが悪い結果になることも少ないという印象です。
Posted by はぐりん@ at 2017年08月22日 15:06
はぐりんさんのブログ、読んでて楽しいです。

これからも、麻雀やらなんやら頑張ってください!



Posted by at 2017年08月23日 18:24
>>名無しさん
ありがとうございます。
これからも、麻雀やらなんやらがんばります(つω`*)テヘ
Posted by はぐりん@ at 2017年08月23日 18:38
確かに赤、ドラの価値は高いと思います。しかし三色などは仕掛けが効くという利点がありますよね。僕もその辺は臨機応変に対処したいです。
ところで、話は変わって大変申し訳ないのですが、はぐりんさんの闘牌を観戦していて疑問に思ったことがあります。ドラが3pで345667m3356pとあとソーズのメンツがはぐりんさんの手牌にあって、トイメンからドラ3pが出て、鳴けば58p待ちのテンパイなのにスルーしたのは何故ですか?はぐりんさんのツイッターがわからないので、どうにも気になってこのブログで質問させて頂きました。
Posted by v at 2017年09月07日 12:42
↑ごめんなさい。
コメントの場所間違えてました。
Posted by v at 2017年09月07日 12:44
↑「不確定三色より赤(ドラ)」にコメントしたかったのです。大変失礼致しましたm(_ _)m
Posted by v at 2017年09月07日 12:47
>>vさん
その通りですね。
三色は仕掛けが効くので、その辺は点棒状況から柔軟な打牌選択をしたいところです。

ドラについては、一言でいえば感覚ですね。
ドラのポンテンに取ってもあがりやすくならないと考えたからです。
これについては次回記事で画像付きで取り上げたいと思いますので、楽しみにしていてください。
Posted by はぐりん@ at 2017年09月07日 16:00
わかりました。
楽しみにしています(^o^)
Posted by v at 2017年09月07日 18:53
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: