2017年09月03日

不確定三色より確定赤(ドラ)

今さら言うまでもないが、麻雀における赤やドラの価値というのは非常に高い。


代表的な2ハン役である、三色や一通が9枚固定で必要なのに対し、
赤やドラはそのたった1枚が1ハンであり、
ドラドラならその2枚が三色や一通と点数的には同じ価値ということになる。


もちろん、赤やドラを生かすためには手役が必要となるわけだが、
現代麻雀にはリーチという最強の手役があるため、
メンゼン前提なら、必然的に赤やドラを中心とした手組みをしていくこととなる。


三色は麻雀の華であり、決まると見栄えもいいが、
両面待ちなど不確定の場合は高目安目で打点に大きな差が生まれる。


二萬三萬四萬赤五萬九萬九萬二筒三筒四筒六筒七筒八筒三索四索ドラ北

テンパイからでも2分の1の確率をクリアしなければならないのに、



二萬三萬赤五萬六萬一筒二筒三筒七筒八筒九筒二索三索西西ドラ北

イーシャンテンから三色がズバッと決まる確率は4分の1に過ぎない。


上記の手牌から、チャンタ三色を狙う打ち方は魅力的ではあるが、勝ち味に欠けていると言わざるをえない。


麻雀における不確定2ハン役が非効率である理由は、
期待値という側面もあるが、
麻雀の点数計算システムとも密接な関係がある。



リーチにおける得点上昇効率は、
30符3ハン、または40符2ハンで最も大きくなり、
40符3ハンから満貫による切り下げが起こるため、効率が悪くなる。


子における2600や3900のリーチ効率が良く、
5200のリーチは効率がイマイチというとピンとくるだろう。

これはどういうことかというと、
2600はリーチ+1ハン、3900はリーチピンフ+1ハンなので、
赤やドラが1枚あるだけで、リーチがかなり効果的になるということである。


つまり、ドラや赤が1枚あるなら即リーチを打つ手組みをするのが現代麻雀において手っ取り早く勝つ方法であり、
チマチマと2ハン役を作っているようでは大幅にスピード負けする可能性が高いということである。



何度も書いているように、麻雀はいかに効率よく満貫をあがるかのゲームであり、
そのためには赤1を含んだリーチを打つことがとても重要
で、
チャンタを狙っている暇があったら、手牌を内に内に寄せて赤を生かす手組みをすべきだということ、
これが赤麻雀における必勝法と言っても過言ではない。


現代麻雀における三色などの2ハン役は、自然な手順、手なりで作るものであり、
無理に深追いをするものではないということ、
むしろ中心となるのは赤やドラを生かしきる手組みであるということ、
淡白で趣はないが、それを徹底することが重要となっている。


それでは、実戦例を見ていこう。



case1
tenhou.17547.jpg

南2局、21000点持ち僅差のラス目で迎えた西家。

急所のペン7pを引き込んだが、さて何を切る?





tenhou.17548.jpg

7m切りとした。

チャンタ三色は魅力的だが、高目&高目が必要で、現実的ではない。

ドラと赤があるのでそれを生かす、ごく普通の選択だろう。


tenhou.17549.jpg

9sを引き込み、即リーチに踏み切る。

できれば69sで待ちたかったところ。


tenhou.17550.jpg

上家から出て、裏なしの7700。

9mでハネ満だったじゃん、とはあがった後の戯れ言だ。

赤含みターツ落としはそこにどうしてもキズができてしまう。



case2
tenhou.24837.jpg

東4局、22000点持ちラス目の北家。

6s暗カンから、123の三色のテンパイとなったが、
出ていくのは新ドラの4m。

さて、どうしよう?





tenhou.24838.jpg

1m切りリーチとした。

カン裏もあるので、期待値的にもこれが良さそうだが、
何より下家の仕掛けに4mが危険すぎる。

実際、4mは下家に当たりだった。


tenhou.24839.jpg

ほどなくして1sの方をツモ。


tenhou.24840.jpg

裏ドラ乗らんか〜。

三色にとっていたら満貫だったなあ、とこれは思うだろう。


ドラと三色の兼ね合いは危険度の観点からもドラを使い切りたい。



case3
36763.jpg

東1局1本場、原点の南家。

ピンフ三色イーシャンテンのところ、赤5mを持ってきた。

さて、何を切る?





36764.jpg

2m切りとした。

これは色々な考え方があるだろう。

入り目の4分の1が234三色確定となる2p引き。
ただし、三色になるためにはドラと赤5mを切ることになる。

2pを引ければ満貫のリーチが打てるが、
入り目が69sなら2m切りリーチとなるだろう。


9sが3枚見えにつき、69sに不安があるということで、
4m引きなどマンズの伸びを見るドラ切りという手もあるが、
浮かせている25m自体の危険度も高く、ここを残すのは一抹の不安がある。

ドラを先に鳴かれて、2mが捌けないなどという事態が最悪と考え、
赤5mを使い切る2m切りとした。

ドラが重なっても十分だし、
いずれにせよテンパイでドラは打ち出す方針だ。


36765.jpg

下家の先制リーチが入るも、6sを引き込みこちらもテンパイ。

さて、どうしよう?





36766.jpg

追っかけに踏み切った。

ネックの69sが先に入ったのであれば、勝算は十分と見るし、
ドラ自体の危険度が劇的に高いという感じもない。


36767.jpg

しかし引き負け、裏なし1300・2600となった。

25pは山に5枚も残っていた。

件のドラ自体も山に眠っていた。



case4
43199.jpg

開局の南家。

北家の加カンが入っている。

絶好のペンカン3mを引き込んでテンパイ。

さて、どうしよう?





43200.jpg

1m切りでリーチとした。

三色の高目が多い形につき、これはドラ切りも十分に見合う選択だろう。

ただ、47pの方が場には出にくいということ、
カン裏もあるため、ドラ1が安定すること、
さらに上家の仕掛けに対して4mが危険であることを判断材料とした。


現状4mが通ったとしても、
場に4mが出やすくなることで、仕掛けが成立しやすくなる危惧がある。


43201.jpg

結果は対面から一発で1pが出て、裏ドラは乗らずの5200となった。

ドラ切りリーチならリーチ一発の2600だったな、と実戦中は思うところ。


43202.jpg

実際は4mが親の仕掛けに当たりだった。

打点的には2900とたいしたことはなかったが、
放銃を避けた上にあがりを得られ、かつ三色にならない方が出るという一石三鳥の結果だった。

先ほどもあったが、ドラはやはり危険度が高いので、
できれば自分で使い切りたいところだ。



case5
46267.jpg

東2局、19800点持ちラス目の北家。

789三色イーシャンテンのところ、3mが暗刻になった。

なかなか悩ましい牌姿だが、さてどうしよう?





46268.jpg

赤を使い切る方針で、8m切りとした。

9m9sという2種の受け入れに限定された三色は不確定要素が大きすぎる。

赤を見切った挙句にメンピンのみ、リーチのみという可能性も十分にある。

それならば、赤を使ってのリーチドラ1の方がリーチによる得点上昇効率が良さそうだ。


46269.jpg

最高の4mを引き込み、文句なく即リーチに踏み切った。


46270.jpg

しかし、二人テンパイで流局。

この場況の69sはかなりあがれる感触があったのだが、
狙いの9sはワン牌に2枚死んでいた。

三色狙いの打牌だとテンパイすらしていなかった。



case6
46982.jpg

オーラス、19600点持ちラス目の北家。

3着目の親が21800点、2着目の西家が22100点と緊迫した点差となっている。

配牌としてはかなり良く、ラス回避の大チャンスだ。


46983.jpg

1pが暗刻になり、テンパイ。

さて、どうしよう?





46984.jpg

この局面においては7s切り以外にない。

2600で2着捲り確定。
うっかりドラ切りリーチとして、トップ目から安目が出たらラス確まである。

ドラの確定1ハン様様だ。


46985.jpg

親から追っかけが入り、超勝負所となる。

運を天に任せるのみ。


46986.jpg

これを制し、裏1の5200。2着捲りに成功した。

三色に受けていても結果的には変わりなかった。



case7
49389.jpg

南2局1本場、34500点持ちトップ目、連荘中の親番。

イーシャンテンから絶好の4sを引き込み、テンパイ。

さて、どうしよう?





49390.jpg

2p切りリーチとした。

高目が多い形につき、少し考えるところだが、
例によって仕掛けにドラが切りづらいため、それほど迷わないだろう。

ドラを切ってポンなどされたら一気に場は沸騰してしまう。


49391.jpg

結局、終盤に1sをツモ。

三色にならない方につき、これは得した感がある。


49392.jpg

裏1のコストパフォーマンスが大きいのが、確定ドラを取るメリットだ。

40符2ハンはこのようにリーチによる得点上昇効率がいい。



このように、不確定三色と赤(ドラ)で迷ったら、赤(ドラ)を確定させる方向で手組みをしていくのが攻守両面に渡って隙がない。



ラベル:天鳳 定跡 赤5
posted by はぐりん@ at 00:02 | Comment(4) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
勉強させていただきました。
このあたりの捌きをその日のテンションで決めていたんですが...


今日でテンション麻雀を卒業出来そうです!

いつもながらの読みやすさに敬服です。
Posted by at 2017年09月05日 19:12
>>名無しさん
そうですか、それは良かったです。

テンション麻雀ってなんかいいですね。
マンション麻雀の親戚、みたいな。

たまにはテンションで決めることがあってもいいと思いますよ。
Posted by はぐりん@ at 2017年09月05日 23:17
こんにちは。先ほど同卓したのできました。同卓ありがとうございました。本当にありがとうございました。
Posted by ろん at 2017年09月06日 18:04
>>ろんさん
いえいえ。出来がいい半荘でした。
本当におめでとうございました。
Posted by はぐりん@ at 2017年09月06日 20:29
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