
九段に昇段した。
特上時代を合わせてもいつ以来の九段だろうか。
実に何年かぶりであることは間違いない。
鳳凰卓では初の九段ということで感慨もひとしお。
九段の敷居の高さをあらためて実感するに至った。
九段昇段戦は3戦3ラスという無類の弱さを見せ、一度は叩き落されたものの、
2着条件の4戦目にしてトップ。九段昇段を果たした。

月間の順位分布はきれいな階段状になっている。
平均順位も2.4を切っているので個人的には文句なしだが、
これでも安定段位的には9をわずかに超える程度であり、
このラス率ではさらなる高みを目指すには厳しいことがわかる。

これを見るとわかる通り、7月ぐらいから安定した順位分布となっており、
直近600戦にわたり、常に八段原点以上をキープ、Rはほぼ2200以上と、
メンタル的にもかなり安定した状態で打てていた。
以前の記事でも書いたように、降段の危機に瀕しているなどptが十分でない場合は、
メンタルが不安定になり自分の実力が発揮しにくい傾向にあるため、
少々の不調を引いても原点以上のptがあるというのは心強かった。
ちなみに、私の直近1000戦の鳳南安定段位は、8.857である。
最初の300戦の成績がいかに私の安定段位の足を引っ張っているか、
もちろん土俵に慣れずにミスもそこそこあったが、
それなりの不調を引いたということは今だからこそ言えるだろう。
なぜなら打ち筋というのはそれほど劇的には変化しないものだからである。
ここまでの軌跡の中で6連ラスが1回、4連ラスが2回と通常ありえないようなラスの引き方に戸惑いもしたが、
鳳凰卓での経験を積み、格がついてくると不思議なもので連ラスもぱったりやんだ。
それはあたかも鳳凰卓の女神さまがひよっこに洗礼を浴びせるかのごとくであり、
誰しもが避けては通れない道なのだろう。
その壁を乗り越えた先にようやく鳳凰勝ち組のルートがあり、
軌道に乗って何かしらの格がついてしまえば、あとは相手が勝手にこけてくれる。
天鳳とはそういうゲームなのだろう。
九段昇段にあたり、具体的な数値をさらっと検証してみたい。
(鳳南1425試合対象)

和了率20.24%。
屈指の低さではないだろうか。
私は和了についてはまったく執着していない。
これは少し観戦したことのある方ならわかるだろう。
和了というのは自分の力だけで得られるものではないので、
あがれないと思ったら無理はしない。
和了を見る以上に考えるべきことは、こと天鳳においてはたくさんある。
この和了率の低さは副露率の低さと直結していることは間違いない。
この程度の和了率でも十分に結果は出るということである。

放銃率11.43%。
わりと高目。
私にしては少々高いのは、鳳凰卓では押しの要素を若干強めにしているからだ。
天鳳というより麻雀の形を追究する目的で、
鳳凰卓開始直後から実験的に押し気味に打っていた。
鳳凰卓でも確実に正しい放銃というのは存在する。
サシコミなどはあまりしないので、その分低くなっているかも。

リーチ率17.91%。
これはよくわからない。
無理なリーチはしないタイプだが、
副露率が低いメンゼンタイプだけに若干高めの数値かもしれない。
リーチ時放銃率が15%弱もあるのは、さすがにレベルの高い鳳凰卓といった感じ。

副露率19.72%。
なんと20%を切っている。
私より副露率の低い鳳凰民が果たしているのだろうか?
この副露率が私の雀風の最たる特徴と言えそうだが、
この副露率でも鳳凰勝ち組になれるということである。
私はぶっちゃけ麻雀は一切鳴かなくても負けないゲームとすら思っているが、
副露率が最も打ち筋を調整できる点でもあるので、
平均順位や安定段位との兼ね合いで、より効果的な副露について模索していきたい。

役統計。
私の特徴として、チートイツがかなり多いことが挙げられるだろう。
七対子と混一色の出現頻度が全くの同一。たいていの人は混一色の方が多少なりとも上回っているはずだ。
副露率が低い分、必然的に染めも少なくなるし、そもそも私はホンイツがそれほど好きではないのかもしれない。
さて、九段になったにあたって所感を述べたい。
私がひとえに嬉しいのは、鳳凰卓である程度の結果を出せたことで、
このブログで戦術を自由に披露することができることだ。
私が鳳凰で苦戦していた時のコメント欄は若干荒れ気味で、
このブログの信頼度も低下しているような向きがあった。
それは当然のことではあるが、
私自身歯がゆく悔しい思いでいた。
それは結果を出すことでしか晴らすことのできない性質であるがゆえに、
九段到達を素直に嬉しく思うのだ。
とはいえ、総合的には炎上もなく揶揄もそれほどなかったかなあと思えるのも事実。
皆様には温かく見守っていただきありがとうございました。
結局のところ、八段原点弱から鳳凰卓をスタートして、
九段になるのに1441試合かかった、ただそれだけにすぎない。
私にしては随分と遠回りしてしまったが、重要なのはここからだ。
さらなる高みを目指すためにいったい何をすればいいのか。
ここはゴールではなくて単なる通過点に過ぎない。
はぐりんの道程まだ道半ば、である。
次回は九段昇段記念、
特上卓と鳳凰卓の最適戦術の違いについて、書きたいと思う。
「鳳凰卓での経験を積み、格がついてくると不思議なもので連ラスもぱったりやんだ。その壁を乗り越えた先にようやく鳳凰勝ち組のルートがあり、軌道に乗って何かしらの格がついてしまえば、あとは相手が勝手にこけてくれる。
天鳳とはそういうゲームなのだろう」
ありがとうございます。
Sさんには結果が出ない当初から見捨てずに励ましていただいて、感謝しています。
Sさんもぜひ私の後に続いてください!
ブログはかなり読みやすく、毎回参考にさせてもらっています🙂次なる昇段目指して頑張ってください!
しかしこうやって数字で見てみると、鳳凰卓でのはぐりんさんの特異な打ち筋が現れているように感じます。
基本はきっちりこなしつつ、場況を観ての的確な打ち回しと斬新な戦法。
13代目天鳳位にはぐりんさんの名が刻まれるのを楽しみにしています^^
コメントありがとうございます。
オカルトと言われると喜んでいいのか悲しんでいいのかちょっと戸惑いますねw
私のスタンスはどっちなんだっけ…
降段が先に来ないようにがんばります(つω`*)テヘ
ありがとうございます。
特異と言われると喜んでいいのか悲しんでいいのかちょっと戸惑いますねw
デジタルではない打ち筋が数字に表れているといったところでしょうか。
天鳳位ってまだ12人しかいないんですね…やっぱり並大抵のことではなれない偉業なんですよね。
ありがとうございます。
押しについては自分の中で幅を持たせていて、シャンテン押しのような時は難しいんですが、淡白な放銃はできるだけ避けるように気をつけています。
また鳳凰で対戦できることを楽しみにしております。
新たな麻雀の境地を目指して、頑張ってください!
ありがとうございます。
がんばりま〜す(^o^)