2018年10月14日

好調時は愚形リーチをツモアガれる

さて、今回は愚形リーチ特集。

以下の実戦例はすべて、直近八段から九段に上がった際のものだ。


不調時とは何が違ったのかを考察するに、
愚形リーチのツモアガリ率が顕著に高かった。

待ちの枚数が少ないということは、
追っかけリーチなどのめくり合いに弱く、
本来リーチ時放銃率は高くなりがちだが、
直近はその頻度も少なかった。


愚形リーチはそれを打つ的確なタイミングなどセンスが問われる部分もあるが、
赤あり麻雀ではリーチのみ愚形を打つ機会はそう多くはなく、
ある程度打点があるからこそ踏み切るものであると言える。


そういう意味では、ある程度手が入っていたとも言える。


麻雀で言うところの本流とは、リーチをかけてツモアガることにある。

なんとかタイムというのは最終的に好形リーチのツモアガりを連発することだし、
むこうぶちの傀だって御無礼の終着点はリーチツモのはずだ。

愚形リーチでそれを為すというのは、
非科学的に言えば、いい状態、仕上がっている状態であり、
科学的に言えば、いい偶然が偏っている状況と言え、
いずれにせよ結果にはポジティブとなっている。


好形リーチが致命的な放銃に結びついていた不調のどん底に比して、
愚形リーチがツモアガれる天国モードは麻雀といえどまるで別ゲームであり、
なぜあれだけラスを連発していたのか理解に苦しむ現在の自分がいる。

愚形リーチを連発しても、通常そんなにひどいことにはならない、
しかし、不調というのは突如牙を剥いて襲ってくる、そういうものだと認識している。

現在は平穏無事な九段生活を送っている。


それでは、実戦例から、
愚形リーチをかけるタイミングはいつか、
どんな愚形リーチが決まりやすいのか、
を見ていきたいと思う。



case1
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南3局、僅差2着目の南家。

受け入れの狭いイーシャンテンからドラが暗刻になり、即リーチ。

手の発展性が少ないだけに、テンパイ速度は重要で、なおかつ打点が伴っているのでリーチを打ちやすい。


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反撃もなく、これをツモって2000・4000。

オーラスが親番だけにここでの満貫ツモはあまりに大きい。

下家が現物待ちのタンヤオテンパイで、かわされる可能性も十分にあった。

これをアガれていないとオーラスはまた僅差のラス争いに骨を折るところだった。



case2
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南2局、28700点持ち2着目の南家。

トップ目の親とは7200点差。

タンヤオテンパイとなる4mをツモったところ。

リーチもあるし、ダマもある。テンパイ取らずから好形組み直しもあるが、さてどうしよう?





67415.jpg

即リーチとした。

入り目が1mなら、マンズの好形を生かして2s切りも考えるところだが、
タンヤオなら出て5200、ツモって満貫なので打点的にリーチに踏み切りやすい。

下との点差もそこそこあって、一発打ってもまだ大丈夫だ。


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しかし、トップ目の親から追っかけリーチが入る。

待ちがいいか、高いか、もしくはその両方。

こうなると観念するしかない。


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ところが、苦しむことなくあっさりツモ。2000・3900。

親は好形の7700で、こちらに分の悪い勝負だった。


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山にいる枚数は3s2枚に対し、47sは5枚。

不調時に有利なめくり合いを負けた逆の巡り合わせがあった。

これだけあっけなくツモってくれると助かる。



case3
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南1局、24000点持ち2着目の北家。

終盤にさしかかる11巡目、テンパイが入る。

が、待ちはドラ表示牌のカン6s。さて、どうしよう?





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こういうのは悪い待ちとわかっていてもリーチに踏み切るしかない。

後手ならば場合によってはダマからのオリも考えるが、
先制ならばダメ元のリーチでいいような気がする。

赤がなければリーチに踏み切るかは微妙なところ。


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いとも簡単にツモって、2000・3900。

難しい待ちを早期決着、助かります。


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なんとドラ表示牌にして6sは山に全部いた。

先入観で悪い待ちと決めてしまいがちだが、時にこういうこともある。

そして注目すべきは上家の待ちの南が紙一重の位置にいるということだ。

テンパイのめくり合いは枚数関係なくいつの時代も紙一重で、毎度唸らされる。



case4
67436.jpg

東4局の北家。

テンパイだが、どうするか?





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こういうのは問答無用でリーチでいいだろう。

好形変化枚数が少なく、打点も十分。


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これを終盤にツモ。

苦しんでオリたり回ったりしていた他家が一番痺れるパターン。

こちらはリーチのボタンを押して傍観しているだけなのだから。

下家の3pはかなり出そうだったが、ギリギリ踏みとどまったようだ。


67439.jpg

裏も乗ってハネ満に。

か〜、毎度これなら楽なのに。



case5
67479.jpg

開局の北家。

テンパイだが、どうするか?





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これは、2600だが、場況でかけるリーチ。

第一打9m切りが二人いるので、7mは山にいそう。


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これをツモって裏はなしの1000・2000。

基本天鳳では先制リーチが有利で、この場合はドラの中が鳴かれていないのでリーチをかけやすい。


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第一打9m切りの2者は7mを持ってない、かつ6mを持っている。

第一打数牌切りのスジは持たれている可能性が高く、その隣牌は持たれていないことが多い。

単純な牌理だが、これを様々な戦術に応用することができる(詳細は後日)。



case6
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南2局、24400点持ち2着目の北家。

テンパイだが、どうするか?





67516.jpg

これも場況でかけるリーチ。

マンズの上が見えているので、7mは山にいそう。

特に対面は6mが2巡目なので、7mは持っていないと推測できる。


67518.jpg

上家のドラポンが入るも、無事にツモって裏1の2000・3900。

愚形の2600リーチは裏1の価値が非常に高い。

バラバラドラ1とタンピン三色の価値が一緒、どちらが得した気分になるだろうか?


67519.jpg

上家はホンイツドラ4のハネ満、対面は3900の47mテンパイだった。

近くには47mが固まっていて、通常はどう考えても対面のアガリが濃厚という牌山。

不調時にさんざんやってきた巡り合わせ、それを対面が享受している。私は好調者の側だ。

例に漏れず、私はトップで対面はラスで終わった。



case7
67559.jpg

南2局、私の親番で、ダンラス目がリーチツモ。


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これがなんと裏3で倍満の親っかぶり。

一撃で私はラスまで叩き落とされる。


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迎えた次局。

赤赤テンパイだが、ドラが4pで変化もある。

さて、どうしよう?





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即リーチとした。

気持ちは焦っているが、決して焦ったリーチというわけではない。

対面の河が濃いので、リーチでプレッシャーを与えつつ、8mに期待しようという作戦だ。

入り目が赤を使い切れる4mなので、打点的に十分というのもある。


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難しい待ちだが、これをツモって2000・3900。

この苦しい時にツモってくれるからこそ好調なのだ。

前局の親っかぶりも何のその、捩じり返して最終的にはトップだった。



case8
67858.jpg

東2局、微差のラス目の南家。

テンパイだが、ドラのペン7m待ち。

タンヤオの変化もあるが、さてどうしよう?





67859.jpg

即リーチとした。

赤が1枚でもあるならリーチも行きやすいが、追っかけが入ると負け濃厚の、ギャンブル的リーチ。

変化を待っても打点妙味に欠けるため、即リーチが有利と判断した。


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ビクビクしながら待つも、終盤にツモ。

この待ちだと中盤の1巡1巡が怖い。相手リーチの一声で、圧倒的窮地に立たされるからだ。


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ドラをツモって裏1で約満貫。

麻雀をしていて一番イラッとする瞬間はこれをやられた側ではないだろうか。


67862.jpg

リーチ時ドラは3枚持たれていて、山には残り1枚しかなかった。

通常一人ぐらいは反撃してくるものだが、他家の手がまとまらなかったのも幸いした。

こういうわずかなチャンスをものにできる時というのが、勝ち運に乗っている時だ。

やや苦しい愚形リーチでも先制なら積極的に踏み込むことは決して悪くない。

それが活路を開く、ということも多いだろう。



ラベル:天鳳 好調 愚形
posted by はぐりん@ at 23:09 | Comment(0) | 好調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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