2019年01月13日

両面カンチャン形を見落とさない

両面カンチャン形(りゃんめんかんちゃんけい)とは、以下のような形のことを言う。

二筒四筒五筒六筒六筒七筒

複合形の両面に、2pがくっついた形で、カン3pのフォローが可能となる。

たった1枚の2pにより1種4枚の受け入れが増えるため、牌効率における必須習得事項となる。

この項目が重要なのは、出現頻度が非常に高く、複雑な形で牌理に組み込まれていることが多いからである。

また、ピンフかタンヤオか、はたまたイーペーコーかという手役の選別において選択を迫られることが多い。


一萬二萬三萬四筒五筒六筒六筒七筒七筒七索八索西西ドラ北ツモ二筒

例えば、上の牌姿から何を切るか?

イーペーコーという手役の種はあるものの、縦引きでは役なしになってしまうため、基本は両面カンチャン形に受ける7p切りとなる。

2p切りでも受け入れ枚数自体に差はないが、7p切りはピンフテンパイになる受け入れが多い。

両面カンチャン形はピンフと相性が良く、ダマテンを使いたいときに重宝する形である。


二萬二萬二萬四筒五筒六筒六筒七筒七筒三索四索八索八索ドラ八索ツモ二筒

それでは、上の牌姿からは何を切るか?

この場合はピンフがなく、ポンテンに取ることが可能なタンヤオであるため、基本は2p切りとなる。

ピンズ部分は同じ形であっても、他の牌姿によって何を切るか変わってくるところに、この形の特徴がある。



ピンフがつくなら基本は両面カンチャン形に受ける、と覚えておくのがいいだろう。

今回は、この形を実戦例から見ていきたいと思う。



case1
52064.jpg

東4局、17800点持ち3着目の西家。

何を切るか?





52065.jpg

現状ピンフは複合しないが、ドラが8pなのでここは4pを切りたい。

9pは各家が切っているので、8pは山にいることも十分に考えられる。


52066.jpg

狙い通りに8pを引き入れ、即リーチ。

この8pを無造作に河に放ることだけは避けたい。


52067.jpg

追っかけられるも首尾よくツモって、裏1の2000・4000。

これが効いてこの半荘は2位終了。


52068.jpg

8pは山3に対し、2s4pは山1。

ドラである上に山にいそうな8pゆえ、魅力的な両面カンチャン変化であったと言える。

これが基本となる形。



case2
61102.jpg

南3局、19700点持ち3着目の南家。

絶好の赤引きで何を切るか?





61103.jpg

トイツ手を見ていると手拍子で2pを切りたくなるが、ここはピンフ主眼に7p切りとした。

9sが3枚見えているため、仕掛けも含めたテンパイスピードでは微妙だが、
やはり3p4枚の受け入れが大きく、総合的には7p切りが優位と見る。

case1と同等の形であっても、場況や入り目によって選びやすさが大分違って見えないだろうか?

このように、両面カンチャン形は入り目などによってうっかり見落としてしまいそうになるため、慣れが必要な形でもある。


61104.jpg

ズバリはまった。

上手くいくと気持ちいいが、これを逃してしまうとテンコシャンコで涙目だ。


61105.jpg

ラス牌の9sを引き入れ、狙い通りにピンフのダマテンに。

ダマテンに価値の高い状況では、両面カンチャン形は使い勝手がいい。


61106.jpg

タンピンに変化したが、ラス目の500・1000ツモアガリが早かった。

これで3者大接戦のオーラスとなったが、辛くも私は2着浮上で終えた。



case3
tenhou.29004.jpg

南2局、19300点持ち3着目の親番。

嬉しいは嬉しい6mツモだが、切る牌が難しい。

さて、何を切る?





tenhou.29005.jpg

2mを切ると、カン4mの受けを残すことができる。

ターツ選択における両面カンチャン形の応用版。

356778mに2枚増えただけだが、かなり複雑になったように見える。

69mが劇的に薄い場況などでは、78mを払ってもいいだろう。


tenhou.29006.jpg

さらに受け入れが広くなって、テンパイ即リーチ。

暗カンにつき、打点も十分。


tenhou.29007.jpg

しかし、下家に7700の放銃となってしまった。

嫌ったターツの14mの方で放銃って、マジか…

こういうのは通常よりダメージが大きい。

この半荘はこれが響いてラスとなってしまった。



case4
52073.jpg

東3局、48600点持ちトップ目の親番。

かなりのリードを持っているが、ここから何を切るか?





52074.jpg

ピンフの基本は6m切りだが、イーペーコーを見て1m切りとした。

赤1ドラ1で、リーチしないつもりなら、イーペーコーを残すことでダマ11600が見える。

6m切りはピンフの受け入れは広いものの、ダマなら5800固定となってしまう。

上家が9400点しかないので、ダマ一撃終了はかなり魅力的だ。

このように、画一的に考えず状況ごとに柔軟に選ぶのがいい。


52075.jpg

リーチをかけないつもりなら、36m引きで打点UPの変化は大きなメリットだ。

タンヤオがある分、1m切り時の変化期待は大きくなる。


52076.jpg

結局、イーシャンテン止まりで、下家に1000点の放銃となった。



case5
55059.jpg

南1局、32500点持ち2着目の北家。

上と下が離れていて、安泰の2着。ラス争いが熾烈な状況。

マンズが好形となったが、さて何を切る?





55060.jpg

9s切りとした。

テンパイチャンスだけなら1s切りの方が広い。

しかし、カン8sのリーチのみを打ちたいだろうか?

少し手狭であっても役ありテンパイを目指すべき点棒状況だ。

ややわかりづらいが、1sトイツを抜けば233457sとなり、見事に両面カンチャン形ができている。

この場合は6sのみならず、7sツモでも役ありテンパイとなる。

36m先引き時に14sテンパイに取れるのが大きい。


55061.jpg

この時にピンフのテンパイに取れるのが、先の打牌選択のメリットだ。

カン8s残しでは、単騎からの振り替え待ちとなってしまう。


55062.jpg

危険度の高い5sを止めて、狙い通りに1000点で局をかわすことに成功した。


このように、両面カンチャン形はピンフと相性がよく、ダマテンの手段として効果的であることがわかる。

ダマテンに価値が高い天鳳では使いこなしたい形の一つだ。



ラベル:天鳳 牌理
posted by はぐりん@ at 20:16 | Comment(5) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
実戦でよく遭遇しますよね^_^

場の情報や役ありにしたいなどの状況を除き、ドラ2以下で基本リーチする場面だとすると、2456677の形は2を切ってイーペーコーを付加する価値が高いのかなと個人的には考えていました。case2は仕掛けの可能性も含めて、2pを切ってしまいそうです。
Posted by S at 2019年01月13日 21:26
case2はラス前僅差で2000点でもダマであがることを優先するという状況なら、ピンフ形ですかね。失礼しました。

あとは余談になりますが、2445677と2445667でも微妙に判断が違ってきますよね。
Posted by S at 2019年01月13日 21:38
訂正です。
2456677と2445667でした。
済みません。
Posted by S at 2019年01月13日 21:40
>>Sさん
case2は実戦でもかなり迷った記憶があります。
3トイツ形を生かせば仕掛け時のテンパイ効率はグッと上がるので2p切りはあると思います。
ただ、イーシャンテンまでの速度は3pの受け入れを残した方が上がるでしょうね。

外よりのトイツの方が仕掛けやすい点からも、2445667の方が4切りとしやすいですね。
イーペーコーにもなりにくいですしね。
Posted by はぐりん@ at 2019年01月14日 07:24
確かに2シャンテンなら3pの4枚と7pの2枚で、受け入れ差が2枚ありますね。仮に平場だとしても、どちらが1枚多く切れてるかで判断が違ってきそうなので、実戦では様々な状況を加味する必要がありそうですね。
Posted by S at 2019年01月14日 08:45
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: