2019年02月03日

ノーチャンスなら内側の方が安全

今回の記事は、ノーチャンス時のスジの安全度は内側の方が高い、というものであり、
スジのどちらを切るか、の延長線上にあるものである。


ノーチャンスということは、周辺のカンチャン待ちがなく、当たるとすればシャンポンか単騎ということになるが、
シャンポンや単騎でリーチをする際、あなたならどのような待ちでリーチしたいだろうか?


そう、相手の利用価値が低く、引っかけにもなりやすい1・9または2・8で待ちたいと思うだろう。


上級者は無理なく自然な迷彩で待ちを作るのが上手く、
さりげなく引っかけたり、待ちの内側を巧みに捨て牌に織り交ぜたりする。

出アガリの確率を高める技術というのも確実に必要な時代になっていると言えるだろう。


リーチにおいてシャンポンや単騎は外側が待ちになりやすい、というのが必然であるならば、逆に、
シャンポンや単騎にしか当たらない場合は内側の方が安全度が高い、と言い換えることができる。



鳳凰卓ではベタオリの技術が高く、新しいスジがなかなか場に現れない。
必然的に同じ牌ばかりが場に切られ、4枚切れのノーチャンスが頻繁に現れるということになる。

そういった際に、この内容を意識できるかどうかで放銃率にけっこうな差が生まれるだろう。

出現頻度も高く、成績の寄与度も大きいと思われるので、この記事で再確認していただきたい。


失敗例も交えての実戦例、それではどうぞ。



case1
38703.jpg

オーラス、13000点持ち3着目の南家。

トップ目が親なので、実質最終局。

5000点差ラス目下家からリーチが入っていて、最後の最後に手詰まりになった。

絶対に放銃できない場面。さて、何を切るか?





38704.jpg

4s切りとした。

が、実は最も安全な牌は3sだった。(コメにて指摘いただきましたが、私のメモにも書いてありました)

3sはペンチャンもカンチャンもなく、単騎もほぼないだろう。

4sはカンチャンに当たるリスクがある。


38705.jpg

なんと、1sはシャンポンの当たり牌だった。

打っていたら河底つき8000でラス転落となるところだった。

最後の最後にひねり出した技で土俵際ギリギリ残った。

鳳凰卓でもこのぐらいヒリついた局面というのはなかなかない。


38706.jpg

入り目はカン5pだった。

2s先切りがさりげなく、1sの出を誘っている。

上級者はこのように出アガリ率を高める河作りが上手い。

なので、シャンポンや単騎に当たりにくい打牌を心掛ける必要がある。



case2
37087.jpg

南1局、2着目の西家。

ラス目の下家からリーチが入っている。

さて、何を切る?





37088.jpg

中級者ぐらいまではこの9pに手がかかりやすいが、もっと安全な牌がある。それはなんだろうか?





それは、5pだ。

6pが4枚見えでノーチャンス。5pは先切りの1ケン隣ということでシャンポンも単騎もほぼない。

9pは先切り6pのスジで生牌、5pなら2巡凌げることも考えると、危険度に明白な差があると言える。

このケースでは放銃には結びつかなかったが、長い目で見ると差がつく部分だろう。

ちなみに、先切りの2ケン隣はシャンポンに当たる可能性が少し高まるので注意が必要だ(この場合は8p)。


37089.jpg

下家の一人テンパイで流局。待ちは14mだった。



case3 審議!微妙なので読み飛ばしても構いません
52889.jpg

東2局、ラス目の親、対面からリーチが入る。


52890.jpg

完全手詰まりだが、何を切るか?





52891.jpg

7pのノーチャンスということで、8pを切りたくなるが正解は5p切りだ。

7p先切りということで、8pシャンポンもまずないが、例えばチートイの単騎待ちはあるかもしれない。

ドラ表示牌の5p単騎待ちは考えられず、2巡凌ぐことができる。


52892.jpg

カン8sをツモられ、1000オールとなった。

case2に比べれば5pと8pの危険度に差はないが、塵も積もれば、である。



case4
59206.jpg

南1局、ラス目の親番。

2着目の対面からリーチが入っている。

現物は8pと6mがあるが、イーシャンテンにつき、もう少し粘りたい。さて、何を切る?





59207.jpg

6p切りとした。

1ケン隣と2ケン隣の比較。いずれも生牌なら9pの方が危険度が高いが、2枚見えずつなのでシャンポンならそこまで危険度に大差はない。

ただ、単騎待ちまで含めると9pの方が危険度が高いと思われる。

粘るつもりなら2スジを切るのではなく、1枚通れば2枚通る、6pの方を切りたい。

2・8切りリーチでノーチャンスになるのはよくあるパターン。


59210.jpg

その後すぐヤメて、2人テンパイで流局となった。

9pは姿を見せなかったが、待ちとは無関係だった。

一生懸命考えても徒労に終わることの方が多い。



case5
69707.jpg

開局、上家の親からリーチが入っている。

回っていたところ、イーシャンテンに復帰したのでもう少し粘りたい。

2mがノーチャンスだが、さて、何を切る?





69708.jpg

4m切りとした。ポイントは赤5mが見えているかどうか、だ。

早い親リーチにつき、手なりで待ちは何でもありうるが、赤絡みでないカン4mなら積極的なリーチは入りにくく、
シャンポンカンチャンともに当たるリスクはそれほど高くないと判断した。

この場合、1mのシャンポンは十分にありうる。

当たるパターンとしては4mの方が多いので放銃率は微妙なところだが、4mの方がやや切りやすいように感じる。

ただ、4mは他家への危険度も考慮しなければならない。対面に47mでロンと言われては元も子もない。


69709.jpg

粘った結果、最後に1mが重なりテンパイ取りに成功。

切りきれなかった2pが通った上に、1mが重なるというミラクルテンパイ。

こういう可能性にひたむきに賭けることというのは重要なのだろう。


69710.jpg

親と2人テンパイで流局。

開けてみるとオーソドックスな待ちということが多い。



case6
67693.jpg

開局の北家。

4p両面チーで3つめの仕掛けを入れたところ。

ここから1枚切るわけだが、さて何を切る?





67694.jpg

6p切りとした。

5pが4枚見えにつき、47pの変化もなく、危険度も9pの方が明らかに上。

なんとなく9pを切ってしまう人が多いのではないだろうか。


67695.jpg

結局、風の西をツモられ、1000・2000。

9pも当たりではなかった。

何気ないが、長い目で見るとこういうところで差がついてくるだろう。



case7
57245.jpg

東4局、僅差の3着目。

トップ目の親から早いリーチが入る。


57247.jpg

何を切るか?





57248.jpg

3mがノーチャンスになったので、手拍子で切るとこれが当たり。チートイツで4800。

切ってから、あ、と思ったが、これは4mを切らなければならなかった。

単騎、シャンポンともに4mより2mの方が危険度が高い。

カンチャンがないと2mの安全度はかなり上がるのは間違いないが、リーチがチートイツということもあるため、単騎まで含めると外側の2m方が明確に危険度が高い。

ノーチャンス時は単騎がうっかり盲点になりやすいと言える。

この半荘はこれが響いてラスとなってしまった。



case8
61384.jpg

東4局、ラス目の親から早いリーチが入ってベタオリ中。

ところが、完全手詰まりとなってしまった。

さて、何を切る?





61385.jpg

やむなくモロスジの3m暗刻落としで3巡凌ぐ選択とした。

ワンチャンスを2枚切るよりはおそらくマシだろう。


61386.jpg

最後の最後にまたもや安牌がなく、完全手詰まり。

さて、何を選ぶか?





61387.jpg

たった今ノーチャンスになった3mを頼りに5m切りとした。

2mを切りそうになったが、ギリギリ踏みとどまった。

5mは宣言牌の1ケン隣である上、トイツ持ちなので2mに比べるとシャンポンや単騎に当たりにくい。


61388.jpg

なんと、2mはシャンポンに当たり。

選んでいると河底つきで7700の放銃となっているところだった。

先の反省を生かし、同じ場面で放銃を回避することに成功した。

こういう局面でのスジ切るは意外と結果に与える影響は大きいように思う。



case9
63031.jpg

他家(小萌さん)視点。

ラス目私の親リーチを受けて、オリているところ、安全牌がなくなった。

3s5sがそれぞれ4枚見えているが、さて何を切るか?





63032.jpg

小萌さんは4s切りとした。

下家の仕掛けに4sが晒されているので、4sは実質完全安牌だったのだ!


63033.jpg

親の一人テンパイで流局。

なんと1sはチートイツに当たり。うっかり選んでいると9600からの放銃となっていた。

何気なく選んでいる4sだが、ツモってきた4sにつき正確な判断は易しくはない。

実戦レベルで放銃してしまう人も散見されそうなケースに思える。



このように、ノーチャンスの内側は外側に比べて単騎待ち含めた放銃のリスクが低い。

ベタオリの技術に差が生まれるだけでなく、回し打ち、攻め返し時のスジ切るなど用途は広く、他人と差がつきやすいテーマであると言えるだろう。



ラベル:定跡 守備 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:48 | Comment(10) | 守備力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
1枚目3sの方がいいと思います
Posted by at 2019年02月04日 00:54
ブログの内容とても参考になりました。有料でも読みたいくらいです。
Posted by 林大貴 at 2019年02月04日 01:21
>>名無しさん
あ、確かにそうですね。
少し書き直しますのでまた明日見に来てください。
Posted by はぐりん@ at 2019年02月04日 01:27
>>林大貴さん
ありがとうございます。
木原さんみたいに有料にしようかな、なんつって。
Posted by はぐりん@ at 2019年02月04日 01:28
赤が見えていない状態で2と5(または5と8)の選択なら2(または8)でしょうか?
Posted by T at 2019年02月04日 08:28
case3でカン5ピンを除外できるのはなぜ?
Posted by at 2019年02月04日 13:11
>>Tさん
それが難しいんですよね。
カン2、カン8の可能性が十分にある時は赤が見えていなくても5切りを選択することが私は多いです。
ノーチャンスになっている場合は赤が見えていなくても5切りで問題ないと思います。
Posted by はぐりん@ at 2019年02月04日 14:38
>>名無しさん
先に7pを切っている(上家が晒している)ので、通常カン5pはないだろ、ってことなんですが。
確かに例題としてはイマイチですね(;^ω^)
Posted by はぐりん@ at 2019年02月04日 14:40
間5pが現実的にあるとしたら、以下のような状況でしょうか?
@イーシャンテン時にくっつきテンパイ狙いで4p,7p,8mの捨て牌候補があって7pを切る(下家に鳴かれる)
Aその後6pを持ってきて8m切りリーチ
Posted by まる at 2019年02月04日 15:02
>>まるさん
そうですね。47p孤立から7p先切りの6pくっつきというパターンですけど、ドラが6pなら7pを残しやすいので、実戦で当たるケースはほとんどないと思います。
とはいえ、やはり微妙でしたね(;^ω^)
Posted by はぐりん@ at 2019年02月04日 15:10
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