2019年05月26日

一発を消しつつテンパイに取る仕掛け

今回は、一発消しを兼ねた仕掛けのテンパイ取りについて。

基本的に、チーテンポンテンに取れる仕掛けが局収支的に損であるということはほとんどないため、
一鳴きでテンパイに取れる仕掛けは正当化できる。

なので、相手リーチの一発を消せるタイミングで出てきた牌を鳴くのは、
相手リーチの攻撃力を弱めつつ、自身のアガリを見ることができるという点で、正しいと言える。

これは天鳳民でなくても、自然と声が出る人も多いだろう。


問題は、リーチの危険牌を持ってきた場合にどこまで押すか、という押し引きの部分であり、
自身が愚形などアガリ目の薄い待ちの時は、その判断に苦しむこともあるだろう。


また、自身がタンピンドラ1の好形イーシャンテンのような場合は、
仕掛けることで自身の手は2000点固定となり、
それですぐに危険牌を持ってきてオリてしまうのであれば、
自身の手の価値を台無しにしてしまうことにもなりかねず、
それならば一発消しがあっても端から仕掛けない方がいい、ということもよくある


点棒状況にもよるが、東1局ならばそういうケースでは私は仕掛けないことの方が多い。

逆に自身の手がメンゼンで仕上がりにくい受け入れの少ないイーシャンテンであれば、
メンゼンで進めるよりもテンパイ取りの価値が大きいと見て、仕掛けることも多い。

そういう場合は元々価値の低い手であるので、危険牌を持ってきてすぐにオリることがさほどデメリットにはならないからだ。


押し引きの部分は別の項目に譲るとして、
ここで覚えておいてほしいことは、
自身もテンパイで相手リーチとの捲り合いになっている時点で、
全ツッパすることは常にそれほど悪い選択ではない
、ということである。


ただし、すぐにオリることが前提の仕掛けだと、自身の守備力が下がって脇への脅威が減り、
仕掛けによる紛れで自身が不利に陥りやすいため、
例えば自身がリードを持った状態なら無風を維持するために仕掛けない、ということも考えられる。


祝儀のあるリアルならまだしも、ネット麻雀における一発の価値はそれほど高くないため、
一発を消すためだけの鳴き、というのは私はオススメしない。

一発を消してテンパイに取らないのなら、そもそも一発を消さない方がいい、と私は考える。


それでは、一発を消しつつテンパイに取る仕掛けがさらに有効になるのはどんな場合だろうか。

(1)自身の手にリーチの安全牌が少ない

(2)自身の余剰牌がリーチの危険牌


安全牌が少ないのであれば、自身のアガリを見ることで相対的にリスクは減少するし、
切り出す牌が危険牌であるなら一発を消すことは相手の打点を下げることにも繋がる。

これに加えて、待ちがリーチの現物になっていたり、点棒状況を加味したりすれば、さらに有利な選択となりうる。


フーロ率の低い私が、どういう手を仕掛けてアガリにいくのか、そのへんを見ていただきたいと思う。

それではどうぞ。



case1
tenhou.14443.jpg

東4局。34000点持ち2着目の南家。

こちらは超好形のイーシャンテンのところ、親リーチの宣言牌で8pが出てきた。

さて、どうしよう?





tenhou.14444.jpg

チーテンに取った。

・余剰牌の3sが危険牌で、

・2pが現物待ちになっていて、

・自身の最終形がかなり強い。


自身がトップ争いであることを考えても、親リーチをかわすために仕掛ける要素がてんこ盛りだ。


tenhou.14445.jpg

しかし、切り出した3sがまんまと当たり。

放銃確率はそれほど高くはないとはいえ、当然こういうリスクはある。


tenhou.14446.jpg

裏なしの2900であれば御の字。

仮にメンゼンで一発目にテンパイが入っていれば、これに一発がついて5800の放銃となっているところ。

テンパイが入っていなくとも、この手なら3sぐらいは勝負してしまうだろう。

そういう意味では一発を消したことの価値は高かったと言える。



case2
tenhou.21905.jpg

南1局、18400点持ち3着目の親番。

2着目の南家からリーチが入って一発目。

対面から中が出たが、これを鳴くか?





tenhou.21906.jpg

ポンした。

リーチ者のツモを増やしてしまうが、1mが現物になっているのが好材料となっている。

自身がラス目ではなく3着目で、2着目のリーチということもあって天鳳的には少し迷うところ。

しかも、自身の手には下家の安全牌が多い。

自身の手に下家の有効牌が少ない=山には下家の有効牌が多いと考えられるため、感覚的にはリスクの大きい仕掛けだ。


tenhou.21907.jpg

すぐに上家から1mが出てきて、1500のアガリ。

狙い通りにかわすことができた。

下家の手は赤赤の大チャンス手で、待ちの25mもかなり強かった。

南家のツモを増やす仕掛けで、長引けばピンチという直観は間違いではなかった。

この半荘は最終的に2着だった。



case3
tenhou.13875.jpg

開局の西家。

親リーチが入って一発目に、上家から8pが切られたところ。

チーテンに取れるが、さてどうしよう?





tenhou.13876.jpg

取った。

愚形のカン6m残りだが、ちょうど現物になっているのでこれは仕掛けやすい。

親リーチには4sがかなり危険なのでこれを使い切れる捌きでもある。

6mが現物でなければアガリ確率が低く、仕掛けるかどうかは微妙なところ。


tenhou.13877.jpg

しかし、南家から追っかけリーチが入って一発目。

持ってきたのは通っていない1sだが、さてどうしよう?





tenhou.13878.jpg

さすがに14sは切れず、3m切りからオリた。

現物がポロリと出なければ、この手にはそれほど粘る価値がない。

も、数巡後に完全手詰まりと相成り、4m→7mで凌ぐ。

メンゼンで進めていても似たような状況になるのであれば、一瞬でもテンパイに取れていることには意味がある。

も、仕掛けで手狭にすることでより手詰まり放銃の危険性は高まっていると言える。


tenhou.13879.jpg

結局南家がツモアガって1300・2600となった。

チーしたことによって、親のツモアガリが流れたことは一応の収穫。



case4
tenhou.14052.jpg

東3局、19000点持ちラス目の南家。

トップ目の北家リーチ一発目に、現物の3pが親から出てきた。

さて、どうしよう?





tenhou.14053.jpg

チーした。

1sは現物というわけではないが、そこそこ出やすい端牌で、3pは紛うことなく急所。

片アガリとはいえわりとアガリも見込めそうな最終形だ。


tenhou.14054.jpg

リーチに通っていない4mを持ってきたが、どうするか?





tenhou.14055.jpg

8s切りから回った。

6sが4枚見えで、リーチに対してはソーズの上でかなり回りやすい手恰好というのも仕掛けやすい要素。

8s切りならアガリ目のあるイーシャンテンをキープすることもできる。

さらに…


tenhou.14056.jpg

微差で競っている3着目が親、というのもこの場合大きい。

かわせなければ回りつつ対面のツモアガリを期待しても親との差は縮まる。

結果は親が放銃して裏なしの2600となった。

天鳳の場合はラス目を意識したこういった順位戦略も有効となりやすい。

この半荘はトップだった。



case5
tenhou.15886.jpg

開局の親番。

対面が2フーロ入れているところ、南家からリーチが入って一発目。

上家から現物のダブ東が出てきた。

ポンテンに取れるが、さてどうしよう?





tenhou.15887.jpg

ポンテンに取るも、3mがアウトで裏1の8000。

対面も含めるとさすがにこの3mの危険度は高すぎた。

ポンで一発は消えるとはいえ、余剰牌の危険度を精査する必要がある。

この半荘は3着。



case6
49116.jpg

東3局、28300点持ち2着目の親番。

ラス目南家が8s暗カンからのリーチ、すると北家がツモ切り追っかけを敢行してきた。

宣言牌をチーテンに取れるが、さてどうしよう?





49117.jpg

取った。

ここでまず考えるべきは、切り出す余剰牌の安全度、58mの急所度、それから晒す67mの危険度がどれくらいか、だ。

2件リーチなので、手詰まり放銃だけは避けたい。ある程度安全度の高い牌を確保したいわけだが、それが67mである場合、晒すことで安全牌が足りなくなってしまう恐れがある。

幸いにも(?)下家の宣言牌が5mにつき、ソバの67mはかなりの危険牌。これを使い切ることには意味がある。

さらに58mは場に4枚目とまずまずの急所。余剰の白は完全安牌とこちらも問題なく切り出せる。

この場合は待ちがアガリやすいかというのは二の次で、ある程度オリ切れる手構えにしておくことの方が重要だ。

都合よく2件の現物待ちになっているということは滅多になく、アガリ牌以外は何でも出てくるリーチ者が2人もいるので、拾える時は拾えると考える。もちろん待ちの枚数は多いに越したことはないが。

先に危険牌を掴んだ時に、なんとなく凌ぐ方法を模索しながら仕掛ける、という感じだろうか。


49118.jpg

6sをやや押しして、6pを捕らえることに成功。1500。

2件リーチはともに待ちも十分で、このかわしが大きいことがわかるだろう。

これが効いてこの半荘は2着だった。


49119.jpg

晒して使い切った6mは上家に、7mは下家に当たり。

晒す牌がどれくらい危険かというのは仕掛けにおいて重要だとわかるだろう。

メンゼンなら6pツモでテンパイするも、その時点で58mが山に1枚しかいない。

58mの急所度という意味でも有効な仕掛けだったとわかる。



分量が多くなりそうなので、次回は一発を消しつつテンパイに取る仕掛け【鳳凰卓の凌ぎ編】という形で記事を書きたいと思う。



ラベル:天鳳 鳴き 一発
posted by はぐりん@ at 23:54 | Comment(0) | 鳴き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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