2019年08月25日

打点重視の打牌選択【鳳凰卓編】

前回の記事からなんやかんやで大分延びてしまったが、打点重視の打牌選択・鳳凰卓編だ。

この記事を楽しみにしていて夜も眠れず、睡眠不足の日々を送っていた人も多いことだろう(そんな人はいないか)。


令和の時代は回顧の時代。打点を顧みる手役重視の時代へと再び舞い戻る動きもあろう。


個人的に思う麻雀の歴史としては、

・昭和→ファイア(鉄火場の熱狂に踊る)

・平成→ブリザド(科学と効率に耽る)

・令和→サンダー(前時代の良きところを顧みる)


という感じで、令和の麻雀は、ビシビシッと的確に打点で取る、というのをテーマとしてはいかがだろうか。


前回記事は、タンヤオを狙うか否か、みたいなちまちました内容も多かったので、今回はスケールを大きくしてお届けしたい。

それではどうぞ。



case1
31473.jpg

開局の親番。

嬉しいは嬉しいが、やや捌きの難しい中重なり。

チートイツを見るならピンズ落としだが、69p引きの裏目を逃さないようにここでは2m切りとした。


31474.jpg

上家から発が出て、仕掛けたところ。

さて、何を切る?





31475.jpg

7p切りとした。

当然の打牌のようにも見えるが、シビアに南切りと考える人はむしろ上級者かも知れない。

なぜかというと、上家の河に両面ターツ落としが入っており、染め手もしくはトイトイの可能性が高く、字牌が出にくく使われていそうな場況だからだ。

とはいえ、南のトイツ落としをしても、ダブ東ならまだしも中ポンで2900はつまらないというのもまた確か。

この場況とはいえ、マンズの染めに行くのも自然と言える。


31476.jpg

ほらほら、狙い通りに南を持ってきたよ。

どちらのフィニッシュでも打点変わらず、親満のテンパイ。


31477.jpg

しかし、下家がリーチをツモアガって、1000・2000。

69pもツモっていたが、南落としでもやはりテンパイまで。

上家とは中持ち持ちで、やっぱりな、という感じだが、東の方は山に2枚とアガリ目も十分にあった。

対面はご存知、沖ヒカルさん、下家は現在十段の00saiさんだが、当時七段の画像。

過去の画像には段位の変遷も見て取れ、趣深い。



case2
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西1局、19100点持ちラス目の西家。

かなりの好手をもらっていて、これを是が非でも生かしたいところ。

9sをツモって、さて何を切る?





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ツモ切りとした。

567の三色を絡めてハネ満にすれば、30000点を超えて一撃トップ終了につき。

一見普通に見えるが、6m4枚の受け入れの代わりに47s7枚の受け入れを犠牲にしており、テンパイ効率としては微妙なところ。

6mチーが魅力的なので、それで補えるか。

ドラの8mツモでも自然な変化を見ることができる。


33099.jpg

来たで来たで、リーチだ!


33100.jpg

一人テンパイで流局となった。

対面の親がテンパイなら即終了につき、降ろしたことは大きかった。

この後粘って2着捲りをゲットすることに成功。



case3
42868.jpg

東4局、微差3着目の北家。

4sをツモって何を切るか?





42869.jpg

234の三色部分が確定しているので、タンヤオの効率には取らなかった。

ソーズの場況は抜群で、カン3sもかなりよく見える。

7p先引き時は損得微妙だが、先に3sが入った時に5200ダマに構えられるのは大きい。


42870.jpg

親と上家の2件リーチに対応した結果、この上ない赤引き。むひょ〜。

たった今現物になったばかりの3s、これは拾えるかも…


42871.jpg

しかし、上家が力強くカン5pをツモって、裏1の3000・6000。

大蔵遊星さんが九段だった頃。当時の彼は愚形も全部リーチして全部ツモアガっていた。今は若干打ち方を変えたか。

昔と打ち筋が変わったな、と思う人も長く打っているとわかる。



case4
55403.jpg

東3局、原点3着目の北家。

嬉しいカン4sツモ。さて、何を切る?





55404.jpg

9m切りとした。

テンパイ効率的には大幅ダウンの一打。昭和の打牌選択を彷彿とさせる。

メリットは、

・69mツモによる赤5m切りのピンフのみを避ける(赤5mを使い切れる)

・単騎テンパイのグズグズがなく、テンパイ時に好形が確定する

・タンヤオが複合しやすく打点が見込める



その代わり、効率を犠牲にしているのでテンパイ巡目が遅れるのがデメリット。

場に高いマンズ待ちになるのを避け、かつ369sが強い、という場況を生かした打牌選択でもある。


55405.jpg

5p重なりでテンパイを逃すも、来たで来たで!の絶好リーチが入る。


55406.jpg

が、流局…

手順が良くてもアガれるかどうかは別、と言われた気がした。


55407.jpg

他家の手を見ると、マンズの上目はかなり使われ、有効牌が少ないことがわかる。

待ちになりやすい47mはこの時点で山に2枚しかいない。


55408.jpg

前巡の5p重なりテンパイでの47mは山に2枚で、上家が掴むもおそらくは出さない。

47pは山に3枚で、47mだと感触はまるでないが、47pは確かな感触があった。

打点重視の打牌選択というテーマだが、かつ場況重視の打牌選択、というテーマにもマッチする内容だ



case5
60837.jpg

東2局、26500点持ちの南家。

ここから何を切るか?





60838.jpg

ダイレクトテンパイチャンスは減るが、567の形を生かしやすいように内に寄せた。

一通にはなりそうでなりにくいので、打点アップする受け入れを重視した。


60839.jpg

3pツモって、どうするか?





60840.jpg

これはいささかやり過ぎの感も否めないが、さらに壊して内に寄せた。

三色のシャンテンを崩すことになるが、カン6mが厳しいのであれば、再構築でも間に合うでしょ、と。

カン2sも悪くないのでこれがどうなるか。


60841.jpg

ツモが言うことを聞いてくれ、この素晴らしいイーシャンテンに。

3pが普通だが、ここでは3s切りとした。


60842.jpg

うむ、できた。

しかし、親リーチ一発目に最も危険な3pが残ってしまった。

このへんの兼ね合いは難しいが、ここは当然の勝負で無事通過。


60843.jpg

これに勝利し、8000。

親の待ちは47pで3pはかなり危険だった。形を決めてこれを処理しておくのも一つの手だ。

最初の形に戻ると、例えば8s切りなんかは有力な候補に挙げられるが、これを切ってしまうとその後相当テンコシャンコになることは想像に難くない。

肝心のカン2sカン4s先埋まりがないため、本来嬉しいはずのカン6mツモが空振ってしまう羽目になる。

カン6mの2600リーチに踏み切りたくないのであれば、最低でも三色のプランを持つのが良さそうだ。



case6
62921.jpg

東3局、30200点持ちトップ目の親番。

ダブ東がポンできて、カン4sが埋まった。

ツモは順調だが、ここから何を切るか?





62922.jpg

両面ターツの方を払った。

上家下家の河から、2pは割と良さそうなので、打点狙いでここを残してみた。

西を叩いた場合に2900では物足りないので。


62923.jpg

中の方が叩けた、これで親満テンパイだが、さすがに警戒度は高いか。


62924.jpg

最終盤に下家のリーチ宣言牌で出てきて、11600&1300。

えっ?出るの?という感じでこれは意外だった。

この高め取りは緩手になることも多いので、場況との兼ね合いが肝要だ。



case7
75370.jpg

東4局、12800点持ちラス目の西家。

123の三色主眼に進めていたところ、7sの引き戻し。

ここから何を切るか?





75371.jpg

ドラ含み両面ターツ落としとした。

純チャンには雀頭がネックだが、ピンフにならないのであれば、ドラ1愚形はそこまで魅力的ではない。

ドラ重なりを見つつ、純チャン狙いの一打。


75372.jpg

待望の雀頭ができる。これが一番の好ツモかも。


75373.jpg

来たで来たで!満を持してリーチ。

できればカン8sで待ちたかったが。


75374.jpg

上家から一発で出たのは、なんと入り目の8s。くぅ〜!これは惜しかった。

ドラ含み両面ターツ落としだけに、他家が戦々恐々の雰囲気なのはかなり伝わってきた。

字牌も怖いので、暗刻落としも恐る恐る、という感じだった。


75375.jpg

結果、一人テンパイで流局。

まあこの作品を作れただけでも満足です。



case8
63023.jpg

南3局、34900点持ち2着目の親番。

ここから何を切るか?





63024.jpg

純チャンしかみえねえぜ〜BABY〜俺は高打点狙いだぜ〜。

先ほどの味を占めて、純チャン狙いに。3sが4枚見えだし。


63025.jpg

べいべ〜、こ、こんな安目が、この世に、あるのか…?

しゃあない、リーチのみだがかけるぜ。


63026.jpg

OHMYGOD!

ドラ3のみならず、三色付きでド高め12000。これはやっちまったぜ。


みなさんも、ご利用は計画的に。



ラベル:天鳳 打点
posted by はぐりん@ at 23:57 | Comment(8) | 攻撃力UP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
基本的な方針が全部同じでしたわ
昭和生まれにとってはどれも違和感のないチョイスだと思います
細かいことを言うならcase 1は5mを切り、真っ先に1mのスライドが発生した場合のみ場に安いピンズを活かしたチャンタもありかなと
case 5は7sツモのとこでさすがに3p切るかな
case 8でドラを引っ張ったのはcase 7と違って純チャン確定形ではないので縦引きを一応見ておくといった感じでしょうか?
今月は負けすぎて胃が痛いです(>_<)


Posted by 常勝??プロ at 2019年08月26日 04:56
確かに違和感ないですね。

しいて言うならcase8で4sに未練残すのもどうなの?ってくらいですかね。
あとこの状況なら自分は4p打ちますねぇ。
1p持ってこればあらためて華々しく散ればいいかなって。チーも使えるようになりますしね。

エアロでどうなるのか楽しみです。
え、くたばってる?
Posted by kt at 2019年08月26日 08:16
>>常勝??プロさん
case1は確かにそうですね。マンズのホンイツ主眼なので河を大人しくしたいという意識なんですが、ピンズを残すならチャンタ変化を見た方が良さそうですね。

case5はマンズの縦もありますしね。

case8は切り時を模索しているうちにラス目の2フーロが入ってしまったという感じですね。両面ターツ落としを見せても大した損にはならない状況なので、さっさと見切るべきだったかもしれません。ただ、並べ打ちだけは避けます。

私も昨日ボロ負けしました。ブログ書いた後に打つと大概負けるんですよね(;´Д`)
Posted by はぐりん@ at 2019年08月26日 17:26
>>KTさん
case8、私はドラをギリギリまで引っ張るタイプなのでこういうこともしばしばあるんですよね。自身の形に自信があるわけではないので、先に鳴かれた方がめんどくさいかなと。4p切りは男らしいですけど、1pチーを考えるなら即リーチでも良さそうな気はしますね。

エアロ!懐かしくて一瞬忘れてました。
メテオで人類が滅亡しているかも。
Posted by はぐりん@ at 2019年08月26日 17:37
あんまり意図が伝わってなかったみたいw

case8のチーは今すぐしたいとかいう意味ではなく、かわせる目が出た時に1pは鳴きやすい牌という意味ですね。

FFの魔法なら次はエアロかなって…ウォータの方がよかった?ってそんな問題ではないかw
Posted by kt at 2019年08月26日 17:51
>>ktさん
ああ、立ち回り上ってことですね。

ウォータってまたマイナーなw
いっそのことトードでカエルになっちゃいます?
Posted by はぐりん@ at 2019年08月26日 18:55
case8は5sよりドラ4sを先に切ります。
ドラ4s重ねてもチャンタと翻数が変わらないないのでドラ4s重ねる未来を捨てて純チャンタ一直線という感じです。

チャンタになった時に押し返しやすい形を作り、4s重ねた時の分岐を捨てる。こういうのを「将来予測型何切る?」と命名して、型にハマった時が強いので、自分は「将来予測型何切る?」を結構活用しています。

余談ですが、今月はピンポイント接続切れ以降、接続切れにビビッて26日1局打って勝ち負けなしのノーダメージでした。w


Posted by 国家最終戦力 at 2019年08月28日 18:14
>>国家最終戦力さん
case8 ドラを先に切ると36s待ちの含みが減ってしまうので、私はこういうケースでは大抵ドラからは切らないです。ただ、状況的にはそれがばれてもさほどのデメリットはないですから、ドラの先切りもあるかもしれません。

次巡の8pツモぐらいでドラを放しておくぐらいがベストだったかもしれませんね。

国家さんの指摘ぐらいから、私も回線落ちが頻発してビビりました。同卓者を見ていると、やはり一瞬だけ回線落ちしているケースが多いようですね。私の回線の環境から言うと、今までそんなことはなかったので、もしかしたら天鳳のサーバーが脆弱になっているのかもしれません。

これについては今後も動向を見守っていきたいと思います。
Posted by はぐりん@ at 2019年08月28日 20:14
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