
七段降段した。
10月は苦しいながらも耐えて忍んで、なんとかラス率を抑えていた。
さすがにそろそろ好調の波が押し寄せるはず、と期待しながらの11月だったが、まさかの逆噴射となった。
ラスを抑える過程で3着を量産した結果、降段Rは2100ちょいという低Rとなっている。
前回降段した際のRは2140前後だったので、順位分布次第でRは結構上下するということが分かる。
R2100を割ったのは、4000試合ぶり、約2年ぶりのことである。

鳳凰卓で長いこと打っていれば、このぐらいの履歴は珍しくもなんともない。
分散が大きいという麻雀のゲームの性質上、短期的な結果は運に左右されやすい。
最近の私の傾向としては、
・ハネ満以上の親っ被りが多い
・放銃時の裏ドラが信じられないくらい乗る
・自身の裏ドラはまったく乗らない
とにかく、放銃時に裏ドラが固まって乗るため、結構なリードがあっても1つの放銃であっという間にラス争いになってしまう。
自身が親番での被ツモ時にも裏ドラが乗る影響からか、倍満親っ被りも何度も見た。こんなに倍満が出るものかと唖然としたものだ。
こういう状態が長く続いたことで、自身のテンパイに自信が持てず、やや臆病な着手が増えていたように思う。
決定打になりうる手のダマテンや、牌効率を損なう危険牌のワンテンポ早い先切りなどである。
ラスを恐れて踏み込めないことで、取れる2着を放棄して3着に逃げ込むことは、楽な方へ進むことで結局はジリ貧へと繋がってしまう。
麻雀は短期的には運の要素が強いが、それを理由にするためには、長期的に結果を出しうる正しい着手が前提となる。
貧すれば鈍す。ベタオリしすぎて感性まで鈍ってしまえば真の勝負所を見失ってしまう。
これを機会にもう一度自分の麻雀を見直し、正しいかどうかはさておき、気力を持って戦うこと、これを強く意識していきたいと思う。
さて、今回の転落劇にはどのようなポイントがあったのだろうか。
実戦から振り返ってみたいと思う。
case1

オーラス、12400点持ち3着目の親番。
ラス目の北家とは200点差の熾烈なラス争い。前局上家が満貫親っ被りで、ラスが入れ替わった。
このラッキーを生かして逃げ切りたいが、何をツモられても再びラス転落してしまう。
まずまずの配牌から仕掛けをギリギリまでふかして、中ドラドラ赤のポンテンに取ったところ。
正直、この過程にはかなりの感触があった。

結果は、下家の当たり牌を掴んで、痛恨のラス転落。
完全ラス牌を掴んでいるのはともかく、あれ?対面の手。
なぜ下家の4pでアガらない??

つまり、私の切った1pが同巡フリテンだったのだ。
か〜〜、しかしこのタイミングでラストの1p持ってくるかね?
1pさえ切らなきゃ、対面はトップ捲り、私はラス回避で完全なるwinwinだったのに。
このレベルで下家を助けている以上、私が下家の当たり牌を掴むのは当然の因果であるとも言える。

ちなみに、この選択の場面。
やや迷ったが、4mの方が下家の急所だと思い、3mを切った。
実際4m切りなら下家にチーが入り、カン3pテンパイ。
するとその後、上家が3pを暗刻にしておそらく4m切りのシャンポンテンパイに取るだろう。
それだと直後に下家が6mを掴んでジエンド。
北でアガリを逃したかと思ったのだが、結局はどう打っても「負け」だった。
case2

南1局1本場、22900点持ち3着目の南家。
2着目の西家が先制リーチを入れて、一発目。
こちらもテンパイが入ったが、さてどうするか?

迷わずに9mを切るも、これがなんと一通のド高めに当たり。12000。
ドラ引きで一通変化の含みがあるので、89mは払いにくいターツとして残ってしまっていた。
なんでこのタイミングでテンパイが入るんだよ、と愚痴をこぼしたくもなるが、この手の怖いところは仮に他の中張牌を持ってきたとしても、結構な確率で9mに手をかけてしまいそうになることではないだろうか。
なかなかにやれそうな手だけに、現物の4sを抜くことからは考えたくない。
実戦中は9mはそこまで危険だとは思わなかったが、この手組みにしている時点で「大体詰み」という例だ。
case3

開局の南家。
親からリーチが入ったところ。
あまり攻めたい手でもないが、意外に安全牌がない。
ここでは1枚切れの中をツモ切りとした。

粘っていたら、ピンズが好形になり、テンパイが入る。
ドラじゃない方を引いて、三色も崩れ、入り目としてはイマイチ。
さて、どうしよう?

追っかけに踏み切った。
切り出す7pの危険度も高いので、見合うかどうかは微妙だが、ポイントは36pが悪くなさそうというところ。
山にいる枚数がある程度期待できれば、打点よりもアガリやすさの方が追っかけの根拠になるだろう。
高めツモなら1300・2600あるし、これはリーチする人の方が多いのではないだろうか。

自身一発目のツモで、まんまと親の高目を掴んでしまった。
リーチ棒を出してから、きれいに掴む。不調時あるあるではないだろうか。
先に掴めば止めるっちゅうねん!と何度叫んだことか。

唯一のトイツが裏ドラになり、私の点箱はすっからかんになってしまった。
69mは山5とかなり強かったが、36pも山4と十分だった。
こういうのに慣れてくると、辛いという感情さえ沸きあがらない。
次局はテンパイすらできずに飛び終了。
case4

南3局、23200点持ち3着目の親番。
ラス目との差は約10000点。
こちらの配牌も悪くはなかったが、ラス目が2巡目にドラ切りで警戒警報。
案の定、5巡目の早さでリーチが飛んできた。これはヤバい。

あっさりツモられ。これなんかちょっと高くない?

出たし倍満!
放銃してもいないのに8000点も持っていかれる私の気持ちを考えたことがあるかね?
この親っ被りで次局なんと満貫出アガリでもラス抜けできないという圧差に追い込まれ、そのままラス。
自力では何ともならない領域だが、いずれ逆の目が出る日が来るということを心の糧にするしかない。
case5

東3局、22400点持ち同点3着目の西家。
入り目絶好、25pがやや薄いのが気がかりだが、10人に8人ぐらいはリーチしそう。

しかし、ドラを掴んで7700の放銃。
何気ないこの一つの放銃だが、鳳凰卓でラスになるためには十分だ。
下家はかなりバラバラなところから仕掛けていってのこのアガリ。
赤が1枚ある時は、ドラ単騎のアガリがかなり破壊力のあるものになる。赤入り麻雀ではかなり有効だろう。
ちなみに25pも白も山に2枚ずつだった。
case6

東4局1本場、31200点持ちトップ目の北家。
ラス目の西家から先制リーチが入ったところ。
こちらもピンフのテンパイが入ったが、さてどうするか?

追っかけに踏み切った。
ドラなしピンフにつき、やや躊躇うところ。
上家に対する安全牌が乏しく、危険牌を持ってきても回り切れるかどうか微妙につき、それならばリーチの方が得策と考えた。
8sは直近2枚切られているが、総合的には悪くない待ちにも思える。

リーチ棒ごと最短で持っていかれました…
ダマでも7sは切っちゃうんじゃないかな。

2枚セットで乗ってハネ満になるパターン。
安目で良かった!と言える大人になりたい。
ちなみに、47sも58sも山に4枚ずつだった。
出アガリが効くならドラツモの変化を待つのも一考か。
case7

同半荘、29800点持ちトップ目の親番。
あれからなんだかんだダマでアガったりしてトップ返り咲き。
さすがにこの状況からラスに落ちることはねえべさ。
チートイドラドラのシャンテンと手がまとまってきたところ、3着目からリーチが入って一発目。
さて、何を切る?

いやいや、上家チートイツ臭い河だけどさ、他に切る牌あるかね?
6mを引っ張っているのもいいアクセントになっている。

あれ、なんかさっきも見たような…。どんな確率で乗ってんのよ。
6巡目に地獄単騎を一発で掴んで、それがチートイに刺さって裏裏。
トップから一瞬でラス転落して、さすがにこの時は言葉も失ったし、我も失った。
こういうことが続くと、そりゃ完全安牌が1枚ぐらいほしくなるわな。
逆に言うと、序盤の地獄待ちでも躊躇わらずにリーチをすればこういう好結果に結びつくことがあるということで、上家のリーチが見事だったとも言える。
この半荘は、オーラス奇跡的にアガリを拾って何とか3着で終えられた。
case8

七段降段後の初戦。
南2局、28800点持ち2着目の親番。
下家が抜けたラスで、三つ巴のトップ争いと言ったところ。
テンパイが入ったが、さてどうするか?

入り目絶好!これは10人中10人がリーチするだろう。
一発ツモ6000オールでラストまで夢見るところ。下家から出て裏1でもいい。

ところが、僅差の3着目から即座に追っかけが入る。

うん、知ってる。自身のリーチ一発で持ってくる牌は大体当たりだってこと。

もう見飽きたって!なぜこんなにきれいに乗るのか。
私なんてカンドラあっても全然乗らないのに。
一発と裏裏が絡んでぴったりハネ満っていうのがあまりに多すぎる。
case9

同半荘オーラス。17800点持ち3着目の西家。
ラス目の下家とは14100点差の実質1局勝負。
不運はあったが、なんとか3着で凌ぎ切れそう…か?
下家に満貫放銃だけは気をつけねば。

と思っていると下家から早いリーチが入る。
ドラ切り…ということは、ハネツモ条件を満たしている可能性が高い。これはヤバい!

死の宣告は突然に、何の前触れもなく訪れる。
麻雀というのはなんと残酷なゲームなんだろう。

御無礼!5枚オールです。
こういうアガリはリアルにとっておきたいもの。
この半荘が不調の底になる。今の私はなんとなくそんな予感がしている。
しばらく麻雀は休んで本日発売のロマサガ3リメイクをやりましょう!
ロマサガっすか。
20年前のゲームのリメイクが今も売れるって結構すごいことですよね〜。
手出しツモ切りの表示なしの捨て牌だと相手の待ち打点がわからないのでリーチが優位だと思います。
今回は9pトイツ落としの前に2m2pなどの中張牌が捨ててあり、字牌切りリーチと来ているので9pトイツ落としの前に中張牌より字牌の東を持ったのであれば、タンヤオを目指す必要がない高い打点の可能性があることが浮上します。
またトイツ落とし後の字牌切りリーチという事で親の待ちは良形の可能性が高く、両面+高打点リーチの可能性が高く見えてくるのでリーチは微妙な気がします。
とある麻雀の本では親リーに対して子で鳴き手1000のみ両面で危険度11%の7p押すのは安牌が十分であれば、オリが優位という説もあるので今回の打点もあって待ちも良さそうな高精度なリーチは打西で降りた方がいいのかなと思いました。
もう少し打点があれば、打7pリーチはいけそうですが・・
case6 打2mダマ
ピンフのみだと裏乗ってMAXツモ5200、3900。平場であればリーチが優位だと思います。
ラス目のリーチを受けてトップ目で周りの点差を見て3900、5200を加点する魅力があまりなく感じるのでとりあえずダマにして危険牌を引いて安全に降りきれそうなら降りるという選択をします。
ダマで7sのところまで来たら、2mと4pで降りられるかは微妙なのでラストワンプッシュで7sは押しそうです。
case3 西が安全であるならトイツ落としが優勢かもしれませんが、西に放銃リスクがある以上、中途半端に落としていくのは微妙と考えました。
高め3900の好形テンパイならば、親リーチにも十分に対抗できるはずですし、挽回の効く東1局というのもあります。
確かに、切り出す7pの危険度は高いですけどね。
case6 ドラ引きの振り替えによる打点上昇が大きいため、ダマも十分にあるところだと思います。ラス目への放銃は避けたいのは山々ですが、確実な安全牌が足りていないので、フラットなリーチ判断としました。
東場につき、待ちの枚数が十分にあるのであれば、加点チャンスを生かすリーチがそれほど悪いとは思いません。
実際、当たり牌の7s含めてそこそこの危険牌はツモ切る可能性が高いので、それならばリーチによる打点上昇を見た方が効果的だと思いました。