2019年12月08日

流し満貫狙い【実戦例part2】

さて、今回も流し満貫狙いの実戦例を紹介したい。


と、その前に、前回の実戦例から補足をしたい。

流し満貫狙いにおいて非常に重要なトピックを含んでいるので、
一見さんも最初の触りだけは見ていってほしい。

おそらくどの戦術書にも採り上げられたことがないはずだ。


それでは早速どうぞ。



part1 case7より
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4、5巡目に切った9sにラグがあったことから、9s切るのを躊躇った場面。

下家の手にもよるが、単純に69s受けがあった場合、鳳凰卓ならこの巡目でもおそらく5割以上はチーの声がかかるだろう。


都合6枚目の69sにつき、仮にその受けが残る最終形になったとしてもアガリ目はかなり厳しいと考えられるからだ。

そこで、一旦これを止めるというのは考慮に値するわけだが、さてここからが本題だ。


9sを引っ張ることで、最終的に9sをチーされない状況の変化がいくつか存在する。

その可能性について考えてみよう。


@9sを切らずに済むほどヤオチュー牌を引きまくる

9sを河に置かなければチーと言われることもロンと言われることもない。

A自身が海底の場合、9s切ってもチーされることはない

前回触れたとおり。他家の仕掛けによってコロコロと変わるため、不確定要素が大きい。チーされなくてもロンと言われることはある。

B???(難易度高 ヒント:下家自身の変化)

C???(重要度高 ヒント:下家以外の変化)


さあ、みんなで考えよう!




答え
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B下家からリーチが入った場合

下家からリーチが入った場合、当然のことながら下家は9sをチーすることができない。

このケースでは下家は追っかけリーチに踏み切っている。

仮に下家が69s待ちだとして、場に5枚切れしかも現物待ちの69sで威勢よく追っかけるだろうか?

役なしの高打点というケースもあるので一概には言えないが、場に多く見えている牌はリーチにはやや安全で、むしろダマテンに刺さるケースの方が経験上多いように感じる。

堂々とリーチ宣言をする以上は、ある程度勝算の高い待ちになっていると考えるのが普通で、そういう観点で見ると69s待ちは解消されているかもしれないと読めるわけだ。


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事実は小説よりも奇なり。

こんな風に三面張ということもあるので注意が必要だ。


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C相手のリーチに対応して手を壊す

対面からリーチが入ったところ。

対面のリーチにはソーズの上が安く、仮に下家が対応すれば、現物の7sあたりを切ってくるかもしれない。

そうなると69s受けが解消されて、切っても鳴かれない状況になるかもしれない。

ここで9sを切りたくないと感じるのは、一発消しついでにテンパイ狙いでチーされる可能性が高いからだ。

対面の河を見るにこのCの変化は十分に考えられるので、一巡前よりもここで9sを止めることは流し満貫においては得だと考えられる。


実戦では裏目の結果と出てしまったが、これらを考慮した上で9sを引っ張ることには一応の意味があるということを確認してほしい。

総合的には1枚目の画像、12巡目の時点で切った方がわずかに優っていたと思われるが、@〜Cの可能性も加味すると、紙一重であったと。

このへんのバランス感覚も流し満貫狙いにおいては重要となってくる、ということである。


それでは以下、流し満貫の実戦例、どうぞ。



case11
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東2局の西家。

いきなり北がカンツだが、どういう方針で行くか?





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カンを保留しつつ、手形(てがたち)が整うのを待つことにした。

戦える目処が立ったらカンするつもりだったが、親がダブ東ポン。

これにてカンの意欲は一気に目減り。


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カンを保留しつつ、結構な巡目が経過するも、手がまとまってこない。

そうこうしているうちに上家からリーチが入る。これで北を切る理由ができた。


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懸案の1mを親が通してくれて、これであと2巡。

数は足りているので、最後に1sが通るかどうかというところ。


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も、上家の切った4sに親がロンで3900。

あぶな…次切ってたぜ。

放銃をすんでのところで回避できたなかなかにドラマチックなケース。

親の打牌は7m→8s→3p→1mと、フルゼンツっぷりが半端ない。

どこかでヤメていたら、逆に私の流し満貫成就に繋がっていたわけで、値千金のアガリだったと言えよう。


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連荘1本場の次局。

返す刀で…


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親に流し満貫を決められてしまった。

きちんと打てている時はこういう好循環で点棒を量産していけるのだろう。



case12
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東1局3本場、流局が続いて供託リーチ棒が溜まっている。

配牌はわりかしよく、これならアガリ目も十分ありそう。


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ツモが全く効かないまま、親リーチが入ってしまった。

こうなると対応せざるをえない。


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8pと中が通って、回れるようになった。

さて、何を切るか?





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流し満貫に比重を置いて、ドラの1p切りとした。

上家に対してドラは危険牌につき。


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2p引くなら普通に進めりゃよかった〜の図。

種ももう切れちまったし。


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お?あといっこがんばれるか?


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おお、薄いとこ引いてきた。やればできるじゃん、俺。


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供託リーチ棒5本は、次局に供託されます(笑)


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ちなみに、1個でもチーが入っていれば不成立だった。

他家は気づいていただろうが、巡り合わせで鳴けないということもある。

しかし、配牌5種5牌からの流し満貫はある意味奇跡と言えるのではないだろうか。



case13
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東4局、トップ目の西家。

配牌は東が暗刻で、局を進めるだけならかなりいい。


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あまり進まないまま、ラス目上家のリーチが入ってしまった。

こうなると受けざるをえないが、ヤオチュー牌が切りやすく、流し満貫を視野に入れながらということになる。


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カンツになった東は1枚だけ切っておいて、一応メンツ手の可能性もギリギリまで追う。


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よしよし、これで枚数は足りた。

あとは流局を願うのみ!


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きょえ〜、ここにきて下家のチートイドラドラが炸裂。8000。

ちゃんとオリてよ、と言いたくもなるが、3s合わせても山越しのロン。

むしろ1巡よく粘ったと言えるような対面の放銃だった。


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上家のアガリ目はなく、かなりの大チャンスだった。

鳳凰卓では終盤の出アガリはなかなかないだけに、下家の奇襲が見事だったと言える。



case14
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南3局、15600点持ち3着目の北家。

下家ラス目の親とは600点差の大僅差。

こういう場面での方針はかなり重要。

ここでは手なりで西切りとした。


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親リーチが入って、いかんともしがたい状況に。

ただし、流し満貫の種だけは豊富にあるので、それに一縷の望みをかける。


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東南西北白中からの発。国士できてた〜!

流し満貫あるある。


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そして余裕のよっちゃんで流し満貫成立。

さすがに6巡目であのぐらいヤオチュー牌があれば比較的たやすい。


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親はテンパイにつき、南3局続行。

本来ならありえない連荘だが、親はラス回避に望みを繋いでいるとも言える。

私はまだ予断を許さない状況。

このありえない連荘が何を生んだかというと…


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2局連続満貫親っ被りの下家!

こんな悲惨なことが天鳳ではあるんですねえ。


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さっきまでラス争いをしていたのが嘘みたいに、なんと最終的にはトップ捲りまでいった。

流し満貫から流れを作っての劇的な逆転劇だった。

流局扱いの天鳳だからこそ、成しえた逆転だった。



case15
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南1局、微差トップ目の南家。

配牌は8種9牌とかなりバラバラ。


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無難に端から切っていき、ここで流し満貫狙いに方針をシフト。

9mの危険度が高いので、先に切り飛ばすことに決めた。


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結果、下家が対面に2000の放銃。

流し満貫狙いにおいてはわりとよくある光景。

下家はもっと粘れたはずなので、流し満貫阻止の意味合いもあったかもしれない。


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私の流し満貫は1pツモで成立していたが、対面のツモアガリが早い。

9mを後ろに引っ張ると、下家のチーで阻止される可能性が高いので、老頭牌は早目に切るに越したことはない。



case16
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東3局、トップ目の南家。

配牌8種11牌で、ヤオチュー牌だらけ。

4p切りで国士とホンイツの両天秤でも良いが…


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流し満貫の天秤にかける場合は、こういう着手が有効になりやすい。

ここらへんが赤あり、流し満貫ありの工夫の余地だ。


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手があまりまとまってこない。

さて、何を切るか?





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流し満貫を視野に入れるなら、生牌を切るのは早い方がいい。

巡目が遅れれば遅れるほど北家にポンと言われやすくなるからだ。


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リーチが入ったが、あと1枚引けばOKと手恰好は盤石。


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1枚余りで成立となった。

配牌で4pから切っているとこれが成立しないため、配牌からのある程度の構想は重要であるとわかるだろう。



case17
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東3局、微差の北家。

配牌は7種だが、メンツ手もわりといけそう。


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親リーチが入っている。

何を切るか?





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2p切って粘れるが、ドラなし赤なしでは親リーチに勝負にならない。

それならば、受けつつ狙える流し満貫狙い。


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ほら、9pも通った。

通ってなくても通せばいいしね。


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これがなんと、2枚余りで成立。ひゅ〜ひゅ〜。


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が、ダメ!

まさかの親が最後の最後にツモで、裏1の4000オール。

これがあるから油断は禁物。


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最後に1pがいるかどうかで、親は4000オールか、4000持っていかれるかで、あまりに大きな差。

亜空間で8pチーしとくんだった?



case18
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開局の北家。

配牌は8種9牌でバラバラ。

第一打は西から。


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何を切るか?





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ここは、南家に危険な9s先切りで流し満貫狙い。


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上家からリーチが入る。待ってました!待ってないけど。

みーごまさんち〜っす、って言ってるうちにみーごまさんも九段になってました。


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下家の東にラグがかかる。

こちらとしては気が気ではない。

切りたい東がポンされる可能性が出てきたからだ。


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対面が合わせて歓喜の瞬間。

これは助かった。対面は適当な安全牌がなかった模様。


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そしてその時は来た。

仮に対面が東を温存してポンに備えたとしても、東を切らずに成立させられている。

冒頭に触れた9sについてもこういう形で切らずに済む可能性があるということ。

とはいえ、余るケースはそれほど多くはないが。



case19
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東2局1本場の西家。

ここからホンイツ?いやいや1s切ってるやん。

ここは当然…


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遠慮なくいかせていただきます。


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南家からリーチが入る。

リーチが入ると流し満貫狙いが正当化されているようで気分は悪くない。

場がロックされて流局が多くなるし、鳴きでツモが増えるということも少なくなる。


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うむうむ。これで数は足りた。

あとは、1sが通るかどうかのみ。


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え(白目)

待ってましたとばかりに。鳳凰卓はさすがに抜け目ない。


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親もちゃっかりテンパイしていて、二人テンパイで流局。

流し満貫狙っていたはずなのに、手の内がかなり整っている。

北家「皆の衆、感謝しろよ」

東家、南家「でかした、よくやった」



case20
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同半荘南1局、25400点持ち2着目の北家。

どちらかというと厳しい配牌。


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トップ目の西家からリーチが入って、対応の構え。

ひとまず東のトイツ落としから。


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下家に仕事をさせないように、万全を期して9mから切る。


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そしてリベンジは成った。

狙い続けるとこのようにいいことがある、かも?

そして河ではきれいに国士が完成していた。


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5枚足りない状態からの、流し満貫成就。

狙いすぎても上手くいかないのに、期待してない時に限って、とは麻雀に限らずギャンブルあるあるではないだろうか。

芽を摘まない、という意識を持つことで格段に流し満貫成就のチャンスは増えるはずだ。


次回も引き続き流し満貫についてお送りする。



ラベル:流満 天鳳
posted by はぐりん@ at 23:59 | Comment(0) | 天鳳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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